JPH0637553Y2 - セレクタスイッチの操作部 - Google Patents

セレクタスイッチの操作部

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JPH0637553Y2
JPH0637553Y2 JP1988070493U JP7049388U JPH0637553Y2 JP H0637553 Y2 JPH0637553 Y2 JP H0637553Y2 JP 1988070493 U JP1988070493 U JP 1988070493U JP 7049388 U JP7049388 U JP 7049388U JP H0637553 Y2 JPH0637553 Y2 JP H0637553Y2
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JP
Japan
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case
ring
operating
spring base
cam
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JP1988070493U
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春夫 木村
昌明 藤井
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和泉電気株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、セレクタスイッチのスイッチ部を操作する
ための操作部に関する。
〔従来の技術〕
この種の操作部の従来例に第5図〜第7図に示すような
ものがある(例えば特開昭56-26316号公報参照)。
即ちこの操作部は、筒状部および箱形部から成るケース
2の筒状部内に操作軸10を収納し、その頭部につまみ
(この明細書では、ハンドルやレバー等と呼ばれるもの
も含む。)8を嵌合させている。
また、ケース2の箱形部内にに操作カム12を収納して、
これを前記操作軸10の尾部に嵌合させている。操作カム
12は、その円周方向に波形部12aを、その軸方向に山形
をした突起12bをそれぞれ有する。
また、ケース2の箱形部内の対角上の二つの隅には、ノ
ッチ部材14およびそれを側方から操作カム12の波形部12
aに押し付けるばね16がそれぞれ収納されている。18は
ストッパーである。
また、ケース2の筒状部の頭部には、リング6が嵌合さ
れており、これとその後方の取付ナット4とによって、
当該操作部ひいてはセレクタスイッチを操作パネル等の
対象物19へ固定することができる。
この操作部においては、つまみ8を矢印Aのように回転
させると、それに従って操作軸10および操作カム12が同
様に回転すると共に、操作カム12とノッチ部材14等との
共働によってノッチ位置(切換位置)が決まる。また、
操作カム12の突起12bによって、当該操作部の後部に設
けられるスイッチ部20内のスイッチを操作することがで
きる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが上記のような操作部においては、操作カム12等
のノッチ位置を決める機構、即ち操作カム12の波形部12
a、ノッチ部材14およびばね16等を、当該操作部の直径
方向に配置しているため、その機構部分が大きくなり、
その結果当該操作部の平面寸法が大きいという問題があ
った。
そこでこの考案は、このような点を改善して、従来のも
のよりも平面寸法を小さくすることができるようにした
セレクタスイッチの操作部を提供することを主たる目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案の操作部は、概ね円
筒状のケースと、その尾部内に収納され嵌合固定された
リング状のばね台と、ケース内であってばね台よりも頭
部側にしかもケースに対してほぼきっちり収納されてい
て頭部側に向けて山形の突起を、尾部側に向けてばね台
の貫通孔または切欠きに直動自在に通されていてばね台
に引っ掛かる鉤部を有する足をそれぞれ備える操作リン
グと、ケース内であってばね台と操作リングとの間に収
納されていてばね台から操作リングを弾性的に押し離す
ばねと、ケース内であって操作リングよりも頭部側にし
かもケースに対してほぼきっちり収納されていて操作リ
ングの突起と咬合する少なくとも2種類の軸方向に山形
をした凹部を円筒状部の外周部に当該円筒状部から盛り
上がった形で有する操作カムと、ケース内であって操作
カムよりも頭部側に収納されていて操作カムと嵌合され
た操作軸と、ケースの頭部にあって内部の操作軸を回転
