JPH0637561B2 - 熱融着可能な防水シ−ト - Google Patents

熱融着可能な防水シ−ト

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JPH0637561B2
JPH0637561B2 JP9941687A JP9941687A JPH0637561B2 JP H0637561 B2 JPH0637561 B2 JP H0637561B2 JP 9941687 A JP9941687 A JP 9941687A JP 9941687 A JP9941687 A JP 9941687A JP H0637561 B2 JPH0637561 B2 JP H0637561B2
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JP
Japan
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sheet
waterproof sheet
heat
rubber
rubber component
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JP9941687A
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JPS63264639A (ja
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憲三 岩本
悦治 上ノ山
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱融着可能な防水シートに係り、詳しくはシー
トの成形加工とシート同志の熱融着ジョイントあるいは
下地への敷設等の施工性に優れ、また施工後においては
太陽熱によりゴム成分を自然架橋させることにより、シ
ート本体及びシート接合部の強力を高め確実に防水施工
できる熱融着可能な防水シートに関する。
(従来技術) 熱融着可能な防水シートとしてポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル(EVA)のようなポリ
オレフィン樹脂をシート状にしたもの、あるいは上記樹
脂に部分架橋もしくは完全架橋させたモノオレフィン系
共重合ゴムをブレンドして柔軟性、耐熱性そして反撥弾
性を付与したものが注目されている。
例えば、モノオレフィン系共重合ゴムとポリオレフィン
プラスチックとを予め動的に熱処理して部分架橋させた
熱可塑性エラストマーに密度0.910〜0.9408
g/cm3のエチレン重合体を混合してシート状に成形し
た防水シートが特開昭59−18741号公報に開示さ
れている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、従来のこの種の防水シートはまずエチレン−プ
ロピレンターポリマー等のモノオレフィン共重合体ゴム
の部分架橋あるいは完全架橋物をポリオレフィンプラス
チック(例えばアタクチックPP)と混合、好ましくは
窒素雰囲気下で混合し、次にポリオレフィンプラスチッ
クと混合してシート状にしたものであり、そのため部分
架橋ゴムの架橋度が小さ過ぎると防水シートの耐熱性、
引張特性、弾性回復、反撥弾性等のゴム的性質に欠け、
また一方部分架橋ゴムの架橋度が大き過ぎると防水シー
トの流動性が低下し、成形性を損なうことになる欠点が
あった。
また、従来の熱融着可能な防水シートを下地の複数箇所
へ敷設施工する場合、もともと部分架橋されたゴムを混
入した防水シートは柔軟性に欠けるところがあるため、
下地面へ密接しにくい欠点もあった。特に冬場において
はこの傾向は著しく施工性を改善する防水シートが望ま
れていた。
本発明はこのような点を改善するものであり、シート成
形しやすい防水シートの組成物を提供し、コーナー部等
の複雑箇所へも容易に敷設施工でき、また施工後太陽熱
によりゴム成分の架橋を自然に行なわしめることによっ
て充分に耐外傷性を有する熱融着可能な防水シートを提
供するにある。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明の特徴とするところはエチレン−プロピレ
ンタ−ポリマー、ブチルゴムもしくはこれらのブレンド
物からなるゴム成分とポリオレフィン樹脂の混合物から
なり、該混合物に加硫剤そして加硫助剤を添加して上記
ゴム成分を自然架橋可能にしてなる熱融着可能な防水シ
ートにある。
(作用) 即ち、本発明の防水シートはエチレン−プロピレンター
ポリマー、ブチルゴムもしくはこれらのブレンド物から
なるゴム成分とポリオレフィン樹脂を含む熱可塑性エラ
