JPH05258329A - 光学的データ記憶装置 - Google Patents

光学的データ記憶装置

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JPH05258329A
JPH05258329A JP4329238A JP32923892A JPH05258329A JP H05258329 A JPH05258329 A JP H05258329A JP 4329238 A JP4329238 A JP 4329238A JP 32923892 A JP32923892 A JP 32923892A JP H05258329 A JPH05258329 A JP H05258329A
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light beam
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0901Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only

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  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、移動する光学ヘッドを軽量
化して、高速アクセスを達成するとともに、光の損失が
少ない光学データ記憶装置を提供することにある。 【構成】 光学ヘッド20は、媒体12に光の焦点を合
わせるために、光軸104に沿って設置された第1のレ
ンズ154を備えている。固定光学装置26は、光線1
02を発生するレーザ100、微動トラッキング装置1
32、及び第2のレンズ140から成る。この第2のレ
ンズ140は光軸104に沿って設置され、第1の点1
30から、第1のレンズ154の口径に近接する第2の
点300へ光の像を写す。微動トラッキング装置132
は、レーザ100から焦点124へと光を収束させるた
めの手段と、第2のレンズ140から見て、光線の中心
軸が常に第1の点130を通過するように、光軸104
からある距離だけ焦点124をずらすための手段を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは光学的データ記
憶装置に関し、特に、そのような装置のデータ・トラッ
ク上にある光線の位置を維持することに関する。
【0002】
【従来の技術】光学データ記憶装置は、一般的には、同
心状のあるいは渦巻き状のトラックの上にデータを記憶
する光学ディスク媒体を有している。固定光学装置(F
OS)は、ディスクにあてる光線を発生するためのレー
ザとディスクからの反射光線を検知するためのセンサを
備えている。ヘッドは、径方向移動の線形モータ、ある
いは粗動トラッキング・アクチュエータとして知られて
いるものによって動かされる。
【0003】光学ヘッドは、FOSからのレーザをディ
スクに向けるための回転可能な鏡とディスク上で光線の
焦点を合わせるための対物レンズを備えている。対物レ
ンズは、ディスク上で光線の焦点を適切に合わせ続ける
ためにレンズを動かす焦点アクチュエータに装着されて
いる。光学ヘッド内の微動トラッキング・アクチュエー
タは、光線が常に目的とするトラック上に精確に存在す
るように回転鏡を動かす。
【0004】これらの型式の光学的装置の例としては、
1984年8月14日に特許された米国特許第4,46
6,088号、1986年1月14日に特許された米国
特許第4,564,757号、1988年5月10日に
特許された米国特許第4,744,071号、1990
年11月6日に特許された米国特許第4,969,13
7号、1981年7月8日の特開昭56−83850号
がある。
【0005】これらの装置すべてにおける問題点は、焦
点アクチュエータと微動トラッキング・アクチュエータ
の双方ともが光学ヘッド上に設置されなければならない
ことである。このことによって、光学ヘッド全体の質量
が大きくなり、そのために、粗動トラッキング・アクチ
ュエータが光学ヘッドの位置をトラックからトラックへ
替える際の速度が遅くなってしまう。その結果、光学的
記憶装置は、磁気的データ記憶装置と比較して相対的に
アクセス時間が遅くなる。
【0006】特開平2−216625号では、微動トラ
ッキング・アクチュエータを光学ヘッドから取り除く方
法が提示されている。回転鏡は、反射点から離れた場所
にある旋回心軸とともに固定光学装置内に設置されてい
る。鏡を動かすことによって、光学ヘッドの焦点レンズ
に光線があてられ、微妙なトラッキングが行える。この
