JPH0637136Y2 - 断熱壁の構造 - Google Patents
断熱壁の構造Info
- Publication number
- JPH0637136Y2 JPH0637136Y2 JP8820688U JP8820688U JPH0637136Y2 JP H0637136 Y2 JPH0637136 Y2 JP H0637136Y2 JP 8820688 U JP8820688 U JP 8820688U JP 8820688 U JP8820688 U JP 8820688U JP H0637136 Y2 JPH0637136 Y2 JP H0637136Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- wall
- insulating material
- glass wool
- ventilation
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は建物に採用される通気路を有する断熱壁の構
造に関する。
造に関する。
(従来技術) 従来における通気路を有する断熱壁の構造は、第6図の
断面図に示すように、外壁10と断熱材12との間に設けた
胴縁14により、外壁10と断熱材12間に通気路となる空間
部15を形成したものである。その通気路(空間部)は、
外壁10と断熱材12との間における結露の防止等の作用を
なすものである。
断面図に示すように、外壁10と断熱材12との間に設けた
胴縁14により、外壁10と断熱材12間に通気路となる空間
部15を形成したものである。その通気路(空間部)は、
外壁10と断熱材12との間における結露の防止等の作用を
なすものである。
しかしその断熱壁の構造にあっては、断熱材12とグラス
ウール16間の通気が図られないため、冬季に室内外の温
度差により生じた水分がグラスウール16内に溜まり、そ
の水分により柱18、間柱20が腐朽したり、あるいはその
水分の凍結により断熱性が低下する問題がある。なお図
中22は内壁である。
ウール16間の通気が図られないため、冬季に室内外の温
度差により生じた水分がグラスウール16内に溜まり、そ
の水分により柱18、間柱20が腐朽したり、あるいはその
水分の凍結により断熱性が低下する問題がある。なお図
中22は内壁である。
(考案が解決しようとする課題) そこでこの考案は、前記グラスウール16内に水分の溜ま
らない断熱壁の構造を提供しようとするものである。
らない断熱壁の構造を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) この考案は前記目的を達成するために、柱または間柱の
間にグラスウールを配設し、その柱または間柱の室内側
に内壁、室外側に断熱材を張設して、更にその断熱材の
室外側に空間部を介して外壁を張設した断熱壁の構造に
おいて、上下端に至る通気路を内部に有するとともにそ
の通気路に通じる通気孔を片側または両表面に有してな
る通気性板を、その通気孔の存在する一つの面がグラス
ウール側を向くようにしてグラスウールと断熱材との間
に設けた断熱壁の構造としたのである。
間にグラスウールを配設し、その柱または間柱の室内側
に内壁、室外側に断熱材を張設して、更にその断熱材の
室外側に空間部を介して外壁を張設した断熱壁の構造に
おいて、上下端に至る通気路を内部に有するとともにそ
の通気路に通じる通気孔を片側または両表面に有してな
る通気性板を、その通気孔の存在する一つの面がグラス
ウール側を向くようにしてグラスウールと断熱材との間
に設けた断熱壁の構造としたのである。
また、前記の通気性板に代えて添え木を柱または間柱の
室外側に打ち付け、その添え木によって断熱材とグラス
ウールとの間に上下方向の通気路を設けた断熱壁の構造
としたのである。
室外側に打ち付け、その添え木によって断熱材とグラス
ウールとの間に上下方向の通気路を設けた断熱壁の構造
としたのである。
(作用) この考案の断熱壁の構造にあっては、外壁と断熱材の間
に空間部(通気路)を有するのみならず、断熱材とグラ
スウールとの間にも通気性板による通気路を有する。そ
して、前者の通気路(空間部)を空気が流通することに
より外壁と断熱材間における結露の発生、水分の凍結が
防止され、また後者の通気路を空気が流通することによ
り、グラスウールにおける結露、水分の凍結が防止され
る。しかも、通気性板に形成された通気孔によりグラス
ウール表面と通気路が通じているため、グラスウール内
の水分の発生が効果的に防止される。
に空間部(通気路)を有するのみならず、断熱材とグラ
スウールとの間にも通気性板による通気路を有する。そ
して、前者の通気路(空間部)を空気が流通することに
より外壁と断熱材間における結露の発生、水分の凍結が
防止され、また後者の通気路を空気が流通することによ
