JPH0637273U - 作業船における巻き上げ装置 - Google Patents

作業船における巻き上げ装置

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JPH0637273U
JPH0637273U JP8063492U JP8063492U JPH0637273U JP H0637273 U JPH0637273 U JP H0637273U JP 8063492 U JP8063492 U JP 8063492U JP 8063492 U JP8063492 U JP 8063492U JP H0637273 U JPH0637273 U JP H0637273U
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JP
Japan
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clutch
drum
hoisting
torque converter
hoisting device
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Application number
JP8063492U
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English (en)
Inventor
正文 青木
Original Assignee
四国建機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量物については従来通りエンジンによるト
ルクコンバータを使用し、軽量物については油圧モータ
による回転力を利用して巻き上げ・巻き降ろし行い、吊
荷の重量に応じて動力源を切り替えて使用することによ
り、主として軽量物への応答性を高めた作業船における
巻き上げ装置を提供する。 【構成】 エンジン1の動力をトルクコンバータ2及び
一次減速機3とその入力ピニオン5を介して駆動ギヤト
レイン6を経由して支持ドラム10と開閉ドラム11に
伝達することにより、グラブバケットや吊荷の巻き上げ
・巻き降ろしを行う巻き上げ装置において、前記トルク
コンバータ2にトランスミッション18を接続し、前記
一次減速機3内のピニオン3aと噛合する入力ピニオン
8を設け、該入力ピニオン8にクラッチ7を介して油圧
モーター9を接続してなる構成にしてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は作業船における巻き上げ装置に関し、特には浚渫作業やクレーン作業 等の各種作業を行う作業船の巻き上げ装置において、吊荷の重量に応じて動力源 を切り替えて使用することにより、主として軽量物への応答性を高めたものであ る。
【0002】
【従来の技術】
浚渫作業やクレーン作業等の各種作業を行う作業船においてはトルクコンバー タを用いた巻き上げ装置が採用されている。即ち、図2に示すように、ディーゼ ルエンジン1の出力をトルクコンバータ2を介在して一次減速機3に入力し、一 次減速機3の出力を入力ピニオン5を介して駆動ギヤトレイン6に入力し、その 駆動ギヤトレイン6の歯車6a,6bに支持ドラム(主巻ドラム)10と開閉ド ラム(補巻ドラム)11が回転可能に連結されている。
【0003】 そして、例えばグラブバケットを吊支して浚渫作業を行う場合には、グラブバ ケットを支持する支持ロープ12を捲回する支持ドラム10と、グラブバケット を開閉操作する開閉ロープ13を捲回する開閉ドラム11をトルクコンバータ2 を介してディーゼルエンジン1により回転させて、グラブバケットの巻き上げ及 び巻き降ろし作業をしている。また、クレーン作業においては支持ドラム(主巻 ドラム)10或いは開閉ドラム(補巻ドラム)11の一方又は双方にワイヤーロ ープを捲回して吊荷を吊支し、該支持ドラム10と開閉ドラム11をトルクコン バータ2を介してディーゼルエンジン1により回転させて、吊荷の巻き上げ及び 巻き降ろし作業をしている。そして荷重はワイヤーロープの掛け数を変えること により、最大数百トンの重量物から数トン程度の軽量物まで作業範囲としている 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 かかるトルクコンバータ2を用いた巻き上げ装置によれば、あるレベル以上の 重量物を巻き上げ・巻き降ろす場合には、荷重に応じて巻速が自動的に変化した り、大きなコンバーター・ブレーキ能力を持つ等、大変優れた機能を有している 。
【0005】 しかしながら、比較的軽量のコンクリートブロックやテトラポッド等の軽量物 の巻き上げ・巻き降ろし作業を行う場合には、トルクコンバータ2に加わる負荷 率が小さく、トルクコンバータ2内部の流体抵抗の割合が相対的に大きいため、 巻き降ろし操作指令に対する巻き上げ機構の応答性が悪く、巻き降ろし速度も望 ましい速度まで上昇させることが困難となる欠点があった。
【0006】 したがって、オペレーターが操作レバー等を動かして巻き降ろし操作を行って も、吊荷がすぐに降下を始めないために、タイミングのよい安全作業が困難とな り、更に軽量物の巻き降ろし速度が遅いために作業効率も低下する。
