JPH063629U - シートにおけるモールドパッドとシートカバーとの圧着装置 - Google Patents
シートにおけるモールドパッドとシートカバーとの圧着装置Info
- Publication number
- JPH063629U JPH063629U JP4387592U JP4387592U JPH063629U JP H063629 U JPH063629 U JP H063629U JP 4387592 U JP4387592 U JP 4387592U JP 4387592 U JP4387592 U JP 4387592U JP H063629 U JPH063629 U JP H063629U
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- seat cover
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- negative pressure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】シートにおけるモールドパッドとシートカバー
のホットメルト接着剤による接着を、水滴が凝結して発
生することなく行うことのできる装置の提供。 【構成】下型20の型面23にシートカバー10を沿わ
せて載置して、その上にホットメルト接着剤12を塗布
したモールドパッド11を載置し、上型21で押圧す
る。下型面23は多孔性セラミックでなり、この下型面
23にはホットメルト接着剤12を溶融するためのスチ
ームが供給される。ホットメルト接着剤12を硬化させ
るための負圧は、下型面23に設けた負圧形成用孔23
aに下型面23の裏側に連接した負圧形成用パイプ25
を経て吸引することによって付与される。
のホットメルト接着剤による接着を、水滴が凝結して発
生することなく行うことのできる装置の提供。 【構成】下型20の型面23にシートカバー10を沿わ
せて載置して、その上にホットメルト接着剤12を塗布
したモールドパッド11を載置し、上型21で押圧す
る。下型面23は多孔性セラミックでなり、この下型面
23にはホットメルト接着剤12を溶融するためのスチ
ームが供給される。ホットメルト接着剤12を硬化させ
るための負圧は、下型面23に設けた負圧形成用孔23
aに下型面23の裏側に連接した負圧形成用パイプ25
を経て吸引することによって付与される。
Description
【0001】
本考案は車両用等のシートにおけるモールドパッドとシートカバーとの圧着装 置に関する。
【0002】
車両用シート等のシートを構成するシートクッションやシートバックの一形式 として、モールドパッドおよびこれを被覆するシートカバーとからなるクッショ ン材をシートフレームに組み付けてシート組立体として構成されるものが知られ ている。このようなシート組立体に用いられるクッション材はモールドパッドと シートカバーとが互いに対向する面、即ちモールドパッドの表面とシートカバー の裏面が互いに接着されているが、このような接着を行うには図2に示すような 特別な圧着装置にモールドパッド11とシートカバー10を収容し、上記両面間 に介在させたホットメルト接着剤12を溶融させ、これによりモールドパッド1 1とシートカバー10とを圧着させている。
【0003】 より詳しく説明すると、このような圧着装置は、アルミニウム製の中空型で型 面に多数の孔31aを有して内部を減圧にするための吸引孔32とスチームを注 入する注入孔33を設けた下型31、及びこの下型31に対して進退する上型4 1とで構成されている。そしてこの圧着装置を用いてモールドパッド11とシー トカバー10とを圧着する際には、まず下型31の型面31b上にシートカバー 10を載置し、必要に応じて吸引孔32より内部の空気を吸引して内部を減圧に することによってシートカバー10を型面31bに吸着させた後、あらかじめホ ットメルト接着剤12を塗布してあるモールドパッド11をシートカバー10上 に載置して上型41にて加圧し、下型31内にスチームを注入して型面31bの 多数の孔31aから噴出させる。これによってモールドパッド11とシートカバ ー10間のホットメルト接着剤12が溶融する。続いてスチームを止め、下型3 1を真空ポンプにて吸引孔32より下型31の内部の空気を吸引することによっ て外気がモールドパッド11及びシートカバー10の配された片面31bから下 型31の内部に流入し、その際にホットメルト接着剤12が冷却されて硬化し接 着が完了する。
【0004】
