JPH0636311A - 光テープ斜め走査方法および光学ヘッド装置 - Google Patents

光テープ斜め走査方法および光学ヘッド装置

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JPH0636311A
JPH0636311A JP4189588A JP18958892A JPH0636311A JP H0636311 A JPH0636311 A JP H0636311A JP 4189588 A JP4189588 A JP 4189588A JP 18958892 A JP18958892 A JP 18958892A JP H0636311 A JPH0636311 A JP H0636311A
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JP
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mirror
optical tape
optical
light
mirror surface
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Application number
JP4189588A
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English (en)
Inventor
Kazuo Higashiura
一雄 東浦
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光テープの高速斜め走査を実現する。 【構成】円筒面もしくは楕円筒面に沿って案内される光
テープTを内側から光スポットにより斜め走査する方法
であって、回転軸に対して所定角傾けたn(≧2)面の
同一形状の鏡面MA,MBを回転軸に関して対称的に形
成した回転ミラー部材18を、回転軸が光テープTに対
して所定角傾くようにして等速回転させて各鏡面をして
所定の走査領域を順次通過せしめ、光源10からの光束
を集光レンズ16を介して、走査領域を通過する鏡面M
A,MBに、回転軸に平行に入射させつつ鏡面の近傍に
収束せしめ、鏡面により回転軸に直交する方向へ反射さ
せ、鏡面MA,MBに1:1に対応して設けられ回転ミ
ラー部材18と一体的に回転するn個の対物レンズ20
A,20Bにより、鏡面による反射光束を光テープT上
に光スポットとして集光させ、斜め走査に関与する鏡面
が切り替わる度に、斜め走査に関与する鏡面の実質的同
一位置に光束が入射するように、斜め走査に同期して集
光レンズ16を光軸直交方向へ変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光テープ斜め走査方法
および光学ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒面もしくは楕円筒面に沿って案内さ
れる光テープを、内側から光スポットにより「斜め走
査」する方法が知られている。「光テープ」は、光を利
用して情報の記録・再生を行うテープ状の情報記録媒体
であって、光エネルギーの変化を磁化の変化にして情報
を記録する光磁気テープ等も光テープの範疇に含まれ
る。
【0003】斜め走査では、光テープは光スポットによ
りテープ幅方向に対して所定の角度をもって斜めに走査
される。この斜め走査を実現するために、光テープは円
筒面に沿って斜めに(螺旋状に)案内されるか、あるい
は楕円筒面に沿って案内される。通常、光テープを案内
する光テープガイドは、円筒状もしくは楕円筒状であっ
て、その外周面の一部に光テープを巻き付けて案内す
る。このとき、光テープが光テープガイドの外周面に接
触する領域を、光テープガイドの軸部分から見込む角
度、即ち、所謂「巻き付け角」は最大で120度程度で
ある。
【0004】従来、1個の対物レンズを光テープガイド
の内空間で回転させて斜め走査を行っており、斜め走査
は対物レンズの1回転に対して1回行われるが、巻き付
け角が120度程度であるため、対物レンズの1回転の
間、斜め走査に利用できない時間が占める割合が大き
く、斜め走査の高速化が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