方法の問題は、光学ヘッド内の対物レンズの口径が相対
的に小さく、また回転鏡によってあてられる光線である
ために、光線がかなり分散してしまい対物レンズの口径
から外れてしまうことである。このため、データ信号の
強度の変動が大きくなり、結果としてデータを読み間違
えることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする技術課題】光学ヘッド上に設
置しなくてもよく、しかも光線を対物レンズの口径から
外さないような微動トラッキング装置が要求されてい
る。従って、本発明の目的は、移動する光学ヘッドを軽
量化して、高速アクセスを達成するとともに、光の損失
が少ない光学データ的記憶装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】光学的データ記憶装置
は、光学的データ記憶媒体、光学ヘッド、及び固定光学
装置から成る。光学ヘッドは、媒体に光の焦点を合わせ
るために、光軸に沿って設置された第1のレンズを備え
ている。固定光学装置は、光線を発生するレーザ、微動
トラッキング装置、及び第2のレンズから成る。この第
2のレンズは光軸に沿って設置され、第1の点から、第
1のレンズの口径に近接する第2の点へ光の像を写す。
微動トラッキング装置は、レーザから焦点へと光を収束
させるための手段と、第2のレンズから見て、光線の中
心軸が常に第1の点を通過するように、光軸から離れた
位置に焦点をずらすための手段を含む。
【0009】この結果、光学媒体上の焦点の位置は、大
きな光の損失もなく固定光学装置内の微動トラッキング
・アクチュエータによって制御される。たとえ光学媒体
上の点がずれている場合であっても、光線の中心軸は対
物レンズの口径を通過することになる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明による光学的データ記憶装置
の概略図であり、10が装置を示す。装置10は、磁気
光学ディスクのような光学的データ記憶ディスク12を
含む。ディスク12は主軸モータ16に装着された主軸
14上に置かれている。モータ16は、装置の台座18
に取り付けられている。モータ16は主軸14及びディ
スク12を回転させる。
【0011】光学ヘッド20はディスク12の下方に設
置されている。ヘッド20は、ボイスコイル・モータの
ような線形粗動トラッキング・アクチュエータ24に結
合されたアーム22に取り付けられている。アクチュエ
ータ24は台座18に装着され、ディスクの下方で、径
方向にアーム22を動かす。固定光学装置(FOS)2
6は台座18に装着される。点線28は、FOSから出
て光学ヘッド20を通過してディスクに到達し、それか
ら返ってくる光路を示している。
【0012】図2は図1の装置10の一部の概略図であ
る。FOS26はレーザ100を備えている。レーザ1
00は、望ましい実施例では、ガリウム・アルミニウム
砒素レーザの様なダイオードレーザである。レーザ10
0は、光軸104に沿って偏光した光線102を発生す
る。光線102は、図2の紙面に対して平行に偏光して
おり、p偏光と呼ばれる。ここでs及びpは光の直交偏
光成分を表す。光線102はレンズ106によって平行
光とされ、円偏光プリズム108によって円偏光され
る。光線102は、偏光ビーム・スプリッタに入る。ビ
ーム・スプリッタ110は、s偏光の約99%を反射
し、p偏光の70%を透過し、p偏光の30%を反射す
る。ビームスプリッタ110は光線102の30%をレ
ンズ112を通してパワーモニタ光学検知器114にあ
てる。光線102の残りの部分は光軸104に沿って焦
点レンズ120へと続く。
【0013】焦点レンズ120は、光軸104に沿って
設置され、回転鏡122から離れた位置にある焦点12
4に光線102の焦点を合わせる。鏡120は、微動ア
クチュエータ128に装着されており、それによって光
軸104上に位置する軸点130の周りを回転する。ア
クチュエータ128は、ステップ・モータで良い。その
初期の位置において、鏡122は光軸104に対して4
5°傾いており、光線102は、焦点124が光軸10
4上にあるように90°の角度で反射される。レンズ1
20、鏡122、及びアクチュエータ128で微動トラ
ッキング装置132を構成する。
【0014】レンズ140によって光線120を平行化
する。レンズ140はレンズホルダ142に取り付けら
れている。ホルダ142は、焦点アクチュエータ144
に装着されており、それによって、レンズホルダ142
とレンズ140が光軸104に平行な方向に移動する。
アクチュエータ144は、ボイスコイル・モータで良
い。光線102は光軸104に沿ってビーム・ベンダ鏡
