JPH0638195U - 暖房用シート体 - Google Patents

暖房用シート体

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JPH0638195U
JPH0638195U JP3228192U JP3228192U JPH0638195U JP H0638195 U JPH0638195 U JP H0638195U JP 3228192 U JP3228192 U JP 3228192U JP 3228192 U JP3228192 U JP 3228192U JP H0638195 U JPH0638195 U JP H0638195U
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修 平井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、コードヒータに用いられる有機感熱
材のインピーダンスが安定しない場合でも、極めて正確
に、且つ確実にコードヒータの温度を所定の温度に制御
することが出来る極めて優れた暖房用シート体を提供す
るものである。 【構成】シート体本体には、前記コードヒータを介して
夫々異なる電圧を発生する複数の感熱手段が設けられ、
且つ前記温度コントローラ内には、前記複数の感熱手段
によって発生した電圧を夫々検出する複数の電圧検出回
路及び該電圧検出回路を介して検出した夫々の感熱手段
の電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス特
性及び抵抗温度特性の変化率を演算する制御回路が設け
られてなり、しかも該制御回路が予め設定された夫々の
感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性と、前
記実際に変化した感熱手段のインピーダンス特性及び抵
抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを
比較して前記コードヒータに流れる電流値を制御するこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主に電気カーペット、電気毛布等の暖房用シート体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気カーペット、電気毛布等に配設されたコードヒータに流れる電流値 を制御して該コードヒータの温度を制御するために用いられる感熱センサーとし ては、該コードヒータ内の発熱線を、温度の高低によって電気絶縁抵抗値が逐次 変化するナイロン等の有機感熱材で包被すると共に、該有機感熱材の外周面を裸 銅線等で巻装した構成のものが存在し適宜用いられてなる。
【0003】 尚、上記構成からなる感熱センサーは、コードヒータ内の発熱線の温度の上昇 に伴って該発熱線を包被する有機感熱材の電気絶縁抵抗値が低下し、且つ該有機 感熱材の電気絶縁抵抗値が低下することによって前記裸銅線等を常時流れている 信号電流が前記有機感熱材に漏れ電流として流れ込む特性を利用して前記コード ヒータの温度を検出することが出来るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の感熱センサーに於いては、下記の様な問題点があっ た。
【0005】 即ち、上記従来の電気カーペット及び電気毛布等に使用される感熱センサーに 用いられる有機感熱材は、その使用する製品の用途から第一に耐熱特性に優れた ものでなければならない。
【0006】 よって、上記の様な理由から、通常用いられる有機感熱材はナイロンが主流で はあるが、如何せん、該ナイロンは吸水性及び吸水率が極めて高く、よって該ナ イロンからなる有機感熱材を上記電気カーペット及び電気毛布等の交流回路に用 いた場合、該有機感熱材のインピーダンスは安定しない。
【0007】 従って、有機感熱材のインピーダンスが安定しない感熱センサーを介して前記 コードヒータの温度を制御するにも、その設定温度と実際のコードヒータの温度 とに必ず誤差が生じることとなり、よって上記構成からなる感熱センサーを具備 した電気カーペット及び電気毛布等の暖房用製品に於ける正確な温度制御が出来 ないという問題が生じていた。
【0008】 而して、本考案は上記の問題を解決するものであり、コードヒータに用いられ る有機感熱材のインピーダンスが安定しない場合でも、極めて正確に、且つ確実 にコードヒータの温度を所定の温度に制御することが出来る極めて優れた暖房用 シート体を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために以下の手段を講じたものである。
