JPH0637803B2 - 断熱パネル - Google Patents
断熱パネルInfo
- Publication number
- JPH0637803B2 JPH0637803B2 JP61184307A JP18430786A JPH0637803B2 JP H0637803 B2 JPH0637803 B2 JP H0637803B2 JP 61184307 A JP61184307 A JP 61184307A JP 18430786 A JP18430786 A JP 18430786A JP H0637803 B2 JPH0637803 B2 JP H0637803B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- fiber
- reinforced cement
- cement
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Building Environments (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築材料等として使用される軽量で断熱特性に
優れた断熱パネルに関するものである。
優れた断熱パネルに関するものである。
従来、断熱板として発泡スチロール板やセメント板が知
られている。この発泡スチロール板は軽量で施工が簡単
であるが、強度が充分でないことから構造材とはなら
ず、また火災時には容易に燃える等の問題がある。
られている。この発泡スチロール板は軽量で施工が簡単
であるが、強度が充分でないことから構造材とはなら
ず、また火災時には容易に燃える等の問題がある。
一方、セメント板は、強度が充分で構造材に使用でき、
また難燃性である等の利点があるものの、重量が重く、
施工性の点で問題がある。
また難燃性である等の利点があるものの、重量が重く、
施工性の点で問題がある。
このため、従来より、セメント板と発泡合成樹脂層とを
組み合わせた複合板が種々提案されている。
組み合わせた複合板が種々提案されている。
しかしながら、これまで提案された複合板にあっては、
建築材として要求される三つの特性（曲げ強度が大きい
こと、熱伝導率が小さいこと、軽量であること）を同時
に満足するものがなかった。
建築材として要求される三つの特性（曲げ強度が大きい
こと、熱伝導率が小さいこと、軽量であること）を同時
に満足するものがなかった。
すなわち、曲げ強度を大きくしようとするとセメント部
分を厚く設定しなければならず、この場合は発泡合成樹
脂層部分が薄くなって熱伝導率が大となり、また重量が
重くなるという問題がある。
分を厚く設定しなければならず、この場合は発泡合成樹
脂層部分が薄くなって熱伝導率が大となり、また重量が
重くなるという問題がある。
また、熱伝導率を小さくしようとすると発泡合成樹脂層
部分を厚く設定しなければならず、この場合はセメント
部分が薄くなり充分な曲げ強度が得られないという問題
がある。
部分を厚く設定しなければならず、この場合はセメント
部分が薄くなり充分な曲げ強度が得られないという問題
がある。
本発明の目的は、曲げ強度が大きく、熱伝導率が小さ
く、軽量で建築材として要求される諸特性を十分満足し
うる断熱パネルを提供することである。
く、軽量で建築材として要求される諸特性を十分満足し
うる断熱パネルを提供することである。
本発明の断熱パネルは、第１図に示すように、中空球状
の多孔質な軽量骨材と、セメントと、砂とを容積比１：
１：２の割合で混合したモルタルと、短尺に切断した補
強繊維との混合物からなる厚さ３〜７mmの二枚の繊維強
化セメント板間に、自着性に優れる発泡合成樹脂層を前
記繊維強化セメント板間において合成樹脂原液から発泡
することにより介在して構成される。
の多孔質な軽量骨材と、セメントと、砂とを容積比１：
１：２の割合で混合したモルタルと、短尺に切断した補
強繊維との混合物からなる厚さ３〜７mmの二枚の繊維強
化セメント板間に、自着性に優れる発泡合成樹脂層を前
記繊維強化セメント板間において合成樹脂原液から発泡
することにより介在して構成される。
以上の構成において、繊維強化セメント板１は、スプレ
ー法により、例えば第２図に示すように連続的に製造さ
れる。
ー法により、例えば第２図に示すように連続的に製造さ
れる。
すなわち、ベルトコンベア装置３の一端部（第２図右
側）にはスプレーガン４，５が装備されていて、一方の
