JP2005004315A - ジョイスティック装置 - Google Patents

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Makoto Yamazaki
誠 山▲崎▼
Nobuo Nakajima
伸雄 中島
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Abstract

【課題】ジョイスティック装置において、原点位置に復帰した操作部材の傾倒復帰誤差を低減させる。
【解決手段】多方向に傾斜操作可能に保持された操作部材14と、この操作部材14を所定位置に復帰させる復帰リング16と、その復帰動力となる復帰用バネ15とを備えるジョイスティック装置100において、中央孔17aが設けられた固定板17を設け、復帰リング16の少なくとも一部が固定板17の中央孔17aに嵌まり込むことにより、操作部材14を所定位置に復帰させる構成とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、操作部材を多方向に傾斜操作することにより、その方向と傾斜量とに応じた信号を発生するジョイスティック装置に関し、特にその原点復帰構造を改善したジョイスティック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のジョイスティック装置として、例えば、特許文献1に例示するものがある。このジョイスティック装置では、スティック状の操作部材の傾倒操作に応じ、スリット部材を具備した第1の連動部材及び第2の連動部材の少なくとも一方が回転する。そして、この回転にともなって、このスリット部材が光を透過又は遮断し、この状況を光センサで検出することにより、操作部材の傾倒角度等を検出する。
【0003】
この操作部材は、その一端が上板の貫通孔から台座内に挿入され、この状態で傾倒動作が可能なように構成されている。そして、上板の外部に位置する操作部材の部分には、この操作部材に沿って摺動する復帰リングが挿入され、さらに、この復帰リングを上板側に押し付ける復帰用バネが挿入されている(例えば、特許文献1の図2参照。)。
【0004】
操作部材の傾倒操作を行った場合、復帰リングはそれに伴って上板に対して傾斜する。この傾斜に伴い、復帰リングの一端は上板表面をスライドしながら操作部材に沿って押し上げられ、この押し上げによって復帰用バネが収縮する(例えば、特許文献1の図6参照。)。そして、操作部材の傾倒操作を開放した際、この収縮した復帰用バネの弾性力によって復帰リングが操作部材に沿って押し下げられ、復帰リングは、上板表面をスライドしつつ、上板と平行に配置される。これにより、操作部材は原点位置に誘導復帰することになる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−108472号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のジョイスティック装置では、原点位置に復帰した操作部材に傾倒復帰誤差が生じてしまうという課題がある。
【0007】
つまり、復帰リングが操作部材に沿って摺動する関係上、操作部材とこれが挿入される復帰リングとの間には、あらゆる条件を考慮した適切な隙間が設けられている。従って、この隙間が「あそび」となり、操作部材の原点復帰時、復帰リングが操作部材の中心軸からずれた位置に配置され、操作部材が、復帰リング内で傾いた状態に配置される状況も生じ得る。
【0008】
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、原点位置に復帰した操作部材の傾倒復帰誤差を低減させることが可能なジョイスティック装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のジョイスティック装置では上記課題を解決するために、固定板に貫通孔を設け、復帰部材(復帰リング)の少なくとも一部が固定板の貫通孔に嵌まり込むことにより、操作部材を所定位置に復帰させる。
【0010】
