JP3445730B2 - 多方向入力装置 - Google Patents

多方向入力装置

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JP3445730B2
JP3445730B2 JP24966597A JP24966597A JP3445730B2 JP 3445730 B2 JP3445730 B2 JP 3445730B2 JP 24966597 A JP24966597 A JP 24966597A JP 24966597 A JP24966597 A JP 24966597A JP 3445730 B2 JP3445730 B2 JP 3445730B2
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    • G05G2009/0474Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with two or more controlled members, e.g. selectively, simultaneously the controlling member being movable in different independent ways, movement in each individual way actuating one controlled member only in which movement in two or more ways can occur simultaneously the controlling member being movable by hand about orthogonal axes, e.g. joysticks characterised by means converting mechanical movement into electric signals
    • G05G2009/04748Position sensor for rotary movement, e.g. potentiometer

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  • Switches With Compound Operations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲の任意方向に
操作される操作部材の操作により各種信号の入力を行う
多方向入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジョイスティックと呼ばれるこの種の多
方向入力装置は、通常、ケースと、ケース内に直交する
2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直
角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、
上下一組の回動部材の下側に収納され、各回動部材を上
方に付勢して中立位置に保持するスプリングと、上下一
組の回動部材の各一端部に連結されて、各回動部材の回
動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段
と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意
方向に操作されることにより各回動部材を回動させる操
作部材とを備えている。
【0003】ここで、操作部材は下段の回動部材に、そ
の回動中心に直角な方向(長孔に直角な方向)のピンに
より回動自在に連結されることが多い。
【0004】これにより、操作部材は下段の回動部材の
回動中心及びピンを中心として直角な2方向に傾動する
ことができ、その2方向の動作の組み合わせにより周囲
の任意方向に操作されて、上下一組の回動部材を回動さ
せる。そして、上下一組の回動部材の各動作に対応する
信号が一組の信号出力手段から出力されることにより、
操作部材の操作方向及び操作量に対応する信号を入力さ
せることができる。
【0005】ところで、この種の多方向入力装置して、
操作部材を下方に押圧することによってキースイッチを
動作させるキースイッチ付きのものが、実開平6−26
133号により提示されている。このキースイッチ付き
の多方向入力装置では、操作部材が回動部材にピンによ
り回動自在に連結され、操作部材と回動部材が上下方向
に固定されている関係から、回動部材の一方の軸部をケ
ースの外に突出させ、その突出部の下方に位置してケー
スの外側面にキースイッチを取り付けた構成が採用され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構成による
