JPH063682B2 - 蛍光灯紫外線カット用蛍光灯カバー - Google Patents

蛍光灯紫外線カット用蛍光灯カバー

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JPH063682B2
JPH063682B2 JP61284400A JP28440086A JPH063682B2 JP H063682 B2 JPH063682 B2 JP H063682B2 JP 61284400 A JP61284400 A JP 61284400A JP 28440086 A JP28440086 A JP 28440086A JP H063682 B2 JPH063682 B2 JP H063682B2
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JP
Japan
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fluorescent lamp
light
wavelength
fluorescent
resin
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JP61284400A
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一光 古川
一男 岸本
勝彦 角田
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Fujifilm Holdings Corp
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、蛍光灯により放射される紫外線をカットする
ための蛍光灯カバーに関する。更に詳しくは、螢光増白
染料を含有する透明樹脂よりなる蛍光灯紫外線カット用
蛍光灯カバーに関する。
〈従来技術〉 蛍光灯の代表である白色蛍光灯は約410nm以下の波長領
域では、波長約365nmおよび約405nmに夫々ピークを有す
る強い光を放射する。これらの光は、例えばショーウイ
ンドに陳列された商品を変色或は変質せしめたり、ま
た、例えば、UV硬化型樹脂やUV感光剤を取扱う作業
においては、種々の支障をきたすなどの問題があって、
これらの光のカットが強く要望されている。これらの問
題を解決するために、従来螢光ランプの内面に紫外線カ
ット層を設ける方法が採用されていたが製造が面倒であ
った。また、紫外線吸収剤を含有する樹脂で、螢光ラン
プを塗装したり、かかる樹脂のチューブやパイプを被せ
る方法が考えられたが、紫外線吸収剤では、約365nmを
中心とする波長の光はカットできるが、約405nmの波長
はあまりカットすることができないため、ショーウイン
ドには使用できても、UV硬化型樹脂やUV感光剤を取
扱う作業には適当でなかった。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、蛍光灯の光に含まれる約405nm以下の
波長の光をカットするための蛍光灯カバーを提供するこ
とにある。
〈発明の構成〉 本発明は、螢光増白染料を含有する透明樹脂よりなる蛍
光灯紫外線カット用蛍光灯カバーである。
一般に、螢光増白染料は、約320〜約410nmの波長の光を
吸収して、約410〜約500nmの波長の光を放射する性質を
有する化合物よりなる。これらの染料で染められた織物
は、本来の反射光(概して黄色気味)のほかに、新たに
螢光効果による約410〜約500nmの波長の青色光が付加さ
れるため、反射光は、白色になり、かつ、螢光効果によ
る分だけ可視光のエネルギーが増加するので、結果的に
は増白されたことになる。また、螢光増白染料を混合し
た透明樹脂より形成された棒,板などにおいては、側面
より投射された光の中の約320〜約410nmの波長の光を吸
収した螢光増白染料から放射される約410〜約500nmの波
長の青色光は、その一部が成形品の表内面にて全反射し
て、端部に集光されるため、端部が青色に輝く現象を呈
することが知られている。本発明者は、端部ではなく
て、側面部の透過光について検討した結果、透過光中の
約320〜約405nmの波長の光が、著しく減少していること
を知見して、本発明に到達したものである。
本発明において使用される螢光増白染料は、通常市販さ
れているものの中から耐熱性,耐光性,などに基づいて
選択することができる。以下にそれらの具体例を挙げ