スプレーガン４からセメント、砂、中空球状の多孔質な
軽量骨材を容積比１：２：１の割合で混練したモルタル
を、また他方のスプレーガン５から短尺に切断したガラ
ス繊維、合成樹脂繊維等の高強度短繊維を同時にベルト
６に吹き付ける。これにより、ベルト６上には繊維強化
セメント層が形成される。この場合、中空球状の多孔質
な軽量骨材としては、シラスバルーン、パーライト等の
天然鉱物を加熱処理して内部に中空孔が形成された鉱物
粉末が使用できる。この繊維強化セメント層は転圧ロー
ラ７により一様にならされた後、ベルト６により蒸気養
生室８に運ばれ、ここで蒸気養生され、ベルトコンベア
装置３の他端部（第２図左側）に装備された切断装置９
により所定寸法に切断され厚さ３〜７mmの繊維強化セメ
ント板１とされる。
側）にはスプレーガン４，５が装備されていて、一方の
スプレーガン４からセメント、砂、中空球状の多孔質な
軽量骨材を容積比１：２：１の割合で混練したモルタル
を、また他方のスプレーガン５から短尺に切断したガラ
ス繊維、合成樹脂繊維等の高強度短繊維を同時にベルト
６に吹き付ける。これにより、ベルト６上には繊維強化
セメント層が形成される。この場合、中空球状の多孔質
な軽量骨材としては、シラスバルーン、パーライト等の
天然鉱物を加熱処理して内部に中空孔が形成された鉱物
粉末が使用できる。この繊維強化セメント層は転圧ロー
ラ７により一様にならされた後、ベルト６により蒸気養
生室８に運ばれ、ここで蒸気養生され、ベルトコンベア
装置３の他端部（第２図左側）に装備された切断装置９
により所定寸法に切断され厚さ３〜７mmの繊維強化セメ
ント板１とされる。
また、発泡合成樹脂層２は、第３図に示すように例えば
ポリエーテルとポリイソシアネートからなるポリウレタ
ン原液を１：１の割合で混合と同時に型枠１０内に流し
込んで繊維強化セメント板１，１間で発泡させることに
より形成される。このとき、原液は化学反応を起して発
泡し約４０倍程度に体積が膨脹するため、形成された発
泡合成樹脂層２は別段の接着剤を使用しなくてもその自
着性により繊維強化セメント板１に強固に付着し、剥離
のおそれがない。しかも発泡合成樹脂層２は周囲を塞が
れた状態ではなく、繊維強化セメント１，１間において
挟まれた状態で発泡が行われので、発泡の際に生ずるガ
スは大部分が繊維強化セメント１，１に遮られることな
くその間から速やか且つ確実にガス抜きが行なえる。そ
して、繊維強化セメント１，１内には中空球状の多孔質
なシラスバルーンが骨材として使用されているので、こ
れによっても発泡合成樹脂２から発泡されるガスは速や
かに繊維強化セメント１，１を通じてガス抜きが行なえ
る。
ポリエーテルとポリイソシアネートからなるポリウレタ
ン原液を１：１の割合で混合と同時に型枠１０内に流し
込んで繊維強化セメント板１，１間で発泡させることに
より形成される。このとき、原液は化学反応を起して発
泡し約４０倍程度に体積が膨脹するため、形成された発
泡合成樹脂層２は別段の接着剤を使用しなくてもその自
着性により繊維強化セメント板１に強固に付着し、剥離
のおそれがない。しかも発泡合成樹脂層２は周囲を塞が
れた状態ではなく、繊維強化セメント１，１間において
挟まれた状態で発泡が行われので、発泡の際に生ずるガ
スは大部分が繊維強化セメント１，１に遮られることな
くその間から速やか且つ確実にガス抜きが行なえる。そ
して、繊維強化セメント１，１内には中空球状の多孔質
なシラスバルーンが骨材として使用されているので、こ
れによっても発泡合成樹脂２から発泡されるガスは速や
かに繊維強化セメント１，１を通じてガス抜きが行なえ
る。
従って断熱性と遮音性に優れ、通気性が良いパネルが形
成される。発泡合成樹脂層２としては、ポリウレタン以
外にもスチロール樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂などの発泡体を使用してもよい。
成される。発泡合成樹脂層２としては、ポリウレタン以
外にもスチロール樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂などの発泡体を使用してもよい。
繊維強化セメント板１は補強繊維により補強され、通常
のセメント板に比して曲げ強度が大きくすることができ
る。このために発泡合成樹脂層２を厚し、繊維強化セメ
ント板１の板厚を薄くしても所望の曲げ強度が得られ、
熱伝導率を小さくして断熱性に優れたものになる。
