JPH1081856A - 接着テープ組成物および屋根を被覆する方法 - Google Patents

接着テープ組成物および屋根を被覆する方法

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JPH1081856A
JPH1081856A JP9096350A JP9635097A JPH1081856A JP H1081856 A JPH1081856 A JP H1081856A JP 9096350 A JP9096350 A JP 9096350A JP 9635097 A JP9635097 A JP 9635097A JP H1081856 A JPH1081856 A JP H1081856A
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JP
Japan
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adhesive tape
polymer
composition
ethylene
weight
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Application number
JP9096350A
Other languages
English (en)
Inventor
James A Davis
ジエイムズ・エイ・デイビス
John W Fieldhouse
ジヨン・ダブリユー・フイールドハウス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長期にわたる加熱老化、気候耐性、すぐれた
低温体質を有する接着テープ組成物およびそれを使用す
る屋根の被覆方法。 【解決手段】 接着テープ組成物は少なくとも1種のエ
チレン−プロピレン−ジエン三元共重合体および該少な
くとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体と混和性である少なくとも1種の完全に飽和した接着
−強化重合体を含んでなる重合体配合物を含む。このテ
ープ接着組成物はさらに該重合体配合物と相容性である
少なくとも1種の粘着添加剤、並びに硬化剤および少な
くとも1種の促進剤を含んでなる該重合体配合物用の硬
化パッケージも含み、該接着組成物は多くの他の接着テ
ープ組成物中で見られるブチルゴムは含まない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願】本出願は1994年10月27日に出願さ
れた米国特許出願番号08/330,041の一部継続
出願である。
【0002】
【技術分野】本発明は一般的には接着組成物に関し、そ
してより特に屋根用に使用される強化または非強化ゴム
シート材料の重なっている端部を一緒に接着または継ぎ
合わせるための典型的には予備成型されたテープの形状
で提供される感圧接着組成物に関する。特に、本発明は
少なくとも1種のEPDM三元共重合体および1種もし
くは複数のEPDM三元共重合体と相容性(すなわち混
和性)である少なくとも1種の接着−強化重合体を含有
する重合体配合物を含んでなる接着テープ組成物に関す
る。しかしながら、この重合体配合物は多くの他の感圧
接着剤のゴム成分中に見られるブチルゴムは含まない。
それ故、硫黄/促進剤硬化パッケージも含有するこの接
着テープ組成物はブチルゴムを含有する接着テープ組成
物と比べて優れた長期にわたる熱老化、気候耐性、およ
び低温性質を与える。さらに、この接着テープ組成物は
100%EPDMを含有する接着テープ組成物に比べて
より大きい表面粘着性、より滑らかな押し出し物、より
良好な「急速−つかみ性(quick-grab)」、および/また
はより高いグリーン強度を与えうる。接着テープ組成物
を使用する段階を含む屋根を被覆するために使用される
ゴムシート材料の2つの層を一緒に接着する方法も提供
される。
【0003】
【発明の背景】重合体状の屋根シート材料、例えばエチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、
ブチルゴム(IIR)、ネオプレン、ポリ塩化ビニル、
塩素化されたポリエチレン、熱可塑性ポリオレフィンゴ
ムおよび改質ビチューメンなどが工業用または商業用ビ
ルディングで典型的に見られる平らな屋根を被覆するた
めの単独のプライ屋根膜として使用される。そのような
屋根膜は設置中に屋根に一緒に継ぎ合わせまたは重ね継
ぎしなければならない一般的には大型の弾性シートであ
る。しかしながら、これらの弾性(EPDM、ネオプレ
ンおよびブチルをベースとしたものなど)屋根膜組成物
は典型的には屋根に設置される前に硬化するため、それ
らは一般的に互いに接着する能力を欠く。さらに、屋根
シート材料の重なりの継目または部分は短期および長期
の両方の応力、例えば屋根の動き、強風、凍結−解凍サ
イクルおよび温度サイクルを受ける。そのような応力は
それらに対して剪断力または剥離力をかけるかもしれ
ず、すなわち、大きな応力条件下では継目が剥離して元
に戻ってしまうかまたはあまり大きくない条件下では部
分的な継目の剥がれ(しばしば魚口状態と称する)を生
ずるかもしれない。
【0004】屋根膜を一緒に接着または継ぎ合わせるた
めの種々の方法が長年にわたり開発されてきている。例
えば、ブラシまたは他の同様な手段を用いて液体または
ペースト状の接着剤を連結しようとする屋根膜の端部に
直接適用することにより、典型的にはネオプレンまたは
ブチルをベースとした化合物を使用する溶媒をベースと
した接着剤が屋根シート材料を一緒に結合するために使
用されている。しかしながら、これらの接着剤は限られ
た貯蔵寿命を有しておりそして高度に毒性であり且つ可
燃性であるため、それらは環境的に望ましくない。さら
に、これらの接着剤の屋根膜への適用にはしばしば時間
がかかりそしてすじの生成や不均一な被覆が接着剤とゴ
ムシート材料との間の結合強度を減じることが知られて
いるため接着剤を均一に適用する技術が要求される。
【0005】一方では、加硫剤を含有しない未硬化重合
体状テープ、すなわち非硬化性テープ、も開発されてい
る。しかしながら、これらのテープは設置後にも硬化し
ないため、応力下での歪みが屋根の上のこれらのテープ
の使用に伴う重大な問題となる。
【0006】屋根シート膜を連結するためにしばしば使
用される他のタイプの接着剤組成物は、最初は加硫され
ていないが加硫性になるように硬化剤を含有するもので
ある。一般的には屋根硬化性接着剤と称するこれらの接
着剤は典型的にはシート膜などを一緒に結合するための
予備成型されたテープの形状で使用される。しかしなが
ら、屋根硬化性接着剤は屋根に最初に設置される時には
硬化していないため、それらは低い初期強度を有してい
ることが認識されておりそして取り扱いが容易でない。
さらに、一部の屋根硬化性接着剤は良好な接着を得るた
めに数日間または数週間かかることがある。
【0007】接着を促進するためにこれらの接着剤の一
部は熱−活性化または急速作用性硬化系も含むことがで
きる。急速作用性硬化系を含む接着剤は接着テープを屋
根膜に適用する時に組成物の接着性質に悪影響を与える
可能性がある早期硬化を防止するためにテープ混合物を
配合および押し出すための追加の装置を必要とするであ
ろう。熱−活性化硬化系を含む接着剤はシート膜を作業
場所で一緒に連結するのに必要な熱および圧力を与える
ためのかなりの装置を必要とするであろう。
【0008】それ故、高い屋根温度への長期にわたる露
呈期間後または屋根場所における熱および圧力の適用時
にのみ加硫されて継目が滑り落ちたりまたは開いたりす
るのを防止するのに必要な剥離および剪断強度を与える
ことが明らかでなければならない。さらに、良好な接着
を得るためには熱および圧力を相対的に長い期間にわた
り適用しなければならず、シート膜の屋根への設置に必
要な時間を増加させる。
【0009】従って、ゴムシート膜の重なり部分の間に
容易に適用できそしてゴムシート膜の結合により形成さ
れる継ぎ合わせが熱老化および水分透過並びに他の問
題、例えば酸化、加水分解および溜まった水による化学
的作用、並びに上記のような他の短期および長期応力、
に耐えるのに十分な継目剥離および剪断強度を与える接
着テープ組成物を開発する試みが当技術でなされてきて
いた。屋根硬化性接着剤とは異なり、これらの予備成型
された接着テープは屋根への設置前に少なくとも部分的
に硬化している。それ故、それらは上記の接着剤より変
形耐性がありそして取り扱いが容易である。これらの接
着剤は使用前にそれらの下にある離型紙から除去するの
が容易である。それにもかかわらず、これらの接着剤は
屋根シートを最少圧力で一緒に接着する能力を有する。
それ故、これらの予備成型された接着テープおよび本発
明の接着テープはしばしば感圧接着剤と称される。
【0010】テープとゴムシートとの間に接触時に接着
および耐水性継目を与えるためは、これらの接着テープ
は典型的には例えばポリブテンのようなしかしそれに限
定されない使用されるゴムと相容性である粘着添加剤を
含む。ポリブテンはブチルゴム組成物と共に使用される
時には屋根シート膜を一緒に接着する際に使用するのに
十分な表面粘着性および「急速−つかみ性」を有する接
着テープを与えることが見いだされている。
【0011】従って、これまでには、ゴム屋根膜を一緒
に連結するために使用されるほとんどの感圧接着剤はブ
チルゴムまたは種々の量のEPDM三元共重合体と配合
されたブチルゴムをベースにしたゴム状の重合体組成物
を含んでいた。硬化した接着剤は、典型的には硫黄、過
酸化物またはキノイド橋かけ結合系の使用をベースにし
た硬化パッケージも含んでいた。
【0012】例えば、チウ(Chiu)の米国特許第4,58
8,637号、第4,855,172号および第5,09
5,068号はブチルゴム、ブチルゴム用の硬化剤、カ
ーボンブラック、および相容性粘着添加剤を混和するこ
とにより製造されるブチルゴムをベースにした組成物を
含んでなる硬化した接着テープの形状で製造される接着
組成物を開示している。
【0013】メトカーフ(Metcalf)他の米国特許第4,6
01,935号はカーボンブラックで強化され混和され
軽く硬化したブチルゴムおよびポリイソブチレンの配合
物を含んでなる継ぎ合わせテープを開示している。
【0014】ブリッデル(Briddell)他の米国特許第5,
242,727号はEPDM、ハロゲン化されたブチル
ゴムまたはハロゲン化されたイソブチレンをベースにし
た共重合体およびポリイソブチレン、相容性粘着添加剤