152へと続く。鏡152は、光軸104に対して45
°の角度で位置しており、光線102を光軸104に対
して90°曲げる。対物レンズ154は光軸104上に
位置し、ディスク12上の点に光線102の焦点を合わ
せる。点156には焦点124からの光が入り、レンズ
140と154の組合せによって像が作られている。鏡
152とレンズ154は、支持部品160に取り付けら
れている。鏡152、レンズ154、及び部品160に
よって、光学ヘッド20を構成する。
【0015】光線180は、ディスク12から反射さ
れ、光軸140に沿ってヘッド20及びFOS26を通
過してビーム・スプリッタ110まで戻る。ビーム・ス
プリッタ110において、光線180のp偏光の30
%、s偏光の99%が反謝されて半波長板191へ向け
られる。半波長板によって、光線180の偏光成分は、
45°の角度で回転する。光線180が偏光ビーム・ス
プリッタ182を通過する際、p偏光の99%が透過
し、s偏光の99%が反射される。ビーム・スプリッタ
182は、光線180をその直交偏光成分(s及びp)
に分けている。ビーム・スプリッタ182を透過したp
偏光を含む光線184は、レンズ186によって、スポ
ット・サイズ・セグメント光学検知器188に焦点を合
わせる。ビーム・スプリッタ182で反射されたs偏光
を含む光線190は、レンズ192によって光学検知器
194に焦点を合わせる。
【0016】検知器188及び194は、検知回路20
0へ接続されている。検知回路200は、公知のトラッ
ク及びシークサーボ制御装置202、並びに焦点サーボ
制御装置204に接続されている。ディスク駆動制御装
置206は、サーボ制御装置202及び204、レーザ
制御装置208、並びにバイアス磁石制御装置210に
接続されている。レーザ制御装置208は、レーザ10
0及び検知器114に接続されている。バイアス磁石制
御装置210はバイアス磁石32に接続されている。デ
ィスク駆動制御装置206、レーザ制御装置208、及
びバイアス磁石制御装置210は既知の技術である。
【0017】図3は、検知器188の頂上図である。検
知器188は6つの区画、188A、B、C、D、E、
Fに分かれている。
【0018】図4は、検知回路200の回路図である。
回路200は、データ回路220、焦点エラー回路22
2、及びトラッキング・エラー回路224を構成する。
データ回路222は、検知器194に接続された増幅器
230、光学検知器の区画188AとE、BとF、C、
Dにそれぞれ接続された複数の増幅器232、234、
236、238を有している。増幅器232から238
は、加算増幅器245に接続している。増幅器230及
び246は、差分増幅器248に接続される。増幅器2
48の出力が、データ信号である。
【0019】焦点エラー回路222は、複数の加算増幅
器250、252、254と、差分増幅器256と、除
算回路258から構成される。増幅器250は、増幅器
236及び238に接続される。増幅器252は、増幅
器232及び234に接続される。増幅器250と25
2は、差分増幅器256及び加算増幅器254に接続さ
れる。増幅器254と256は、除算回路258に接続
される。除算回路258は、増幅器256からの信号
を、増幅器254からの信号で割り、規格化された焦点
エラー信号(FES)を出力する。
【0020】トラッキング・エラー回路224は、複数
の加算増幅器260、262、264と、差分増幅器2
66と、除算回路268から構成される。増幅器260
は、増幅器232及び236に接続される。増幅器26
2は、増幅器234及び238に接続される。増幅器2
60と262は、差分増幅器266及び加算増幅器26
4に接続される。除算回路268は、増幅器264と2
66に接続される。除算回路268は、増幅器266か
らの信号を、増幅器264からの信号で割り、規格化さ
れたトラッキング・エラー信号(TES)を出力する。
【0021】以上で、装置10の動作が理解される。モ
ータ16はディスク12を回転する。データをディスク
12上に書き込みたい場合は、制御装置206によっ
て、磁石32とレーザ100を起動する。最初に、ディ
スク12全体の、磁区を第一の方向(例えば上向き)に
配向させる。レーザ100は書き込み光線102を発生
する。この光線102は、ディスク上の点を媒体のキュ
リー温度以上に加熱するのに十分な強度である。この温
度において、その点の磁区は、磁石32によって発生す
る下向きの磁場の方向に並ぶ。レーザ100は、記録さ
れるデータを表すパルス状の光線102を発生するよう
制御される。そのデータはこうして、下向きの磁気配向
を持つディスク12上の点として記録される。
