JPH0637985A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

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JPH0637985A
JPH0637985A JP4189060A JP18906092A JPH0637985A JP H0637985 A JPH0637985 A JP H0637985A JP 4189060 A JP4189060 A JP 4189060A JP 18906092 A JP18906092 A JP 18906092A JP H0637985 A JPH0637985 A JP H0637985A
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reading
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JP4189060A
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Takashi Toyofuku
福 貴 司 豊
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】形成画像の変倍率によらず、常に、所定のタイ
ミングで所定の位置から原稿画像の読み取りを行うこと
ができ、感光材料上における画像記録位置を常に正確な
位置として、サイズ等の正確な画像形成を行うことがで
きる画像形成装置、およびこれを用いた画像形成装置を
提供する。 【構成】原稿の読み取り開始に先立ち、スローアップに
おける走査子の移動距離に対応した所定の位置に走査子
を移動し、かつ、任意に設定された基準時点から、スロ
ーアップを終了した走査子が読取開始位置に到達する時
点までの時間が、いずれの変倍率による読取走査でも等
しくなるように、前記走査子の立ち上げ開始時点を変倍
率に応じて制御することにより前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿台に載置された原
稿の画像を読み取る画像読取装置、およびこの画像読み
取りに同期して副走査搬送される感光材料に画像を記録
する画像記録装置を有する画像形成方法、特に、変倍率
での画像形成を行った際にも常に一定のタイミングで一
定の位置から画像読取を開始することができ、画像記録
装置における感光材料への書き込み位置を、容易に高精
度で合致させることのできる画像形成方法、およびこの
画像形成方法を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿台上に載置された原稿の
画像の走査読取を行う画像読取装置と、走査読取された
原稿画像を前記走査読取に同期して副走査搬送される感
光材料に記録する画像記録装置とを備えた印刷製版装置
や複写装置等の各種の画像形成装置がよく用いられてい
る。
【0003】このような画像形成装置において、画像読
取装置は、一次元方向に延在する光源、例えば蛍光灯、
LEDアレイ等の光源を有する走査子を前記一次元方向
と略直交する方向に移動することにより、光源より射出
された読取光を原稿台上の原稿の全面に二次元的に照射
し、その反射光を複数のミラーを用いて所定の方向に反
射させ、結像レンズを透過させ、所定位置に配置された
CCD等の固体撮像素子に結像させ、この固体撮像素子
によって光電変換して電気信号に変換し、原稿画像デー
タを例えば濃度信号として得ている。
【0004】こうして得られた原稿画像データは、上述
の印刷製版装置などの画像形成装置においては、画像処
理装置において様々な処理がなされた後、記録画像情報
として画像記録装置に伝送される。画像記録装置では、
伝送された記録画像情報に応じてレーザ等から射出され
る光ビームを変調し、変調された光ビームをレゾナント
スキャナ、ガルバノメータミラー等の光偏向器によって
主走査方向に反射・偏向し、この光ビームによって、主
走査方向と略直交する副走査方向に一定の速度で搬送さ
れる記録材料を2次元的に走査露光して、画像記録を行
い、読み取った原稿画像の再生画像を得ている。
【0005】従来、複写装置や印刷製版装置などの画像
形成装置においては、大型のメモリを不要とするため
に、画像読取装置による原稿読み取りと、画像記録装置
における感光材料への画像記録はほぼ平行してリアルタ
イムで行われる。つまり、画像の読み取りは、通常、主
走査方向1ライン分の画像濃度データ信号として読み取
られるが、読み取られた画像濃度データは直ちに画像処
理された後に、画像記録装置に転送されて画像記録が行
われる。このため、画像読取装置で読み取られた1ライ
ンの画像データは画像処理装置により処理が施される時
間だけずれた時に感光材料上に露光されることになる。
【0006】従って、読み取った原稿画像を感光材料上
の所定の位置に正確に記録するためには、画像読取装置
における原稿画像の読取開始位置および時点、および画
像記録装置における感光材料への画像記録開始位置およ
び時点を常に一定とし、かつ、画像読取装置と画像記録
装置との作動同期をとる必要がある。読取開始位置と書
き込み開始位置との位置合わせは、通常、画像読取装置
における走査子の移動開始と、画像記録装置における感
光材料の副走査搬送開始とのタイミングを取ることによ
って行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の画像
形成装置において、原稿画像と形成する画像のサイズが
異なる場合、いわゆる変倍率での画像形成を行う場合、
主走査方向の変倍率は倍率変換回路でデータを伸長する
ことにより行われるが、副走査方向の変倍率は走査子の
移動速度(走査速度)を調節することによって行われ
る。
【0008】濃度ムラ等の目立たない高画質画像を形成