並びにゴム重合体配合物用の相容性促進剤/硬化パッケ
ージを含んでなる実質的に等重量のゴム状重合体を含む
硬化した接着テープを開示している。
【0015】上記の接着テープ組成物の全てはブチルゴ
ム(IIR)を含むことは明らかである。ここで使用さ
れる「ブチルゴム」とう語はイソブチレンおよびイソプ
レン並びに少なくとも50重量%の炭素数4もしくはそ
れ以上のイソオレフィンおよび50%もしくはそれ以下
の炭素数4〜8の開鎖共役ジオレフィンを含んでなる他
のゴム状共重合体を含むことを意図する。「ブチルゴ
ム」はハロゲン化されたブチルゴム、例えばクロロブチ
ルまたはブロモブチルゴム、並びに共役ジエン官能基が
ジオレフィン単位のところで線状骨格に加えられている
タイプのブチルゴム、例えば米国特許第3,816,37
1号に特に記載されているもの、も含むことを意図す
る。
【0016】ブチルゴムはこれらの接着テープ組成物中
で2つの重なった単独プライEPDM屋根膜を一緒に連
結するために必要な表面粘着性を増すために使用され
る。しかしながら、ブチルゴムテープ組成物はエチレン
−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)をベー
スとしたテープ組成物ほど良好な長期老化性および気候
耐性を与えない。さらに、EPDMをベースとしたテー
プ組成物はブチルをベースとしたテープ組成物と比べて
良好な低温性質を示しそして明らかにEPDM膜および
雨押え材料の相容性は大きい。
【0017】いくつかの特許はテープ組成物中でのEP
DMの使用を認識していた。例えば、フジュキ(Fujuki)
他の米国特許第4,379,114号は屋根硬化性EPD
Mゴム、ブチルゴム、またはそれらの配合物を含んでも
よい硬化性テープを開示している。この硬化性テープは
さらに加硫剤および促進剤、軟化剤、並びに他の成分、
例えば充填剤など、を含んでもよい。
【0018】カケヒ(Kakehi)他の米国特許第4,404,
056号は約5〜25のムーニー粘度を有しそしてEP
DM、ブチルゴムまたはそれらの配合物、並びに加硫
剤、加硫促進剤、接着(粘着)剤および軟化剤を含む冷
−加硫性接着テープを開示している。
【0019】ウェストリー(Westley)の米国特許第4,5
81,092号はEPDMまたはハロゲン化されたブチ
ルゴム、少なくとも1種のポリイソシアナート、低温お
よび高温粘着添加剤、並びに少なくとも1種の硬化剤を
含んでなる予備成型された接着テープを開示している。
【0020】しかしながら、上記の接着テープのゴム状
成分は本質的に100%EPDMゴム、100%ブチル
ゴムまたはEPDMおよびブチルゴムの配合物を含んで
なることが認識されよう。上記のように、ブチルゴムは
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPD
M)をベースにしたテープ組成物ほど良好な長期老化性
および気候耐性を与えない。しかしながら、100%E
PDM組成物は非常に良好な表面粘着性、初期強度また
は「急速−つかみ性」を有していない。「急速−つかみ
性」は接着テープ組成物が重合体状屋根シート材料の硬
化したシートの表面と直接的に接触して置かれる時に直
ちに接着する接着テープ組成物の特性を示す。
【0021】他の特許は特に望ましい特性を有する新規
な組成物を与えるための改質されたかまたは非常に高い
分子量のEPDM三元共重合体の使用を教示している。
例えば、バリンス(Balinth)の米国特許第4,335,0
26号は天然ゴム(ポリイソプレン)およびEPDMの
弾性配合物、液体可塑剤、強化充填剤、固体粘着剤、並
びに安定剤を含んでなる高い剪断および低い剥離耐性を
有する感圧接着組成物を開示している。
【0022】フィールドハウス(Fieldhouse)他の米国特
許第4,657,958号は中和したスルホン化EPDM
三元共重合体を含有する接着組成物を開示している。し
かしながら、この改質EPDM組成物はさらに例えばナ
フサの如き有機炭化水素溶媒の使用も必要とする。
【0023】また、フォン・ヘレンス(Von Hellens)他
の米国特許第4,645,793号は高い不飽和度および
非常に高い分子量を有する特別なEPDMを含有する改
良された接着特性を有する弾性組成物を開示している。
これらの組成物は屋根ではなく空気タイヤ溝および側壁
用に適すると開示されている。
【0024】それ故、上記のEPDMをベースとした接
着組成物が硬化した弾性屋根シート膜を一緒に結合する
ための感圧接着剤としてのそれらの有用性を実質的に制
限するかなりの欠点をこうむることは明らかである。1
00%EPDMゴムをベースとしたまたはブチルゴムを
ベースとした接着テープ組成物のこれらの性質の一部を
改良する接着テープ組成物を与える試みがこれまでにな
されていたが、容易な適用、優れた剥離および/または
剪断強度、優れた初期接着強度並びに「急速−つかみ
性」およびより良好な表面粘着性を与え、且つ長期にわ
たる熱老化および気候耐性を維持するゴムシートを一緒
に接着させる際の使用のためおよび屋根を被覆するため
の効果的なEPDMゴムをベースとした接着テープ組成
物および適用方法に対する要望が依然として存在する。
【0025】
【発明の要旨】従って、本発明の1つの目的は屋根を被
覆するための強化または非強化ゴムシート材料を一緒に
連結するための接着テープとしての使用に特に適するE
PDMをベースとした接着テープ組成物を提供すること
である。
【0026】本発明の別の目的は優れた剥離付着性並び
に死荷重剪断強度を示す上記の接着テープ組成物を提供
することである。
【0027】本発明のさらに別の目的は屋根シート膜を
一緒に継ぎ合わせる際の使用に十分な表面粘着性、並び
に優れた初期強度および「急速−つかみ性」を有する上
記の接着テープ組成物を提供することである。
【0028】本発明のさらに別の目的は優れた長期にわ
たる熱老化および気候耐性を示す上記の接着テープ組成
物を提供することである。
【0029】本発明の他の目的はEPDM屋根シートお
よび雨押え材料と相容性である上記の接着テープ組成物
を提供することである。
【0030】本発明のさらに別の目的は弾性屋根シート
の2つの層の間で可変幅を有するラミネート継目を形成
するために使用できる上記の接着テープを提供すること
である。
【0031】少なくとも1つまたはそれ以上の前記の目
的は、接着テープ組成物に関する既知の技術より勝る以
下の明細書から明らかになるであろう利点と共に、以下
に記載されそして特許が請求される本発明により達成さ
れる。
【0032】一般的には、本発明はゴムシートの2つの
層の重なった端部を一緒に接着するための接着テープ組
成物を提供し、この接着テープは少なくとも1種のエチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体および該少なく
とも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体
と混和性である少なくとも1種の完全に飽和した接着−
強化重合体を含んでなる重合体配合物、該重合体配合物
と相容性である少なくとも1種の粘着添加剤、並びに硬
化剤および少なくとも1種の促進剤を含んでなる該重合
体配合物用の硬化パッケージを含んでなり、該接着組成
物はブチルゴムを含まない。
【0033】本発明はまた重合体状シート材料の層を一
緒に接着するための接着テープ組成物も提供し、この接
着テープ組成物は合計100重量部の重合体配合物に対
して約50〜約90重量部の少なくとも1種のエチレン
−プロピレン−ジエン三元共重合体および約10〜約5
0重量部の該少なくとも1種のエチレン−プロピレン−
ジエン三元共重合体と混和性である少なくとも1種の完
全に飽和した接着−強化重合体を含んでなる重合体配合
物、100重量部の該重合体配合物当たり約50〜約2
50重量部の少なくとも1種の相容性粘着添加剤、並び
に100重量部の該重合体当たり約1.25〜約10重
量部の硬化剤および少なくとも1種の促進剤を含んでな
る該重合体配合物用の硬化パッケージを含んでなる。
【0034】本発明はさらに層の一方が層の他方と少な
くとも部分的に重なっているシート材料の2つの層、並
びに該層の重なり部分の間に挟まれた感圧接着テープの
形状の接着剤組成物を含んでなる屋根用の平らなゴムシ
ート材料のラミネート継目も含み、該接着剤組成物は少
なくとも1種のEPDMゴムおよび該少なくとも1種の
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体と混和性で
ある少なくとも1種の完全に飽和した接着−強化重合体
の重合体配合物、少なくとも1種の相容性粘着添加剤、
並びに硬化剤および少なくとも1種の促進剤を含んでな
る該重合体配合物用の硬化パッケージを含んでなり、該
接着組成物はブチルゴムを含まない。
【0035】本発明はさらに端部を有する強化または非
強化ゴムシート材料の2つの層を一緒に接着する方法も
提供し、それは少なくとも1種のEPDMゴムおよび該
少なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体と混和性である少なくとも1種の完全に飽和した
接着−強化重合体を含んでなる重合体配合物、少なくと
も1種の相容性粘着添加剤、並びに硬化剤および少なく
とも1種の促進剤を含んでなる該重合体配合物用の硬化
パッケージを含んでなり、該接着組成物がブチルゴムを
含まない接着テープ組成物をゴムシート材料の1つの層
の端部に適用し、ゴムシート材料の他の層の端部を該接
着テープ組成物の反対側に適用し、それによりゴムシー
ト材料の層の端部を重ね、そして重なった端部に圧力を
かけて継目を形成する段階を含み、ここでこのシート材
料は少なくとも24時間にわたる老化および23℃にお
ける試験後に少なくとも約2ポンド/インチの継目接着
剥離値および少なくとも約10ポンド/平方インチの継
目剪断接着値を有する。
【0036】
【発明を実施するための好適な態様】図面を参照する
と、図1は膜11の端部13と重なって継目を形成する
膜10の端部12と共に示されている平らな屋根シート
膜10および11の2つの層を示す。これらの重なって
いる端部12および13の間には、屋根膜の層を一緒に
連結して好適には耐水性である継目を形成する接着テー
プ14が挟まれている。好適には、各々の端部12およ
び13は下塗り剤15および16を含有し、それらはそ
れぞれ溶液から沈着されそして各々の膜の端部表面上で
空気乾燥して結合生成を強める。
