JP3035129U - 木造建造物の外壁装置 - Google Patents

木造建造物の外壁装置

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JP3035129U
JP3035129U JP1996008631U JP863196U JP3035129U JP 3035129 U JP3035129 U JP 3035129U JP 1996008631 U JP1996008631 U JP 1996008631U JP 863196 U JP863196 U JP 863196U JP 3035129 U JP3035129 U JP 3035129U
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JP
Japan
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heat insulating
insulating material
plywood
wall
air
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JP1996008631U
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Inventor
信義 中島
Original Assignee
三栄ハウス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外壁の水平耐力を高める。壁内通気により壁
内に侵入した水蒸気を外気に放出でき、断熱材に湿気を
帯びることなく耐久性能を高める。 【解決手段】 内装材14の外側に設けた断熱材13の外側
に合板15を設ける。この合板15と外装材20との間に通気
層18を形成する。合板15には通気層18に開口した通気孔
16を形成する。断熱材13に侵入した水蒸気を含む空気は
通気層18を流れる空気流によって外気に放出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は木造住宅などの木造建造物の外壁装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の木造住宅などの木造建造物の外壁は、図3および図4に示すように、柱 1の間に内面をこの柱1の内面と略同一面になるように断熱材2を嵌合し、この 断熱材2の内面側に内装材3を設け、この断熱材2の外面側に配設した透湿抵抗 の低い材質の防水紙4を前記柱1の外面に貼着し、この防水紙4の外側にサイデ ィング板、鉄網モルタルなどの外装材5を設けた構造、または、図5および図6 に示すように、内装材3の外側に断熱材2を設け、この断熱材2を嵌着した柱1 の外面に断熱材2の外側に配設した防水紙4を貼着し、この防水紙4の外側に内 面側に縦胴縁7を取付けた外装材5を設けることにより上下部が外気に通じる通 気層8を形成した構造が採られていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記図3および図4に示す外壁構造では、断熱材2内に侵入した室内の水蒸気 を含んだ空気は防水紙4を透過できないので屋外に放出できない。また、図5お よび図6に示す外壁構造では、断熱材2内に侵入した室内の水蒸気を含んだ空気 は防水紙4を透過して通気層8から屋外に排出され、壁体内の結露が防止される 。
【0004】 しかしながら、この図3、図4および図5、図6に示す構造では、外壁の水平 耐力が低く、地震などの衝撃に弱い問題を有している。
【0005】 また、一般に外壁の水平耐力を高めるため、面材として構造用合板などを貼着 することが行われているが、室内または床下から微小な空隙を通して断熱材に水 蒸気が侵入し、合板は透湿性が低いため、断熱材に水蒸気が溜まり、外気温度の 変化で冷却されると壁内結露が生じ、断熱材の断熱性能を低下させるとともに黴 の発生などによる耐久性能を低下させる問題がある。
【0006】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、外壁の水平耐力を高めるとともに 室内環境を快適に維持できるように壁内通気により壁内に侵入した水蒸気を外気 に放出して、耐久性能を向上した木造建造物の外壁装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の木造建造物の外壁装置は、内装材と、この内装材の外側に設けられた 断熱材と、この断熱材の外側に通気層を形成する間隙をもって設けられた外装材 とを備え、前記断熱材の外側の通気層側に通気孔を形成した合板を設けたもので ある。
【0008】 そして、室内または床下から微小間隙を通して外壁の断熱材に侵入した水蒸気 を含む空気は、合板の通気孔から断熱材の外側の通気層を流動する空気流により 流出され、この通気層を流れる空気流により小屋裏から外気に放出され、断熱材 に湿気が溜まることがない。また、外壁は合板により水平耐力が高められる。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案の木造建造物の外壁装置の一実施の携帯を図1及び図2に基いて説明す る。
【0010】 図1及び図2に示すように、木製柱11、木製間柱12および室内側下地材などの 枠状部に、例えば、グラスウールなどの無機繊維材系などの断熱材13を内面側が 前記柱11および間柱12の表面と略同一面になるように嵌合し、この断熱材13を前 記柱11及び間柱12に止着する。なお、この断熱材13は前記柱11、間柱12および室 内側下地材との間に隙間が生じないように嵌着する。
【0011】 また、前記断熱材13と柱11および間柱12の内面に合板などの内装材14を貼着す る。
【0012】 次に、前記断熱材13の外面側に配設した構造用合板15をこの断熱材13の外面よ り突出している前記柱11および間柱12の外面に貼着する。そして、この合板15に は面内剛性を損なわない程度の多数の通気孔16が形成されている。
【0013】 また、この合板15の外面には前記柱11および間柱12の外面に合わせて木製の縦 胴縁17を釘などにて止着する。
【0014】 次に、前記合板15の外側に面して配設した通気性を有する防水紙19を前記縦胴 縁17に貼着し、この合板15の外面より突出した前記縦胴縁17の突出量の幅の通気 層18をこの合板15と前記防水紙19の外面側に設けたサイディング板、鉄網モルタ ルなどの外装材20との間の間隙により形成し、この通気層18の上部を小屋裏に連 通させる。
【0015】 次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0016】 室内または床下から微小な間隙を通じて断熱材13に侵入された水蒸気を含む空 気は、通気層18に開口した合板15の通気孔16から断熱材13の外側の通気層18を流 動する空気流により通気層18に流出され、この通気層18を下側から上方に流れる 空気流により小屋裏を経て外気に放出される。この断熱材13に侵入した空気に含 まれる水蒸気は合板15の通気孔16から放出されるため、室内または外気温度の変 化で水蒸気が断熱材13に結露されることがなく、断熱材13に湿気が溜まることに よる黴の発生などのおそれがなく、耐久性能が高められる。
【0017】 また、外壁は断熱材13の外面に配設された合板15は通気孔16が形成されていて も、この通気孔16を面内剛性を損なわない程度に形成することにより外壁の水平 耐力が高められる。
【0018】 なお、この合板15は縦胴縁17を貼着したパネルを用いることもできる。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、外壁の断熱材の外側に設けた合板の通気孔により微小な間隙 から断熱材に侵入した空気に含まれる水蒸気は断熱材に溜まることなく通気層に 流出して外気に放出されるため、断熱材に黴が発生するような障害が発生するこ とがなく、断熱材の耐久性能を損なうことがなく、室内環境を快適に保持できる 。また、外壁は合板により簡単な構造で水平耐力が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す木造建造物の外壁
装置の一部を切り欠いた斜視図である。
【図2】同上一部の縦断側面図である。
【図3】従来の木造建造物の外壁装置の一部の縦断側面
図である。
【図4】同上一部の横断平面図である。
【図5】従来の他の木造建造物の外壁装置の一部の縦断
側面図である。
【図6】同上一部の縦断平面図である。
【符号の説明】
13 断熱材 14 内装材 15 合板 16 通気孔 18 通気層 20 外装材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内装材と、この内装材の外側に設けられ
    た断熱材と、この断熱材の外側に通気層を形成する間隙
    をもって設けられた外装材とを備え、 前記断熱材の外側の通気層側に通気孔を形成した合板を
    設けたことを特徴とする木造建造物の外壁装置。
JP1996008631U 1996-08-27 1996-08-27 木造建造物の外壁装置 Expired - Lifetime JP3035129U (ja)

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