JPH0637229U - パレット回転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレットの一辺側において相対面する他辺側
への物載せを可能ならせしめることである。 【構成】 床設置ベース１の上面に、パレットＢを載せ
るターンテーブル２を回転自在に載置せしめて構成し、
前記床設置ベース１の上面中央にターンテーブル２を回
転自在に連結する連結部材６を設けると共に、該連結部
材６を中心とするその上面円周上又は該上面円周と対面
するターンテーブル２の下面円周にはターンテーブル２
を床設置ベース１上に水平回転自在に支持する複数個の
転動支持輪５を設ける。それにより、パレットＢをター
ンテーブル２により回転させながらその相対面する両辺
26，27に沿わせながら規則正しく物を載せる作業を行な
うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パレット回転装置に係り、詳しくはパレット上に物、例えば米や麦 等が袋詰めされた穀類袋や肥料が袋詰めされいる肥料袋等をパレット上に規則正 しく載せながら数段に積み重ねる際に、パレットの向きを変えるために使用する パレット回転装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】

従来、ホークリフトにより持ち上げてトラックの荷台に積み上げたり、或いは 目的の場所まで移送する等に使用されているパレット上に物を一段毎に載せなが ら数段に積み重ねる場合、パレットを床上に直接置いてその積み重ね作業を行な っているのが一般的である。従って、図 に例示した様に、パレットの一辺側に おいて例えば籾摺りされた米や麦等の袋詰め作業を行ないながらパレットの相対 面する両辺に沿わせて規則正しく穀類袋を載せながら数段に積み重ねる場合、一 辺に沿わせて数個の穀類袋を載せた後に、同じく他辺に沿わせて数個の穀類袋を 載せる場合には作業者は一辺側において米や麦等が詰めされたかなりの重さの穀 類袋を他辺側まで持ち運んで載せなければならず、それを数段重ね終えるまで一 段毎に繰り返さなければならないことから作業者にとってはかなりの重労働にな るばからか、作業能率が極めて悪かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたもので、パレットの一辺側におい て相対面する他辺側への物載せを可能ならせしめたパレット回転装置の提供を目 的とする。

【０００４】

【課題を達成するための手段】

上記目的を達成するために本考案が講じる技術的手段は、床設置ベースの上面 に、パレットを載せるターンテーブルを回転自在に載置せしめて構成し、前記床 設置ベースの上面中央にターンテーブルを回転自在に連結する連結部材を設ける と共に、該連結部材を中心とするその上面円周上又は該上面円周と対面するター ンテーブルの下面円周にはターンテーブルを床設置ベース上に水平回転自在に支 持する複数個の転動支持輪を設けたことを特徴とする。そして更に、上記複数個 の転動支持輪を、連結部材を中心とする床設置ベースの上面円周上に設けると共 にバネ材にて支持させてターンテーブルの下面側付勢させた動力伝達輪を設置し 、且つ動力伝達輪を回動させる駆動機を設置したことを特徴とする。

【０００５】

【作 用】

而して、上記した本考案の技術的手段によれば、床設置ベースを床上に置いて 該ベース上に回転自在に連結支持させたターンテーブル上にパレットを載せる。 これにより、パレットをターンテーブルにより回転させながらその相対面する両 辺に沿わせながら規則正しく物を載せる作業を行なうことができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施の一例を図面に基づいて以下説明すると、図１は本実施例装置を 分解して示した斜視図であり、１は床設置ベース、２はその上に回転自在に連結 支持させて載置するターンテーブルであり、このターンテーブル２上に平面矩形 状に枠組み形成されいる周知のパレットＢを載せて、ターンテーブル２の駆動回 転によりパレットＢを間欠的に回転させながらその上に物を載せることができる 様に構成してある。

【０００７】 床設置ベース１は、十字状に固着連結せしめた補強枠３上にパレットＢ略全体 を下から受けることができる大きさに形成した即ちパレットＢの一辺幅に相当す る直径にて形成した下部リング４を、補強枠３の十字部を中心とするその円周上 に位置させて取り付け、このリング４上に複数個（図示８個）の転動支持輪５を 配設すると共に、補強枠３の十字部上にはターンテーブル２を回転自在に連結す る連結部材６を配備する。転動支持輪５は、ターンテーブル２を床設置ベース１ 上に水平回転自在に支持すると共にパレットＢ上に数段積み重ねられる物、例え ば籾摺りされた米や麦等が袋詰めされた穀類袋Ｃが一段毎に載せられて数段に積 み重ねられるそれらの総自重を支持させるためのもので、前記下部リング４上に 等間隔をおいて固着せしめて全てがリング方向に回転し得る様に配設する。連結 部材６は、前記補給枠３の十字部に固着せしめて立設した円筒筒体又は図示した 様に軸体７に回転自在に嵌挿係止させる係止部８を下面中央に取り付けた連結板 ９のコーナー四隅に螺子杆10を取り付けて、後述する取付け板24をナット11締め により連結することにより床設置ベース１上にターンテーブル２を回転自在に連 結支持させる様に形成してある。