【0037】図2は新しい屋根の設置中に張り板の棒を
被覆するためまたは現存する屋根を補修するための被覆
片として使用できるラミネートを形成するために接着テ
ープ組成物15が連結されているきれいな硬化していな
いまたは硬化した平らなゴムシートまたは雨押えを示し
ている。離型紙18は屋根への設置前の塵などに対する
表面露呈を防止するためにテープの他の粘着表面と連結
させてもよい。
【0038】本発明の接着テープ14は好適には、組成
物の硬化した性質に一部は起因する優れた初期強度を有
しそして作業場所で平らなゴムシート膜に容易に適用で
きて膜を一緒に接着する予備成型された少なくとも部分
的に硬化した粘着性組成物である。このテープは良好な
貯蔵安定性、すなわち、良好な貯蔵寿命、および優れた
「急速−つかみ性」を有しそして屋根設置用に十分な表
面粘着性を有する。
【0039】より特に、接着テープ組成物は少なくとも
1種のEPDM三元共重合体および1種もしくは複数の
該EPDM三元共重合体と相容性であるか混和性である
以下で記載されている接着性を強化する少なくとも1種
の接着−強化重合体を含有する重合体配合物を含む。そ
のようなEPDMをベースとした接着剤組成物はブチル
ゴムをベースとした接着剤組成物より、前者の好適な組
成物はブチルゴム組成物と比べて優れた熱老化および気
候耐性を有する点で、好ましい。しかしながら、配合物
中への接着−強化重合体の添加により、これらのテープ
組成物は100%EPDMをベースとした組成物より粘
着性となり、良好な「急速−つかみ性」を有しそしてあ
る場合には高いグリーン強度を有する。
【0040】上記のように、本発明で使用される重合体
配合物は少なくとも1種のEPDMゴムを含む。EPD
Mという語はASTM−D−1418−85に示されて
いるその定義の意味で使用され、そしてエチレン、プロ
ピレンおよび側鎖中にジエンの残存不飽和部分ジエン単
量体の三元共重合体を意味する。そのような三元共重合
体の製造方法の例は米国特許第3,280,082号に見
られ、その開示はここに引用することにより本発明の内
容となる。
【0041】1種だけのEPDM三元共重合体が本発明
で使用される場合には、好適なEPDM三元共重合体は
一般的には約350,000より小さい重量平均分子量
を有しそしてより好適には約275,000より小さい
重量平均分子量を有する。EPDM三元共重合体はまた
一般的には約45〜約70重量%の相対的に低いエチレ
ン含有量および約10〜約55ムーニー単位(125℃
におけるML/4)の重合体粘度、並びに約−40℃〜
約−60℃、そしてより好適には約−45℃〜約−55
℃、の相対的に低いガラス転移温度(Tg)を有する。
しかしながら、本発明の条件下での使用に適する以上で
定義されたいずれのEPDMでも使用できることは認識
されよう。
【0042】好適なEPDM三元共重合体の製造におい
て使用されるジエン単量体は好適には非共役ジエンであ
る。三元共重合体のジエン成分はいずれの市販のもので
あってもよく、エチリデンノルボルネン、1−4−ヘキ
サジエンもしくはジシクロペンタジエンまたはそれらの
混合物を含むがそれらに限定されず、エチリデンノルボ
ルネン(ENB)が好ましい。使用できる非共役ジエン
の他の例はアルキルジシクロペンタジエン、1,4−ペ
ンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘプタジエ
ン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、シクロオクタ
ジエン、1,4−オクタジエン、1,7−オクタジエン、
5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−n−プロピリ
デン−2−ノルボルネン、5−(2−メチル−2−ブテ
ニル)−2−ノルボルネンなどである。さらに、好適な
EPDM三元共重合体は約2〜約10重量%の不飽和を
有する。好適なEPDM三元共重合体は23℃における
約0.86の比重を有する。
【0043】さらに、以上で論議されたいずれの未改質
EPDM三元共重合体でも配合物中で使用できるが、好
適なEPDM三元共重合体は非晶質すなわち非結晶性で
あり、特に接着テープ組成物の押し出し中の改良された
加工性を与える。非晶質EPDM三元共重合体は、DS
C技術により測定した2重量%より少ない結晶度を有し
且つ結晶性EPDM三元共重合体より大きい表面粘着性
を有するEPDMであると定義される。1種より多いE
PDMが本発明の重合体配合物中で使用される場合に
は、大量の(すなわち50%より多い)非晶質EPDM
および少量の(すなわち50%より少ない)結晶性EP
DMが好適に使用される。
【0044】接着テープ組成物中での使用のための重合
体配合物のEPDM部分の製造において特に有用であり
且つ好適なものは、ルイジアナ州バトン・ルージュのD
SMコポリマーから商標KeltanRとして、テキサ
ス州ヒューストンのエクソン・ケミカル・カンパニーか
ら商標VistalonRとして、コネチカット州ナウ
ガタックのユニロイヤル・カンパニーから商標Roya
leneRとして、マイルス・インコーポレーテッド
(ポリサー・ラバー部門)から商標PolysarEP
DMRとして、そしてデラウェア州ウィルミントンのE.
I.デュポンから商標NordelRとして市販されてい
るEPDM三元共重合体である。そのようなEPDMは
硫黄加硫性でありそしてEPDM三元共重合体に関する
上記の種々の化学的および物理的条件に適合する。
【0045】本発明で使用できる一部の特に適する硫黄
加硫性EPDM三元共重合体には、少なくとも約15
0,000であり且つ約350,000より小さい重量平
均分子量を有するものが包含される。そのようなEPD
Mゴムの一部の例には、VistalonR7500、
VistalonR3708、VistalonR460
8、VistalonR5600、VistalonR
505、RoyaleneR505、RoyaleneR
535、KeltanR4506、KeltanR490
6、KeltanR5206、PolysarEPDMR
826X、NordelR1145、NordelR13
20、およびNordelR1660が包含される。こ
れらの「高」分子量EPDMゴムの主要な機能はテープ
組成物に対して要求されるグリーン強度を与えることで
ある。テープ組成物の押し出し中並びに屋根位置におけ
るテープの設置中には十分なグリーン強度が要求され
る。
【0046】特に好適なEPDMの一例は約8〜9%の
不飽和を有する急速硬化性重合体であるKeltan4
906である。Keltan4906はそれぞれ約7
7,000および222,000の数平均分子量および重
量平均分子量を有する。それは約40のムーニー粘度
(125℃におけるML/4)、約55〜65重量%の
エチレン含有量、および最大0.75重量%の揮発分含
有量を有する。
【0047】好適な態様は1種だけのEPDMを本発明
の重合体配合物中に加えるが、1種より多いEPDM三
元共重合体を使用できることも認識されよう。2種もし
くはそれ以上のEPDMが使用される場合には、各々の
EPDM三元共重合体は350,000より小さい、そ
してより好適には約275,000より小さい、重量平
均分子量を有する。さらに、1種より多いEPDMが使
用される場合には、接着テープ組成物を改良するために
EPDMが異なる特徴および/または性質を有すること
が好ましいとも認識されよう。典型的には、これらの特
徴および/または性質における差はEPDMの分子量の
変化から生ずるが、これは必ずしもこの場合に必要な
い。それ故、実質的に同じ重量平均分子量を有する異な
るEPDMを本発明で使用することができる。しかしな
がら、製造業者により同じであると同定されているEP
DM三元共重合体は、たとえ特定のEPDMの重量平均
分子量がバッチ製造条件などによりわずかに変動したと
しても、本発明の目的に関しては1種のEPDMと考え
るべきであることは理解されよう。1種より多いEPD
Mが使用される場合には、EPDMは典型的には分子量
並びに幾つかの他の性質、例えばエチレン含有量、重合
体粘度、ガラス転移温度など、または特徴、例えば改良
された「急速−つかみ性」、増加した粘着性、改良され
たグリーン強度が変動するであろう。
【0048】それ故、約350,000より小さい重量
平均分子量を有する他の有用な加硫性EPDMゴムも適
すると考えられる。例えば、150,000より小さい
または50,000よりも小さい重量平均分子量を有す
るEPDMも使用できる。約50,000〜約150,0
00の範囲の重量平均分子量を有するEPDMの例には
RoyaleneR552、RoyaleneR501、
RoyaleneR521、KeltanR378が包含
される。これらの重合体はさらに表面粘着性を強化しそ
して追加のグリーン強度を与え且つテープ押し出し物の
表面に円滑性を与えることもある。約10,000〜約
50,000の範囲の重量平均分子量を有するEPDM
の例にはTrileneR67、TrileneR68、
KeltanR4200およびKeltanR1446A
が包含される。これらのEPDM三元共重合体は以上で
同定されたEPDMより低い重量平均分子量を有してお
り、従って表面粘着性を増加させるために作用すること
もあり、加工助剤として作用することもあり、および/
または粘着剤として加えてもよい液体ポリブテンの添加
を容易にするための相容剤として作用することもある。
それらは揮発性および抽出性を最少にすることが重要で
ある生成物の中では従来の可塑剤の代替品として推奨さ
れる。
【0049】しかしながら、本発明は使用されるEPD
Mの数を特定群の1つに限定するものではないことは認
識されよう。上記のEPDMの1群に関して記載された
性質の一部は他の群におけるEPDMの一部にも同等に
適用できる。さらに、上記の最初の群に指定されている
EPDMが最も好適であるが、本発明はこの群からの単
独EPDMの使用に必ずしも限定するものではなく、E
PDMの選択は所望する特徴および重合体配合物中の残
りの成分、すなわち接着−強化重合体とのその相容性、
に基づく。
【0050】重合体配合物は少なくとも1種の接着−強
化重合体も含む。「接着−強化」という語は、これらの
重合体がより大きい表面粘着性、より良好な「急速−つ
かみ性」を有しそして屋根設置中に必須である硬化した
膜の表面中への湿り性を有するテープ組成物を与えるこ
とを意味する。さらに、これらの重合体の一部はこれら
の重合体を含まないテープ組成物と比べてより高いグリ