と、操作部材を下方に押圧することにより、これに連結
された回動部材が下降し、その軸端部によってケース外
のキースイッチが操作される。しかし、キースイッチが
操作部材の真下から離れたケース外にあるため、装置の
外寸が大きくなると共に、操作部材の操作位置により、
キースイッチの操作力に差がでるという問題がある。
【0007】また、操作部材を押圧することに伴って、
キースイッチを押圧する回動部材及びキースイッチを支
持するケースに回転モーメントが加わるため、これらを
ダイカストにより製造してその機械的強度を上げる必要
があり、その結果、これらの部材コストが高くなるとい
う問題がある。
【0008】また、キースイッチの有無にかかわらず、
操作部材が下段の回動部材にピン結合されるため、ピン
の使用による部品点数の増加及び組立工数の増加が問題
になる。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、ピンを使用しない構造及び組立が簡単な多方
向入力装置を提供することを目的とする。
【0010】本発明の別の目的は、キースイッチを操作
部材直下のケース内に組み込むことにより、装置の小型
化及び部材コストの低減を図ると共に、キースイッチの
操作力の安定化を図る多方向入力装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多方向入力
装置は、ケースと、ケース内に直交する2方向に回動自
在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延び
る長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組の回動
部材の各一端部に連結されて、各回動部材の回動角度に
対応する信号を出力する一組の信号出力手段と、上下一
組の回動部材の各長孔に下方より挿入され、下部の球体
部により上方への抜け止めがなされると共に、該球体部
が下方から回転自在に支承されることにより周囲の任意
方向に操作される操作部材とを具備しており、上段の回
動部材は、両端部に設けられ、ケースに各々軸支される
軸部と、この軸部の間に設けられた上側に凸のアーチで
あって、前記長孔が形成された円弧部とを有しており、
下段の回動部材は、両端部に設けられ、ケースに各々軸
支される軸部と、この軸部の間に設けられており且つ前
記円弧部に収容される半球状のドームであって、前記長
孔が形成された半球部とを有しており、前記下段の回動
部材の半球部には前記操作部材の球体部が収容されるよ
うになっている
【0012】前記上下一組の回動部材は、中立位置に保
持されるように主スプリングにより付勢される。
【0013】前記ケース内には、操作部材の下方に位置
してキースイッチを設けることが好ましい。その場合、
前記操作部材は、副スプリングにより上方へ付勢するこ
とが好ましい。
【0014】前記副スプリングは、支持部材を介して操
作部材の球体部を上方へ弾性的に押圧し、該支持部材
は、球体部の外面に対応する球面状の受け部を上面に有
することが好ましい。
【0015】前記ケースは下ケースと上ケースに分割さ
れており、下ケースは主スプリング及び副スプリング或
いはこれらの上に載置される支持部材を係止する爪部を
有するものが好ましい。
【0016】上下一組の回動部材は、それぞれの回動中
心線が交差し、その交点と前記球体部の中心点がほぼ一
致する構成が好ましい。
【0017】本発明に係る多方向入力装置においては、
上下一組の回動部材の各長孔を貫通する操作部材が下方
から支承されているので、この支承を弾性的に行うこと
により、上下方向に移動可能となる。そして、操作部材
の下方にキースイッチを設けることにより、そのキース
イッチが、操作部材の押し込み操作によって直接的に動
作する。
【0018】操作部材を副スプリングにより上方に付勢
した場合は、キースイッチの動作に要する力が増大し、
その誤動作が回避される。上下一組の回動部材の各長孔
を操作部材が貫通する構成のため、操作部材の傾動動作
が回動部材に確実に伝達され、動作精度が高い上に、機
械的強度及び耐久性も優れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図9は本発明の第1実施形態
を示し、図1は同実施形態に係る多方向入力装置の3面
図、図2は同多方向入力装置の縦断面図、図3は下ケー
スの3面図、図4は下ケースの縦断面図、図5は上ケー
スの4面図、図6は上段の回動部材の3面図、図7は下
段の回動部材の3面図、図8は操作部材の3面図、図9
は支持部材の3面図である。
【0020】本発明の第1実施形態に係る多方向入力装
置は、図1及び図2に示すように、基本構成部材として
下ケース10と、下ケース10に被せられた上ケース2
