JPH0636707U - 工具チャック - Google Patents

工具チャック

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JPH0636707U
JPH0636707U JP7319392U JP7319392U JPH0636707U JP H0636707 U JPH0636707 U JP H0636707U JP 7319392 U JP7319392 U JP 7319392U JP 7319392 U JP7319392 U JP 7319392U JP H0636707 U JPH0636707 U JP H0636707U
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JP
Japan
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tool
peripheral surface
gripping member
tool gripping
inner peripheral
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JPH0727045Y2 (ja
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治明 久保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に、工具把持用内周面26の直径が6mm
以下のような超小型工具チャックに於いて、当該工具把
持用内周面26の長さを必要最小限に短くして、精密加
工長さの短縮、延いては加工コストの低減を図ること。 【構成】 チャック本体21に、求心方向への移動時に
押し出し作用面30に作用して工具把持部材20を外方
へ押し出す球体31を半径方向移動可能に保持する孔3
2が設けられ、チャック本体21に外嵌螺合し且つ先端
に工具把持部材20の先端部に当接する先端壁部25を
有する回転操作部材22には、球体31のチャック本体
21から突出する部分が遊嵌して、回転操作部材22が
外方に回転移動するときに球体31を求心方向へ押し出
す周溝33が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、工作機械の主軸の先端に取付けて使用する工具チャック、特に工具 把持用内周面の直径が6mm以下のような超小型工具チャックに関するものであ る。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
この種の従来の工具チャックは、図4に一例を示すように、工具把持部材1と 、これを内嵌するチャック本体2、及びチャック本体2の外周面に設けられた雄 ねじ部3に螺合する雌ねじ部4を内周に備え且つ工具把持部材1の先端外周に設 けられた周溝5に遊嵌する内周張出壁部6を先端部に備えた回転操作部材7から 構成され、前記工具把持部材1には、工具把持用内周面8と、先端側ほど大径と なるテーパー状外周面9、及び先端から軸方向に沿って形成されたスリット10 が周方向複数箇所に設けられ、チャック本体2には、前記工具把持部材1のテー パー状外周面9に当接するテーパー状内周面11が形成されて成るものである。
【0003】 而して、工具を取付けるときは、当該工具の取付け用軸部を工具把持部材1内 に挿入した状態で、回転操作部材7を正方向に回転させて軸方向内方へ移動させ ることにより、回転操作部材7の内周張出壁部6が、工具把持部材1の周溝5の 外向き段面を介して当該工具把持部材1を軸方向内方へ押圧移動させる。従って 、工具把持部材1のテーパー状外周面9がチャック本体2のテーパー状内周面1 1によって絞られ、工具把持部材1のスリット10を設けられた領域が縮径変形 して、工具把持用内周面8が工具の取付け用軸部を締めつけて把持固定すること になる。
【0004】 工具を取り外すときは、回転操作部材7を逆方向に回転させて軸方向外方へ移 動させることにより、回転操作部材7の内周張出壁部6が、工具把持部材1の周 溝5の内向き段面を介して当該工具把持部材1を軸方向外方へ押圧移動させる。 従って、工具把持部材1のテーパー状外周面9がチャック本体2のテーパー状内 周面11から離間し、工具把持部材1のスリット10を設けられた領域が拡径変 形して、工具把持用内周面8が工具取付け用軸部を締めつけなくなる。係る状態 で工具の取付け用軸部を工具把持部材1内から引き抜けば良い。
【0005】 上記のように従来の工具チャックは、工具把持部材1を軸方向外方に移動させ るために、当該工具把持部材1のチャック本体2から外方に突出する先端部に、 回転操作部材7の内周張出壁部6が遊嵌する周溝5を設ける必要があった。この ため工具把持部材1には、前記周溝5を形成するための先端延長部Lが必要とな り、工具把持用内周面8の軸方向長さが、チャック本体2のテーパー状内周面1 1に対応する領域長さよりも外方に延出して長くなる。この工具把持用内周面8 は精密研削加工が必要な部分であり、これが長くなるということは、特に直径が 6mm以下となる超小型工具チャックの場合、その加工が非常に困難となって、 精度の低下とコストアップを免れなかった。
【0006】 また、工具把持部材1の先端延長部Lには、チャック本体2のテーパー状内周 面からの縮径力が直接作用しないので、当該先端延長部Lの内側に位置する工具 把持用内周面8の先端領域の工具把持力が低く、工具把持用内周面8の全長が長 くなるにも拘らず工具把持力の増大には有効でない。換言すれば、先端延長部L の分だけ工具把持部材1の全長を短くして、精密研削加工が必要な工具把持用内 周面8の長さの短縮を図った場合には、工具把持部材1の全体としての工具把持 力が低下して安全性に問題が生じることになるので、結果的には、確実な工具把 持力を得るために実際に必要な長さよりも、先端延長部Lの分だけ工具把持用内 周面8を長くせざるを得なかった。
