JPH0636015B2 - 断線検出装置 - Google Patents

断線検出装置

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JPH0636015B2
JPH0636015B2 JP1251623A JP25162389A JPH0636015B2 JP H0636015 B2 JPH0636015 B2 JP H0636015B2 JP 1251623 A JP1251623 A JP 1251623A JP 25162389 A JP25162389 A JP 25162389A JP H0636015 B2 JPH0636015 B2 JP H0636015B2
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transistor
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wire
semiconductor element
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孝夫 西沢
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、直流電流が流れる電線の断線を検出する断線
検出装置に関する。
[従来の技術] 従来より、機械装置においては、たとえば近接スイッ
チ、マイクロスイッチ、光電スイッチなどの各種検出機
器が取り付けられており、多くの場合、上記検出機器の
リード線は、直接あるいはコネクタを介して、機械装置
を制御するシーケンサなどが収められた制御盤まで延長
されている。このリード線なんらかの原因で断線する
と、機械装置を制御するうえで重大な障害となる。
そこで、従来より検出機器のリード線の断線を検出する
断線検出装置として、リード線を流れる電流の変動を検
出することでリード線の断線を検知するものが開発され
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記装置はリード線の断線を検知することはで
きるが、断線によって遮断された検出機器への電流路を
補償する機能を有してはいない。つまり、断線を検出し
ても、断線時には検出機器の動作を補償することはでき
ないので、機械装置の運転を停止して断線の修復をしな
ければならず、機械装置の連続運転中などに断線事故が
起こると、重大な障害になることが多かった。もちろ
ん、リード線に並行してバイパス線を設けることも考え
られるが、このバイパス線がリード線より先に断線して
も、その断線は検出されないので、その後、肝心のリー
ド線が断線したときに、電流路は補償されない。
そこで、本発明は機器のリード線あるいはバイパス線の
何れかが断線したとき、その断線を検出することができ
ると共に、機器の電流路も補償できる断線検出装置を提
供することを目的としてなされた。
[課題を解決するための手段] 即ち、上記目的を達成するためになされた請求項1に記
載の本発明は、 直流電流が流れる電線の断線を検出する断線検出装置で
あつて、 上記電線に並列に設けられたバイパス線と、 PN接合構造を有し、P形半導体が接続された端子とN
形半導体が接続された端子とにより上記バイパス線に直
列に接続された第1の半導体素子と、 PN接合構造を有し、上記バイパス線において、P形半
導体が接続された端子とN形半導体が接続された端子と
により上記第1の半導体素子と並列且つ逆方向に接続さ
れた第2の半導体素子と、 上記バイパス線と接地点とを接続する接地抵抗手段と、 上記第1の半導体素子或いは上記第2の半導体素子のP
N接合部の順方向電流が流れたか否かを検出し、何れか
一方でも上記PN接合部に順方向電流が流れた際に、上
記バイパス線の上記接地抵抗手段と上記電線との間の区
間或いは上記電線の何れかが断線したことを検出する断
線検出手段と、 を備えたことを特徴とする断線検出装置を要旨としてい
る。
また、請求項2に記載の本発明は、 請求項1に記載の断線検出装置において、 上記第1の半導体素子が、エミッタ端子とベース端子と
により上記バイパス線に直列に接続された第1のトラン
ジスタからなると共に、 上記第2の半導体素子が、上記バイパス線において、エ