【0010】 即ち、本考案はシート体内に配設されたコードヒータと、該コードヒータの電 流値を変化可能な温度コントローラとを具備した暖房用シート体に於いて、該シ ート体本体には、前記コードヒータを介して夫々異なる電圧を発生する複数の感 熱手段が設けられ、且つ前記温度コントローラ内には、前記複数の感熱手段によ って発生した電圧を夫々検出する複数の電圧検出回路及び該電圧検出回路を介し て検出した夫々の感熱手段の電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス 特性及び抵抗温度特性の変化率を演算する制御回路が設けられてなり、しかも該 制御回路が予め設定された夫々の感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特 性と、前記実際に変化した感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性の夫 々の変化値及び絶対値による変化率とを比較して前記コードヒータに流れる電流 値を制御する点にある。
【0011】 更に、前記複数の感熱手段が、前記コードヒータ内の発熱線を包被する有機感 熱材の外周面に巻装された複数の感熱線からなる点にある。
【0012】 更に、前記複数の感熱線が、夫々異なる抵抗温度特性を有した点にある。
【0013】
【作用】
上記構成からなる暖房用シート体に於いては、該暖房用シート体内に配設され たコードヒータ4を介して夫々異なる電圧を発生する複数の感熱手段が設けられ 、且つ前記温度コントローラ内には、前記複数の感熱手段によって発生した電圧 を夫々検出する複数の電圧検出回路10,10a 及び該電圧検出回路10,10a を介し て検出した夫々の感熱手段の電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス 特性及び抵抗温度特性の変化率を演算する制御回路3が設けられてなり、しかも 該制御回路3が予め設定された夫々の感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温 度特性と、前記実際に変化した感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性 の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを比較して前記コードヒータ4を流れ る電流を制御することから、該感熱手段のインピーダンスが変化しても予め設定 された温度に逐次補正を加えながら該コードヒーター4の温度制御を行うことが 出来る。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。
【0015】 図1に於いて、1は暖房用シート体本体の内部回路図を示す。
【0016】 2は内部にコードヒータ4が配設されたシート体を示す。
【0017】 尚、上記コードヒータ4は、図2に示す様に、テフロンからなる芯材5に発熱 線6が巻装されて発熱部4aが形成されると共に、該発熱部4aの外周面にはナイロ ンサーミスタからなる有機感熱材7が該発熱部4aを包被すべく設けられ、且つ該 有機感熱材7の外周面には、夫々の抵抗温度特性が異なった裸銅線からなる感熱 線8と、ポリエステル等の被覆を有したニッケル線からなる感熱線9が交互に巻 装されて2つの感熱部4b,4cが形成されてなる。
【0018】 3は上記コードヒータ4に流れる電流を制御することによって該コードヒータ 4の温度を調整する温度コントローラ内の制御回路を示し、該制御回路3には前 記2つの感熱部4b,4cを介して生じる電圧を夫々検出する2つの検出回路10,10 a 及び温度設定回路11、更にマイクロコンピュータ12が設けられてなる。
【0019】 尚、上記マイクロコンピュータ12には予め有機感熱材7のインピーダンス特性 及び感熱線8,9の抵抗温度特性等の種々の基本データがテーブルデータとして メモリーされてなり、しかも該マイクロコンピュータ12は前記インピーダンス特 性及び抵抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率を演算比較して所定 の解析信号を発するものである。
【0020】 13は電源回路を示し、上記マイクロコンピュータ12から発せられた所定の解析 信号を介して上記コードヒータ4に流れる電流を制御すべく該マイクロコンピュ ータ12の近傍に設けられてなる。
【0021】 14は上記コードヒータ4に流れる電流をカットするリレーを示し、上記マイク ロコンピュータ12と電源回路13間に設けられてなる。
【0022】 15は上記制御回路3の電源スイッチを示し、16は該制御回路3のコンセント部 を示す。
【0023】 本実施例に係る暖房用シート体は以上の構成からなるが、次に係る暖房用シー ト体を用いる場合について説明する。
【0024】 先ず、図1に示す様に、暖房用シート体に配設されたコードヒータ4内には、 ナイロンサーミスタからなる有機感熱材7が設けられ、しかも該有機感熱材7の 外周面には抵抗温度特性の夫々異なる裸銅線からなる感熱線8と、ポリエステル 等の被覆を有したニッケル線からなる感熱線9が交互に巻装されて2つの感熱部 4b,4cが形成されてなるが、上記ニッケル線からなる感熱線9の抵抗温度特性は 裸銅線からなる感熱線8と比べると非常に緩やかなものである。
【0025】 よって、上記ナイロンサーミスタからなる有機感熱材7が吸湿することによっ て該有機感熱材7のインピーダンスが低下すると、上記裸銅線からなる感熱線8 を介して検出される電圧も急激に変化することになる。