事情に鑑みてなされたものであって、高速斜め走査を可
能ならしめる新規な光テープ斜め走査方法と、この方法
を実施するための光学ヘッド装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の光テープ斜め
走査方法は「円筒面もしくは楕円筒面に沿って案内され
る光テープを、内側から光スポットにより斜め走査する
方法」であって、以下の如く構成される。
【0007】即ち、「回転軸に対して所定角傾けたn
(≧2)面の同一形状の鏡面を回転軸に関して対称的に
形成した回転ミラー部材」を、回転軸が光テープに対し
て所定角傾くようにして等速回転させ、各鏡面をして所
定の走査領域を順次通過せしめる。一方、光源からの光
束を集光レンズを介して、走査領域を通過する鏡面に、
上記回転軸に平行に入射させつつ上記鏡面の近傍に収束
せしめ、上記鏡面により回転軸に直交する方向へ反射さ
せる。この反射光束を「回転ミラー部材の各鏡面に1:
1に対応して設けられ、回転ミラーと一体的に回転する
n個の対物レンズのうち、上記鏡面に対応するもの」に
より、光テープ上に光スポットとして集光させる。そし
て「斜め走査に関与する鏡面が切り替わる度に、斜め走
査に関与する鏡面の実質的同一位置に光束が入射する」
ように、斜め走査に同期して、上記集光レンズを光軸直
交方向へ変位させる。
【0008】上の説明において「回転ミラー部材の回転
軸が光テープに対して所定角傾く」とは、円筒面または
楕円筒面に沿って案内されつつある光テープの幅方向に
対して上記回転軸が所定の角傾くことを意味する。また
「斜め走査に関与する鏡面」とは、走査領域を通過しつ
つある鏡面で、それによる反射光束により斜め走査が行
われるものをいう。さらに、光束が斜め走査に関与する
鏡面の「実質的同一位置」に入射するとは、鏡面に相対
的な入射位置の変動がトラッキング制御やフォーカシン
グ制御に伴う微小な変動程度であることを意味する。
【0009】トラッキング制御やフォーカシング制御
は、n個の対物レンズの個々を変位させて行っても良い
が、n個の対物レンズを「回転ミラー部材に対して固定
的」とし、集光レンズの光軸方向への変位によりフォー
カシング制御を行うようにしてもよく(請求項2)、さ
らに、集光レンズを光軸直交方向へ変位させてトラッキ
ング制御をも行うようにすることもできる(請求項
3)。請求項2記載の方法の場合、トラッキング制御
は、光源と回転ミラー部材との間に配備した偏向ミラー
の偏向により行うようにすることもできる。請求項2ま
たは3記載の方法においては、「斜め走査に関与する鏡
面の実質的同一位置に光束が入射するように行われる、
集光レンズの光軸直交方向への変位」に、フォーカシン
グ制御もしくはフォーカシング制御及びトラッキング制
御のための変位が重畳される。
【0010】上記請求項1〜3記載の光テープ斜め走査
方法において、回転ミラー部材の回転に伴い、斜め走査
に関与する鏡面が切り替わる際、光源を消灯することが
できる(請求項4)。
【0011】請求項5記載の光学ヘッド装置は請求項1
記載の光テープ斜め走査方法を実施する装置であって、
光テープガイド手段と、光源部と、回転ミラー部材と、
集光レンズと、対物レンズ群部材と、信号発生部と、サ
ーボ機構と、制御駆動装置とを有する。
【0012】「光テープガイド手段」は、円筒面もしく
は楕円筒面に沿って光テープを案内する手段である。
【0013】「光源部」は、光テープ走査用の光束を放
射する。
【0014】「回転ミラー部材」は、回転軸に対して所
定角傾けたn(≧2)面の同一形状の鏡面を回転軸に関
して対称的に形成してなり、回転軸を光テープに対して
所定角傾けて等速回転される。
【0015】「集光レンズ」は、少なくとも光軸直交方
向へ可動であって、光源部からの光束を、回転ミラー部
材の1つの鏡面の近傍に集光させつつ、上記鏡面へ上記
回転軸に平行に入射させる。
【0016】「対物レンズ群部材」は、回転ミラー部材
の鏡面により上記回転軸に直交する方向へ反射された光
束を光テープ上に光スポットとして集光させるべく、n
面の鏡面の個々に1:1に対応する対物レンズをn個有
し、回転ミラー部材と同軸一体的に回転する。
【0017】「信号発生部」は、光テープからの戻り光