ミッタ端子とベース端子とにより上記第1のトランジス
タと並列且つ逆方向に接続された第2のトランジスタか
らなり、 更に、上記断線検出手段が、上記第1或いは第2のトラ
ンジスタのコレクタ電流が流れた際に上記断線を検出す
ること、 を特徴とする断線検出装置を要旨としている。
[作用] 以上のように構成された請求項1に記載の断線検出装置
においては、直流電流が流れる電線にバイパス線が並列
に設けられており、PN接合構造を有する第1の半導体
素子が、P形半導体が接続された端子とN形半導体が接
続された端子とにより、そのバイパス線に直列に接続さ
れている。また、同じくPN接合構造を有する第2の半
導体素子が、P形半導体が接続された端尾とN形半導体
が接続された端子とにより、バイパス線において第1の
半導体素子と並列且つ逆方向に接続されている。そし
て、バイパス線は接地抵抗手段を介して接地点に接続さ
れている。
即ち、第1の半導体素子と第2の半導体素子とは、夫
々、P形半導体が接続された端子とN形半導体が接続さ
れた端子とにより、互いに並列且つ逆向きに接続される
と共に、バイパス線に夫々直列に接続されている。そし
て、バイパス線における第1の半導体素子のP形半導体
が接続された端子側(第2の半導体素子のN形半導体が
接続された端子側)、或いは、バイパス線における第1
の半導体素子のN形半導体が接続された端子側(第2の
半導体素子のP形半導体が接続された端子側)のうち、
少なくとも何れか一方が、接地抵抗手段を介して接地点
に接続されることとなる。
ここで、第1の半導体素子のP形半導体が接続された端
子側のバイパス線に、接地抵抗手段が設けられた場合を
例に挙げて説明する。
(a).まず、第1の半導体素子から見て順方向、即
ち、第1の半導体素子のP形半導体が接続された端子側
からN形半導体が接続された端子側への方向に、直流電
流を流す場合について説明する。
電線とバイパス線とが共に正常な場合には、第1及び第
2の半導体素子のP形半導体が接続された端子とN形半
導体が接続された端子とは、夫々、電線により短絡され
て同電位となる。従つて、各半導体素子のPN接合部に
は順方向電流は流れず、直流電流は全て電線の方を流れ
ることとなる。
ここで、電線の方が断線すると、各半導体素子のP形半
導体が接続された端子とN形半導体が接続された端子と
の短絡が解除されて、第1の半導体素子のPN接合部に
順方向電流が流れる。即ち、この場合には、第1の半導
体素子及びバイパス線を介して直流電流が流れることと
なる。
また、バイパス線の接地抵抗手段と電線との間の区間が
断線すると、直流電流は依然として電線の方を流れる。
しかし、この場合にも、各半導体素子のP形半導体が接
続された端子とN形半導体が接続された端子との短絡が
解除され、しかも、第2の半導体素子のN形半導体が接
続された端子は接地抵抗手段を介して接地点に接続され
ているため、電線に流れる直流電流の一部が、第2の半
導体素子のP形半導体が接続された端子側のバイパス
線,第2の半導体素子のPN接合部,接地抵抗手段を介
して接地点に流れる。つまり、第2の半導体素子のPN
接合部に順方向電流が流れることとなる。
そして、上述のように、第1の半導体素子或いは第2の
半導体素子のPN接合部に順方向電流が流れると、断線
検出手段が、バイパス線の接地抵抗手段と電線との間の
区間、或いは、電線の何れかが断線したことを検出す
る。
(b).次に、第1の半導体素子からみて逆方向、即
ち、第2の半導体素子のP形半導体が接続された端子側
からN形半導体が接続された端子側への方向に、直流電
流を流す場合について説明する。
まず、電線とバイパス線とが共に正常な場合には、上述
した(a)の場合と同様に、直流電流は全て電線の方を
流れることとなる。
そして、電線の方が断線すると、各半導体素子のP形半
導体が接続された端子とN形半導体が接続された端子と
の短絡が解除されて、第2の半導体素子のPN接合部に
順方向電流が流れる。即ち、この場合には、第2半導体
素子及びバイパス線を介して直流電流が流れることとな
る。
また、バイパス線の接地抵抗手段と電線との間の区間が
断線すると、直流電流は依然として電線の方を流れる。
しかし、この場合にも、各半導体素子のP形半導体が接
