JPH063754Y2 - 車体フレ−ムの結合構造 - Google Patents

車体フレ−ムの結合構造

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JPH063754Y2
JPH063754Y2 JP1987127490U JP12749087U JPH063754Y2 JP H063754 Y2 JPH063754 Y2 JP H063754Y2 JP 1987127490 U JP1987127490 U JP 1987127490U JP 12749087 U JP12749087 U JP 12749087U JP H063754 Y2 JPH063754 Y2 JP H063754Y2
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英昭 戸澤
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、フレーム要素としてパイプ材を用いて構成し
た小型車輌(自動二輪車、自動三輪車等)の車体フレー
ムに係り、特にフレーム要素相互の結合構造に関するも
のである。
従来技術およびその問題点 第1図は、公知に係る自動二輪車01を概略左側面として
示している。自動二輪車01の車体フレームは、ハンドル
回転軸を支持するヘッドパイプ02と、ヘッドパイプ02に
連なって下方傾斜姿勢で車体後方側へ伸長する左右一対
の主フレーム03と、同じくヘッドパイプ02に連なって傾
斜姿勢で下方へ伸び主フレーム03と協働してエンジンE
を支持する左右一対の前部パイプ04と、主フレーム03の
長さ方向ほぼ中央部に連なり車体後方へ向って伸長する
左右一対の座席支持パイプ05と、その両端の各々が主フ
レーム03、座席支持パイプ05に連なる後部パイプ06とを
主たるフレーム要素として構成されている。
斯かる車体フレームの主フレーム03と座席支持パイプ0
5、主フレーム03と後部パイプ06、あるいは座席支持パ
イプ05と後部パイプ06を分離可能に結合する場合には、
例えば第2図ないし第4図に示すパイプ端部構造(図は
座席支持パイプ05を示している)が採用される。
主フレーム03の突片に螺子結合される座席支持パイプ05
は断面矩形であって、壁07にボルト用開口08が形成さ
れ、その螺子孔010を開口08に一致させて角形ナット09
が座席支持パイプ05の端部に密嵌せられている。そし
て、壁07と対向する壁011の一部012が螺子孔010に向っ
て凹まされ、そのかしめ付け関係および溶接によって座
席支持パイプ05からのナット09の離脱が防止されてい
る。さらに、ナット09に近く壁013に液抜き用開口014が
形成されている。この液抜き用開口014は座席支持パイ
プ05内に進入した表面処理液を排出させるためのもので
あって、各フレーム要素を結合して組立てた車体フレー
ムに表面塗装を行うに際して、該車体フレームに脱脂→
水洗→皮膜化成処理→水洗→乾燥→電着塗装→水洗→水
切→乾燥→…等の処理を施す間に座席支持パイプ05内に
進入した表面処理液を排出するためのものである。
ところが、実際には液抜き用開口014よりもナット09に
近い側のA部に処理液が残留する傾向があり防錆上好ま
しくないため、開口014を通じて十分なる液抜きを行う
様に注意しなければならず、作業能率が損われていた。
また、座席支持パイプ05を製造するに当り、液抜き用開
口014を形成し、ナット09をパイプ05に溶接し、その溶
接ビードを取除く作業を行わなければならず、作業工数
が多く生産性阻害要因になっていた。
一方、いずれもパイプ材で形成されたフレーム要素相互
を分離可能に結合する方法として、各フレーム要素の端
部に継手部片を密嵌させて溶接により固定し、両継手部
片をボルトで結合する手法が知られている(例、実開昭
58-43579号公報)。
この結合構造においても、車体フレームの表面塗装を行
う際にフレーム要素内に進入した表面処理液の排出が難
しく、また複雑な形状の継手部片を加工しなければなら
ないだけでなく、溶接作業,溶接ビード除去作業を必要
とし、生産性が阻害される欠点があった。
問題点を解決するための手段 本考案は斯かる技術的背景の下に創案されたものであ
り、その目的は、車体フレームの表面塗装を行うに当っ
てパイプ材製フレーム要素内に進入した表面処理液の排
出が円滑に行われ、フレーム要素端部の加工が簡単なる