ストマーであり、しかもこのエラストマー中にゴム成分
を自然架橋させる加硫剤、加硫助剤が含まれている。そ
のため、シート成形時においてはゴム成分が未架橋のた
めに流動性に富み成形が容易であり、また熱融着によっ
てシートの接合が可能でシート自身も柔軟性に富んでい
るために出隅、入隅、ドレーンパイプ回り等の複雑箇所
への貼着施工に優れている。また、施工後はゴム層が太
陽熱により自然架橋するためにシートの接合部の接着が
向上し、またシート自身も強度の向上によってゴム的性
質があらわれ、耐外傷性を増し下地の保護を充分になし
得る。
ここで使用するゴム成分は耐候性に優れたエチレン−プ
ロピレンターポリマー(EPT)、ブチルゴム(II
R)あるいはEPTとIIRのブレンド物からなるもの
が好適である。
また、本発明で使用されるポリオレフィン樹脂はエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテ
ン、1−ヘキサン、3−メチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン等のα−オレフィン
の単独重合体もしくは共重合体あるいはα−オレフィン
と少量(例えば10モル%以下)の他の重合体単量体と
の共重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体等をいうが、好ましくは柔軟性を向上さ
せるためにエチレン−酢酸ビニル共重合体が良い。
上記ポリオレフィン樹脂は本発明の防水シートにおいて
成形時の流動性をもたせ、施工時のシート接合部の熱融
着を可能にする働きをする。
本発明においてゴム成分とポリオレフィン樹脂の添加量
はゴム成分10〜90重量部に対してポリオレフィン樹
脂90〜10重量部であり、好ましくはゴム成分20〜
80重量部に対してポリオレフィン樹脂80〜20重量
部である。もし、ゴム成分が10重量部未満の場合に
は、もしゴム成分が10重量部未満の場合には、ポリオ
レフィン樹脂の性質が支配し、柔軟性に欠ける。又、ゴ
ム成分が90重量部以上の場合には、熱融着性が劣るこ
とになる。
加硫剤としては、硫黄系、P−キノンジオキシム(GM
F)系、樹脂系、例えばオレフィン系、フェノール系、
キシレン系樹脂等があげられる。
一般的には硫黄系、GMF系である。
又、加硫助剤は主として加硫促進剤が挙げられ、 テトラメチルチウラムモノサルファイド(TMTM)、
ジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド(DPT
T)、過酸化鉛、トリメンベース等公知の各加硫促進剤
が含まれる加硫剤が硫黄系の場合は、超加硫促進剤、例
えばジンクジn−ブチルジチオカルバメイト(ZnBD
C)やジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド
(DPTT)が低温加硫性が優れており特に好ましい。
本発明の防水シートにおける通常の配合としては、ポリ
オレフィン樹脂とゴム成分の混合物100重量部に対し
加硫剤が1〜6重量部、加硫助剤が1〜10重量部の割
合であり、この範囲内で適宜使用する。
これらは、加硫剤、加硫助剤の外に通常のゴム配合に使
用するステアリン酸、ZnO、カーボンブラック、無機
顔料、有機顔料、無機充填剤、粘着付与剤、軟化剤が適
宜必要に応じて混合、配合される。
上記ゴム成分とポリオレフィン樹脂そして加硫剤、加硫
促進剤及びその外の充填剤をバンバリーミキサー、イン
ターナルミキサー、ニーダー等の従来公知の混練装置を
用いてポリオレフィン樹脂の融点以上で約1〜15分間
程度溶融混合するが、混合順序については特に制限がな
い。
このように得られた混合物をカレンダーロールでの成形
や樹脂用、ゴム用の押出機によってシート成形すること
が出来る。
本発明の防水シートはゴム成分が未加硫のためシート自
身が柔軟であり、また比較的硬いポリオレフィン樹脂が
リッチな配合領域でも施工時に加熱して容易に軟化させ
ることが可能であり、複雑箇所の下地面にも充分なじ
む。そして、特に下地面に粘着施工した後は太陽熱によ
りゴム分の架橋が進行し、高強度の耐外傷性を有する防
水層を成形する。
また、本発明の防水シートはシート同志を接合刷る場合
において熱風機を用いて熱融着することが可能となり、
その後は太陽熱で自然架橋させることにより、更にジョ
イント部の接合を強力にすることが可能となる。
本発明の防水シートの曲げ剛性度(kg/cm2:ASTM
D747)は40〜350であることが好ましく、40
kg/cm2未満ではネッキング現象、即ち下地亀裂からゴム
シートの切断に至る危険性のあるシート物性不良の領域
となり、また350kg/cm2以上は複雑箇所の角部や凹部