続された端子とN形半導体が接続された端子との短絡が
解除され、しかも、第2の半導体素子のN形半導体が接
続された端子は接地抵抗手段を介して接地点に接続され
ているため、電線に流れる直流電流の一部が、第2の半
導体素子のP形半導体が接続された端子側のバイパス
線,第2の半導体素子のPN接合部,接地抵抗手段を介
して接地点に流れる。つまり、第2の半導体素子のPN
接合部に順方向電流が流れることとなる。
そして、このように第2の半導体素子のPN接合部に順
方向電流が流れると、断線検出手段が、バイパス線の接
地抵抗手段と電線との区間、或いは、電線の何れかが断
線したことを検出する。
尚、上記(a)及び(b)の両場合において、電線及び
バイパス線の電位よりも接地点の電位の方が高い場合も
考えられるが、この場合には、バイパス線の接地抵抗手
段と電線との間の区間が断線すると、接地点から、接地
抵抗手段,第1の半導体素子PN接合部,第1の半導体
素子のN形半導体が接続された端子側のバイパス線を介
して電線に電流が流れ、結局、第1の半導体素子のPN
接合部に順方向電流が流れて、断線検出手段により断線
が検出されることとなる。
一方、接地抵抗手段が、第1の半導体素子のN形半導体
が接続された端子側のバイパス線に設けられた場合に
は、上記説明において、第1の半導体素子と第2の半導
体素子とが逆になるだけで、その動作は全く同様であ
る。
以上のように、請求項1に記載の断線検出装置において
は、電線の方が断線すると、直流電流は、バイパス線と
第1或いは第2の半導体素子のうち直流電流の方向に応
じた方の半導体素子を流れ、また、バイパス線の接地抵
抗手段と電線との間の区間が断線すると、直流電流は依
然として電線の方を流れる。つまり、電線とバイパス線
の何れが断線しても、直流電流の電流路が補償されるの
である。
そして、バイパス線の接地抵抗手段と電線との間の区間
或いは電線のどちらが断線しても、バイパス線に接続さ
れた第1或いは第2の半導体素子のPN接合部に順方向
電流が流れて、断線検出手段により、その断線が検出さ
れることとなる。
しかも、このような電流路の補償動作と断線検出動作と
は、流すべき直流電流の方向に全く関係なく双方向に行
うことができるのである。
ここで、バイパス線に接続する第1及び第2の半導体素
子としては、一般的にダイオードを使用することが考え
られる。しかし、この場合には、断線検出手段を、ダイ
オードのアノード端子とカソード端子との間の順方向電
流或いは順方向電圧を直接検出できるように構成しなけ
ればならない。
そこで、請求項2に記載の断線検出装置では、第1及び
第2の半導体素子として夫々トランジスタを使用するよ
うにしている。つまり、第1のトランジスタを、エミッ
タ端子とベース端子とによりバイパス線に直列に接続
し、第2のトランジスタを、エミッタ端子とベース端子
とにより第1のトランジスタと並列且つ逆方向に接続す
るようにしている。
そして、この場合には、バイパス線の接地抵抗手段と電
線との間の区域或いは電線の何れかが断線すると、上述
したように、第1或いは第2のトランジスタのエミッタ
端子とベース端子との間に順方向電流、即ちベース電流
が流れて、コレクタ電流が流れるため、断線検出手段
は、第1或いは第2のトランジスタのコレクタ電流が流
れた際に、バイパス線の接地抵抗手段と電線との間の区
間或いは電線の何れかが断線したことを検出する。
従って、請求項2に記載の断線検出装置によれば、第1
或いは第2のトランジスタのコレクタ端子に流れるコレ
クタ電流を検出するだけで、電線或いはバイパス線の断
線が検出可能となるため、断線検出手段の構成をより簡
単にすることができる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
第1図は本発明を適用した実施例の断線検出装置及び関
連機器を表す電気回路図である。
図に示すように、断線検出装置は、断線検出ユニット1
と、物体が接近すると流れる電流が増大するように構成
された周知の直流2線式の近接スイッチSWの正極側リ
ード線LAに並列に設けられた正極側バイパス線La及
び同負極側リード線LBに並列に設けられた負極側バイ
パス線Lbとから構成されている。
断線検出ユニット1は、近接スイッチSWと正極側リー