させるためのつまみとを備え、操作リングの突起が操作
カムの円筒状部の外側に被さっていて、当該突起は円筒
状部によって内側が、ケースの内壁によって外側がそれ
ぞれガイドされていることを特徴とする。
その場合、前記操作リングを、互いに同形をした複数の
分割片であって、それぞれの円周方向の両端部にそれぞ
れ設けた凹部および凸部によって互いに咬み合わせるこ
とができるもので構成しても良い。
〔作用〕
この操作部においては、つまみを回転させると、それに
従って操作軸および操作カムが回転させられると共に、
操作カムの山形の凹部と操作リングの山形の突起との咬
み合いによってノッチ位置が決まる。またそのノッチ位
置に応じて操作リングが前後し、その足を介して、当該
操作部の後部に設けられるスイッチ部を操作することが
できる。
〔実施例〕
第1図は、この考案の一実施例に係るセレクタスイッチ
の操作部を示す鋭角断面図である。
この実施例の操作部は、円筒状部22aとその頭部のリン
グ部(ベゼル部とも呼ばれる)22bとから成る概ね円筒
状をした絶縁物製のケース22を備えている。リング部22
bの外形は、図示例のものは角形であるが丸形でも良
く、また円筒状部22aとは別体にして、それに対して着
脱可能にしても良い。
このケース22の尾部内には、後述する操作リング34の2
本の足34bをそれぞれ直動自在に通すための切欠き38aを
左右に一つずつ有するリング状の絶縁物製のばね台38が
嵌合固定されている。即ち、ケース22の尾部に穴22dを
複数個所設けており、かつそれに対応するように、ばね
台38に突起38bを複数個所設けており、この穴22dに突起
38bが嵌合するようにしている。なお、ばね台38には、
切欠き38aの代わりに貫通孔を設けておいても良い。
また、ケース22内であってばね台38よりも頭部側には、
第3図も参照して、頭部側に向けてこの例では二つの山
形の突起34aを相対向する位置に有すると共に、それら
と直交する位置で尾部側に向けて延びる2本の細長い足
34bを有する絶縁物製の操作リング34が直動自在に収納
されている。各足34bは、前述したようにばね台38の各
切欠き38aにそれぞれ直動自在に通されている。この操
作リング34は、その外径がケース22(より具体的にはそ
の円筒状部22a)の内径よりわずかに小さく、従ってケ
ース22内にほぼきっちり収納されている。
また、ケース22内の周辺部であってばね台38と操作リン
グ34との間には、この例では4本の圧縮コイルばね36が
90度間隔で収納されており、それらによって操作リング
34をばね台38から弾性的に押し離すようにしている。そ
の場合、操作リング34の少なくとも1本の足34bの先端
部には鉤部34cが設けられており、これがばね台38に引
っ掛かることによって操作リング34が頭部方向に抜ける
のを防止している。
また、ケース22内であって操作リング34よりも頭部側に
は、絶縁物製の操作カム32が回転自在に収納されてい
る。この操作カム32は、第2図も参照して、操作リング
34の突起34aと咬合するこの例では大小2種類の凹部32b
および32cであってその軸方向に山形をしたものを、こ
の例では円筒状部32aの外周部の相対向する位置に当該
円筒状部32aから盛り上がった形で二つずつ有する。こ
の操作カム32は、その外径がケース22(より具体的には
その円筒状部22a)の内径よりわずかに小さく、従って
ケース22内にほぼきっちり収納されている。また、ケー
ス22内に組み込まれた状態では、第2図および第3図を
参照しながら第1図を見れば良く分かるように、操作リ
ング34の突起34aがこの操作カム32の円筒状部32aの外側
に被さっていて、当該突起34aは円筒状部32aによって内
側が、ケース22の内壁によって外側がそれぞれガイドさ
れている。
更に、ケース22内であって操作カム32よりも頭部側に
は、絶縁物製の操作軸30が回転自在に収納されて操作カ
ム32と嵌合されている。この操作軸30とケース22間に
は、当該操作軸30等の回転角度を規定するストッパー部
31が形成されている。そしてこの操作軸30に、ケース22
の頭部において、当該操作軸30を回転させるためのつま
み28が嵌合されている。もっともこのつまみ28と操作部
30とは、互いに一体でも良い。
また、ケース22の筒状部22aの外周部にはねじ部22cが設
けられており、そこに螺合される取付ナット24とリング
部22bとの共働によって、当該操作部ひいてはセレクタ
スイッチを操作パネル等の対象物に取り付けることがで
きる。
尚、この操作部の後部には、マイクロスイッチのような
スイッチを含むスイッチ部40が設けられてセレクタスイ
ッチが構成されるが、この操作部とスイッチ部40とは、
一体不可分のものでも良いし、分離可能なものでも良
い。