車体フレームの結合構造を提供することである。
この目的は、フレーム要素としてパイプ材を用いて構成
した小型車輌の車体フレームにおいて、第一フレーム要
素の突片に断面矩形状パイプ材製第二フレーム要素の端
部を宛てがい、突片に形成された開口および第二フレー
ム要素の断面矩形状パイプ壁に形成された開口を貫通さ
せた締着ボルトを、第二フレーム要素の端部に嵌入,抜
け止め係止されたナットに螺入し、もって第一フレーム
要素に対して第二フレーム要素を結合してなり、前記第
二フレーム要素の断面矩形状パイプ壁の各内周壁面にそ
れぞれ嵌入,接触しうるナット外周接触部を残して前記
ナット外周の一部が切欠かれ、該切欠き部が前記第二フ
レーム要素の内奥部空間を外部に連通する液抜き用通路
になされ、前記ナットの貫通螺子孔に向う凹部が前記第
二フレーム要素の壁面に形成されてナット抜け止め構造
になされていることを特徴とする車体フレームの結合構
造を提供することによって達成される。
実施例 以下、第5図ないし第9図に示した本考案の一実施例に
ついて説明する。
第5図は、従来例として第1図に示したB部の結合構造
を改良した構造を分解斜視図として示しており、ボルト
用開口3が形成された突片2が主フレーム1の上面に突
設され、該突片2に締着ボルト17をもって座席支持パ
イプ4が結合固定される様になっている。
断面矩形の座席支持パイプ4の結合端部5は第6図ない
し第8図に示す構造になされ、四角形状のナット12(第
9図)がその四壁(側壁6,8,上壁10、下壁11)に接
触して座席支持パイプ4内に嵌入されている(遊嵌では
ない)。ナット12の上面および下面には螺子孔13の中心
線と直交する方向に指向する突条14,15が設けられ、そ
の本体の丈(D2)が座席支持パイプ4の上下方向内径(D1)
よりも小さくなっている。したがって、突条14,15がそ
れぞれ上壁10、下壁11に接触する様に座席支持パイプ4
内に嵌入されたナット12は座席支持パイプ4の各壁と協
働して四つの液抜き用通路16を画成する。なお、この液
抜き用通路16はナット12の周面に形成された切欠きによ
って画成されると見做すこともできる。
座席支持パイプ4内に嵌入されたナット12の螺子孔13
は、座席支持パイプ4の側壁6に形成されたボルト用開
口7に合致せしめられ、また側壁8に形成された開口9
の周辺部が螺子孔13内に向って凹まされ、ナット12の抜
け止めになされている。斯かる構造になされた座席支持
パイプ4の端部5は、その側壁6を主フレーム1の突片
2に宛てがい、締着ボルト17を突片2の開口3に貫通さ
せてナット12の螺子孔13に螺入することによって主フレ
ーム1に結合される。
本実施例にあっては、座席支持パイプ4の端部5内に嵌
入されたナット12の周面に液抜き用通路16が画成されて
いるため、主フレーム1に対して座席支持パイプ4を結
合し、全体としても組立てられた車体フレームに表面塗
装を行う際、座席支持パイプ4内に表面処理液が進入し
ても、液抜き用通路を通じて該表面処理液が円滑に排出
され、残留表面処理液に起因するパイプ内面の発錆が防
止される。
また、座席支持パイプ4の端部5の構造を完成させるに
は、ナット12を座席支持パイプ4内に嵌入して開口9の
周辺の側壁8をナット12の螺子孔13内に向って凹ませる
だけで良く、このかしめ付け関係によってナット12の離
脱が防止されるため、溶接作業(座席支持パイプ4に対
するナット12の溶接固定)を省くことができ、座席支持
パイプ4の組立作業能率が向上する。なお、開口9の周
辺側壁8を凹ませてナット12を固定すると、座席支持パ
イプ4の端部5におけるナット12の位置が正確に定まる
という利点が得られ、その位置決めに手間がかからず、
この点でも座席支持パイプ4の組立て作業能率が向上す
る。
さらに、座席支持パイプ4にあっては、先に述べた座席
支持パイプ05におけるが如き液抜き用開口014を形成す
る必要がないため、座席支持パイプ4の端部5の加工に
要する手間を省くことができ、外観性も良好である。
加えて、座席支持パイプ4内に嵌入されるナット12の形
状は実開昭58-43579号公報に示されるが如き継手部片の
それに比して単純であり、製造経費が廉価である。
なお、前記実施例では四つの液抜き用通路が形成されて
いるが、該通路が単一であっても表面処理液の排出は行
われる。
発案の効果 以上の説明から明らかな様に、第一フレーム要素の突片
にパイプ材製第二フレーム要素の端部を宛てがい、突片
