JPH0637034Y2 - 自動二,三輪車における操舵装置のシ−ル構造 - Google Patents

自動二,三輪車における操舵装置のシ−ル構造

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JPH0637034Y2
JPH0637034Y2 JP1986095084U JP9508486U JPH0637034Y2 JP H0637034 Y2 JPH0637034 Y2 JP H0637034Y2 JP 1986095084 U JP1986095084 U JP 1986095084U JP 9508486 U JP9508486 U JP 9508486U JP H0637034 Y2 JPH0637034 Y2 JP H0637034Y2
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steering
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lock nut
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泰夫 増田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動二,三輪車の操舵装置において、軸受部
に雨水等が侵入するのを防止できるようにしたシール構
造に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動二,三輪車用操舵装置は、前フォークを支
持する操舵軸を操舵軸筒により回動自在に支持する装置
であり、従来、第4図に示す構造のものがある。図にお
いて、31は車体フレームの前端に固着された操舵軸筒で
あり、該筒31内には軸受33を介して操舵軸32が挿入され
ている。この軸受33は、該軸受33上にカバー部材34を載
置し、これを操舵軸32に螺着されたロックナット35で締
付けて固定されている。また操舵軸32には前フォークを
支持するクラウンハンドル部36が嵌装され、これは上記
ロックナット35の上面に対してロックボルト37で固定さ
れている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来構造では、降雨時あるいは洗車時
に、雨水等が上記ロックボルト37とクラウンハンドル部
36との隙間A,クラウンハンドル部36とロックナット35と
の隙間B及びロックナット35とカバー部材34との隙間C
等から侵入する場合がある。この場合、クラウンハンド
ル部36は前フォークを支持するする部材であることか
ら、操舵軸32に対しロックボルト37を強く締め付けるこ
とによってロックナット35の上面に強固に押圧固定さ
れ、これによりクラウンハンドル部36は操舵軸32に固定
される。
従って、クラウンハンドル部36とロックボルト37及びロ
ックナット35との合面部は双方の面同士が良くなじむの
で上記隙間A,Bからの水の侵入は比較的少ない。
一方、ロックナット35による軸受33の上端の締め付けは
あまり強すぎると軸受33のボールが動かなくなるので比
較的緩くしてある。
よって、このロックナット35とカバー部材34との間はな
じみが悪く隙間Cを生じ易い。この隙間Cによる毛細管
現象により水が吸引され易く、操舵軸32まで侵入した水
は軸受の内周と操舵軸32の外周との間の隙間を伝わって
下降し、軸受内に侵入して内部を錆びさせ操向ハンドル
の回動を重くする。
また操舵装置の分解は、ロックボルト37を緩め、操舵軸
筒31から操舵軸32を下方に抜いて行うが、上述の侵入し
た水は軸受の内周と操舵軸の外周とを錆び付かせてしま
い、抜くことを困難にするという問題も生じる。
上記発錆を防止するには、上記各締付け結合部品間にガ
スケットを介挿したり、オーリングを装着したりするこ
とが考えられる。しかしながらガスケットを介挿する場
合は、該ガスケットのへたりにより上記締付部が緩んで
しまうおそれがあり、またオイルシールを装着する場合
は溝加工の精度を必要とするのでコスト上昇が大きく、
さらにいずれの場合も合面部の面粗度を向上させる必要
があり、この点からも加工費増大の問題が生じる。
そこで本考案の目的は、締付部の緩み,加工コストの増
大等をまねくことなく防水性を向上できる自動二,三輪
車における操舵装置のシール構造を提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、車体フレームに固定された操舵軸筒の上,下
端部に軸受を嵌合装着し、該両軸受内に操舵軸を挿入
