JPH0638091A - 画像ぶれ検出装置及び画像ぶれ補正装置 - Google Patents

画像ぶれ検出装置及び画像ぶれ補正装置

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JPH0638091A
JPH0638091A JP4213584A JP21358492A JPH0638091A JP H0638091 A JPH0638091 A JP H0638091A JP 4213584 A JP4213584 A JP 4213584A JP 21358492 A JP21358492 A JP 21358492A JP H0638091 A JPH0638091 A JP H0638091A
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JP
Japan
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image
inclined portion
image blur
slope
arithmetic mean
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JP4213584A
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English (en)
Inventor
Keiko Abe
惠子 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は例えばカメラ一体型ビデオテープレコ
ーダにおいて、手振れ等によつて生じる画像ブレを検出
及び補正しようとするものである。 【構成】入力画像情報をx方向及びy方向それぞれに加
算平均し、その加算平均結果から得られる輝度傾斜部に
基づいて画像ぶれを検出するようにしたことにより、少
ない情報量で画像ぶれを検出でき、また加算平均された
画像又は各傾斜部の重心を時間軸方向につなぎ合わせて
画面全体として同一の波形パターンを確認すれば、視覚
的に画像ぶれを検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1及び図5) 作用(図1) 実施例(図1〜図12) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像ぶれ検出装置及び画
像ぶれ補正装置に関し、例えばカメラ一体型ビデオテー
プレコーダ(VTR)に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、カメラ一体型VTRとして例えば
ハンデイカメラを用いて撮影した画像には、撮影する被
写体の移動やカメラの移動(パン、チルト)、レンズの
動き(ワイド、テレ)又はカメラの振動によつて生じる
動きが含まれる。
【0004】ここで撮影する被写体の移動、カメラの移
動及びレンズの動きによつて生じる画像の動きは、主に
撮影者の意図するものであるが、撮影者の手振れや自動
車等の乗物に乗つて撮影した際に生じるカメラの振動
は、撮影者の意図しないものであり再生時に不要な画像
ぶれとなる。そこで従来、カメラ本体にジヤイロセンサ
を利用して振動を抑制するいわゆるジヤイロスタビライ
ザを内蔵してカメラの振動を抑制するようになされたも
の(特開平1-269370号公報)や二次元画像内相関を用い
て動きベクトルを検出して不要な画像ぶれを補正するよ
うになされたもの(特開平2-157980号公報)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがジヤイロスタ
ビライザを内蔵してカメラ自体の振動を抑制しようとす
ると、装置自体が大型化すると共に重量も重くなるとい
う問題があり、特に家庭用のビデオカメラとしては実用
が困難であつた。また二次元画像内相関を用いて動きベ
クトルを検出して画像ぶれを補正するためには、時間的
に連続する2フレーム間の画像の相関計算をすることに
よつて動きベクトルを算出するため、相関計算に必要な
計算量が膨大になるという欠点があつた。また規則的な
パターンなど相関に不向きな画像に対しては正しい動き
ベクトルを求めるのが困難であるという問題があつた。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で手振れ等による不要な画像ぶれを検出