り、グラスウールにおける結露、水分の凍結が防止され
る。しかも、通気性板に形成された通気孔によりグラス
ウール表面と通気路が通じているため、グラスウール内
の水分の発生が効果的に防止される。
一方この断熱壁構造の施工に際しては、通気性板あるい
は添え木が柱または間柱の室外側に張設されるが、通気
性板あるいは添え木の表面が平なためにその通気性板、
添え木を柱または間柱に正確に打ち付けることができ、
施工時における寸法の狂いを防ぐことができる。
は添え木が柱または間柱の室外側に張設されるが、通気
性板あるいは添え木の表面が平なためにその通気性板、
添え木を柱または間柱に正確に打ち付けることができ、
施工時における寸法の狂いを防ぐことができる。
(実施例) 以下実施例について説明する。
第1図はこの考案の一実施例における施工断面図であ
る。
る。
24は通気性板である。その通気性板24は、ハニカムボー
ドと称されるもので、第2図のような構造からなる。す
なわち、2枚の平板24a,24bが上下方向に伸びる仕切り2
4cにより所定間隔離して一体に結合されたものであり、
仕切り24cにより形成された通気路25が上下方向に形成
され、その通気路25に通じる通気孔26が一方の平板24a
に明けられている。なお、通気孔26は両平板24a,24bに
設けても良い。
ドと称されるもので、第2図のような構造からなる。す
なわち、2枚の平板24a,24bが上下方向に伸びる仕切り2
4cにより所定間隔離して一体に結合されたものであり、
仕切り24cにより形成された通気路25が上下方向に形成
され、その通気路25に通じる通気孔26が一方の平板24a
に明けられている。なお、通気孔26は両平板24a,24bに
設けても良い。
そしてその通気性板24が、通気孔26の有る面をグラスウ
ール16側に向けて柱18、間柱20の室外側に釘等で打ち付
けられる。この時、通気性板24の表面が平面となってい
るため、通気性板24を正確に柱、間柱に打ち付けること
ができる。なお柱18、間柱20間にはグラスウール16が配
設され、また柱18、間柱20の室内側には内壁22が張設さ
れる。
ール16側に向けて柱18、間柱20の室外側に釘等で打ち付
けられる。この時、通気性板24の表面が平面となってい
るため、通気性板24を正確に柱、間柱に打ち付けること
ができる。なお柱18、間柱20間にはグラスウール16が配
設され、また柱18、間柱20の室内側には内壁22が張設さ
れる。
通気性板24の外側には、合成樹脂製発泡板あるいはその
他の断熱ボード等からなる断熱材12が配置されて釘等に
より柱18、間柱20に打ち付けられる。そして、柱18、間
柱20の位置に合わせて胴縁14が断熱材12の外側に釘打ち
され、更にその胴縁14に外壁10が打ち付けられる。これ
により外壁10と断熱材12の間には、胴縁14の厚みによる
空間部(通気路)15が上下方向に形成される。
他の断熱ボード等からなる断熱材12が配置されて釘等に
より柱18、間柱20に打ち付けられる。そして、柱18、間
柱20の位置に合わせて胴縁14が断熱材12の外側に釘打ち
され、更にその胴縁14に外壁10が打ち付けられる。これ
により外壁10と断熱材12の間には、胴縁14の厚みによる
空間部(通気路)15が上下方向に形成される。
第3図は他の実施例における第1図と同様の断面図であ
る。この実施例にあっては、前記の通気性板24に代えて
添え木28を柱18、間柱20の室外側に打ち付け、その添え
木28の厚みによりグラスウール16と断熱材12間に上下方
向の通気路30を設けたものである。
る。この実施例にあっては、前記の通気性板24に代えて
添え木28を柱18、間柱20の室外側に打ち付け、その添え
木28の厚みによりグラスウール16と断熱材12間に上下方
向の通気路30を設けたものである。
また第4図および第5図は、この考案の断熱壁構造を採
用した建物の線図である。図中31が断熱壁を示す。
用した建物の線図である。図中31が断熱壁を示す。
冬季においては、第4図のように床換気孔32と屋根換気
孔34を閉じる。これにより断熱壁の通気路(空間部を含
む)を通って建物内の空気が循環する。その際、建物上
部の暖かい空気も断熱壁を循環するため、断熱壁内の結
露が防止されるとともに、建物内の温度が均一化されて
省エネルギーの効果が得られる。
孔34を閉じる。これにより断熱壁の通気路(空間部を含
む)を通って建物内の空気が循環する。その際、建物上
部の暖かい空気も断熱壁を循環するため、断熱壁内の結
露が防止されるとともに、建物内の温度が均一化されて
省エネルギーの効果が得られる。
一方夏季においては、第5図のように床換気孔32および
屋根換気孔34を開る。これにより床下から侵入した外気
が断熱壁31内の通気路(空間部を含む)を通過し、屋根
換気孔34から建物外へ流出するため、断熱壁31内のかび
の防止、および建物内の温度低下が図られる。
