JPH0638173Y2 - ボールジョイント - Google Patents
ボールジョイントInfo
- Publication number
- JPH0638173Y2 JPH0638173Y2 JP1987116361U JP11636187U JPH0638173Y2 JP H0638173 Y2 JPH0638173 Y2 JP H0638173Y2 JP 1987116361 U JP1987116361 U JP 1987116361U JP 11636187 U JP11636187 U JP 11636187U JP H0638173 Y2 JPH0638173 Y2 JP H0638173Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- tongue
- ball seat
- shaped portion
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ボールジョイントに関するものである。
従来の技術 例えば、第３図に示すようにソケットＡと該ソケットＡ
内に嵌装されるボールシートＢと該ボールシートＢに嵌
装抱持されるボールＣ′をもったボールスタッドＣとか
らなるボールジョイントは、従来よりひろく用いられて
いる。
内に嵌装されるボールシートＢと該ボールシートＢに嵌
装抱持されるボールＣ′をもったボールスタッドＣとか
らなるボールジョイントは、従来よりひろく用いられて
いる。
考案が解決しようとする問題点 上記のようなボールジョイントは、ボールスタッドＣの
ボール部Ｃ′をボールシートＢに組込んだ状態で該ボー
ルシートＢをソケットＡ内に圧入し、該ボールシートＢ
の底面部をカバーＤにて押圧した状態にて該カバーＤを
ソケットＡにカシメ固定することにより、該カバーＤの
押圧力にてボールシートＢがボール部Ｃ′を所定圧にて
締めつけこれによってボールスタッドＣに所定の作動ト
ルクを発生させるものであるが、ボール部Ｃ′とボール
シートＢとの摺動面部の耐久性を維持させる為にカバー
Ｄによるボールシート押圧力をかなり高く設定する必要
があり、ボールスタッドの作動トルクが高くなるばかり
か製品によるばらつきも大きくなり、低コストでばらつ
きの少ない製品を得ることはなかなか困難であると言う
問題を有している。
ボール部Ｃ′をボールシートＢに組込んだ状態で該ボー
ルシートＢをソケットＡ内に圧入し、該ボールシートＢ
の底面部をカバーＤにて押圧した状態にて該カバーＤを
ソケットＡにカシメ固定することにより、該カバーＤの
押圧力にてボールシートＢがボール部Ｃ′を所定圧にて
締めつけこれによってボールスタッドＣに所定の作動ト
ルクを発生させるものであるが、ボール部Ｃ′とボール
シートＢとの摺動面部の耐久性を維持させる為にカバー
Ｄによるボールシート押圧力をかなり高く設定する必要
があり、ボールスタッドの作動トルクが高くなるばかり
か製品によるばらつきも大きくなり、低コストでばらつ
きの少ない製品を得ることはなかなか困難であると言う
問題を有している。
本考案は上記のような従来の問題に対処することを主目
的とするものである。
的とするものである。
問題点を解決するための手段 本考案は上記のようなボールジョイントのボールシート
において、該ボールシートの球状内周面の中心部近傍位
置に内方に突出する舌片状部を全周にわたり連続又は不
連続に形成すると共に、該舌片状部の背面部に凹部を形
成したことを特徴とするものである。
において、該ボールシートの球状内周面の中心部近傍位
置に内方に突出する舌片状部を全周にわたり連続又は不
連続に形成すると共に、該舌片状部の背面部に凹部を形
成したことを特徴とするものである。
作用 上記により、ボールシートにボールスタッドのボール部
を嵌装してボールジョイントを組付けた状態において、
ボールシート内周面より内方に突出していた舌片状部は
ボールスタッドのボール部にて押圧弾性変形されて背面
部の凹部内に入り込み、該舌片状部の弾性変形反力がボ
ール部の赤道面の近傍位置に作用してボールスタッドの
作動トルクが発生し、これにより低トルクでばらつきが
少なく且つボールスタッドの軸方向入力荷重に対する強
度，剛性が高く長期にわたりがたつきのない安定した製
品を得ることができるものである。
を嵌装してボールジョイントを組付けた状態において、
ボールシート内周面より内方に突出していた舌片状部は
ボールスタッドのボール部にて押圧弾性変形されて背面
部の凹部内に入り込み、該舌片状部の弾性変形反力がボ
ール部の赤道面の近傍位置に作用してボールスタッドの
作動トルクが発生し、これにより低トルクでばらつきが
少なく且つボールスタッドの軸方向入力荷重に対する強
度，剛性が高く長期にわたりがたつきのない安定した製