のセメント板に比して曲げ強度が大きくすることができ
る。このために発泡合成樹脂層２を厚し、繊維強化セメ
ント板１の板厚を薄くしても所望の曲げ強度が得られ、
熱伝導率を小さくして断熱性に優れたものになる。
また、繊維強化セメント板１は配合物中に中空球状の軽
量骨材を混入していることから軽量化を図ることが可能
となる。
量骨材を混入していることから軽量化を図ることが可能
となる。
次の配合比からなるシラスバルーン、セメント、砂、耐
アルカリガラス繊維を使用してスプレー法により３００
０mm×９００mm×３mmの大きさの繊維強化セメント板１
を製造し、この繊維強化セメント板１，１間に厚さ５４
mmの発泡ポリウレタンからなる発泡合成樹脂層２を繊維
強化セメント板１，１間において発泡ウレタンの原液か
ら発泡することにより介在させて断熱パネルを製造し
た。
アルカリガラス繊維を使用してスプレー法により３００
０mm×９００mm×３mmの大きさの繊維強化セメント板１
を製造し、この繊維強化セメント板１，１間に厚さ５４
mmの発泡ポリウレタンからなる発泡合成樹脂層２を繊維
強化セメント板１，１間において発泡ウレタンの原液か
ら発泡することにより介在させて断熱パネルを製造し
た。
モルタル配合比は容積比でセメント１、砂２、シラスバ
ルーン１とする。中空球状の軽量骨材として使用したシ
ラスバルーンは平均粒径１５０μｍ、嵩密度0.３１のも
のであって、化学組成はＳｉＯ２７6.５％、Ａｌ２Ｏ３
１4.０％、Ｆｅ２Ｏ３1.３％、Ｎａ２Ｏ3.３％、Ｋ２Ｏ
3.５％、その他1.４％のものである。
ルーン１とする。中空球状の軽量骨材として使用したシ
ラスバルーンは平均粒径１５０μｍ、嵩密度0.３１のも
のであって、化学組成はＳｉＯ２７6.５％、Ａｌ２Ｏ３
１4.０％、Ｆｅ２Ｏ３1.３％、Ｎａ２Ｏ3.３％、Ｋ２Ｏ
3.５％、その他1.４％のものである。
耐アルカリガラス繊維は単繊維径２０μｍのものを１６
０本集束し、長さ３８mmに切断したものを使用した。ガ
ラス繊維の混入量はモルタルに対し容積比で５％であ
る。
０本集束し、長さ３８mmに切断したものを使用した。ガ
ラス繊維の混入量はモルタルに対し容積比で５％であ
る。
この断熱パネルについて曲げ強度、熱伝導率、重重量を
測定したところ、次の測定結果が得られた。
測定したところ、次の測定結果が得られた。
曲げ強度……５０kg／cm2（通常の気泡コンクリート
（ＡＬＣ）１５kg／cm2） 熱伝導率……0.０９Ｋcal／ｍ・hr・℃（同上1.５Ｋcal
／ｍ・hr・℃） 重量……３６kg／m2 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、中空球状の多孔質
の軽量骨材と、セメントと、砂とを容積比１：１：２の
割合で混合したモルタルと、短尺に切断した補強繊維と
の配合物からなる厚さ３〜７mmの二枚の繊維強化セメン
ト板間に、自着性に優れる発泡合成樹脂層を前記繊維強
化セメント板間において合成樹脂の原液から発泡するこ
とにより介在して構成しているので、曲げ強度が大き
く、熱伝導率が小さく（コンクリート板に比して約１／
１６）、しかも軽量な断熱パネルが得られる。
（ＡＬＣ）１５kg／cm2） 熱伝導率……0.０９Ｋcal／ｍ・hr・℃（同上1.５Ｋcal
／ｍ・hr・℃） 重量……３６kg／m2 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、中空球状の多孔質
の軽量骨材と、セメントと、砂とを容積比１：１：２の
割合で混合したモルタルと、短尺に切断した補強繊維と
の配合物からなる厚さ３〜７mmの二枚の繊維強化セメン
ト板間に、自着性に優れる発泡合成樹脂層を前記繊維強
化セメント板間において合成樹脂の原液から発泡するこ
とにより介在して構成しているので、曲げ強度が大き
く、熱伝導率が小さく（コンクリート板に比して約１／
１６）、しかも軽量な断熱パネルが得られる。
また、表面は繊維強化セメント板であるために難燃性
で、しかもきずが付きにくい。
で、しかもきずが付きにくい。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の断熱パネルの一例を示す斜視図、第２
図は繊維強化セメント板の製造工程の説明図、第３図は
発泡合成樹脂層の製造工程の説明図である。 １…繊維強化セメント板、２…発泡合成樹脂層。
図は繊維強化セメント板の製造工程の説明図、第３図は
