JPH0636333U - 回転電機の固定子鉄心 - Google Patents

回転電機の固定子鉄心

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JPH0636333U
JPH0636333U JP6953492U JP6953492U JPH0636333U JP H0636333 U JPH0636333 U JP H0636333U JP 6953492 U JP6953492 U JP 6953492U JP 6953492 U JP6953492 U JP 6953492U JP H0636333 U JPH0636333 U JP H0636333U
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JP
Japan
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stator core
electric machine
steel plate
axial direction
rotating electric
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Withdrawn
Application number
JP6953492U
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English (en)
Inventor
吉憲 水野
功 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却表面積をより大きくし、冷却性能を向上
させることが可能な回転電機の固定子鉄心を提供する。 【構成】 鋼板15は、四隅C1〜C4の半径をR1〜
R4とするとR1とR3及びR2とR4は各々等しい
が、R1とR2とではR1の方が大きく、鋼板15の表
面上の中心線a1,b1に対して非対称な形状である。
このような鋼板15を軸方向に亘り、例えば隣り合う鋼
板15どうしが相対的に90°回転させた位置関係とな
るように順次積層して固定子鉄心を構成する。従って、
該固定子鉄心の軸方向には凹凸が形成されその分冷却表
面積が大きくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転電機の固定子鉄心に関し、特にフレームレス形の回転電機の固 定子鉄心に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来技術に係るフレームレス形の回転電機を一部破断して示す側面図 であり、同図(a)には、冷却用ファンの無いフレームレス形の回転電機を示し 、(b)には冷却用ファン4を有するフレームレス形の回転電機を示す。両図に 示すように、フレームレス形の回転電機では、該回転電機の運転中に発生する熱 を、左右のブラケット1,2の外表面、及び固定子鉄心3の外周面より放散させ る。
【0003】 同図(a)のように冷却用ファンが無い場合には、自然放散となり、同図(b )のように冷却用ファンを有する場合には、強制放散となる。
【0004】 図5は、従来技術に係るフレームレス形の回転電機の一般的な固定子鉄心の斜 視図である。同図に示すように、固定子鉄心3は、同一のプレス型で打抜かれた 同一形状の鋼板5を所定の枚数だけ積層して構成される。鋼板5は、外形形状が 略正方形であり、中空部6、スロット7及び締付用のボルト8を有する。これら のうち、中空部6は、鋼板5の中央部に位置し、ここに回転子(図示せず)が挿 入される。スロット7は、中空部6の周囲に放射状に形成され、各々にコイル( 図示せず)が嵌入される。ボルト穴8は、鋼板5の外周面近傍の四隅に設けられ 、積層した鋼板5を一体に締付けるためのボルト(図示せず)通す。また、隣り 合う鋼板5どうしが完全に重り合っているため固定子鉄心3の外周面は、凹凸が なく平坦である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 回転電機において、運転中に発生する熱の放散効率をよくし、冷却性能を向上 させるために、前記回転電機の冷却表面積をより大きくするという方法は有効で ある。ちなみにフレーム付の回転電機の場合は、フレームの外形の形状を変化さ せて前記冷却表面積をより大きくするよう工夫されている。例えば、図4に示す フレーム付の回転電機では、フレーム6の外形をヒダ状にすることで冷却表面積 を大きくしている。