これにより、操作部材の原点復帰時、復帰部材を操作部材の中心軸と確実に一致させることができ、復帰部材内の「あそび」によって生じる操作部材の傾倒復帰誤差を大幅に低減させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、この形態のジョイスティック装置100の外観構成を例示した斜視図であり、図2は、ゴムカバー25を取り除いたジョイスティック装置100の外観構成を例示した斜視図である。また、図3は、ジョイスティック装置100の組み立て図の例示であり、図4は図1のA−A断面図を、図5はB−B断面図を、それぞれ例示しており、図6は、傾倒操作時のジョイスティック装置100の断面図を例示している(図1のA−A断面図に対応)。さらに、図7は、回転ノブ3の内部構造を例示した図であり、図7の(a)は回転ノブ3の操作前の様子を、(b)は操作後の様子をそれぞれ示している。また、図8は、復帰リング16の構成を例示した図であり、図8の(a)は復帰リング16の側面図を、(b)は底面図を、(c)は(a)のC−C断面図をそれぞれ例示している。さらに、図9は、固定板17の構成を例示した図であり、図9の(a)は、固定板17の平面図を、(b)は(a)のD−D断面図を、それぞれ例示している。
【0013】
以下、これらの図を用い、この形態のジョイスティック装置100の構成及び動作について説明を行っていく。
【0014】
〔構成の説明〕
図3等に例示するように、台座18は、略四角形の板であり、その中央には円形の貫通孔である中央孔18aが形成され、台座18の片面(図3〜図5における上面)には、略四角形の板である固定板17が固着される。図4、図9に例示するように、固定板17の中央部には、円形の貫通孔である中央孔17aが、中央孔18aと少なくとも一部が重なるように設けられ、この中央孔17aの全周縁部分には、その開口部から内部に向けて略円弧状又は傾斜状に面取りされた面取り部17bが設けられる。すなわち、固定板17の平面部17cと中央孔17aとの境界部分のエッジが面取りされ、この面取り部17bによって、平面部17cと中央孔17a内周部がなだらかにつながっている。
【0015】
固定板17の台座18面と反対面(図3〜図5における上面)には中空部を有する復帰部材である復帰リング16が固着されずに配置される。具体的には、図8に例示するように、この例の復帰リング16は、中空部16dを有する略円筒(筒状部16f)の一端に略ドーナツ状の座部16cを一体成形したような形状からなる。この座部16cの底面16a(座部16cの中空部16d開放面側)は円形に形成され、この復帰リング16は、底面16aから側面(座部16cの外周面)16bに向けて略円弧状又は傾斜状に面取りされた形状(面取り部16e)に形成される。図4及び図5に例示するように、この復帰リング16は、操作部材14がニュートラルな状態(操作部材14が傾倒されていない状態)において、底面16aを固定板17に向け、その底面16aが固定板17の中央孔17aに嵌まり込み、面取り部16eが固定板17の面取り部17bにリング状に保持された状態で配置される。そして、この復帰リング16の筒状部16fの外周には、それとほぼ同じ内周のつるまきバネである復帰用バネ15(動力部材に相当)がはめ込まれ、その一端(図4及び図5における下端)が座部16cによって保持される。
【0016】
このような状態で、図4及び図5に例示するように、この復帰用バネ15内部、復帰リング16の中空部16d、台座18の中央孔18a及び固定板17の中央孔17aを貫通する棒状の操作部材14が挿入されている。また、図4及び図5に例示するように、この操作部材14の中ほどには操作部材14の他の部分よりも径を大きくとった係止用ツバ14aが設けられている。そして、この操作部材14の挿入に際し、復帰用バネ15の他端(図4及び図5における上端)が、この係止用ツバ14aによって保持される。
【0017】
また、係止用ツバ14aの復帰用バネ15の保持側と反対側(図4及び図5における上側)には、操作部材14の他の部分よりも径を大きくとった係止用ツバ14dが設けられる。そして、それより先の末端部(図4及び図5における上側末端部)は、略有底円筒状のノブ13の底面に貫通挿入され、その先端部に取り付けられるねじ14cと係止用ツバ14dとによってノブ13の底面を挟み込むことによりノブ13を操作部材14に固定する。
【0018】
また、操作部材14のねじ14c側と反対の末端部(図4及び図5における下端部)には、操作部材14の他の部分よりも径を小さくした棒状領域である突起部14bが設けられる。そして、その突起部14bから固定板17方向に入った操作部材14の一部は、その長手方向に対して垂直に貫通しており、この貫通孔には棒状の結合棒20が、その両端を突出させた状態で挿入されている。
【0019】
