JPH063573B2 - 数字入力キ−による日本語入力方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は日本語入力方式に関し、特にキーボード全体を
使うことなしに数字入力キーにより日本語を入力する日
本語入力方式に関する。

〔従来の技術〕

従来、日本語入力方式では、キーボード全体が使用さ
れ、カタカナキーによるカナ漢字変換入力またはアルフ
ァベットキーによるローマ字カナ漢字変換入力が行われ
ていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来の日本語入力方式では、数字（数字入力キ
ー上の数字以外の文字等を含む。以下同様）の入力はキ
ーボード上で通常右方に存在する数字入力キーにより右
手のみを使って行われるのに対し日本語の入力はキーボ
ード全体が使用されなければならないので、数字と日本
語とが混在するデータを入力するときにはデータの種類
が変わる毎にキーボード上の手の位置を動かし直さなけ
ればならない（両手を使用したり片手を大きく動かさな
ければならない）という欠点がある。

本発明の目的は、上述の点に鑑み、数字入力キーからの
日本語入力を可能にして、数字と日本語とが混在するデ
ータの入力がキーボード上の手を移動させることなしに
片手（一般的には、右手）のみで行える数字入力キーに
よる日本語入力方式を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の数字入力キーによる日本語入力方式は、数字入
力キーと当該数字入力キーの近傍（片手によって、しか
もその片手を大きく動かすことなく操作することが可能
な範囲）に設置されている日本語入力変換キーとを有す
るキーボードと、数字入力キーに対する日本語入力用の
キー配置図のデータを格納するキー配置図データ格納手
段と、前記キーボード上の日本語入力変換キーの押下に
基づき数字入力キーから入力される入力データが数字を
入力するためのものであるか日本語を入力するためのも
のであるかを判断するデータ状態判断手段と、このデー
タ状態判断手段の判断に基づき前記キー配置図の表示装
置への表示および表示の取り止めを指示する配置図表示
指示手段と、この配置図表示指示手段の指示に基づき前
記キー配置図の前記表示装置への出力および消去を行う
配置図出力手段と、前記データ状態判断手段の判断に基
づき入力データのコード変換に使用するコードを指示す
る使用コード指示手段と、この使用コード指示手段の指
示に基づき入力データのコード変換を行う入力データコ
ード変換手段と、この入力データコード変換手段で生成
されたコードに基づき入力データを前記表示装置に出力
するデータ出力手段とを有する。

〔作用〕

本発明の数字入力キーによる日本語入力方式では、キー
ボードが数字入力キーと当該数字入力キーの近傍に設置
されている日本語入力変換キーとを有し、キー配置図デ
ータ格納手段が数字入力キーに対する日本語入力用のキ
ー配置図のデータを格納し、データ状態判断手段が数字
入力キーから入力される入力データが数字を入力するた
めのものであるか日本語を入力するためのものであるか
を日本語入力変換キーの押下に基づき判断し、配置図表
示指示手段がデータ状態判断手段の判断に基づきキー配
置図の表示装置への表示および表示の取り止めを指示
し、配置図出力手段が配置図表示指示手段の指示に基づ
きキー配置図の表示装置への出力および消去を行い、使
用コード指示手段がデータ状態判断手段の判断に基づき
入力データのコード変換に使用するコードを指示し、入
力データコード変換手段が使用コード指示手段の指示に
基づき入力データのコード変換を行い、データ出力手段
が入力データコード変換手段で生成されたコードに基づ
き入力データを表示装置に出力する。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の数字入力キーによる日本語入力方式の
一実施例の構成を示すブロック図である。本実施例の数
字入力キーによる日本語入力方式は、キーボード１と、
データ状態判断手段２と、配置図表示指示手段３と、キ
ー配置図データ格納手段４と、配置図出力手段５と、使
用コード指示手段６と、入力データコード変換手段７
と、データ出力手段８と、表示装置９とから構成されて
いる。

第２図を参照すると、キーボード１は右方に存在する数
字入力キー11と、数字入力キー11からの入力データの状
態（入力データが数字を入力するためのものか日本語を
入力するためのものかという状態。以下同様）の変化を
その押下で示す日本語入力変換キー12（押下されていな
い初期の状態は数字の入力を示す）とを含んで構成され
ている。

表示装置９は、キー配置図が表示されるキー配置図表示
部91を右下方に有して構成されている。なお、日本語入
力変換キー12は数字入力キー11の近傍に設置されてお
り、数字入力キー11および日本語入力変換キー12の操作
は同一の片手（例えば、右手）でその片手をほとんど動
かさずに行うことが可能となっている。