によりフォーカシング・エラー信号とトラッキング・エ
ラー信号とを含む信号を発生させる。即ち、光テープに
情報を書き込む際は上記両エラー信号を発生させ、光テ
ープから情報を再生するときは、上記両エラー信号と共
に再生信号を発生させる。
【0018】「サーボ機構」は、フォーカシング・エラ
ー信号およびトラッキング・エラー信号により、フォー
カシング制御およびトラッキング制御を行う。
【0019】「制御駆動装置は」、回転ミラー部材の回
転に伴い、斜め走査に関与する鏡面が切替わる度に、集
光光束による光束が、斜め走査に関与する鏡面の実質同
一位置に入射するように集光レンズを変位駆動する。
【0020】上記請求項5記載の光学ヘッド装置におい
て、「サーボ機構が制御駆動装置の駆動部を兼ね、集光
レンズの変位によりフォーカシング制御およびトラッキ
ング制御を行う」ようにすることができる(請求項
6)。また請求項5または6記載の光学ヘッド装置にお
いて、光源部を半導体発光素子(LDもしくはLED)
とコリメートレンズとで構成することができる。
【0021】
【作用】上記のように、この発明では、回転ミラー部材
の1回転中に、斜め走査に関与する鏡面が次々と切り替
わる。このため回転ミラー部材の1回転の間に複数回の
斜め走査を行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。図1は請
求項6に記載された光学ヘッド装置を、光テープとして
の光磁気テープの斜め走査用に構成した実施例を説明す
るための図である。
【0023】図1(A)において、符号10は光源とし
ての半導体レーザー、符号12は光源10とともに「光
源部」を構成するコリメートレンズ、符号14は光束分
離手段としての半透鏡、符号16は集光レンズ、符号1
8は回転ミラー部材、符号20A,20Bは対物レン
ズ、符号22は光テープガイド、符号24はレンズ系、
符号26は受光素子、符号28は信号発生回路(半透鏡
14、レンズ系24、受光素子26と共に「信号発生
部」を構成する)、符号30はサーボ機構、符号40は
制御部をそれぞれ示している。
【0024】光テープガイド22は図1(B)に示すよ
うに中空シリンダー状で透明な材料により形成されてい
る。光磁気テープTは、光テープガイド22の外周面に
ピンチローラー23A,23Bにより螺旋状に巻き付け
られて案内される。このとき光テープガイド22は、シ
リンダー軸の回りに回転しても良く、回転せずに光テー
プTに対して滑っても良いが、この例では光磁気テープ
Tの案内に応じて回転するようになっている。光テープ
ガイド22とピンチローラー23A,23Bとは光テー
プガイド手段を構成する。
【0025】回転ミラー部材18は、その回転軸を光テ
ープガイド22のシリンダー軸と合致させて配備され、
図示されない駆動装置により回転駆動される。回転ミラ
ー部材18は、図1(B)に示すように、互いに同形状
の2面の鏡面MA,MBを有する。鏡面MA,MAは回
転軸に対して45度傾き、回転軸に関して対称的に形成
されている。光源10とコリメートレンズ12とは回転
ミラー部材18の回転軸の延長上に配備されている。即
ち、コリメートレンズ12は、その光軸が上記回転軸と
合致するように配備され、光源10は、放射する光束の
主光線がコリメートレンズ12の光軸と合致するように
配備されている。
【0026】集光レンズ16は、光軸方向および光軸に
直交する任意の方向へ平行移動可能であり、基準位置を
占めるとき、その光軸が回転ミラー部材18の回転軸と
所定の距離:δだけ離れるように配備される。
【0027】対物レンズ20A,20Bはそれぞれ、回
転ミラー部材18の鏡面MA,MBに対応して設けら
れ、適当な保持部材19に固定されて回転ミラー部材1
8と一体化され、回転ミラー部材18と一体的に回転す
る。対物レンズ20A,20Bと保持部材19とは対物
レンズ群部材を構成し、対物レンズ群部材と回転ミラー
部材18とは「回転系」を構成する。
【0028】光源10を発光させると、放射された光束
はコリメートレンズ12により実質的な平行光束とな
り、半透鏡14を透過し、集光レンズ16により集光光
束となり、回転ミラー部材18の鏡面よりも若干上の位
置:Pに集光し、発散しつつ回転ミラー部材18の鏡面
MAまたはMBに入射し、回転ミラー部材18の回転軸
