JPH0636344A - 相変化型情報記録媒体及び情報処理装置 - Google Patents
相変化型情報記録媒体及び情報処理装置Info
- Publication number
- JPH0636344A JPH0636344A JP4186512A JP18651292A JPH0636344A JP H0636344 A JPH0636344 A JP H0636344A JP 4186512 A JP4186512 A JP 4186512A JP 18651292 A JP18651292 A JP 18651292A JP H0636344 A JPH0636344 A JP H0636344A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording layer
- layer
- recording
- recording medium
- light beam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オーバーライトを行う回数が増加しても誤り
率が上昇せず、信頼性の高い相変化型情報記録媒体及び
情報処理装置を提供することを目的とする。 【構成】 情報記録媒体1には、基板3が備わってい
る。基板3の下面に熱伝導率の高い第1の無機誘電保護
層5が備わり、さらに下面に熱膨張率の小さい第2の無
機誘電保護層7が備わる。第2の無機誘電保護層7の下
面には、(In3SbTe2 )1-x Sbx からなる合金
を主体とした記録層9が備わっている。記録層9の下面
に更に第2の無機誘電保護層11と第1の無機誘電保護
層13とが備わる。その下面には反射層15が備わり、
更に下面に有機保護層17が備わっている。
率が上昇せず、信頼性の高い相変化型情報記録媒体及び
情報処理装置を提供することを目的とする。 【構成】 情報記録媒体1には、基板3が備わってい
る。基板3の下面に熱伝導率の高い第1の無機誘電保護
層5が備わり、さらに下面に熱膨張率の小さい第2の無
機誘電保護層7が備わる。第2の無機誘電保護層7の下
面には、(In3SbTe2 )1-x Sbx からなる合金
を主体とした記録層9が備わっている。記録層9の下面
に更に第2の無機誘電保護層11と第1の無機誘電保護
層13とが備わる。その下面には反射層15が備わり、
更に下面に有機保護層17が備わっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光学的に原子配列を
変化させて情報の記録若しくは消去を行う相変化型情報
記録媒体及び情報処理装置に関する。
変化させて情報の記録若しくは消去を行う相変化型情報
記録媒体及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ビームの照射によって情報が記
録、再生若しくは消去される記録層を有する相変化型情
報記録媒体として,例えば相変化型光ディスクがある。
この相変化型光ディスクは、ガラスやプラスチック材料
等からなる基板とこの基板上に形成された記録層とを備
えている。また、必要に応じて基板と記録層との間若し
くは記録層上に無機物保護層、有機物保護層若しくは反
射層等を備えている。
録、再生若しくは消去される記録層を有する相変化型情
報記録媒体として,例えば相変化型光ディスクがある。
この相変化型光ディスクは、ガラスやプラスチック材料
等からなる基板とこの基板上に形成された記録層とを備
えている。また、必要に応じて基板と記録層との間若し
くは記録層上に無機物保護層、有機物保護層若しくは反
射層等を備えている。
【0003】記録層を形成する材料としては、In、T
e、Se、Ge、Sb、Sn等の金属若しくは半金属、
又はこれらの合金、例えばGeTeSb、SnTeSe
が知られている。
e、Se、Ge、Sb、Sn等の金属若しくは半金属、
又はこれらの合金、例えばGeTeSb、SnTeSe
が知られている。
【0004】このような材料で形成された相変化型光デ
ィスクでは、記録層に波長が短く強い光ビームを照射し
て加熱した後、記録層を急冷する。この記録層の加熱及
び急冷によって記録層は、原子配列が整い、結晶性の高
い結晶状態から原子配列が乱れ、結晶性の低い非晶質の
状態へと変化する。また、逆に非晶質の状態の記録層に
波長が長く弱い光ビームを照射することで、非晶質の状
態から結晶状態へと変化する。上述した2種類の光ビー
ムによってなされる記録層の結晶状態と非晶質な状態と
では透過率及び反射率等の光学的特性が異なる。この光
学的特性の違いから相変化型光ディスクには、情報の記
録、再生若しくは消去が可能である。
ィスクでは、記録層に波長が短く強い光ビームを照射し
て加熱した後、記録層を急冷する。この記録層の加熱及
び急冷によって記録層は、原子配列が整い、結晶性の高
い結晶状態から原子配列が乱れ、結晶性の低い非晶質の
状態へと変化する。また、逆に非晶質の状態の記録層に
波長が長く弱い光ビームを照射することで、非晶質の状
態から結晶状態へと変化する。上述した2種類の光ビー
ムによってなされる記録層の結晶状態と非晶質な状態と
では透過率及び反射率等の光学的特性が異なる。この光
学的特性の違いから相変化型光ディスクには、情報の記
録、再生若しくは消去が可能である。
【0005】また、波長が長く弱いパルス光に波長が短
く強いパルス光を重量した光ビームを用いることでオー