【0007】 この点を改善するために、図5に示すような工具チャックも提案された。この 改善された工具チャックは、工具把持部材1の先端延長部Lを更に長くして、そ の外周に先端側ほど小径となるテーパー状外周面12を形成し、回転操作部材7 の内周張出壁部6よりも外側に、前記テーパー状外周面12に当接可能なテーパ ー状内周面13を形成しておき、回転操作部材7で工具把持部材1を軸方向内方 へ移動させて縮径変形させるとき、先端延長部Lにも、テーパー状内周面13と テーパー状外周面12との軸方向圧接により縮径力を作用させるように構成され たものである。
【0008】 しかしながら、この改善された工具チャックに於いても、テーパー状内周面1 1で絞られる領域に作用する縮径力と同一程度の縮径力が先端延長部Lに作用す るように構成することは、実際上は殆ど無理であって、現実には、テーパー状内 周面11で絞られる領域に作用する縮径力と先端延長部Lに作用する縮径力とに 差が生じることになる。従って、この構成に於いても、先端延長部Lの分だけ工 具把持部材1の全長を短くして、精密研削加工が必要な工具把持用内周面8の長 さの短縮を図ることは出来なかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記のような従来の問題点を解決するために成されたものであって、 その特徴を後述する実施例の参照符号を付して示すと、本考案の工具チャックは 、チャック本体21に外嵌螺合させた回転操作部材22の先端に、前記チャック 本体21に内嵌させた工具把持部材20の先端部(端面20a)に当接して当該 工具把持部材20を内方に押圧移動させる先端壁部25を備え、前記工具把持部 材20には、工具把持用内周面26と、前記チャック本体21のテーパー状内周 面29に当接するテーパー状外周面27とが設けられ、前記チャック本体21に は、求心方向への移動時に前記工具把持部材20の後端押し出し作用面30に作 用して当該工具把持部材20を外方に押し出す球体31を半径方向移動可能に保 持する孔32が設けられ、前記回転操作部材22には、前記孔32から外方に突 出する球体部分が遊嵌して、当該回転操作部材22が外方に回転移動するときに 前記球体31を求心方向に押し出す周溝33が設けられた点に特徴を有する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付の図1〜図3に基づいて説明すると、20は工 具把持部材、21は工具把持部材20を軸方向移動可能に内装するチャック本体 、22はチャック本体21に外嵌する回転操作部材である。この回転操作部材2 2には、チャック本体21の外周面に設けられた雄ねじ部23に螺嵌する雌ねじ 部24を内周面に備えると共に、工具把持部材20の先端面20aに当接可能な 先端壁部25を備えている。
【0011】 前記工具把持部材20には、工具把持用内周面26と、先端側ほど大径となる テーパー状外周面27と、先端から軸方向に沿って切り欠き形成された周方向複 数のスリット28とを備え、前記テーパー状外周面27は、チャック本体21に 設けられた同様のテーパー状内周面29に当接可能である。また、この工具把持 部材20の後端には、その外周角部をカットして形成された押し出し作用面30 が設けられている。
【0012】 チャック本体21には、工具把持部材20が軸方向内方に押圧移動せしめられ てテーパー状外周面27とテーパー状内周面29とが互いに圧接状態にあるとき 、後端の押し出し作用面30に対応する直径方向2か所に於いて、夫々、球体3 1が半径方向遊動可能に遊嵌する半径方向に貫通した孔32が設けられ、更に回 転操作部材22の内周には、前記孔32から外方に突出する球体部分が遊嵌する 周溝33が形成されている。前記球体31(孔32)の配設位置は、直径方向2 か所に限定されず、1か所または3か所以上であっても良い。
【0013】 工具を取付けるときは、当該工具の取付け用軸部を工具把持部材20内に挿入 した状態で、回転操作部材22を正方向に回転させて軸方向内方へ移動させるこ とにより、回転操作部材22の先端壁部25が、先端面20aを介して工具把持 部材20を軸方向内方へ押圧移動させる。従って、工具把持部材20のテーパー 状外周面27がチャック本体21のテーパー状内周面29によって絞られ、工具 把持部材20のスリット28を設けられた領域が縮径変形して、工具把持用内周 面26が工具の取付け用軸部を締めつけて把持固定することになる。このとき図 1(取付ける工具は図示省略している)に示すように、球体31は、工具把持部 材20の後端押し出し作用面30によって半径方向外方に押し出され、孔32か ら突出する球体部分が回転操作部材22の周溝33内に遊嵌している。
【0014】 工具を取り外すときは、回転操作部材22を逆方向に回転させて軸方向外方へ 移動させる。この結果、回転操作部材22の先端壁部25が工具把持部材20の 先端面20aから離間するが、更に回転操作部材22を軸方向外方に回転移動さ せると、図3に示すように周溝33の一側辺が球体31を求心方向に押圧移動さ せるので、当該球体31が、その内側に位置している工具把持部材20の後端押 し出し作用面30を介して当該工具把持部材20を軸方向外方へ押圧移動させる ことになる。従って、工具把持部材20のテーパー状外周面27がチャック本体 21のテーパー状内周面29から離間し、工具把持部材20のスリット28を設 けられた領域が拡径変形して、工具把持用内周面26が工具取付け用軸部を締め つけなくなる。係る状態で工具の取付け用軸部を工具把持部材20内から引き抜 けば良い。