するためには、感光材料を正確に所定の速度で副走査搬
送する必要がある。従って、画像記録装置の副走査搬送
手段は常に高い精度で安定した速度での感光材料の搬送
を実現する必要があり、感光材料の副走査搬送速度を可
変とするのは画像記録の安定上好ましくない。そのた
め、画像形成装置における副走査方向の変倍率は、通
常、走査子の移動速度を調整することによって実現さ
れ、拡大画像を形成する場合には低速で走査子を移動
し、一方、縮小画像を形成する場合には高速で走査子を
移動する。
【0009】ところが、変倍率を実現するために走査子
の移動速度を変更すると、走査子の立ち上げ開始から走
査子が変倍率に応じた速度となるまでの期間、いわゆる
スローアップにかかる時間およびその間に走査子が移動
する距離が、走査子の移動速度(変倍率)によって異
る。そのため、画像読取装置における読取開始位置や読
取開始時点が変倍率によって変化してしまい、感光材料
上における画像の記録位置が変倍率に応じて変わってし
まう。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、形成画像の変倍率によらず、常に
所定のタイミングで所定の位置から原稿画像の読み取り
を行うことができ、従って、感光材料上における画像記
録位置を常に正確な位置として、サイズ等の正確な画像
形成を行うことができる画像形成方法、およびこの画像
形成方法を用いた画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、一次元方向に延在する読取
光を照射する走査子を記録画像の変倍率に応じた異なる
速度で前記一次元方向と略直交する方向に移動すること
により、原稿台上に載置された原稿を二次元走査して前
記原稿の画像を光電的に読み取ると共に、読み取られた
画像信号に基づいて変調された光ビームを主走査方向に
偏向しつつ、前記主走査方向に対し略直交する方向に副
走査搬送される感光材料を照射して二次元走査し前記原
稿画像を記録するに際し、前記原稿の読み取り開始に先
立ち、前記走査子の立ち上がり開始から走査子の移動速
度が形成画像の変倍率に応じた所定速度となるまでのス
ローアップにおける走査子の移動距離に対応した所定の
位置に前記走査子を移動し、任意に設定された基準時点
から、スローアップを終了した走査子が読取開始位置に
到達する時点までの時間が、いずれの変倍率による読取
走査でも等しくなるように、前記走査子の立ち上げ開始
時点を変倍率に応じて制御することを特徴とする画像形
成方法を提供する。
【0012】さらに、本発明の第2の態様は、原稿を載
置する原稿台、一次元方向に延在する読取光を前記原稿
台に載置された原稿に照射する走査子、前記走査子を記
録画像の変倍率に応じた異なる速度で前記一次元方向と
略直交する方向に移動する駆動手段、および前記原稿に
反射された読取光を読み取る光電変換手段を有する画像
読取装置と、光ビーム光源、前記画像読取装置によって
読み取られた画像信号に応じて前記光ビーム光源より射
出される光ビームを変調する変調手段、変調された光ビ
ームを主走査方向に偏向する光偏向器、および前記主走
査方向と略直交する副走査方向に感光材料を搬送する副
走査搬送手段を有する画像記録装置と、前記画像読取装
置による原稿の読み取りのための前記走査子の立ち上げ
位置を、走査子の立ち上がり開始から移動速度が形成画
像の変倍率に応じた所定速度となるまでのスローアップ
における走査子の移動距離に対応した所定の位置に移動
し、任意に設定された基準時点から立ち上がってスロー
アップを終了した走査子が読取開始位置に到達する時点
までの時間が、いずれの変倍率における読取走査におい
ても等しくなるように、前記走査子の開始時点を制御す
る同期制御手段とを有することを特徴とする画像形成装
置を提供する。
【0013】また、前記本発明の画像形成装置におい
て、前記感光材料の副走査搬送開始後、この感光材料の
搬送量が所定長になった時点を前記基準時点とするのが
好ましい。
【0014】
【発明の作用】本発明の画像形成方法、およびこれを用
いた本発明の画像形成装置は、走査子の立ち上がり位置
を記録画像の変倍率(これに対応する走査速度)に応じ
た所定の位置にすると共に、任意に設定された基準時点
から走査子が画像読取開始位置に到達する時点までの時
間が、変倍率によらず常に一定となるように、走査子の
立ち上げ開始を変倍率に応じて制御する。
【0015】つまり、本発明は、副走査方向の変倍率を
実現するために、画像読取装置の走査子の移動速度を変
倍率に応じて変更する画像形成装置において、読み取り
に先立ち、変倍率によって異なる読み取りの際の走査子
の速度に応じて、画像読取開始位置から走査子が所定の
速度となるスローアップに要する距離に対応する位置、
例えば、走査子がスローアップを終了して速度が安定す
るのに必要な移動距離だけ画像読取開始位置より離れた
位置に、走査子を移動する。さらに、任意に設定された
基準時点、例えば、感光材料の搬送開始後に搬送量が所
定量となって搬送速度が安定した時を基準時点として、
基準時点から、立ち上がってスローアップを終了した走
査子が画像読取開始位置に到達する時点までの時間が、
変倍率よらず常に一定となるように、走査子の立ち上げ
開始時間を記録画像の変倍率に応じて制御する。
【0016】このような本発明の画像形成方法および画
像形成装置によれば、記録画像の変倍率によらず、常に
一定の画像読取開始位置から、かつ常に基準時点から一
定時間後(つまり一定のタイミングで)に走査子による
画像読取を開始することができる。従って、本発明によ
れば感光材料の所定の位置に正確に画像が記録された高
精度の画像サイズを有する画像形成を可能とすることが
できる。
【0017】
【実施例】本発明に係る画像形成方法および画像形成装
置を添付の図面に示す好適実施例を参照して詳細に説明
する。図1は、本発明の画像形成方法を実施する本発明