バーライト、つまり以前に記録された情報を消去しなが
ら新たに情報を記録することも可能である。
く強いパルス光を重量した光ビームを用いることでオー
バーライト、つまり以前に記録された情報を消去しなが
ら新たに情報を記録することも可能である。
【0006】しかしながら、上述した従来の相変化型光
ディスクでは、オーバーライトを繰り返すうちに経時変
化により記録層に組成変動が生じて、情報の消し残りが
次第に多くなり、ひいては誤り率が上昇するという問題
点があった。
ディスクでは、オーバーライトを繰り返すうちに経時変
化により記録層に組成変動が生じて、情報の消し残りが
次第に多くなり、ひいては誤り率が上昇するという問題
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の相変化型光ディスクでは、オーバーライトを繰り返す
うちに経時変化により記録層に組成変動が生じる。この
ことで情報の記録及び消去をする際の情報の消し残りが
次第に多くなり、ひいては誤り率が上昇するという問題
点があった。
の相変化型光ディスクでは、オーバーライトを繰り返す
うちに経時変化により記録層に組成変動が生じる。この
ことで情報の記録及び消去をする際の情報の消し残りが
次第に多くなり、ひいては誤り率が上昇するという問題
点があった。
【0008】そこでこの発明は、上記欠点を除去し、オ
ーバーライトを行う回数が増加しても誤り率が上昇せ
ず、信頼性の高い相変化型情報記録媒体及び情報処理装
置を提供することを目的とする。
ーバーライトを行う回数が増加しても誤り率が上昇せ
ず、信頼性の高い相変化型情報記録媒体及び情報処理装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の元素
からなる相変化型情報記録媒体において、所定回数の記
録、消去を行うと、記録層の厚さ方向、つまり光ビーム
の照射方向に沿って組成の変化が生じることに着目して
なされたものである。
からなる相変化型情報記録媒体において、所定回数の記
録、消去を行うと、記録層の厚さ方向、つまり光ビーム
の照射方向に沿って組成の変化が生じることに着目して
なされたものである。
【0010】第1の発明は、相変化型情報記録媒体の組
成として、光ビームが照射されるべき方向に沿って組成
を不均一にしてなる相変化型情報記録媒体であることを
特徴とする。
成として、光ビームが照射されるべき方向に沿って組成
を不均一にしてなる相変化型情報記録媒体であることを
特徴とする。
【0011】第2の発明は、更に記録層として(In3
SbTe2 )1-x Sbx を用い、0.02≦X≦0.1
5の条件で記録層に光ビームが照射されるべき方向に沿
って組成を不均一にしてなる相変化型情報記録媒体であ
ることを特徴とする。
SbTe2 )1-x Sbx を用い、0.02≦X≦0.1
5の条件で記録層に光ビームが照射されるべき方向に沿
って組成を不均一にしてなる相変化型情報記録媒体であ
ることを特徴とする。
【0012】第3の発明は、光ビームの照射されるべき
方向に沿って不均一に組成されるべき相変化型情報記録
媒体の記録層の不均一の程度が、所定回数の記録及び消
去を繰り返した後に、光ビームが照射されるべき方向に
沿って均一になるように設定されることを特徴とする。
方向に沿って不均一に組成されるべき相変化型情報記録
媒体の記録層の不均一の程度が、所定回数の記録及び消
去を繰り返した後に、光ビームが照射されるべき方向に
沿って均一になるように設定されることを特徴とする。
【0013】第4の発明は、相変化型情報記録媒体を使
用する情報処理装置は、光ビームが照射されるべき方向
に沿って組成を不均一にしてなる相変化型情報記録媒体
とパワー変調を行い得る光ビームで情報の記録、再生及
び消去を行う記録手段とからなることを特徴とする。
用する情報処理装置は、光ビームが照射されるべき方向
に沿って組成を不均一にしてなる相変化型情報記録媒体
とパワー変調を行い得る光ビームで情報の記録、再生及
び消去を行う記録手段とからなることを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明によると所定回数の記録及び消去を行
った後であっても、組成は均一になり、高密度に記録可
能で極めて良好な相変化型情報記録媒体及び情報処理装
置を得ることができる。
った後であっても、組成は均一になり、高密度に記録可
能で極めて良好な相変化型情報記録媒体及び情報処理装
置を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係わる一実施
例を詳細に説明する。まず、図1を参照に本実施例の情
報記録媒体、例えば光ディスクの構成を説明する。図1
は光ディスクの断面図である。
例を詳細に説明する。まず、図1を参照に本実施例の情
報記録媒体、例えば光ディスクの構成を説明する。図1
は光ディスクの断面図である。
【0016】基板3は、透明で経時変化が少ない材料、
例えばガラス又はプラスチック材料からなっている。プ
ラスチック材料としては、ポリメチルメタクリレート樹
脂やポリカーボネート樹脂等がある。この基板3は1.
2mmの厚さで形成されている。
例えばガラス又はプラスチック材料からなっている。プ
ラスチック材料としては、ポリメチルメタクリレート樹
脂やポリカーボネート樹脂等がある。この基板3は1.