【０００８】 図中12は、転動支持輪５を配設した上記下部リング４上にバネ材13を介して設 置した動力伝達輪であり、この動力伝達輪12はターンテーブル２との摩擦抵抗（ 接触力）を図るために硬質ゴム材や硬質合成樹脂材等の硬質弾性材を用いて形成 し、取付け台14に軸支取り付けて下部リング４上にガイドロッド15に巻回せしめ て装備したバネ材13上に、各転動支持輪５と同一方向に回転する様に、そしてバ ネ材13によりターンテーブル２の後述する上部リング22の下面側に付勢せしめた 状態で設置する。16は、この動力伝達輪12に動力回転させる駆動機であり、下部 リング４の内側に位置させた床設置ベース１上に設置せしめて、動力伝達輪12の 支持軸17にユニバーサルジョイント18を用いて接続せしめた電動モーターである （図３参照）。19は、この駆動機16の作動及びその停止を操作するフットスイッ チであり、このスイッチ19のON、OFF 操作により駆動機16を作動させて動力伝達 輪12に回動させてターンテーブル２に回転を伝えて該テーブル２を回転させると 共に、テーブル２が所定の位置まで回転したところで駆動機16を停止させること ができる様にしてある。又、下部リング４のリング外周縁にはフットスイッチ19 によるターンテーブル２の回転開始後に、同テーブル２が一定量回転したところ でその回転を止めるべく駆動機16を自動的に停止させるリミットスイッチ20が配 備されており、ターンテーブル２の上部リング22のリング外周縁に装着した後述 する検出部23との連繋によりON若しくはOFF 動作せしめて駆動機16を自動的に停 止させる様になっている。

【０００９】 上記ターンテーブル２は、パレットＢ全体を載置し得る平面矩形状に枠組み形 成したパレット載置部21の下面に上記下部リング４と同じ大きさに形成した上部 リング22を、その下面中央を中心とする円周上に位置させて取り付ける。即ち、 床設置ベース１の各転動支持輪５に当接支持させる上部リング22をパレット載置 部21の下面に取り付け、この上部リング22の相対峙するリング外周縁には上記リ ミットスイッチ20に連繋させて駆動機16を自動的に停止制御する検出部23を夫々 配備、即ちターンテーブル２が180 ゜回転したところで駆動機16を停止させる上 部リング22のリング外周縁に検出部23を夫々配備すると共に、パレット載置部21 の下面中央には上記連結部材６の連結板９に載置せしめてナット11締めする同一 大きさの取付け板24を取り付ける。

【００１０】 而して、取付け板24の四隅に穿設された挿通孔25より床設置ベース１中央の連 結板９四隅の螺子杆10を挿通突出させて該連結板９上に取付け板24を載置せしめ てナット11締めすることによって、パレット載置部21下面の上部リング22が下部 リング４上に等間隔にて配設されいる各転動支持輪５に当接支持せしめられた状 態で且つ動力伝達輪12がバネ材13の付勢力のもとで上部リング22の下面に当接せ しめた状態でターンテーブル２が床設置ベース１上に連結支持されて、ターンテ ーブル２は駆動機16の動力により回転するものである。

