JPH0635651A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH0635651A
JPH0635651A JP4194197A JP19419792A JPH0635651A JP H0635651 A JPH0635651 A JP H0635651A JP 4194197 A JP4194197 A JP 4194197A JP 19419792 A JP19419792 A JP 19419792A JP H0635651 A JPH0635651 A JP H0635651A
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window
display
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coordinates
display data
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JP4194197A
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English (en)
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Kazuhide Nishiyama
一秀 西山
Shigeto Osuji
成人 大條
Satoru Tezuka
悟 手塚
Masaru Abei
大 安部井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】画面への手書き入力を行うことが可能な情報処
理装置において、ウィンドウの角度を回転させて表示す
ることを可能とする。 【構成】中央処理装置と、記憶装置と、入力装置と、表
示データを格納する表示メモリと、表示メモリの内容を
表示する表示装置とを備え、複数のウィンドウを同時に
表示装置に表示することが可能なマルチウィンドウ技術
を採用した情報処理装置において、ウィンドウを管理す
るためのウィンドウ管理情報に、表示装置の表示画面の
基準線に対するウィンドウの回転角度を含ませるように
しており、ウィンドウの表示データを表示メモリに格納
する際に、該表示データに、上記回転角度を用いて座標
変換を施すようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙へ手書きを行う感覚
で、情報や操作指示を入力することを可能とする情報処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶技術の進歩によって、液晶表示装置
と座標検出装置とを組み合わせて、電子的な紙を実現
し、手書き入力を主体とする情報処理装置が開発されつ
つあり、今後の発展が期待されている。
【0003】この種の製品の原理を以下に示す。
【0004】この種の情報処理装置においては、液晶表
示装置と座標検出装置とが重ねられており、ユーザが座
標指示装置(通常はペン型)で画面に触れたり近付けた
りすると、CPUは、座標指示装置の先端座標を検出
し、入力情報として認識する。また、ユーザが座標指示
装置で画面に圧力をかけると、座標指示装置の先端スイ
ッチのオンまたは座標検出装置上の抵抗値の変化等を検
出し、操作指示として認識する。
【0005】これにより、ユーザは、表示された複数の
メニューのうちから任意のメニューを選択して実行する
よう指示したり、文字・図形を手書き入力したりするこ
とができる。
【0006】さらに、手書き文字認識機能を加えると、
入力された手書きの文字・図形が文字・図形コードに変
換され、キーボードの代わりをなすことができる。
【0007】この種の情報処理装置については、詳しく
は、日経エレクトロニクス,1991年4月15日号の
「手書き入力OSの誕生」に紹介されており、既存のパ
ーソナルコンピュータを用いて作成されたデータを表示
したり修正したりするために用いるようになると考えら
れている。
【0008】一方、最近のパーソナルコンピュータやワ
ークステーションにおいては、マルチウィンドウと呼ば
れる手法によって、1台の表示装置に複数のウィンドウ
を同時に表示し、ユーザの操作性,処理性を向上させて
いる。
【0009】このマルチウィンドウ技術と、上述した手
書き入力を主体とした情報処理装置とを組み合わせた将
来形の1つとして、大型化された画面を机上に置き、各
資料を各ウィンドウに対応させて、あたかも複数の資料