【0022】書き込み動作の間に、反射された光線18
0はビーム・スプリッタ182へ戻る。光線180はp
偏光光線184とs偏光光線190へと分けられる。図
3参照。ディスク12上に光線102の焦点が正確に合
わされたとき、光線182は、検知器188上で円形の
断面270を有している。C及びDの区域にあたる光の
量の合計が、A、B、E、Fの区域にあたる光の量の合
計と大体等しくなるので、回路222は、ゼロの焦点エ
ラー信号を出力する。光線102の焦点が、いずれかの
方向にわずかにずれているならば、光線182は円形の
断面272あるいは274として検知器188上にあた
る。このため、回路222は、正あるいは負の焦点エラ
ー信号を出力する。この焦点エラー信号は焦点サーボ2
04に利用されて、モータ144を制御し、レンズ14
0を適切な焦点が再び得られるまで動かす。
【0023】ディスク12のトラック上に光線102の
焦点が正確に合っている場合は、光線184は円形の断
面270として、区域A、C、Eと区域B、D、Fに均
等にあたる。もし、光線102がトラックから外れてい
れば、光線184は区域A、C、Eに多く、区域B、
D、Fに少なくあたる。あるいはその逆になる。この結
果、回路224によって、正あるいは負のトラッキング
・エラー信号が発生する。このトラッキング・エラー信
号は、トラッキング・サーボ202によって利用され、
アクチュエータ128を制御して、鏡130を回転させ
る。この回転によって、焦点124が移動する。図2参
照。時計周りに鏡122を回転させると、焦点124は
点280の方へ移行する。光線102はこの時点線で示
される光路に沿う。この移行によって、ディスク上の焦
点は、光線がトラック上にあるように新しい点282に
移動する。このとき光線102は、移行してもなおレン
ズ154の口径の中心を通過する。これについては、以
下に詳細に記述する。
【0024】既に記録されたデータを消去したいとき
は、レーザ100は、媒体の一部をキュリー温度以上に
加熱するのに十分な強度の連続的な光線102を発生す
る。同時に、磁石32は、レーザ光線で加熱される部分
をその本来の上向きの磁気配向に戻すため、上向きの磁
場を出力するよう制御される。消去された部分は、再び
書き込みをすることができる。
【0025】ディスク上に記録されたデータを読込みた
いときは、レーザ100は、読込み光線102を発生す
るよう励起される。読込み光線102は、ディスク12
がキュリー温度以上に加熱されないような十分低い強度
である。光線102はレンズ154によって、ディスク
12上に焦点を合わせる。データは、既に上向きか下向
きに配向した磁区として媒体上に記録されている。媒体
から反射された光線は、その磁区の配向にしたがって、
その偏光面をいずれかの方向に回転させる。これは、カ
ー効果として知られている。反射された光線180は戻
ってきて、ビーム・スプリッタ182において光線18
4と190に分けられる。s偏光成分の光線190は検
知器194によって検知され、p偏光成分の光線184
は検知器188によって検知される。回路220は、二
つの光線の強度を比較して、ディスク12上に記録され
たデータを表すデータ信号を出力する。
【0026】図5は、装置10の一部の概略図で、本発
明による微動トラッキング装置の動作を示している。対
物レンズ154は、光軸104上の点300に位置する
口径を有している。レンズ140は、点130からの光
が、レンズ140によって点300に像を写すように選
択されかつその距離をセットされる。このためには、式
1/f140=1/d1+1/d2を満足しなければならな
い。ここで、f140はレンズ140の焦点距離、d1は点
130とレンズ140との間の光軸上の距離、d2はレ
ンズ140と点300との間の光軸上の距離である。
【0027】好ましい実施例では、f140は10mm、
1は11.43mm、d2は80mmである。また、レ
ンズ120は焦点距離10mmであり、レンズ154は
焦点距離4mmである。
【0028】光学的装置の動作の間、データ・トラック
に追随するためにディスク12に沿って径方向に点15
6をわずかに動かす必要がある。この微動トラッキング
は回転鏡122によって行われる。点156を点310
に動かしたい場合は、鏡122を反時計周りに312の
位置に回転させる(点線で示す)。この結果、光線10
2は光軸314に沿うようにそれる(点線で示す)。焦
点124はその時、点316に移行し、ディスク12上
の点156は点310へ移動する。
【0029】同様に、点156を点320に動かしたい
場合は、鏡122を時計周りに322の位置に回転させ
る(点線で示す)。この結果、光線102は光軸324
に沿うようにそれる(点線で示す)。焦点124はその