2mmの厚さで形成されている。
【0017】この基板3の下面に第1の無機誘電保護層
5を備える。この第1の無機誘電保護層5は、熱伝導率
の高い物質としてAl2 O3 を用いている。熱伝導率の
高い物質を用いるのは、後述する記録層にマークを形成
する際、記録層を急冷する必要があるためである。この
第1の無機誘電保護層5は、厚さ1100オングストロ
ームで形成されている。
5を備える。この第1の無機誘電保護層5は、熱伝導率
の高い物質としてAl2 O3 を用いている。熱伝導率の
高い物質を用いるのは、後述する記録層にマークを形成
する際、記録層を急冷する必要があるためである。この
第1の無機誘電保護層5は、厚さ1100オングストロ
ームで形成されている。
【0018】第1の無機誘電保護層5の下面に、第2の
無機誘電保護層7を備える。この第2の無機誘電保護層
7は、熱膨張率の小さい物質、例えばSiO2 を用いて
いる。熱膨張率が小さい物質を用いるのは、記録層に対
して記録、再生若しくは消去を行う際に所定の光量が照
射されるが、第2の無機誘電保護層7がこの光量により
記録層と同時に加熱されることで膨張し、記録層にダメ
ージを与えるのを防ぐためである。この第2の無機誘電
保護層7は、厚さ100オングストロームで形成されて
いる。
無機誘電保護層7を備える。この第2の無機誘電保護層
7は、熱膨張率の小さい物質、例えばSiO2 を用いて
いる。熱膨張率が小さい物質を用いるのは、記録層に対
して記録、再生若しくは消去を行う際に所定の光量が照
射されるが、第2の無機誘電保護層7がこの光量により
記録層と同時に加熱されることで膨張し、記録層にダメ
ージを与えるのを防ぐためである。この第2の無機誘電
保護層7は、厚さ100オングストロームで形成されて
いる。
【0019】第2の無機誘電保護層7の下面に、記録層
9を備える。記録層9は、条件が異なる光ビームを照射
することで、結晶状態と非晶質の状態とを可逆的に相変
化し得るものである。この記録層9として本実施例では
(In3 SbTe2 )Sbx(但し0.02≦X≦0.
15)からなる合金を主体に用いている。この(In3
SbTe2 )1-x Sbx を用いた記録層9は、結晶化の
速度が早いため、集光スポットの径を小さく形成可能で
あることから高密度な記録が可能になる。
9を備える。記録層9は、条件が異なる光ビームを照射
することで、結晶状態と非晶質の状態とを可逆的に相変
化し得るものである。この記録層9として本実施例では
(In3 SbTe2 )Sbx(但し0.02≦X≦0.
15)からなる合金を主体に用いている。この(In3
SbTe2 )1-x Sbx を用いた記録層9は、結晶化の
速度が早いため、集光スポットの径を小さく形成可能で
あることから高密度な記録が可能になる。
【0020】この記録層9は、初期状態でIn、Sb及
びTeが均一に組成される記録層に対して所定回数オー
バーライトを繰り返した後に変動し組成されるべき記録
層に従って形成されている。つまり、(In3 SbTe
2 )1-x Sbx からなる合金が0.02≦X≦0.15
という条件で光ビームの照射方向、つまり記録層の厚さ
方向に連続的に変化して形成されている。ここでXは、
記録層の厚さによって定められる変数である。つまり、
記録層9の厚さに伴って各元素の分布する割合を変化さ
せている。このように記録層9の厚さに伴い、予め各元
素の割合を変化させている理由として、オーバーライト
を繰り返した後に記録層の組成が変動することが挙げら
れる。この組成変動が起きる理由として、合金を形成す
るIn、Te、Sb各々の融点が異なるという事が挙げ
られる。また、加熱されうる記録層9が加熱された後に
熱を放出するスピードが、記録層9の中心部Aと端部
B、Cとでは異なるという事が挙げられる。この端部B
は、記録層9の第2の無機誘電保護層7と接する面であ
り、端部Cは、記録層9の後述する第2の無機誘電保護
層11と接する面である。
びTeが均一に組成される記録層に対して所定回数オー
バーライトを繰り返した後に変動し組成されるべき記録
層に従って形成されている。つまり、(In3 SbTe
2 )1-x Sbx からなる合金が0.02≦X≦0.15
という条件で光ビームの照射方向、つまり記録層の厚さ
方向に連続的に変化して形成されている。ここでXは、
記録層の厚さによって定められる変数である。つまり、
記録層9の厚さに伴って各元素の分布する割合を変化さ
せている。このように記録層9の厚さに伴い、予め各元
素の割合を変化させている理由として、オーバーライト
を繰り返した後に記録層の組成が変動することが挙げら
れる。この組成変動が起きる理由として、合金を形成す
るIn、Te、Sb各々の融点が異なるという事が挙げ
られる。また、加熱されうる記録層9が加熱された後に
熱を放出するスピードが、記録層9の中心部Aと端部
B、Cとでは異なるという事が挙げられる。この端部B