0と、ケース10,20内に上下2段に重ねて収容され
る上下一組の回動部材30A,30Bと、回動部材30
A,30Bを中立位置に保持するためにケース10,2
0内に収容された主スプリングとしての第1スプリング
40Aと、回動部材30A,30Bの各回動角度に対応
する信号を出力するために、上ケース20の直交する2
つの外側面に取り付けられた信号出力手段50A,50
Bと、回動部材30A,30Bを貫通してケース10,
20内に収容された上下方向に可動な操作部材60と、
操作部材60の下側に収容されて操作部材60を上方に
付勢する副スプリングとしての第2スプリング40B
と、操作部材60の真下に位置してケース10,20内
に収容されたキースイッチ70とを備えている。
【0021】下ケース10は、図3及び図4に示すよう
に、四角形の底板部11と、底板部11の直交する2辺
から上方に突出した支持部12,12と、他の2辺に形
成された固定部13,13と、底板部11上面の同心円
上の3位置から上方に突出した第1爪部14と、第1爪
部14の内側に位置して底板部11上面の同心円上の4
位置から上方に突出した第2爪部15とを有している。
【0022】支持部12A,12Bは、回動部材30
A,30Bの各一端部を支承するものであり、それぞれ
の上面には円弧状の窪みが設けられている。第1爪部1
4及び第2爪部15は第1スプリング40A及び第2ス
プリング40Bに関係しているが、これについては後に
詳しく述べる。キースイッチ70は、第2爪部15の内
側に収容され固定される。
【0023】下ケース10に被せられる上ケース20
は、図5に示すように、下面が開放した角箱形のキャッ
プであり、その天板部には、操作部材60の上部を上方
に突出させるために、円形の開口部21が設けられてい
る。上ケース20の直交する2つの側壁部には、下ケー
ス10の支持部12,12が嵌合する切り欠き部22,
22が設けられており、切り欠き部22,22の上方に
連設された半円形の窪みが、支持部12,12の各上面
に設けられた円弧状の窪みと合体することにより、回動
部材30A,30Bの各一端部を支持するための丸孔が
形成される。
【0024】上ケース20の他の2つの側壁部には、回
動部材30A,30Bの各他端部を支持するための丸孔
23,23が設けられている。また、下ケース10の固
定部13,13が嵌合する角孔24,24が設けられる
と共に、信号出力手段50A,50Bを取り付けるため
の複数の取り付け孔25,26が設けられている。
【0025】下ケース10に上ケース20を被せると、
下ケース10の固定部13,13が上ケース20の角孔
24,24に嵌合することにより、上ケース20は下ケ
ース10上に固定される。
【0026】上段の回動部材30Aは、図6に示すよう
に、両側の水平な軸部31A,31Aと、軸部31A,
31Aの内側に設けられた下面が平坦な被押圧部32
A,32Aと、被押圧部32A,32Aの間に設けられ
た円弧部33Aとを有している。円弧部33Aは、上側
へ凸のアーチであり、この円弧部33Aには、その周方
向に延びる長孔34Aが形成されている。軸部31A,
31Aの各先端面には、断面が角形の突起35A,35
Aがそれぞれ設けられている。
【0027】この回動部材30Aは、一方の軸部31A
が、上ケース20の切り欠き部22の上側に連設された
半円形の窪みと、下ケース10の支持部12の上面に設
けられた円弧状の窪みとが合体して形成された丸孔に嵌
合し、他方の軸部31Aが、上ケース20の側壁部に設
けられた丸孔23に嵌合することにより、ケース10,
20内に回動自在に支持される。一方の突起35Aは、
上ケース20の外側に突出して、信号出力手段50Aに
機械的に連結される。
【0028】上段の回動部材30Aに組み合わされる下
段の回動部材30Bは、上段の回動部材30Aに対して
直角な水平方向に設けられ、それぞれの回動中心線は直
角に交差している。下段の回動部材30Bは、図7に示
すように、両側の水平な軸部31B,31Bと、軸部3
1B,31Bの内側に設けられた下面が平坦な被押圧部
32B,32Bと、被押圧部32B,32Bの間に設け
られた半球部33Bとを有している。
【0029】半球部33Bは、上方へ半球状に膨出した
ドーム形状であり、回動部材30A,30Bを直角に組
み合わせた状態で、回動部材30Aの円弧部33Aの内
側に収容される。半球部33Bには、長孔34Bが設け
られている。長孔34Bは、回動部材30A,30Bを
直角に組み合わせた状態で、回動部材30Aの長孔34
Aに直角となる。軸部31B,31Bの各先端面には、
断面が角形の突起35B,35Bが設けられている。
【0030】半球部33Bの内側は、後述する操作部材
60の球体部62を収容する収容部36Bである。収容