ーン強度および改良された長期にわたる老化性能を有す
るテープ組成物を与える。特に継目が高温において形成
される時には、接着テープ組成物を用いる継目の形成中
には十分なグリーン強度が必須である。
【0051】上記のように、本発明の接着−強化重合体
は使用される1種もしくは複数のエチレン−プロピレン
−ジエン三元共重合体と相容性または混和性でなければ
ならない。EPDMとの相容性または混和性を測定する
ために、試験する重合体が「熱い」または「冷たい」シ
クロヘキサン中に少なくとも部分的に可溶性であるかど
うかを測定する可溶性試験を行った。より特に、試験し
ようとする各々の重合体の約5重量%を約70℃の温度
の(すなわち「熱い」)シクロヘキサン中にそして別個
に約25℃の温度の(すなわち「冷たい」)シクロヘキ
サン中に加え、そして撹拌した。それを次に試験した特
定の重合体がシクロヘキサン中に可溶性であるかまたは
ないかを測定した。シクロヘキサンはそれがEPDMを
溶解する可溶性パラメーターを有することが知られてい
る。従って、シクロヘキサン中に溶解する試験重合体は
EPDMと混和性であると考えられる。
【0052】EPDMと混和性である他に、接着−強化
重合体は完全に飽和されている。すなわち、それらは反
応性二重結合を含有しない。下記の特定重合体の観察で
は、これらの重合体の一部は二重結合を有しているかも
しれないが、これらの二重結合は硫黄と反応性でないか
または重合体を硬化可能にするものでなく、従って完全
に飽和されていると考えられる。要約すると、本発明の
接着−強化重合体は本質的に高分子量の飽和重合体であ
る。
【0053】本発明を実施するために使用される特に適
する接着−強化重合体には、例えば、エチレン−含有共
重合体および三元共重合体、例えばエチレン−酢酸ビニ
ル(EVA)共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合
体、エチレン−オクテン共重合体、およびエチレン−ブ
テン共重合体、並びにプロピレン−ブテン−エチレン三
元共重合体が包含される。EPDMおよびこれらのエチ
レン−含有重合体の重合体配合物を含んでなるテープ組
成物は100%EPDMを含有するテープ組成物と比べ
て優れた熱老化および気候耐性を与えると信じられてい
る。
【0054】エチレン−酢酸ビニル(EVA)共重合体
の幾つかの例には、E.I.デュポン・アンド・ネモアス
から登録商標ElvaxRとして、マイルス・インコー
ポレーテッドから登録商標LevaprenRとしてま
たはクアンタムから商標UltratheneRとして
市販されているものである。より特に、これらのEVA
共重合体にはElvaxR250、ElvaxR260、
ElvaxR265、LevaprenR400、Lev
aprenR452、LevaprenR700およびU
ltratheneREY902が包含される。これら
の共重合体は約30〜約72重量%の範囲のエチレン含
有量を有しそしてLevaprenR製品は約11〜2
7の間のムーニー粘度(100℃におけるML/4)を
有する。EVA共重合体は約0.96〜約1.08の範囲
の比重も有する。
【0055】エチレン−オクテン共重合体の例にはEn
gageRCL8001およびEngageRCL820
0が包含され、これらの両者はダウ・プラスチックスか
ら市販されている。これらの共重合体は約75−76の
エチレン含有量および約35のムーニー粘度(121℃
におけるML/4)を有する。
【0056】エチレン−ブテン共重合体の例にはイース
トマン・ケミカルから市販されているEastofle
RD−139、エクソン・ケミカルズから市販されて
いるExactR4038、およびユニオン・カーバイ
ドから市販されているGERS−1085NTが包含さ
れる。最初の共重合体であるEastoflexRD−
139は約−25℃のガラス転移温度を有すると記され
ており、後者の2種の共重合体はそれぞれ約75および
82重量%のエチレン含有量を有すると記されている。
【0057】エチレン−プロピレン共重合体は少なくと
も部分的には本出願の親特許である米国特許出願番号0
8/330,041の主題でありそして接着テープ組成
物の種々の特性を改良することがすでに示されているた
め、本発明は該共重合体を含まないことは認識されよ
う。本発明はまたポリブタジエンおよびポリイソプレン
も同じ目的のために含まない。
【0058】本発明における使用に適するプロピレン−
ブテン−エチレン三元共重合体の一例にはEastof
lexRD−147が包含される。この三元共重合体は
約−24℃のガラス転移温度を有する。
【0059】エチレン−含有共重合体および三元共重合
体に関すると、テープ組成物にに所望する特性を付与し
うるエチレン−プロピレン共重合体以外のエチレン−含
有共重合体または三元共重合体のいずれでも重合体配合
物中で使用することができるが、エチレン−酢酸ビニル
およびエチレン−ブテンが好ましい。
【0060】他の適する接着−強化重合体には水素化さ
れたスチレン−含有共重合体、例えばスチレン−ブタジ
エン−スチレン共重合体および水素化されたスチレン−
イソプレン−スチレン共重合体が包含される。水素化さ
れたスチレン−ブタジエン−スチレン(ブロック)共重
合体の一例はシェル・ケミカルから商標KratonG
−1652として市販されている。この共重合体は約2
0対71のスチレン対ブタジエン含有量を有する。
【0061】さらに別の接着−強化重合体にはt−ポリ
オクテナマーゴムおよびポリイソブチレンが包含され
る。t−ポリオクテナマーゴムの一例はハルスから商標
Vestenamer8012として入手できるシス−
およびトランス−シクロオクテンの混合物である。この
化合物は約20%のシス−重合体および約80%のトラ
ンス−重合体を含み、約−65℃のガラス転移温度を有
しそして10より小さいムーニー粘度(100℃におけ
るML/4)を有する。好適なポリイソブチレン類には
エキソン・ケミカルから市販されているVistane
xL−80およびVistanexLM−LHがある。
【0062】接着組成物中で使用される重合体配合物は
一般的には大量のEPDMおよび少量だけの1種もしく
は複数の接着−強化重合体を含む。実際には、重合体配
合物は典型的には少なくとも50重量部のEPDMAお
よび50重量部までの少なくとも1種の接着−強化重合
体を含み、少なくとも60重量部のEPDMAおよび最
大約40重量部の接着−強化重合体が好ましく、そして
約80重量部のEPDMAおよび20重量部の接着−強
化重合体がさらに好ましく、ここで重合体配合体は合計
して100重量部である。10重量部より少ない少なく
とも1種の上記の接着−強化重合体も使用できるが最適
なテープ性質を与えないことは認識されよう。1種より
多いEPDMが使用される時には、実質的に等量の各々
のEPDMゴムを使用することまたは比較的高い分子量
を有するEPDMを他のEPDMより多い量で使用する
ことが好ましい。
【0063】本発明の接着テープを製造するために使用
される組成物は一般的には少なくとも1種のEPDMお
よび少なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三
元共重合体と混和性である少なくとも1種の完全に飽和
した接着−強化重合体を含んでなる重合体配合物からな
り、この重合体配合物は以上で論じられており、そして
さらに液体および固体の粘着添加剤、および充填剤、並
びに以下で論じられているような硬化剤または加硫剤を
含む他の一般的な成分も含む。テープ組成物中で使用さ
れる粘着添加剤、加工材料、充填剤、硬化剤、および他
の添加剤は以下では組成物中に含有される100重量部
の重合体配合物当たりの重量部として表示されそして
「phr」で示される。
【0064】本発明の接着テープ組成物は典型的には1
種もしくはそれ以上の既知の液体、半固体、または固体
の粘着添加剤と混和される。これらの粘着添加剤は一般
的には接着組成物中の良好な粘着性を増加するために使
用される。一般的には、重合体配合物と相容性である粘
着添加剤または粘着添加剤の組み合わせを使用できる。
適する粘着添加剤の例には、ポリブテン類、パラフィン
油、ペトロラタム、フタレート類、並びにポリテルペン
類、テルペン−フェノール系の改質ロジンおよびロジン
エステル類、および炭化水素およびフェノール樹脂を含
むがそれらに必ずしも限定されない種々の樹脂が包含さ
れる。樹脂はここでは種々の硬質、固体、半固体または
液体の有機物質を称することが意図される。樹脂は天
然、すなわちロジンであっても、または合成、すなわち
クマロン−インデンおよびフェノール−ホルムアルデヒ
ドであってもよい。ロジンは基本的には松の木片をナフ
サで抽出しそして揮発性留分を蒸留除去することにより
得られる残渣である。好適な粘着添加剤にはポリブテン
およびフェノール樹脂が包含される。炭化水素樹脂も本
発明における有用性を有する。
【0065】本発明を実施するために使用される特に有
用な粘着添加剤は液体ポリブテン類である。ポリブテン
類は、主として(95−100%)高分子量モノオレフ
ィン類からなり残りがイソパラフィン類である一連の無
色のイソブチレン−ブテン共重合体である。それらは中
ないし高粘度を有しそして熱および光による酸化に耐性
がある化学的に安定な永久的流体液体である。使用でき
る液体ポリブテンの量は約50から約250phr程度
の高さまで変動でき、約90〜約190phrの範囲が
最も好ましい。好適なポリブテンはエクソン・ケミカル
・カンパニーから市販されているイソブチレンおよびブ
テン単量体から製造される粘着性液体であるParap
olR1300である。ParapolR1300は種々
の材料に粘着性増加を与える無色の液体である。このポ
リブテンは約1300の平均分子量、約225℃の引火
点、約−69℃のガラス転移温度(Tg)および20℃
における約1.5の屈折率を有する。本発明のテープ組
成物中で使用される他の液体ポリブテン類にはPara
polR450、700、950、2200および25
00が包含される。
【0066】本発明で使用できる上記のもの以外の他の
ポリブテン類にはアモコ・ケミカル・コーポレーション
から登録商標IndopolRとして市販されているも
のが包含される。本発明のテープ組成物中で使用できる
これらの液体ポリブテン類の一部にはIndopolR
H−100、H−300、H−1500、およびH−1
900が包含される。この群からの1種の好適なポリブ
テンはIndopolRH−300であり、それは約1
290の重量平均分子量、約2℃の注入点、約−66.