第３図(a)を参照すると、キー配置図表示部91上に表示
される日本語入力用のキー配置図は、数字入力キー11の
各キーに対応して英字が配置され構成されている。

第３図(b)を参照すると、数字入力キー11は、数字
（「ＣＬＲ」，「ＨＥＬＰ」および「−」等を含む）を
示す各キーが配置され構成されている。

第３図(a)に示すキー配置図上の各英字と第３図(b)に示
す数字入力キー11上の各数字とは、配置上の相対的な位
置を同一にするものの間で１対１に対応している（日本
語入力を行うときに、例えば数字入力キー11上の「８」
を押下すると「Ｇ」を押下したことになる）。

次に、このように構成された本実施例の数字入力キーに
よる日本語入力方式の動作について説明する。

入力データが入力される過程でキーボード１上の日本語
入力変換キー12からの指示に基づき、数字入力キー11か
らの入力データの状態の変化が配置図表示指示手段３と
使用コード指示手段６とにデータ状態判断手段２によっ
て知らされる。

配置図表示指示手段３では配置図出力手段５に対して、
数字入力キー11からの入力データが数字から日本語に変
換する場合には表示装置９上へのキー配置図の表示が指
示され、日本語から数字に変化する場合には表示装置９
上に表示されていたキー配置図の表示の取り止めが指示
される。

キー配置図データ格納手段４には、第３図(a)に示すよ
うな日本語入力用のキー配置図のデータが格納されてお
り、後述するように配置図表示指示手段３の指示および
配置図出力手段５の処理によりこのキー配置図のデータ
が取り出される。

配置図表示指示手段３から指示を受けた配置図出力手段
５では、まずその指示がキー配置図の表示装置９上への
表示の指示であるか否かが判定される（ステップ５
１）。

この判定で表示の指示である場合には、キー配置図デー
タが表示されることになる表示範囲（キー配置図表示部
91）に表示されているデータがデータ格納スペース（図
示せず）に格納され（ステップ52）、キー配置図データ
格納手段４に格納されているキー配置図のデータが取り
出されて表示装置９上のキー配置図表示部91にキー配置
図が出力される（ステップ53）。

ステップ51の判定で表示の指示ではなくて表示の取り止
めの指示である場合には、キー配置図表示部91上に表示
されているキー配置図が消去され（ステップ54）、デー
タ格納スペースに格納されていたデータがキー配置図表
示部91に表示される（ステップ55）。

一方、使用コード指示手段６では、データ状態判断手段
２により知らされた数字入力キー11からの入力データの
状態に基づき、入力データの種類数字または日本語）に
対応した入力データのコード変換が行われるように入力
データコード変換手段７への使用するコードの指示が行
われる。

入力データコード変換手段７では、入力データが数字の
場合には、押下された数字入力キー11上のキーに表示さ
れている数字（第３図(b)参照）をそのままコード化す
る処理が行われる。また、入力データが日本語の場合に
は、第３図(b)の数字入力キーに対応している第３図(a)
に示すキー配置図上の英字が入力されたものと考えら
れ、第５図に示す日本語ローマ字変換対応表によりその
英字により表記されるローマ字が日本語に変換されてそ
の日本語がコード化される（必要に応じて日本語内での
カナ漢字変換等も行われる）。なお、ローマ字の表記法
において、「ん」は「ＮＮ」で表され、促音は最初の子
音が重ねられて表される。

このようにしてコード変換された入力データは、データ
出力手段８によって表示装置９上に所望の数字または日
本語として出力される。

次に、上述のように動作する本実施例の数字入力キーに
よる日本語入力方式を利用して行われる数字と日本語と
が混在するデータの入力の一例を説明する。ここでは、
第６図(a)に示すようなコード番号「１０８３２」およ
び品名「えんぴつ」の連続した入力が、第６図(b)に示
すような処理により行われる場合を例にとって説明す
る。

まず、キーボード１上の数字入力キー11より数字「１０
８３２」が入力される（ステップ61）。

この入力により入力データコード変換手段７およびデー
タ出力手段８を介して表示装置９上には「１０８３２」
が表示される（ステップ62）。

次に、数字入力キー11による日本語入力を行うために、
日本語入力変換キー12が押下される（ステップ63）。

この押下に基づきデータ状態判断手段２により配置図表
示指示手段３を介して配置図出力手段５に指示が行わ
れ、さらに配置図出力手段５によってキー配置図格納手
段４に格納されている日本語入力用のキー配置図のデー
タが取り出され、表示装置９上のキー配置図表示部91に
キー配置図が表示される（ステップ64）。