【0026】 従って、上記裸銅線からなる感熱線8を介して変化する電圧と上記抵抗温度特 性の緩やかなニッケル線からなる感熱線9を介して発生する電圧との変化率を上 記マイクロコンピータ12を介して解析することにより前記有機感熱材7のインピ ーダンスの変化に対応して前記コードヒータの温度を確実に制御することが出来 る。
【0027】 尚、上記実施例に於いて、シート体内に配設されるコードヒータは、芯材にテ フロンが用いられてなるが、要は該コードヒータ内に具備された発熱線が巻装可 能で、且つ所定の耐熱性、絶縁性を有していれば該芯材の材質は決してテフロン に限定されずナイロン等であってもよい。
【0028】 更に、上記実施例に於いて、コードヒータを介して夫々異なる電圧を発生する 複数の感熱手段は、該コードヒータ内の発熱線を包被するナイロンサーミスタか らなる有機感熱材と、該有機感熱材に交互に巻装されると共に、抵抗温度特性の 夫々異なる裸銅線からなる感熱線及びポリエステル等の被覆を有したニッケル線 からなる感熱線の2本とからなるが、要は有機感熱材に抵抗温度特性の夫々異な る複数の感熱線が巻装されていれば該有機感熱材の材質やインピーダンス特性、 更に感熱線の種類や巻装方向、巻装間隔等の等の具体的な構成は決して限定され ず、又少なくとも1本の感熱線が被覆されてなることも必ずしも必須の要件では ないのは言うまでもない。
【0029】 尚、上記実施例に於いて、感熱手段はコードヒータ内の発熱線を包被する有機 感熱材と、該有機感熱材に交互に巻装された複数の感熱線からなるが、本考案に 於ける感熱手段は、必ずしも有機感熱材及び感熱線に限定されるものではなく、 要は1本のコードヒータを介して夫々異なる複数の電圧を発生することが出来る ものであれば有機感熱材に交互に巻装された複数の感熱線も必須の要件でないの は言うまでもなく、その具体的な手段、構成は決して限定されない。
【0030】 更に、上記実施例に於いて、温度コントローラには、前記複数の感熱線を介し て夫々の電圧を検出する複数の電圧検出回路及び予め有機感熱材のインピーダン ス特性及び感熱線の抵抗温度特性等の種々の基本データをテーブルデータとして メモリーしたマイクロコンピュータとを具備する制御回路が設けられてなるが、 要は複数の電圧検出回路及び該電圧検出回路を介して検出した夫々の感熱手段の 電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性の変化 率を演算する制御回路が設けられ、しかも該制御回路が予め設定された夫々の感 熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性と、前記変化後の感熱手段のイン ピーダンス特性及び抵抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを比 較して前記コードヒータを流れる電流値を制御する構成であれば、制御回路の基 本的な回路構成や使用されるデバイス等の具体的な種類、特性、動作順位等も決 して限定されるものではなく、その他暖房用シート体を形成するシート体や温度 コントローラを形成する各部の具体的な構成も全て本考案の意図する範囲内で任 意に設計変更自在である。
【0031】
【考案の効果】
叙上の様に、本考案は暖房用シート体本体に、該シート体内に配設されたコー ドヒータを介して夫々異なる電圧を発生する複数の感熱手段と、該感熱手段を介 して夫々の感熱手段の電圧を検出する複数の電圧検出回路と、該電圧検出回路を 介して検出した夫々の感熱手段の電位差により変化した該感熱手段のインピーダ ンス特性及び抵抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを比較して 変化率を演算する制御回路とが設けられ、しかも該制御回路が前記コードヒータ を流れる電流値を逐次制御することから、湿度の多い箇所で暖房用シート体を用 いることによって該暖房用シート体に具備された感熱手段のインピーダンスが変 化しても予め設定された温度に逐次補正を加えながら該コードヒータの温度制御 を確実に、且つ瞬時に行うことが出来る。
【0032】 従って、湿度の多い箇所での使用に限らず、該暖房用シート体の局部保温の際 に於けるコードヒータの異常をも検出して制御することも可能であることから、 例えば該暖房用シート体に載置された負荷体によって該シート体の局部が異常高 温になった場合でも、該負荷体の載置された局部のみを設定温度に自動的に制御 することが出来る。
【0033】 更に、本考案に於ける暖房用シート体に用いられる感熱手段は一本のコードヒ ータに具備することが可能なことから低コストで、しかも生産効率の高い極めて 優れた暖房用シート体を提供することが出来るという格別な効果をも有するに至 った。
【提出日】平成4年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主に電気カーペット、電気毛布等の暖房用シート体に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、電気カーペット、電気毛布等に配設されたコードヒータに流れる電流値 を制御して該コードヒータの温度を制御するために用いられる感熱センサーとし ては、該コードヒータ内の発熱線を、温度の高低によって電気絶縁抵抗値が逐次 変化するナイロン等の有機感熱材で包被すると共に、該有機感熱材の外周面を裸 銅線等で巻装した構成のものが存在し適宜用いられてなる。