さらに、操作部材14の結合棒20周辺部分には第1の連動部材19が配置される。図3〜図5に例示するように、この第1の連動部材19は、短手方向の内径が操作部材14の外形よりわずかに広く、長手方向の内径が操作部材14の外形よりも広めに形成された楕円状の連結用孔19aを有するドーナツ形状の中空状体19bの外周に、連結用孔19a方向に対して垂直な直線上に位置する2本の棒状体19cを一体成形した形状からなる。操作部材14は、この第1の連動部材19の連結用孔19aに挿入され、操作部材14に差し込まれた結合棒20の両端は、連結用孔19aの内壁の一部を、第1の連動部材19が回転可能なように保持する。そして、この第1の連動部材19が有するの棒状体19cの一方にはスリットを有する扇状のスリット部材22aが固着される(図3)。
【0020】
また、図3〜図5に例示するように、第1の連動部材19の中空状体19b周辺部分には第2の連動部材21が配置される。図3〜図5に例示するように、この第2の連動部材21は、第1の連動部材19の棒状体19cに直交する直線上に位置する2本の棒状体21bを、この棒状体19cの長手方向に溝が掘られた構造体である連結溝21aによって接続するように一体成形したものである。そして、図4に例示するように、操作部材14の突起部14bは、この連結溝21aの溝に挿入され、この溝にそって揺動運動することができるように配置される。なお、この際、第2の連動部材19の棒状体21bは、結合棒20と同軸上に配置される。
【0021】
また、台座18の固定板17が設けられていない面(図3〜図5における下面)には、軸受23が設けられる。軸受23の台座18側には、後述する傾倒操作の基軸となるU字型の窪みである凹部23a〜23dが直行交差状に形成されている。すなわち、凹部23a、23bによって第1の軸が保持でき、凹部23c、23dによって第1の軸と直行する第2の軸が保持できる位置に凹部23a〜23dが構成される。そして、この凹部23a、23bには第1の連動部材19の棒状体19cが回転自在に保持され、凹部23c、23dには第2の連動部材21の棒状体21bが回転自在に保持される。このような構成により、操作部材14を、第1の連動部材19の棒状体19cを回転軸として傾倒復帰させた場合、この運動に伴って第1の連動部材19も棒状体19cを軸として連動回転する。この際、操作部材14の突起部14bは、連結溝21aの溝にそって揺動運動し、第2の連動部材21がこの回転運動を妨げない構成となっている。同様に、操作部材14を、第2の連動部材21の棒状体21bを回転軸として傾倒復帰させた場合、この運動に伴って第2の連動部材19も棒状体21bを軸として連動回転する。この際、操作部材14は、結合棒20を軸として第1の結合部材19に対して回転運動し、これにより、第1の連動部材19がこの操作部材14の傾倒復帰運動を妨げない構成となっている。
【0022】
図3〜図5に例示するように、軸受23の固定板17と反対面側(図3〜図5における下側)にはセンサ部24が設けられる。センサ部24は電気配線がプリントされた基板24a上に、発光素子と受光素子が向き合うコの字型の受光発光素子部24b、24cが実装されて構成される。ここで、基板24aは、柱状の支柱部23e〜23hを介して軸受23と略平行に固着され、この際、受光発光素子部24bは、その発光素子と受光素子との間(コの字の内側部分)をスリット部材22bが垂直に横切る位置に実装配置され、受光発光素子部24cは、その発光素子と受光素子との間(コの字の内側部分)をスリット部材22aが垂直に横切る位置に実装配置される。
【0023】
そして、このように構成された軸受23とセンサ部24は、筒状(この例では8角筒)のカバー26に収納され、このカバー26の一端(図3における上端)の開放部は固定板17に固着される。
【0024】
また、この例では、図3〜図5に例示するように、ノブ13の操作部材14取り付け側と反対側(図3〜図5における上部)には、スリット部材4と、センサ部2が設けられる。このセンサ部2は、ノブ13の底面と略平行に配置された回転軸センサ台1と垂直に取り付けられた基板2aに受光発光素子部2bが取り付けられて構成されている。受光発光素子部2bは、発光素子と受光素子が互いに向き合ったコの字型に構成され、例えば、この発光素子が回転軸センサ台1の表面に受光素子を図3〜図5における上面に向けて固着配置され、受光素子がその受光面を図3〜図5における下面に向けて固着配置される。なお、発光素子と受光素子の位置を逆にしてもよい。
【0025】
回転軸センサ台1には、その中心軸位置と、中心軸より水平方向(中心軸の垂直方向)にずれた位置に、孔の開いた有底円筒状の突起部1a、1bがそれぞれ形成されている。この突起部1aには、軸心となる回転軸5が挿入固定され、突起部1bには、円柱状の回転止め6が挿入固定されている。また、回転軸5は、略円筒状の回転ノブ3の一部に挿入案内され、この回転ノブ3は、一部を回転センサ台1の突起部1a上端面に当てた状態で回転自在に保持されている。