【0007】 そこで本考案は重量物については従来通りディーゼルエンジンによるトルクコ ンバータを使用し、軽量物については油圧モーターによる回転力を利用して巻き 上げ・巻き降ろし作業を行い、吊荷の重量に応じて動力源を切り替えて使用する ことにより、主として軽量物への応答性を高めた作業船における巻き上げ装置及 びその巻き上げ方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、エンジンの動力をトルクコンバータ及び 一次減速機とその入力ピニオンを介して駆動ギヤトレインを経由して支持ドラム と開閉ドラムに伝達することにより、グラブバケットや吊荷の巻き上げ・巻き降 ろしを行う巻き上げ装置において、前記トルクコンバータにトランスミッション を接続し、前記一次減速機内のピニオンと噛合する入力ピニオンを設け、該入力 ピニオンにクラッチを介して油圧モーターを接続してなる構成、及び前記トルク コンバータにトランスミッションを接続するとともに、前記入力ピニオンと一次 減速機との断接をする第1クラッチを設け、かつ、前記駆動ギヤトレインに噛合 する入力ピニオンを設け、該入力ピニオンに第2クラッチを介して油圧モーター を接続してなる構成を基本として提供する。
【0009】
【作用】
上記構成の本考案によれば、作業船にて重量物を巻き上げ・巻き降ろしすると きは、従来通りエンジンの動力をトルクコンバータを介して使用し、一方軽量物 については油圧モーターによる回転力を利用して巻き上げ・巻き降ろし作業を行 いことができ、吊荷の重量に応じて動力源を切り替えて使用することが可能とな る。よって、主として軽量物への応答性を高めることができて、タイミングのよ い安全作業を行うことができると共に、作業効率をも向上させることができる。
【0010】
【実施例】
以下本考案にかかる作業船における巻き上げ装置の一実施例を説明する。図1 は本考案の一実施例を示すもので、従来例と同一部分には同一符号を付して説明 する。図示のようにディーゼルエンジン1、トルクコンバータ2、入力ピニオン 5、駆動ギヤトレイン6、支持ドラム(主巻ドラム)10及び開閉ドラム(補巻 ドラム)11はそのまま用い、トルクコンバータ2よりトランスミッション18 を経て回転力を一次減速機3のピニオン3aに入力し、一次減速機3の減速ギヤ 3b,3c,3dを介して駆動ギヤトレイン6の入力ピニオン5に入力するよう に構成する。
【0011】 そして、一次減速機3のピニオン3aに噛合する入力ピニオン8を設け、その 入力ピニオン8に第2クラッチ7を設けるとともに、第2クラッチ7に油圧モー ター9を連結する。なお、トルクコンバータ2よりトランスミッション18を経 ないで回転力を直接一次減速機3に入力する場合には、一次減速機3のピニオン 3aに第1クラッチ4を設ける。
【0012】 そして、トランスミッション18或いは第1クラッチ4と第2クラッチ7とが 互いに干渉しないように、トランスミッション18或いは第1クラッチ4が「嵌 」のときは第2クラッチ7が「脱」となり、第2クラッチ7が「嵌」のときはト ランスミッション18或いは第1クラッチ4が「脱」となるインターロック制御 機器16を設けてもよい。
【0013】 さらに、支持ドラム10と開閉ドラム11のワイヤーロープ12,13に加わ る荷重が油圧モーター9の能力を超えるとき、ワイヤーロープ12,13に加わ る荷重を検出して、予め設定された荷重値と比較し、第2クラッチ7が「嵌」と ならない安全インターロック制御機器17を設けてもよい。
【0014】 そこで上記実施例の作用を説明する。先ず始めに、グラブバケットによる重量 物の巻き上げ・巻き降ろし作業については、第2クラッチ7を「脱」とし、トラ ンスミッション18又は第1クラッチ4を「嵌」とする。そこで、トルクコンバ ータ2からの動力(回転力)はトランスミッション18又は第1クラッチ4を介 して入力ピニオン5に伝達され、その回転力は駆動ギヤトレイン6を経由して支 持ドラム10と開閉ドラム11にそれぞれ伝達される。このとき油圧モーター9 からの回転力は第2クラッチ7が「脱」となっているため、支持ドラム10と開 閉ドラム11には伝達されない。
【0015】 次に重量物の巻き上げ・巻き降ろし作業については、先ず始めに第2クラッチ 7を「脱」とし、トランスミッション18又は第1クラッチ4を「嵌」とする。 そこで、トルクコンバータ2からの回転力はトランスミッション18又は第1ク ラッチ4を介して入力ピニオン5に伝達され、入力ピニオン5の回転力は駆動ギ ヤトレイン6を経由して、各ドラムに付帯するクラッチがそれぞれ「嵌」のとき 、支持ドラム10と開閉ドラム11に伝達される。このとき油圧モーター9から の回転力は第2クラッチ7が「脱」となっているため、支持ドラム10と開閉ド ラム11には伝達されない。
【0016】 そして、比較的軽量のコンクリートブロックやテトラポッド等の軽量物の巻き 上げ・巻き降ろし作業については、先ず始めに第2クラッチ7を「嵌」とし、ト ランスミッション18及び第1クラッチ4を「脱」とする。そこで、油圧モータ ー9からの回転力は第2クラッチ7が「嵌」となっているため、入力ピニオン8 の回転力は一次減速機3を経由して駆動ギヤトレイン6に伝達され、各ドラムに 付帯するクラッチがそれぞれ「嵌」のとき、支持ドラム10と開閉ドラム11に 伝達される。このときトルクコンバータ2からの回転力はトランスミッション1 8及び第1クラッチ4が「脱」となっているため、支持ドラム10と開閉ドラム 11に伝達されない。
