JPH063626U - インジェクションブロー成形機の吹込ステージの金型装置 - Google Patents
インジェクションブロー成形機の吹込ステージの金型装置Info
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- JPH063626U JPH063626U JP4239292U JP4239292U JPH063626U JP H063626 U JPH063626 U JP H063626U JP 4239292 U JP4239292 U JP 4239292U JP 4239292 U JP4239292 U JP 4239292U JP H063626 U JPH063626 U JP H063626U
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- molded product
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多数個取りの成形品が底金型から同時に排出
し、吹込割金型間を整然と一斉にスムーズに落下でき、
成形品が吹込割金型に挟まれてしまうことのないインジ
ェクションブロー成形装置における吹込ステージの金型
装置を提供する。 【構成】 インジェクションブロー成形機におけるブロ
ー成形を行うための吹込ステージの金型装置の改良に関
し、その金型装置を、成形品1の下半部を確実に抱持で
きる程度の深い凹部が形成された底金型3と、成形品1
の上半部を成形するための分割されて開閉可能な吹込割
金型2と、前記底金型3に配置された成形品1を押し出
すためのエジェクタピン5とから構成される金型装置と
する。
し、吹込割金型間を整然と一斉にスムーズに落下でき、
成形品が吹込割金型に挟まれてしまうことのないインジ
ェクションブロー成形装置における吹込ステージの金型
装置を提供する。 【構成】 インジェクションブロー成形機におけるブロ
ー成形を行うための吹込ステージの金型装置の改良に関
し、その金型装置を、成形品1の下半部を確実に抱持で
きる程度の深い凹部が形成された底金型3と、成形品1
の上半部を成形するための分割されて開閉可能な吹込割
金型2と、前記底金型3に配置された成形品1を押し出
すためのエジェクタピン5とから構成される金型装置と
する。
Description
【0001】
本考案は、インジェクションブロー成形装置における吹込ステージの金型装置 に関する。特に、本考案は、多数個取りのインジェクションブロー成形装置にお ける成形品の排出機構が改善された吹込ステージの金型装置に関する。
【0002】
図3に、従来の一般的なインジェクションブロー成形機の全体の平面図を示す 。このインジェクションブロー成形機は、インジェクションステージ、回転ステ ージ、及び吹込ステージから構成されている。このインジェクションブロー成形 機において、インジェクションステージで成形された有底パリソンは、回転ステ ージを介して吹込ステージ側に移され、2分割できる閉じた吹込割金型を有する 金型装置内でブロー成形され、成形品になる。
【0003】 図4及び図5は、従来のインジェクションブロー成形機の吹込ステージの金型 装置の構造を示す。 11,21はブローされた成形品である。12,22は成形品の実質的な側面 を成形するための分割できる吹込割金型であり、矢印の方向に開閉する。13, 23は成形品の底部の大部分を成形するための底金型であり、成形品11,21 の吸引及び吹落し機能を有する吸引・吹落しエア通路16,26を有し、その吸 引・吹落しエア通路16,26の先端には、吸引・吹落しエア口17,27を有 している。 特に、図4の金型装置においては、底金型13の中央に成形品突出 しのためのエジェクタピン15を有し、エジェクタプレート14によりエジェク タピン15が動く。一方、図5の金型装置においては、底金型23の中央に中子 28を有している。
【0004】 このような吹込ステージの金型装置において、ブロー成形後に成形品11,2 1が金型装置から取り出される方法を説明する。先ず、成形品11,21から回 転ステージのコア金型が抜かれる。次いで、吹込ステージの金型装置の吹込割金 型12,22が開き、成形品11,21が排出される。この成形品11,21の 排出の際に、吹込割金型12,22が開くと同時に成形品11,21が吹込割金 型12,22にくっついていかないように、底金型13,23に設けられている 吸引・吹落しエア通路16,26を通して成形品11,21の低部を真空吸引し て、成形品11,21を底金型13,23に吸い付けて保持している。
【0005】 吹込割金型12,22が完全に開いた時点で、吸引・吹落しエア通路16,2 6による真空吸引を吹落しエアに切り替えて、成形品11,21を底金型13, 23より離し成形品11,21を排出、落下させる。吹落しエアで成形品11, 21を排出できない場合は、図4に示されるエジェクタピン15を有する底金型 13の構造の金型装置を用いて、吹落しエアと併用して成形品11を排出する。
【0006】
この従来の構造では、ブロー成形が完全な形で行われる場合、成形品の底部が 底金型に密着され、このような状態においては底金型から真空吸引することによ って、成形品は底金型に吸引された状態で保持されている。しかしながら、ブロ ー成形が何らかの原因で完全な形で行われなかった場合、例えば、成形品の底部 のコーナが不完全にブロー成形された場合、底金型からの真空吸引の効果がなく なり、成形品は底金型での保持が不十分となり、底金型より外れて落下するか、 又は吹込割金型の型開きの時に吹込割金型の何れか一方に持っていかれてしまう 。特に、長い成形品或いは重い成形品の場合には、底金型での保持が不十分とな り、自重で底金型から外れることが多い。