ところで上記のような圧着装置においては、シートカバー10を下型31に吸 着させる際、あるいはホットメルト接着剤12を硬化させる際の下型31内の減 圧により下型31内が冷却されるため、順次行われる圧着操作において次の圧着 のためにスチームを注入した時にスチームの一部が凝結して水滴になって孔31 aから噴出し、その水分により製品が汚染されたり、または湿気を含むことによ って接着不良などの不具合が生じる可能性があった。また、冷却された下型31 内にスチームを注入するので、スチームが所望の温度になるのに時間がかかり、 生産効率がよくないという問題点もあった。 そこで本考案の目的は、これらの問題の発生しないモールドパッドとシートカ バーとの圧着装置を提供することを目的とする。
【0005】
本考案は上記したシートにおけるモールドパッドとシートカバーの圧着装置で あり、即ち、上下両型のいずれか一方の型の型面にシートカバーを沿わせて配置 して、このシートカバーとその一面側に配置した所定形状のモールドパッドとを 前記両型で押圧し、これらのシートカバー及びモールドパッドをこれらの間に介 在させたホットメルト接着剤により互いに接着させる圧着装置において、前記シ ートカバーの配置側の型面として通気可能な多孔性材料を採用するとともにこの 型面にスチームを供給するスチーム供給手段を設け、更にこの型面に多数の負圧 形成用孔を設けるとともにこの型面におけるシートカバーの配置されない面側に それぞれの負圧形成用孔と減圧手段を連結する負圧形成用パイプを設けたことを 特徴とする。
【0006】
【考案の作用・効果】 このような構成のモールドパッドとシートカバーの圧着装置においては、シー トカバーを配置する側の型面として通気可能な多孔性材料を採用し、かつこの型 面に多数の負圧形成用孔を設けており、モールドパッドとシートカバーの間に介 在するホットメルト接着剤の溶融はスチーム供給手段からスチームを多孔性材料 を通してシートカバー全体に供給し加熱することで行われ、続いてホットメルト 接着剤の硬化は負圧形成用孔に連結した負圧形成用パイプを経て減圧手段により シートカバーを減圧して冷却することによって行われる。また、この型面にシー トカバーを配置する際のシートカバーの吸着も、負圧形成用パイプを経て負圧形 成用孔部分を減圧することにより必要に応じて行うことができる。
【0007】 この減圧の付与は負圧形成用孔部分のシートカバーに局所的であって、冷却は この部分のシートカバーで効果的に行われ、型面を構成する多孔性材料自体を減 圧にして冷却していないので、次にスチームを供給した場合に多孔性材料の表面 でスチームの一部が凝結して水滴になることがなく、水分により製品が汚染され たり湿気を含むことによって接着不良などの不具合が生じることがない。なお従 来の圧着装置では、型面に形成した孔がスチームの噴出孔と減圧孔とを兼用して いるので、スチームを注入したときにこの孔から水滴が噴出するが、本考案では 減圧冷却のための負圧形成用孔からスチームを注入しないのでこの負圧形成用孔 から水滴が噴出しないのは言うまでもない。 また、多孔性材料自体が冷却されないため、スチームが所望の温度にスムース に上昇し、生産効率が低下することもない。
【0008】
以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明する。 図1は、本考案にかかるシートにおけるモールドパッドとシートカバーとの圧 着装置を用いて両者を圧着しているところの断面図であり、その圧着装置はシー トカバー10を載置する側の下型20とモールドパッド11側の上型21とから なる。下型20は、アルミニウムなどの金属性の下型本体22と多孔性材料とし て多孔性セラミックを用いた下型面23とで構成された中空状の箱体である。下 型面23には多数の負圧形成用孔23aが穿孔されており、下型20の内部に収 納された減圧箱24とそれぞれの負圧形成用孔23aとは負圧形成用パイプ25 で連結されている。そしてこの減圧箱24は下型本体22に設けた吸引パイプ2 6を経て下型20の外部に設けた減圧手段によって内部圧力が調節できるように 構成されている。また、下型本体22にはスチーム注入孔27が穿孔されており 、スチームを下型20の内部に充満できるようになっている。
【0009】 この圧着装置を用いてモールドパッドとシートカバーを圧着するには、まず下 型20の下型面23上にシートカバー10を載置し、必要に応じて吸引パイプ2 6によってシートカバーに負圧を付与して、下型面23にシートカバーを吸着さ せる。ついでホットメルト接着剤12を塗布したモールドパッド11をシートカ バー10上に載置して上型21で押圧し、この状態でスチーム注入孔27よりス チームを注入して多孔性セラミック製の下型面23を介してスチームをシートカ バー10に供給し、ホットメルト接着剤12を溶融させる。
【0010】 次にスチームの供給を停止し、吸引パイプ26から減圧箱24の内部の空気を 吸引することによって、負圧形成用パイプ25を経てシートカバー10に負圧を 付与して冷却し、溶融したホットメルト接着剤12を硬化させることにより、モ ールドパッド11とシートカバー10の圧着が完了する。
