JPH0637507A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH0637507A
JPH0637507A JP19248692A JP19248692A JPH0637507A JP H0637507 A JPH0637507 A JP H0637507A JP 19248692 A JP19248692 A JP 19248692A JP 19248692 A JP19248692 A JP 19248692A JP H0637507 A JPH0637507 A JP H0637507A
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JP
Japan
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dielectric substrate
conductor
conductors
short
coupling
Prior art date
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Pending
Application number
JP19248692A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yamashita
和郎 山下
Osamu Teshigawara
治 勅使河原
Hiroaki Iijima
寛明 飯島
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】トリプレート構造型誘電体フィルタにおいて,
結合用スリットを設けるための誘電体基板の階段状加工
する必要性を省くことにより,製造工程を単純化し、し
かも小型化、薄型化を可能にする。 【構成】上側誘電体基板101の下面および下側誘電体
基板102の上面に1/4波長共振器内導体107a、
107bを設け、上側誘電体基板101の下面および下
側誘電体基板102の上面に、結合用接地導体108を
設ける。結合用接地導体108は1/4波長共振器内導
体107aの短絡側の側面から1/4波長共振器内導体
107bの短絡側の側面まで延在して設ける。結合用接
地導体108の後方端は底面導体(短絡導体)104に
接続する。結合用接地導体108の後方端と前方端とは
所定の間隔d離れている。前記のような上側誘電体基板
101の下面および下側誘電体基板102の上面を貼り
合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘電体フィルタに関し、
特にトリプレート構造コムライン型誘電体フィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】図2A、B、Cは、それぞれ、従来のト
リプレート構造型誘電体フィルタを示す分解組立図、底
面図および斜視図であり、図3はその等価回路を示すブ
ロック図である。
【0003】この従来の誘電体フィルタは、貼り合わせ
タイプの結合用スリットを有するトリプレート構造誘電
体フィルタであり、2個の誘電体ブロック201を貼り
合わせたものに側面GND板を接合した構造となってい
る。
【0004】この従来のトリプレート構造型誘電体フィ
ルタは次のようにして製造される。
【0005】まず、スリット206用の突起を持った型
を使用して型抜きにより誘電体ブロック201を形成す
る。なお、この型抜きに使用する型はより従来の型に比
べて簡単な構造とすることができるために、型抜き作業
が一応は容易となっている。
【0006】次に、誘電体ブロック201の当接平面2
02(この当接平面202上には内導体が形成されるこ
とになるので内導体面202ともいう)上に内導体21
2を形成する。
【0007】次に、誘電体ブロック201の背面、底面
および側面の全面に背面導体203、底面導体204、
側面導体205をそれぞれ設ける。この場合、側面には
入出力用導体208の両側を残して全面に側面導体20
5を形成する。また、下側の誘電体ブロック201の背
面には表面実装用入出力導体209の周囲を残して全面
に背面導体203を形成する。
【0008】このように内導体212、背面導体20
3、底面導体204、側面導体205を構成して各々の
導体を互いに接続する。内導体212が底面導体204
によって接続されることにより内導体212が短絡され
る。このように底面導体204は短絡導体を構成するこ
とになるので短絡導体204ともいう。
【0009】なお、以上のような導体は一般的には銀ペ
ーストを塗布しその後焼成することにより形成される。
【0010】次に、このようにして形成した上側および
下側の2個の誘電体ブロック201を、当接平面202
を互いに当接させ当接する内導体212間を、例えば銀
ペーストを用いて接合することにより貼り合わせる。
【0011】次に、貼り合わせた誘電体ブロック201
の側面導体205上に側面GND板207を接合してト
リプレート構造型誘電体フィルタを完成する。
【0012】なお、入出力用導体208を表面実装用入
出力導体209と接続するために、下側の誘電体ブロッ
ク201の側面には入出力用導体216が設けられてい
る。
【0013】このようにして形成されたトリプレート構
造型誘電体フィルタにおいては、図2Cに示すように、
内導体212は内導体212に平行な背面導体203か
らなる2つの外導体210の中心にあり、トリプレート
ライン(Triplate Line )の中心導体ともいわれる。
【0014】この従来のトリプレート構造型誘電体フィ
ルタにおいては、内導体212、上側および下側の外導
体210は短絡導体204によって短絡されていて、ま
た図2Cの高さ方向がTEMモードにおいて共振波長の
1/4となり、1/4波長トリプレート構造型誘電体フ
ィルタとして動作する。
【0015】内導体212の間には結合用スリット21
5bが設けられ、内導体212の外側には特性インピー