の画像形成装置にかかる印刷製版装置の模式図である。
【0018】同図に示すように印刷製版装置(以下、製
版装置とする)10は、(画像)読取装置12と、(画
像)処理装置14と、(画像)記録装置16とからな
り、記録装置16は露光装置18と感光材料処理装置2
0とからなる。この製版装置10は、原稿Gの画像、例
えば連続階調画像を画像読取装置12によって図中矢印
a(a1 およびa2 )で示す副走査方向に走査しつつ、
副走査方向aと略直交する主走査方向(図中紙面に垂直
な方向)1ライン毎に光電的に読み取り電気信号とした
後、処理装置14で2値化された網点画像信号Rとし、
記録装置16の露光装置18において感光材料F上に網
点階調画像として露光記録し、感光材料処理装置20に
よって現像、漂白、定着、水洗などの湿式処理および乾
燥などの処理を行って再生するものである。
【0019】読取装置12は、原稿Gを載置する透明ガ
ラス板などからなる原稿台22と、原稿Gを原稿台22
に固定するための原稿台カバー24と、原稿台22上に
載置された原稿Gを原稿台22の下面側から照明するた
めの光源を構成する一次元方向(主走査方向)に延在す
る長尺の2本の蛍光灯26,26、蛍光灯26,26に
よって射出され、原稿Gによって反射された反射光を直
下に所定スリット幅および長さのスリット光として透過
させるスリット28を有し、蛍光灯26,26を覆うケ
ーシング29、およびスリット28の直下に配置され、
反射光の光路Lを副走査方向a(図中右方向)に反射す
る第1ミラー30から構成される走査子である光源ユニ
ット31と、光路Lを逆方向に向ける第2ミラー32お
よび第3ミラー34からなるミラーユニット35と、原
稿画像を担持するスリット状の反射光を結像させる結像
レンズ36と、前記反射光の結像位置に配置され、前記
主走査方向1ラインの原稿画像を1ブロックとして光電
変換して画像濃度データとしてアナログ電気信号化する
CCD38とを有する。
【0020】図示例の製版装置10は、本発明の画像形
成方法(装置)を実施するものであり、光源ユニット3
1の副走査速度(移動速度)を変更することによって、
形成画像の副走査方向の倍率を変更する(変倍率)もの
であるが、光源ユニット31が原稿台22の下面を副走
査方向aに所定の副走査速度で走査移動するとき、走査
中原稿Gからの反射光の光路LのCCD38までの光路
長が等しくなるように、ミラーユニット35は前記副走
査速度の1/2の速度で同じ副走査方向に移動する。
【0021】図1に示す装置においては、走査子である
光源ユニット31は原稿台22の左端側の所定の位置を
ホームポジション(基点)とする。光源ユニット31は
基点(走査開始点)から原稿台22の右端側の走査終了
点まで矢印aで示す副走査方向に移動する時、すなわち
往路a1 で予備走査(プレスキャン)を行う。そして、
走査子(光源ユニット31)は走査終了点で移動方向を
反転し、基点に戻るまでの間の復路a2 において、原稿
または原稿中の有効画像領域(以下、これを本走査範囲
という)の本走査(本スキャン)を行う。ここで、製版
装置10は本発明にかかるものであるので、本スキャン
における光源ユニット31の立ち上げ開始の位置および
タイミングが変倍率に応じて異なる。従って、プレスキ
ャン終了時の光源ユニットの停止位置は、記録画像の変
倍率に応じた所定の位置となるように後述の制御装置7
0によって制御される。この光源ユニット31の立ち上
げ開始の位置およびタイミングについては、後に詳細に
説明する。
【0022】また、読取装置12は、図2に示すよう
に、走査子である光源ユニット31およびミラーユニッ
ト35をプレスキャンおよび本スキャンにおいて駆動す
る駆動装置40を有する。駆動装置40は、読取用モー
タ42と、減速手段43と、ワイヤ駆動プーリ44と、
ワイヤ45aおよび45bと、ミラーユニット35の両
端に取り付けられる可動プーリ46aおよび46bと、
複数のアイドラ47,47aおよび47bとを有する。
駆動装置40においては、パルスモータ(ステッピング
モータ)などの読取用モータ42の回転をベルト伝動手
段などの減速手段43によって減速してワイヤ駆動プー
リ44に伝達する。図2中二点鎖線で示すワイヤ45a
はその一端が図中右側でワイヤ45bにスプリングを介
して接続されるが、ここから、アイドラ47a、可動プ
ーリ46a、アイドラ47(右側)、ワイヤ駆動プーリ
44、アイドラ47(左側)、光源ユニット31の固定
端48a、可動プーリ46aに巻き掛けられ、ワイヤ4
5aの他端はワイヤ固定端49aに固定される。同様に
図2中一点鎖線で示すワイヤ45bは、ワイヤ45aの
接続側からアイドラ47b(右側)、可動プーリ46
b、アイドラ47b、アイドラ47(右側)、ワイヤ駆
動プーリ44、アイドラ47(左側)、アイドラ47b
(左側)、光源ユニット31の固定端48b、可動プー
リ46bを経由してワイヤ固定端49bに固定される。
ワイヤ45a,45bはいずれもワイヤ駆動プーリ44
に少なくとも1周巻き掛けられ、ワイヤ駆動プーリ44
の回転により、ワイヤ45a,45bを巻き取りまたは
巻き戻して光源ユニット31を所定の移動速度、例えば
走査速度で移動し、同時にミラーユニット35をその1
/2の速度で移動する。
【0023】ここで、プレスキャン、本スキャン時の光
源ユニット31の移動速度すなわち走査速度の変更は、
基本的に読取用モータ42自身の回転速度を変えて行っ
てもよいし、減速手段43によって回転速度を変えても
よい。読取用モータ42としては、速度の変更が容易
で、かつ速度を変えても各回転速度で定速回転を高精度
に実現できるパルスモータなどを用いるのが好ましい。
また、原稿Gを原稿台22上に固定し、光源を副走査移
動する代りに、原稿台22上に載置したまま原稿Gを副
走査搬送するようにしてもよい。
【0024】CCD38は、主走査1ライン分の原稿画