【0003】 尚、上記構成からなる感熱センサーは、コードヒータ内の発熱線の温度の上昇 に伴って該発熱線を包被する有機感熱材の電気絶縁抵抗値が低下し、且つ該有機 感熱材の電気絶縁抵抗値が低下することによって前記裸銅線等を常時流れている 信号電流が前記有機感熱材に漏れ電流として流れ込む特性を利用して前記コード ヒータの温度を検出することが出来るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の感熱センサーに於いては、下記の様な問題点があっ た。
【0005】 即ち、上記従来の電気カーペット及び電気毛布等に使用される感熱センサーに 用いられる有機感熱材は、その使用する製品の用途から第一に耐熱特性に優れた ものでなければならない。
【0006】 よって、上記の様な理由から、通常用いられる有機感熱材はナイロンが主流で はあるが、如何せん、該ナイロンは吸水性及び吸水率が極めて高く、よって該ナ イロンからなる有機感熱材を上記電気カーペット及び電気毛布等の交流回路に用 いた場合、該有機感熱材のインピーダンスは安定しない。
【0007】 従って、有機感熱材のインピーダンスが安定しない感熱センサーを介して前記 コードヒータの温度を制御するにも、その設定温度と実際のコードヒータの温度 とに必ず誤差が生じることとなり、よって上記構成からなる感熱センサーを具備 した電気カーペット及び電気毛布等の暖房用製品に於ける正確な温度制御が出来 ないという問題が生じていた。
【0008】 而して、本考案は上記の問題を解決するものであり、コードヒータに用いられ る有機感熱材のインピーダンスが安定しない場合でも、極めて正確に、且つ確実 にコードヒータの温度を所定の温度に制御することが出来る極めて優れた暖房用 シート体を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために以下の手段を講じたものである。
【0010】 即ち、本考案はシート体内に配設されたコードヒータと、該コードヒータの電 流値を変化可能な温度コントローラとを具備した暖房用シート体に於いて、該シ ート体本体には、前記コードヒータを介して夫々異なる電圧を発生する複数の感 熱手段が設けられ、且つ前記温度コントローラ内には、前記複数の感熱手段によ って発生した電圧を夫々検出する複数の電圧検出回路及び該電圧検出回路を介し て検出した夫々の感熱手段の電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス 特性及び抵抗温度特性の変化率を演算する制御回路が設けられてなり、しかも該 制御回路が予め設定された夫々の感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特 性と、前記実際に変化した感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性の夫 々の変化値及び絶対値による変化率とを比較して前記コードヒータに流れる電流 値を制御する点にある。
【0011】 更に、前記複数の感熱手段が、前記コードヒータ内の発熱線を包被する有機感 熱材と、該有機感熱材の外周面に巻装された複数の感熱線からなる点にある。
【0012】
【作用】
上記構成からなる暖房用シート体に於いては、該暖房用シート体内に配設され たコードヒータ4を介して夫々異なる電圧を発生する複数の感熱手段が設けられ 、且つ前記温度コントローラ内には、前記複数の感熱手段によって発生した電圧 を夫々検出する複数の電圧検出回路10,10a 及び該電圧検出回路10,10a を介し て検出した夫々の感熱手段の電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス 特性及び抵抗温度特性の変化率を演算する制御回路3が設けられてなり、しかも 該制御回路3が予め設定された夫々の感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温 度特性と、前記実際に変化した感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性 の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを比較して前記コードヒータ4を流れ る電流を制御することから、該感熱手段のインピーダンスが変化しても予め設定 された温度に逐次補正を加えながら該コードヒーター4の温度制御を行うことが 出来る。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。
【0014】 図1に於いて、1は暖房用シート体本体の内部回路図を示す。
【0015】 2は内部にコードヒータ4が配設されたシート体を示す。