し補正し得る画像ぶれ検出装置及び画像ぶれ補正装置を
提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、順次入力される画像信号S1につ
いて、各画像の横方向及び縦方向の加算平均を順次算出
し、演算結果でなる第1及び第2の加算平均信号S3及
びS4を送出する第1及び第2の加算平均算出手段8A
及び8Bと、第1及び第2の加算平均信号S3及びS4
の変化に応じた傾斜部を検出し、検出結果として第1及
び第2の傾斜部情報S5及びS6を送出する第1及び第
2の傾斜部検出手段10A及び10Bと、第1及び第2
の傾斜部情報S5及びS6を時系列的に検出して、それ
ぞれ画像信号S1の横方向及び縦方向の画像ぶれMVx
及びMVy として送出する第1及び第2の動き検出手段
11A及び11Bとを備えるようにする。
【0008】また本発明においては、順次入力される画
像信号S1を帯域制限した後加算平均算出手段8A及び
8Bにより加算平均信号S3及びS4を得ると共に、加
算平均信号S3及びS4に含まれる雑音を除去した後傾
斜部検出手段10A及び10Bに加算平均信号を送出す
るようにする。
【0009】また本発明においては、動き検出手段11
A及び11Bは、所定時点の傾斜部情報S5及びS6と
直前の傾斜部情報S5及びS6とに対応する傾斜部が存
在するか否か判断する傾斜部整合手段12と、傾斜部整
合手段12で対応すると判断された各時点の傾斜部を、
直前の傾斜部に時系列的に連結させて傾斜部リストとし
て記憶する傾斜部軌跡メモリ13と、傾斜部リストの長
さl1 〜l5 に応じて傾斜部軌跡メモリ13に記憶され
ている傾斜部の動きの分布を求め、分布の集中する傾斜
部の動きmv1 を画像ぶれMVx として送出する連続加
重手段14とを備えるようにする。
【0010】さらに本発明においては、画像ぶれ検出装
置2と、画像信号S1を画像ぶれ検出装置2の処理時間
に応じた時間分だけ遅延させる画像遅延手段5と、画像
遅延手段5から出力される画像信号を記憶する画像メモ
リ6と、画像ぶれ検出装置2より検出された横方向及び
縦方向の画像ぶれMVx 及びMVy に基づいて、実際の
移動量を算出する移動量演算手段15と、移動量演算手
段15より得られる移動量に基づいて、画像メモリ6の
読み出しアドレスS7を発生するアドレス発生手段16
とを備え、アドレス発生手段16で発生した読み出しア
ドレスS7によつて画像メモリ6を読み出して、画像信
号S1の画像ぶれを補正した補正画像信号SVを得るよ
うにする。
【0011】
【作用】入力画像信号S1を横方向及び縦方向それぞれ
に加算平均して得られる第1及び第2の加算平均信号S
3及びS4に基づいて傾斜部を検出し、傾斜部の傾斜部
情報S5及びS6を時系列的に検出して、当該検出結果
をそれぞれ画像信号S1の横方向及び縦方向の画像ぶれ
MVx 及びMVy としたことにより、全体として少ない
計算量及び記憶容量で画像ぶれを検出することができる
と共に画像ぶれを視覚的に確認することができる。
【0012】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0013】図1において、1は全体として画像処理装
置を示し、入力される画像情報信号S1に含まれる画像
ぶれを検出する画像ぶれ検出装置2と、この画像ぶれ検
出装置2によつて検出された画像ぶれを用いて画像情報
信号S1の画像ぶれを補正する画像ぶれ補正装置3とに
より構成されている。
【0014】実際上連続入力される画像情報S1を時間
軸t方向に整列させると、図2に示すように画像情報が
時系列的に表された三次元時空間直方体を想定すること
ができる。この直方体の所定の時点における画像を、縦
方向及び横方向に順次加算平均して時間軸t方向に並べ
ると、それぞれ図3及び図4に示すように、画像情報の
動きに応じた波形形状の濃淡帯模様を有する時空間画像
ができる。
【0015】この画像ぶれ検出装置2においては、上述
のようにして得られる縦方向及び横方向についての時空
間画像中に含まれる濃淡帯模様のうち、時間軸t方向で
画像全体として同様の波形パターンでなるものを、それ
ぞれ縦方向及び横方向の画像ぶれとして検出することを
原理としている。
【0016】すなわち画像処理装置1においては、画像
信号入力端子4から連続入力される画像情報信号S1を
フイルタ回路7に供給すると共に、画像ぶれ補正装置3
