JPH0637172U - コードバンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 扱い易く、紛失の心配もない優れたコードバ
ンドを提供すること。 【構成】 合成樹脂を素材として、図示のとおりバンド
１の背部に背中合せにクリップ１ａが一体となって形成
されている。バンドの一端には矩形の貫通孔を有する尾
錠１ｂが設けられ、他端側の背面には多数の突起した滑
り止め１ｃが設けられている。尾錠１ｂと滑り止め１ｃ
は、コードにコードバンド１を半固定的に取り付ける部
材であり、滑り止め１ｃを円弧矢印に沿って丸め尾錠１
ｂの貫通孔へ差込めば容易には外れない構造になってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコードバンド、とくに例えば測定器等の電子機器の本体の一部に巻か れて収納される電源コードに取り付けられる収納バンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

電気機器の或る種類のものは、例えば電気掃除機などのように機械にリールが 内設されていてコードを機械的に巻取るものもある。然し、リールを内蔵させる ためにはそのスペースを要することから機械自体のボディー容積が拡大するので 、例えば調理用の電気機器や工作用の電動ドリル等もそのコードはリール式には なっていないのが一般的である。

【０００３】 したがって、これらの機器は、例えば図４に示すように専用のバンド５を用い て機器本体に設けたフックに巻きつけられたコード２と共にそのコードの先端部 を束ねて締めるものが多い。この種のバンドは軟質の合成樹脂製のものが多く締 める方法は様々である。そしてこのバンド５は予めコード２の先端部に取り付け られているものや、コード２とは分離されているものもある。

【０００４】 又、簡易な別の方法として図５に示すように、軟質の金属製のとぢ紐６で巻い てコード２全部を束ねてこれでねじり締めるものもある。

【０００５】 これらのバンドは紛失し易く、バンドがない場合には既に巻きつけられたコー ドと機器本体の間にコードの先端部を差し込んで挟み収納することもあった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

然し、上記のような従来技術では、何れも手間を要し、その作業は非常に煩わ しいものであった。まして、コードと分離されたバンドは紛失し易く、又、軟質 の金属を用いる場合は体裁も悪く商品価値自体のイメージダウンを招くことにも なる。更にバンドを紛失しコードの先端を既に巻きつけられたコードに挟んだり 、ぐるぐる巻きつけて収納する様は見苦しいものであった。

【０００７】 本考案は上記のような従来の技術における欠点を解消するために、扱い易く、 紛失の心配もない優れたコードバンドを提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するために、コードに半固定的に取り付けられる第１ の取り付け手段１ｂ・１ｃと、コードに着脱自在に取り付けられる第２の取り付 け手段１ａとを有する。

【０００９】

【作用】

本考案によれば、コードに、はめ込み得る第２の取り付け手段１ａを背部に設 けたバンドを予めコードの先端部等に第１の取り付け手段１ｂ・１ｃにより固定 し、たとえばコード巻きつけの最終段階で既に巻かれたコードの他の部分に第２ の取り付け手段１ａをはめ込む。

【００１０】

【実施例】

次に添付図面を参照して本考案によるコードバンドの実施例を詳細に説明する 。

【００１１】 図１は本考案によるコードバンドの実施例を示す斜視図である。本実施例のコ ードバンドは合成樹脂を素材として、図示のとおりバンド１の背部に背中合せに クリップ１ａが一体となって形成されている。そしてバンドの一端には矩形の貫 通孔を有する尾錠１ｂが設けられ、他端側の背面には多数の突起した滑り止め１ ｃが設けられている。尾錠１ｂと滑り止め１ｃは、コードにコードバンド１を半 固定的に取り付ける部材であり、滑り止め１ｃを円弧矢印に沿って丸め尾錠１ｂ の貫通孔へ差込めば容易には外れない構造になっている。

【００１２】 図２は本実施例のバンド１を電子機器等の電源コード２の電源プラグに近接し て取付けた状態の斜視図である。このように本実施例ではコード２の先端部の差 込みの直近に取付けられる。そしてクリップ１ａは、同じコード２を密着しては める程の内径で、はめ込み口は夫々クリップ１ａの先端が広がってコード２が滑 り込み易い形状になっている。

【００１３】 図３は本実施例を測定器に適用したときの使用状態を示す斜視図である。同図 は測定器３を横置きにして電源コードの巻取部を表したものであるが、このよう に測定器等の多くはその脚部４をコード２の巻きつけ用のフックと兼ねている場 合が多い。そして図示のとおり、バンド１によりコード２の収納時に既に巻き付 けられた直近のコードにクリップ１ａをはめ込むものである。

【００１４】 以上本考案の実施例について説明したが本考案はこれに限定されるものではな く、バンドの形態は他にも各種の態様を採ることが可能である。例えば本実施例 のバンド１はバンドに尾錠１ｂを設けて脱着可能な形式にしたが、これは脱着式 ではなく固定式にすることも可能である。このように、当業者が容易に可能な変 形または修正は全て本考案の範畴に含まれる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によれば、コードの端末部に背部にクリップを有するコード収納バンド を締めて固定するため、バンド自体を紛失することがない。コードはフックに順 次強く巻きつけてゆき巻き終った時点で隣接のコードにクリップをワンタッチで 、はめ込むだけであるので操作は極めて簡単に行うことができる。しかもきちん と確実に巻かれたコードにより全体の美観を損ねることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコード収納バンドの実施例を示す斜視
図である。

【図２】図１に示したコードバンドを電源コードに取付
けたときの斜視図である。

【図３】本実施例におけるコードバンドを測定器の電源
コードの収納に応用したときの斜視図である。

【図４】従来のバンドによる使用状態要部の斜視図であ
る。

【図５】アルミニューム紐で束ねた状態要部の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ バンド １ａ クリップ １ｂ 尾錠 １ｃ すべり止め ２ コード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コードに半固定的に取り付けられる第１
   の取り付け手段(1b・1c) と、前記コードに着脱自在に取
   り付けられる第２の取り付け手段(1a)とを有することを
   特徴とするコードバンド。