屋根換気孔34を開る。これにより床下から侵入した外気
が断熱壁31内の通気路(空間部を含む)を通過し、屋根
換気孔34から建物外へ流出するため、断熱壁31内のかび
の防止、および建物内の温度低下が図られる。
(効果) この考案は上記の構成からなり、外壁と断熱材の間のみ
ならず、グラスウールと断熱材との間にも通気路が形成
される。したがって、従来にあっては冬季等における室
内外の温度差により、内壁と外壁との間、特にはグラス
ウール内で水蒸気が結露し、その結露した水分が凍結し
ていたような場合でも、この考案によればそれら水分の
発生および凍結を防止することができる。
ならず、グラスウールと断熱材との間にも通気路が形成
される。したがって、従来にあっては冬季等における室
内外の温度差により、内壁と外壁との間、特にはグラス
ウール内で水蒸気が結露し、その結露した水分が凍結し
ていたような場合でも、この考案によればそれら水分の
発生および凍結を防止することができる。
また通気路を形成する通気性板あるいは添え木は、表面
が平面からなるために柱、間柱に正確に打ち付けること
ができ、施工時に寸法の狂いを生じることがない。
が平面からなるために柱、間柱に正確に打ち付けること
ができ、施工時に寸法の狂いを生じることがない。
第1図はこの考案の一実施例における断熱壁の構造の断
面図、第2図は通気性板の部分斜視図、第3図はこの考
案の他実施例の断面図、第4図および第5図はこの考案
による断熱壁構造を採用した建物の線図、第6図は従来
の断熱壁の構造を示す断面図である。 10:外壁、12:断熱材、14:胴縁、 15:空間部、25,30:通気路、 16:グラスウール、18:柱、20:間柱、 22:内壁、24:通気性板、24a,24b:平板、 26:通気孔、28:添え木
面図、第2図は通気性板の部分斜視図、第3図はこの考
案の他実施例の断面図、第4図および第5図はこの考案
による断熱壁構造を採用した建物の線図、第6図は従来
の断熱壁の構造を示す断面図である。 10:外壁、12:断熱材、14:胴縁、 15:空間部、25,30:通気路、 16:グラスウール、18:柱、20:間柱、 22:内壁、24:通気性板、24a,24b:平板、 26:通気孔、28:添え木
Claims (2)
- 【請求項1】柱または間柱の間にグラスウールを配設
し、その柱または間柱の室内側に内壁、室外側に断熱材
を張設し、更にはその断熱材の外側に空間部を介して外
壁を張設した断熱壁の構造において、上下端に至る通気
路を内部に有するとともにその通気路に通じる通気孔を
片側または両表面に有してなる通気性板を、その通気孔
の存在する一つの面がグラスウール側を向くようにして
グラスウールと断熱材との間に設けたことを特徴とする
断熱壁の構造。 - 【請求項2】請求項1において、通気性板に代えて添え
木を柱または間柱の室外側に打ち付け、その添え木によ
って断熱材とグラスウールとの間に上下方向の通気路を
設けたことを特徴とする断熱壁の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8820688U JPH0637136Y2 (ja) | 1988-07-02 | 1988-07-02 | 断熱壁の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8820688U JPH0637136Y2 (ja) | 1988-07-02 | 1988-07-02 | 断熱壁の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH029207U JPH029207U (ja) | 1990-01-22 |
JPH0637136Y2 true JPH0637136Y2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=31312781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8820688U Expired - Lifetime JPH0637136Y2 (ja) | 1988-07-02 | 1988-07-02 | 断熱壁の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637136Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-07-02 JP JP8820688U patent/JPH0637136Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH029207U (ja) | 1990-01-22 |
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