に直交する方向へ反射され、対物レンズ20Aまたは2
0Bにより光テープガイド22を介して光磁気テープT
に光スポットとして集光照射される。
【0029】対物レンズ20Aの光軸は、回転ミラー部
材18の回転軸からδだけ離れた位置で鏡面MAに交わ
り、対物レンズ20Bの光軸は上記回転軸からδだけ離
れた位置で鏡面MAと交わる。対物レンズの光軸が対応
する鏡面と交わる点を「照射ポイント」と呼ぶことにす
る。
【0030】図2を参照すると、図2(A)における実
線の円は回転ミラー部材18の輪郭を示す。破線の円1
8Aは、回転ミラー部材18の回転に伴う、鏡面MA,
MBの照射ポイントの移動軌跡を示す。鎖線で示すルー
プ16Aは、斜め走査1回ごとに集光レンズ16の光軸
が描く軌跡を示す。
【0031】図2(B)を参照すると、この図は、回転
ミラー部材18が1回転する間に集光レンズ16による
光束の入射位置がどのように変化するかを示している。
同図の(b1)では、鏡面MAの照射ポイントは図2
(A)の点:q1にあり、このとき集光レンズ16の光
軸は上記点:q1に合致させられる。この状態から回転
ミラー部材18が時計回りに回転すると上記照射ポイン
トは図2(A)に示す破線の円18Aを時計回りに移動
する。このとき図1(A)のサーボ機構30により集光
レンズ16を光軸直交方向に変位駆動して、集光レンズ
16の光軸が、鏡面Aの照射ポイントと一致しながら図
2(A)の鎖線のループ16Aを辿るようにする。
【0032】このとき光源10を点燈させておけば、集
光レンズ16を介して鏡面MAに入射する光束の入射位
置は、図2(B)の(b1),(b2),(b3)に示
す如く、鏡面MAの移動に拘らず常に鏡面MA上の実質
的同一位置になる。鏡面MAに反射された光束は、図1
に示す対物レンズ20Aにより光スポットとして集光さ
れ、図2(A)に示す「走査領域」を鏡面MAの照射ポ
イントが移動する間に光磁気テープT(図1参照)が斜
め走査される。
【0033】図2(B)の(b3)の状態では鏡面MA
の照射ポイントは図2(A)の点:q2にある。この状
態から回転ミラー部材18がさらに回転し(図2(B)
(b4))、続いて(b5)の状態になると、鏡面MB
の照射ポイントが図2(A)の点:q1点を占めるよう
になる。図2(B)の(b3)から(b5)の状態に回
転ミラー部材18が回転する間に、集光レンズ16はそ
の光軸位置が図2(A)の点:q2から点:q1に戻る
ように制御変位される(この間、光源10は消灯され、
鏡面切り替えに伴う迷光の発生を防止する)。そして、
回転ミラー部材18が、図2(B)の(b5)の状態か
ら(b8)の状態を経て再び(b1)の状態へと回転す
るまで、集光レンズ16の光軸は前記と同様にして図2
(A)のループ16Aを一回りする。
【0034】かくて回転ミラー部材18が1回転する間
に光磁気テープTは2回斜め走査される。光磁気テープ
Tを案内しつつ回転ミラー部材18と対物レンズ群部材
とを一体的に回転させれば、これら「回転系」の回転に
伴い上記斜め走査が繰り返される。図2(C)に示す光
磁気テープT上の線群TRは斜め走査されるトラック群
を示している。
【0035】集光レンズ16に上記のような変位を行わ
せるのは、図1(A)に示す制御部40である。制御部
40は回転ミラー部材18の回転状態を検知し、内蔵さ
れたプログラムに従い制御駆動信号を発生し、同信号に
よりサーボ機構30を制御駆動して集光レンズ16に上
記の変位を行わせる。
【0036】図1(A)で、光磁気テープTによる反射
光は「戻り光束」となり、対物レンズ20Aもしくは2
0B、回転ミラー部材18、集光レンズ16を逆向きに
透過し、その一部が半透鏡14によりレンズ系24側に
分離される。レンズ系24と受光素子26と信号発生回
路28とは、前述の如くフォーカシング・エラー信号と
トラッキング・エラー信号とを含む信号を発生させるた
めのものであるが、図は実際の構成を簡略化して示して
いる。このような「信号発生部」の構造としては、従来
から光ディスク用の光ピックアップに関連して種々の方
式のものが知られており、この発明においても、これら
公知の信号発生部構造を適宜利用できるが、この例では
信号発生部におけるフォーカシング・エラー信号発生部
は「非点収差法」として知られた方法を実施するように