像を光電変換して主走査1ライン分のアナログ画像デー
タ信号として出力するラインセンサであり、これに限定
されず種々のラインセンサを用いることができる。とこ
ろで、CCD38によって読み取られる主走査方向1ラ
イン分のアナログ画像データSは、スリット28の主走
査方向の長さ全域にわたる、原稿台22の主走査方向有
効範囲のアナログ画像データであり、原稿Gの主走査方
向の長さがスリット28の長さより小さい場合には、原
稿画像データ以外の画像データ、例えば原稿カバー24
の裏面のデータをも画像データとして含んでいる。
【0025】処理装置14は、CCD38から主走査1
ラインの画像データを読み取るタイミングを決める主走
査クロックを発生するクロック発生器や、主走査クロッ
クに基づいてCCD38から読み込まれたアナログ画像
データ信号Sをゲイン補正などの補正した後、デジタル
信号としての画像データ信号に変換するA/D変換器
や、この画像データ信号を用いて、本スキャン時にこの
信号を画像処理して最終的に網点画像信号として記録装
置16に出力する画像処理部などからなる。
【0026】ここで、画像処理部は、網点画像信号生成
に必要な後述の種々の処理を行う処理回路、種々の画像
データ信号の演算、判定などを行うCPU、画像データ
を始めとして種々のデータを記憶するRAMやROMな
どのメモリなどからなる。この画像処理部ではクロック
発生器からの主走査クロック信号および副走査クロック
信号に基づき前記画像信号に対してCCDのシェーディ
ング補正や暗時補正などの補正を施した後、後述するよ
うに、プレスキャン時には間引き処理して、種々の画像
処理、例えば原稿の端部検出を行い、あるいは自動濃度
測定を行う一方、本スキャン時には、対数変換処理、階
調変換処理、倍率変換処理、平滑化処理、鮮鋭化処理、
網掛処理等の画像処理などを施し、2値化された網点画
像信号Rとして記録装置16に出力する。
【0027】上述したように、記録装置16は、露光装
置18と感光材料処理装置20よりなる。露光装置18
は、図1および図3(減速手段43は省略)に示すよう
に、読取装置12によって読み取られ、処理装置14に
よって処理されて伝送された網点画像信号Rに応じて変
調された記録ビームを射出する記録光源50と、記録ビ
ームを一次元方向(主走査方向)に偏向するレゾナント
スキャナ52と、偏向走査ビームの感光材料F上での焦
点を調整するfθレンズ54と、上方に配置されたマガ
ジン56から引き出された感光材料Fを露光位置に規定
しつつ搬送(副走査方向)する露光ドラム58と、この
露光ドラム58に感光材料Fを押圧して搬送するニップ
ローラ60,62と、露光済感光材料Fを所定長さに切
断するカッタ64と、露光ドラム58を駆動する、感光
材料搬送用すなわち記録用モータ66と、記録用モータ
66の回転制御用エンコーダ68とを有する。また、露
光を制御するための図示しない同期信号検出器を備えて
いる。さらに、記録用モータ66のエンコーダ68と読
取装置12の読取用モータ42との間には、本発明の画
像形成方法に従って両モータ42および66を制御する
制御装置70を有している。ここで、記録用モータ66
は、一定回転速度での回転を高精度に達成できるサーボ
モータ、特にDCサーボモータなどを用いるのが好まし
い。
【0028】網点画像信号Rに応じて変調され記録光源
50から射出された記録ビームは、レゾナントスキャナ
52により一次元方向に偏向され、fθレンズ54を通
過して、マガジン56から引き出され、露光ドラム58
とニップローラ60,62により副走査搬送される感光
材料Fを露光し、2次元的に網点画像の記録を行う。同
時に図示しない同期信号検出器から同期信号を発生さ
せ、記録ビームによる露光の制御を行うことにより、正
確かつ良好な露光を行うことができる。
【0029】露光終了後、カッタ64によって切断され
た露光済の感光材料Fは感光材料処理装置20へ送られ
る。感光材料処理装置20は、現像槽72、漂白定着槽
74、水洗槽76および乾燥部78を有し、これらの各
湿式処理槽72,74,76において、露光済感光材料
Fは現像、定着、漂白、水洗などの湿式処理が施された
後、乾燥部78において乾燥され、取出トレイ80に排
出される。
【0030】制御装置70は、記録用モータ66のエン
コーダ68からの信号、すなわちパルス信号をカウント
(計数)するカウンター、記録用モータ66と、読取用
モータ42との駆動タイミング、読取用モータ42の回
転速度制御用パルスの生成などを行うのに必要なクロッ
ク発生器、タイミング制御回路などを有している。
【0031】上述の製版装置10では、記録装置16に
よる感光材料への画像記録を安定して高画質な画像記録
を行うため、露光装置18の露光ドラム58とニップロ
ーラ60,62による感光材料Fの副走査搬送速度は常
に一定速度となるように、制御装置70がエンコーダ6
8からの信号によって記録用モータ66を一定回転速度
に制御し、露光ドラム58が一定速度で回転して感光材
料Fを定速搬送するように制御される。すなわち、ここ
では感光材料Fへの露光速度は一定である。
【0032】従って、図示例の製版装置10では読取装
置12で読み取られた原稿画像を感光材料Fに記録する
際の副走査方向の変倍率(倍率の変更)は、前述のよう
に読取装置12において走査子である光源ユニット31
の移動速度を変更することによって行われ、具体的には
読取用モータ42の回転速度を制御装置70によって倍
率に応じた所定回転速度に変更することにより、走査子
の移動速度を変更することによって行われる。すなわ
ち、本走査における画像読取速度、つまり走査子の移動
速度(本走査速度)を露光速度と同じにすれば等倍(1
00%)になり、移動速度を露光速度より速くすれば縮
小、露光速度より遅くすれば拡大して記録することがで
きる。例えば走査子の本走査速度を6.25Vr 〜0.