時、点326に移行し、ディスク12上の点156は点
320へ移動する。
【0030】どちらの場合でも、光軸314及び324
は点300(レンズ154の口径)を通ることが重要で
ある。このように、微動トラッキングは、対物レンズ1
54の入射口において光を損失することなく、光学ヘッ
ド20から離れた場所において行われる。さらに、本発
明ではまた、焦点アクチュエータを光学ヘッドから外す
ことを可能にした。本発明による焦点アクチュエータ
は、光学ヘッド20内のレンズ154を動かすのではな
く、固定光学装置26内に設置されたレンズ140を動
かす。
【0031】焦点アクチュエータ144によるレンズ1
40の移動、及び粗動トラッキング・アクチュエータ2
4によるヘッド20の移動によって、点300が、光軸
104上のレンズ154からわずかにずれることに注意
すべきである。しかしながら、そのずれは、光線102
がレンズ154の口径から外れるほど大きくはない。こ
のずれは、焦点アクチュエータと粗動トラッキング・ア
クチュエータの双方が、それぞれの移動範囲の中間点に
あるときに、点300をレンズ154上に設定すること
によってさらに小さくなる。
【0032】図6は、本発明によるデータ記憶装置の別
の実施例の概略図であり、参照番号400で表される。
装置10の構成要素に類似する装置400の構成要素
は、プライム付き番号で示す。図2の微動トラッキング
装置132は、微動トラッキング装置402で置き換え
られている。
【0033】微動トラッキング装置402は、光軸10
4’上に位置し、レンズホルダ406に取り付けられた
焦点レンズ404を含む。ホルダ406は微動トラッキ
ング・アクチュエータ408に装着され、それによっ
て、ホルダ406及びレンズ404は光軸104に直交
する方向へ移動する。アクチュエータ408は、ボイス
コイル・モータで良い。凹レンズ420は、レンズ40
4とレンズ140’の間の光軸104’上に設置され
る。
【0034】装置400の動作は、装置10について上
記したものと類似している。
【0035】図7は、装置400の一部の概略図であ
る。点430は光軸104’上にあり、レンズ420と
140’によって点432に像を写す。点432は、レ
ンズ154’の口径に位置する。レンズ404は光線1
02’の焦点を点434に合わせる。凹レンズ420は
点434に置かれている。
【0036】ディスク12’上の点156’の微動トラ
ッキングの位置を調整したいときは、レンズ404は光
軸104’について上下動する。レンズ404が下方に
移動すれば、光線102’は光軸436の方にそれ、焦
点434は点438に移行する。レンズ140’とレン
ズ154’は、点438の光の像をディスク12’上の
点440に写す。レンズ404が上方に移動すれば、光
線102’は光軸450の方にそれ、焦点434は点4
52に移行する。レンズ140’とレンズ154’は、
点452の光の像をディスク12’上の点454に写
す。
【0037】凹レンズ420は、レンズ140’から見
て、光の中心軸が常に点430から来るように見えるよ
う、光線102’の向きを変えるために必要である。こ
れにより、レンズ140’は、レンズ154’の口径に
おける点432を通過して光の中心軸の像を写す。理論
的には、凹レンズ420はレンズ404を正確に430
に設置することによって、取り除くことができる。しか
し、その場合、レンズ404は、実用的でない短い焦点
距離を持つことになる。
【0038】この凹レンズは次式を満足しなければなら
ない。 f420=[(f404×f140 2)/(d2−f140)] /[f404−f140 2/(d2−f140)] ここで、f420はレンズ420の焦点距離、f140はレン
ズ140’の焦点距離、f404はレンズ404の焦点距
離、d2はレンズ140’と点431の間の光軸10
4’に沿った距離である。
【0039】本発明による他の実施例もまた可能であ
る。本発明について、磁気光学型の光学媒体装置を用い
て説明したが、読取専用記憶装置(ROM)、ライト・
ワンス・リード・メニ(WORM)、あるいは相変化媒
体などを用いても良い。また、ホログラム等の他の光学
素子を、レンズに置き換えても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明の効果は、以上で理解されるよう
に、微動トラッキング・アクチュエータ及び焦点トラッ
キング・アクチュエータを光学ヘッドから取り除いたこ
とである。このことによって、光学的記憶装置のアクセ
ス時間が非常に速くなる。さらに、光線を対物レンズの