9℃のガラス転移温度(Tg)および23℃における約
0.89の比重を有する。
【0067】ポリブテン類の他に、例えばPMSインコ
ーポレーテッドから登録商標DypheneRとして市
販されているもののような粘着フェノール樹脂を使用で
きる。この群からの1種の好適なフェノール樹脂はDy
pheneR8318であり、それは重合体状ゴム化合
物に優れた初期粘着性および粘着保有性を与える油溶性
の非−熱反応性アルキルフェノールノボラック樹脂であ
る。この透明な黄色ないし琥珀色の樹脂は約85℃〜1
05℃の軟化点および約1.0〜1.05の比重を有す
る。
【0068】他の適する粘着添加剤にはエクソン・ケミ
カル・カンパニーから登録商標EscorezRとして
市販されている低分子量の水素化された石油から誘導さ
れる炭化水素樹脂が包含される。適する粘着樹脂添加剤
にはEscorezR1304、EscorezR131
5、EscorezR1504、EscorezR530
0、EscorezR5320、およびEscorezR
5380が包含される。これらの樹脂は約85℃〜12
5℃の軟化点、および約360〜2570の範囲の重量
平均分子量を有する熱可塑性の水素化された脂肪族炭化
水素類であると同定される。
【0069】さらに他の特筆すべき粘着樹脂にはPic
copaleR100樹脂(ポリテルペン樹脂)および
PiccopaleRB樹脂が包含され、これらの両者
はヘルクレス・インコーポレーテッドから市販されてい
る。PiccopaleR100樹脂は約100℃の軟
化点、<1の酸価、および23℃における約0.95の
比重を有する薄黄色の熱可塑性樹脂である。Picco
paleRB樹脂は約98℃の軟化点、<1の酸価、お
よび23℃における約0.95の比重を有する薄黄色の
熱可塑性樹脂である。約100℃の軟化点、23℃にお
ける0.92の比重を有しそしてアリゾナ・ケミカル・
カンパニーから市販されている薄黄色の硬質の砕けやす
い脂肪族炭化水素樹脂であるBetapreneRH−
100樹脂も粘着樹脂として入手できる。さらに、感圧
接着テープ組成物中で優れた熱安定性を与える他の石油
から誘導される炭化水素樹脂には約100℃〜約115
℃の範囲の軟化点および23℃における約1.04の比
重を有するEastotacRH−100およびH−1
15が包含され、これらの樹脂の両者はハルウィック・
ケミカルから市販されている。
【0070】粘着性を与えそして熱安定性を改良するた
めにテープ組成物中に加えることができる他の特に有用
な天然産出樹脂には水素化されたロジンのグリセロール
エステルであるForalR85および水素化されたロ
ジンのペンタエリトリトールエステルであるForal
R105が包含され、これらの両者はヘルクレス・イン
コーポレーテッドから市販されている。粘着性を高める
ために使用できるペンタエリトリトールのエステル類を
化学的にベースにした他の天然産出樹脂にはPenta
lynRAおよびPentalynRHが包含され、それ
らは両者ともヘルクレス・インコーポレーテッドから市
販されている。
【0071】他の特に有用な脂肪族炭化水素樹脂は商標
EscorezR2520として市販されている高粘着
性液体の石油から誘導される樹脂である。そのような樹
脂は約20℃の軟化点、380の分子量、15.5℃に
おける約1.02の比重を有する。この樹脂は加工助剤
として作用しそしてテープ押し出し物の表面に追加の粘
着性を与える。
【0072】粘着添加剤の使用量は本質的には所望する
粘着水準に依存する。組み合わせることができる個々の
粘着添加剤および所望する粘着水準を得るために使用で
きる各々の粘着添加剤の量は当技術の専門家により適切
且つ日常的な実験を用いて容易に決めることができる。
特に、粘着添加剤は一般的には良好な接着性を増加させ
るのに有効な量で屋根シート膜と共に使用される。その
ような量は一般的には約50phr〜約250phrの
範囲であり、約90〜約190phrがより好ましい。
【0073】好適な態様では、本発明のテープ組成物は
ポリブテンおよびフェノール樹脂を含む。そのようなテ
ープ組成物中では、約90〜約175重量部のポリブテ
ンを使用してもよくそして約10〜約30重量部のフェ
ノール樹脂を使用してもよい。
【0074】本発明の使用に適する充填剤には、ゴムに
対して一般的に加えられる強化および非強化物質並びに
それらの混合物が包含される。そのような充填剤は典型
的には約5〜約35phrの範囲の一般的な量で使用さ
れる。例にはカーボンブラック、微細粉砕石炭、炭酸カ
ルシウム、粘土、シリカ、珪酸マグネシウム、冷却粉砕
ゴムなどの如き物質が包含される。使用される好適な充
填剤はカーボンブラックおよび珪酸マグネシウムであ
る。
【0075】カーボンブラックは約4〜約25phrの
範囲の量で、そして好適には約4〜約10phrの量
で、使用できる。一般的には、ゴムをベースとした接着
調合物の混和において使用される一般的なカーボンブラ
ックが本発明における使用に適するが、本発明に関して
はFEF(微細押し出し炉)、SRF(半−強化炉)お
よびGPF(汎用炉)を含むファーナスブラックが好ま
しく、GPFブラックが最も好ましい。また、少量の強
化カーボンブラック、すなわちHAF(高−摩耗炉)も
本発明において有用である。
【0076】珪酸マグネシウムは商標Microtal
cとして市販されており、そして好適には約10〜約3
0phrの量で使用され、約20phrが最も好適であ
る。
【0077】接着組成物は継目テープとしてのその使用
前に接着組成物の少なくとも部分的な橋かけ結合または
硬化を行う硬化剤および少なくとも1種の有機促進剤を
含有する硬化パッケージも含む。組成物を典型的には橋
かけ結合を確実にするためにある期間にわたり熱老化す
る。重合体配合物は数種の既知の硬化剤のいずれかを用
いて少なくとも部分的に硬化してもよいが、好適には本
発明の硬化パッケージは硫黄および硫黄−含有硬化系を
含む。「部分的に硬化した」とは、組成物が少なくとも
幾らか橋かけ結合されて屋根位置における継目テープの
適用中に組成物に対して必要な強度および取り扱い性能
を与えることを意味する。より特に、組成物はテープ組
成物を約50℃〜150℃の温度に約2〜48時間にわ
たり加熱した後に残存オレフィン系不飽和を残すのに有
効な量の硬化剤で硬化する。それは、加硫姓であるが加
硫されていない「屋根硬化性」接着組成物とは全く異な
る。一般的には、接着組成物中で使用される硫黄/促進
剤硬化パッケージは約1.25〜約10phrの範囲の
量で供給される。
【0078】好適には、硫黄および硫黄−含有硬化系を
含む硫黄硬化パッケージが使用される。本発明において
使用される硫黄および硫黄−含有硬化系は典型的には1
種もしくはそれ以上の硫黄硬化促進剤および/または活
性化剤を含む。一般的に使用される適切な促進剤には、
例えば、チオウレア類、例えばエチレンチオウレア、
N,N−ジブチルチオウレア、N,N−ジエチルチオウレ
アなど;一硫化および二硫化チウラム類、例えば一硫化
テトラメチルチウラム(TMTMS)、二硫化テトラブ
チルチウラム(TBTDS)、二硫化テトラメチルチウ
ラム(TMTDS)、一硫化テトラエチルチウラム(T
ETMS)、六硫化ジペンタメチレンチウラム(DPT
H)など;ベンゾチアゾールスルフェンアミド類、例え
ばN−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベ
ンゾチアゾールスルフェンアミド、N−tert−ブチ
ル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(TBB
S)など;2−メルカプトイミダゾリン、N,N−ジフ
ェニルグアナジン、N,N−ジ−(2−メチルフェニル)
−グアナジン、2−メルカプトベンゾチアゾール、二硫
化2−(モルホリノジ−チオ)ベンゾチアゾール、亜鉛2
−メルカプトベンゾチアゾールなど;ジチオカルバメー
ト類、例えばジエチルジチオカルバミン酸テルル、ジメ
チルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチオカルバミン
酸ビスマス、ジエチルジチオカルバミン酸カドミウム、
ジメチルジチオカルバミン酸鉛、ジエチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛およびジメチルジチオカルバミン酸亜鉛が包
含される。
【0079】前記のリストは限定的でないこと並びに重
合体配合物中で使用されるEPDM三元共重合体の硬化
において有効である当技術で既知の他の加硫剤も使用で
きることを認識すべきである。他の加硫剤のリストに関
しては、The Vanderbilt Rubber Handbook, RT Vanderb
ilt Co., Norwalk CT 06855 (19990) を参照のこと。こ
れらの硫黄供与体−タイプの促進剤を元素状硫黄の代わ
りにまたはそれと共に使用できることも理解すべきであ
る。硬化パッケージ中で使用される硫黄の適量は当技術
の専門家により容易に決めることができそして一般的に
は約0.25〜2phrの範囲であり、一方、促進剤の
量も当技術の専門家により容易に決めることができそし
て一般的には合計で約1〜約8phrである。
【0080】促進剤はほとんど全てのタイプのゴム中で
は硬化活性化のために一般的には金属酸化物、すなわち
酸化亜鉛、を必要とする。酸化亜鉛はその有効性および
無毒性のためにほとんど常に選択されている金属酸化物
である。酸化亜鉛の量は変動するが、調合物中で約1〜
約10部が所望する効果を与えることが見いだされてい
る。また、加硫工程を開始するために、少量(一般的に
は約1〜2重量部)のステアリン酸がテープ組成物中に
存在する。熱を用いると、酸化亜鉛およびステアリン酸
の両者は硫黄、1種もしくはそれ以上の促進剤および不
飽和ゴムの存在下で硬化活性化剤として作用して加硫工
程中での硫黄の橋かけ結合の生成の促進を助ける。加硫
工程の早期段階中におきる初期化学反応の一部は、さら
に大きい加硫活性を有する塩を生成するための酸化亜鉛