の下地面になじみにくく反撥弾性が大となる領域にな
る。
(実施例) 以下、実施例により本発明の実施態様を更に具体的にか
つ詳細に説明する。
実施例1〜4 第1表に示す配合物をバンバリーミキサーで130℃で
混練し、120℃の2本ロールで約2.0mmのシートを
得た。
そして、防水施工後の太陽熱の直射により防水シート表
面が70〜80℃に達するため、厚み2mmのシート状サ
ンプルを80℃のギヤーオーブン中に保存して経時(1
日、3日そして7日)の物性変化を調べた。この結果を
第1図に示す。
第1図より80℃架橋による前記シートの引張強さはE
VAの添加量が増すに従って大きくなっている。また、
EPTの添加量が80〜20重量部の範囲では、架橋に
よって引張強さは大きく増加している。
尚、引張強さの測定は3号ダンベルの試験片によりJI
S K−6301によって行なった。
又、実施例3で得た厚さ2mmのシート状サンプル同志を
熱風融着にて接合し、これを80℃のオーブン中に所定
時間保存した。経日後、このサンプルを室温及び60℃
の環境下でJISk−6301(50mmの引張速度)に
もとづき剪断剥離試験を行なった。その結果を第2図に
示す。比較例として実施例3の配合において加硫剤と加
硫促進剤を含まない配合を用いた。
これによると熱融着によって得られたシートのジョイン
ト部はEPTの架橋進行によって剥離接着力も上昇する
ため、本発明の防水シートは熱融着によって充分に接合
できた。
又、実施例1、2、3、4及び比較例1、2の夫々の配
合からなる厚さ2mmのシートを80℃のギアーオーブン
中に24時間放置してシートのゴム成分を架橋させ、次
いで該シート同志を熱風で熱融着させた後のシート接合
部の剪断剥離試験を行なった結果を第2表に示す。
これによると本発明の防水シートはたとえばゴム成分が
架橋しても熱融着により接合するが、EVAを全く含有
しないシートは熱融着により接合できない。
次に実施例3の配合からなる厚さ2mmのシートを約90
°の角度のあるコンクリートの下地面に貼着し、20〜
25℃で1昼夜養生後、80℃のギヤーオーブンに入れ
シート成分の架橋による経日後、角部の浮上り状態を調
べたところ、シートの浮上りは肉眼では認められなかっ
た。
(効果) 以上のように、本発明の防水シートはまず通常のゴム混
練機や成形機によって容易にゴム成分とポリオレフィン
樹脂を混合でき、かつシート成形できる組成物からな
り、また該防水シートを施工する場合にもシート自身が
柔軟性に富んでいるため、出隅、入隅、ドレーンパイプ
回り等の複雑箇所の下地面へ容易に貼着することが可能
であり、そして該シート同志の接合も熱風、熱コテ等に
よって容易に熱融着を行なうことができ、更には施工後
には太陽熱によりゴム成分のみの自然架橋によってゴム
的性質を示し、シート接合部の接着力を向上させるばか
りか、下地亀裂に伴うシートの切断もなくなり、下地を
充分に保護する優れた防水施工性を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は防水シートの80℃での架橋状態を示すもの
で、エチレン−プロピレンターポリマー(EPT)とエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のブレンド比と
引張強さの関係を示す図表、第2図は本発明の防水シー
ト接合部における80℃での架橋状態を示すもので、防
水シート接合部の経日後の剥離接着力の変化を示す図表
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 5/06 E 7904−2E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−プロピレンターポリマー、ブチ
    ルゴムもしくはこれらのブレンド物からなるゴム成分と
    ポリオレフィン樹脂の混合物からなり、該混合物に加硫
    剤及び加硫助剤を添加して上記ゴム成分を自然架橋可能
    にしてなることを特徴とする熱融着可能な防水シート。
  2. 【請求項2】上記ゴム成分10〜90重量部とポリオレ
    フィン樹脂90〜10重量部の混合物100重量部に対
    し加硫剤1〜6重量部と加硫助剤1〜10重量部を含有
    してなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    熱融着可能な防水シート。
JP9941687A 1987-04-21 1987-04-21 熱融着可能な防水シ−ト Expired - Lifetime JPH0637561B2 (ja)

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