部36Bの天井面、即ち半球部33Bの長孔34Bを挟
む上部裏面には、下方へV状に突出する突起37B,3
7Bが設けられている。突起37B,37Bは、操作部
材60の球体部62に形成された平面64,64に当接
する。
【0031】下段の回動部材30Bも、上段の回動部材
30Aと同様に、一方の軸部31Bが、上ケース20の
切り欠き部22の上側に連設された半円形の窪みと、下
ケース10の支持部12の上面に設けられた円弧状の窪
みとが合体して形成された丸孔に嵌合し、他方の軸部3
1Bが、上ケース20の側壁部に設けられた丸孔23に
嵌合することにより、ケース10,20内に回動自在に
支持される。一方の突起35Bは、上ケース20の外側
に突出して、信号出力手段50Bに機械的に連結され
る。
【0032】回動部材30A,30Bを中立位置に保持
する第1スプリング40Aは、図2に示されるように、
下ケース10の第1爪部14と第2爪部15の間に収容
され、リング状の支持部材41Aを介して回動部材30
Aの被押圧部32A,32Aの平坦な下面と、回動部材
30Bの被押圧部32B,32Bの平坦な下面とを上方
へ弾性的に押圧することにより、回動部材30A,30
Bを中立位置に保持するように付勢する。この保持のた
めに、回動部材30A,30Bを直角に組み合わせた状
態で、被押圧部32A,32Aの平坦な下面と被押圧部
32B,32Bの平坦な下面は同一レベルとなる。
【0033】支持部材41Aは、第1スプリング40A
を下方に若干圧縮した状態で、下ケース10の第1爪部
14に係止される。この状態で、回動部材30A,30
Bが組み込まれた上ケース20を下ケース10に装着す
ることにより、回動部材30A,30Bによって支持部
材41Aが更に下方に押し込まれ、その反力によって回
動部材30A,30Bは中立位置に保持される。
【0034】上下方向に可動な操作部材60は、図8に
示すように、棒体部61と、その下方に連設された球体
部62とからなる。棒体部61は、直角に組み合わされ
た上下2段の回動部材30A,30Bの長孔34A,3
4Bに下方から挿入され、上部が上ケース20の開口部
21を通ってその上方へ突出する。球体部62は、下段
の回動部材30Bの半球部33Bの内側に形成された収
容部36Bに挿入されており、その中心点は回動部材3
0A,30Bのそれぞれの回動中心線が交差する点にほ
ぼ一致している。
【0035】棒体部61を挟む球体部62の上面は、水
平に切り欠かれた平面64,64になっている。これに
伴って、球体部62の上部は下段の回動部材30Bの長
孔34Bに嵌合する。また、収容部36Bの天井面に形
成された突起37B,37Bは、操作部材60の平面6
4,64に当接する。
【0036】操作部材60を上方に付勢する第2スプリ
ング40Bは、図2に示されるように、下ケース10の
第2爪部15の内側に収容されたキースイッチ70の上
に載置され、円盤状の支持部材41Bを介して操作部材
60を上方へ弾性的に押圧する。
【0037】支持部材41Bは、図9に示すように、操
作部材60の球体部62が当接する球面状の受け部42
Bを上面に有する。支持部材41Bの周縁部には、下ケ
ース10の第2爪部15が係合する4つの係合部43B
が設けられている。
【0038】この支持部材41Bは、第2スプリング4
0Bを下方に若干圧縮した状態で、下ケース10の第2
爪部15に係止される。この状態で、回動部材30A,
30B及び操作部材60が組み込まれた上ケース20を
下ケース10に装着することにより、操作部材60によ
って支持部材41Bが更に下方に押し込まれ、その反力
によって操作部材60は上方に付勢される。また、支持
部材41Bの下面は、第2爪部15の内側に収容された
キースイッチ70に軽く接触する。
【0039】信号出力手段50A,50Bはここでは可
変抵抗器が使用されているが、光学的なセンサや磁気的
なセンサを用いてもよく、回動部材30A,30Bの回
動角度に対応する信号を出力するものであれば、その種
類は問わない。
【0040】次に本発明の第1実施形態に係る多方向入
力装置の機能について説明する。
【0041】ケース10,20内において直角な方向に
組み合わされた上下2段の回動部材30A,30Bは、
第1スプリング40Aにより中立位置に保持されてい
る。この保持により、回動部材30A,30Bに組み合
わされた操作部材60は、中立位置に弾性的に保持され
る。また、操作部材60は第2スプリング40Bにより
上方に付勢されている。
【0042】操作部材60の棒体部61を、図2(a)
で左右方向、図2(b)で前後方向に操作すると、その
操作に伴って、下段の回動部材30Bのみが両側の軸部
31B,31Bを中心として回動する。なぜなら、棒体
部61の操作方向に対して、上段の回動部材30Aに設
けられた長孔34Aが平行となり、下段の回動部材30