に形成された開口および第二フレーム要素のパイプ壁に
形成された開口を貫通させた締着ボルトを、第二フレー
ム要素の端部に嵌入,抜け止め係止されたナットに螺入
し、もって第一フレーム要素に対して第二フレーム要素
を結合して成り、ナットの外周の一部が切欠かれ、該切
欠き部が第二フレーム要素の内奥部空間を外部に連通す
る液抜き用通路になされていることを特徴とする車体フ
レームの結合構造が提案された。
本考案によって得られる利点は下記の通りである。
パイプ材製第二フレーム要素の端部内に嵌入されたナ
ットの外周の一部が切欠かれ、該切欠き部分が液抜き用
通路になされているため、各フレーム要素を結合して組
立たて車体フレームに表面塗装を行う際、第二フレーム
要素内に表面処理液が進入しても、液抜き用通路を通じ
て表面処理液が円滑に排出され、残留表面処理液に起因
する第二フレーム要素の発錆が防止される。
第二フレーム要素の断面矩形状パイプ壁の各内周壁面
にそれぞれ嵌入,接触しうるナット外周接触部を残して
前記ナット外周の一部を切欠き、前記ナットの貫通螺子
孔に向う凹部を前記第二フレーム要素の壁面に形成して
ナット抜け止構造に構成したため、溶接等の固着手段を
施さずに前記ナットを前記第二フレーム要素の端部に確
固と位置決めして固定することができ、作業が容易で工
数を低減してコストダウンを図ることができる。
第二フレーム要素内に嵌入されるナットの形状は実開
昭58-43579号公報に示された継手部片のそれに比して単
純であり、その製作経費が廉価である。
第二フレーム要素内に嵌入されたナットの周囲に液抜
き用通路が存在するため、第二フレーム要素のパイプ壁
に液抜き用開口を形成する必要がなく、第二フレーム要
素の加工に要する手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知に係る車体フレームの結合構造を採用した
自動二輪車の側面図、第2図はその車体フレームを構成
する座席支持パイプの端部側面図、第3図はそのIII−I
II線断面図、第4図は第2図におけるIV−IV線断面図、
第5図は本考案の一実施例に係る車体フレームの結合構
造を示す車体フレームの要部分解斜視図、第6図は該結
合構造におけるフレーム要素である座席支持パイプの端
部側面図、第7図はそのVII−VII線断面図、第8図は第
6図におけるVIII−VIII線断面図、第9図は第5図,第
6図に示した座席支持パイプ内に嵌入されたナットの斜
視図である。 1…主フレーム、2…突片、3…開口、4…座席支持パ
イプ、5…端部、6…側壁、7…開口、8…側壁、9…
開口、10…上壁、11…下壁、12…ナット、13…螺子孔、
14…突条、15…突条、16…液抜き用通路、17…締着ボル
ト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム要素としてパイプ材を用いて構成
    した小型車輌の車体フレームにおいて、 第一フレーム要素の突片に断面矩形状パイプ材製第二フ
    レーム要素の端部を宛てがい、突片に形成された開口お
    よび第二フレーム要素の断面矩形状パイプ壁に形成され
    た開口を貫通させた締着ボルトを、第二フレーム要素の
    端部に嵌入,抜け止め係止されたナットに螺入し、もっ
    て第一フレーム要素に対して第二フレーム要素を結合し
    てなり、 前記第二フレーム要素の断面矩形状パイプ壁の各内周壁
    面にそれぞれ嵌入,接触しうるナット外周接触部を残し
    て前記ナット外周の一部が切欠かれ、該切欠き部が前記
    第二フレーム要素の内奥部空間を外部に連通する液抜き
    用通路になされ、前記ナットの貫通螺子孔に向う凹部が
    前記第二フレーム要素の壁面に形成されてナット抜け止
    め構造になされていることを特徴とする車体フレームの
    結合構造。
JP1987127490U 1987-08-24 1987-08-24 車体フレ−ムの結合構造 Expired - Lifetime JPH063754Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6299287A (ja) * 1985-10-28 1987-05-08 ヤマハ発動機株式会社 二輪車等の車両用フレ−ム

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