JPH063656Y2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH063656Y2
JPH063656Y2 JP14648988U JP14648988U JPH063656Y2 JP H063656 Y2 JPH063656 Y2 JP H063656Y2 JP 14648988 U JP14648988 U JP 14648988U JP 14648988 U JP14648988 U JP 14648988U JP H063656 Y2 JPH063656 Y2 JP H063656Y2
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prize
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はパチンコ機、詳しくは所定個数の賞球を遊技者
に払い出しするための球切り装置が何らかの原因で故障
した場合に、同装置から多くの賞球が遊技者に供給され
ることを防止するためのパチンコ機における安全装置に
関するものである。
[従来の技術] 従来、パチンコ機において賞球タンクから所定個数の賞
球を遊技者に払い出すための球切り装置6を設け、その
下側に同じくソレノイド47の駆動にて回動して球供給
路44内に出没し得る阻止レバー48を設けたものもあ
る。この球切り装置においては、前記阻止レバー48を
実線で示すように球供給路44内に突出させて賞球の落
下を阻止し、阻止片46のいずれか一つのみを球供給路
44内に突出させた上で、仮想線で示すように阻止レバ
ー48を球供給路44内から退出させることにより、阻
止レバー48と阻止片46との間に位置していた所定個
数の賞球のみを落下させて遊技者に払い出すようになっ
ている。同装置においては球供給路44内に突出させる
阻止片46を変更することでそれに応じた個数の賞球を
払い出すことができる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、先に述べた回転盤42を回転させる球切り装
置においては、モータを駆動制御している制御回路がオ
ン方向に誤動作してしまうと、モータの回転が停止せず
賞球を無制限に払い出してしまうという問題がある。ま
た、同装置においては賞球を検出するためのセンサ43
が破損し、所定個数の賞球が払い出されているにもかか
わらずこの賞球を検知しない場合には、前記制御回路が
モータの回転を停止させないため、上述と同じく賞球を
無制限に払い出してしまうことになる。
また、後者の阻止レバー48を備えた球切り装置におい
ても、ソレノイド45,47を駆動制御している制御回
路が破損し、前記阻止片46がいずれも球供給路44内
に突出せず、かつ阻止レバー48が球供給路44内から
退出した状態になると、賞球を無制限に払い出してしま
うという問題がある。
このように、賞球の個数を変更すべく提案された球切り
装置は、トラブルが発生した場合に賞球を無制限に払い
出してしまいパチンコ店に損失を与える可能性が多分に
あるため、いまだ実施されていないのが現状である。
本考案の目的は、球切り装置及びその関連部品にトラブ
ルが生じた場合に、賞球が無制限に払い出されてしまう
のを未然に防ぐことができるパチンコ機を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 第一の考案は、遊技盤の各入賞口に入賞したセーフ球を
1球ずつ確認処理することに対して所定個数の賞球を排
出するパチンコ機にあって、賞球貯留供給部から受け入
れた賞球を賞球排出指令に基づいて1球ずつ設定個数単
位で排出する電動形態の球切り装置と、この球切り装置
から排出された賞球を1球ずつ検出するとともに同装置
の異常作動による賞球の排出状況を検出し得る検出手段
と、前記球切り装置から排出された賞球を受け皿側へ排
出する払い出し通路及びこの通路に分岐連設されて賞球
を受け皿側とは別部所へ排出する球抜き通路と、前記払