【0007】 さらに、多数個取り成形の場合を図5,図6,図7に示した吹込ステージの金 型装置を例にして説明する。図6は、吹込ステージの吹込割金型が型開きした状 態の平面図を示し、図7はその正面図を示す。成形品21が底金型23から離れ るタイミングが成形品21の全個数において揃ってないと、多数個取りの吹込割 金型22間の上から下まで落下中、成形品21相互がぶつかり乱舞してしまうの で、このような成形品21は、次の工程で吹込割金型22に挟まれてしまい、成 形がストップすることがある。このような問題の対策として、吹込割金型22の 間の天側よりエアで強制的に吹落しを併用しても、エアの強さやタイミングの調 整だけでは、成形品21を整然と一斉に落下させることは困難であり、依然とし て成形品21が吹込割金型22に挟まれる問題を含んでいた。
【0008】 そこで本考案は、多数個取りの成形品が底金型から同時に排出し、吹込割金型 間を整然と一斉にスムーズに落下でき、成形品が吹込割金型に挟まれてしまうこ とのないインジェクションブロー成形機における吹込ステージの金型装置を提供 することを目的とする。
【0009】
本考案は、前記した問題点を解決するために、インジェクションブロー成形機 におけるブロー成形を行う吹込ステージの金型装置において、成形品の下半部を 確実に抱持できる程度の深い凹部が形成された底金型と、成形品の上半部を成形 するための分割されて開閉可能な吹込割金型と、前記底金型に配置された成形品 を押し出すためのエジェクタピンを含むことを特徴とする吹込ステージの金型装 置とするものである。
【0010】
本考案によれば、以上のように成形品の下半部を確実に抱持できる程度の深い 凹部が形成された底金型となっているので、吹込ステージの成形品が金型装置か ら排出される際に吹込割金型が開かれても、成形品は確実に底金型に抱持されて 脱落しない。そして、エジェクタピンの押出により多数個取りの成形品は一斉に 金型装置の底金型から排出され吹込割金型の間を整然と落下するので、成形品相 互のぶつかりあいや成形品が吹込割金型に衝突することがなく、また、成形品が 乱舞することもない。したがって、次の工程で吹込割金型が閉じる場合に成形品 を挟むことがない。
【0011】
【実施例1】 図1は、本考案のインジェクションブロー成形機の吹込ステージの金型装置の 構造を示す。図2はブロー成形品を吹込ステージの金型装置から取り出す際の多 数個取りの吹込割金型が開いた状態を示す。 1はブローされた成形品である。2は成形品1の上半部の側面を成形するため の分割できる吹込割金型であり、矢印の方向に開閉可能である。3は成形品1の 底部の大部分とその下半部を成形するための深い凹部を有する固定された底金型 であり、ブロー成形時のエアを抜くため及び成形品1を押し出す際の真空防止の エア通路6を有し、そのエア通路6の先端には、エア口7を有している。さらに 、底金型3の中央に成形品突出しのためのエジェクタピン5を有し、エジェクタ プレート4によりエジェクタピン5が押される構造となっている。
【0012】 本考案のインジェクションブロー成形用の吹込ステージの金型装置において、 ブロー成形及びブロー成形後に成形品1が吹込ステージの金型装置から取り出さ れる方法を説明する。 インジェクションステージで成形された有底パリソン8は回転ステージの回転 金型により吹込ステージに移される。この吹込ステージでは底金型3と閉じられ た状態の開閉可能な吹込割金型2が組み合わされており、この底金型3と吹込割 金型2が、前記有底パリソン8が被覆されているコア金型9をすっぽりと包囲し ている。この有底パリソン8とコア金型9との間にエアを吹き出すことにより、 吹込エアで有底パリソン8を膨張し、ブロー成形が行われる。
【0013】 次に、成形品1から回転ステージのコア金型9が抜かれる。次いで、図2に示 すように吹込ステージの金型装置の吹込割金型2が成形品1の軸芯と垂直方向に 開く。このとき、底金型3は成形品1の下半部を確実に抱持できる程度の深い凹 部が形成されているので、成形品1は前記吹込割金型2の開閉によって吹込割金 型2に持っていかれることはない。
【0014】 吹込割金型2が完全に開いた時点で、エア通路6にエアを供給すると共に、エ ジェクタプレート4により押されたエジェクタピン5が、成形品1を押し出すの で、吹込ステージの多数個取りの金型装置から複数個の成形品が上下同時に排出 される。
【0015】
本考案は以上説明したように構成されるので、エジェクタピンの押出により多 数個取りの成形品は一斉に金型装置の底金型から排出され吹込割金型の間を整然 と落下するので、成形品相互のぶつかりあいや、成形品が吹込割金型に衝突する ことなく、また、成形品が乱舞することもない。したがって、次の工程で吹込割 金型が閉じる場合に成形品を挟むことがない。
【0016】 また本考案によれば吹込割金型が開かれる際に、成形品は確実に底金型に抱持 されているので、成形品の保持のための真空吸引装置は本考案では不要である。 さらに、従来の金型構造では成形品の側面には、吹込割金型が成形品の大部分 の側面を形成していたため、成形品の側面の大部分にパーティングラインが生じ 印刷特性が悪かったが、本考案の吹込ステージの金型装置によれば、成形品の下 半部の底金型により成形される部分は、パーティングラインが生じないので、印 刷特性が向上する。