【0015】 なお、図3に示す状態では、工具把持部材20の先端面20aと回転操作部材 22の先端壁部25との間の軸方向空間内で工具把持部材20が工具の引き抜き に伴って軸方向外方に移動したとき、孔32内から球体31が求心方向に移動脱 落してしまうように見られるが、実際には、図2に示すように孔32の内端周縁 の一部を内側に突出させて、孔32から球体31が脱落するのを防止することが 出来る。勿論、工具を引き抜き得る状態まで軸方向外方に工具把持部材20が移 動しても、当該工具把持部材20の後端部が孔32の一部に重なっていて、球体 31の求心方向への移動脱落を防止するように構成することも出来る。
【0016】 また、工具把持部材20を軸方向内方へ押圧移動させた工具把持状態に於いて 、チャック本体21の先端より突出する先端延長部を工具把持部材20の先端に 形成し、この先端延長部に、図5に示した従来の工具チャックに於けるテーパー 状外周面12を形成し、一方、回転操作部材22の先端壁部25には、前記テー パー状外周面12に当接可能なテーパー状内周面13を形成しておき、回転操作 部材22の軸方向内方への回転移動時には、互いに圧接するテーパー状内周面1 3とテーパー状外周面12とを介して工具把持部材20を軸方向内方へ押圧移動 させるように構成しても良い。
【0017】
【考案の作用及び効果】
以上のように本考案の工具チャックは、軸方向外方へ回転移動する回転操作部 材で工具把持部材の先端部を直接軸方向外方へ引っ張って移動させるのではなく 、軸方向外方への回転移動する回転操作部材の周溝の一側辺でチャック本体の孔 に保持された球体を求心方向に押圧移動させ、当該球体を工具把持部材の後端押 し出し作用面に作用させて、当該工具把持部材を軸方向外方へ押圧移動させるよ うに構成したものであるから、従来の工具チャックのように、工具把持部材の先 端に回転操作部材との軸方向係合部(周溝)を加工するための、チャック本体の 先端から大きく突出する先端延長部を設ける必要がない。従って、工具把持部材 に加工しなければならない工具把持用内周面は、工具を確実に保持するために必 要な最小限の長さ、即ち、チャック本体側のテーパー状内周面の軸方向長さと殆 ど変わらない程度の長さとして、特に超小型工具チャックとして実施する場合で あっても、その精密研削加工を容易ならしめ、加工コストの低減を図ることが出 来る。
【0018】 また、工具把持用内周面の先端までの略全域にチャック本体のテーパー状内周 面からの縮径力を直接与えて均等に縮径変形させることが出来るので、必要最小 限の長さの工具把持用内周面をもって工具の取付け用軸部を確実且つ強力に把持 固定することが出来る。従って、小型でありながら工具把持力の強い工具チャッ クを構成することが出来、先に述べたように精密研削加工を容易ならしめて加工 コストの低減を図ることが出来ることと相まって、工具把持用内周面が6mm以 下となるような超小型工具チャックとして、極めて効果的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 工具把持部材を軸方向内方へ押圧移動させた
状態を示す一部縦断側面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 工具把持部材を軸方向外方へ押圧移動させた
状態を示す一部縦断側面図である。
【図4】 従来の工具チャックを説明する一部縦断側面
図である。
【図5】 従来の他の工具チャックを説明する一部縦断
側面図である。
【符号の説明】
20 工具把持部材 20a 先端面 21 チャック本体 22 回転操作部材 23 雄ねじ部 24 雌ねじ部 25 先端壁部 26 工具把持用内周面 27 テーパー状外周面 28 スリット 29 テーパー状内周面 30 後端押し出し作用面 31 球体 32 半径方向に貫通する孔 33 球体押し出し用周溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャック本体に外嵌螺合させた回転操作部
    材の先端に、前記チャック本体に内嵌させた工具把持部
    材の先端部に当接して当該工具把持部材を内方に押圧移
    動させる先端壁部を備え、前記工具把持部材には、工具
    把持用内周面と、前記チャック本体のテーパー状内周面
    に当接するテーパー状外周面とが設けられ、前記チャッ
    ク本体には、求心方向への移動時に前記工具把持部材の
    後端押し出し作用面に作用して当該工具把持部材を外方
    に押し出す球体を半径方向移動可能に保持する孔が設け
    られ、前記回転操作部材には、前記孔から外方に突出す
    る球体部分が遊嵌して、当該回転操作部材が外方に回転
    移動するときに前記球体を求心方向に押し出す周溝が設
    けられて成る工具チャック。
JP7319392U 1992-10-20 1992-10-20 工具チャック Expired - Lifetime JPH0727045Y2 (ja)

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JP7319392U JPH0727045Y2 (ja) 1992-10-20 1992-10-20 工具チャック

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JPH0636707U true JPH0636707U (ja) 1994-05-17
JPH0727045Y2 JPH0727045Y2 (ja) 1995-06-21

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Effective date: 19960109