25Vr に変化させることにより、16%〜400%ま
での変倍が可能である。この時、走査子の最高速度を
6.25に設定しておけばよいし、この速度でプレスキ
ャンを行うのがよい。
【0033】ここで、変倍率に応じて光源ユニット31
の走査速度を変更すると、光源ユニット31が所定の速
度となるまでの立ち上がり時間および距離、つまりスロ
ーアップにかかる時間および距離が変倍率によって異な
ってしまうので、感光材料Fの所定位置に一定のタイミ
ングで画像記録を行うことができない。これに対し、本
発明の画像形成方法(装置)にかかる図示例の製版装置
10は、形成画像の変倍率に応じて光源ユニット31の
立ち上がり開始位置およびタイミングを制御することに
より、常に感光材料Fの所定位置に一定のタイミングで
の画像記録(露光)を行うことを可能としたものであ
る。以下、製版装置10の作用の説明と共に、この点、
つまり本発明の画像形成方法(装置)について詳述す
る。
【0034】図1に示される製版装置10において、原
稿Gは原稿台22の上の所定の位置に載置され、原稿台
カバー24によって固定される。まず、ホームポジショ
ンにおいて、光源ユニット31に配置される蛍光灯2
6,26が点灯され、原稿台22の下面から原稿Gを照
射する。この後、図2に示す読取用モータ42が回転を
開始し、光源ユニット31およびミラーユニット35が
ワイヤ駆動プーリ44によって駆動されるワイヤ45
a,45bによって所定のプレスキャン速度およびその
1/2の速度で矢印a1 で示される方向に移動を開始
し、原稿台原点に移動した後、原稿画像のプレスキャン
が開始される。
【0035】プレスキャンにおいては図1に示すよう
に、蛍光灯26,26から照射され、原稿Gに反射され
たスリット状の光は、光源ユニット31の第1ミラー3
0によって所定の方向に反射され、次いで、光源ユニッ
ト31と同方向に1/2の速度で移動するミラーユニッ
ト35の第2ミラー32および第3ミラー34によって
所定の方向に反射されて光路Lを進行する。光路Lを進
行してきた主走査方向に延在するスリット状の光は、結
像レンズ36によってCCD38上に結像し、CCDセ
ンサ38は主走査方向のスリット光を光電変換して1ラ
イン分のアナログ画像データ信号Sを処理装置14に送
る。
【0036】処理装置14においては、アナログ画像デ
ータ信号SはA/D変換器によってA/D変換され、種
々の補正処理が施され、所定の間引き率に従って間引き
され、所定データ量の主走査方向1ラインの画像データ
が、一旦ラインメモリにメモリされた後、再び読み出さ
れてCPUによって、種々の画像処理、例えば、画像濃
度、後述する原稿の端部の検出などの本スキャン時に必
要となるあらゆるデータの算出、処理が行われる。
【0037】プレスキャンを終了した光源ユニット31
は、記録画像の変倍率、つまり原稿Gの読み取りである
本スキャンの走査速度におけるスローアップにかかる距
離に応じた位置に、原稿Gの端部からオーバーランして
停止する。ここで、原稿Gの端部はデジタイザや原稿サ
イズの入力手段などによってあらかじめ与えられていて
もよいが、下記の方法によって原稿Gの端部を自動判別
するように構成してもよい。
【0038】前述のようにプレスキャンが開始される
と、読取装置12によって原稿画像が読み取られ、処理
装置14によって処理される。処理装置14において、
ラインメモリに主走査1ライン分の画像濃度データがメ
モリされた後、CPUはラインメモリから1ライン分の
画像データを読み出し、予め設定された原稿台主走査方
向有効範囲の画像データを平均してこの1ラインの濃度
平均値Daを算出する。この後、CPUは、RAMなど
のラインメモリにこのラインの対応副走査位置と濃度平
均値Daとを記憶して、副走査方向の濃度平均値分布図
にプロットする。この後、同様にして次の1ラインの画
像データをラインメモリに取り込み、CPUは同様にし
て濃度平均値分布図を作製してゆく。
【0039】この濃度分布図において、光源ユニット3
1が原稿Gが載置されていない部分を走査している場合
には、読み出されるデータは、予め測定され、RAM6
4にメモリされている原稿台カバー24の濃度Doにほ
ぼ等しい。従って、許容誤差範囲をDo±αとすると、
原稿Gを走査している間は|Da−Do|はαよりも大
きな値が読み出されるが、光源ユニット31が原稿Gを
外れて走査すると、濃度平均値Daがほぼ原稿台カバー
Doに等しいライン、すなわち|Da−Do|<αとな
るラインとなる。この|Da−Do|<αとなるライン
が所定ライン続いた後、最初に|Da−Do|<αとな
ったラインを原稿の端部であると判断される。
【0040】なお、この端部検出は、原稿Gが原稿台2
2の副走査方向(矢印a方向)のどの位置に合わせて載
置されるかによって、原稿Gが原稿台22のプレスキャ
ンの方向(矢印a1 方向)の上流部分に位置合わせされ
て載置される場合にはプレスキャン方向の原稿Gの先端
検出を行えばよく、この逆に位置合わせされる場合には
プレスキャン方向の末端(本スキャン方向の先端)の検
出を行えばよい。また、必要に応じて原稿Gの副走査方
向の両端部の検出を行うようにしてもよい。
【0041】このようにしてプレスキャンを終了した光
源ユニット31は、制御装置70によって原稿Gの端
部、すなわち読取開始位置から所定長離れた、本スキャ
ンの立ち上がり開始位置に停止される。ここで、本発明
にかかる製版装置10においては、走査子である光源ユ
ニット31の立ち上がり開始位置は、記録画像の変倍率
によって異なるものであり、光源ユニット31が立ち上
がりを開始して所定速度となるためのスローアップに要
する距離に、光源ユニット31の走査速度が完全に安定