は、記録層9の第2の無機誘電保護層7と接する面であ
り、端部Cは、記録層9の後述する第2の無機誘電保護
層11と接する面である。
【0021】この(In3 SbTe2 )1-x Sbx の、
記録層9の厚さの位置における組成比は後述する。記録
層9は、200オングストロームの厚さで形成されてい
る。
記録層9の厚さの位置における組成比は後述する。記録
層9は、200オングストロームの厚さで形成されてい
る。
【0022】記録層9の下面には、第2の無機誘電保護
層11を備える。この第2の無機誘電保護層11は、前
述した第2の無機誘電保護層7と同様に熱膨張率の小さ
い物質としてSiO2 を用いている。この第2の無機誘
電保護層11は、第2の無機誘電保護層7と同様に10
0オングストロームに形成されている。
層11を備える。この第2の無機誘電保護層11は、前
述した第2の無機誘電保護層7と同様に熱膨張率の小さ
い物質としてSiO2 を用いている。この第2の無機誘
電保護層11は、第2の無機誘電保護層7と同様に10
0オングストロームに形成されている。
【0023】第2の無機誘電保護層11の下面には、第
1の無機誘電保護層13を備える。この第1の無機誘電
保護層13は、前述した第1の無機誘電保護層5と同様
に熱伝導率の高い物質としてAl2 O3 を用いている。
この第1の無機誘電保護層13は900オングストロー
ムで形成されている。
1の無機誘電保護層13を備える。この第1の無機誘電
保護層13は、前述した第1の無機誘電保護層5と同様
に熱伝導率の高い物質としてAl2 O3 を用いている。
この第1の無機誘電保護層13は900オングストロー
ムで形成されている。
【0024】第1の無機誘電保護層13の下面には、反
射層15が備わる。反射層15には、Auが用いられて
いる。この反射層15は1000オングストロームで形
成されている。
射層15が備わる。反射層15には、Auが用いられて
いる。この反射層15は1000オングストロームで形
成されている。
【0025】反射層15の下面には、有機保護層17が
備わっている。この有機保護層17としては紫外線硬化
樹脂が用いられている。この紫外線硬化樹脂は、紫外線
が照射された後、硬化して光ディスク1を保護するもの
である。この有機保護層17の厚さは、10μmの厚さ
で形成されている。
備わっている。この有機保護層17としては紫外線硬化
樹脂が用いられている。この紫外線硬化樹脂は、紫外線
が照射された後、硬化して光ディスク1を保護するもの
である。この有機保護層17の厚さは、10μmの厚さ
で形成されている。
【0026】上述した構成をする光ディスク1は、基板
3の側から後述する半導体レーザで光ビームが照射され
る。この光ビームは記録層9に照射され、情報の記録、
再生若しくは消去がなされる。
3の側から後述する半導体レーザで光ビームが照射され
る。この光ビームは記録層9に照射され、情報の記録、
再生若しくは消去がなされる。
【0027】次に図2を参照して本実施例の光ディスク
の記録層の厚さ方向におけるSbの含有率及びこれに伴
う(In3 SbTe2 )1-x Sbx の割合を説明する。
図2は記録層の厚さ方向におけるSbの含有率を示すグ
ラフである。ここで示す記録層の深さは、基板を基準と
している。つまり図1で示す記録層の端部Bを0とし、
図1で下方に沿って規定されている。
の記録層の厚さ方向におけるSbの含有率及びこれに伴
う(In3 SbTe2 )1-x Sbx の割合を説明する。
図2は記録層の厚さ方向におけるSbの含有率を示すグ
ラフである。ここで示す記録層の深さは、基板を基準と
している。つまり図1で示す記録層の端部Bを0とし、
図1で下方に沿って規定されている。
【0028】記録層の厚さによって、Sbの含有量、ひ
いては(In3 SbTe2 )1-x Sbx の構成比を変化
させることは、上述したように記録層の組成がオーバー
ライトを繰り返すうちに変化してしまうことに着目して
なされたものである。
いては(In3 SbTe2 )1-x Sbx の構成比を変化
させることは、上述したように記録層の組成がオーバー
ライトを繰り返すうちに変化してしまうことに着目して
なされたものである。
【0029】本発明者は記録層中のIn、Sb及びTe
の組成がある所定の割合で均一である、つまりX=0.
05であり、(In3 SbTe2 )0.95Sb0.05の組成
であるものに対してオーバーライトを10000回繰り
返した後の組成変化を調べるという実験を行った。この
実験結果によると図1で示すところの記録層の中心部A
では、端部B、Cと比較して極端にSbの含有率が多く
なっていることがわかった。この組成変動は、前述した
ようにIn、Sb及びTe各々の融点が異なるという事
や、中心部Aと端部B、Cでは記録に際して加熱された
後、熱を放出するスピードが異なるという事といった理
由により生じると推測される。
の組成がある所定の割合で均一である、つまりX=0.