とステアリン酸との反応を含む。酸化亜鉛自身は硬化活
性化剤または加硫促進剤として作用して、元素状硫黄と
エチレン−プロピレンゴムのジエン部分における不飽和
との反応速度を速める。硬化成分としてのその使用の他
に、本発明の硫黄成分は酸化亜鉛と組み合わせて使用し
て組成物の熱老化耐性を改良することもある。さらに他
の適する硬化活性化剤またはより特に硫黄−硬化系用の
酸化剤には、ユニロイヤル・ケミカル・カンパニーから
商標Vulklorとして市販されているテトラクロロ
ベンゾキノンが包含される。
【0081】他の成分が接着組成物中に含まれてもよ
い。例えば、他の一般的なゴム混和添加剤、例えば酸化
防止剤、抗オゾン剤、難燃剤などを典型的には約0.2
5〜約4phrの範囲の一般的な量で含んでもよい。
【0082】接着組成物は組成物の成分の混和用に適す
る例えばブラベンダーミキサー、バンバリーミキサー、
シグマ−ブレードミキサー、ツーロールミキサー、押し
出し機および/または他のミキサーなどの如き一般的な
ゴム混和装置を用いる一般的な手段により最初に混合す
ることができる。(硬化剤、例えば硫黄、および促進剤
以外の)成分を約50℃〜約150℃の範囲の温度にお
いて混合してマスターバッチを生成する。好適な態様で
は、ポリブテン(または粘着樹脂)を典型的には混合工
程の終わり近くに加え、次に硫黄および促進剤を混合工
程の終わりにマスターバッチの生成後に以前に使用され
たものより低い温度(好適には110℃より低い)にお
いて加えて接着テープ組成物中での重合体の早期橋かけ
結合を防止する。
【0083】接着組成物を一般的な混合押し出し機また
は他の適当な押し出し装置を用いてテープに形成するこ
とができる。テープは一般的には20〜60ミルの好適
な厚さを有する連続片の形状であるが、250ミルまで
の厚さを有するテープも有用である。テープの所望する
幅は約1〜5インチの範囲であってもよいが、18イン
チ程度の広さの幅を有するテープが本発明における有用
性を有することもある。
【0084】本発明の接着組成物を、適当な適当な押し
出し物に押し出すかまたは他の方法で予備成型した後
に、熱老化してそれの部分的な橋かけ結合を行う。熱老
化は一般的には組成物を所望する部分的な橋かけ結合を
得るために十分な時間にわたり高温に呈することにより
行われ、ここでは重合体状エラストマーは硬化物が消費
された後に残存不飽和を含有する。典型的には、所望す
る橋かけ結合は本発明の好適な接着テープ組成物を約5
0℃〜約150℃の範囲の温度に約2時間〜約48時間
の範囲の時間にわたり、そしてより好適には約68℃〜
約150℃の温度に約8時間〜約36時間の時間にわた
り加熱することにより達成できる。簡便には、テープに
は典型的には一般的な離型紙が供されておりそして輸送
および貯蔵用にロールに巻かれている。
【0085】離型紙を除去すると、接着テープ組成物を
一般的な方法で、例えばそれを隣接する屋根膜の重なっ
た端部の間に挟んで一般的な屋根継目を形成することに
より、使用できる。屋根膜の重なった端部は石鹸および
水または適当な溶媒でクリーニングして適切な継目を与
えるのを妨害しうるグリース、油もしくは他の不純物を
除去することができ、および/または所望するなら結合
生成を促進させそして剥離強度を増加させるために下塗
りすることができるが、本発明の接着テープ組成物を使
用するためには下塗り剤は実際には必要ない。屋根膜の
端部をクリーニングするために使用される典型的な溶媒
にはヘキサン、ヘプタンまたはトルエンが包含される
が、溶媒クリーニングは一般的には必要ない。下塗り剤
が使用される場合には、本発明での使用に適する一例は
ファイアーストーンの「QuickPrimeR」であ
る。継目の生成前に2つの平らなゴムシートの重なった
端部を下塗りすることにより剥離強度、継目剪断強度、
および静止または死荷重剪断強度を最大にする。
【0086】より特に、接着テープをEPDMのシート
またはここに記された他のタイプの重合体状屋根シート
材料の間で使用することにより本発明は実施される。最
初のシートを他の一般的な方式で屋根構造体上に延ばし
たら、接着テープをシート材料の端部に対して継目部分
に適用する。もちろん、必要なら端部を溶媒で処理しそ
して接着テープを継目部分に適用する前に下塗りするこ
ともできる。次のシートを次に屋根に適用して、接着テ
ープに重ねてラミネート継目を形成する。継目の幅は設
置者、契約者または建築家により特定された条件に依存
して変動させることができ、従って本発明を限定するも
のでない。上記のように、継目幅は典型的には1〜5イ
ンチの間で変動するが、それより広くてもよい。屋根シ
ート膜を一緒に連結するこの実施法により実際に設置者
は屋根全体を被覆できることは認識されよう。
【0087】一緒に連結しようとするシート材料は、2
4時間にわたる老化および23℃における試験後に、好
適には少なくとも約2ポンド/インチの継目剥離接着値
および少なくとも約10ポンド/平方インチの継目剪断
接着値を有していなければならない。
【0088】本発明の実施法を示すために、表Iに挙げ
られている7種のサンプル接着テープ組成物を製造し
た。サンプル1は対照であり、それは当技術で既知であ
る100%EPDMテープ組成物である。サンプル2も
対照でありそして83重量部のEPDMおよび17重量
部のエチレン−プロピレン共重合体の重合体配合物を含
んでなるテープ組成物の一例である。この組成物に関す
る技術は本出願の親出願である米国特許出願番号08/
330,041で開発された。該共重合体は例えばサン
プル1のような100%EPDM三元共重合体を含有す
る接着テープ組成物と比べてより大きい表面粘着性、よ
り良好な「急速−つかみ性」、およびより高いグリーン
強度を与えることも認識されよう。
【0089】サンプル3−7は本発明に従い製造され、
そして継目は一般的なEPDMシート材料の2つの層を
接着テープ組成物を用いて一緒に結合することにより形
成された。接着テープ組成物および継目を次に粘着試
験、剥離接着試験、および死荷重剪断試験にかけた。以
下で例示されている接着テープ組成物は本発明の性質を
さらに説明する目的のために提供されておりそして本発
明の範囲に対する限定とは考えるべきでない。
【0090】試験のために使用されたサンプル接着テー
プは以下の表Iに示されている。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】接着テープ組成物の各々をブラベンダーミ
キサー中で混合した。約30分間にわたり混合された3
00グラムのマスターバッチの製造中にバッチ温度は約
140℃であった。前に使用されたものより低い温度に
おけるテープマスターバッチの生成後に、硫黄/促進剤
硬化パッケージをテープマスターバッチの中に混合工程
の終了時に加えて接着テープ組成物中の重合体の早期橋
かけ結合を防止した。
【0094】製造された接着テープ組成物の各々をダウ
ベルト・コーテド・プロダクツから市販されている一般
的な離型紙の上に置きそして約10秒間にわたり100
℃において圧縮成型して約35〜50ミル厚さのテープ
を生成した。これらのテープを次に種々の試験にかける
前に強制空気炉の中で約8時間にわたり約95℃におい
て少なくとも部分的に硬化させた。
【0095】次にプローブ粘着試験をASTM D29
79−88に従いデジタルポリマープローブタックテス
ター(モデル番号TMI 80−02−01、テスティ
ング・マシンズ・インコーポレーテッド製)を用いて行
った。これは感圧接着剤、インキ、塗料および他の材料
の厚さを測定するための装置である。それはテープおよ
び接着剤産業において研究および品質調節用の広い用途
が見いだされた。プローブ粘着試験のための滞在時間は
約1〜2秒間であった。
【0096】上記のテープ組成物の各々を、下記の工程
に従いEPDM屋根材料のシートを含んでなる試験パッ
ドの製造を必要とする接着試験にもかけた。
【0097】詳細な剥離および剪断接着試験工程 1.厚さが約45ミルの硫黄で硬化させた工場生産され
た一般的な黒色EPDM屋根膜のクリーニングされてい
ない多数のシートを製造し、そして商品名「Quick
PrimeR」として市販されている一般的な溶媒をベ
ースにした下塗り剤で下塗りした。接着試験パッドを組
み立てる前にこの下塗り剤を室温において少なくとも3
0分間にわたり自然に空気乾燥した。
【0098】2.剪断構造での試験サンプルの製造は離
型紙を1インチ幅の接着テープ片から除去しそしてテー
プを下塗り剤をコーテイングした膜片の端部に沿って直
接適用することからなっていた。適用を下塗り剤をコー
テイングした膜にうまく合わせた後に、離型紙を接着テ
ープ組成物の他の側面から除去しそして下塗り剤をコー
テイングしたEPDM膜の第二片に手でしっかり固定し
た。離型紙を3インチ幅の接着テープ片の1つの側面か
ら除去しそしてテープをEPDM膜の片の表面にしっか
り固定することにより剥離接着試験サンプルを製造し
た。テープの1つの側面をEPDM膜の片の下塗り剤を
コーテイングした表面と手でうまく合わせた後に、テー
プの3インチ幅の片の他の側面上の離型紙を除去しそし
てテープを下塗り剤をコーテイングしたEPDMシート
の第二片に手でしっかり固定した。
【0099】3.2.75インチ幅の15ポンド金属ロー
ラーを前後運動で少なくとも4回継目の表面上を回転さ
せることにより各々の試験パッドを次に個別に合わせ
た。試験パッドを次にさらに30分間にわたり室温で老
化させた。
【0100】4.1インチ幅のダイを有するクリッカー
機械を使用して剥離および剪断接着試験用の多数の試験
試料を製造した。剪断配置で製造された試験試料は静止
死荷重剪断強度試験でも試験した。
【0101】5.1インチ幅の試料を24時間にわたり
約23℃または約70℃において試験前に老化させ、そ
して次に同じ温度において試験するか、または試料を0
℃において老化した場合の試験条件下では23℃で少な
くとも30分間にわたり試験前に平衡化させた後に試験
した。
【0102】6.1インチ幅の試料を毎分2インチの速
度(クロスヘッドおよびチャート速度の両者)でAST