する安定距離を加えた距離だけ、原稿Gより離れた(プ
レスキャンにおいて、原稿Gをオーバーランした)位置
である。
【0042】前述のように、本発明の画像形成方法(装
置)にかかる製版装置10は、走査子である光源ユニッ
ト31の移動速度(走査速度)を変更することによっ
て、副走査方向の変倍率を実現する。ここで、光源ユニ
ット31が立ち上がりを開始して所定速度になるスロー
アップにかかるスローアップ距離(lsu)およびスロー
アップ時間(tsu)は、光源ユニットの速度(読取走査
速度)vによって異なる。本発明にかかる製版装置10
においては、図4に示されるように、光源ユニット31
の立ち上げ開始位置(あるいはプレスキャン終了位置)
を変倍率(移動速度)にかかるスローアップ距離lsu
応じた所定の位置とする。
【0043】光源ユニット31の駆動源である読取用モ
ータ42としてステップモータ等を用いた系において
は、光源ユニット31が立ち上がりを開始した後、次第
に加速して所定の移動速度となるまでに移動するスロー
アップ距離lsu(同様に時間t suも)は、読取用モータ
42の性能や減速器43の構成に応じて、移動速度すな
わち変倍率によって一義的に決定される。つまり倍率1
00%での画像形成の際に、走査速度がv100 であった
とすると、この走査速度まで加速するのに要する距離、
つまり倍率100%におけるスローアップ距離はl
su100 で決定される。また、拡大画像形成である倍率2
00%においてはより低速での読取走査がなされ、この
走査速度v200 までのスローアップ距離はlsu200 で決
定され、他方、縮小画像形成である倍率50%において
は、より高速での読取走査がなされ、この走査速度v50
までのスローアップ距離はlsu50で決定される。
【0044】本発明においては、この変倍率ごとに決ま
っているスローアップの距離lsuに応じて、所定速度に
なった光源ユニット31が常に所定の位置となるよう
に、光源ユニット31の立ち上げ開始位置を変倍率に応
じて制御するものであり、図示例の製版装置10におい
ては、変倍率に応じたスローアップの距離lsuに、スロ
ーアップを終了した光源ユニット31の速度が完全に安
定するのに必要な安定距離lk を加えた距離だけ、読取
開始位置(原稿G端)より離れた位置に光源ユニット3
1を配置し、この位置を立ち上げ開始位置とする。従っ
て、スローアップを終了して所定速度となった後、安定
距離lk 移動した光源ユニット31は、常に読取開始位
置にある。
【0045】上記例においては、安定距離lk を加味し
て光源ユニット31の立ち上げ開始位置を決定したが、
本発明はこれには限定はされず、スローアップに要する
距離lsuのみを考慮して光源ユニット31の立ち上げ開
始位置を決定してもよい。なお、安定距離lk を加味す
る場合には、その距離は読取装置12や露光装置18の
構成や精度、感光材料Fの副走査搬送速度等に応じて適
宜決定すればよい。
【0046】光源ユニット31が変倍率に応じた所定の
立ち上げ開始位置に配置されると、次いで原稿Gの読み
取り、つまり本スキャンが開始され、同期して記録装置
16の露光装置18によって感光材料Fにリアルアイム
に画像露光が行われる。ここで、発明の画像形成方法
(装置)においては、任意に設定された基準時点から読
取開始時点までの時間が一定となるように、つまり基準
時点から光源ユニット31が読取開始位置に到着する時
点までの時間が一定となるように、制御装置70によっ
て光源ユニット31の立ち上げ開始のタイミング、つま
り立ち上げ開始時点tstを制御する。以下、光源ユニッ
ト31のスローアップから読取開始までの時間的な作用
を図5を参照して説明する。
【0047】まず、製版装置10自体に、すなわち、制
御装置70から、あるいは処理装置14から制御装置7
0を介して露光スタート信号が読取装置12および記録
装置16に入力される。なお、図5においては、この露
光スタート信号入力時刻を時間軸の原点t0 として表し
ている。ここで、制御装置70は、読取用モータ42は
起動せず、感光材料搬送のための記録用モータ66のみ
を起動する。記録用モータ66が起動されると、露光ド
ラム58が回転を開始し、露光ドラム58とニップロー
ラ60および62との間に挟持されている感光材料Fの
搬送が開始され、一方、制御装置70は記録用モータ6
6に取り付けられているエンコーダ68からのパルス信
号を受けてカウントを開始し、感光材料Fの搬送距離の
計測を開始する。
【0048】記録用モータ66は、起動後、記録装置1
6の副走査速度、すなわち感光材料の搬送速度が所定の
副走査速度v0 になるように加速する。露光スタート信
号入力からある時間t1 経過後、この副走査速度v
w は、図5に示すように、加速直後は不安定で変動があ
るが、所定速度v0 に収束していき、ある時間経過後
に、この速度v0 で安定する。
【0049】この間も、感光材料Fの搬送距離を計測し
ているが、この搬送距離は図5に示す記録装置16の副
走査速度vw の曲線の積分値、すなわちこの曲線と時間
軸との間の面積によって表される。従って、この副走査
速度vw が当初不安定であって変動しても、この積分値
である搬送距離は極めて正確であるので、図示例におい
ては、こうして感光材料Fが露光スタート信号入力時点
から搬送された距離が、予め設定された搬送距離x1
なった時点つまり、原点t0 から時間t1 が経過した時
点を基準時点としている。この搬送距離x1 は、記録装
置16に応じて、すなわち、記録用モータ66の回転速
度が安定し、感光材料Fの副走査速度が安定する距離と
して予め設定されるものである。また、上述したよう
に、感光材料の搬送距離は、モータ66のエンコーダ6
8からのパルス信号をカウントして計測しているので、