の遅延回路5を通じて画像ぶれ検出装置2の処理時間分
遅延させて画像メモリ6に書き込む。フイルタ回路7は
例えば 720× 486画素でなる画像情報信号S1を 256×
256画素に帯域制限し、この結果得られる画像情報信号
S2を、それぞれ画像の横方向及び縦方向すなわちx方
向及びy方向の画像ぶれを検出するx方向画像ぶれ検出
部2A及びy方向画像ぶれ検出部2Bの加算平均回路8
A及び8Bに送出する。
【0017】加算平均回路8Aは、入力される画像情報
信号S2の各画素の輝度レベルを用いて、次式
【数1】 の演算を実行し、画像のx方向の画素i(i=1、2、
3、……、 256)ごとに順次加算平均すると共に平均値
を算出し、このようにして画像情報信号S2の各画像に
ついてx方向の加算平均信号S3を求める。
【0018】同様に加算平均回路8Bは、入力される画
像情報信号S2の各画素の輝度レベルを用いて、次式
【数2】 の演算を実行し、画像のy方向の画素j(j=1、2、
3、……、 256)ごとに順次加算平均すると共に平均値
を算出し、このようにして画像情報信号S2の各画像に
ついてy方向の加算平均信号S4を求める。
【0019】なお(1)式及び(2)式において、aij
は画像中の座標(i、j)における画素の輝度レベルを
表し、またht 及びvt はそれぞれ時点tにおけるx方
向及びy方向のi番目及びj番目の画素ラインの加算平
均結果を表し、M及びNはそれぞれ各画像の縦方向及び
横方向の画素数を表す。ここで加算平均回路8Aによつ
て得られる加算平均信号S3は、フイルタ回路9Aによ
り雑音除去された後微分回路10Aに与えられる。
【0020】微分回路10Aは加算平均回路8Aによる
各時点tの加算平均結果に基づいてx方向に1次偏微分
をし、これにより各時点tの加算平均画像の濃淡エツジ
部を抽出して各時点tにおけるx方向の輝度レベル曲線
を作成するようになされている。因に、ここで抽出され
る濃淡エツジ部は輝度レベルが変化しているため輝度レ
ベル曲線上に傾斜部として表わされる。
【0021】従つて、微分回路10Aは各時点tの加算
平均結果について順次微分計算をすることにより各時点
tごとのx方向の輝度レベル曲線を検出し、当該検出結
果を傾斜部情報信号S5として動きべクトル検出回路1
1Aに出力する。動きベクトル検出回路11Aは、図5
に示すように、マツチング判定回路12、RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)構成の傾斜部軌跡メモリ13及び
連続加重回路14により構成され、マツチング判定回路
12によつて各時点間で対応している輝度傾斜部を検出
し、この輝度傾斜部の傾斜部データを傾斜部軌跡メモリ
13に書き込むようになされている。
【0022】このときマツチング判定回路12は前の時
点において書き込まれた傾斜部データを傾斜部軌跡メモ
リ13から読み出して、当該傾斜部データと現在時点に
おける傾斜部データとを比較することにより、現在時点
の傾斜部とその前の時点における傾斜部とが対応してい
るかどうか判定するようになされている。
【0023】すなわちマツチング判定回路12は、x方
向の輝度レベル曲線を示す図6において、ある時点t
i+1 とその前の時点ti における輝度レベル曲線Ri+1
及びRi の傾斜部分を抽出して、当該傾斜部分の幅の差
|xi+1 −xi |及び高さの差|hi+1 −hi |が所定
のしきい値以下の場合かつ傾斜の正負が一致した場合
に、当該傾斜部分が対応していると判定するようになさ
れている。
【0024】このときマツチング判定回路12は、図7
に示すように、時点間で対応していると判定した傾斜部
の重心座標g、傾斜開始座標st、傾斜終了座標ed、
高さh、及び前の時点から現在時点までの各傾斜部の重
心の移動ベクトルmv(図6)を求め、これらのデータ
を傾斜部データとして各時点tごとに順次傾斜部軌跡メ
モリ13に書き込むようになされている。
【0025】ここで傾斜部軌跡メモリ13に書き込まれ
た各傾斜部の重心座標gを時間軸t方向に配列させる
と、図8に示すような重心の時空間画像を得ることがで
きる。図9は同様にして入力画像情報信号S1を加算平
均回路8Bによつてy方向に加算平均した加算平均結果
を微分及びマツチング判定することにより得られた各傾
斜部の重心の時空間画像である。これにより、この重心