Bに設けられた長孔34Bが直角となるからである。そ
して、回動部材30Bの回動に伴って信号出力手段50
Bが動作することにより、その回動角度に対応する信号
が出力される。
【0043】これとは逆に、操作部材60の棒体部61
を、図2(a)で前後方向、図2(b)で左右方向に操
作すると、その操作に伴って、操作部材60の球体部6
2が、下段の回動部材30Bに設けられた収容部36B
内で回転し、上段の回動部材30Aに設けられた円弧部
33Aが揺動することにより、回動部材30Aのみが両
側の軸部31A,31Aを中心として回動する。なぜな
ら、棒体部61の操作方向に対して、上段の回動部材3
0Aに設けられた長孔34Aが直角となり、下段の回動
部材30Bに設けられた長孔34Bが平行となるからで
ある。そして、回動部材30Aの回動に伴って信号出力
手段50Aが動作することにより、その回動角度に対応
する信号が出力される。
【0044】操作部材60の棒体部61を、第2スプリ
ング40Bによる付勢力に抗して下方に押圧すると、球
体部62が収容部36B内を下降し、球体部62により
キースイッチ70が支持部材41Bを介して下方に操作
され動作する。このとき、操作部材60は回動部材30
A,30Bに対して上下方向に移動自在であり、且つキ
ースイッチ70は、操作部材60の真下にあって、操作
部材60に付加された押圧力を直接的に受ける。これら
のため、操作部材60を下方に押圧したときに、回動部
材30A,30B及び下ケース10には回転モーメント
が作用しない。従って、これらの部材を樹脂により成形
することができる。
【0045】操作部材60を第2スプリング40Bによ
って上方に付勢し、キースイッチ70の動作に要する力
を増大させているので、キースイッチ70の誤動作が少
ない。即ち、操作部材60を第2スプリング40Bによ
って上方に付勢していないと、操作部材60が僅かの力
で下方に押圧されてもキースイッチ70が動作するの
で、その誤動作の危険性が高い。
【0046】操作部材60が、2段に組み合わされた回
動部材30A,30Bを貫通する構造のため、操作部材
60の傾動動作が回動部材30A,30Bに確実に伝達
されると共に、これらの機械的強度及び耐久性が優れ
る。
【0047】操作部材60の球体部62は、収容部36
B内で長孔34Bの方向にスムーズに回転し、且つ昇降
するので、操作部材60の操作性を向上させる。
【0048】操作部材60を上方に付勢する第2スプリ
ング40Bと球体部62の間に支持部材41Bが介在さ
れ、支持部材41Bの上面に、球体部62の外面に対応
する球面状の受け部42Bが設けられているので、操作
部材60の傾動操作に伴う球体部62の回転動作が一層
スムーズである。
【0049】球体部62の外面に平面64,64を形成
することにより、球体部62の上部が長孔34Bに嵌合
するので、収容部36B内で球体部62が棒体部61の
中心軸回りに回転しない。このため、操作部材60が上
下に移動可能な構造であるにもかかわらず、その中心軸
回りの回転が生じない。
【0050】平面64,64に接触する収容部36Bの
内面、具体的には半球部33Bの長孔34Bを挟む上部
裏面に、V状の突起37B,37Bを形成しているの
で、操作部材60の長孔34Bに沿った傾動動作を阻害
することなく、操作部材60と回動部材30Bの接触面
積が増大し、操作部材60の回り止めが確実となる。
【0051】組立においては、上ケース20内に回動部
材30A,30B及び操作部材60をセットする。ま
た、下ケース10内にキースイッチ70、第1スプリン
グ40A及び第2スプリング40Bをセットし、第1ス
プリング40Aを下方に若干圧縮した状態で、支持部材
41Aを下ケース10の第1爪部14により固定すると
共に、第2スプリング40Bを下方に若干圧縮した状態
で、支持部材41Bを下ケース10の第2爪部15によ
り固定する。そして、この状態で下ケース10と上ケー
ス20を組み合わせる。
【0052】下ケース10と上ケース20を組み合わせ
るに当たって、下ケース10に支持部材41A,41B
を固定しておくことができ、ひいては支持部材41A,
41Bの下にある第1スプリング40A及び第2スプリ
ング40Bを固定しておくことができるので、組立が容
易である。
【0053】図10は本発明の第2実施形態に係る多方
向入力装置の縦断面図である。
【0054】本発明の第2実施形態に係る多方向入力装
置は、本発明の第1実施形態に係る多方向入力装置と比
較して、操作部材60とこれを上方へ付勢する第2スプ
リング40Bとの間に介在する支持部材41Bを省略し
た点が大きく相違する。また、支持部材41Bを省略し
たことに伴い、下ケース10の第2爪部15は、第2ス
プリング40Bの下端部を直接係止するようになってい
る。