ダンス整合用スリット215a、215cがそれぞれ設
けられている。
【0016】これらのスリット215a、215b、2
15cは誘電体ブロック201の誘電体とは異なる誘電
率をもつ誘電体(通常は空気)で構成されており、図3
に示すように、互いに隣接する共振器222間に電磁界
結合を生じさせる。
【0017】すなわち、共振周波数fにおいて、このス
リット215a、215b、215cが存在するため
に、共振器222間において偶モードの実効誘電率と奇
モードの実効誘電率との間に違いが発生する。
【0018】いま、偶モードの実効誘電率をεre、奇
モードの実効誘電率をεro、結合係数をKとすると、
【0019】
【数1】
【0020】が得られる。
【0021】また、共振器222の特性インピーダンス
Zは、偶モード時の特性インピーダンスZ0e、奇モー
ド時の特性インピーダンスZ0oから、
【0022】
【数2】
【0023】となる。
【0024】そして、共振器222間のジャイレータ2
25のジャイレータインピーダンスをZjとすると、
【0025】
【数3】
【0026】となる。
【0027】したがって、これらの式から所望の特性の
誘電体フィルタを設計することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトリプレート構造型誘電体フィルタでは、内
導体212によって構成される共振器222間に誘電体
ブロック201の誘電体とは異なる誘電率をもつ誘電体
(通常は空気)で構成されるスリット215a、215
b、215cを設けることが必要である。そのために、
誘電体ブロック201を階段状に加工または一体成型す
る必要が生じ、製造工程が複雑になり、製造コストが上
昇するという問題がある。
【0029】そして、このような誘電体フィルタがさら
に小型化、薄型化された場合には、スリットの形成自体
がさらに困難となるという問題がある。
【0030】したがって、本発明の目的は、製造工程が
複雑になることがなく、しかも小型化、薄型化が可能に
なる誘電体フィルタを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、背面導
体が上面に設けられた上側誘電体基板と、背面導体が下
面に設けられ、前記上側誘電体基板と貼り合わせられた
下側誘電体基板と、前記上側誘電体基板の下面または前
記下側誘電体基板の上面の少なくとも一方の面上に設け
られそれぞれ開放端側と短絡側とを有する複数の共振器
内導体と、前記複数の共振器内導体の短絡端に接続され
た短絡導体とを備える誘電体フィルタにおいて、前記複
数の共振器内導体と同一平面内であって、前記複数の共
振器内導体の短絡側の側面間に所定の長さをもってそれ
ぞれ接続するとともに前記短絡導体にも接続して設けら
れた接地導体を有することを特徴とする誘電体フィルタ
が得られる。
【0032】
【作用】本発明においては、結合用接地導体を共振器内
導体と同一平面内に設けているから、この結合用接地導
体の存在により共振器内導体は短絡側にLを有する構造
となり、共振器内導体間に誘電性結合が発生する。した
がって、結合用スリットを設けるために誘電体基板を階
段状に加工または一体成型等する必要がない。したがっ
て、誘電体基板の加工精度によって誘電体フィルタの特
性のばらつきが限定されてしまうこともなくなる。さら
に、誘電体基板を階段状に加工または一体成型等する必
要がないから、誘電体フィルタの小型化、薄型化も可能
となる。
【0033】なお、本発明においては、共振器内導体の
開放端側を上側誘電体基板の前側面および/または下側
誘電体基板の前側面を貫通しない構造とすることがで
き、これらの前側面には開放端側導体を設けることがで
きる。
【0034】また、共振器内導体の開放端側を上側誘電
体基板の前側面および/または下側誘電体基板の前側面
を貫通する構造としてもよく、この場合には、これらの
前側面には開放端側導体を設けない。
【0035】さらに、共振器内導体の短絡端に接続され
る短絡導体は好ましくは上側誘電体基板の後側面および
下側誘電体基板の後側面の全面に設けられる。また、上
側誘電体基板の右左側面および下側誘電体基板の右左側
面にも好ましくは入出力端子部を除いて全面に側面導体
が設けられる。
【0036】また、共振器内導体は好ましくは上側誘電
体基板の下面および下側誘電体基板の上面の両面に設け
られる。そして、結合用接地導体も好ましくは上側誘電
体基板の下面および下側誘電体基板の上面の両面に設け
られる。
【0037】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を参照し
て説明する。
【0038】図1Aは本発明の実施例を説明するための
模式展開図であり、図1Bは本実施例の底面図である。
【0039】上側誘電体基板101および下側誘電体基
板102には高誘電率でQが高く、しかも温度依存性の
少ない高誘電率材料が用いられており、このような材料
を用いて1/2波長または1/4波長共振器を作ること
により、小型で低損失な誘電体共振器を得ている。
【0040】上側誘電体基板101の下面および下側誘
電体基板102の上面には1/4波長共振器内導体10
7a、107bがともに設けられている。1/4波長共
振器内導体107a、107bの後方端がともに短絡端
となっており、コムライン配列で共振器間を電磁界結合
させている。
【0041】1/4波長共振器内導体107a、107
bは、背面導体103、底面導体(短絡導体)104、
側面導体105および開放端側導体106によって囲ま
れた構造となっている。なお、背面導体103は上側誘
電体基板101の上面および下側誘電体基板102の下
面に設けられ、底面導体104は上側誘電体基板101
の後側面および下側誘電体基板102の後側面に設けら
れ、側面導体105は上側誘電体基板101の右側面お
よび左側面並びに下側誘電体基板102の右側面および
左側面に設けられ、開放端側導体106は上側誘電体基