の軌跡から画像全体に亘つてほぼ同一の動きを検出でき
れば、この重心の動きは被写体の動きによるものではな
く、画像ぶれに基づく動きであると判定できる。
【0026】そこで傾斜部軌跡メモリ13には、図10
に示すように、各時点tにおける各傾斜部の傾斜部デー
タ(重心座標g、傾斜開始座標st、傾斜終了座標e
d、高さh及び重心の移動ベクトルmv)が各傾斜パタ
ーンFN1、FN2……ごとに順次メモリブロツク20
内に時系列的に連結するように格納されており、これに
より各傾斜パターンFN1、FN2……ごとの傾斜部リ
ストが形成されるようになされている。
【0027】ここで、図10において斜線を引いて示す
メモリブロツク20aは、マツチング判定回路12によ
つてある時点及びその前の時点により対応すると判定し
得る傾斜部があり、その傾斜部データがメモリブロツク
20内に格納されている状態を示す一方、空白のメモリ
ブロツク21bはある時点及びその前の時点により対応
すると判定し得る傾斜部がなく、メモリブロツク20内
に傾斜部データが存在しない状態を示すものである。
【0028】また傾斜部軌跡メモリ13は傾斜部リスト
が所定の長さ以上になつた場合には格納している傾斜部
データを時間tの古い順に順次消去しながら新しい傾斜
部データを順次格納するようになされている。このよう
に傾斜部軌跡メモリ13内に書き込まれた傾斜部リスト
は続く連続加重回路14によつて各時点tごとに順次読
み出されるようになされている。
【0029】因に、各傾斜パターンFN1、FN2……
ごとに得られた傾斜部リストにおいては、リスト長の短
い情報は雑音又は被写体の動きによる情報であると考え
られるため、リスト長の長い情報ほど画像ぶれ情報とし
て確からしいと判断できる。そこで、連続加重回路14
は各傾斜パターンFN1、FN2……のリスト長を重み
として、時点tごとに各重心の移動ベクトルmv1 、m
2 ……の度数分布を調べ、当該度数分布においてある
移動ベクトルが所定度数以上の場合にこの移動ベクトル
をその時点tにおける画像ぶれ要素と判定するようにな
されている。
【0030】連続加重回路14は、例えば横軸方向に各
傾斜部の前の時点ti+N-1 から現在時点ti+N までの移
動ベクトル値mv1 、mv2 ……をとると共に、縦軸方
向に当該移動ベクトル値をとる各傾斜部パターンFN
1、FN2……のリスト長を重みづけしてつなぎ合わせ
るように加算することにより、図11に示すようなヒス
トグラムを想定して現在時点における各移動ベクトルm
1 、mv2 ……の画像ぶれとしての信頼性を調べるに
ようになされている。
【0031】実施例の場合、連続加重回路14は、図1
0に示す傾斜部リストにおいて、例えば傾斜パターンF
N1の重心が前の時点ti+N-1 から現在時点ti+N
に、mv1 移動しかつリスト長l1 、傾斜パターンFN
3の重心がmv2 移動しかつリスト長l2 、傾斜パター
ンFN4の重心がmv3 移動しかつリスト長l3 、傾斜
パターンFN5の重心がmv1 移動しかつリスト長
4 、傾斜パターンFN6の重心がmv1 移動しかつリ
スト長l5 の場合には、各リスト長を最大の傾斜部リス
ト長lmax (実施例の場合lmax =l1 )で割つて重み
づけをすることにより、図11に示すように、移動ベク
トルmv1 のグラフ長が(l1 +l4 +l5 )/l1
及び移動ベクトルmv2 のグラフ長がl2 /l1 、並び
に移動ベクトルmv3 のグラフ長がl3 /l1 で表わさ
れるヒストグラムを想定するようになされている。
【0032】これにより、連続加重回路14は当該ヒス
トグラムのグラフ長に基づいて各ベクトルmv1 、mv
2 及びmv3 の信頼性を判定し、グラフ長が最大の移動
ベクトル(実施例の場合mv1 )を現在時点ti+N にお
ける画像ぶれ要素と判断して、この移動ベクトル値mv
1 をx方向の動きベクトルMVx として移動値演算部1
5に出力する。
【0033】ただし、当該ヒストグラムの分散σmvが所
定の基準値より大きい場合には、時空間画像中に画像ぶ
れ要素以外の多数の画像の動き(例えば被写体の動き)
があると考えられ、これにより必ずしもグラフ長が最大
の移動ベクトルが画像ぶれであると判断できないため移
動値演算部15に動きベクトルMVx の値として0ベク
トルを出力するようになされている。
【0034】これと同様に、加算平均信号S4はフイル
タ回路9B及び微分回路10Bに順次入力され、微分回