05であり、(In3 SbTe2 )0.95Sb0.05の組成
であるものに対してオーバーライトを10000回繰り
返した後の組成変化を調べるという実験を行った。この
実験結果によると図1で示すところの記録層の中心部A
では、端部B、Cと比較して極端にSbの含有率が多く
なっていることがわかった。この組成変動は、前述した
ようにIn、Sb及びTe各々の融点が異なるという事
や、中心部Aと端部B、Cでは記録に際して加熱された
後、熱を放出するスピードが異なるという事といった理
由により生じると推測される。
【0030】以上の事実に基づき、本実施例では初期状
態において、In、Sb及びTeが記録層の厚さ方向に
て均一に組成されたものを10000回オーバーライト
を行った後のデータをもとにしている。
態において、In、Sb及びTeが記録層の厚さ方向に
て均一に組成されたものを10000回オーバーライト
を行った後のデータをもとにしている。
【0031】記録層の端部Bから100オングストロー
ム付近の深さであるD点では、オーバーライトを繰り返
すうちにSbの記録層における含有率はX=0.05で
組成されるべき率よりも高くなるため、D点において予
めSbの含有率が少なくなるようにしている。つまりX
=0.02として、つまり(In3 SbTe2 )0.98S
b0.02からなる合金で記録層を構成している。このD点
での組成比はInが49%、Sbが18.4%、Teが
32.6%である。
ム付近の深さであるD点では、オーバーライトを繰り返
すうちにSbの記録層における含有率はX=0.05で
組成されるべき率よりも高くなるため、D点において予
めSbの含有率が少なくなるようにしている。つまりX
=0.02として、つまり(In3 SbTe2 )0.98S
b0.02からなる合金で記録層を構成している。このD点
での組成比はInが49%、Sbが18.4%、Teが
32.6%である。
【0032】この後、記録層の厚さが増すに従ってXの
値を次第に増加させE点、つまり光ディスク1の端部C
ではX=0.15として、つまり(In3 SbTe2 )
0.85Sb0.15の合金で記録層を構成している。このE点
での組成比はInが42.5%、Sbが29.2%、T
eが28.3%である。
値を次第に増加させE点、つまり光ディスク1の端部C
ではX=0.15として、つまり(In3 SbTe2 )
0.85Sb0.15の合金で記録層を構成している。このE点
での組成比はInが42.5%、Sbが29.2%、T
eが28.3%である。
【0033】次に図3及び図4を参照して本発明に係わ
る光ディスクの記録層の成膜方法の一例について説明す
る。図3は記録層を形成するために使用される成膜記録
装置の縦断面図である。図4は、図3に示される成膜記
録装置の横断面図である。
る光ディスクの記録層の成膜方法の一例について説明す
る。図3は記録層を形成するために使用される成膜記録
装置の縦断面図である。図4は、図3に示される成膜記
録装置の横断面図である。
【0034】図中19は真空容器を示している。この真
空容器19は、底面上にガス排出ポート21及びガス導
入ポート23を有している。ガス排出ポート21は排気
装置25に接続されており、この排気装置25により真
空容器19内を排気するようになっている。
空容器19は、底面上にガス排出ポート21及びガス導
入ポート23を有している。ガス排出ポート21は排気
装置25に接続されており、この排気装置25により真
空容器19内を排気するようになっている。
【0035】ガス導入ポート23は、アルゴンガスボン
ベ27に接続されている。このアルゴンガスボンベ27
からガス導入ポート23を介してスパッタリングガスと
してのアルゴンガスが真空容器19内に導入される。
ベ27に接続されている。このアルゴンガスボンベ27
からガス導入ポート23を介してスパッタリングガスと
してのアルゴンガスが真空容器19内に導入される。
【0036】円板状の基板3は、支持装置29により、
真空容器19内の上部に支持され、成膜時には図示しな
いモータにより回転されるようになっている。また真空
容器19内の底部近傍には、基板3に対向するように記
録層を構成するInSbTeのスパッタ源31、SiO
2 のスパッタ源33、Al2 O3 のスパッタ源35、S
bのスパッタ源37及びAuのスパッタ源39が配設さ
れている。また、各スパッタ源31、33、35、3
7、39には、図示しない高周波電源が接続されてい
る。各スパッタ源31、33、35、37、39の上方
には、それぞれモニタ装置41、43、45、47、4
9が設けられており、各スパッタ源からのスパッタ量を
モニタし、記録層が所定の組成になるように各スパッタ
源に投入する電力量を調節するようになっている。
真空容器19内の上部に支持され、成膜時には図示しな
いモータにより回転されるようになっている。また真空
容器19内の底部近傍には、基板3に対向するように記
録層を構成するInSbTeのスパッタ源31、SiO
2 のスパッタ源33、Al2 O3 のスパッタ源35、S
bのスパッタ源37及びAuのスパッタ源39が配設さ
れている。また、各スパッタ源31、33、35、3
7、39には、図示しない高周波電源が接続されてい
る。各スパッタ源31、33、35、37、39の上方
には、それぞれモニタ装置41、43、45、47、4
9が設けられており、各スパッタ源からのスパッタ量を
モニタし、記録層が所定の組成になるように各スパッタ
源に投入する電力量を調節するようになっている。
【0037】このような成膜記録装置51では、まず排
気装置25で真空容器19を8×10-6torrまで排気す
る。排気した後、アルゴンガスボンベ27からアルゴン
ガスを導入して4×10-6torrに全体の気圧がなるよう
に調節する。この状態で、支持装置29に支持され、十
分に洗浄された基板3を回転させつつ、同時にモニタ装
置41、43、45、47、49でモニタし、スパッタ