【0011】 このような圧着装置では、減圧は負圧形成用孔23a部分のシートカバー10 に局所的に付与され、冷却はこの部分のシートカバー10において局所的に行わ れる。即ち下型面23を構成する多孔性セラミック自体を減圧にして冷却してい ないので、次にスチームを供給した場合に多孔性セラミックの表面でスチームの 一部が凝結して水滴になることがなく、水分により製品が汚染されたり湿気を含 むことによって接着不良などの不具合が生じることがない。また、多孔性セラミ ック自体が冷却されないため、スチームが所望の温度にスムースに上昇し、生産 効率が低下することもない。
【図1】 本考案かかる一実施例であるシートにおける
モールドパッドとシートカバーとの圧着装置を用いて両
者を圧着しているところの断面図である。
モールドパッドとシートカバーとの圧着装置を用いて両
者を圧着しているところの断面図である。
【図2】 従来のモールドパッドとシートカバーとの圧
着装置を用いて両者を圧着しているところの断面図であ
る。
着装置を用いて両者を圧着しているところの断面図であ
る。
10…シートカバー、11…モールドパッド、12…ホ
ットメルト接着剤、20…下型、21…上型、22…下
型本体、23…下型面、23a…負圧形成用孔、24…
減圧箱、25…負圧形成用パイプ、26…吸引パイプ、
27…スチーム注入孔、31…下型、31a…孔、41
…上型。
ットメルト接着剤、20…下型、21…上型、22…下
型本体、23…下型面、23a…負圧形成用孔、24…
減圧箱、25…負圧形成用パイプ、26…吸引パイプ、
27…スチーム注入孔、31…下型、31a…孔、41
…上型。
Claims (1)
- 【請求項1】上下両型のいずれか一方の型の型面にシー
トカバーを沿わせて配置して、このシートカバーとその
一面側に配置した所定形状のモールドパッドとを前記両
型で押圧し、これらのシートカバー及びモールドパッド
をこれらの両者間に介在させたホットメルト接着剤によ
り互いに接着させる圧着装置において、前記シートカバ
ーの配置側の型面として通気可能な多孔性材料を採用す
るとともにこの型面にスチームを供給するスチーム供給
手段を設け、更にこの型面に多数の負圧形成用孔を設け
るとともにこの型面におけるシートカバーの配置されな
い面側にそれぞれの負圧形成用孔と減圧手段を連結する
負圧形成用パイプを設けたことを特徴とするシートにお
けるモールドパッドとシートカバーとの圧着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4387592U JPH063629U (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | シートにおけるモールドパッドとシートカバーとの圧着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4387592U JPH063629U (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | シートにおけるモールドパッドとシートカバーとの圧着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063629U true JPH063629U (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=12675878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4387592U Pending JPH063629U (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | シートにおけるモールドパッドとシートカバーとの圧着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063629U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210151609A (ko) * | 2020-06-05 | 2021-12-14 | (주)대호테크 | 다공성 금형 장치 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP4387592U patent/JPH063629U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210151609A (ko) * | 2020-06-05 | 2021-12-14 | (주)대호테크 | 다공성 금형 장치 |
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