い出し通路に対する第1の開放位置と球抜き通路に対す
る第2の開放位置とに切換え変化して賞球を各通路へ案
内する賞球排出切換え部材と、前記検出手段の賞球検出
状況に応じて賞球排出切換え部材を前記夫々の通路に対
する第1,第2の開放位置に切換え操作する電動切換え
手段と、前記球切り装置の正常作動と異常作動による検
出手段の賞球検出状況に応答して賞球の正常排出処理と
球抜き処理とに係る制御をなし、前記電動切換え手段を
第1の開放位置と第2の開放位置との駆動方向へ切換え
制御する制御手段とを備えてなるパチンコ機を要旨とす
るものである。
第二の考案は、第一の考案のパチンコ機において、前記
制御手段が、前記球切り装置の異常作動に伴う検出手段
の設定個数分の賞球の検出時に、前記電動切換え手段に
対する球抜き処理用の駆動制御をなす機能を有するもの
であるパチンコ機を要旨とするものである。
第三の考案は、第一の考案のパチンコ機において、前記
制御手段が、前記検出手段に基づく異常検出状況に対し
て管理者側にその旨を報知する報知手段を制御する機能
を有するものであるパチンコ機を要旨とするものであ
る。
[作用] 第一の考案の作用は、正常作動時、電動切換え手段によ
り賞球排出切換え部材を払い出し通路に対する第1の開
放位置に位置させることにより、球切り装置により排出
された賞球貯留供給部の賞球は、払い出し通路を介して
受け皿に排出される。
また、検出手段により前記球切り装置の異常作動が検出
されると、制御手段は、電動切換え手段により賞球排出
切換え部材を球抜き通路に対する第2の開放位置に切り
換える。その結果、賞球貯留供給部の賞球は、払い出し
通路を介して受け皿に排出されることはない。
第二の考案の作用は、球切り装置の異常作動に伴い、検
出手段により設定個数の賞球が検出されると、制御手段
が電動切換え手段に対する球抜き処理用の駆動制御をな
す。
第三の考案の作用は、検出手段により異常検出される
と、制御手段が管理者側にその旨を報知する報知手段を
制御する。
[実施例] 以下、この考案を具体化した一実施例を第1〜9図に従
って説明する。
第2図に示すように、パチンコ機における前面枠1の裏
面には合成樹脂製のセット板2が取着され、その上部に
は賞球貯蓄留給部としての賞球タンク3とこれに接続さ
れた樋4とが設けられるとともに、同樋4には下方へ延
びる球供給路5が接続され、球供給路5の下流側は払い
出し通路6と球抜き通路7とに分岐している。前記払い
出し通路6は前面枠1の前面に設けられた図示しない受
け皿と供給孔8を介して連通し、球抜き通路7は図示し
ない球回収部に連通している。
なお、2列路の樋4と1列路の球供給路5との連絡部分
には、樋4の各列路の賞球を1球ずつ交互に取り込んで
1列状態に整列化して球供給路5へ送り込むための球送
り整列機構39が組み込まれている。
第1図に示すように、前記球供給路5の一側には、セー
フ球に対して設定個数の賞球を1球ずつ排出する電動制
御形態の球切り装置9(賞球排出装置ともいう)が設置
されている。この装置9において、賞球用の球送り部材
として外周に多数の球受け凹部10aが形成されたスプ
ロケット10は、透孔5aを介してその一部を、球供給
路5に縦通された通路5b内に突出させている。前記ス
プロケット10の左側には球切りソレノイド11が設置
され、同ソレノイド11の支持板11aに回動可能に軸
着された可動鉄片12は、前記スプロケット10に対す
るストッパーとされており、球切りソレノイド11が非
励磁のときは、第1図に示すように引張りばね13の付
勢によってその先端を前記スプロケット10の球受凹部
10aに掛止して回転不能にし、反対に同ソレノイド1
1が励磁したときには第3図に示すようにそのコア11
bに吸引されて前記スプロケット10の掛止を解除して
自由に回転させるようになっている。なお、前記球切り
ソレノイド11は平常時に非励磁状態となっており、こ
のためスプロケット10は回転不能となっている。