ド線LA及び負極側リード線LBとの間に設けられ、各
線LA、La、LB、Lbの何れかの断線を検出するも
ので、正極側リード線LAあるいは正極側バイパス線L
aの断線を検出する正極側断線検出回路3と、負極側リ
ード線LBあるいは負極側バイパス線Lbの断線を検出
する負極断線検出回路5と、断線時に外部に断線検出信
号を出力する出力回路7とを主要部として構成されてい
る。
この、断線検出ユニット1は、近接スイッチSWと共に
樹脂モールド(図示略)内に封じ込められて、たとえば
円筒形に一体成型されており、機械装置(図示略)の一
部に取り付けられている。
正極側リード線LAは、端子T2からコネクタCの端子
P2に配線されていると共に端子T2にて近接スイッチ
SWの正極側に接続されており、同バイパス線Laは端
子T1からコネクタCの端子P1に配線されている。コ
ネクタCの端子P1と端子P2とはジャンパ線J1で短
絡されており、ここで正極側リード線LAと同バイパス
線Laとは、一本の中継線L1にまとめられて機械装置
の制御盤CNT内に引き込まれ、機械装置を制御するシ
ーケンサSEQ内部のフォトカプラPCに接続されてい
る。近接スイッチSWの動作非動作により、直流電源+
Bから近接スイッチSWに流れる電流が増減すること
で、フォトカプラPCがON−OFF動作する。
一方、負極側リード線LBは、端子T4からコネクタC
の端子P4に配線されると共に端子T4にて近接スイッ
チSWの負極側に接続されており、同バイパス線Lbは
端子T3からコネクタCの端子P3に配線されている。
コネクタの端子P3と端子P4とはジャンパ線J2で短
絡されており、ここで負極側リード線LBと同バイパス
線Lbとは、一本の中継線L2にまとめられて制御盤C
NT内に引き込まれ、接地端子Gに接続されている。
正極側断線検出回路3は、2個のPNP型のトランジス
タTra及びTrbを主要部として構成されている。トラン
ジスタTraのベース端子は近接スイッチSWの正極側
に、同エミッタ端子は端子T1に、それぞれ接続されて
いる。一方、トランジスタTrbのエミッタ端子は、端子
T2及び近接スイッチSWの正極側に接続され、同ベー
ス端子は、トランジスタTraのエミッタ端子に接続さ
れると共に接地抵抗器R1を介して端子T3に接続され
ている。また、トランジスタTra及びTrbの各コレクタ
端子はそれぞれ抵抗器R4を介して後述のトランジスタ
rfのベース端子に接続されている。
負極側断線検出回路7は、2個のNPN型のトランジス
タTrc及びTrdとPNP型のトランジスタTreを主要部
として構成されている。トランジスタTrcのエミッタ端
子は端子T3に接続され、同ベース端子は、近接スイッ
チSWの負極側に接続されると共に端子T4に接続され
ている。トランジスタTrdのベース端子は接地抵抗器R
1を介して端子T1に接続されると共に端子T3にも接
続され、同エミッタ端子は端子T4に接続されている。
また、トランジスタTrcのコレクタ端子とトランジスタ
rdのコレクタ端子とは接続され、さらに抵抗器R2及
び抵抗器R3を介して、端子T2及び近接スイッチSW
の正極側に接続されている。そして、トランジスタTre
のエミッタ端子は端子T2に、同コレクタは抵抗器R4
を介してトランジスタTrfのベース端子に、それぞれ接
続され、同ベース端子は抵抗器R2と抵抗器R3との接
続点に接続されている。
出力回路7は、NPN型のトランジスタTrfと抵抗器R
4とからなり、トランジスタTrfのコレクタ端子は端子
T5に、同エミッタ端子は端子T4に、それぞれ接続さ
れている。また、同コレクタ端子が接続されている端子
T5からは、コネクタCの端子P5を経由して制御盤C
NTまで、信号線L3が配線され、制御盤CNT内の警
報表示灯(発光ダイオード)WLに接続されており、ト
ランジスタTrfが導通してオン信号を出力(オープンコ
レクタ出力)すると、警報表示灯WLが点灯するように
構成されている。尚、本実施例の断線検出装置において
は、トランジスタTraとトランジスタTrbとが、夫
々、近接スイッチSWの正極側の断線を検出するための
第1及び第2の半導体素子に対応し、トランジスタTr
dとトランジスタTrcとが、夫々、近接スイッチSW
の負極側の断線を検出するための第1及び第2の半導体