モータ66の回転等が起動後に一時変動しても正確に計
測され、狂うことがない。
【0050】この基準時点t1 の後、所定時間が経過す
ると読取用モータ42が起動して光源ユニット31の立
ち上げが開始される。ここで、本発明にかかる製版装置
10においては、この基準時点から読取開始時点までの
時間tc が一定になるように、光源ユニット31の立ち
上げ開始時点tst、つまり読取用モータ42の起動時点
が制御装置70によって制御される。
【0051】前述のように、製版装置10は光源ユニッ
ト31の走査速度を調整して副走査方向の変倍率を実現
するものである。従って、前述のように光源ユニット3
1のスローアップは距離lsuと同様に時間tsuは変倍率
によっても異なる。本発明においては、スローアップ時
間tsuに応じて待機時間twtを設け、基準時点から読取
開始時点までの時間tc を一定とすることにより、常に
所定のタイミングで原稿Gの読み取りを行うことを可能
としたものである。
【0052】具体的には、等倍である倍率100%の画
像形成において、光源ユニット31の走査速度がv100
となるスローアップ時間がtsu100 (ここで、以下の例
ではスローアップ時間tsuは、スローアップ距離lsu
対応する時間に、安定距離l k の移動に対応する時間を
加えたものである)であれば、立ち上げ開始時点t
st100 を 「スローアップ時間tsu100 +待機時間twt100 =時間
c 」 となるような待機時間twt100 を経過した時点とする。
同様に、走査速度がv200 の倍率200%での画像形成
において、スローアップ時間がtsu200 であれば、立ち
上げ開始時点tst200 を 「スローアップ時間tsu200 +待機時間twt200 =時間
c 」 となるような待機時間twt200 を経過した時点とし、ま
た、倍率50%の場合には、時間tc となるような待機
時間twt50を設定して立ち上げ開始時点tst50を決定す
ればよい。
【0053】そのため、本発明の画像形成方法(装置)
にかかる製版装置10は、形成画像の変倍率によらず、
任意に設定された基準時点から常に一定時間経過後に光
源ユニット31による画像読み取りを開始することがで
きる。また、前述のようにスローアップを終了して安定
距離lk を移動した光源ユニット31は常に画像読み取
りの開始位置にいる。従って、本発明にかかる製版装置
10においては、常に基準時点に対して所定のタイミン
グで所定の位置より読み取りを開始することができる。
また、基準時点から読取開始時点までの時間tc が変倍
率によらず常に一定であるので、このような読取走査に
対して常に一定のタイミングで記録装置16(露光装置
18)を駆動することにより、常に一定の位置からの画
像露光、すなわちいかなる変倍率の画像形成であって
も、感光材料上の所定の位置に画像を形成することがで
きる。
【0054】基準時点の設定方法は、前述の方法には限
定はされず、露光速度等、画像形成装置の用途や構成に
応じて任意に設定すればよい。なお、感光材料上への画
像形成位置を変倍率によらず一定としたい場合には、基
準時点において感光材料の搬送距離を一定量とする必要
がある。従って、記録用モータ66が前述のようなサー
ボモータ等の立ち上がり速度が不安定なものである場合
には、前述のように、搬送速度が安定する量の感光材料
を搬送した後に基準時点を設定するのが好ましく、ま
た、記録用モータ66としてステップモータのように立
ち上がりの搬送速度(および加速)が安定なものを用い
た場合には、記録用モータ66と光源ユニット31の立
ち上げを同時に行ってもよく、あるいは、光源ユニット
31を記録用モータ66より先に立ち上げてもよい。
【0055】このようにして、光源ユニット31による
原稿Gの画像の走査読取が、変倍率に応じた読取走査速
度(副走査速度)で行われ、略同時に感光材料Fが露光
速度(副走査速度)v0 で行われる。ところで、読取装
置12においては主走査方向1ライン分の画像濃度デー
タ信号を読み取った後、この1ライン分の画像濃度デー
タ信号を処理装置14で画像処理した後、記録装置16
のレゾナントスキャナ52による主走査によって感光材
料F上に1本の主走査線を画成するように露光される。
このため、読取装置12で読み取られた1ラインの画像
データは処理装置14により処理が施される時間だけず
れた時に感光材料F上に露光されることになる。このず
れは、わずか、例えば数ラインの読取(露光)時間にす
ぎないので、本発明においてはほぼ同時に読み取りと露
光(書き込み)が行われるということができる。
【0056】読取走査においては、上述したプレスキャ
ン時と同様にして読取装置12によって主走査1ライン
分の画像データが読取速度で読み取られ、処理装置14
によって画像処理され、ラインメモリにメモリされた
後、再び読み出されて変換処理回路によって階調変換な
どを施され、網点生成回路によって網掛処理が施され、
2値化された網点画像信号Rとして記録装置16に出力
される。記録装置16では、露光装置18によってこの
網点画像信号Rに基づいて露光速度v0 で感光材料F上
に画像露光し、感光材料処理装置20によって露光済感
光材料Fを湿式処理し、乾燥して再生画像を作製する。
【0057】このような光源ユニット31による矢印a
2 方向への本走査移動が読取走査速度で続けられ、光源
ユニット31が原稿Gの先端に達して、読取走査が終了
すると、好ましくは光源ユニット31はそのまま加速し
て最高速度まで加速され、最高速度で矢印a2 方向に移
動を続け、原稿台原点を経て、減速してホームポジショ
ンに戻って停止し、読取用モータ66も停止する。一
方、記録装置16では露光が終了すると、露光済の感光
