JPH0636782Y2 - クッション材 - Google Patents

クッション材

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JPH0636782Y2
JPH0636782Y2 JP1989048217U JP4821789U JPH0636782Y2 JP H0636782 Y2 JPH0636782 Y2 JP H0636782Y2 JP 1989048217 U JP1989048217 U JP 1989048217U JP 4821789 U JP4821789 U JP 4821789U JP H0636782 Y2 JPH0636782 Y2 JP H0636782Y2
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cushioning
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宏 長竹
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Achilles Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車椅子または安楽椅子などのシートに使用さ
れ、かつ血行障害およびしびれなどを防止できるフロー
ティング効果(体圧分散)を有する複層式のクッション
材に関する。
〔従来の技術〕
近年、クッション材として血行障害およびしびれなどを
防止する目的で、水などの液体またはゲル状体を各々単
独で収納する流状物層を有するものがある。
なお、これらの従来のクッション材は、このクッション
材に所定のフローティング効果を与えるために流状物層
を厚くしてこの層内部に多量の液体またはゲル状体を収
納させている。
また、従来、この流状物層はクッション材の最上部に配
置されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、従来のクッション材は、このように流状物層
を厚くしてこの層内部に多量の液体またはゲル状体を収
納させているため、この流状物層の重量が嵩み、従って
このクッション材も重くなっていた。
また、従来、この流状物層は、クッション材の最上部に
配置されているため、例えばこれを車椅子のシートなど
に使用した場合、一般的に気温より低温の水またはゲル
状体を収納する流状物層が直接身体に接触するため、こ
のクッション材が冷たかった。
本考案は、このような従来技術を背景になされたもの
で、フローティング効果を有するものであって、かつ軽
量化および断熱化ができるクッション材を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、厚み10〜100mmの緩衝基材層と、内部に含水
ゲル状物を収納する10〜100mmのゲル状物中間層と、厚
み5〜30mmの断熱表面層とを順次積層させたクッション
材であって、該断熱表面層が、少なくともポリエチレン
フォーム層とウレタンフォーム層とを有していることを
特徴とするクッション材を提供するものである。
〔作用〕
本考案のクッション材は、まず、緩衝基材層上にゲル状
物中間層を積層させ、そののちこのゲル状物中間層上に
断熱表面層を順次積層させてこのクッション材を設け
る。
このように、クッション材にフローティング効果を与え
るゲル状物中間層中に、従来の液体またはゲル状体を単
独で収納させるものに比べて比較的少量でその効果を得
ることができる含水ゲル状物を収納させたため、このフ
ローティング効果を有するクッション材の軽量化ができ
る。
そののち、この断熱表面層を上側に向けてこのクッショ
ン材を被載置物上に載置して使用する。
このとき、ゲル状物中間層中には、含水ゲル状物が収納
されているため、例えばこのクッション材上に使用者が
腰掛けると、ゲル状物中間層を主に緩衝基材層および断
熱表面層でこのクッション材が使用者の体になじみ、こ
れによりクッション材の局部にかかる体圧を分散し、こ
のため使用者の血行障害およびしびれなどを防止でき
る。
また、このようにゲル状物中間層の上に断熱表面層が積
層されているため、例えばこのクッション材の上に使用
者が腰掛けた場合でもゲル状物中間層の冷たさがこの断
熱表面層で絶たれ、従ってこのクッション材の断熱化も
可能となる。
しかも、断熱表面層として、ポリエチレンフォーム層と
ウレタンフォーム層とを有しているため、該断熱表面層
の厚みを薄くすることができ、従ってゲル状物中間層の
有するフローティング効果を損なうことなく、上記断熱
効果を得ることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明するが、本
考案はこの実施例に限定されない。
なお、この実施例を述べるにあたって車椅子に使用され
るクッション材を例にとる。
本考案の実施例のクッション材は、第1図に示すように
緩衝基材層10と、内部に含水ゲル状物Gを収納するゲル
状物中間層20と、断熱表面層30とを順次積層させたもの
である。
前記緩衝基材層10は、このクッション材の下部層にあた