る。
ビスベンゾオキサゾール系 ナフタルイミド系 ピラリゾン系 クマリン系 ジアミノスチルベンジスルホン酸系 イミダゾロン系 ベンジジン系 これらの螢光増白染料は、1種または2種以上を使用す
ることができる。
本発明において使用される透明樹脂は、例えばアクリル
樹脂,塩化ビニル樹脂,スチレン樹脂,透明ポリエステ
ル樹脂,透明ポリアミド樹脂,ポリカーボネート樹脂,
ポリエステルカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂ばかり
でなく、不飽和ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂,熱硬
化性ポリカーボネート樹脂(CR―39)等の熱硬化性樹
脂等も包含する。蛍光灯カバーは具体的には、例えば収
縮チューブ,被覆パイプ,カバーのシート等であって、
その厚さは特に限定されないが、普通は収縮チューブで
は0.05〜0.2mm、被覆パイプでは0.5〜2mm、カバーのシ
ートでは1〜3mmが好ましい。
透明樹脂に対する螢光増白染料の配合量は、螢光増白染
料の性能,蛍光灯カバーの厚さ等によって、変化するの
で、一義的に定めることはできないが、当業者は幾らか
の試験によって、容易に決定することができるであろ
う。一般的には厚さ1mmの樹脂板においては、その配合
量は樹脂の重量に基づいて、約0.1〜約2重量%で充分
である。そして、その配合量と樹脂板の厚さとはほぼ反
比例すると考えてよい。具体的には、例えば厚さ1mmの
ポリカーボネート樹脂板では、式(1)の化合物は、0.5重
量%,式(2)の化合物は0.2重量%に配合で405nm以下の
波長の光を実質的にカットすることができる。
以上の如く、本発明の目的は、透明樹脂に螢光増白染料
を配合するのみで、達成することができるが、螢光増白
染料或は透明樹脂の耐光性に不安がある場合には、紫外
線吸収剤を併用することが望ましい。一般に紫外線吸収
剤は紫外線を吸収して熱に変換する性質を有する化合物
である。それらは、ベンゾトリアゾール系,ベンゾフェ
ノン系,サリチル酸系,シアノアクリレート系に大別さ
れる。ベンゾトリアゾール系の有効吸収波長は約270〜
約380nmで、代表例としては2−(2′―ヒドロキシ―
5′―メチルフェニル)ベンゾトリアゾール,2―
(2′―ヒドロキシ―5′―t―ブチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール,2―(2′―ビドロキシ―3′,5′
―ジ―t―ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール,2―
(2′―ヒドロキシ―3′―t―ブチル―5′―メチル
フェニル)―5―クロロベンゾトリアゾール,2―
(2′―ヒドロキシ―3′,5′―ジ―t―ブチルフェ
ニル)―5―クロロベンゾトリアゾール,2―(2′ヒ
ドロキシ―3′,5′―ジ―t―アルミフェニル)ベン
ソトリアゾール,2―(2′―ヒドロキシ―4′―オク
トキシフェニル)ベンゾトリアゾール等を挙げることが
でき、ベンゾフェノン系の有効吸収波長は約270〜約380
nmで、代表例としては、2,4―ジヒドロキシベンゾフ
ェノン,2―ヒドロキシ―4―メトキシベンゾフェニ
ン,2―ヒドロキシ―4―オクトキシベンゾフェノン,
2―ヒドロキシ―4―ドデシルオキシベンゾフェノン,
2,2′―ジヒドロキシ―4―メトキシベンゾフェノ
ン,2,2′―ジヒドロキシ―4,4′―ジメトキシベ
ンゾフェノン,2―ヒドロキシ―4―メトキシ―5―ス
ルホベンゾフェノン等を挙げることができ、サリチル酸
系の有効吸収波長は約290〜約330nmで、代表例として
は、フェニルサリシレート,p―t―ブチルフェチルサ
リシレート,p―オクチルフェニルサリシレート等を挙
げることができ、シアノアクリレート系の有効吸収波長
は約270〜約350nmで、代表例としては、2―エチルヘキ
シル―2―シアノ―3,3―ジフェニルアクリレート,
エチル―2―シアノ―3,3―ジフェニルアクリレート
等を挙げることができる。これらの紫外線吸収剤は1種
または2種以上を使用することができる。好適な紫外線
吸収剤は、使用する透明樹脂の種類,螢光増白染料の種
類によって変わるが、当業者は幾らかの試験によって、
大約0.1〜0.6重量%の間で選択することができるであろ
う。例えば厚さ1mmのポリカーボネート板では式(1)の
螢光増白剤0.5重量%と2―(2′―ヒドロキシ―5′