【0055】この多方向入力装置のように、支持部材4
1Bを省略し、操作部材60を第2スプリング40Bに
より直接上方へ押圧することも可能である。また、回動
部材30A,30Bを中立位置に保持する第1スプリン
グ40Aについても、支持部材41Aを省略して回動部
材30A,30Bを直接上方へ押圧することも可能であ
る。
【0056】図11は本発明の第3実施形態に係る多方
向入力装置の縦断面図である。
【0057】本発明の第3実施形態に係る多方向入力装
置は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る多
方向入力装置と比較して、操作部材60を上方へ付勢す
る第2スプリング40Bを操作部材60の中に組み込ん
だ点が大きく相違する。
【0058】即ち、下段の回動部材30Bの半球部33
Bに水平なピン39Bを設け、ピン39Bに対して操作
部材60を上下方向に移動可能とすると共に、ピン39
Bの上方に位置して操作部材60の球体部62内に第2
スプリング40Bを圧縮状態で組み込んだ構造になって
いる。
【0059】このような構造による場合にも、操作部材
60は第2スプリング40Bにより上方に付勢され、キ
ースイッチ70の動作に要する力を増大させることによ
り、その誤動作を防止することができる。
【0060】なお、本発明ではキースイッチ70を省略
することも可能である。その場合は、操作部材60の球
体部62を下ケース10により直接、或いは支持部材を
介して支承する。支承部の上面は、球体部62に対応す
る球面状の受け部とするのが好ましい。また、この場合
においても、操作部材60を第2スプリング40Bによ
り上方に付勢することが可能であり、これにより操作部
材60の動作をスムーズにすることができる。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明に係る多
方向入力装置は、上下一組の回動部材の各長孔を貫通す
る操作部材に球体部設けられており、この球体部
方から回転自在に支承される一方、下段の回動部材の半
球部に収容されることにより、ピン結合を用いることな
操作部材と回動部材とを連結することができる。従っ
て、ピンの使用に伴う部品点数の増大及び組立工数の増
大を回避することができる。
【0062】操作部材を回動部材に対して上下方向に移
動可能な構造とすることが容易であり、この構造によ
り、操作部材の下方のケース内にキースイッチを配置し
て直接的に操作することができるので、キースイッチ付
き装置の場合には、装置の外寸を小さくすることができ
る。また、操作部材を押し込み操作したときに回動部材
やケースに回転モーメントが加わらないことにより、こ
れらの部材を樹脂化できるので、部材コストの低減を図
ることができる。更に、操作部材の傾動操作位置に関係
なくキースイッチの押し込み操作に要する力を安定させ
ることも可能である。
【0063】操作部材を副スプリングにより上方に付勢
することにより、キースイッチの動作に要する力が増大
し、その誤動作を回避することができる。
【0064】上下一組の回動部材において、それぞれの
回動中心線を交差させ、その交点と球体部の中心点をほ
ぼ一致させることにより、操作部材の動作を円滑にする
ことができる。
【0065】操作部材の球体部を支持部材を介して上方
へ弾性的に押圧し、該支持部材の上面に、球体部の外面
に対応する球面状の受け部を設けることにより、操作部
材の動作を一層円滑にすることができる。
【0066】ケースを下ケースと上ケースに分割し、下
ケースに、主スプリング及び副スプリング或いはこれら
の上に載置される支持部材を係止する爪部を設けること
により、組立作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る多方向入力装置の
3面図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
側面図である。
【図2】同多方向入力装置の内部構造を説明するための
縦断面図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】同多方向入力装置に使用される下ケースの3面
図で、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は側面
図である。
【図4】同下ケースの縦断面図で、(a)は図3(b)
のA−A線断面図、(b)は図3(b)のB−B線断面
図である。
【図5】同多方向入力装置に使用される上ケースの3面
図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側
面図、(d)は右側面図、(e)は背面図である。
【図6】同多方向入力装置に使用される上段の回動部材