し、該操舵軸に薄板環状のカバー部材を嵌装し、該カバ
ー部材を上記操舵軸に螺合されたロックナットによって
上記操舵軸筒上端部の軸受上に押圧固定し、上記カバー
部材の外周縁部を下方に折り曲げてシール保持部を形成
し、該保持部の内周面と上記操舵軸筒の上端部外周面と
の間にシール部材を嵌合装着し、上記操舵軸に前フォー
クを接続し、該前フォークに操向ハンドルを取り付けて
なる自動二,三輪車における操舵装置の上記上端部の軸
受への水の進入を防止するためのシール構造であって、
上記カバー部材の内周縁部に上記操舵軸を囲む環状でか
つ上方に突出する堰部を折り曲げ形成し、上記ロックナ
ットの下端の内周縁部に上記堰部の外径より大径でかつ
該堰部の突出長さより軸方向に深い環状の切欠きを形成
し、該切欠きと上記操舵軸の外周面とで形成された環状
凹部内に上記堰部を位置させたことを特徴としている。
〔作用〕
本考案に係る自動二,三輪車における操舵装置のシール
構造においても、従来構造の場合と同様にロックナット
とカバー部材との間の隙間から雨水等が侵入する場合が
ある。しかし本考案では、この侵入水は操舵軸を囲むよ
うに形成した堰部によって遮蔽され、操舵軸と軸受との
隙間に侵入することはほとんどなく、その結果軸受の発
錆を大幅に抑制できる。また、本考案はガスケット,オ
ーリング等を介在させる構造ではないから、締付部の緩
み,コスト上昇の問題が生じるおそれもない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による操舵装置
のシール構造を説明するための図である。図において、
1は本実施例シール構造が適用された不整地走行用自動
二輪車であり、この自動二輪車1のクレードル型車体フ
レーム2の略中央にはエンジン3が搭載され、後部には
リヤアーム4が揺動自在自在に枢支され、該リヤアーム
4の後端には後輪5が回転自在に軸支されており、また
この車体フレーム2の上部には燃料タンク6,シール7が
搭載されている。
そして上記車体フレーム2の前端部には、操舵軸筒8が
固着されている。この操舵軸筒8は円筒状のもので、こ
れの上,下端部に形成された軸受保持部8aには軸受9が
嵌合装着されている。この上下の軸受9内には操舵軸10
が挿入されており、この操舵軸10にはカバー部材である
環状のボールレースカバー11が嵌装され、このカバー11
は操舵軸10に螺合されたロックナット12によって上記軸
受9上に押圧固定されている。
またこのボールレースカバー11の外周縁部にはシール保
持部11bが下方に折り曲げ形成され、該シール保持部11b
と操舵軸筒8の上端部との間にはゴム製シール部材13が
嵌合装着されている。
そして、上記ボールレースカバー11及ロックナット12の
内周縁部には堰部11a,12aが一体形成されており、この
各堰部11a,12aは操舵軸10を囲む環状で、かつ上方に突
出している。
また、上記操舵軸10の上,下端部には支持ブラケットで
ある上,下クラウンハンドル部14,15が嵌装されてい
る。また、操舵軸10の上端部にはロックボルト16が螺着
されており、このロックボルト16に一体形式されたフラ
ンジ部16bが上記上クラウンハンドル部14の上端部をロ
ックナット12に対して押圧しており、これにより上,下
クラウンハンドル部14,15は操舵軸10に対して固定され
ている。また、この上クラウンハンドル部14の内周縁部
には、上記ロックナット12と同様の堰部14aが突設され
ている。
また、上記上,下クラウンハンドル部14,15には下端部
にて前輪17を支持する前フォーク18の上部が挿入固定さ
れており、さらにまた上クラウンハンドル部14上には操
向ハンドル19が固定されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の自動二輪車1において、降雨時に走行した場
合、従来構造の自動二輪車の場合と同様に、雨水が、ロ
ックボルト16と上クラウンハンドル部14との隙間A,上ク
ラウンハンドル部14とロックナット12との隙間B及びロ
ックナット12とボールレースカバー11との隙間Cから侵
入するおそれがある。これに対して、本実施例構造で
は、上クラウンハンドル部14,ロックナット12及びボー
ルレースカバー11の内周縁部に堰部14a,12a及び11aを形
成している。そして上記侵入水は本来極少量であること
から、この侵入水がこの堰を越えることはほとんどな
い。従ってこの侵入水が各結合部品と操舵軸10との隙間
を通って軸受9部分まで侵入することもほとんどなく、
その結果該軸受9に錆が発生するのを確実に防止でき
る。
また、本実施例のシール構造は、各結合部品に堰部を突