【0017】 以上にのように、重量物の場合と軽量物の場合とを区別して、支持ドラム(主 巻ドラム)10と開閉ドラム(補巻ドラム)11とを駆動するための動力を選択 できるように構成したから、軽量物の巻き上げ・巻き降ろしに応答性の鈍いトル クコンバータを用いることなく、油圧モータを使用してタイミングのよい安全な 作業を効率よく行うことができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明した本考案によれば、作業船にて重量物を巻き上げ・巻き降ろしする ときは、従来通りエンジンの動力をトルクコンバータを介して使用し、一方軽量 物については油圧モーターによる回転力を利用して巻き上げ・巻き降ろし作業を 行いことができ、吊荷の重量に応じて動力源を切り替えて使用することが可能と なる。よって、主として軽量物への応答性を高めることができて、タイミングの よい安全作業を行うことができると共に、作業効率をも向上させることができる 。しかも従来の巻き上げ装置に油圧モーターとその動力取出機構及び切替機構を 設けるだけの付加的な構成で足り、経済性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概念的説明図。
【図2】従来例の概念的説明図。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン 2…トルクコンバータ 3…一次減速機 4…第1クラッチ 5,8…入力ピニオン 6…駆動ギヤトレイン 7…第2クラッチ 9…油圧モーター 10…支持ドラム(主巻ドラム) 11…開閉ドラム(補巻ドラム) 12,13…ワイヤーロープ 16…インターロック制御機器 17…安全インターロック制御機器 18…トランスミッション

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動力をトルクコンバータ及び
    減速機構を介して支持ドラムと開閉ドラムに伝達するこ
    とにより、グラブバケットや吊荷の巻き上げ・巻き降ろ
    しを行う巻き上げ装置において、 前記エンジンと減速機構間に断接機構を設けるととも
    に、前記減速機構に断接機構を介在した油圧モーターを
    設け、重量物の場合にはエンジンの動力にて、軽量物の
    場合には油圧モーターの動力にて、それぞれ独立して支
    持ドラムと開閉ドラムを回転可能に構成したことを特徴
    とする作業船における巻き上げ装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの動力をトルクコンバータ及び
    一次減速機とその入力ピニオンを介して駆動ギヤトレイ
    ンを経由して支持ドラムと開閉ドラムに伝達することに
    より、グラブバケットや吊荷の巻き上げ・巻き降ろしを
    行う巻き上げ装置において、 前記トルクコンバータにトランスミッションを接続し、
    前記一次減速機内のピニオンと噛合する入力ピニオンを
    設け、該入力ピニオンにクラッチを介して油圧モーター
    を接続してなることを特徴とする作業船における巻き上
    げ装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの動力をトルクコンバータ及び
    一次減速機とその入力ピニオンを介して駆動ギヤトレイ
    ンを経由して支持ドラムと開閉ドラムに伝達することに
    より、グラブバケットや吊荷の巻き上げ・巻き降ろしを
    行う巻き上げ装置において、 前記トルクコンバータにトランスミッションを接続する
    とともに、前記入力ピニオンと一次減速機との断接をす
    る第1クラッチを設け、かつ、前記駆動ギヤトレインに
    噛合する入力ピニオンを設け、該入力ピニオンに第2ク
    ラッチを介して油圧モーターを接続してなることを特徴
    とする作業船における巻き上げ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、トランスミッ
    ションとクラッチとが互いに干渉し合ないようにするイ
    ンターロック制御機器を設けてなることを特徴とする作
    業船における巻き上げ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の記載において、第1クラッチ
    と第2クラッチとが互いに干渉し合わないようにするイ
    ンターロック制御機器を設けてなることを特徴とする作
    業船における巻き上げ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は3の記載において、支持ド
    ラムと開閉ドラムの一方又は双方に捲回したワイヤーロ
    ープの荷重を検出して予め設定された荷重値と比較して
    クラッチが作動状態とならないようにする安全インター
    ロック制御機器を設けてなることを特徴とする作業船に
    おける巻き上げ装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は4の記載において、支持ド
    ラムと開閉ドラムの一方又は双方に捲回したワイヤーロ
    ープの荷重を検出して予め設定された荷重値と比較して
    第2クラッチが作動状態とならないようにする安全イン
    ターロック制御機器を設けてなることを特徴とする作業
    船における巻き上げ装置。
JP8063492U 1992-10-27 1992-10-27 作業船における巻き上げ装置 Pending JPH0637273U (ja)

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