源31、33、35、37、39でスパッタリングを行
う。
気装置25で真空容器19を8×10-6torrまで排気す
る。排気した後、アルゴンガスボンベ27からアルゴン
ガスを導入して4×10-6torrに全体の気圧がなるよう
に調節する。この状態で、支持装置29に支持され、十
分に洗浄された基板3を回転させつつ、同時にモニタ装
置41、43、45、47、49でモニタし、スパッタ
源31、33、35、37、39でスパッタリングを行
う。
【0038】最初にスパッタ源35でAl2 O3 を基板
3に堆積させる。その後、スパッタ源33でSiO2 、
スパッタ源31、37でInSbTe及びSbを堆積さ
せる。その後再びスパッタ源33でSiO2 、スパッタ
源35でAl2 O3 、その後にスパッタ源39でAuを
堆積させる。更に紫外線硬化樹脂を図示しないスピンコ
ータでオーバーコートをし、この後紫外線を照射して硬
化させる。
3に堆積させる。その後、スパッタ源33でSiO2 、
スパッタ源31、37でInSbTe及びSbを堆積さ
せる。その後再びスパッタ源33でSiO2 、スパッタ
源35でAl2 O3 、その後にスパッタ源39でAuを
堆積させる。更に紫外線硬化樹脂を図示しないスピンコ
ータでオーバーコートをし、この後紫外線を照射して硬
化させる。
【0039】次に図5を参照して本実施例の情報処理装
置としての光ディスク記録再生装置の構成を説明する。
図5は、本実施例の光ディスク記録再生装置の概略構成
図である。光ディスク1は、光ディスク記録再生装置5
3に備わるスピンドルモータ55に固定されて、所定の
線速度で回転される。光ディスク1の上部には、光ディ
スク1上にレーザ光を照射すると同時に光ディスク1に
よって反射された光を受光するための光学系57が配置
されている。この光学系57は、後述する信号処理系5
9から信号を受けてレーザ光を発する半導体レーザ61
を含む。この半導体レーザ61は所定の波長を有し、パ
ワー変調を行うことでオーバーライトを可能にするもの
である。このオーバーライトは、波長が長くパワーの弱
いパルス光に、波長が短くパワーの強いパルス光を重量
することで実行される。半導体レーザ61から出射する
光は、半値全角で垂直横モードが25°〜45°、水平
横モードが8°〜15°の拡がりを持つ発散光である。
この発散光が光学素子、例えばコリメータレンズ63に
入射する。このコリメータレンズ63によって発散光は
平行光になる。この平行光は偏光ビームスプリッタ65
に入り、入射面に平行な光波の電気的な振動、つまり電
解成分のみが通過する。偏光ビームスプリッタ65を通
過した光は、入/4波長板67により円偏光される。偏
光された光は対物レンズ69によって光ディスク1に集
光する。一方、光ディスク1上で反射した光は、再び入
/4波長板67を通過して円偏光が直線偏光へと偏光さ
れる。偏光された光は、偏光ビームスプリッタ65に入
射しその進行方向が偏光膜で90°曲げられる。90°
曲げられた光は、検出レンズ71を通って受光器73に
入射する。受光器73では、入射した光を検出信号に変
換して信号処理系59に出力する。信号処理系59は、
記録及び再生を行う際の各種信号を処理する。検出信号
は、一方で対物レンズ69を駆動するための駆動コイル
75に電流を流すサーボ系77にも供給される。これに
よって光学系57がトラック振れや焦点深度等について
制御され、光ディスク1上に集光スポットを結像させる
ことができるようになる。ここで、本実施例に係わる光
ディスク1と従来の光ディスクとを同一条件下でオーバ
ーライトを反復して行い、消去率を比較、評価した。
置としての光ディスク記録再生装置の構成を説明する。
図5は、本実施例の光ディスク記録再生装置の概略構成
図である。光ディスク1は、光ディスク記録再生装置5
3に備わるスピンドルモータ55に固定されて、所定の
線速度で回転される。光ディスク1の上部には、光ディ
スク1上にレーザ光を照射すると同時に光ディスク1に
よって反射された光を受光するための光学系57が配置
されている。この光学系57は、後述する信号処理系5
9から信号を受けてレーザ光を発する半導体レーザ61
を含む。この半導体レーザ61は所定の波長を有し、パ
ワー変調を行うことでオーバーライトを可能にするもの
である。このオーバーライトは、波長が長くパワーの弱
いパルス光に、波長が短くパワーの強いパルス光を重量
することで実行される。半導体レーザ61から出射する
光は、半値全角で垂直横モードが25°〜45°、水平
横モードが8°〜15°の拡がりを持つ発散光である。
この発散光が光学素子、例えばコリメータレンズ63に
入射する。このコリメータレンズ63によって発散光は
平行光になる。この平行光は偏光ビームスプリッタ65
に入り、入射面に平行な光波の電気的な振動、つまり電
解成分のみが通過する。偏光ビームスプリッタ65を通
過した光は、入/4波長板67により円偏光される。偏
光された光は対物レンズ69によって光ディスク1に集
光する。一方、光ディスク1上で反射した光は、再び入
/4波長板67を通過して円偏光が直線偏光へと偏光さ
れる。偏光された光は、偏光ビームスプリッタ65に入
射しその進行方向が偏光膜で90°曲げられる。90°
曲げられた光は、検出レンズ71を通って受光器73に
入射する。受光器73では、入射した光を検出信号に変
換して信号処理系59に出力する。信号処理系59は、
記録及び再生を行う際の各種信号を処理する。検出信号
は、一方で対物レンズ69を駆動するための駆動コイル
75に電流を流すサーボ系77にも供給される。これに
よって光学系57がトラック振れや焦点深度等について
制御され、光ディスク1上に集光スポットを結像させる
ことができるようになる。ここで、本実施例に係わる光
ディスク1と従来の光ディスクとを同一条件下でオーバ
ーライトを反復して行い、消去率を比較、評価した。
【0040】図6は、本実施例の光ディスク1と従来の