前記通路5b内において、スプロケット10の各球受凹
部10aに対応する箇所には上側及び下側球検出センサ
14,15が上下に設けられ、両球検出センサ14,1
5は、それぞれの設置箇所に賞球がない場合には発光部
からの光が受光部で受光されるためオン信号を出力し、
賞球がある場合には発光部からの光が受光部に届かない
ためオフ信号を出力するようになっている。そして、前
記上側球検出センサ14はスプロケット10にて落下を
阻止されている最も下側の賞球を検知するようになって
おり、下側球検出センサ15は前記スプロケット10の
回転により当該の球受凹部10aから下方へ落下する賞
球を検知するようになっている。
前記払い出し通路6と球抜き通路7とに分岐する箇所に
は、賞球排出切換え用切替レバー16が回動可能に軸着
され、同レバー16は球抜きソレノイド17の駆動によ
り第1図に示す払い出し通路6側を開放する位置と、第
3図に示す球抜き通路7側を開放する位置との二位置間
を切り換え動作するようになっている。なお、平常時の
切替レバー16は球抜き通路7側を閉塞する位置にあ
り、このため前記球切り装置9からの賞球は払い出し通
路6を経て前記受け皿に供給されることになる。
一方、第2,4,5図に示すように、前面枠1の遊技盤
40には多数の入賞口18(スイッチ内蔵形を含む)が
設けられ、同入賞口18に入球したセーフ球を回収する
ためのセーフ球通路20の下流側には、セーフ球を1球
ずつ停留検出した後開放排出する電動形態のセーフ球処
理装置21が設置されている。この装置21において、
セーフ球ソレノイド22に固着された支持板22aには
可動鉄片23が回動可能に軸着されている。この鉄片2
3は、最下流のセーフ球に対する第1のストッパーとさ
れており、セーフ球ソレノイド22が非励磁のとき、第
4図に示すように前記可動鉄片23は引張りばね24内
の付勢によりその先端をセーフ球通路20に突出させ、
同ソレノイド22が励磁したとき、第5図に示すように
可動鉄片23はソレノイド22のコア22bに吸引され
てその先端をセーフ球通路20内から退出させるように
なっている。
第4図に示すように、前記セーフ球ソレノイド22の上
方に回動可能に軸着された半円状の回動片25は、最下
流から第2番目のセーフ球に対する第2のストッパーと
されており、外周に固着されたウエイト26によって時
計回りに付勢されて、下部に形成された操作突部25a
を常に前記可動鉄片23の先端に当接させている。
そして、第4図に示すように、セーフ球通路20内に突
出してセーフ球の移動を阻止している可動鉄片23の先
端がセーフ球通路20内から退出すると、第5図に示す
ように、同可動鉄片23によって回動片25は反時計回
りに回動し、回動片25の上部に形成された阻止突部2
5bが可動鉄片23の突出箇所によりセーフ球1個分上
側のセーフ球通路20内に突出して、これより上流側に
あるセーフ球の移動を阻止し、阻止突部25bと可動鉄
片23の先端との間に位置していた1個のセーフ球のみ
をセーフ球通路の下流側に流すようになっている。
前記可動鉄片23と阻止突部25bとの間にはセーフ球
センサ27が設けられ、同センサ27はその検出箇所に
セーフ球がない場合にはオン信号を出力し、セーフ球が
ある場合にはオフ信号を出力するようになっている。
なお、前記前面枠1の裏面には図示しないカバーが着脱
可能に取り付けられ、前記球供給路5、払い出し通路
6、球抜き通路7、及びセーフ球通路20の側面を閉塞
するようになっている。また、セーフ球処理装置21に
おいても、セーフ球通路20にカバーが付設されてい
る。
一方、パチンコ店内の管理者が常時待機しているカウン
タには報知手段としての表示灯28(第6図参照)が設
置され、後述する球抜き処理が行なわれた場合に点灯表
示するようになっている。
次に、本実施例のパチンコ機の電気的構成を説明する。
第6図に示すように、前記前面枠1の裏面に設置された
図示しないコントロールボックスに内装された中央処理
装置(以下、CPUという)29の入力側には、一旦遊