【0026】
スリット部材4は、リング状若しくは一部リング形状をしており、回転ノブ3と連動するよう取り付けられている。そして、このスリット部材4は、受光発光素子部2bの間に挟まれるような状態で組み込まれており、回転ノブ3を回転させることにより、それに連動して受光発光素子部2bの間(発光素子と受光素子の間)を回転運動する構造となっている。
【0027】
図3〜図5に例示するように、回転ノブ3の内部中段付近は、回転止め6と垂直な仕切り板3bによって仕切られており、図7及び図8に例示するように、この仕切り板3bには、中心軸を基点とした円弧状の孔(円弧孔1c)が開けられている。そして、この円弧孔1cからは、この仕切り板3bの内側に位置する回転軸センサ台1の突起部1bに取り付け保持された回転止め6の上部が突出している。
【0028】
また、図3〜図5に例示するように、仕切り板3bからは回転軸5の上部も突出しており、図7及び図8に例示するように、突出した回転軸5には、2つの折れ曲がった棒状の復帰片7a、7bが、この回転軸5でクロスした状態で挿入され、回転自在に保持されている。この復帰片7aの一端と復帰片7bの一端の間には復帰用バネ8が掛けられ、復帰片7a、7bの他端で、円弧孔1cから突出した回転止め6、及び回転ノブ3の内壁面より突出した突起部である係合部3aを挟み込んでいる。
【0029】
また、回転軸5の上端(図4及び図5における)には、スイッチ台10が取り付け保持されている。スイッチ台10の上端(図4及び図5における)には、スイッチ部9が乗ったままの状態で保持され、スイッチ部9先端にはスイッチボタン11を配し、かつスイッチ部9全体をカバー12によって覆っている。なお、スイッチ部9は、このスイッチボタン11を押すことにより操作される。そして、スイッチ部9及び基板2aと電気的に接続されたリード線であるケーブル27が、操作部材14の外周側に螺旋状に配してノブ13内に導入され、復帰リング16、復帰用バネ15及びケーブル27が配置される部分が、固定板17に取り付けられたゴムカバー25内に収納される。
【0030】
〔動作の説明〕
<傾倒操作>
図4及び図5に例示するように、ノブ13を傾倒操作していないニュートラルな状態では、復帰リング16の底面16aの一部及び面取り部16eが、固定板17の面取り部17bにリング状に接触し、位置決め保持されている。
【0031】
これに対し、図6に例示するように、ノブ13を傾倒し、操作部材14を傾けていった場合、復帰リング16はこの傾倒方向に傾いていく。これに伴い、この復帰リング16は、その底面16a或いは面取り部16eを固定板17の面取り部17b或いは平面部17cに接触させた状態で、この固定板17に沿って滑らかにスライドしていく。そして、このスライドに伴い、この復帰リング16は、操作部材14に沿ってノブ13方向に移動し、この復帰リング16の座部16cと係止用ツバ14aとによって復帰用バネ15を圧縮していく。なお、この復帰リング16のスライドは、固定板17の中央孔17aに嵌め込まれた復帰リング16がそこから抜け出し、平面部17c上をスライドすることによって行われるが、前述のように、固定板17の面取り部17b(すなわち、復帰リング16と接触する固定板17の中央孔17a周縁部分)は、中央孔17aの開口部から内部に向けて略円弧状又は傾斜状に面取りされた滑らかな形状となっている。そのため、このスライドをスムーズに行うことが可能となっており、その結果、この傾倒操作を違和感無くスムーズに行うことも可能となっている。また、前述のように、復帰リング16自体も底面16aから側面16bに向けて略円弧状また傾斜状に形成されているため、これによってもスムーズなスライド、さらには違和感の無い傾倒操作が可能となっている。なお、このような有利な効果は、傾斜状に面取りされた場合よりも、略円弧状に面取りした場合の方がより大きい。
【0032】
このように操作部材14を傾倒操作した場合、これにともなって第1の連動部材19及び第2の連動部材21の少なくとも一方がこの傾倒方向に応じて回転し、それにともない、それらに固着されているスリット部材22a及びスリット部材22bの少なくとも一方も、受光素子部24b、24cの発光素子と受光素子の間を通る回転運動を行う。そして、この発光素子と受光素子の間を通るスリット部材22a、22bの回転運動に伴い、これらのスリット部材22a、22bのスリット孔が設けられていない部分と、スリット孔が設けられている部分とによって、受光素子部24b、24cの発光素子から出力された光の遮断・透過を繰り返す。そして、このスリット孔を透過した光を受光素子で測定することにより得られるパルス信号によって、初期のニュートラルな状態からどの程度傾倒されたかを知ることができる。