光ディスクのオーバーライトの回数における消去率の相
関図である。図6を参照して本実施例の光ディスク1と
従来の光ディスクのオーバーライトの回数における消去
率の推移を実験結果から説明する。
光ディスクのオーバーライトの回数における消去率の相
関図である。図6を参照して本実施例の光ディスク1と
従来の光ディスクのオーバーライトの回数における消去
率の推移を実験結果から説明する。
【0041】オーバーライトの条件として、光ディスク
は8m/sの線速度で回転させることとする。更に図5
で示した半導体レーザ61の記録パルス幅は70nse
c、記録パワーは20mw、消去パワーは10mwであ
る。更に書き込み周波数は、5.23/1.96MHZ
で10万回までオーバーライトを繰り返している。つま
り5.23MHZの周波数でオーバーライトを行った
後、1.96MHZでの周波数でオーバーライトを行
う。その際の、1.96MHZの書き込み周波数を用い
たオーバーライト後における5.23MHZの消去残り
信号C/N値から従前の5.23MHZでの記録マーク
のC/N値を引いた値を消去率とする。
は8m/sの線速度で回転させることとする。更に図5
で示した半導体レーザ61の記録パルス幅は70nse
c、記録パワーは20mw、消去パワーは10mwであ
る。更に書き込み周波数は、5.23/1.96MHZ
で10万回までオーバーライトを繰り返している。つま
り5.23MHZの周波数でオーバーライトを行った
後、1.96MHZでの周波数でオーバーライトを行
う。その際の、1.96MHZの書き込み周波数を用い
たオーバーライト後における5.23MHZの消去残り
信号C/N値から従前の5.23MHZでの記録マーク
のC/N値を引いた値を消去率とする。
【0042】今回5.23MHZ及び1.96MHZの
書き込み周波数を用いて図6に示すような実験を行った
理由は、5.23MHZと1.96MHZとが現在の規
格に沿う半導体レーザの光ビームの最小及び最大の波長
から求められる周波数であるからである。
書き込み周波数を用いて図6に示すような実験を行った
理由は、5.23MHZと1.96MHZとが現在の規
格に沿う半導体レーザの光ビームの最小及び最大の波長
から求められる周波数であるからである。
【0043】従来の光ディスクにおける消去率79と本
実施例の光ディスクにおける消去率81とは、オーバー
ライトの繰り返し書き込み回数が1000回までは共に
35dBと等しい。しかしながら更にオーバーライトを
繰り返すと、10万回では、従来の光ディスクにおける
消去率79は25dB、本実施例の光ディスクにおける
消去率81は28dBになる。これにより、本発明は明
らかに消去率を過度に下げない、つまり誤り率を過度に
上昇させないということがわかる。なお、本実施例では
光ディスクは無機物保護層、有機物保護層及び反射層を
備えているが、これらを選択的に備える構成としてもよ
い。このように本発明は、要旨を変えない程度であれば
種々変形可能である。
実施例の光ディスクにおける消去率81とは、オーバー
ライトの繰り返し書き込み回数が1000回までは共に
35dBと等しい。しかしながら更にオーバーライトを
繰り返すと、10万回では、従来の光ディスクにおける
消去率79は25dB、本実施例の光ディスクにおける
消去率81は28dBになる。これにより、本発明は明
らかに消去率を過度に下げない、つまり誤り率を過度に
上昇させないということがわかる。なお、本実施例では
光ディスクは無機物保護層、有機物保護層及び反射層を
備えているが、これらを選択的に備える構成としてもよ
い。このように本発明は、要旨を変えない程度であれば
種々変形可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
情報記録媒体にオーバーライトを繰り返すうちに記録層
の組成変動によって上昇する誤り率を押さえることがで
きる。
情報記録媒体にオーバーライトを繰り返すうちに記録層
の組成変動によって上昇する誤り率を押さえることがで
きる。
【図1】本実施例の、光ディスク装置の断面図である。
【図2】本実施例の、光ディスクの記録層の厚さ方向に
おけるSbの含有率を示すグラフである。
おけるSbの含有率を示すグラフである。
【図3】本実施例の、成膜記録装置の縦断面図である。
【図4】本実施例の、成膜記録装置の横断面図である。
【図5】本実施例の、光ディスク記録再生装置の概略構
成図である。
成図である。
【図6】本実施例の光ディスクと、従来の光ディスクの
オーバーライトの回数と消去率の相関図である。
オーバーライトの回数と消去率の相関図である。
1 光ディスク 3 基板 5 第1の無機誘電保護層 7 第2の無機誘電保護層 9 記録層 11 第2の無機誘電保護層 13 第1の無機誘電保護層 15 反射層 17 有機保護層 55 スピンドルモータ 57 光学系 59 信号処理系 77 サーボ系
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の元素で構成され、光ビームの照射
により原子配列を変化させ情報の記録若しくは消去がな
される記録層からなる相変化型情報記録媒体において、 前記記録層は、所定回数の記録及び消去がなされた場合
の前記光ビームの照射方向に沿った記録層の組成変化を
考慮して、予め前記元素の組成を前記照射方向に沿って
不均一にしてなることを特徴とする相変化型情報記録媒
体。 - 【請求項2】 In、Sb及びTeを主体とする合金で
構成され、光ビームの照射により原子配列を変化させ情
報の記録若しくは消去がなされる記録層からなる相変化
型情報記録媒体において、 前記記録層は、所定回数の記録及び消去がなされた場合
の前記光ビームの照射方向に沿った記録層の組成変化を
考慮して、予め前記照射方向に沿って(In3SbTe
2 )1-x Sbx (但し、0.02≦X≦0.15)で示
される式により前記元素の組成を不均一にしてなること