―t―オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール0.3重量
%が好適である。
成形用樹脂としては、上記の如く、螢光増白剤,単独或
は紫外線吸収剤との併用で、実用的には充分であるが、
更に厳密を要求する場合には、隠蔽力の強い白色顔料、
例ば酸化チタンの少量(約0.05〜約0.15重量%)を添加
することが望ましい。また、外観,色調が問題になると
きには、微量(約0.0005重量%以下)の着色剤を配合す
ることができる。
上記の成分を透明樹脂に添加混合する方法は任意であ
る。例えば透明熱可塑性樹脂に対しては、その粉末,フ
レーク或はペレットと上記成分を充分に混合した後に押
出機によって溶融混合する方法が好ましく、透明硬化性
樹脂においては、末硬化の液状原料に上記成分を添加
し、充分に混合分散せしめる方法が好ましい。この際、
通常使用される添加剤、例えば熱安定剤,酸化防止剤,
離型剤,静電防止剤,難燃剤等を添加してもよい。成形
は通常行なわれる方法で行なうことができる。すなわ
ち、熱可塑性樹脂の場合には被覆パイプは溶融押出法
で、収縮チューブは溶融押出によって得たパイプの延
伸,急冷で、カバーは射出成形,押出成形更に要すれば
真空成形法によって製造することができる。熱硬化性樹
脂の場合には、注型成形が好都合である。
〈発明の効果〉 本発明の蛍光灯カバーは蛍光灯に取付けて使用される。
蛍光灯カバーを透過した光は約410nm以下の波長の光を
実質的に有しないので、商品を陳列するショーウインド
の照明や、UV硬化型樹脂或はUV感光剤を取扱う作業
場の照明に好適に使用できる。また、透過光が着色しな
いので、照明される物品は、物品の固有の自然色を呈す
る。
〈参考例,実施例〉 以下に参考例および実施例を挙げて、本発明を詳述す
る。評価はつぎの方法により行なわれた。
相対強度―EDG分光照度計で各波長毎の照度を測定
し、螢光灯自体の最大照度を1.00とした相対値で表わ
す。
放射照度―EDG分光照度計で各波長毎の照度を測定
し、単位面積当りのエネルギー量(μW/cm2)で表わ
す。
参考例1〜4 ポリカーボネート(帝人化成(株):パンライトL―12
50)100重量部に第1表記載の各種成分を添加混合し、
押出機を用いて280℃で混練押出してペレット化した。
これを射出成形機により280℃で射出して、100×40×1
mmの板を作成し、透過光の相対強度および放射照度を測
定した。測定結果を第1図および第2図に示す。
実施例1 参考例4の配合をしたペレットを用いて、押出機により
内径26mm,肉厚0.8mmのパイプを作製した。この中に螢
光ランプを入れて点灯し、透過光中の紫外線を測定した
ところ、実質的に410nm以上の波長の光は認められなか
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、参考例の波長―相対強度曲線であり、第2図
は、参考例の波長―放射照度曲線である。符号はつぎの
とおりである。 + カット板なし × 参考例1 ▽ 参考例4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 勝彦 東京都港区西麻布2−26−30 富士写真フ イルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−179255(JP,A) 特開 昭60−120759(JP,A) 特開 昭60−67545(JP,A) 特公 昭33−8542(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光増白染料を含有する透明樹脂よりなる
    蛍光灯紫外線カット用蛍光灯カバー。
JP61284400A 1986-12-01 1986-12-01 蛍光灯紫外線カット用蛍光灯カバー Expired - Lifetime JPH063682B2 (ja)

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JPS63137961A JPS63137961A (ja) 1988-06-09
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JPS63137961A (ja) 1988-06-09

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