素子に対応している。そして、接地抵抗器R1が接地抵
抗手段に対応し、出力回路7が断線検出手段に対応して
いる。
次に、断線検出装置の動作について説明する。
各線LA、La、LB、Lbが正常なときには、直流電
源+Bから、正極側リード線LA、端子T2、近接スイ
ッチSW、端子T4、負極側リード線LBを経て接地端
子Gへという経路で直流電流が流れるので、各トランジ
スタTra〜Trfは動作せず、制御盤CNT内の警報表示
灯WLは消灯したままである。
正極側バイパス線Laが事故点X1で断線すると、正極
側断線検出回路3のトランジスタTrbでは、エミッタ−
ベース間に順方向の電位差が生じバイアス電圧が印加さ
れる。そのため、電流I1が正極側リード線LAから、
トランジスタTrb、接地抵抗器R1、負極側バイパス線
Lbへと流れると共に、トランジスタTrbはON状態に
なりコレクタ電流Icbが流れる。このコレクタ電流Icb
はトランジスタTrfのベース端子にバイアス電流I
して出力されるので、トランジスタTrfがONして警報
ランプWLを点灯させる。なお、このとき、近接スイッ
チSWの動作電流10は、そのまま正極側リード線L
A、近接スイッチSW、負極側リード線LBへと流れる
ので、近接スイッチSWは正常に動作する。
正極側リード線LAが事故点X2で断線すると、トラン
ジスタTraのエミッタ−ベース間に順方向の電位差が生
じトランジスタTraにバイアス電圧が印加される。その
ため、電流12が、動作電流10として正極側バイパス
線Laから、トランジスタTra、近接スイッチSWを経
て負極側リード線LBへと流れると共に、トランジスタ
raはON状態になりコレクタ電流Icaが流れる。この
コレクタ電流Icaは、トランジスタTrfのベース端子に
バイアス電流Iとして出力されるので、トランジスタ
rfがONして警報ランプWLを点灯させる。
このように、正極側リード線LAが断線しても、電流1
2が、正極側バイパス線Laから近接スイッチSWを経
て負極側リード線LBへと流れるので、近接スイッチS
Wは正常に動作する。
負極側バイパス線Lbが事故点X3で断線すると、負極
側断線検出回路7のトランジスTrdでは、ベース−エミ
ッタ間に順方向の電位差が生じバイアス電圧が印加され
る。そのため、電流13が、正極側リード線LAから、
接地抵抗器R1、トランジスタTrdを経て、負極側リー
ド線LBへと流れると共に、トランジスタTrdはON状
態になり、そのコレクタ電流Icdが、正極側リード線L
A、抵抗器R2、抵抗器R3から負極側リード線LBへ
の経路で流れる。すると、トランジスタTreのエミッタ
ベース間には順方向の電位差(抵抗器R2の両端の電位
差)が生じバイアス電圧が印加され、トランジスタTre
がON状態となる。そのため、トランジスタTreのコレ
クタ電流Iceがバイアス電流IとしてトランジスタT
rfのベース端子に出力され、トランジスタTrfがONし
て警報ランプWLを点灯させる。なお、このとき、接近
スイッチSWの動作電流10は、そのまま正極リード線
LA、近接スイッチSWから負極側リード線LBへと流
れるので、近接スイッチSWは正常に動作する。
負極側リード線LBが事故点X4で断線すると、トラン
ジスタTrcのベース−エミッタ間に順方向の電位差が生
じトランジスタTrcにバイアス電圧が印加される。それ
で、動作電流10としての電流14が、近接スイッチS
WからトランジスタTrcを経て負極側バイパス線Lbへ
流れると共に、トランジスタTrcはON状態になり、そ
のコレクタ電流Iccが、正極側リード線LA、抵抗器R
2、抵抗器R3から負極側バイパス線Lbへの経路で流
れる。すると、トランジスタTreのエミッタ−ベース間
には順方向の電位差が生じバイアス電圧が印加され、ト
ランジスタTreがON状態となる。そのため、コレクタ
電流Iceがバイアス電流IとしてトランジスタTrf
ベース端子に出力され、トランジスタTrfがONして警
報ランプWLを点灯させる。
このように、負極側リード線LBが断線しても、電流1
4が、近接スイッチSW、トランジスタTrc、負極側バ
イパス線Lbへと流れるので、近接スイッチSWは正常
に動作する。
なお、接地抵抗器R1の抵抗値は、正極側バイパス線L