を机上に広げたように表示しながら、作業を行うことが
予想できる。
【0010】ところで、人間は、文字・図形を手書きす
る場合に、紙面に対する垂直線を軸にして、例えば、右
利きならば反時計回りに、紙を多少回転させている。こ
れは、その方が手書きを行いやすいためであり、誰もが
自然に行っている。また、複数の資料を参照する場合
に、各資料が重ならないように置くが、このとき、各資
料を自分を中心として回転させ、見やすいように自分の
方に向けるのが普通である。つまり、机上の資料は、必
要に応じて、多少回転されて使用されている。
【0011】ところが、現在一般に使用されているマル
チウィンドウ技術においては、各ウィンドウの水平線が
画面の水平線に対して平行になるように表示されてい
る。また、現在の手書き文字認識機能では、回転して書
かれた文字・図形には対応できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術では、手書き入力を主体とする情報処理装置におい
て、手書き入力を行いにくく、また、ウィンドウの表示
内容が見にくいという問題がある。この問題は、特に、
大画面化された場合には、画面自体を回転することがで
きないので、顕著なものとなる。
【0013】また、画面全体を回転させると、全てのウ
ィンドウが同じ角度になってしまうので、問題の解決に
はならない。
【0014】本発明の目的は、手書き入力を主体とする
情報処理装置において、ウィンドウを任意の角度に回転
させて表示することにより、手書き入力を行いやすく、
また、ウィンドウの表示内容を見やすいようにすること
にある。
【0015】また、本発明の他の目的は、任意の角度に
回転されて表示されたウィンドウに対して、手書き入力
された情報を、従来と同様に処理できるようにすること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した問題は、ウィン
ドウが画面の水平線および垂直線と平行であるために起
こる。現在のマルチウィンドウ技術においては、ウィン
ドウが矩形で、かつ、ウィンドウが画面の水平線および
垂直線と平行であることを前提としているので、ウィン
ドウの角度という概念を持っていない。このため、従来
は、ウィンドウを回転させて表示することができないで
いた。
【0017】そこで、本発明は、ウィンドウを管理する
ための情報に、ウィンドウの回転角度を含むようにして
いる。
【0018】すなわち、本発明は、ウィンドウを回転さ
せて表示することを可能とするために、中央処理装置
と、記憶装置と、入力装置と、表示データを格納する表
示メモリと、表示メモリの内容を表示する表示装置とを
備え、複数のウィンドウを同時に表示装置に表示するこ
とが可能なマルチウィンドウ技術を採用した情報処理装
置において、現在表示されているウィンドウの表示位置
の座標,表示優先度,他のウィンドウと重なり合った部
分を示す座標を含むウィンドウ管理情報を記憶装置に記
憶させて持つことにより、ウィンドウを管理するウィン
ドウ管理手段と、上記ウィンドウ管理情報に基づいて定
義される表示メモリの位置に、ウィンドウの表示データ
を格納するウィンドウ表示データ生成手段とを有するよ
うにするのみでなく、上記ウィンドウ管理手段が、上記
ウィンドウ管理情報として、さらに、表示装置の表示画
面の基準線に対するウィンドウの回転角度を持つように
しており、上記ウィンドウ表示データ生成手段が、ウィ
ンドウの表示データに、上記回転角度を用いて座標変換
を施してから、表示メモリに格納するようにしている。
【0019】また、従来は、外部からの指示に従って、
ウィンドウの移動,拡大/縮小を行うことができるよう
になっているが、本発明においても、回転されて表示さ
れたウィンドウについても、外部からの指示に従って、
角度変更を行うことができるようにすることが好まし
い。
【0020】そこで、本発明は、ウィンドウの角度変更
を行うことを可能とするために、上記に加えて、上記ウ
ィンドウ管理手段が、入力装置を介して外部から指示さ
れた回転角度に従って、上記ウィンドウ管理情報を変更
するようにし、上記ウィンドウ表示データ生成手段が、
変更されたウィンドウ管理情報に基づいて、ウィンドウ
の表示データに、上記回転角度を用いて座標変換を施し
てから、表示メモリに格納するようにしている。
【0021】なお、上記ウィンドウ表示データ生成手段
は、変更されたウィンドウ管理情報に基づいて、表示メ
モリに格納された表示データを読み出し、読み出された
表示データに、上記回転角度を用いて座標変換を施して