品を得ることができるものである。
実施例 以下本考案の実施例を第1,2図を参照して説明する。
第１図は本考案の第１の実施例を示すもので、本考案に
かかるボールジョイントのボールシートの一例を示して
いる。
かかるボールジョイントのボールシートの一例を示して
いる。
第１図において１は合成樹脂材にて一体形成されたボー
ルシートであり、該ボールシート１はソケット２内に適
当な締代にて圧入される外周面をもち、且つボールスタ
ッド３のボール部31の径Ｄにほぼ合致する球状内周面11
をもった形状に構成されるのが普通であるが、本考案で
は該球状内周面11の中心部よりやや下方に、該球状内周
面11より内方に突出する舌片状部12を全周にわたり一体
形成すると共に、該舌片状部12の背面部に凹部13を形成
し、ボールスタッド３のボール部31を嵌装組付けた状態
で該舌片状部12がボール部31にて押圧され弾性変形して
背面部の凹部13内に入り込み、その弾性変形反力にてボ
ールスタッド３の作動トルクを付与するようにしたもの
である。
ルシートであり、該ボールシート１はソケット２内に適
当な締代にて圧入される外周面をもち、且つボールスタ
ッド３のボール部31の径Ｄにほぼ合致する球状内周面11
をもった形状に構成されるのが普通であるが、本考案で
は該球状内周面11の中心部よりやや下方に、該球状内周
面11より内方に突出する舌片状部12を全周にわたり一体
形成すると共に、該舌片状部12の背面部に凹部13を形成
し、ボールスタッド３のボール部31を嵌装組付けた状態
で該舌片状部12がボール部31にて押圧され弾性変形して
背面部の凹部13内に入り込み、その弾性変形反力にてボ
ールスタッド３の作動トルクを付与するようにしたもの
である。
上記舌片状部12の形成は、例えば第１図に示すように、
球状内周面11の中心点Ｏより所定寸法だけ下方の点Ｏ′
を中心点とし該Ｏ′点から球状内周面11の最下点ａまで
の長さＲを半径としたほぼ椀状をなす球面を形成するこ
とにより該椀状の球面の端縁部分にてＯ点を中心とする
球状内周面11より内側に突出した舌片状部12を全周にわ
たり連続して形成することができ、その背面部に下方に
切込んだ形状の凹部13を形成することにより、目的とす
るボールシート構造を得ることができる。
球状内周面11の中心点Ｏより所定寸法だけ下方の点Ｏ′
を中心点とし該Ｏ′点から球状内周面11の最下点ａまで
の長さＲを半径としたほぼ椀状をなす球面を形成するこ
とにより該椀状の球面の端縁部分にてＯ点を中心とする
球状内周面11より内側に突出した舌片状部12を全周にわ
たり連続して形成することができ、その背面部に下方に
切込んだ形状の凹部13を形成することにより、目的とす
るボールシート構造を得ることができる。
第２図は上記舌片状部12の他の形成例を示す本考案の第
２の実施例であり、この例では球状内周面11の中心部よ
りやや下方の一部分を球状内周面11の半径D/2より小な
る半径R1の球面ｂとし球状内周面11の下方部分と上記球
面ｂとをR1より更に小なる半径R2の球面にて連続させる
ことにより、球面ｂにて球状内周面11より内方に突出す
る舌片状部12を全周にわたり連続して形成し、その背面
部に下方に向けて切り込んだ形状の凹部13を形成したも
のである。
２の実施例であり、この例では球状内周面11の中心部よ
りやや下方の一部分を球状内周面11の半径D/2より小な
る半径R1の球面ｂとし球状内周面11の下方部分と上記球
面ｂとをR1より更に小なる半径R2の球面にて連続させる
ことにより、球面ｂにて球状内周面11より内方に突出す
る舌片状部12を全周にわたり連続して形成し、その背面
部に下方に向けて切り込んだ形状の凹部13を形成したも
のである。
尚第1,2図において14はボールスタッド３の揺動を可能
とする揺動開口部、15はボールシート１の底面のコーナ
部に部分的に形成した切欠き部であり、カバー４のカシ
メ固着によりボールシート１底面部を押圧圧縮させた際
該ボールシート底面部は該切欠き部15に膨出しカバー４
によるボールシート押圧力を比較的ソフトにすることが
できるものであるが、該切欠き部15は必ずしも必要では
ない。
とする揺動開口部、15はボールシート１の底面のコーナ
部に部分的に形成した切欠き部であり、カバー４のカシ
メ固着によりボールシート１底面部を押圧圧縮させた際
該ボールシート底面部は該切欠き部15に膨出しカバー４
によるボールシート押圧力を比較的ソフトにすることが
できるものであるが、該切欠き部15は必ずしも必要では
ない。
上記第1,2図の実施例では舌片状部12を全周にわたり連
続して形成した例を示しているが、これは全周を複数に
分割して不連続に形成することもできる。
続して形成した例を示しているが、これは全周を複数に