発泡合成樹脂層の製造工程の説明図である。 １…繊維強化セメント板、２…発泡合成樹脂層。
Claims (1)
- 【請求項１】中空球状の多孔質な軽量骨材と、セメント
と、砂とを容積比１：１：２の割合で混合したモルタル
と、短尺に切断した補強繊維との混合物からなる厚さ３
〜７mmの二枚の繊維強化セメント板間に、自着性に優れ
る発泡合成樹脂層を前記繊維強化セメント板間において
合成樹脂原液から発泡することにより介在してなること
を特徴とする断熱パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61184307A JPH0637803B2 (ja) | 1986-08-07 | 1986-08-07 | 断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61184307A JPH0637803B2 (ja) | 1986-08-07 | 1986-08-07 | 断熱パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6344059A JPS6344059A (ja) | 1988-02-25 |
| JPH0637803B2 true JPH0637803B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=16151043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61184307A Expired - Fee Related JPH0637803B2 (ja) | 1986-08-07 | 1986-08-07 | 断熱パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637803B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005240331A (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-08 | Achilles Corp | 断熱用パネル |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2657890B2 (ja) * | 1993-06-25 | 1997-09-30 | 友和化成株式会社 | 軽量モルタル、及び軽量モルタルパネル等の軽量モルタル構造体、建築物の躯体等の表面に形成する軽量モルタル層、並びに建築物の躯体等の表面に軽量モルタル層を形成する方法 |
| JP2657891B2 (ja) * | 1993-06-25 | 1997-09-30 | 友和化成株式会社 | 軽量モルタル化粧材、及び軽量モルタル化粧板等の軽量モルタル化粧体、建築物の躯体等の表面に形成する軽量モルタル化粧層、並びに建築物の躯体等の表面に軽量モルタル化粧層を形成する方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS486812U (ja) * | 1971-06-07 | 1973-01-25 | ||
| JPS55132215U (ja) * | 1979-03-14 | 1980-09-19 | ||
| JPS60166716U (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-06 | ナショナル住宅産業株式会社 | 軽量コンクリ−ト板 |
-
1986
- 1986-08-07 JP JP61184307A patent/JPH0637803B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005240331A (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-08 | Achilles Corp | 断熱用パネル |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6344059A (ja) | 1988-02-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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