【００１１】 次に、以上の如く構成した本実施例回転装置Ａの使用例を図４の（イ）乃至（ ハ）を参照しながら説明すれば、籾摺りされた米や麦等の袋詰め作業を行なう作 業場の床Ｄ上に回転装置Ａを置く時に、袋詰めするその袋詰め場所Ｅ側に対して ターンテーブル２に設けた両検出部23を結ぶ線が平行に向く様に置いてパレット 載置部21上にパレットＢを載せる。その状態でまず初めに米や麦等が詰められた 穀類袋Ｃ３個を相対面するパレットＢの一辺26側に図４の（イ）に示す様に規則 正しく載せた後に、他辺27側に穀類袋Ｃ２個を載せる際に、足元に置かれたフッ トスイッチ19を押すと、駆動機16が作動し動力伝達輪12の動力によりターンテー ブル２が回転を開始してその回転は検出部23により制御される回転角度まで即ち パレットＢの他辺27側が袋詰め場所Ｅ側に向くまで回転せしめられて、パレット Ｂの他辺27側を袋詰め場所Ｅ側に自動的に向けて止まる（図４の（ロ）状態）。 従って、袋詰め場所Ｅ側においてパレットＢの他辺27側に穀類袋Ｃを載せること ができ、一段目の袋載せが終了すれば、次に二段目への袋載せを開始することが できる（図４の（ハ）状態）。そして、他辺27側への二段目の袋載せが終了すれ ば、再度フットスイッチ19を押すことにより再びパレットＢをターンテーブル２ により回転されてその一辺26側を袋詰め場所Ｅ側に戻して当該部への二段目の袋 載せを開始することができる。これらを繰り返すことによって、籾摺りされた米 や麦等の袋詰めを行なうその袋詰め場所Ｅ側において、相対面するパレットＢの 一辺26側と他辺27側に夫々沿わせて規則正しく穀類袋Ｃを載せながら数段に積み 重ねるその積み重ね作業を行なうことができるものである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の回転装置は叙上の如く構成してなるから、下記の作用効果を秦する。 ．床設置ベースを床上例えば籾摺りされた米や麦等の袋詰め作業を行なう作業 場の床上に置いて、ターンテーブル上にパレットを載せることによって、パレッ トをターンテーブルにより回転させながらその相対面する両辺に、籾摺りされた 米や麦等の袋詰めを行なうその袋詰め場所側において、夫々沿わせて規則正しく 穀類袋を載せながら数段に積み重ねるその積み重ね作業を行なうことが出来る。 従って、本考案の回転装置によれば、パレットの一辺側において相対面する他辺 側への物載せが可能となり、従来の様に米や麦等が詰めされたかなりの重さの穀 類袋を他辺側まで持ち運んで載せなければならないといった作業が一切行なう必 要がなくなることから、作業者に対する負担を軽減させることができ同時に、作 業性が大幅に改善されて作業能率を向上させることが出来る。 ．ターンテーブルの回転操作を床設置ベース上に設置した駆動機の動力により 行なう様に構成してなるから、作業者は駆動機の作動を制御するスイッチ操作に よりターンテーブルを回転させてパレットの向きを動力により変えながらパレッ トの相対面する両辺上に穀類袋を載せることができ、より一層作業者の負担が軽 減されると同時に、作業能率を更に向上させることが出来る。 ．駆動機の動力をターンテーブルに伝達する動力伝達輪を床設置ベース上にバ ネ材を介して設置せしめて、動力伝達輪をターンテーブル側に付勢せしめる様に 構成してなるから、ターンテーブルが載せられた穀類袋の重さによりその回転部 を支点に傾いたり、或いは床面の凸凹等により床設置ベースの床面に対する載置 状態が不安定であってもターンテーブルに確実に回転動力を伝達せしめてパレッ トを回転させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案回転装置の実施の一例を示した分解斜
視図。

【図２】 同回転装置の縦断面図。

【図３】 一部を拡大して示した断面図。

【図４】 本考案回転装置の使用例を示した概略図で、
（イ）はパレットの相対面する一辺側に一段目の穀類袋
を載せた状態、（ロ）はパレットを回転させてその他辺
側に一段目の穀類袋を載せた状態、（ハ）はパレットの
他辺側に二段目の穀類袋を載せる作業を介した状態。

【符号の説明】

Ａ…回転装置 １…床設置
ベース ２…ターンテーブル ５…転動支
持輪 ６…連結部材 12…動力伝
達輪 16…駆動機 Ｂ…パレッ
ト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床設置ベースの上面に、パレットを載せ
   るターンテーブルを回転自在に載置せしめて構成し、前
   記床設置ベースの上面中央にターンテーブルを回転自在
   に連結する連結部材を設けると共に、該連結部材を中心
   とするその上面円周上又は該上面円周と対面するターン
   テーブルの下面円周にはターンテーブルを床設置ベース
   上に水平回転自在に支持する複数個の転動支持輪を設け
   たことを特徴とするパレット回転装置。
2. 【請求項２】 複数個の転動支持輪を、連結部材を中心
   とする床設置ベースの上面円周上に設けると共にバネ材
   にて支持させてターンテーブルの下面側付勢させた動力
   伝達輪を設置し、且つ動力伝達輪を回動させる駆動機を
   設置したことを特徴とする請求項１記載のパレット回転
   装置。