JPH0637370B2 - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JPH0637370B2
JPH0637370B2 JP60205387A JP20538785A JPH0637370B2 JP H0637370 B2 JPH0637370 B2 JP H0637370B2 JP 60205387 A JP60205387 A JP 60205387A JP 20538785 A JP20538785 A JP 20538785A JP H0637370 B2 JPH0637370 B2 JP H0637370B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式(I): 〔式中、R1はハロゲン原子を、R2は低級アルキル基を示
す。X及びYはそれぞれ独立して低級アルキル基、低級
アルコキシ基、ハロゲン原子またはジフルオロメトキシ
基を示し、Zは窒素原子またはCH基を示す。〕 で表されるピラゾールスルホニルウレア誘導体と2−ク
ロロ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−
1,3,5−トリアジン(アトラジン)または2−(4
−クロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)アミノ−2−メチルプロピオニトリル(シ
アナジン)のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物
とを有効成分として含有することを特徴とする除草剤組
成物に関する。
長年にわたる除草剤の研究開発のなかから多種多様な薬
剤が実用化され、これら除草剤は雑草防除作業の省力化
や農園芸作物の生性向上に寄与してきた。今日において
も、より優れた除草特性を有する新規薬剤の開発が要望
され、特に農園芸用除草剤としては、栽培作物に薬害を
及ぼすことなく、対象雑草のみを選択的にかつ低薬量で
防除しうることが望ましいが、既存の薬剤は必ずしもこ
の要求を満たすものでは無かった。
一般式(I)で表される化合物は従来の除草剤に比して
低薬量で優れた除草効果をあげ、なおかつトーモロコシ
に対して高い安全性を有する。また、一年生イネ科雑
草、一年生広葉雑草に卓効を示すのみならず、多年性雑
草にも強い効力を示し、その有用性は大きい。
また従来より知られている、アトラジン、シアナジンは
ノビエ、エノコログサ、メヒシバなどの一年生イネ科雑
草、一年生広葉雑草に対し、一般式(I)で表される化
合物に比して高薬量で使用されてきたが、その結果、こ
れらの薬剤で防除困難な抵抗性の広葉雑草や多年性雑草
の増加をもたらし、その改善が望まれている。
本発明者は、前記一般式(I)で表される化合物の除草
効果を増大させるべく研究を行った結果、一般式(I)
で表される化合物に、従来使用されているアトラジン、
シアナジンを配合すると、それぞれの除草効果が単に相
加的に得られるのみならず、相乗的殺草効果が現れる事
を見出し本発明を完成した。この相乗効果は大きく、本
発明組成物により、トーモロコシに対して薬害を及ぼす
こともなく、低薬量で一年生雑草から多年性雑草まで完
全に防除でき、本発明の有用性は非常に大きい。また特
にイネ科雑草に対する殺草効果の相乗作用は著しく、上
記の混合施用によって、本発明組成物中に含まれるアト
ラジン、シアナジンの使用薬量の低減をも可能とし、極
めて有用性が高い。また、本発明除草剤組成物は、雑草
の発芽前および発芽後に処理しても効果を有し、土壌処
理、茎葉兼土壌処理でも高い効果が得られる。又、トー
モロコシ以外の各種穀類に対しても有用であり、その他
の畑地、果樹園などの農園芸分野及び運動場、空き地、
林地、タンクヤード、線路端などの非農耕地における各
種雑草の防除にも適用でき、雑草防除にあたって大きな
経済的効果を示す。
本発明による組成物は、各成分の相対的活性にもよる
が、一般にはアトラジン、シアナジン1重量部当たり一
般式(I)で表される化合物 0.001〜50重量部、好適に
は0.01〜10重量部含んでいる。多くの場合、本発明の配
合除草剤の最高の利点は式(I)で表される化合物の割
合が他の除草剤よりも低い時、例えば他の除草剤1重量
部当たり一般式(I)で表される化合物が 0.001〜0.5
重量部のときに得られる。
適用すべき混合物の量は、多数の因子、例えば生育を阻
止すべき特定の対象植物の種類などにより左右される
が、一般に0.01〜10kg/haの量が普通は適当である。当
業者であれば標準化された通常のテストにより特に多数
の実験を行わなくても適当な使用割合が容易に決定出来
る。
本発明組成物は、活性成分を固体または液体希釈剤から
なるキャリヤーと混合した組成物の形態で使用するのが
好ましい。組成物は更に界面活性剤を含むのが好まし
い。
次に本発明における一般式(I)で表される化合物の代
表例を第1表に示す。以下の化合物は一般式(I)で表
される化合物に包含されるものではあるが、一般式
(I)で表される化合物はこれらに限定されるものでは
ない。
個々の活性化合物は、その除草活性にそれぞれ欠点を示
す場合が多くあるが、その場合2種の活性化合物を組合
せた場合の除草活性が、その2種の化合物の各々の活性
の単純な合計(期待される活性)よりも大きくなる場合
にこれを相乗作用という。2種の除草剤の特定組合せに
より期待される活性は、次のようにして計算することが
できる。(Colby S.R.除草剤の組合せの相乗及び拮抗作
用反応の計算「Weed」15巻20〜22頁、1967年を参照) α:除草剤Aをakg/haの量で処理した時の抑制率 β:除草剤Bをbkg/haの量で処理した時の抑制率 E:除草剤Aをakg/ha、除草剤Bをbkg/haの量で処
理した場合に期待される抑制率 即ち、実際の抑制率が上記計算より大きいならば組合せ
による活性は相乗作用を示すということができる。
以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、
本発明における化合物、製剤量、剤形等は実施例のみに
限定されるものではない。
尚、「部」は全て重量部を意味する。
配合例1 水和剤 本発明化合物No.3……………………… 2.5 部 アトラジン ………………………… 47.5 部 ジークライトA………………………… 44 部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5039…………………… 2 部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学(株)商品名) カープレックス(固結防止剤)……… 4 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