aの断線時にはトランジスタTrbに、負極側バイパス線
Lbの断線時にはトランジスタTrdに、それぞれバイア
ス電流が流れるように設定され充分に大きいので、各線
LA,La,LB,Lbが正常なときに正極側から抵抗
R1を介して接地端子Gへ流れる電流はきわめて僅かで
ある。したがって、近接スイッチSWの非検出動作時
に、直流電源+BからフォトカプラPCを介して断線検
出ユニット1へ流れる直流電流はほとんど増加しないの
で、フォトカプラPCはON動作しない。また、抵抗器
R3及び抵抗器R4の抵抗値は、充分大きく、トランジ
スタTre及びトランジスタTrfのバイアス電流が補償で
きる程度である。
上記したように本実施例は、各線LA、La、LB、L
bのうち何れかが断線すると、正極側断線検出回路3あ
るいは負極側断線検出回路5が、トランジスタTrfにバ
イアス電流Iを出力するので、断線時にはトランジス
タTrfがON状態となって警報ランプWLが点灯する。
それゆえ、断線発生を直ちに報知することができる。
さらに、各リード線LA、LBが断線したときには、ト
ランジスタTra,Trcが導通して電流12,14が動作
電流10として各バイパス線La、Lb及び近接スイッ
チSWに流れるので、近接スイッチSWは正常に動作す
ることができる。
一方、各バイパス線La、Lbが断線したときには、電
流動作電流10が、リード線LA、LB及び近接スイッ
チSWを流れるので、近接スイッチSWはそのまま検出
動作を続行することができる。
なお、本本実施例では、出力回路7の出力信号で制御盤
CNTの警報ランプWLを点灯させるように構成した
が、断線検出ユニット1内に、発光ダイオードなどの表
示器を備えて、各線LA、La、LB、Lbの何れかの
断線時に点灯させるように構成してもよい。このように
構成すれば、制御盤CNTが離れたところにあって警報
ランプWLが見にくいときなどに、より確実に断線事故
発生を報知することが可能となる。
また、上記実施例の装置では、第1図に示すように、直
流電流が、直電源+BからフォトカプラPCと近接スイ
ッチSWとを介して制御盤CNTの接地端子Gへ流れる
だけであったため、正極側線検出回路3をPNP型トラ
ンジスタTra,Trbで構成すると共に正極側バイパ
ス線Laを接地抵抗器R1を介して接地端子Gに接続
し、また、負極側断線検出回路5をNPN型トランジス
タTrc,Trdで構成すると共に負極側バイパス線L
bを接地抵抗器R1を介して正極側バイパス線Laに接
続するようにした。
ここで、正極側断線検出回路3において、直流電流が近
接スイッチSW側からフォトカプラPC側に流れ、且
つ、接地抵抗器R1のトランジスタRrbと反対側の電
位(即ち、接地端子Gの電位)が中継線L1側の電位よ
り常に低いものとした場合について考える。
まず、正極側バイパス線Laが事故点X1で断線する
と、直流電流は依然として正極側リード線LAの方を流
れるものの、その一部は、トランジスタTrbのベース
電流として接地抵抗器R1を介して接地端子Gに流れる
こととなる。従って、直流電流の経路を確保しつつ、ト
ランジスタTrbがNO状態となって、そのコレクタ電
流IcbによりトランジスタTrfが駆動され、断線発
生が報知されることとなる。
一方、正極側リード線LAが事故点X2で断線すると、
直流電流は、トランジスタTrbのエミッタからベース
を介して正極側バイパス線Laに流れ、直流電流の経路
が確保される。そして、トランジスタTrbがON状態
となるため、そのコレクタ電流Icbによりトランジス
タTrfが駆動されて断線発生が報知される。
次に、負極側断線検出回路5において、直流電流が接地
端子G側から接近スイッチSW側に流れ、且つ、接地抵
抗器R1のトランジスタTrdと反対側の電位が接地端
子Gの電位より常に高いものとした場合について考え
る。
まず、負極側バイパス線Lbが事故点X3で断線する
と、直流電流は依然として負極側リード線LBの方を流
れるものの、トランジスタTrdには接地抵抗器R1を
介してベース電流が供給され、トランジスタTrdがO
N状態となる。従って、直流電流の経路を確保しつつ、
トランジスタTrdがON状態となって、そのコレクタ
電流IcdによりトランジスタTre,Trfが駆動さ
れ、断線発生が報知されることとなる。
