JPH0636236Y2 - 遮光フィルム - Google Patents

遮光フィルム

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JPH0636236Y2
JPH0636236Y2 JP1988003474U JP347488U JPH0636236Y2 JP H0636236 Y2 JPH0636236 Y2 JP H0636236Y2 JP 1988003474 U JP1988003474 U JP 1988003474U JP 347488 U JP347488 U JP 347488U JP H0636236 Y2 JPH0636236 Y2 JP H0636236Y2
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JP
Japan
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light
shielding film
photochromic substance
adhesive layer
photochromic
Prior art date
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JP1988003474U
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English (en)
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JPH01109595U (ja
Inventor
正樹 塚田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
考案の目的
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車、電車などの車輌や、建物の窓ガラス
に貼って使用する遮光フィルムの改良に関する。
【従来の技術】
窓ガラスに貼って光の透過量を調節する目的で、遮光フ
ィルムが使用されている。一般に遮光フィルムは、透明
であるが着色したプラスチックフィルムに粘着剤を塗布
したものであって、ガラスが破損したときに、その飛散
を防止するのにも役立つ。 ところが、この遮光フィルムは光の透過率が一定である
から、これをたとえば電車の窓ガラスに貼って使用する
と、曇天または雨天、夜間またはトンネルの中において
は、光の透過量が少ないために、運転に支障をきたす。 光の量に応じて透過率を自動的に変化させる目的に、フ
ォトクロミック物質が利用されるようになった。これを
用いて遮光フィルムをつくるには、無色透明なプラスチ
ックのフィルムにフォトクロミック物質の層を設け、粘
着剤を塗ればよい。 この遮光フィルムを使用すると、天気の良い日中は遮光
フィルムの色の濃度が高まって光の透過量を少なくし、
一方、天気の悪いときや夜間またはトンネルの中におい
ては、遮光フィルムの色の濃度が低くなって光の透過量
を増す。ところが、大量の光を十分に遮るほど色濃度を
高くするには多量のフォトクロミック物質が必要であ
り、遮光フィルムが高価なものとなる。また、長期間使
用するとフォトクロミック物質の光互変性能が低下し
て、遮光フィルムとして十分に機能しなくなる。
【考案が解決しようとする問題点】
本考案の目的は、光の透過率を、入射する光の強弱に応
じてある範囲内で調節することができる、従来より安価
な、しかも長期間使用してもある程度の遮光性は保持す
る遮光フィルムを提供することにある。 考案の構成
【問題点を解決するための手段】
本考案の遮光フィルムは、図面に示すように、透明なプ
ラスチックフィルム1の上に、フォトクロミック物質と
隠蔽性のない着色剤とを添加した粘着剤層2を設け、離
型紙3を当ててなる。 透明なプラスチックフィルムとしては、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体などのフィルムを使用するとよい。 フォトクロミック物質の材料としては、ハロゲン化銀な
どの無機物質、またはスピロナフトオキサジン、スピロ
ピラン、スピロチオピラン、アゾベンゼン、インジゴ、
チオインジゴ、サリチリデンアニリン、ジフェニルチオ
カルバミン第一水銀塩、メチレンブルー第一鉄塩、トリ
フェニルメタン、ビオローゲン、オニウム塩、ビシクロ
ヘプタジエン、ベタイン、アントラセン、フルキドなど
の有機物質を使用する。添加量は、物質の種類や与えよ
うとする色濃度の変化の幅によっても異なるが、0.2〜4
0重量%程度が適当である。 隠蔽性のない着色剤としては、黄色、セピア、グレーな
どの染料また極微細な顔料を使用するとよい。とくに鮮
明な色調や高い透明性を要求されるときは、アントラキ
ノン系、インジゴイド系、テアゾ系などの染料を用い、
耐候性を必要とするときは、Zn,Pb,Ti,Sb,Cd,Fe,As,Mg,
Al,Co,Crなどの酸化物、硫化物または硫酸塩からなる顔
料を用いるとよい。 粘着剤としては、アクリル樹脂系をはじめとする常用の
粘着剤を使用すればよい。 フォトクロミック物質と隠蔽性のない着色剤とを添加し
た粘着剤層を形成するには、粘着剤にこれらの材料を添
加したものを透明なプラスチックフィルムの上に、グラ
ビアコート、ロールコートなど任意の手段で塗布すれば
よい。着色の濃さは、フォトクロミック物質の色が最も
淡いときに必要な光透過率(換言すれば光吸収率)をも
つようにえらぶ。 離型紙は、常用の各種プラスチックフィルムや紙など
に、シリコーンなどの離型剤を塗布したものを使用す
る。
【作用】
この遮光フィルムに光が当ると、粘着剤層中の着色剤の
存在により光が吸収され、その濃度により決定される透
過率に従った一定量の光が透過する。 一方、粘着剤層中のフォトクロミック物質は、光の強弱
に応じて色の濃度が変化し、光が強いときは濃くなっ
て、光の透過量をさらに減少させ、光が弱いときは淡く
なって光の透過量をそれ以上は減少させない。 このように、光の吸収を、一部は粘着剤層中の着色剤で
行ない、一部はフォトクロミック物質で行なうという分
担によって、全部をフォトクロミック物質に負荷させる
場合にくらべて色濃度の変化に必要な幅を小さくした条
件下に、フォトクロミック特性を利用することができ
る。
【実施例】
厚さ25μのポリエステルフィルム「ルミラーT−60」
(東レ(株))の上に、スピロナフトオキサジン(フォ
トクロミック物質)10重量%とナフロールAS−BO(着色
剤)5重量%とを添加したアクリル樹脂系の粘着剤をロ
ールコート法により厚さ10μ(乾燥量)塗布して、フォ
トクロミック物質と隠蔽性のない着色剤とを添加した粘
着剤層を設けた。 この粘着剤層に、シリコーン処理を施した厚さ38μのポ
リエステルフィルムからなる離型紙を当てて、遮光フィ
ルムを得た。 考案の効果 本考案の遮光フィルムは、フォトクロミック物質の光互
変性を利用して色の濃度を調節することにより、日照が
強いときは光の透過率を低くして暑さやまぶしさを防
ぎ、日照が弱いときは光の透過率を高くして必要な光を
入れることができ、それによって、たとえば車輌の窓ガ
ラスに使用したとき運転に支障のないようにする。 光の吸収の基本的部分は粘着剤層中の着色剤が分担する
から、フォトクロミック物質は少量で足り、価格は安く
できる。長期間使用して光互変性が低下しても、粘着剤
層中の着色剤により、遮光性は保持される。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の遮光フィルムの構成を示す、模式的な
断面図である。 1…透明なプラスチックフィルム 2…フォトクロミック物質と隠蔽性のない着色剤とを添
加した粘着剤層 3…離型紙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なプラスチックフィルム1の上に、フ
    ォトクロミック物質と隠蔽性のない着色剤とを添加した
    粘着剤層2を設け、離型紙3を当ててなる遮光フィル
    ム。
JP1988003474U 1988-01-14 1988-01-14 遮光フィルム Expired - Lifetime JPH0636236Y2 (ja)

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JPH01109595U JPH01109595U (ja) 1989-07-25
JPH0636236Y2 true JPH0636236Y2 (ja) 1994-09-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009539662A (ja) * 2006-06-02 2009-11-19 エクスアテック、エル.エル.シー. ポリカーボネート窓ガラス用途のためのフォトクロマティック作用

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