分割して不連続に形成することもできる。
考案の効果 上記のように構成した本考案によれば、ボールシートの
球状内周面の中心部近傍位置に形成した舌片状部の弾性
変形反力がボール部の赤道面の近傍位置に作用してボー
ルスタッドの作動トルクを発生させる構成を採っている
ので、低トルクでばらつきが少なく、且つボールスタッ
ドの軸方向入力荷重に対する強度，剛性が高く、長期に
わたりがたつきの生じないボールジョイントを容易に得
ることができるもので、実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
球状内周面の中心部近傍位置に形成した舌片状部の弾性
変形反力がボール部の赤道面の近傍位置に作用してボー
ルスタッドの作動トルクを発生させる構成を採っている
ので、低トルクでばらつきが少なく、且つボールスタッ
ドの軸方向入力荷重に対する強度，剛性が高く、長期に
わたりがたつきの生じないボールジョイントを容易に得
ることができるもので、実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
第１図（イ），（ロ）は本考案の第１の実施例を示す断
面図および底面図、第２図は本考案の第２の実施例を示
す断面図である。第３図は従来のボールジョイント構造
を示す断面図である。 １……ボールシート、11……球状内周面、12……舌片状
部、13……凹部、２……ソケット、３……ボールスタッ
ド、31……ボール部、４……カバー。
面図および底面図、第２図は本考案の第２の実施例を示
す断面図である。第３図は従来のボールジョイント構造
を示す断面図である。 １……ボールシート、11……球状内周面、12……舌片状
部、13……凹部、２……ソケット、３……ボールスタッ
ド、31……ボール部、４……カバー。
Claims (1)
- 【請求項１】ソケットと該ソケット内に嵌着されるボー
ルシートと、該ボールシートに嵌装抱持されるボール部
をもったボールスタッドとからなるボールジョイントに
おいて、上記ボールシートの球状内周面の中心部近傍位
置に内方に突出する舌片状部を全周にわたり連続又は不
連続に形成し、該舌片状部の背面部に、ボールスタッド
のボール部嵌装状態において該ボール部にて舌片状部が
押圧弾性変形されて入り込む凹部を上記ボールシートに
形成したことを特徴とするボールジョイント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987116361U JPH0638173Y2 (ja) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | ボールジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987116361U JPH0638173Y2 (ja) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | ボールジョイント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6421812U JPS6421812U (ja) | 1989-02-03 |
| JPH0638173Y2 true JPH0638173Y2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=31358828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987116361U Expired - Lifetime JPH0638173Y2 (ja) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | ボールジョイント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0638173Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5316057A (en) * | 1976-07-30 | 1978-02-14 | Nippon Packaging Kk | Gun device for elecrrostatic powder painting |
-
1987
- 1987-07-29 JP JP1987116361U patent/JPH0638173Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6421812U (ja) | 1989-02-03 |
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