る緩衝性を有する基材層で、その素材としてこの実施例
ではウレタンフォームが使用されているが、そのほか例
えばポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、
ポリスチレンフォーム、ポリ塩化ビニルフォームなどの
他の発泡合成樹脂のほか、織布、不織布、編布などの緩
衝材として使用できる素材であればどのようなものでも
使用できる。
この緩衝基材層10の厚みは、10〜100mm、好ましくは20
〜50mmであり、10mm未満ではクッション材のクッション
性が低下して使用感が悪くなり、一方100mmを超えると
厚すぎて不経済になる。
前記ゲル状物中間層20は、同じく第1図に示すようにク
ッション材の中間部に配置され、かつこのクッション材
にフローティング効果を与えるための中間層で、またこ
のゲル状物中間層20は内部収納される含水ゲル状物G
と、これを浸透させない高分子樹脂皮膜からなる第2図
に示すゲル状物収納袋Bとからなる。なお、通常、ゲル
状物中間層20は、クッション材全体の5分の1〜3分の
2程度でフローティング効果が得られる。
この第1図に示す含水ゲル状物Gは、柔軟性、クッショ
ン性および応力分散性に優れたもので、この含水ゲル状
物Gとしては、例えばウレタン樹脂含水ゲル状物または
シリコン樹脂含水ゲル状物が使用でき、そのほか例えば
ポリビニルアルコール系、ポリアクリル酸系、イソブチ
レン・無水マレイン酸系などの水溶性ポリマーを用いた
含水ゲルが使用できる。
また、このゲル状物収納袋Bの素材である高分子樹脂皮
膜としては、防湿、防水、保形のためにポリウレタン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体などの合成樹脂フィルムで作った皮膜またはゴ
ム製の皮膜が好ましく、またこの実施例のゲル状物収納
袋Bは、第1図に示すように緩衝基材層10側に配置され
るモジュラスの高い底面B1と、この底面B1上に配置され
る伸縮性に富んだモジュラスの低い容器状の上面B2とか
らなる。
なお、この実施例におけるゲル状物中間層20の具体的な
製造は、この上面B2を図示しない成形枠中にセットさ
せ、そののちこの内部に含水ゲル状物Gを注入してゲル
反応させることでこの上面B2と一体化させる。
そののち、この含水ゲル状物Gのゲル反応の終了後に、
この上面B2の裏面に底面B1を当てがい、これらの底面B1
と上面B2とを接合させて含水ゲル状物Gが密封されたゲ
ル状物収納袋Bを形成させるものである。なお、これら
の底面B1と上面B2との接合は、糊、高周波ウエルダーま
たは熱風などにより行うことができる。
このような構造になすことで、内部収納される含水ゲル
状物Gの持つ衝撃吸収性および柔軟性を損なうことな
く、この含水ゲル状物Gを収納するゲル状物収納袋Bを
製造することができる。
このゲル状物中間層20の厚みは、10〜100mm、好ましく
は10〜50mmであり、10mm未満ではゲル状物の衝撃吸収性
が悪くなり、一方100mmを超えると重量が大きくまた厚
すぎて不経済となる。
このように、緩衝基材層10とゲル状物中間層20とを組み
合わせてゲル状物収納袋B内に収納させているため、ゲ
ル状物中間層20だけの場合に、例えば床材などの被載置
物の硬さが身体に感じられるが、この緩衝基材層10と組
み合わせることによってクッション性、身体への密着性
が増加し、含水ゲル状物G自体が持つ体圧均等性を充分
に活かすことができる。
なお、この実施例の緩衝基材層10は容器状の上面B2の内
部に収納されているが、必ずしもこのように内部収納さ
せなくともよく、またこの上面B2の開口部はこの上面B2
と同一素材からなる蓋フィルムB3で、図示しない両面フ
ァスナーを介してこの緩衝基材層10を取り出し自在にな
っている。
前記断熱表面層30は、クッション材の上部側に配置さ
れ、かつゲル状物中間層20の冷たさがクッション材の表
面に伝わってこのクッション材の使用時における冷感を
絶つ断熱層で、この実施例の断熱表面層30は、下層のポ
リエチレンフォーム層31、中間層のウレタンフォーム層
32、表面露出されるパイル地層33を順次積層させたもの
であるが、必ずしもこのような層構成としなくても、少
なくともポリエチレンフォーム層とウレタンフォーム層
とを有していればよい。なお、特にウレタンフォーム層
32の素材として、低反撥弾性ウレタンフォームなどを使
用すると、断熱表面層30の反撥が緩やかになって反撥の
少ないソフトなクッション材とすることができる。
なお、このポリエチレンフォーム層31とウレタンフォー
ム層32とを積層させる理由は、これらの発泡体からなる
層の総厚を増加することにより、断熱効果は向上するも
のの、逆にフローティング効果が損なわれるため、これ
らの発泡体層を極限薄くする一方、断熱効果を最大限確
保するためである。
ちなみに、厚さ30mmのウレタンフォーム層32とパイル地
層33との積層体と、厚さ2mmのポリエチレンフォーム層3
1と厚さ10mmのウレタンフォーム層32と厚さのパイル地
層33とを積層させた積層体との断熱効果は、ほぼ同等で
ある。
また、この断熱表面層30は、その周側面に容器状のクッ