この操作部の操作例を説明すると、つまみ28を矢印Bの
ように所定角度、この例では90度回転させると、それと
共に操作軸30および操作カム32も同角度回転し、それに
応じて操作リング34が矢印Cのように前後し、その突起
34aが操作カム32の凹部32bまたは32cに咬合した状態で
止まり、ノッチ位置が決まる。即ち、突起34aが図示例
のように大形の凹部32bと咬合すると操作リング34はば
ね36の作用によって押し上げられた状態になり、小形の
凹部32cと咬合すると操作リング34は押下げられた状態
になる。
そして操作リング34の矢印Cのように動きは、その足34
bを介してスイッチ部40側に伝えられ、それによってそ
の内部のスイッチを操作することができる。
このようにこの操作部においては、ケース22内の軸方向
に操作軸30、操作カム32、操作リング34、ばね36および
ばね台38を配置すると共に、操作カム32の山形の凹部32
b、32cおよび操作リング34の山形の突起34aもケース22
の軸方向に配置しているのでその円筒状部22aを特に太
くする必要も無く、従って従来例のようにケース22に箱
形部を設けてそこに操作カム12等のノッチ位置を決める
機構を入れたものに比べて、その平面寸法を大幅に小さ
くすることができる。
しかもこの操作部は、上記のような構造であるから、そ
の組立が非常に容易である。これは、操作リング34がそ
の足34bの鉤部34cによってばね台38に対して抜け止めが
施されているのに加えて、操作リング34の突起34aの内
側に操作カム32の円筒状部32aが位置するため操作リン
グ34上に操作カム32を落ちないように乗せて置くことが
でき、そのような状態のものをひとまとめにしてケース
22内に尾部側から収納してその尾部とばね台38とを嵌合
させ、一方ケース22の頭部側から操作軸30を押し込んで
操作カム32に嵌合させ、更に操作軸30につまみ28を嵌合
させるという簡単な作業によって、当該操作部を組立る
ことができるからである。従って、当該操作部の製造コ
ストを低減させることができる。
しかも、上記のように操作リング34はその足34bの鉤部3
4cによってばね台38に対して抜け止めが施されているた
め、これらの操作リング34、ばね36およびばね台38を一
つのユニットとして予め組み立てておくことができ、そ
のようなユニットを一まとめにしてケース22内に嵌合す
ることで操作部の組立を行うことができる。このような
ユニット化が可能になることで、そのユニットを操作部
の組立とは別に予め組み立てておくことができるので、
個々の部品を一つずつケース22内に組み込む場合に比べ
て、当該操作部の組立が容易になり、しかも組立時間を
短縮することができる。従ってこの観点からも、当該操
作部の製造コストを低減させることができる。しかも、
複数の部品をこのような一つのユニットとして在庫して
おくことができるので、個々の部品として在庫しておく
場合に比べて、管理する部品の数が少なくかつ小さな部
品を紛失する等の恐れもないので、在庫管理も容易にな
る。
また、ケース22内に組み込まれた状態では、操作リング
34の突起34aは、操作カム32の円筒状部32aによって内側
が、ケース22の内壁によって外側がそれぞれガイドされ
るので、操作カム32の回転によって当該突起34aに側方
から力が加わっても、それがねじれたり操作カム32から
外れたりする等の不具合は生じない。従って、長期間に
亘り良好な操作性を保つことができるという効果も得ら
れる。
尚、操作カム32の山形の凹部32b、32cの数は、この例の
ようなものに限定されるものではなく、必要とするノッ
チ数(切換位置数)に応じて種々のものが採り得る。
そのとき操作リング34は、ノッチ数に応じて、一体構造
または分割構造によれば良い。例えば、2ノッチのとき
は一体でも2分割(半割れ)でも良く、3ノッチのとき
は2分割、4あるいは5ノッチのときは4分割にすれば
良い。また足は、各分割片から1本ずつ以上出せば良
い。
操作リング34を4分割構造にした一例を第4図に示す。
341が分割片であり、各分割片341から、頭部側に向けて
山形の突起341aが、尾部側に向けて足341bがそれぞれ一
つずつ出されている。341dは前述したばね36を入れる円
形突起であり尾部側に向けて出されている。
その場合、各分割片341は、この例のように、互いに同
形であってしかもその円周方向の両端部にそれぞれ設け
た凹部341eおよび凸部341fによって互いに咬み合わせる
ことができるようにしておくことが好ましく、そのよう
にすれば、前述したばね台38上に、ばね36を介して、各
分割片341を互いに咬み合わせた状態で保持することが
できるので、操作リング34を分割構造にする場合でも組
立が容易であり、しかも各分割片341を成形によって作