一方、負極極側リード線LBが事故点X4で断線する
と、直流電流は、トランジスタTrdのベースからエミ
ッタを介して近接スイッチSWに流れ、直流電流の経路
が確保される。そして、トランジスタTrdがON状態
となるため、そのコレクタ電流Icdによりトランジス
タTre,Trfが駆動されて断線発生が報知される。
即ち、正極側断線検出回路3と負極側断線検出回路5と
は、夫々、直流電流の方向に関係なく、電流経路の補償
と断線検出とを行うことができるのである。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の断線検出装置において、
電線の方が断線した場合には、直流電流は、バイパス線
と第1或いは第2の半導体素子のうち直流電流の方向に
応じた方の半導体素子とを流れ、また、バイパス線の接
地抵抗手段と電線との間の区間が断線した場合には、直
流電流は依然として電線の方を流れる。
そして、バイパス線の接地抵抗手段と電線との間の区間
或いは電線のうち、どちらが断線しても、バイパス線に
接続された第1或いは第2の半導体素子のPN接合部に
順方向電流が流れて、断線検出手段により、その断線が
検出できる。
従って、本発明の断線検出装置によれば、バイパス線の
接地抵抗手段と電線との間の区間或いは電線の何れが断
線しても、それを検出しつつ、直流電流を継続して流す
ことができるため、従来装置のように直流電流を供給す
べき各種機器の作動を停止させることなく、断線の修復
を行うことができるようになる。
そして、上述したように、このような電流路の補償動作
と断線検出動作とは、流すべき直流電流の方向に全く関
係なく行うことができるため、直流電流を双方向に供給
しなければならない機器に対しても、電流及びバイパス
線の数を増加することなく、当該装置を適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の断線検出装置及び関連機器を表す電気
回路図である。 1……断線検出ユニット、3……正極側断線検出回路 5……負極側断線検出回路、7……検出回路 LA……正極側リード線、La……正極側バイパス線 LB……負極側リード線、Lb……負極側バイパス線 Tra,Trb,Trc,Trd,Tre,Trf……トランジスタ R1……接地抵抗器、SW……近接スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電流が流れる電線の断線を検出する断
    線検出装置であって、 上記電線に並列に設けられたバイパス線と、 PN接合構造を有し、P形半導体が接続された端子とN
    形半導体が接続された端子とにより上記バイパス線に直
    列に接続された第1の半導体素子と、 PN接合構造を有し、上記バイパス線において、P形半
    導体が接続された端子とN形半導体が接続された端子と
    により上記第1の半導体素子と並列且つ逆方向に接続さ
    れた第2の半導体素子と、 上記バイパス線と接地点とを接続する接地抵抗手段と、 上記第1の半導体素子或いは上記第2の半導体素子のP
    N接合部の順方向電流が流れたか否かを検出し、何れか
    一方でも上記PN接合部に順方向電流が流れた際に、上
    記バイパス線の上記接地抵抗手段と上記電線との間の区
    間或いは上記電線の何れかが断線したことを検出する断
    線検出手段と、 を備えたことを特徴とする断線検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の断線検出装置において、 上記第1の半導体素子が、エミッタ端子とベース端子と
    により上記バイパス線に直列に接続された第1のトラン
    ジスタからなると共に、 上記第2の半導体素子が、上記バイパス線において、エ
    ミッタ端子とベース端子とにより上記第1のトランジス
    タと並列且つ逆方向に接続された第2のトランジスタか
    らなり、 更に、上記断線検出手段が、上記第1或いは第2のトラ
    ンジスタのコレクタ電流が流れた際に上記断線を検出す
    ること、 を特徴とする断線検出装置。
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