M D−413に示された接着試験方法(機械方法)を
用いて試験した。剥離接着強度を70℃において測定し
た。
【0103】7.剥離接着強度は 剥離接着強度(ポンド/インチ)=ポンド力/サンプル
幅 であると定義される。
【0104】静止または死荷重剪断強度試験も試験サン
プルの各々に対して行った。そのような試験は2つの平
らなゴムシートの重なった端部の間に挟まれた接着テー
プのクリープ耐性およびグリーン強度を測定するために
有用である。この場合、静止または死荷重剪断強度試験
を行って接着テープ組成物の収縮耐性を測定した。
【0105】上記のように、静止または死荷重剪断強度
試験用の試験サンプルは本発明によると図面に示されて
いる剪断配置を用いて製造され、そして1インチ幅の剪
断接着試験サンプルは以上で詳細に説明された剥離およ
び剪断接着試験工程に従い製造された。しかしながら、
試験試料を70℃の強制空気炉の中に入れる前に、各々
の試験サンプルの両方の側面に対して継目の段差のとこ
ろでゴムマークペンでマークをつけた。これにより静止
死荷重剪断強度試験中に生じた滑りを容易に見ることが
できた。1インチ幅の試料を30分間にわたり老化させ
た後に、それらを70℃の強制空気炉の中に垂直位置で
吊した。300グラムの重量を各々の死荷重試料の結合
されていない方の端部に適用した。70℃における24
時間の露呈後に、片はクリープ現象を起こしたりまたは
1/8インチより多く滑ってはならない。1/8インチ
(約3.17mm)を越える継目の滑りは試験の失敗を
示す。
【0106】種々の試験の結果を以下の表IIに示す。
【0107】
【表3】
【0108】表IIに示されたプローブ粘着データは、接
着−強化重合体、例えば、EastoflexR147
(プロピレン−ブテン−エチレン三元共重合体)、Le
vaprenR456(エチレン酢酸ビニル)およびV
istanesL−80(ポンドイソブチレン)と配合
されたEPDMは100%EPDMを含有する接着テー
プ組成物(対照)(サンプル番号1)と比べて高水準の
表面粘着性を示したことを示している。粘着性の大きい
継目テープ組成物の方がより高いプローブ粘着値を与え
るであろうことに注目すべきである。例えば、表IIで
は、EPDMおよびVistanesL−80(ポンド
イソブチレン)の配合物は屋根設置中に必須なより大き
い表面粘着性およびより良好な「急速−つかみ性」を有
するであろう。
【0109】表Iに挙げられた7種の接着テープ組成物
の各々に対して静止または死荷重剪断強度試験も行っ
た。そのような試験は2つのゴムシートの重なった端部
の間に挟まれた接着テープ組成物の強度を測定するため
に有用である。この場合、静止または死荷重剪断強度試
験を行って接着テープ組成物のクリープ耐性を測定し
た。試験は以上に示されているように行われ、そして表
IIに示された24時間の死荷重剪断試験結果に基づくと
EPDMおよび接着−強化重合体の6種の組成物配合物
のうちの少なくとも4種が100%EPDM対照組成物
より良好な結果を与えた。EPDM/Eastofle
R147重合体配合物またはEPDMおよびExac
R4038の配合物を用いると24時間試験に対する
最良のクリープ耐性が得られた。死荷重剪断試験を通過
する継目は良好なクリープ耐性を有すると思われる。
【0110】剥離接着試験データも表IIに示されてい
る。100%EPDM対照組成物(サンプル番号1)に
関しては、70℃における1日間および7日間にわたる
老化および7日間℃における試験は1線状インチ当たり
それぞれ約2.6および1.1ポンドの剥離接着値を生じ
た。本発明の接着テープ組成物は一般的に同じ老化時間
および老化温度を用いる100%EPDM対照組成物の
ものに匹敵するかまたはそれより全く良好な剥離接着値
を示した。表II中のサンプル番号4および5に関して
は、高温における長期間(すなわち1〜7日間)にわた
る老化で継目の改良は熱老化に対する良好な耐性を有す
るようであると言える。100%EPDM対照組成物は
70℃において長期間にわたり老化した時に剥離接着性
能において改良を示さなかった。表II中の剥離接着試験
の失敗の全ては下塗り剤の層と黒色EPDM膜との間の
分離を含んでいた。以上で示された接着結果は、EPD
Mゴム屋根膜またはシートを屋根被覆目的のために一緒
に結合させる継目の生成における使用にとってEPDM
および接着−強化重合体の重合体配合物を含んでなる接
着テープ組成物の使用で十分であることを示した。
【0111】それ故、本発明の接着テープ組成物および
関連方法はゴム屋根シート膜を一緒に結合する際に非常
に効果的である。本発明は屋根を被覆するためのEPD
Mゴムシートを用いる使用に特に適するが、必ずしもそ
れに限定されない。例えば、本発明のテープ組成物およ
び方法は例えば保護ライナー、農業用池ライナー、布強
化ライナー、建築および構造工業におけるクリーンシー
トおよび雨押え用ラミネートとしての使用のため並びに
例えば歩道パッド、パイプブーツ、デッキ板、T−連結
カバーなどの如き他の建築補助部品を固定するためのシ
ートの如き他のゴム製品を一緒に結合するためにも使用
できる。
【0112】さらに、上記のように、下塗り剤の適用は
これまでの例では使用されたが必ずしも必要ない。しか
しながら、下塗り剤の適用により、予備成型された接着
テープの適用前に適当なクリーニング溶液で平らなゴム
シートの重なった端部を洗うかまたはこする必要性が省
かれる。
【0113】以上の開示に基づくと、ここに記載された
接着テープ組成物の使用により以上で示された目的が達
成されることはここで明らかになるはずである。従っ
て、種々の変更が特許請求された本発明の範囲内に明ら
かに入ることを理解すべきであり、そしてその結果とし
て特定成分要素の選択はここに開示されそして記載され
ている発明の精神から逸脱しないように決めることがで
きる。特に、本発明に従い供給される充填剤および粘着
添加剤は必ずしも説明例に記載されているものに限定さ
れない。さらに、上記のように、テープマスターバッチ
を混合するために使用されるブラベンダーミキサー用の
他の混合手段を使用することもできる。本発明の接着テ
ープ組成物を使用して優れた剥離接着および剪断強度並
びにクリープ耐性を示す継目連結を生じうる。本発明の
接着組成物はブチルゴムを含有する接着テープと比べて
良好な気候耐性、水分および熱老化耐性、並びに低温性
能を示すはずである。本発明の接着テープは100%E
PDMゴムを含有する接着テープ組成物と比べてより大
きい表面粘着性、より良好な「急速−つかみ性」および
より高いグリーン強度を与える。それ故、本発明の範囲
は添付された特許請求の範囲に入る全ての改変および変
更を含むであろう。
【0114】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0115】1.ゴムシートの2つの層の重なった端部
を一緒に接着するための接着テープ組成物であって、こ
の接着テープが少なくとも1種のエチレン−プロピレン
−ジエン三元共重合体および該少なくとも1種のエチレ
ン−プロピレン−ジエン三元共重合体と混和性である少
なくとも1種の完全に飽和した接着−強化重合体を含ん
でなる重合体配合物、該重合体配合物と相容性である少
なくとも1種の粘着添加剤、並びに硬化剤および少なく
とも1種の促進剤を含んでなる該重合体配合物用の硬化
パッケージを含んでなり、該接着組成物がブチルゴムを
含まない接着テープ組成物。
【0116】2.該重合体配合物が合計100重量部の
該重合体配合物に対して約50〜約90重量部の該少な
くとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体および約10〜約50重量部の該少なくとも1種の接
着−強化重合体を含む、上記1の接着テープ組成物。
【0117】3.該少なくとも1種の接着−強化重合体
がエチレン−含有共重合体および三元共重合体、水素化
されたスチレン−含有共重合体、t−ポリオクテナマー
ゴム、ポリイソブチレン、並びにそれらの混合物よりな
る群から選択される、上記1の接着テープ組成物。
【0118】4.該エチレン−含有共重合体および三元
共重合体がエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
塩化ビニル共重合体、エチレン−オクテン共重合体、エ
チレン−ブテン共重合体、およびプロピレン−ブテン−
エチレン三元共重合体よりなる群から選択される、上記
3の接着テープ組成物。
【0119】5.該水素化されたスチレン−含有共重合
体が水素化されたスチレン−ブタジエン−スチレン共重
合体および水素化されたスチレン−イソプレン−スチレ
ン共重合体よりなる群から選択される、上記3の接着テ
ープ組成物。
【0120】6.該t−ポリオクテナマーゴムがシス−
およびトランス−シクロオクテンの混合物である、上記
3の接着テープ組成物。
【0121】7.該重合体配合物が1種より多いエチレ
ン−プロピレン−ジエン三元共重合体を含み、該エチレ
ン−プロピレン−ジエン三元共重合体の各々が約35
0,000までの重量平均分子量を有する、上記1の接
着テープ組成物。
【0122】8.該少なくとも1種の粘着添加剤がポリ
ブテン類、パラフィン油、ペトロラタム、フタレート
類、炭化水素およびフェノール樹脂並びにそれらの混合
物よりなる群から選択される、上記1の接着テープ組成
物。
【0123】9.該組成物が100重量部の重合体配合
物当たり約50〜約250重量部の粘着添加剤を含む、
上記2の接着テープ組成物。
【0124】10.該組成物が100重量部の重合体配
合物当たり約1.25〜約10重量部の硬化剤および促
進剤を含む、上記2の接着テープ組成物。
【0125】11.該硬化剤が硫黄を含む、上記10の
接着テープ組成物。
【0126】12.さらに充填剤も含んでなる、上記1
の接着テープ組成物。
【0127】13.重合体状シート材料の層を一緒に接
着するための接着テープ組成物であって、この接着テー
プ組成物が合計100重量部の重合体配合物に対して約
50〜約90重量部の少なくとも1種のエチレン−プロ