【0016】 尚、上記コードヒータ4は、図2に示す様に、テフロンからなる芯材5に発熱 線6が巻装されて発熱部4aが形成されると共に、該発熱部4aの外周面にはナイロ ンサーミスタからなる有機感熱材7が該発熱部4aを包被すべく設けられ、且つ該 有機感熱材7の外周面には、有機感熱材7への漏れ電流を検出するための裸銅線 からなる感熱線8と、ポリエステル等の絶縁被覆を有したニッケル線からなる感 熱線9が交互に巻装されて2つの感熱部4b,4cが形成されてなる。
【0017】 3は上記コードヒータ4に流れる電流を制御することによって該コードヒータ 4の温度を調整する温度コントローラ内の制御回路を示し、該制御回路3には前 記2つの感熱部4b,4cを介して生じる電圧を夫々検出する2つの検出回路10,10 a 及び温度設定回路11、更にマイクロコンピュータ12が設けられてなる。
【0018】 尚、上記マイクロコンピュータ12には予め有機感熱材7のインピーダンス特性 及び感熱線8,9の抵抗温度特性等の種々の基本データがテーブルデータとして メモリーされてなり、しかも該マイクロコンピュータ12は前記インピーダンス特 性及び抵抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率を演算比較して所定 の解析信号を発するものである。
【0019】 13は電源回路を示し、上記マイクロコンピュータ12から発せられた所定の解析 信号を介して上記コードヒータ4に流れる電流を制御すべく該マイクロコンピュ ータ12の近傍に設けられてなる。
【0020】 14は上記コードヒータ4に流れる電流をカットするリレーを示し、上記マイク ロコンピュータ12と電源回路13間に設けられてなる。
【0021】 15は上記制御回路3の電源スイッチを示し、16は該制御回路3のコンセント部 を示す。
【0022】 本実施例に係る暖房用シート体は以上の構成からなるが、次に係る暖房用シー ト体を用いる場合について説明する。
【0023】 先ず、図1に示す様に、暖房用シート体に配設されたコードヒータ4内には、 ナイロンサーミスタからなる有機感熱材7が設けられ、しかも該有機感熱材7の 外周面には、有機感熱材7への漏れ電流を検出するための裸銅線からなる感熱線 8と、ポリエステル等の絶縁被覆を有したニッケル線からなる感熱線9が交互に 巻装されて2つの感熱部4b,4cが形成されてなる。
【0024】 よって、上記ナイロンサーミスタからなる有機感熱材7が吸湿することによっ て該有機感熱材7のインピーダンスが低下すると、上記裸銅線からなる感熱線8 を介して検出される電圧も急激に変化することになる。
【0025】 従って、上記裸銅線からなる感熱線8を介して変化する電圧と上記絶縁被覆さ れたニッケル線からなる感熱線9を介して発生する電圧との差の変化率を上記マ イクロコンピータ12を介して解析することにより前記有機感熱材7のインピーダ ンスの変化に対応して前記コードヒータに流れる電流値を制御することが出来る ことから該コードヒータの温度を確実に制御することが出来る。
【0026】 尚、上記実施例に於いて、シート体内に配設されるコードヒータは、芯材にテ フロンが用いられてなるが、要は該コードヒータ内に具備された発熱線が巻装可 能で、且つ所定の耐熱性、絶縁性を有していれば該芯材の材質は決してテフロン に限定されずナイロン等であってもよい。
【0027】 更に、上記実施例に於いて、コードヒータを介して夫々異なる電圧を発生する 複数の感熱手段は、該コードヒータ内の発熱線を包被するナイロンサーミスタか らなる有機感熱材7への漏れ電流を検出する裸銅線からなる感熱線8と、ポリエ ステル等の絶縁被覆を有したニッケル線からなる感熱線9とが交互に巻装された 2つの感熱部4b,4cからなるが、要は有機感熱材に複数の感熱線が巻装されてい れば該有機感熱材の材質やインピーダンス特性、更に感熱線の種類や巻装方向、 巻装間隔等の等の具体的な構成も決して限定されず、又少なくとも1本の感熱線 が絶縁被覆されてなることも必ずしも必須の要件ではないのは言うまでもない。
【0028】 尚、上記実施例に於いて、感熱手段はコードヒータ内の発熱線を包被する有機 感熱材と、該有機感熱材に交互に巻装された複数の感熱線からなるが、本考案に 於ける感熱手段は、必ずしも有機感熱材及び感熱線に限定されるものではなく、 要は1本のコードヒータを介して夫々異なる複数の電圧を発生することが出来る ものであれば有機感熱材に交互に巻装された複数の感熱線も必須の要件でないの は言うまでもなく、その具体的な手段、構成は決して限定されない。
【0029】 更に、上記実施例に於いて、温度コントローラには、前記複数の感熱線を介し て夫々の電圧を検出する複数の電圧検出回路及び予め有機感熱材のインピーダン ス特性及び感熱線の抵抗温度特性等の種々の基本データをテーブルデータとして メモリーしたマイクロコンピュータとを具備する制御回路が設けられてなるが、 要は複数の電圧検出回路及び該電圧検出回路を介して検出した夫々の感熱手段の 電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性の変化 率を演算する制御回路が設けられ、しかも該制御回路が予め設定された夫々の感 熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性と、前記変化後の感熱手段のイン ピーダンス特性及び抵抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを比 較して前記コードヒータを流れる電流値を制御する構成であれば、制御回路の基 本的な回路構成や使用されるデバイス等の具体的な種類、特性、動作順位等も決 して限定されるものではなく、その他暖房用シート体を形成するシート体や温度 コントローラを形成する各部の具体的な構成も全て本考案の意図する範囲内で任 意に設計変更自在である。
