JPH0638172Y2 - 載置物の落下防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、キーボード、電話等、机、ラック等に載置さ
れる載置物を机、ラック等から落下することを防止する
載置物の落下防止装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、机上、ラック上等に載置されるキーボード、電話
等の載置物は、その底面に吸盤、マグネット等が設けら
れ、これら固定手段によって直接机上等に固定されてい
た。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、キーボード等を操作する場合、オペレータと
キーボード等の位置関係、キーボードの姿勢は微妙であ
って、而も、オペレータの個人差もあり、キーボード等
の位置は特定することは難しい。従って、キーボード等
はその時々に自在に動かし得ることが好ましいが上記し
た従来の固定手段では、キーボード等を自在に動かすこ
とが出来ず不便で、使い勝手が悪いと言う不具合があ
り、又机上に於いてキーボードによる作業でなく、書類
作業を行いたい場合、前記従来のものはキーボードを容
易に動かすことができないので作業性が悪いと言う不具
合があった。

［課題を解決する為の手段］ 本考案は、机、ラック等に吸着固定可能とした固定具に
回転端子を回転自在に設け、該回転端子に屈撓自在な紐
状体の一端を係着し、該紐状体の他端を載置物に着脱可
能に係着したことを特徴とするものである。

［作用］ 紐状体の一端を載置物に係着した状態では、紐状体の屈
撓性により紐状体の長さの範囲で自在に動かし得、而も
紐状体の規制によって落下が防止される。紐状体は載置
物から、又固定具は机、ラック等から取外し可能で不要
な場合は所要場所に格納が可能である。

［実施例］ 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。

第１図〜第３図は、本考案をキーボードに実施した場合
を示したものである。

図中、１はキーボード、２は机を示す。

キーボード１の背面に係着孔３を設け、該係着孔３の内
面には螺子４を刻設する。該係着孔３には係着ボルト５
が螺合可能であり、又該係着ボルト５には連結端子６が
回転自在に設けられ、該連結端子６に屈撓自在の紐状体
７の一端を固着する。ここで、該紐状体７の長さはキー
ボード１をオペレータの希望する位置に動かし得るに十
分な長さを有し、且つ机上面より脱落しない長さとす
る。

８は固定具であり、該固定具８は机上面12に吸着するマ
グネット９、該マグネット９と一体に設けた固定具本体
10、及び該固定具本体10に垂直軸心を中心に回転自在に
設けた回転端子11から構成されている。

前記紐状体７の他端を前記回転端子11に固着する。

次に、上記した載置物の落下防止装置の作動について説
明する。

固定具８を机上面12の所定位置に吸盤９を介して吸着固
定させ、該固定具８から延びる紐状体７先端の係着ボル
ト５を係着孔３に螺着する。この螺着作業で係着ボルト
５と前記連結端子６とは相互に回転自在であるので、係
着ボルト５を捩込む際に前記紐状体７が捩じれるという
ことがない。

斯かる状態がキーボード１に落下装置を装着した状態で
あり、該状態ではキーボード１は紐状体７の長さの範囲
で自在に動かし得る。又、キーボード１を移動させるこ
とで紐状体７が追動し、紐状体７の基端と前記固定具本
体10との相対角度が変化するが、前記した様に紐状体７
の基端が固着されている回転端子11は固定具本体10に対
して回転自在であるので、紐状体７の基端に不要の力が
発生することもない。従って、紐状体７が無理な屈曲に
よって損傷を受けることもなく、或は固定具８が浮上が
り机上面12より外れるということもない。

而して、紐状体７が許容する範囲を越えてはキーボード
１を自在に移動させることはできなく、キーボード１の
落下が防止される。

尚、固定具８の固定位置によっては、キーボード１が机
上面12より脱落することもあるが、前記紐状体７によっ
て支持されるので、キーボード１が床面に激突し損傷す
ることが防止される。

尚、上記実施例に於いて、紐状体を係着ボルトを介して
キーボードに係着したが、紐状体先端にフック、キーボ
ードにリングを固着し、キーボードと紐状体との係着を
行う様にしても良く、或は前記固定具の固定手段として
はマグネットに代え吸盤としても良い。又、固定具は
机、ラックの載置面に限らず側面に吸着固定しても良
い。更に、上記実施例ではキーボードについて説明した
が、電話、或はその他の載置物についても同様に実施可
能であることは言うまでもない。

［考案の効果］ 以上述べた如く、本考案によれば極めて簡単な構成で載
置物の落下を防止し得ると共に所要の範囲で載置物を自
在に動かし得、而も載置物に対して着脱が容易であると
いう優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図は同前
背面図、第３図は該実施例の部分拡大図である。 １はキーボード、２は机、３は係着孔、４は螺子、５は
係着ボルト、６は連結端子、７は紐状体、８固定具、９
はマグネット、10は固定具本体、11は回転端子、12は机
上面を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】机、ラック等に吸着固定可能とした固定具
   に回転端子を回転自在に設け、該回転端子に屈撓自在な
   紐状体の一端を係着し、該紐状体の他端を載置物に着脱
   可能に係着したことを特徴とする載置物の落下防止装
   置。
2. 【請求項２】紐状体の他端に連結端子を介して係着ボル
   トを回転自在に設け、該係着ボルトを載置物に着脱可能
   に螺着した請求項１に記載の載置物の落下防止装置。