ピレン−ジエン三元共重合体および約10〜約50重量
部の該少なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン
三元共重合体と混和性である少なくとも1種の完全に飽
和した接着−強化重合体を含んでなる重合体配合物、1
00重量部の該重合体配合物当たり約50〜約250重
量部の少なくとも1種の相容性粘着添加剤、並びに10
0重量部の該重合体当たり約1.25〜約10重量部の
硬化剤および少なくとも1種の促進剤を含んでなる該重
合体配合物用の硬化パッケージを含んでなる接着テープ
組成物。
【0128】14.該少なくとも1種の接着−強化重合
体がエチレン−含有共重合体および三元共重合体、水素
化されたスチレン−含有共重合体、t−ポリオクテナマ
ーゴム、ポリイソブチレン、並びにそれらの混合物より
なる群から選択される、上記13の接着テープ組成物。
【0129】15.該エチレン−含有共重合体および三
元共重合体がエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−塩化ビニル共重合体、エチレン−オクテン共重合体、
エチレン−ブテン共重合体、およびプロピレン−ブテン
−エチレン三元共重合体よりなる群から選択される、上
記14の接着テープ組成物。
【0130】16.該水素化されたスチレン−含有共重
合体が水素化されたスチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体および水素化されたスチレン−イソプレン−スチ
レン共重合体よりなる群から選択される、上記14の接
着テープ組成物。
【0131】17.該t−ポリオクテナマーゴムがシス
−およびトランス−シクロオクテンの混合物である、上
記14の接着テープ組成物。
【0132】18.該重合体配合物が1種より多いエチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体を含み、該エチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体の各々が約35
0,000までの重量平均分子量を有する、上記13の
接着テープ組成物。
【0133】19.該少なくとも1種の粘着添加剤がポ
リブテン類、パラフィン油、ペトロラタム、フタレート
類、炭化水素およびフェノール樹脂並びにそれらの混合
物よりなる群から選択される、上記13の接着テープ組
成物。
【0134】20.該硬化剤が硫黄を含む、上記13の
接着テープ組成物。
【0135】21.さらに100重量部の該重合体配合
物当たり約4〜約35重量部の充填剤も含んでなる、上
記13の接着テープ組成物。
【0136】22.層の一方が層の他方と少なくとも部
分的に重なっているシート材料の2つの層、並びに該層
の重なり部分の間に挟まれた感圧接着テープの形状の接
着剤組成物であって、該接着剤組成物が少なくとも1種
のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体および該
少なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体と混和性である少なくとも1種の完全に飽和した
接着−強化重合体の重合体配合物、少なくとも1種の相
容性粘着添加剤、並びに硬化剤および少なくとも1種の
促進剤を含んでなる該重合体配合物用の硬化パッケージ
を含んでなり、該接着組成物がブチルゴムを含まない接
着テープ組成物を含んでなる、屋根用の平らなゴムシー
ト材料のラミネート継目。
【0137】23.端部を有する強化または非強化ゴム
シート材料の2つの層を一緒に接着する方法であって、
少なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体および該少なくとも1種のエチレン−プロピレン
−ジエン三元共重合体と混和性である少なくとも1種の
完全に飽和した接着−強化重合体を含んでなる重合体配
合物、少なくとも1種の相容性粘着添加剤、並びに硬化
剤および少なくとも1種の促進剤を含んでなる該重合体
配合物用の硬化パッケージを含んでなり、該接着組成物
がブチルゴムを含まない接着テープ組成物をゴムシート
材料の1つの層の端部に適用し、ゴムシート材料の他の
層の端部を該接着テープ組成物の反対側に適用し、それ
によりゴムシート材料の層の端部を重ね、そして重なっ
た端部に圧力をかけて継目を形成する段階を含み、ここ
で該シート材料が少なくとも24時間にわたる老化およ
び23℃における試験後に少なくとも約2ポンド/イン
チの継目剥離接着値および少なくとも約10ポンド/平
方インチの継目剪断接着値を有する、接着方法。
【0138】24.該ゴムシート材料がEPDM、ネオ
プレン、ブチルゴム、ポリ塩化ビニル、塩素化されたポ
リエチレン、熱可塑性ポリオレフィンゴム、および改質
ビチューメンよりなる群から選択される、上記23の方
法。
【0139】25.さらに該接着テープ組成物を適用す
る前にゴムシート材料の層の端部を下塗りする段階も含
む、上記23の方法。
【0140】26.該重合体配合物が合計100重量部
の該重合体配合物に対して約50〜約90重量部の該少
なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重
合体および約10〜約50重量部の該少なくとも1種の
接着−強化重合体を含む、上記23の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】下塗りされた継目部分で本発明に従う接着テー
プ組成物により一緒に結合された2つの重なった単独プ
ライEPDM屋根膜の垂直断面図である。
【図2】接着テープ組成物を用いて対にされて本発明に
従うラミネートを形成するゴムシートの垂直断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 5/10 E04D 5/10 D 5/14 5/14 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムシートの2つの層の重なった端部を
    一緒に接着するための接着テープ組成物であって、この
    接着テープが少なくとも1種のエチレン−プロピレン−
    ジエン三元共重合体および該少なくとも1種のエチレン
    −プロピレン−ジエン三元共重合体と混和性である少な
    くとも1種の完全に飽和した接着−強化重合体を含んで
    なる重合体配合物、該重合体配合物と相容性である少な
    くとも1種の粘着添加剤、並びに硬化剤および少なくと
    も1種の促進剤を含んでなる該重合体配合物用の硬化パ
    ッケージを含んでなり、該接着組成物がブチルゴムを含
    まない接着テープ組成物。
  2. 【請求項2】 重合体状シート材料の層を一緒に接着す
    るための接着テープ組成物であって、この接着テープ組
    成物が合計100重量部の重合体配合物に対して約50
    〜約90重量部の少なくとも1種のエチレン−プロピレ
    ン−ジエン三元共重合体および約10〜約50重量部の
    該少なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元
    共重合体と混和性である少なくとも1種の完全に飽和し
    た接着−強化重合体を含んでなる重合体配合物、100
    重量部の該重合体配合物当たり約50〜約250重量部
    の少なくとも1種の相容性粘着添加剤、並びに100重
    量部の該重合体当たり約1.25〜約10重量部の硬化
    剤および少なくとも1種の促進剤を含んでなる該重合体
    配合物用の硬化パッケージを含んでなる接着テープ組成
    物。
  3. 【請求項3】 層の一方が層の他方と少なくとも部分的
    に重なっているシート材料の2つの層、並びに該層の重
    なり部分の間に挟まれた感圧接着テープの形状の接着剤
    組成物であって、該接着剤組成物が少なくとも1種のエ
    チレン−プロピレン−ジエン三元共重合体および該少な
    くとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
    体と混和性である少なくとも1種の完全に飽和した接着
    −強化重合体の重合体配合物、少なくとも1種の相容性
    粘着添加剤、並びに硬化剤および少なくとも1種の促進
    剤を含んでなる該重合体配合物用の硬化パッケージを含
    んでなり、該接着組成物がブチルゴムを含まない接着テ
    ープ組成物を含んでなる、屋根用の平らなゴムシート材
    料のラミネート継目。
  4. 【請求項4】 端部を有する強化または非強化ゴムシー
    ト材料の2つの層を一緒に接着する方法であって、少な
    くとも1種のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
    体および該少なくとも1種のエチレン−プロピレン−ジ
    エン三元共重合体と混和性である少なくとも1種の完全
    に飽和した接着−強化重合体を含んでなる重合体配合
    物、少なくとも1種の相容性粘着添加剤、並びに硬化剤
    および少なくとも1種の促進剤を含んでなる該重合体配
    合物用の硬化パッケージを含んでなり、該接着組成物が
    ブチルゴムを含まない接着テープ組成物をゴムシート材
    料の1つの層の端部に適用し、ゴムシート材料の他の層
    の端部を該接着テープ組成物の反対側に適用し、それに
    よりゴムシート材料の層の端部を重ね、そして重なった
    端部に圧力をかけて継目を形成する段階を含み、ここで
    該シート材料が少なくとも24時間にわたる老化および
    23℃における試験後に少なくとも約2ポンド/インチ
    の継目剥離接着値および少なくとも約10ポンド/平方
    インチの継目剪断接着値を有する、接着方法。
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