ション材カバー40が縫着により取り付けられ、またこの
クッション材カバー40中に前記緩衝基材層10とゲル状物
中間層20とがファスナー41を介して取り出し自在に収納
されている。なお、このクッション材カバー40の素材は
織布、不織布、編布などの布帛および合成樹脂シートな
どどのような素材からなるシートでも使用できる。
また、この断熱表面層30の厚みは、5〜30mm、好ましく
は10〜20mmであり、5mm未満ではクッション材の断熱性
が低下して使用時にゲル状物中間層20の冷感が使用者に
伝わり、一方30mmを超えると厚すぎて不経済となる。
次に、本考案の実施例のクッション材の作用を説明す
る。
本考案の実施例のクッション材を、第2図に示すように
断熱表面層30を上側に向けて図示しない車椅子の座席に
敷いて使用する。
このとき、第1図に示すようにゲル状物中間層20中には
含水ゲル状物Gが収納されているため、このクッション
材上に使用者が腰掛けると、ゲル状物中間層20を主に緩
衝基材層10および断熱表面層30でこのクッション材が使
用者の体になじみ、これによりクッション材の局部にか
かる体圧を分散し、これにより使用者の血行障害および
しびれなどを防止できる。
以上説明したように、本考案の実施例のクッション材
は、緩衝基材層10と、ゲル状物中間層20と、断熱表面層
30とを順次積層させているため、このクッション材上に
使用者が腰掛けるとゲル状物中間層20を主に緩衝基材層
10および断熱表面層30でこのクッション材が使用者の体
になじみ、これによりクッション材の局部にかかる体圧
を分散し、これにより使用者の血行障害およびしびれな
どを防止できる。
また、このクッション材は、フローティング効果を与え
るゲル状物中間層20中に、従来の液体またはゲル状体を
単独で収納させるものに比べて比較的少量でその効果を
得ることができる含水ゲル状物Gを収納させたため、こ
のフローティング効果を有するクッション材の軽量化が
できる。
また、このようにゲル状物中間層20の上に、ポリエチレ
ンフォーム層31とウレタンフォーム層32とを有する断熱
表面層30が積層されているため、このクッション材の上
に使用者が腰掛けた場合でもゲル状物中間層20の冷たさ
がこの断熱表面層30で絶たれ、従ってこのクッション材
の断熱化もでき、しかも上記ゲル状物中間層20の有する
フローティング効果を損なうこともない。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこれに限
定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲での設計
変更などがあっても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、緩衝基材層をゲル状物中間層中に
収納させ、さらにこの緩衝基材層を収納するゲル状物中
間層を断熱表面層中に収納させているが、必ずしもこれ
に限定させなくとも例えばこれらの各層を単純積層させ
たものなどであってもよい。
また、実施例では、車椅子に使用されるクッション材を
例にとったが、これに限定させなくとも例えば安楽椅
子、通常の椅子の背当てまたは座部、ベッドなどの他の
どのような用途にも使用できる。
〔考案の効果〕 本考案は、このように特定厚みの緩衝基材層と、内側に
含水ゲル状物を収納するゲル状物中間層と、少なくとも
ポリエチレンフォーム層とウレタンフォーム層を有する
断熱表面層とを順次積層させたものであるため、フロー
ティング効果を有するものであって、かつ軽量化および
断熱化が可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のクッション材の中央縦断面
図、第2図は本考案の実施例のクッション材の一部破断
図を含む斜視図である。 G;含水ゲル状物、10;緩衝基材層 20;ゲル状物中間層、30;断熱表面層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み10〜100mmの緩衝基材層と、内部に含
    水ゲル状物を収納する10〜100mmのゲル状物中間層と、
    厚み5〜30mmの断熱表面層とを順次積層させたクッショ
    ン材であって、該断熱表面層が、少なくともポリエチレ
    ンフォーム層とウレタンフォーム層とを有していること
    を特徴とするクッション材。
JP1989048217U 1989-04-26 1989-04-26 クッション材 Expired - Lifetime JPH0636782Y2 (ja)

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JP4104436B2 (ja) * 2002-11-29 2008-06-18 アロン化成株式会社 クッション芯材およびクッション材
JPWO2007108235A1 (ja) * 2006-03-23 2009-08-06 株式会社オーシンエムエルピー 冷却又は加温用シート
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