構成され、トラッキング・エラー信号発生部は「プッシ
ュ・プル法」を実施するように構成されており、再生信
号は、従来から光磁気記録の再生信号発生方式(戻り光
束の偏向面の磁化による旋回量変動を検出する方式)と
して知られた方式で発生される。
【0037】信号発生回路28により発生されたフォー
カシング・エラー信号およびトラッキング・エラー信号
は制御部40に送られ、制御部40はこれらエラー信号
を前述の「制御駆動信号」と合成してサーボ機構30に
印加する。サーボ機構30はフォーカシング・エラー信
号に応じて集光レンズ16を光軸方向へ変位駆動してフ
ォーカシング制御を行い、光スポットが常に光磁気テー
プT上に結像するようにし、トラッキング・エラー信号
に応じて集光レンズ16を光軸に直交する方向へ変位駆
動してトラッキング制御を行い、光スポットが光磁気テ
ープT上のトラックを逸れないようにする。即ち、この
実施例ではサーボ機構30は制御部40とともに制御駆
動装置を構成する。換言すればフォーカシング制御とト
ラッキング制御とを実行するサーボ機構30はまた、制
御駆動装置の駆動部を兼ねているのである。
【0038】以下に変形例をいくつか説明する。先ず、
回転ミラー部材であるが、図1の実施例では鏡面数:n
が2である。しかし回転ミラー部材の鏡面数:nは2に
限らず3以上でもよい。図3(A)は鏡面数:n=4の
回転ミラー部材180を示している。勿論、回転ミラー
部材180を用いるときには鏡面Ma,Mb,Mc,M
dの個々に1:1に対応する計4個の対物レンズ群を有
する対物レンズ群部材が用いられる。図3(B)に示す
ように、個々の鏡面の「照射スポット」が走査領域を通
過して斜め走査が行われる度に、集光レンズは、その光
軸がループ16Bを描くように変位駆動される。
【0039】図1の実施例では、光テープガイド22は
円筒状で、光磁気テープTは光テープガイド22の外周
面に螺旋状に巻き付けられて案内され、「回転系」の回
転軸は光テープガイド22の中心軸と一致している。図
4に示す実施例では、光テープTはピンチローラー23
A,23Bにより楕円筒形状の光テープガイド220の
外周面に巻き付けられ、矢印方向へ案内される。図4
(B)に示すように、光テープTはその幅方向が光テー
プガイド220をなす楕円筒面の軸方向と平行になって
いる。光テープガイド220は、その外周面が長軸半
径:a、短軸半径:bの楕円筒もしくはその楕円弧部分
であり、装置空間に対して不動であり光テープTは光テ
ープガイド外周面に対して滑りながら送られる。
【0040】一方、「回転系」即ち、回転ミラー部材と
対物レンズ群部材の回転軸は、図4(A)の短軸を含み
図面に直交する平面内で楕円筒面の軸に対して傾いてい
る。傾き角:θは、cos~1(b/a)で与えられる。回
転系を回転させつつ走査を行えば、図4(B)に示すよ
うに、光テープTは走行方向に対して角:θだけ傾いた
トラックが斜め走査される。
【0041】図1の実施例においては光源部をLDとコ
リメートレンズとで構成したが、コリメートレンズを省
略し、光源からの発散性の光束を直接集光レンズに入射
させるようにしても良い。またフォーカシング制御およ
びトラッキング制御は対物レンズ群部材の対物レンズを
変位させることにより行うようにしても良い。光テープ
ガイドは、全体を透明とするかわりに、光走査用の「窓
もしくは螺旋状の溝」(図4の実施例の場合)を開設し
たものでもよい。また図1の実施例において、光テープ
ガイドを円筒状にするのでなく、円筒の一部(円弧状部
分)としてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な
光テープ斜め走査方法および光学ヘッド装置を提供でき
る。この発明は、上記の如く構成されているから回転系
の1回転ごとに光テープを複数回斜め走査でき、光テー
プに対する情報処理の高速化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】1実施例を説明するための図である。
【図2】上記実施例における斜め走査を説明するための
図である。
【図3】別実施例を説明するための図である。
【図4】他の実施例を特徴部分のみ示す図である。
【符号の説明】 10 光源(半導体レーザー) 16 集光
レンズ 18回転ミラー部材 20A,20B