技動作を停止したパチンコ台を再び作動させるためのリ
セットスイッチ30、セーフ球に対して所要賞球個数を
設定するための第一から第三の賞球数設定スイッチ31
〜33、管理者が必要に応じてパチンコ機の前側から球
抜きを行なうための球抜きスイッチ37、前記セーフ球
センサ27、上側及び下側球検出センサ14,15が接
続され、出力側には前記セーフ球ソレノイド22、球抜
きソレノイド17、及び球切りソレノイド11がそれぞ
れソレノイド駆動回路34を介して接続されている。
また、CPU29にはランダムアクセスメモリ(RA
M)35、並びにリードオンリメモリ(ROM)36が
内蔵され、ROM36には前記球切り装置9の故障によ
って賞球タンク側の賞球が遊技者に無制限に払い出され
るのを防ぐためのプログラムを含めた各種プログラムが
記憶されており、CPU29はこれらプログラムに従っ
て各種の処理を実行するようになっている。なお、前記
RAM35はCPU29が行なう処理のデータを一時的
に記憶するようになっている。
次に、上記のように構成されたパチンコ機の作用を第7
〜9図に示すフローチャートに従って説明する。
まず、第7図に示すように、パチンコ台に遊技動作を行
なわせる前に、ステップ1において、各入賞口18に入
賞したセーフ球に対して払い出される賞球の個数を前記
第一から第三の賞球数設定スイッチ31〜33にて設定
する。前記ROM36には各賞球数設定スイッチ31〜
33のオンオフ操作に基づく8通りの組み合わせにそれ
ぞれ対応した賞球数が記憶され、各賞球数設定スイッチ
31〜33が読み込まれると以後の遊技はこれにより指
定された賞球数に基づいて払い出しを行なう。
そして、遊技者により遊技が開始されると、CPU29
はステップ2にて前記下側球検出センサ15からオフ信
号が入力されたか否かを判定する。この時点では球切り
装置9は球切り動作を行なっていないため、同装置9の
スプロケット10から賞球が落下して下側球検出センサ
15がこれを検知することはない(オン信号出力)。従
って、このような状態で万一下側球検出センサ15が賞
球を検知した場合(オフ信号出力)には、球切り装置9
やその球切りソレノイド11を駆動するソレノイド駆動
回路34等に何らかの故障、例えば、同駆動回路34が
球切りソレノイド11を励磁させる方向に破壊し、この
ためスプロケット10が可動鉄片12から開放されて自
由に回転し、賞球を無制限に払い出してしまう等の故障
が生じたことが推測できる。CPU29はこの場合ステ
ップ24に移行し以下に説明する球抜き処理を行なう。
第8図に示すように、CPU29はステップ24にてソ
レノイド駆動回路34を介して球抜きソレノイド17を
励磁させ、切替レバー16を切り換え動作して払い出し
通路6側を閉塞するとともに球抜き通路7側を開放し、
ステップ25にてこの動作を完全に終了させるために
0.2sec待機した後、ステップ26にて球切りソレ
ノイド11を励磁させ、球切り装置9のスプロケット1
0を自由に回転するようにする。これにより同スプロケ
ット10の回転により排出された賞球は、通路5bから
順次球抜き通路7を経て球回収部に回収され、賞球が払
い出し通路6を経て遊技者に払い出されることはない。
さらに、CPU29はステップ27にて賞球タンク3内
の全ての賞球を球回収部に回収させるべく45sec待
機して、次いで、ステップ28にて賞球タンク3内に賞
球が残留している場合に備え球切りソレノイド11の励
磁を中止させて、球切り装置9のスプロケット10を回
転不能とする。さらに、CPU29はステップ29にて
球切りソレノイド11の動作を完全に終了させるために
0.2sec待機した後、ステップ30にて球抜きソレ
ノイド17の励磁を中止させ、前記切替レバー16を切
り換え動作して払い出し通路6側を開放するとともに球
抜き通路7側を閉塞し最初の状態に戻す。さらに、CP
U29はステップ31にてこの事態を管理者にいち早く
知らせるために表示灯28を点灯させるとともに、リセ