路10Bは各時点ごとのy方向の輝度レベル曲線を検出
して当該検出結果を傾斜部情報信号S6として動きベク
トル検出回路11Bに送出するようになされている。動
きベクトル検出回路11Bは動きベクトル検出回路11
Aと同様の構成を有し、傾斜部情報信号S6に基づいて
y方向の動きベクトルMVy を検出して当該動きベクト
ルMVy を移動値演算部15に送出するようになされて
いる。
【0035】移動値演算部15は、x方向及びy方向そ
れぞれについて求められた動きベクトルMVx 及びMV
y から画像ぶれ量を算出してアドレス発生回路16に出
力する。アドレス発生回路16は移動値演算部15によ
り算出された画像ぶれ量に基づいて読み出しアドレスデ
ータS7を作成して画像メモリ回路6に出力する。
【0036】画像メモリ回路6は、遅延回路5から出力
される所定時間だけ遅延された画像情報信号S1を図1
2に示すように、画角の大きな有効画像M1として順次
所定領域に格納すると共に、当該格納された有効画像M
1から読出しアドレスデータS7に基づいて、通常の画
角の画像M2を切り出すように映像信号SVを出力し、
これにより画像ぶれした分だけ変位した位置から撮像画
像を切り出して出力し画像ぶれを補正することができる
ようになされている。
【0037】以上の構成において、画像処理装置1は画
像ぶれ検出装置2によつて入力画像情報S1からx方向
及びy方向それぞれの輝度傾斜部を抽出し、当該輝度傾
斜部に基づいて統計処理を行うことによりx方向及びy
方向の動きベクトルMVx 及びMVy を検出して、画像
ぶれ補正装置3に送出する。画像ぶれ補正装置3は、動
きベクトルMVx 及びMVy に基づいて、画像メモリ6
内に記憶されている画角の大きい入力画像M1から画像
ぶれを打ち消すように画角の小さい画像M2を切り出し
て画像ぶれを補正する。
【0038】以上の構成によれば、入力画像情報S1を
x方向及びy方向それぞれに加算平均し、その加算平均
結果から得られる輝度傾斜部の動きに基づいて画像ぶれ
を検出するようにしたことにより、少ない情報量で画像
ぶれを検出でき、また加算平均された画像又は各傾斜部
の重心を時間軸t方向につなぎ合わせて画面全体として
同一の波形パターンを確認すれば、視覚的に画像ぶれを
確認することができる。
【0039】なお上述の実施例においては、入力画像の
輝度信号に基づいて画像ぶれを検出する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、輝度信号に代え入力画
像の色差信号に基づいて加算平均し、当該加算平均結果
から画像ぶれを検出するようにしても良い。
【0040】また上述の実施例においては、画像ぶれ検
出結果に基づいて画角の大きな有効画像M1から画角の
小さい画像M2を切り出すことにより画像ぶれを補正す
るようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば画像ぶ
れ検出結果に基づいて画面の拡大操作をすることによつ
てぶれの少ない画像を得るようにしても良く、また光学
系全体が首を振るように、撮像素子に対して光学系全体
を上下左右に回動させ、これにより直接撮像面上に形成
される撮像画像のぶれを補正する等、種々の補正方法を
適用することができる。
【0041】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、時間的に
連続する画像から求めたx方向及びy方向それぞれの時
空間画像から抽出した画像ぶれパターンを特徴記述する
ようにメモリ内に記憶し、当該記憶されたぶれパターン
を統計的に処理することにより、少ない計算量で画像ぶ
れを検出できると共に、画像ぶれを視覚的に確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像処理装置を示すブ
ロツク図である。
【図2】入力画像の三次元時空間直方体を想定した略線
図である。
【図3】入力画像情報をx方向に加算平均した加算平均
結果を時間軸方向につなぎ合わせた時空間画像を示す略
線図である。
【図4】入力画像情報をy方向に加算平均した加算平均
結果を時間軸方向につなぎ合わせた時空間画像を示す略
線図である。
【図5】本発明の一実施例による動きベクトル検出回路
を示すブロツク図である。
【図6】傾斜部のマツチング判定の説明に供する特性曲
線図である。