配合例2 水和剤 本発明化合物No.4……………………… 5 部 シアナジン ………………………… 55 部 ジークライトA………………………… 34 部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5039…………………… 2 部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学(株)商品名) カープレックス(固結防止剤)……… 4 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
配合例3 水和剤 本発明化合物No.9……………………… 5 部 アトラジン ………………………… 65 部 ジークライトA………………………… 24 部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5039…………………… 2 部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学(株)商品名) カープレックス(固結防止剤)……… 4 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
配合例4 水和剤 本発明化合物No.10…………………… 3 部 シアナジン ………………………… 25 部 ジークライトA………………………… 66 部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5039…………………… 2 部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学(株)商品名) カープレックス(固結防止剤)……… 4 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
配合例5 フロアブル 本発明化合物No.1……………………… 2 部 アトラジン ………………………… 24 部 アグリゾール S−710 ………………… 10 部 (非イオン性界面活性剤:花王アトラス(株)商品名) ルノックス1000C ……………… 0.5 部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学(株)商品名) 1%ロドポール水 …………………… 20 部 (増粘剤:ローン・プーラン社商品名) 水 ……………………………………… 43.5 部 以上を均一に混合し、フロアブル剤にする。
配合例6 フロアブル 本発明化合物No.2……………………… 1 部 シアナジン ………………………… 24 部 アグリゾール S−710 ………………… 10 部 (非イオン性界面活性剤:花王アトラス(株)商品名) ルノックス1000C ……………… 0.5 部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学(株)商品名) 1%ロドポール水 …………………… 20 部 (増粘剤:ローン・プーラン社商品名) 水 ……………………………………… 44.5 部 以上を均一に混合し、フロアブル剤にする。
配合例7 フロアブル 本発明化合物No.3……………………… 2 部 アトラジン ………………………… 23 部 アグリゾール S−710 ………………… 10 部 (非イオン性界面活性剤:花王アトラス(株)商品名) ルノックス1000C ……………… 0.5 部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学(株)商品名) 1%ロドポール水 …………………… 20 部 (増粘剤:ローン・プーラン社商品名) 水 ……………………………………… 44.5 部 以上を均一に混合し、フロアブル剤にする。
試験例 茎葉処理による除草効果試験 縦15cm、横22cm、深さ6cmのプラスチック製箱に殺菌し
た洪積土壌を入れ、ノビエ、エノコログサ、イチビ、イ
ヌビユ、オナモミ、トーモロコシの種子をそれぞれスポ
ット状に播種し約1.5cm覆土した。各植物が2〜3葉
期に達した時、有効成分量が所定の割合になるように茎
葉部に均一に散布した。
散布の際の薬液は、前記配合例の水和剤を水で希釈して
小型スプレーで各種雑草の茎葉部の全面に散布した。薬
液散布4週間後に各種雑草に対する除草効果を次の判定
基準に従い調査した。結果は第2表及び第3表に示す。
評 点 殺 草 率 0 0〜 9% 1 10〜19% 2 20〜29% 3 30〜39% 4 40〜49% 5 50〜59% 6 60〜69% 7 70〜79% 8 80〜89% 9 90〜99% 10 100% 但し、上記の殺草率は、薬剤処理区の地上部生草重およ
び無処理区の地上部生草重を測定して下記の式により求
めたものである。
表中、計算値は前記Colby の式より求めた期待値を示
す。
以上の表から明らかなように、本発明組成物は、一般式
(I)で表される化合物及び従来公知の除草剤それぞれ
の活性の単純な合計にとどまらず、より大きな相乗的除
草活性を有しており更にかつ低薬量で対象雑草を選択的
に完全に防除することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): 〔式中、R1はハロゲン原子を、R2は低級アルキル基を示
    す。X及びYはそれぞれ独立して低級アルキル基、低級
    アルコキシ基、ハロゲン原子またはジフルオロメトキシ
    基を示し、Zは窒素原子またはCH基を示す。〕 で表されるピラゾールスルホニルウレア誘導体と2−ク
    ロロ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−
    1,3,5−トリアジン(アトラジン)または2−(4
    −クロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリアジン
    −2−イル)アミノ−2−メチルプロピオニトリル(シ
    アナジン)のうちから選ばれた少なくとも一種の化合物
    とを有効成分として含有することを特徴とする除草剤組
    成物。
JP60205387A 1985-09-19 1985-09-19 除草剤組成物 Expired - Lifetime JPH0637370B2 (ja)

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