対物レンズ 22光テープガイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒面もしくは楕円筒面に沿って案内され
    る光テープを、内側から光スポットにより斜め走査する
    方法であって、 回転軸に対して所定角傾けたn(≧2)面の同一形状の
    鏡面を上記回転軸に関して対称的に形成した回転ミラー
    部材を、上記回転軸が光テープに対して所定角傾くよう
    にして等速回転させ、各鏡面をして所定の走査領域を順
    次通過せしめ、 光源からの光束を集光レンズを介して、走査領域を通過
    する鏡面へ上記回転軸に平行に入射させつつ上記鏡面の
    近傍に収束せしめ、上記鏡面により上記回転軸に直交す
    る方向へ反射させ、 上記回転ミラー部材の各鏡面に1:1に対応して設けら
    れ、回転ミラーと一体的に回転するn個の対物レンズの
    うち、上記鏡面に対応するものにより、上記鏡面による
    反射光束を光テープ上に光スポットとして集光させ、 斜め走査に関与する鏡面が切り替わる度に、斜め走査に
    関与する鏡面の実質的同一位置に光束が入射するよう
    に、斜め走査に同期して、上記集光レンズを光軸直交方
    向へ変位させることを特徴とする、光テープ斜め走査方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光テープ斜め走査方法にお
    いて、 n個の対物レンズが回転ミラー部材に対して固定的であ
    り、集光レンズの変位によりフォーカシング制御を行う
    ことを特徴とする、光テープ斜め走査方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光テープ斜め走査方法にお
    いて、 集光レンズの変位によりトラッキング制御を行うことを
    特徴とする、光テープ斜め走査方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の光テープ
    斜め走査方法において、 回転ミラー部材の回転に伴い、斜め走査に関与する鏡面
    が切り替わる際、光源を消灯することを特徴とする、光
    テープ斜め走査方法。
  5. 【請求項5】円筒面もしくは楕円筒面に沿って光テープ
    を案内する光テープガイド手段と、 光テープ走査用の光束を放射する光源部と、 回転軸に対して所定角傾けたn(≧2)面の同一形状の
    鏡面を上記回転軸に関して対称的に形成してなり、上記
    回転軸を光テープに対して所定角傾けて等速回転される
    回転ミラー部材と、 少なくとも光軸直交方向に可動であって、上記光源部か
    らの光束を、上記回転ミラー部材の1つの鏡面の近傍に
    集光させつつ、上記鏡面へ上記回転軸に平行に入射させ
    る集光レンズと、 上記回転ミラー部材の鏡面により上記回転軸に直交する
    方向へ反射された光束を光テープ上に光スポットとして
    集光させるべく、n面の鏡面の個々に1:1に対応する
    対物レンズをn個有し、上記回転ミラー部材と同軸一体
    的に回転する対物レンズ群部材と、 光テープからの戻り光により、フォーカシング・エラー
    信号とトラッキング・エラー信号とを含む信号を発生さ
    せる信号発生部と、 上記フォーカシング・エラー信号およびトラッキング・
    エラー信号により、フォーカシング制御およびトラッキ
    ング制御を行うサーボ機構と、 上記回転ミラー部材の回転に伴い、斜め走査に関与する
    鏡面が切替わる度に、集光光束による光束が、斜め走査
    に関与する鏡面の実質同一位置に入射するように上記集
    光レンズを変位駆動する制御駆動装置と、を有すること
    を特徴とする光学ヘッド装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の光学ヘッド装置において、 サーボ機構が制御駆動装置の駆動部を兼ねており、集光
    レンズの変位によりフォーカシング制御およびトラッキ
    ング制御を行うことを特徴とする光学ヘッド装置。
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