から、再び表示メモリに格納するようにしてもよい。
【0022】また、回転されて表示されたウィンドウに
対する手書き入力が行われた場合に、入力されたデータ
について、従来通り処理を行うことができるようにする
必要がある。
【0023】そこで、本発明は、回転されて表示された
ウィンドウに対して手書き入力されたデータを、従来通
り処理することを可能とするために、上記に加え、上記
表示装置の画面に対して外部から指示された座標を検出
する座標検出手段と、上記座標検出手段により検出され
た座標を受付けることにより、データを入力するデータ
入力手段とを備えるようにするのみでなく、さらに、上
記データ入力手段が、上記座標検出手段により検出され
た座標に、上記回転角度を用いて逆の座標変換を施して
から、受付けるようにしている。この場合、入力装置
が、表示装置の画面に対して座標を指示するための座標
指示装置を備えるようにする。
【0024】
【作用】まず、ウィンドウを回転させて表示することに
ついて説明する。
【0025】画面上の任意の図形を回転させるには、座
標変換を行う必要がある。以下に、座標変換の方法を示
す。
【0026】(式1)および(式2)は座標変換の一般
式である。
【0027】 X=a×x+b×y+tx …(式1) Y=c×x+d×y+ty …(式2) ここで、x,yは座標変換前の座標、X,Yは変換後の
座標、tx,tyは原点の平行移動量を示している。
【0028】図2に示す座標系において、図形200
を、原点(0,0)を中心として、角度wだけ回転させ
る場合の座標変換式は、 X=x×cos(w)+y×sin(w) …(式3) Y=−x×sin(w)+y×cos(w) …(式4) となる。
【0029】マルチウィンドウ技術においては、各応用
プログラムが、それぞれウィンドウの表示を行うことが
一般的である。そこで、ウィンドウを回転させて表示す
るためには、まず、そのウィンドウを表示する応用プロ
グラム自身の座標系を考え、その座標系で表示データを
作成し、実際に表示を行うときに画面の座標系に変換す
ればよい。
【0030】この考え方に沿えば、図3に示すように、
画面に表示されたウィンドウ300を、該ウィンドウの
左上隅の座標(k,l)を中心として、角度wだけ回転
させて表示するためには、ウィンドウの表示データに、
(式5)および(式6)の座標変換式を用いて座標変換
を施し、画面の座標系に変換すればよいことがわかる。
【0031】 X=x×cos(w)+y×sin(w)+k …(式5) Y=−x×sin(w)+y×cos(w)+l …(式6) これにより、各応用プログラムが、ウィンドウを回転さ
せて表示することができ、本発明の目的を達成すること
ができる。
【0032】一方、マルチウィンドウ技術においては、
操作性向上のため、マウスとよばれる座標指示装置を多
用する。さらに、手書き入力を扱う場合には、タブレッ
トと呼ばれる座標指示装置が必要である。手書き入力に
関して詳しく述べる。
【0033】手書き文字の認識処理については、「森:
“パターン認識”,電子情報通信学会(1988)」の
第2章90ページ〜92ページ、または、「田守,茶
谷,坂野,吉田:“ファジー推論を応用したオンライン
手書き文字認識手法”,電子情報通信学会論文誌VO
L.J74.D−II,No.2(1991−02)」の
166ページ〜174ページに、その技術が記されてい
る。
【0034】それによれば、認識処理の概略フローは次
の様になっている。まず、第1のステップで、座標検出
装置に入力されたデータからノイズを除去して、位置お
よび大きさの正規化を行う。第2のステップで、各入力
ストロークを折線化したり代表点で近似したりして、文
字を特徴表現する。第3のステップで、特徴表現された
文字と辞書とを照らし合わせ、文字判定を行う。
【0035】第2のステップにおける折線化または近似
は、入力ストロークの始点および終点の座標,ストロー
クの方向,角度に基づいて行われている。従って、回転
されて表示されたウィンドウに合わせて手書き入力され
た文字を、画面の座標系で認識しようとしても、正しく
認識できないことになる。
【0036】これらの問題を回避するには、ウィンドウ
を回転させて表示している応用プログラムの座標系で考
えればよい。各応用プログラムがウィンドウの表示を行
っているので、回転されて表示されたウィンドウにおけ
る処理はそのウィンドウに合わせて、座標変換、すなわ
ち、逆回転すれば、回転していないウィンドウと同様に
考えることができる。
【0037】すなわち、手書き入力された画面の座標