【図7】傾斜部データの説明に供する特性曲線図であ
る。
【図8】x方向の加算平均結果を微分及びマツチング判
定して得られる傾斜部の重心を時間軸方向につなぎ合わ
せて示す時空間画像である。
【図9】y方向の加算平均結果を微分及びマツチング判
定して得られる傾斜部の重心を時間軸方向につなぎ合わ
せて示す時空間画像である。
【図10】傾斜部軌跡メモリに記憶される傾斜部リスト
を示す略線図である。
【図11】各移動ベクトルの分布を示すヒストグラムで
ある。
【図12】画像ぶれを補正する際の画像の切り出しを示
す略線図である。
【符号の説明】
1……画像処理装置、2……画像ぶれ検出装置、3……
画像ぶれ補正装置、5……遅延回路、6……画像メモ
リ、7、9A、9B……フイルタ回路、8A、8B……
加算平均回路、10A、10B……微分回路、11A、
11B……動きベクトル検出回路、12……マツチング
判定回路、13……傾斜部軌跡メモリ、14……連続加
重回路、15……移動値演算部、16……アドレス発生
回路、S3、S4……加算平均信号、S5、S6……傾
斜部情報信号、S7……アドレスデータ、mv1 、mv
2 、mv3 ……移動ベクトル、MVx 、MVy ……動き
ベクトル、l1 〜l5 ……傾斜部リスト長。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次入力される画像信号について、各画像
    の横方向及び縦方向の加算平均を順次算出し、当該演算
    結果でなる第1及び第2の加算平均信号を送出する第1
    及び第2の加算平均算出手段と、 上記第1及び第2の加算平均信号の変化に応じた傾斜部
    を検出し、当該検出結果として第1及び第2の傾斜部情
    報を送出する第1及び第2の傾斜部検出手段と、 上記第1及び第2の傾斜部情報を時系列的に検出して、
    それぞれ上記画像信号の横方向及び縦方向の画像ぶれと
    して送出する第1及び第2の動き検出手段とを具えるこ
    とを特徴とする画像ぶれ検出装置。
  2. 【請求項2】順次入力される画像信号を帯域制限した後
    上記加算平均算出手段により上記加算平均信号を得ると
    共に、当該加算平均信号に含まれる雑音を除去した後上
    記傾斜部検出手段に加算平均信号を送出するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像ぶれ検出装置。
  3. 【請求項3】上記動き検出手段は、所定時点の上記傾斜
    部情報と直前の上記傾斜部情報とに対応する上記傾斜部
    が存在するか否か判断する傾斜部整合手段と、 当該傾斜部整合手段で対応すると判断された各時点の上
    記傾斜部を、直前の上記傾斜部に時系列的に連結させて
    傾斜部リストとして記憶する傾斜部軌跡メモリと、 上記傾斜部リストの長さに応じて上記傾斜部軌跡メモリ
    に記憶されている上記傾斜部の動きの分布を求め、当該
    分布の集中する上記傾斜部の動きを画像ぶれとして送出
    する連続加重手段と、 を具えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の画像ぶれ検出装置。
  4. 【請求項4】上記画像ぶれ検出装置と、 上記画像信号を上記画像ぶれ検出装置の処理時間に応じ
    た時間分だけ遅延させる画像遅延手段と、 上記画像遅延手段から出力される上記画像信号を記憶す
    る画像メモリと、 上記画像ぶれ検出装置より検出された横方向及び縦方向
    の画像ぶれに基づいて、実際の移動量を算出する移動量
    演算手段と、 当該移動量演算手段より得られる上記移動量に基づい
    て、上記画像メモリの読み出しアドレスを発生するアド
    レス発生手段とを具え、上記アドレス発生手段で発生し
    た読み出しアドレスによつて上記画像メモリを読み出し
    て、上記画像信号の画像ぶれを補正した補正画像信号を
    得るようにしたことを特徴とする画像ぶれ補正装置。
JP4213584A 1992-07-17 1992-07-17 画像ぶれ検出装置及び画像ぶれ補正装置 Pending JPH0638091A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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