設するだけという非常に簡単な構造であるから、上述の
ような加工コストの増大という問題が生じることはな
い。また、ガスケット等を各結合部品間に介在させる必
要もないのから、この介在部材のへたり等に起因する緩
み等の問題が生じることもない。
なお、上記実施例では、上クラウンハンドル部14,ロッ
クナット12及びボールレースカバー11の3部品全てに堰
部を形成したが、本考案では、上述したように特にロッ
クナット12とカバー部材11との間の隙間からの水の侵入
量が多く、しかもここから軸受までの距離が接近してい
るので、このカバー部材11の内周縁部に重点的に堰部11
aを形成するようにしたものである。また、上記実施例
では自動二輪車について説明したが、本考案は自動二輪
車に限らず、前1輪,後2輪の自動三輪車にも適用でき
る。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係る自動二,三輪車における操舵
装置のシール構造によれば、カバー部材の内周縁部に堰
部を形成し、ロックナットの下端内周縁部に形成された
切欠きと操舵軸外周面とで形成された環状凹部内に上記
堰部を位置させたので、ロックナットとカバー部材との
間の隙間によって毛細管現象で吸引され侵入する水も上
記堰部を越えることができず、軸受内周側からの水の侵
入を確実に防止でき、軸受の内部の錆び付きにより操向
ハンドルの回動が重くなったり、軸受内周と操舵軸外周
との間の錆び付きにより分解が困難となったりする問題
を回避できる効果がある。
また本考案のカバー部材は薄板からなるので、上記堰部
をプレス成形すことができ、切削によって形成するもの
と比較して加工が簡単であり、また環状凹部はロックナ
ットの切欠きと操舵軸の外周面とが組み合わさって形成
されているのでこの点からも加工が簡単であるという効
果がある。
また、上記環状凹部は堰部に対して隙間を有しており、
オーリング溝のような精度を必要とせず、またロックナ
ットとカバー部材との合面部の面粗度も特に向上させる
必要がないので、コストを低減できる効果もある。また
ガスケット等を使用しないので、ガスケットのへたりに
よるロックナットの緩みの問題を生じない。
さらにまたロックナットの下端内周縁部に切欠きを設け
たので、この切欠きはロックナットを操舵軸の上端から
装着する場合のガイドとなり、組付け容易化する効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による操舵装置のシール構造
の断面図、第2図は該シール構造が適用された自動二輪
車の側面図、第3図はその正面図、第4図は従来のシー
ル構造の断面図である。 図において、1は自動二輪車、2は車体フレーム、8は
操舵軸筒、9は軸受、10は操舵軸、11,12はボールレー
スカバー,ロックナット(操舵軸筒と操舵軸との結合部
品)、14はクラウンハンドル部(操舵軸と前フォークと
の結合部品)、11a,12a,14aは堰部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームに固定された操舵軸筒の上,
    下端部に軸受を嵌合装着し、該両軸受内に操舵軸を挿入
    し、該操舵軸に薄板環状のカバー部材を嵌装し、該カバ
    ー部材を上記操舵軸に螺合されたロックナットによって
    上記操舵軸筒上端部の軸受上に押圧固定し、上記カバー
    部材の外周縁部を下方に折り曲げてシール保持部を形成
    し、該保持部の内周面と上記操舵軸筒の上端部外周面と
    の間にシール部材を嵌合装着し、上記操舵軸に前フォー
    クを接続し、該前フォークに操向ハンドルを取り付けて
    なる自動二,三輪車における操舵装置の上記上端部の軸
    受への水の進入を防止するためのシール構造であって、
    上記カバー部材の内周縁部に上記操舵軸を囲む環状でか
    つ上方に突出する堰部を折り曲げ形成し、上記ロックナ
    ットの下端の内周縁部に上記堰部の外径より大径でかつ
    該堰部の突出長さより軸方向に深い環状の切欠きを形成
    し、該切欠きと上記操舵軸の外周面とで形成された環状
    凹部内に上記堰部を位置させたことを特徴とする自動
    二,三輪車における操舵装置のシール構造。
JP1986095084U 1986-06-20 1986-06-20 自動二,三輪車における操舵装置のシ−ル構造 Expired - Lifetime JPH0637034Y2 (ja)

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