は、そのまま応用プログラムに与えられるようにし、応
用プログラムにおいて、与えられた座標に、ウィンドウ
の回転角度に基づいて、表示する場合と逆の座標変換を
施すことにより、自身の座標系に直す。以後は、ウィン
ドウの回転角度を気にすることなく、処理を行うことが
できる。
【0038】表示する場合と逆の座標変換を施すために
は、(式5)および(式6)からx,yを求めた(式
7)および(式8)の座標変換式を用いればよい。
【0039】 x=(X−k)×cos(w)−(Y−l)×sin(w) …(式7) y=(X−k)×sin(w)+(Y−l)×cos(w) …(式8) これにより、本発明の他の目的を達成することができ
る。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0041】図4は本実施例の情報処理装置の構成図で
ある。
【0042】図4において、401は中央処理装置(C
PU)、402は各種プログラムを格納している読み出
し専用メモリ(ROM)、403は一時的にデータを格
納する書き込み可能メモリ(RAM)、404は液晶デ
ィスプレイ,CRTなどの表示装置(LCD)、405
はLCD404を制御する表示制御装置(LCDC)、
406はLCD404の1画面分の表示データを格納す
る表示メモリ(VRAM)、407はハードディスク,
フロッピィ,ICカードなどの外部記憶装置(F)、4
08はF407を制御するファイル制御装置(FC)、
409はキーボード(KB)、410はKB409を制
御するキーボード制御装置(KBC)、411はマウ
ス,タブレットなどのポインティングデバイス(P
D)、412はPD411を制御するポインティングデ
バイス制御装置(PDC)、413は種々の信号が流れ
るシステムバスである。
【0043】図5はROM402の内部構成図である。
【0044】図5において、ROM402は、少なくと
も、各種応用プログラム(AP)51〜53と、AP5
1〜53の起動/終了やAP51〜53が表示するウィ
ンドウの管理等を行う管理プログラム(OS)50とを
格納している。
【0045】AP51〜53は、OS50に対して、自
APが表示するウィンドウの大きさ,表示位置,回転角
度の初期値を予め登録しており、OS50は、KB40
9やPD411からAP51〜53の起動指示が入力さ
れると、AP51〜53に対して、予め登録されている
初期値を与え、起動する。
【0046】AP51〜53は、OS50により起動さ
れると、OS50から与えられた初期値に基づいて、ウ
ィンドウの表示を行う。
【0047】なお、AP51〜53が起動されていて
も、定期的に、OS50へ制御が切り替えられており、
OS50は、KB409やPD411からの入力内容を
知ることができる。
【0048】また、OS50は、起動されたAP51〜
53のウィンドウの表示順序,表示位置,サイズ,回転
角度,重なり情報等を、RAM403に格納されている
ウィンドウ管理テーブル群により管理している。
【0049】図6はウィンドウ管理テーブル群の構成図
である。
【0050】図6において、610はウィンドウを管理
するための管理テーブルであり、ウィンドウが定義され
るたびに、ポインタ600に表示優先度の高い順に接続
される。すなわち、ポインタ600には、最も表示優先
度の高いウィンドウの管理テーブル610の先頭アドレ
スが格納される。
【0051】管理テーブル610は、次に低い表示優先
度を有するウィンドウに関する管理テーブル610を指
すポインタ611、ウィンドウ名612、ウィンドウの
表示位置,大きさ,回転角度を示すウィンドウ情報61
3、ウィンドウの下に重なっている他のウィンドウにつ
いての重なり情報を管理するための管理テーブルを示す
ポインタ614から構成されている。
【0052】管理テーブル620は、あるウィンドウに
着目したときに、該ウィンドウと重なっている他のウィ
ンドウごとに設けられるものであり、該ウィンドウの管
理テーブル610のポインタ614に、重なっているウ
ィンドウの表示優先度の高い順に接続される。
【0053】管理テーブル620は、次に高い表示優先
度を有するウィンドウに対するの重なり情報を管理する
ための管理テーブルを指すポインタ621、ウィンドウ
名622、重なっている部分の座標623から構成され
ている。各々が矩形である2つのウィンドウが任意の角
度で重なり合うと、重なっている部分は多角形となる。
ここでは、座標623には、この多角形の各頂点の座標
が格納される。
【0054】なお、ポインタ600,611,614,