ットスイッチ30の操作を待つ。
そして、管理者がリセットスイッチ30を操作すると、
前記表示灯28が消灯するとともに、CPU29はステ
ップ1に復帰する。その後、再び前述したように初期設
定が行われパチンコ台が作動を開始する。
一方、CPU29はステップ2にて前記下側球検出セン
サ15からオフ信号が入力されない場合、すなわち球切
り装置9に何ら異常が認められない場合にはステップ3
に移行し、このステップ3にて前記セーフ球センサ27
からオフ信号が入力されない場合、すなわち遊技者によ
るパチンコ遊技が開始されていなかったり、遊技が開始
されていても入賞口18にセーフ球が入球しなかったり
した場合には、ステップ4にて前記球抜きスイッチ37
がオンが否かを判定する。そしてこのスイッチ37がオ
ンされていない場合には前記ステップ2に復帰し、一方
同スイッチ37がオンされている場合、つまり管理者が
賞球タンク3側の賞球を全て前記球回収部に回収するた
めの球抜き操作をした場合等には前述した球抜き処理を
行うべくステップ24に移行する。
一方、前記ステップ3にてセーフ球センサ27からオフ
信号が入力された場合、すなわち前記いずれかの入賞口
18に入賞したセーフ球がセンサ27で検出された場合
には、ステップ5に移行して前述したステップ1におい
て初期設定された賞球数を払い出すべく以下の処理を行
なう。
CPU29はステップ5にて前記上側球検出センサ14
からオフ信号が入力されている。すなわち遊技者に払い
出すべき賞球が確保されていると判定すると、ステップ
6にて前記ソレノイド駆動回路34を介して球切りソレ
ノイド11を励磁させ、スプロケット10をフリー状態
にして回転を許容する。
そして、CPU29はステップ7及びステップ8にて前
記上側球検出センサ14からのオン信号か、下側球検出
センサ15からオフ信号を入力した場合には、上側球検
出センサ14に位置していた賞球が球切り装置9のスプ
ロケット10の回転に伴い落下し、この賞球とその上側
に位置する賞球との間の隙間によって前記上側球検出セ
ンサ14がオンしたか、或いは上側球検出センサ14に
位置していた賞球が球切り装置9のスプロケット10の
回転に伴い下側球検出センサ15の位置まで落下し、こ
の賞球によって下側球検出センサ15がオフしたかのい
ずれかであると判定し、ステップ9にて前記球切りソレ
ノイド11の励磁を中止する。これによりスプロケット
10は再び可動鉄片12で拘束されて回転不能となり、
落下した賞球の上側に位置する次の賞球が落下するのを
防ぐ。従って、以上の動作で球切り装置9からは賞球が
1個のみ払い出される。
さらに、CPU29はステップ10及び11にて、前記
球切りソレノイド11の励磁を中止してから100ms
ec以内に下側球検出センサ15からオフ信号が入力さ
れたか否かを判定する。前述したようにステップ8にて
下側球検出センサ15からのオフ信号を入力してこのス
テップ10に移行した場合は、当然このステップ10に
おいても下側球検出センサ15からのオフ信号が入力さ
れている。
一方、ステップ7にて上側球検出センサ14からのオン
信号を入力してこのステップ10に移行した場合には、
前述球切り装置9のスプロケット10で賞球が反射した
か、又はスプロケット10を賞球が正規に通過している
にもかかわらず下側球検出センサ15が故障していると
いう場合があり得る。従って、ステップ10にて下側球
検出センサ15からオフ信号が入力されない場合は同セ
ンサ15に故障が生じたと判定し、ステップ12に移行
してノイズカウントを行ない、ステップ13にてその回
数が設定回としての3回か否かを判定する。
そして、CPU29はノイズの数が3回に満たない場合
には、前記ステップ5に復帰して再び前述した球切り動
作を繰り返し、ノイズカウントの数が3回の場合、すな
わちこのような事態が連続して3回生じた場合には、下
側球検出センサ15の故障のためにパチンコ機の動作を
継続できないと判定し、ステップ24に移行して前述し