【0006】 これに対し、フレームレス形の回転電機では、フレームがなく、しかも前述の 如き従来技術に係る固定子鉄心3において、相隣り合う鋼板5どうしが完全に重 り合っており、固定子鉄心3の外周面は、凹凸がなく平坦である。従って固定子 鉄心3の冷却表面積は、1枚の鋼板5の外周の長さと、固定子鉄心3の軸方向の 長さとの積によって求まる大きさに決ってしまう。
【0007】 本考案は、上記従来技術に鑑み、冷却表面積をより大きくし、冷却性能を向上 させることが可能な回転電機の固定子鉄心を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の構成は、 同一形状の鋼板を軸方向に亘り積層して成る回転電機の固定子鉄心において、 前記鋼板をその表面上の中心線に対し非対称な形状とし、軸方向で隣接する鋼 板において軸方向に亘り凹凸が形成されるよう各鋼板を積層したことを特徴とす る。
【0009】
【作用】
上記構成の本考案によれば、固定子鉄心の外周面の軸方向に凹凸が形成されて 、前記固定子鉄心の冷却表面積が大きくなり、その分効率良く前記回転電機の運 転中に発生する熱を放散する。
【0010】
【実施例】 以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0011】 図1は、本考案の第1の実施例に係る回転電機の固定子鉄心の構造を説明する 説明図である。同図(a)には、前記固定子鉄心を構成する鋼板15のうちの1 枚の正面図を示す。同図(a)に示すように鋼板15は、外形形状が略正方形で あり、中空部16、スロット17及び締付用のボルト穴18を有する。
【0012】 中空部16、スロット17及びボルト穴18については、図5の中空部6、ス ロット7及びボルト穴8と同様であり、ここでの説明は省略し、以下、鋼板15 の外形形状について更に説明する。
【0013】 鋼板15の四隅C1〜C4の半径をR1〜R4とするとR1とR3、及びR2 とR4は各々等しい(R1=R3,R2=R4)が、R1とR2とでは、R1の 方が大きい(R1>R2)。すなわち鋼板15は、鋼板15の表面上の中心線a 1,b1に対して非対称な形状である。
【0014】 なお、鋼板15は、上記の形状となるように成形されたプレス型で打ち抜くこ とによって作られる。
【0015】 次に図1(b)に示す如く、上述の鋼板15を軸方向に亘り凹凸が形成される よう順次積層して固定子鉄心を構成する。すなわち、手前の鋼板15に対して次 の鋼板15を例えば相対的に90°回転させることによって、半径の異なる手前 の鋼板15の隅C1と次の鋼板15の隅C4とが相対する位置関係となるように 積み重ねる。以降、同様に軸方向に亘って鋼板15を順次積層することによって 、隣り合う鋼板15どうしが完全には重なり合わないため、前記固定子鉄心の外 周面の軸方向に亘り凹凸が形成される。
【0016】 上記第1の実施例によれば、前記固定子鉄心の外周面に形成された軸方向の凹 凸により、その分冷却表面積が増加する。
【0017】 図2(a)は、図5に示す固定子鉄心よりも冷却表面積をより大きくすること ができる固定子鉄心である。この固定子鉄心23は、外周部に凹部28aを有す る略正方形の鋼板25aを軸方向に亘って積層することにより、外周面の軸方向 に溝29が形成されている。
【0018】 そこで、第2の実施例としては、図2(b)に示すように、外周部の四隅C5 〜C8の凹部のうちC5,C7のA,A′,C,C′部分の凹部28b(同図中 の凹部拡大図の上段参照)とC6,C8のB,B′,D,D′部分の凹部28b (同図中の凹部拡大図の下段参照)との左右方向の位置が両者を重ね合わせたと き多少ずれるように鋼板25bを形成したものを挙げることができる。すなわち 、鋼板25bは、第1の実施例と同様に表面上の中心線a2,b2に対して非対 称な形状となる。中空部26、スロット27及びボルト穴28については、図5 の中空部6、スロット7及びボルト穴8と同様であり、ここでの説明は省略する 。
【0019】 なお、鋼板25bは、上記のような形状となるように成形されたプレス型で打 ち抜くことによって作られる。
【0020】 次に第1の実施例と同様にして、鋼板25bを軸方向に亘って順次積層するこ とによって、固定子鉄心を構成する。該固定子鉄心は、隣り合う鋼板25bどう しが完全には重り合わないため外周面の溝の軸方向に亘り凹凸が形成される。
【0021】 上記第2の実施例によれば、前記固定子鉄心の外周面の溝の軸方向に形成され た凹凸により、その分冷却表面積が増加する。
【0022】 図3(a)は、図5に示す固定子鉄心よりも冷却表面積をより大きくすること ができる他の固定子鉄心である。この固定子鉄心33は、四隅に風穴30aを有 する略正方形の鋼板35aを軸方向に亘って積層されている。