材料Fは露光ドラム58から送り出された後、カッタ6
4で切断された後に、感光材料処理装置20に送られ、
記録用モータ42は停止する。この後、感光材料処理装
置20による処理が終了して、製版装置10の動作が終
了する。
【0058】以上、本発明の画像形成方法および画像形
成装置について詳細に説明したが、本発明は前記実施例
に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろん
である。
【0059】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の画像形
成方法および画像形成装置によれば、読取走査子の移動
速度(読取走査速度)を変更して副走査方向の変倍率を
実現する画像形成方法(装置)において、記録画像の変
倍率によらず、常に一定の画像読取開始位置から、しか
も常に基準時点から一定時間後(つまり一定のタイミン
グで)に走査子による画像読取を開始することができ
る。従って、本発明によれば感光材料の所定の位置に正
確に画像が記録された高精度の画像サイズを有する画像
形成を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取記録同期方式を実施す
る印刷製版装置の一実施例の断面模式図である。
【図2】 図1に示す印刷製版装置の画像読取装置の一
実施例の模式的上面図である。
【図3】 図1に示す印刷製版装置の画像読取装置およ
び画像記録装置の一実施例の概略斜視図である。
【図4】 本発明の画像形成方法における走査子の立ち
上げ位置の一例を概念的に示す図である。
【図5】 本発明の画像形成方法における走査子の立ち
上げタイミングの一例を概念的に示す図である。
【符号の説明】
10 印刷製版装置 12 読取装置 14 処理装置 16 記録装置 18 露光装置 20 感光材料処理装置 22 原稿台 24 原稿台カバー 26 蛍光灯 28 スリット 30,32,34 ミラー 31 光源ユニット(走査
子) 35 ミラーユニット 36 結像レンズ 38 CCD 40 駆動装置 42 読取用モータ 43 減速手段 44 ワイヤ駆動プーリ 45a,45b ワイヤ 46a,46b 可動プーリ 47,47a,47b アイドラ 48a,48b 固定端 49a,49b ワイヤ固
定端 50 記録光源 52 レゾナントスキャナ 54 fθレンズ 56 マガジン 58 露光ドラム 60,62 ニップローラ 64 カッタ 66 記録用モータ 68 エンコーダ 70 制御装置 72 現像槽 74 漂白・定着槽 76 水洗槽 78 乾燥装置 80 取出トレイ a 副走査方向 G 原稿 F 感光材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次元方向に延在する読取光を照射する走
    査子を記録画像の変倍率に応じた異なる速度で前記一次
    元方向と略直交する方向に移動することにより、原稿台
    上に載置された原稿を二次元走査して前記原稿の画像を
    光電的に読み取ると共に、読み取られた画像信号に基づ
    いて変調された光ビームを主走査方向に偏向しつつ、前
    記主走査方向に対し略直交する方向に副走査搬送される
    感光材料を照射して二次元走査し前記原稿画像を記録す
    るに際し、 前記原稿の読み取り開始に先立ち、前記走査子の立ち上
    がり開始から走査子の移動速度が形成画像の変倍率に応
    じた所定速度となるまでのスローアップにおける走査子
    の移動距離に対応した所定の位置に前記走査子を移動
    し、 任意に設定された基準時点から、スローアップを終了し
    た走査子が読取開始位置に到達する時点までの時間が、
    いずれの変倍率による読取走査でも等しくなるように、
    前記走査子の立ち上げ開始時点を変倍率に応じて制御す
    ることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】原稿を載置する原稿台、一次元方向に延在
    する読取光を前記原稿台に載置された原稿に照射する走
    査子、前記走査子を記録画像の変倍率に応じた異なる速
    度で前記一次元方向と略直交する方向に移動する駆動手
    段、および前記原稿に反射された読取光を読み取る光電
    変換手段を有する画像読取装置と、 光ビーム光源、前記画像読取装置によって読み取られた
    画像信号に応じて前記光ビーム光源より射出される光ビ
    ームを変調する変調手段、変調された光ビームを主走査
    方向に偏向する光偏向器、および前記主走査方向と略直
    交する副走査方向に感光材料を搬送する副走査搬送手段
    を有する画像記録装置と、 前記画像読取装置による原稿の読み取りのための前記走
    査子の立ち上げ位置を、走査子の立ち上がり開始から移
    動速度が形成画像の変倍率に応じた所定速度となるまで
    のスローアップにおける走査子の移動距離に対応した所
    定の位置に移動し、任意に設定された基準時点から立ち
    上がってスローアップを終了した走査子が読取開始位置
    に到達する時点までの時間が、いずれの変倍率における
    読取走査においても等しくなるように、前記走査子の開
    始時点を制御する同期制御手段とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記感光材料の副走査搬送開始後、この感
    光材料の搬送量が所定長になった時点を前記基準時点と
    する請求項2に記載の画像形成装置。
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