を特徴とする相変化型情報記録媒体。 - 【請求項3】 複数の元素で構成され、光ビームの照射
により原子配列を変化させ情報の記録若しくは消去がな
される記録層からなる相変化型情報記録媒体において、 前記記録層は、所定回数の記録及び消去がなされた場合
の前記光ビームの照射方向に沿った記録層の組成変化を
考慮して、前記所定回数の記録及び消去を繰り返した後
に記録層の前記元素の組成が前記照射方向に沿って均一
になるように予め前記元素の組成を不均一にしてなるこ
とを特徴とする相変化型情報記録媒体。 - 【請求項4】 複数の元素で構成され、光ビームの照射
により原子配列を変化させ情報の記録、再生若しくは消
去がなされる記録層が、所定回数の記録及び消去がなさ
れた場合の前記光ビームの照射方向に沿った記録層の組
成変化を考慮して、予め前記元素の組成を前記照射方向
に沿って不均一にしてなる相変化型情報記録媒体と、 パワー変調を行い得る光ビームで前記相変化型情報記録
媒体に情報の記録、再生及び消去を行う記録手段と、か
らなることを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4186512A JPH0636344A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 相変化型情報記録媒体及び情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4186512A JPH0636344A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 相変化型情報記録媒体及び情報処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636344A true JPH0636344A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16189803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4186512A Pending JPH0636344A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 相変化型情報記録媒体及び情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636344A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5681632A (en) * | 1995-02-13 | 1997-10-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP4186512A patent/JPH0636344A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5681632A (en) * | 1995-02-13 | 1997-10-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH03224790A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH0636344A (ja) | 相変化型情報記録媒体及び情報処理装置 | |
JP3078823B2 (ja) | 光記録媒体及びその製造方法 | |
EP0307750B1 (en) | Use of a storage meedium in a method of recording information | |
JPH03197173A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH03224791A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH04113519A (ja) | 光記録媒体の初期化方法 | |
JP2985295B2 (ja) | 光記録媒体の製造方法 | |
JP2830336B2 (ja) | 光記録媒体の初期化方法 | |
JP2918234B2 (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH0352137A (ja) | 相変化型光ディスク | |
JP2913521B2 (ja) | 光記録媒体と光記録媒体用スパッタリングターゲット並びにその製造方法 | |
JPH0416383A (ja) | 光記録媒体及びその製造方法 | |
JPH07262612A (ja) | 相変化形光情報記録媒体 | |
JP2900862B2 (ja) | 相変化型光ディスク | |
JPH07176094A (ja) | 光磁気記録媒体の製造方法 | |
JPH0414485A (ja) | 光学情報記録再生消去部材 | |
JPH04362542A (ja) | 光ディスク | |
JPH03197177A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH03197176A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH01251340A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH02167787A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH0334887A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH05109113A (ja) | 相変化型光デイスク | |
JPH01248322A (ja) | 相変化型情報記録媒体用光記録装置 |