【0030】
【考案の効果】
叙上の様に、本考案は暖房用シート体本体に、該シート体内に配設されたコー ドヒータを介して夫々異なる電圧を発生する複数の感熱手段と、該感熱手段を介 して夫々の感熱手段の電圧を検出する複数の電圧検出回路と、該電圧検出回路を 介して検出した夫々の感熱手段の電位差により変化した該感熱手段のインピーダ ンス特性及び抵抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを比較して 変化率を演算する制御回路とが設けられ、しかも該制御回路が前記コードヒータ を流れる電流値を逐次制御することから、湿度の多い箇所で暖房用シート体を用 いることによって該暖房用シート体に具備された感熱手段のインピーダンスが変 化しても予め設定された温度に逐次補正を加えながら該コードヒータの温度制御 を確実に、且つ瞬時に行うことが出来る。
【0031】 従って、湿度の多い箇所での使用に限らず、該暖房用シート体の局部保温の際 に於けるコードヒータの異常をも検出して制御することも可能であることから、 例えば該暖房用シート体に載置された負荷体によって該シート体の局部が異常高 温になった場合でも、該負荷体の載置された局部のみを設定温度に自動的に制御 することが出来る。
【0032】 更に、本考案に於ける暖房用シート体に用いられる感熱手段は一本のコードヒ ータに具備することが可能なことから低コストで、しかも生産効率の高い極めて 優れた暖房用シート体を提供することが出来るという格別な効果をも有するに至 った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に於ける暖房用シート体本体の内部回路
図。
【図2】本考案の暖房用シート体本体内に配設されるコ
ードヒータの要部拡大側面図。
【符号の説明】
1…暖房用シート体本体 2…シート体 3…温度コントローラ内の制御回路 4…コードヒータ 5…芯材 6…発熱線 7…有機感熱材 8…感熱線(銅線) 9…感熱線(ニッケル線)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 暖房用シート体
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に於ける暖房用シート体本体の内部回路
図。
【図2】本考案の暖房用シート体本体内に配設されるコ
ードヒータの要部拡大側面図。
【符号の説明】 1…暖房用シート体本体の内部回路図。 2…シート体 3…温度コントローラ内の制御回路 4…コードヒータ 5…芯材 6…発熱線 7…有機感熱材 8…感熱線(銅線) 9…感熱線(被覆ニッケル線)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート体内に配設されたコードヒータ
    と、該コードヒータの電流値を変化可能な温度コントロ
    ーラとを具備した暖房用シート体に於いて、該シート体
    本体には、前記コードヒータ4を介して夫々異なる電圧
    を発生する複数の感熱手段が設けられ、且つ前記温度コ
    ントローラ内には、前記複数の感熱手段によって発生し
    た電圧を夫々検出する複数の電圧検出回路10,10a 及び
    該電圧検出回路10,10a を介して検出した夫々の感熱手
    段の電位差により変化した該感熱手段のインピーダンス
    特性及び抵抗温度特性の変化率を演算する制御回路3が
    設けられてなり、しかも該制御回路3が予め設定された
    夫々の感熱手段のインピーダンス特性及び抵抗温度特性
    と、前記変化後の感熱手段のインピーダンス特性及び抵
    抗温度特性の夫々の変化値及び絶対値による変化率とを
    比較して前記コードヒータ4に流れる電流値を制御する
    構成にしてなることを特徴とする暖房用シート体。
  2. 【請求項2】 前記複数の感熱手段が、前記コードヒー
    タ4内の発熱線6を包被する有機感熱材7の外周面に巻
    装された複数の感熱線8,9である請求項1記載の暖房
    用シート体。
  3. 【請求項3】 前記複数の感熱線8,9が、夫々異なる
    抵抗温度特性を有してなることを特徴とする請求項2記
    載の暖房用シート体。
  4. 【請求項4】 前記複数の感熱線8,9が、前記有機感
    熱材7の外周面に一定の間隔を有して交互に巻装される
    と共に、少なくとも1本の感熱線9が被覆されてなるこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の暖房用シート体。
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