次に、表示されたキー配置図（第３図(a)参照）上の英
字「ＥＮＮＰＩＴＵ」に対応する数字入力キー11（第３
図(b)参照）上の数字を示すキー「１＝＝２７＋４」が
押下され、この入力データが入力データコード変換手段
７に送られる（ステップ65）。

入力データコード変換手段７では、すでにデータ状態判
断手段２から使用コード指示手段６を介して入力データ
の状態が日本語の入力であることが指示されているの
で、日本語入力用のコード変換が行われて入力データ
「１＝＝２７＋４」がローマ字「ＥＮＮＰＩＴＵ」に変
換され、さらに第５図に示す日本語ローマ字変換対応表
が使用されてローマ字「ＥＮＮＰＩＴＵ」が日本語「え
んぴつ」に変換されてコード化され、データ出力手段８
からそのコードに基づき表示装置９上に「えんぴつ」が
表示される（ステップ66）。

さらに必要であれば、キーボード１上のカナ漢字変換キ
ーが押下され（ステップ67）、表示装置９上の「えんぴ
つ」が「鉛筆」に変換され表示される（ステップ68）
（ステップ67およびステップ68の処理は、漢字に対する
データの格納および変換機能がない場合には行うことが
できない）。

このようにしてコード番号「１０８３２」と品名「えん
ぴつ」とが続けてキーボード１から入力され、表示装置
９上に「１０８３２鉛筆」（カナ漢字変換を行わない場
合には「１０８３２えんぴつ」）が表示される。以上の
処理の過程で、オペレータ等は、片手のみで、かつその
片手をほとんど動かさずに入力を行うことが可能とな
る。

なお、本実施例では使用する日本語ローマ字変換対応表
として日本式ローマ字変換に基づく対応表（第５図参
照）が使用される場合を述べたが、キーが22個以上用意
できれば（第３図(a)に示す英字の他に「Ｃ」と「Ｆ」
とが必要。なお、日本式ローマ字の表記では第３図(a)
に示す「Ｊ」は使用されない）ヘボン式ローマ字変換に
基づく対応表を使用することもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、キーボード上の数字入力
キーからの日本語入力が可能となるようにすることによ
り、名前等の入力と数値等の入力とが混在するオペレー
タ等の仕事が片手をほとんど動かすことなくでき、例え
ば左手を書類上に置いてキーボード入力を右手だけで迅
速に行うことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、 第２図は第１図中のキーボードと表示装置とを詳細に示
す図、 第３図(a)は第２図中のキー配置図表示部に表示される
キー配置図を示す図、第３図(b)は第２図中の数字入力
キーを詳細に示す図、 第４図は第１図中の配置図出力手段の処理を示す流れ
図、 第５図は第１図中の入力データコード変換手段が使用す
る日本語ローマ字変換対応表の一例を示す図、 第６図(a)は本実施例の数字入力キーによる日本語方式
を利用して入力される日本語と数字とが混在する入力デ
ータの一例を示す図、 第６図(b)は本実施例の数字入力キーによる日本語入力
方式を利用して第６図(a)に示す入力データを入力する
処理の一例を示す流れ図である。 図において、 １・・・キーボード、 ２・・・データ状態判断手段、 ３・・・配置図表示指示手段、 ４・・・キー配置図データ格納手段、 ５・・・配置図出力手段、 ６・・・使用コード指示手段、 ７・・・入力データコード変換手段、 ８・・・データ出力手段、 ９・・・表示装置、 11・・・数字入力キー、 12・・・日本語入力変換キー、 91・・・キー配置図表示部である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】数字入力キーと当該数字入力キーの近傍に
   設置されている日本語入力変換キーとを有するキーボー
   ドと、 数字入力キーに対する日本語入力用のキー配置図のデー
   タを格納するキー配置図データ格納手段と、 前記キーボード上の日本語入力変換キーの押下に基づ
   き、数字入力キーから入力される入力データが数字を入
   力するためのものであるか日本語を入力するためのもの
   であるかを判断するデータ状態判断手段と、 このデータ状態判断手段の判断に基づき前記キー配置図
   の表示装置への表示および表示の取り止めを指示する配
   置図表示指示手段と、 この配置図表示指示手段の指示に基づき前記キー配置図
   の前記表示装置への出力および消去を行う配置図出力手
   段と、 前記データ状態判断手段の判断に基づき入力データのコ
   ード変換に使用するコードを指示する使用コード指示手
   段と、 この使用コード指示手段の指示に基づき入力データのコ
   ード変換を行う入力データコード変換手段と、 この入力データコード変換手段で生成されたコードに基
   づき入力データを前記表示装置に出力するデータ出力手
   段と、 を有することを特徴とする数字入力キーによる日本語入
   力方式。