口径から外すことなく微動トラッキングが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的データ記憶装置の概略図で
ある。
【図2】図1の装置の一部の概略図である。
【図3】図2の光学検知器の平面図である。
【図4】図2の検知回路の回路図である。
【図5】本発明による微動トラッキング装置の動作の概
略図である。
【図6】本発明による光学的データ記憶装置の他の実施
例の概略図である。
【図7】図6の微動トラッキング装置の動作の概略図で
ある。
【符号の説明】
12 ディスク 20 光学ヘッド 26 固定光学装置(FOS) 100 レーザ 104 光軸 122 回転鏡 128 微動アクチュエータ 140 レンズ 144 焦点アクチュエータ 154 レンズ 182 ビームスプリッタ 188 光学検知器 200 検知回路 420 凹レンズ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的データ記憶媒体と、 光の焦点を媒体に合わせるために、媒体の近傍の光軸上
    に設置された第1の光学的手段と、 第1の点から、第1の光学的手段に近接する第2の点へ
    光の像を写すために、光軸上に設置された第2の光学的
    手段と、 第1の点と第2の光学的手段の間に位置する焦点に、光
    の焦点を合わせるために、光軸上に設置された第3の光
    学的手段と、 光軸上に光線を発生するための光発生手段と、 焦点を光軸から離れた位置にずらせるための手段とより
    なる、光学的データ記憶装置。
  2. 【請求項2】該焦点をずらせるための手段が、 第1の点に近接する軸点の周りを回転する鏡と、 該鏡を回転させるための手段とより成る、請求項1の装
    置。
  3. 【請求項3】該焦点をずらせるための手段が、 該焦点に近接して設置された凹レンズと、 光軸に対して実質上直交する方向に第3の光学的手段を
    動かすための手段とより成る、請求項1の装置。
  4. 【請求項4】該第1、第2、第3の光学的手段が、光学
    レンズより成る請求項1の装置。
  5. 【請求項5】光線を発生し、 該光線を焦点に収束させ、 第1の点から、第1及び第2の光学的手段を通過して光
    学的データ記憶媒体へ光の像を写し、該第1の光学手段
    は、第1の点から該第2の光学的手段に近接する第2の
    点へと光の像を写し、 該第2の光学的手段から見て、光線の中心軸が該第1の
    点を通過するように該焦点をずらせることより成る、光
    学的データ記憶装置のための方法。
  6. 【請求項6】光学的媒体と、 光線を発生するための手段と、 該光線を透過させるための光学的透過手段と、 該媒体に対し相対的に移動可能な光学ヘッドと、 該媒体から反射された光線を受光して、それに対応する
    データ信号を発生するための光学的受信手段とより成
    り、 上記透過手段は、第1のレンズと、第2のレンズと、前
    記第1と第2のレンズの間に設置された回転可能な鏡と
    よりなっており、 上記ヘッドは、該透過手段からの該光線を受光して、該
    媒体にその焦点を合わせるための対物レンズと鏡とより
    なっている、光学的データ記憶装置。
  7. 【請求項7】該回転可能な鏡は軸点の周りを回転でき、
    該軸点は第1の点に近接しており、該第1の点は、第2
    のレンズによって、該対物レンズの口径に近接する第2
    の点に像を写す、請求項6の装置。
  8. 【請求項8】該光学的受信手段がさらに、該回転可能な
    鏡を制御するためにトラッキング・エラー信号を発生す
    るための手段を含む、請求項6の装置。
  9. 【請求項9】該第2のレンズが、実質的に光線に平行な
    方向に移動可能であり、該光学的受信手段がさらに、該
    第2のレンズの移動を制御するために焦点エラー信号を
    発生するための手段を含む、請求項6の装置。
  10. 【請求項10】光学的媒体と、 光線を発生するための手段と、 該光線を透過させるための光学的透過手段と、 該媒体に対し相対的に移動可能な光学ヘッドと、 該媒体から反射された光線を受光して、それに対応する
    データ信号を発生するための光学的受信手段とより成
    り、 上記透過手段は、実質的に光線に直交する方向に移動可
    能な第1のレンズと、第2のレンズと、該第1と第2の
    レンズの間に設置された凹レンズとよりなっており、 上記ヘッドは、該透過手段からの該光線を受光して、該
    媒体にその焦点を合わせるための対物レンズと鏡とより
    なっている、光学的データ記憶装置。
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