の3面図で、(a)は平面図、(b)は縦断正面図、
(c)は底面図である。
【図7】同多方向入力装置に使用される下段の回動部材
の3面図で、(a)は平面図、(b)は縦断正面図、
(c)は底面図である。
【図8】同多方向入力装置に使用される操作部材の3面
図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面
図である。
【図9】同多方向入力装置に使用される支持部材の3面
図で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底
面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る多方向入力装置
の縦断正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る多方向入力装置
の縦断側面図である。
【符号の説明】
10 下ケース 14 第1爪部 15 第2爪部 20 上ケース 30A,30B 回動部材 33A 円弧部 33B 半球部 34A,34B 長孔 37B 突起 40A 第1スプリング(主スプリング) 40B 第2スプリング(副スプリング) 41A,41B 支持部材 42B 受け部 50A,50B 信号出力手段 60 操作部材 61 棒体部 62 球体部 70 キースイッチ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、ケース内に直交する2方向に
    回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向
    に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、上下一組
    の回動部材の各一端部に連結されて、各回動部材の回動
    角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段と、
    上下一組の回動部材の各長孔に下方より挿入され、下部
    の球体部により上方への抜け止めがなされると共に、該
    球体部が下方から回転自在に支承されることにより周囲
    の任意方向に操作される操作部材とを具備しており、上
    側の回動部材は、両端部に設けられ、ケースに各々軸支
    される軸部と、この軸部の間に配置された上側に凸のア
    ーチであって、面上に前記長孔が形成された円弧部とを
    有しており、下側の回動部材は、両端部に設けられ、ケ
    ースに各々軸支される軸部と、この軸部の間であり且つ
    前記円弧部に沿って配置される半球状のドームであっ
    て、面上に前記長孔が形成された半球部とを有してお
    り、前記下側の回動部材の半球部には前記操作部材の球
    体部が収容されるようになっていることを特徴とする多
    方向入力装置。
  2. 【請求項2】 前記上下一組の回動部材は、中立位置に
    保持されるように主スプリングにより付勢されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の多方向入力装置。
  3. 【請求項3】 前記ケース内には、操作部材の下方に位
    置してキースイッチが設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の多方向入力装置。
  4. 【請求項4】 前記操作部材は、副スプリングにより上
    方へ付勢されていることを特徴とする請求項3に記載の
    多方向入力装置。
  5. 【請求項5】 前記副スプリングは、支持部材を介して
    操作部材の球体部を上方へ弾性的に押圧し、該支持部材
    は、球体部の外面に対応する球面状の受け部を上面に有
    することを特徴とする請求項4に記載の多方向入力装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ケースは下ケースと上ケースに分割
    されており、下ケースは主スプリング及び副スプリング
    或いはこれらの上に載置される支持部材を係止する爪部
    を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    に記載の多方向入力装置。
  7. 【請求項7】 上下一組の回動部材は、それぞれの回動
    中心線が交差し、その交点と前記球体部の中心点がほぼ
    一致することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又
    は6に記載の多方向入力装置。
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