板101の前側面および下側誘電体基板102の前側面
に設けられている。
【0042】1/4波長共振器内導体107a、107
bの短絡端はともに底面導体104と接続され、その開
放端側は開放端側導体106までは貫通していない構造
となっている。
【0043】上側誘電体基板101の下面および下側誘
電体基板102の上面には、さらに結合用接地導体10
8が設けられている。結合用接地導体108は1/4波
長共振器内導体107aの短絡側の側面から1/4波長
共振器内導体107bの短絡側の側面まで延在して設け
られている。結合用接地導体108の後方端は底面導体
104に接続され、結合用接地導体108の前方端は1
/4波長共振器内導体107aおよび107bの開放端
側に向かって延在し、結合用接地導体108の後方端と
前方端とは所定の間隔d離れている。
【0044】この結合用接地導体108の存在により、
1/4波長共振器内導体107aおよび107bは短絡
側に底面導体104に対してLを有する構造となり、1
/4波長共振器内導体107aおよび107b間に誘電
性結合を発生させる。
【0045】入出力用導体109も上側誘電体基板10
1の下面および下側誘電体基板102の上面にそれぞれ
設けられ、1/4波長共振器内導体107a、107b
のある点から上側誘電体基板101および下側誘電体基
板102の側面にまでそれぞれ延在している。
【0046】入出力用導体109は下側誘電体基板10
2の左側面および右側面にそれぞれ設けられた断面が半
円状の凹部111a、111bの側面上をそれぞれ延在
し下側誘電体基板102の底面に設けられた入出力端子
110a、110bにそれぞれつながっている。このよ
うに入出力端子がそれぞれ誘電体フィルタの底面に設け
られているから表面実装に適した構造となる。なお、入
出力用導体109は上側誘電体基板101の左側面およ
び右側面にそれぞれ設けられた断面が半円状の凹部11
1a、111bの側面の途中までそれぞれ延在して設け
られている。
【0047】このような1/4波長共振器内導体107
a、107bが設けられた上側誘電体基板101の下面
および下側誘電体基板102の上面を貼り合わせてトリ
プレートライン1/4波長誘電体フィルタが構成され
る。なお、上側誘電体基板101および下側誘電体基板
102としては入出力端子の部分を除いてほぼ同一のも
のを使用している。そしてこの上側誘電体基板101お
よび下側誘電体基板102は平板の高誘電率基板を用い
ることができるから、従来のようにスリットを設けるた
めに階段状に加工したり一体成型する必要もない。
【0048】
【発明の効果】本発明においては、結合用接地導体を共
振器内導体と同一平面内に設けているから、この結合用
接地導体の存在により共振器内導体は短絡側にLを有す
る構造となり、共振器内導体間に誘電性結合が発生す
る。したがって、結合用スリットを設けるために誘電体
基板を階段状に加工または一体成型等する必要がない。
したがって、誘電体基板の加工精度によって誘電体フィ
ルタの特性のばらつきが限定されてしまうこともなくな
る。さらに、誘電体基板を階段状に加工または一体成型
等する必要がないから、誘電体フィルタの小型化、薄型
化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であり、図
1Aは模式展開図であり、図1Bは底面図である。
【図2】従来例を説明するための図であり、図2A、
B、Cは、それぞれ、従来のトリプレート構造型誘電体
フィルタを示す分解組立図、底面図および斜視図であ
る。
【図3】図2の誘電体フィルタの等価回路を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101…上側誘電体基板 102…下側誘電体基板 103…背面導体 104…底面導体(短絡導体) 107a、107b…1/4波長共振器内導体 108…結合用接地導体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背面導体が上面に設けられた上側誘電体基
    板と、背面導体が下面に設けられ、前記上側誘電体基板
    と貼り合わせられた下側誘電体基板と、前記上側誘電体
    基板の下面または前記下側誘電体基板の上面の少なくと
    も一方の面上に設けられそれぞれ開放端側と短絡側とを
    有する複数の共振器内導体と、前記複数の共振器内導体
    の短絡端に接続された短絡導体とを備える誘電体フィル
    タにおいて、 前記複数の共振器内導体と同一平面内であって、前記複
    数の共振器内導体の短絡側の側面間に所定の長さをもっ
    てそれぞれ接続するとともに前記短絡導体にも接続して
    設けられた接地導体を有することを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
JP19248692A 1992-07-20 1992-07-20 誘電体フィルタ Pending JPH0637507A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9080531B2 (en) 2011-03-31 2015-07-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Cylinder structure for internal combustion engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9080531B2 (en) 2011-03-31 2015-07-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Cylinder structure for internal combustion engine

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