【0023】 そこで、第3の実施例としては、図3(b)に示すように、中心から外周部の 四隅C9〜C12にある風穴30bまでの長さを各々r1〜r4とすると、r1 とr3及びr2とr4は、各々等しく(r1=r3,r2=r4),r1とr2 とは多少異なる(r1>r2又はr1<r2)ように鋼板35bを形成したもの を挙げることができる。すなわち、鋼板35bは、第1の実施例と同様に表面上 の中心線a3,b3に対して非対称な形状となる。なお、r1〜r4のうち何れ か1つの値だけ他の3つの値と異なるようにすることでもよい。中空部36、ス ロット37及びボルト穴38については図5の中空部6、スロット7及びボルト 穴8と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0024】 なお、鋼板35bは、上記のような形状となるように成形されたプレス型で打 ち抜くことによって作られる。
【0025】 次に第1の実施例と同様にして、鋼板35bを軸方向に亘って順次積層して固 定子鉄心を構成する。該固定子鉄心は、隣り合う鋼板35bどうしが完全には重 り合わないため、風穴30bの軸方向に亘り凹凸が形成される。例えば、前記r 1を50mm、r2を48mmとすれば、その差2mmの凹凸が形成される。
【0026】 上記第3の実施例によれば、前記固定子鉄心の風穴30bの軸方向に形成され た凹凸により、その分冷却表面積が増加する。
【0027】
【考案の効果】
以上実施例とともに具体的に説明したように、本考案は、フレームレス形の回 転電機の固定子鉄心において、該固定子鉄心の軸方向に亘り凹凸を形成すること により、冷却表面積をより大きくすることができるため、その分前記回転電機の 運転中に発生する熱の放散効率が良くなり、前記回転電機の冷却性能を向上させ ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る回転電機の固定子
鉄心の構造を説明する説明図である。
【図2】本考案の第2の実施例に係る回転電機の固定子
鉄心の構造を説明する説明図である。
【図3】本考案の第3の実施例に係る回転電機の固定子
鉄心の構造を説明する説明図である。
【図4】従来技術に係るフレームレス形の回転電機の一
部破断の側面図である。
【図5】従来技術に係る回転電機の固定子鉄心の斜視図
である。
【図6】フレーム付の回転電機の側面図である。
【符号の説明】
15,25b,35b 鋼板 28b 凹部 30b 風穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一形状の鋼板を軸方向に亘り積層して
    成る回転電機の固定子鉄心において、 前記鋼板をその表面上の中心線に対し非対称な形状と
    し、軸方向で隣接する鋼板において軸方向に亘り凹凸が
    形成されるよう各鋼板を積層したことを特徴とする回転
    電機の固定子鉄心。
JP6953492U 1992-10-06 1992-10-06 回転電機の固定子鉄心 Withdrawn JPH0636333U (ja)

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JP6953492U JPH0636333U (ja) 1992-10-06 1992-10-06 回転電機の固定子鉄心

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011217450A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Hitachi Ltd 積層ステータ
JP2018524965A (ja) * 2015-07-17 2018-08-30 ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハーWobben Properties Gmbh ステータリング、発電機、並びに発電機を備えた風力発電装置
WO2022195920A1 (ja) * 2021-03-18 2022-09-22 日立Astemo株式会社 回転電機
WO2024161555A1 (ja) * 2023-02-01 2024-08-08 ファナック株式会社 電動機のステータコア、ステータ、電動機、及び、ステータコアを製造する方法

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Effective date: 19970306