【0033】
<傾倒復帰操作>
図6に例示するように、ノブ13の傾倒操作が行われた場合、復帰用バネ15は圧縮されている。従って、ノブ13から手を放し、傾倒操作を開放した場合、この圧縮した復帰用バネ15の復元力によって復帰リング16が操作部材14に沿って押し下げられ、この復帰リング16の底面16a及び面取り部16eによって、固定板17の平面部17cを加圧する。そして、これによる平面部17cから復帰リング16への反発力により、操作部材14はニュートラルな状態へと押し戻される。そして、操作部材14がニュートラルな位置に近づいた際、復帰リング16の底面16aが固定板17の中央孔17aに滑り込み、復帰リング16の底面16a及び面取り部16eが固定板17の面取り部17bにバランスよくリング状に接して嵌まり込む。これにより、操作部材14は、図4及び図5に例示するようなニュートラルな位置(所定位置)に正確に(垂直方向に)復帰することができる。
【0034】
<回転操作>
この例の回転ノブ3をノブ13の外周に沿って回転させると、係合部3aがこの回転方向に回転して復帰片7aの一端を加圧し、この復帰片7aを、回転軸5を中心に回転させる(図7)。ここで、もう一方の復帰片7bの一端は回転止め6によって保持されているため、この復帰片7aの回転運動により復帰用バネ8は引き伸ばされる(図7(b))。そして、この回転運動に伴ってスリット部材4が受光発光素子部2bを通過し、このスリット部材4に設けられているスリット孔によって発光素子から出力された光の透過・遮断を繰り返す。そして、その透過孔を受光素子によって受光することにより、初期状態からの回転ノブ3の回転度合いを示すパルス信号が得られる。そして、この回転ノブ3から手を放し、この回転操作を開放すると、復帰用バネ8の復元力によって初期状態に戻される(図7の(a))。このようにノブ13の上部に回転ノブ3を設けているため、ノブ13を握った状態で傾倒操作を行っている途中であっても、余っている指で簡単にこの回転ノブ3を操作を行うことが可能となる。また、前述のようにケーブル27を螺旋状に配置することとしたため、このケーブル27が変異を受けた場合であっても、その力が分散でき、ケーブル27の耐久性を向上させることができる。また、ケーブル27を螺旋状に配置することにより、操作部材14の傾倒操作に対するケーブル27が受ける影響を同一とすることができる。これにより、ケーブル27の物理的挙動の予想が容易となり、ケーブル27の引っかかりによる操作の不具合を低減させることができる。
【0035】
このように、この形態では、多方向に傾斜操作可能に保持された操作部材14と、この操作部材14を所定位置に復帰させる復帰リング16(復帰部材)と、その復帰動力となる復帰用バネ15(動力部材)とを備えるジョイスティック装置100において、中央孔17a(貫通孔)が設けられた固定板17を設け、復帰リング16の少なくとも一部が固定板17の中央孔17aに嵌まり込むことにより、操作部材14を所定位置に復帰させることとした。これにより、復帰時における復帰リング16の位置を適切な位置に復帰させることが可能となり、復帰した操作部材14の傾倒復帰誤差を低減させることが可能となる。
【0036】
また、この形態では、復帰リング16は、底面16aから側面16bに向けて略円弧状又は傾斜状に形成され、復帰リング16の底面部分が固定板17の中央孔17aに嵌まり込むことにより、操作部材14を所定位置に復帰させることとした。これにより、復帰リング16の固定板17上でのスライドが円滑となり、傾倒復帰操作を違和感無く行うことが可能となる。
【0037】
さらに、この形態では、復帰リング16と接触する固定板17の貫通孔周縁部分である面取り部17bを、その開口部から内部に向けて略円弧状又は傾斜状に面取りした形状とした。これにより、復帰リング16の固定板17上でのスライドが円滑となり、傾倒復帰操作を違和感無く行うことが可能となる。
【0038】
なお、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、この形態では、復帰リング16の底面16aを円形に構成することとしたが、この底面形状を四角形その他の形状とし、その側面から底面に向けて傾斜状に形成すること(截頭四角柱体)としてもよく、その側面から底面に向けて略円弧状に形成することとしてもよい。また、この際、角は円弧状等に面取りされていることが望ましい。
【0039】