621には、次に指す管理テーブルがない場合は、
「0」が格納される。
【0055】本実施例は、ウィンドウを回転させて表示
することを可能とするものである。ウィンドウを回転さ
せる理由としては、上述したように、人間が紙に文字・
図形を書き込む際や文字・図形が書き込まれた紙を参照
する際に、紙を傾ける習性があるので、この習性になら
って、ウィンドウを傾けるためである。
【0056】なお、本実施例においては、AP53が手
書き文字を認識することが可能なプログラムであると
し、AP53がウィンドウを回転させて表示するように
するものとする。
【0057】図1はLCD404に複数のウィンドウを
表示している表示画面の例を示している。
【0058】図1において、100はLCD404の表
示画面であり、画面の左上を原点とする。ウィンドウ
A,B,Cは、それぞれ、AP51,52,53により
表示されたウィンドウである。本実施例においては、A
P53が手書き文字を認識することが可能なプログラム
であるので、ウィンドウCが回転されて表示されてい
る。
【0059】以下、本実施例の情報処理装置において、
図1に示す表示画面になるまでの過程について説明す
る。
【0060】始めは、AP51〜53が起動されていな
いので、画面には何も表示されない。このとき、OS5
0は、KB409,PD411からの入力を常に監視し
ている。
【0061】いま、KB409,PD411からAP5
1の起動指示が入力されると、OS50は、入力された
指示に従って、AP51を起動する。このとき、OS5
0は、予めAP51により登録されている、AP51が
表示するウィンドウAの大きさ,表示位置,回転角度の
初期値を与える。ここでは、大きさは幅xa,高さy
a、表示位置はウィンドウAの原点(左上隅のx,y座
標a1)、回転角度は角度0である。
【0062】また、OS50は、ウィンドウAの管理テ
ーブル610を作成して、図8に示すように、ウィンド
ウ管理テーブル群を更新する。
【0063】すなわち、ウィンドウAの管理テーブル6
10において、ポインタ611に「0」、ウィンドウ名
612に「A」、ウィンドウ情報613にa1,xa,
ya,0、ポインタ614に「0」を格納する。また、
ポインタ600にウィンドウAの管理テーブル610の
先頭アドレスを格納する。
【0064】一方、AP51は、RAM403上に作業
エリアを確保して、表示データやその他の実行データを
格納する。また、表示データを表示するために、RAM
403上の作業エリアに格納されている表示データを、
ビットマップデータに展開して、VRAM406に書き
込む。このとき、AP51は、OS50から与えられた
座標a1,幅xa,高さya,角度0から、他の座標a
2,a3,a4を求め、座標a1を左上隅の原点とし
て、座標a1,a2,a3,a4の範囲の表示内容だけ
を書き込む。なお、座標a2は、座標a1のx座標にx
aを加えることにより求めることができ、座標a3は、
座標a1のx座標にxaを加え、座標a1のy座標にy
aを加えることにより求めることができ、座標a4は、
座標a1のy座標にyaを加えることにより求めること
ができる。
【0065】VRAM406に格納された1画面分の表
示データは、LCDC405から一定周期で出力される
表示アドレスに従って、順次読み出され、LCD404
に表示される。この結果、LCD404は、図7に示す
ように、ウィンドウAが表示された状態となる。
【0066】ここで、KB409やPD411からウィ
ンドウAの表示内容の変更や検索などの操作指示が入力
された場合は、AP51は、作業エリアを読み書きし
て、表示データを変更する。変更された表示データは、
再び、ビットマップデータに展開されて、VRAM40
6に書き込まれる。
【0067】次に、KB409やPD411からAP5
2の起動指示が入力されると、OS50は、入力された
指示に従って、AP51の状態を保存し、AP52を起
動する。このとき、OS50は、予めAP52により登
録されている、AP52が表示するウィンドウBの大き
さ,表示位置,回転角度の初期値を与える。ここでは、
大きさは幅xb,高さyb、表示位置はウィンドウBの
原点(左上隅のx,y座標b1)、回転角度は角度0で
ある。
【0068】また、OS50は、ウィンドウBの管理テ
ーブル610、および、ウィンドウBのウィンドウAに
対する重なり情報の管理テーブル620を作成して、図
9に示すように、ウィンドウ管理テーブル群を更新す
る。
【0069】すなわち、ウィンドウBの管理テーブル6
10において、ポインタ611にウィンドウAの管理テ