【0017】 本考案によれば、吹込割金型が開かれる際に成形品は底金型に確実に抱持され 、エジェクタピンが成形品を押し出すので、成形品の取り残しがなくなる。 本考案の吹込ステージの金型装置を可動したところ、成形中に成品が吹込割金 型に挟まれる事故が皆無となり、連続運転に支障がなくなった。
【図1】本考案のインジェクションブロー成形機の吹込
ステージの金型装置の構造を示す。
ステージの金型装置の構造を示す。
【図2】本考案におけるブロー成形品を吹込ステージの
金型装置から取り出す際の多数個取りの吹込割金型が開
いた状態を示す。
金型装置から取り出す際の多数個取りの吹込割金型が開
いた状態を示す。
【図3】従来の一般的なインジェクションブロー成形機
の全体の平面図を示す。
の全体の平面図を示す。
【図4】従来のインジェクションブロー成形機の吹込ス
テージの金型装置の構造を示す。
テージの金型装置の構造を示す。
【図5】従来の別の、インジェクションブロー成形機の
吹込ステージの金型装置の構造を示す。
吹込ステージの金型装置の構造を示す。
【図6】吹込ステージの吹込割金型が型開きした状態の
平面図を示す。
平面図を示す。
【図7】図6の正面図を示す。
1 成形品 2 吹込割金型 3 底金型 4 エジェクタプレート 5 エジェクタピン 6 エア通路 7 エア口 8 有底パリソン 9 コア金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松丸 敏郎 千葉県千葉市長沼原町731番地の1 住友 重機械工業株式会社千葉製造所内 (72)考案者 原田 裕 千葉県千葉市長沼原町731番地の1 住友 重機械工業株式会社千葉製造所内
Claims (1)
- 【請求項1】 インジェクションブロー成形機における
ブロー成形を行うための吹込ステージの金型装置におい
て、成形品の下半部を成形し成形品を確実に抱持できる
程度の深い凹部が形成された底金型と、成形品の上半部
を成形するための分割されて開閉可能な吹込割金型と、
前記底金型に配置された成形品を押し出すためのエジェ
クタピンを含むことを特徴とする吹込ステージの金型装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4239292U JP2525761Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | インジェクションブロー成形機の吹込ステージの金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4239292U JP2525761Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | インジェクションブロー成形機の吹込ステージの金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063626U true JPH063626U (ja) | 1994-01-18 |
JP2525761Y2 JP2525761Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=33156459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4239292U Expired - Fee Related JP2525761Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | インジェクションブロー成形機の吹込ステージの金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525761Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5071026U (ja) * | 1973-10-31 | 1975-06-23 | ||
JP2009502561A (ja) * | 2005-07-28 | 2009-01-29 | シデル・パーティシペーションズ | 溝が設けられた底部を備えた、容器ブロー成形機のための型 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP4239292U patent/JP2525761Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5071026U (ja) * | 1973-10-31 | 1975-06-23 | ||
JP2009502561A (ja) * | 2005-07-28 | 2009-01-29 | シデル・パーティシペーションズ | 溝が設けられた底部を備えた、容器ブロー成形機のための型 |
JP4705169B2 (ja) * | 2005-07-28 | 2011-06-22 | シデル・パーティシペーションズ | 溝が設けられた底部を備えた、容器ブロー成形機のための型 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2525761Y2 (ja) | 1997-02-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960730 |
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