た球抜き処理を行なう。
一方、CPU29は前記ステップ10及び11におい
て、下側球検出センサ15からオフ信号が100mse
c以内に入力された場合、すなわち同センサ14が正常
に機能してスプロケット10から落下した賞球を検知し
た場合には、ステップ14において初期設定で設定され
た球切り数から1を差し引き、ステップ15にて球切り
数が0か否かを判定する。そして、CPU29は球切り
数が0でない場合、すなわち払い出された賞球数が前記
初期設定において設定された賞球数に満たない場合に
は、再びステップ5に復帰して前述した球切り動作を繰
り返し、一方、球切り数が0の場合、すなわち払い出さ
れた賞球数が初期設定にて設定された賞球数に達した場
合にはステップ16に移行する。
CPU29はステップ16にてセーフ球ソレノイド22
を励磁させ、ステップ17にてフラグF=1とする。さ
らに、CPU29はステップ18及び19にて100m
secの以内にセーフ球センサ27からオン信号を入力
した場合、すなわちセーフ球処理装置21が正常に作動
して、セーフ球ソレノイド22で操作される可動鉄片2
3から解放されたセーフ球が落下した場合には、ステッ
プ20にてフラグF=0としてステップ21に移行す
る。
一方、CPU29はセーフ球センサ27からオン信号を
入力しない場合、すなわちセーフ球処理装置21に何ら
かの故障が生じてセーフ球が落下しなかったり、或いは
セーフ球センサ27が故障してセーフ球の落下を検知で
きない場合には、そのままステップ21に移行する。
さらに、CPU29はステップ21にて前記セーフ球ソ
レノイド22の励磁を中止し、ステップ22にてフラグ
F=0か否かを判定し、フラグF=0の場合にはステッ
プ23にて0.28sec待機した後に前述したステッ
プ4に復帰し、一方、ステップ22にてフラグF=1の
場合にはセーフ球センサ27の故障のためにパチンコ機
の動作を継続できないと判定し、前述した球抜き処理を
行なうべくステップ24に復帰する。
このように、本実施例のパチンコ機によれば、球切り装
置9が球切り動作を行なっていないにもかかわらず、下
側球検出センサ15が賞球を探知した場合には、球切り
装置9やその球切りソレノイド11を駆動するソレノイ
ド駆動回路34等に何らかの故障が生じたと見做し、球
抜き処理を行なって球切り装置9から排出される賞球を
球回収部に回収するようになっている。従って、このよ
うな故障が生じて賞球を払い出すべきでない時に賞球タ
ンク3側に至る賞球が遊技者に払い出され、パチンコ店
に損害を与える虞がない。
また、上述の場合、下側球検出センサ15自体が故障す
ると球切り装置9等の故障を検知することができなくな
るが、本実施例のパチンコ機においては、球切り装置9
が作動してそのスプロケット10から賞球が落下したに
もかかわらず、これを下側球検出センサ15が検知しな
い事態が設定回(3回)連続して発生した場合には、下
側球検出センサ15が故障していると見做して直ちに球
抜き処理を行なうため、下側球検出センサ15自体の故
障によって球切り装置9の故障を検知することができ
ず、賞球を払い出すべきでない時に賞球タンク3の賞球
が遊技者に払い出される虞がない。
なお、本実施例のパチンコ機は、球切り装置9としてス
プロケット10の回転によって所定個数の賞球を払い出
す装置を備えたが、これ以外の球切り装置でもよく、例
えば、前記球切りソレノイド11の可動鉄片12を直接
球供給路5内に出没させて賞球の払い出しを制御する球
切り装置としてもよい。
さらに、本実施例のパチンコ機は、球切り装置9等に故
障が生じたときは上述のように切替レバー16を切り換
え動作させるとともに、表示灯28を点灯させて管理者
に異常を知らせたが、この表示灯28に代えてブザーに
て異常を知らせてもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案のパチンコ機によれば、球
切り装置及びその関連部品にトラブルが生じた場合に、