また、この形態では固定板17の中央孔17aを円形に構成することとしたが、四角形その他の形状の貫通孔とすることとしてもよい。この際、角は円弧状等に面取りされていることが望ましい。
【0040】
さらに、復帰リング(復帰部材)が撓み構造を有することとし、その撓み構造部が動力部材である復帰用バネによる押力によって突出し、この突出部分が固定板17の中央孔17aに嵌まり込むことにより、操作部材14を所定位置に復帰させる構成としてもよい。例えば、復帰リングの座部にシリコン、ゴム等の弾性部材を用いる、スリットを構成する等により、この座部を撓み構造とし、座部の周縁部を、折り返し構造或いは硬度が高い部材とすることにより外形を保つ構造とする。これにより、操作部材が初期位置に回復した際、固定板17の中央孔17aに復帰リングの座部底面が嵌まり込み、この嵌まり込んだ座部底面の周縁部が、中央孔17aの面取り部17bによって保持され、この座部の保持部分の内側部分が復帰用バネ(動力部材)による押力によって突出することになる。そして、この突出部分の固定板17の中央孔17a(貫通孔)への嵌まり込みにより、操作部材14を所定位置(初期位置)に正確に復帰させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では、固定板に貫通孔を設け、復帰部材の少なくとも一部が固定板の貫通孔に嵌まり込むことにより、この操作部材を所定位置に復帰させることとした。そのため、操作部材の原点復帰時、復帰部材を操作部材の中心軸と確実に一致させることができ、操作部材の傾倒復帰誤差を大幅に低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジョイスティック装置の外観構成を例示した斜視図。
【図2】ゴムカバーを取り除いたジョイスティック装置の外観構成を例示した斜視図。
【図3】ジョイスティック装置の組み立て図の例示。
【図4】図1のA−A断面図。
【図5】図1のB−B断面図。
【図6】傾倒操作時におけるジョイスティック装置の断面図の例示。
【図7】回転ノブの内部構造を例示した図。ここで、(a)は回転ノブの操作前の様子を、(b)は操作後の様子を示している。
【図8】復帰リングの構成を例示した図。ここで、(a)は復帰リングの側面図を、(b)は底面図を、(c)は(a)のC−C断面図をそれぞれ例示している。
【図9】固定板の構成を例示した図。ここで、(a)は、固定板17の平面図を、(b)は(a)のD−D断面図を、それぞれ例示している。
【符号の説明】
1 回転軸センサ台
1a、1b、14b 突起部
2、24 センサ部
2a、24a 基板
2b、24b、24c 受光発光素子部
3 回転ノブ
3a 係合部
4、22a、22b スリット部材
5 回転軸
6 回転止め
7 回転復帰部材
7a、7b 復帰片
8 復帰用バネ
9 スイッチ部
10 スイッチ台
11 スイッチボタン
12 カバー
13 ノブ
14 操作部材
14a 係止用ツバ
15 復帰用バネ
16 復帰リング
16a 底面
17 固定板
17a、18a 中央孔
17b 面取り部
17c 平面部
18 台座
19 第1の連動部材
19a 連結用孔
20 結合棒
21 第2の連動部材
23 軸受
23a〜23d 凹部
23e〜23h 支持部
25 ゴムカバー
26 カバー
27 ケーブル

Claims (4)

  1. 多方向に傾斜操作可能に保持された操作部材と、この操作部材を所定位置に復帰させる復帰部材と、その復帰動力となる動力部材とを備えるジョイスティック装置において、
    貫通孔が設けられた固定板を有し、
    上記復帰部材の少なくとも一部が上記固定板の貫通孔に嵌まり込むことにより、上記操作部材を上記所定位置に復帰させること、を特徴とするジョイスティック装置。
  2. 上記復帰部材は、底面から側面に向けて略円弧状又は傾斜状に形成され、
    上記復帰部材の底面部分が上記固定板の貫通孔に嵌まり込むことにより、上記操作部材を上記所定位置に復帰させること、を特徴とする請求項1記載のジョイスティック装置。
  3. 上記復帰部材は撓み構造を有し、その撓み構造部は上記動力部材による押力によって突出し、この突出部分が上記固定板の貫通孔に嵌まり込むことにより、上記操作部材を上記所定位置に復帰させること、を特徴とする請求項1記載のジョイスティック装置。
  4. 上記復帰部材と接触する上記固定板の貫通孔周縁部分は、その開口部から内部に向けて略円弧状又は傾斜状に面取りされていること、を特徴とする請求項1から3の何れかに記載のジョイスティック装置。
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