る場合の金型も一つで済む。勿論以上のことは、4分割
に限らず複数分割の場合に共通して言える。
〔考案の効果〕
この考案は、上記のとおり構成されているので、次のよ
うな効果を奏する。
即ち、ケース内の軸方向に操作軸、操作カム、操作リン
グ、ばねおよびばね台を配置すると共に、操作カムの山
形の凹部および操作リングの山形の突起もケースの軸方
向に配置しているので、従来の操作部に比べて平面寸法
を小さくすることができる。
しかも、操作リングの突起の内側に操作カムの円筒状部
が位置し、操作リング上に操作カムを乗せた状態で組立
てることができるので、当該操作部の組立が容易にな
り、従ってその製造コストを低減させることができる。
また、操作リングはその足の鉤部によってばね台に対し
て抜け止めが施されているため、これらの操作リング、
ばねおよびばね台を一つのユニットとして予め組み立て
ておくことができるので、個々の部品を一つずつケース
内に組み込む場合に比べて、当該操作部の組立が容易に
なり、しかも組立時間を短縮することができ、従ってこ
の観点からも当該操作部の製造コストを低減させること
ができる。しかも、複数の部品をこのような一つのユニ
ットとして在庫しておくことができるので、個々の部品
として在庫しておく場合に比べて、管理する部品の数が
少なくかつ小さな部品を紛失する等の恐れもないので、
在庫管理も容易になる。
また、操作リングの突起が操作カムの円筒状部と本体ケ
ースとによって内外両側からガイドされる構造であるの
で、当該突起がねじれたり操作カムから外れたりする等
の不具合が生じることは無く、従って長期間に亘り良好
な操作性を保つことができる。
また、操作リングを複数分割構造にする場合でも、それ
を互いに同形をした複数の分割片であってその凹凸部に
よって互いに咬み合わせることができるもので構成すれ
ば、組立が容易になると共に成形用の金型も一つで済
む。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例に係るセレクタスイッチ
の操作部を示す鋭角断面図である。第2図は、第1図の
操作カムを示す側面図である。第3図は、第1図の操作
リングを示す側面図である。第4図は、操作リングの他
の例を示す平面図である。第5図は従来のセレクタスイ
ッチの操作部を示す縦断面図であり、第6図はその裏面
図である。第7図は、第5図の操作カム部分の分解斜視
図である。 22…ケース、28…つまみ、30…操作軸、32…操作カム、
32a…円筒状部、32b,32c…凹部、34…操作リング、34a
…突起、34b…足、34c…鉤部、36…ばね、38…ばね台、
38a…切欠き。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セレクタスイッチのスイッチ部を操作する
    ための操作部であって、概ね円筒状のケースと、その尾
    部内に収納され嵌合固定されたリング状のばね台と、ケ
    ース内であってばね台よりも頭部側にしかもケースに対
    してほぼきっちり収納されていて頭部側に向けて山形の
    突起を、尾部側に向けてばね台の貫通孔または切欠きに
    直動自在に通されていてばね台に引っ掛かる鉤部を有す
    る足をそれぞれ備える操作リングと、ケース内であって
    ばね台と操作リングとの間に収納されていてばね台から
    操作リングを弾性的に押し離すばねと、ケース内であっ
    て操作リングよりも頭部側にしかもケースに対してほぼ
    きっちり収納されていて操作リングの突起と咬合する少
    なくとも2種類の軸方向に山形をした凹部を円筒状部の
    外周部に当該円筒状部から盛り上がった形で有する操作
    カムと、ケース内であって操作カムよりも頭部側に収納
    されていて操作カムと嵌合された操作軸と、ケースの頭
    部にあって内部の操作軸を回転させるためのつまみとを
    備え、操作リングの突起が操作カムの円筒状部の外側に
    被さっていて、当該突起は円筒状部によって内側が、ケ
    ースの内壁によって外側がそれぞれガイドされているこ
    とを特徴とするセレクタスイッチの操作部。
  2. 【請求項2】前記操作リングが、互いに同形をした複数
    の分割片であって、それぞれの円周方向の両端部にそれ
    ぞれ設けた凹部および凸部によって互いに咬み合わせる
    ことができるものから成る請求項1記載のセレクタスイ
    ッチの操作部。
JP1988070493U 1988-05-27 1988-05-27 セレクタスイッチの操作部 Expired - Lifetime JPH0637553Y2 (ja)

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