賞球が無制限に払い出されてしまうのを未然に防ぐこと
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図から第9図は本考案を具体化した一実施例を示
し、第1図は球切り装置が払い出し通路側に賞球を払い
出している状態を示すセット板の部分正面図、第2図は
セット板全体を示す正面図、第3図は球切り装置が球抜
き通路側に賞球を戻している状態を示すセット板の部分
正面図、第4図はセーフ球処理装置がセーフ球の落下を
阻止している状態を示すセット板の部分正面図、第5図
は同じくセーフ球処理装置がセーフ球の落下を許容して
いる状態を示すセット板の部分正面図、第6図は本考案
のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図、第7〜9
図は本考案のパチンコ機の動作順序を示すフローチャー
ト図、第10図は回転盤にて賞球の落下を許容、阻止す
る従来の球切り装置を示す部分正面図、第11図は阻止
片と阻止レバーの出没によって賞球の落下を許容、阻止
する従来の球切り装置を示す部分正面図である。 3は賞球貯留供給部としての賞球タンク、6は払い出し
通路、7は球抜き通路、9は球切り装置、15は検出手
段としての下側球検出センサ、16は賞球排出切替え部
材としての切替レバー、17は電動切り換え手段として
の球抜きソレノイド、18は入賞口、28は報知手段と
しての表示灯、29は制御手段としてのCPU、40は
遊技盤である。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤(40)の各入賞口(18)に入賞
    したセーフ球を1球ずつ確認処理することに対して所定
    個数の賞球を排出するパチンコ機にあって、 賞球貯留供給部(3)から受け入れた賞球を賞球排出指
    令に基づいて1球ずつ設定個数単位で排出する電動形態
    の球切り装置(9)と、 この球切り装置(9)から排出された賞球を1球ずつ検
    出するとともに同装置(9)の異常作動による賞球の排
    出状況を検出し得る検出手段(15)と、 前記球切り装置(9)から排出された賞球を受け皿側へ
    排出する払い出し通路(6)及びこの通路(6)に分岐
    連設されて賞球を受け皿側とは別部所へ排出する球抜き
    通路(7)と、 前記払い出し通路(6)に対する第1の開放位置と球抜
    き通路(7)に対する第2の開放位置とに切換え変化し
    て賞球を各通路(6,7)へ案内する賞球排出切換え部
    材(16)と、 前記検出手段(15)の賞球検出状況に応じて賞球排出
    切換え部材(16)を前記夫々の通路(6,7)に対す
    る第1,第2の開放位置に切換え操作する電動切換え手
    段(17)と、 前記球切り装置(9)の正常作動と異常作動による検出
    手段(15)の賞球検出状況に応答して賞球の正常排出
    処理と球抜き処理とに係る制御をなし、前記電動切換え
    手段(17)を第1の開放位置と第2の開放位置との駆
    動方向へ切換え制御する制御手段(29)と を備えてなることを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】前記制御手段(29)は、前記球切り装置
    (9)の異常作動に伴う検出手段(15)の設定個数分
    の賞球の検出時に、前記電動切換え手段(17)に対す
    る球抜き処理用の駆動制御をなす機能を有するものであ
    る請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】前記制御手段(29)は、前記検出手段
    (15)に基づく異常検出状況に対して管理者側にその
    旨を報知する報知手段(28)を制御する機能を有する
    ものである請求項1に記載のパチンコ機。
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