ーブル610の先頭アドレス、ウィンドウ名612に
「B」、ウィンドウ情報613にb1,xb,yb,
0、ポインタ614にウィンドウAに対する重なり情報
の管理テーブル620の先頭アドレスを格納する。ま
た、ウィンドウBのウィンドウAに対する重なり情報の
管理テーブル620において、ポインタ621に
「0」、ウィンドウ名622に「A」、座標623にb
1,a5,a3,a6を格納する。座標623の値は、
ウィンドウAの管理テーブル610のウィンドウ情報6
13およびウィンドウBの管理テーブル610のウィン
ドウ情報613から求めることができる。また、ポイン
タ600にウィンドウBの管理テーブル610の先頭ア
ドレスを格納する。
【0070】一方、AP52は、RAM403上に作業
エリアを確保して、表示データやその他の実行データを
格納する。また、表示データを表示するために、RAM
403上の作業エリアに格納されている表示データを、
ビットマップデータに展開して、VRAM406に書き
込む。このとき、AP52は、OS50から与えられた
座標b1,幅xb,高さyb,角度0から、他の座標b
2,b3,b4を求め、座標b1を左上隅の原点とし
て、座標b1,b2,b3,b4の範囲の表示内容だけ
を書き込む。なお、座標b2は、座標b1のx座標にx
bを加えることにより求めることができ、座標b3は、
座標b1のx座標にxbを加え、座標b1のy座標にy
bを加えることにより求めることができ、座標b4は、
座標b1のy座標にybを加えることにより求めること
ができる。また、AP52は、ウィンドウBがウィンド
ウAと重なった部分、すなわち、座標b1,a5,a
3,a6で囲まれる部分の表示データについては、VR
AM406に格納されたAP51のビットマップデータ
に上書きすることになる。
【0071】VRAM406に格納された1画面分の表
示データは、LCDC405から一定周期で出力される
表示アドレスに従って、順次読み出され、LCD404
に表示される。この結果、LCD404は、図10に示
すように、ウィンドウA,Bが表示された状態となる。
【0072】次に、KB409やPD411からAP5
3の起動指示が入力されると、OS50は、入力された
指示に従って、AP52の状態を保存し、AP53を起
動する。このとき、OS50は、予めAP53により登
録されている、AP53が表示するウィンドウCの大き
さ,表示位置,回転角度の初期値を与える。ここでは、
大きさは幅xc,高さyc、表示位置はウィンドウCの
原点(左上隅のx,y座標c1)、回転角度は角度wc
である。
【0073】なお、本実施例においては、AP53は、
手書き文字を認識することが可能なプログラムであるの
で、ウィンドウCを角度wcだけ回転して表示するよう
にするために、回転角度の初期値として角度wcを登録
している。
【0074】また、OS50は、ウィンドウCの管理テ
ーブル610、および、ウィンドウCのウィンドウA,
Bに対する重なり情報の管理テーブル620を作成し
て、図11に示すように、ウィンドウ管理テーブル群を
更新する。
【0075】すなわち、ウィンドウCの管理テーブル6
10において、ポインタ611にウィンドウBの管理テ
ーブル610の先頭アドレス、ウィンドウ名612に
「C」、ウィンドウ情報613にc1,xc,yc,w
c、ポインタ614にウィンドウBに対する重なり情報
の管理テーブル620の先頭アドレスを格納する。ま
た、ウィンドウCのウィンドウBに対する重なり情報の
管理テーブル620において、ポインタ621にウィン
ドウAに対する重なり情報の管理テーブル620の先頭
アドレス、ウィンドウ名622に「B」、座標632に
b5,c2,b6,b4を格納し、ウィンドウCのウィ
ンドウAに対する重なり情報の管理テーブル620にお
いて、ポインタ621に「0」、ウィンドウ名622に
「A」、座標623にc1,a7,a3,a8を格納す
る。座標623の値は、ウィンドウAの管理テーブル6
10のウィンドウ情報613、ウィンドウBの管理テー
ブル610のウィンドウ情報613、および、ウィンド
ウCの管理テーブル610のウィンドウ情報613から
求めることができる。また、ポインタ600にウィンド
ウCの管理テーブル610の先頭アドレスを格納する。
【0076】一方、AP53は、RAM403上に作業
エリアを確保して、表示データやその他の実行データを
格納する。また、表示データを表示するために、RAM
403上の作業エリアに格納されている表示データを、
ビットマップデータに展開して、VRAM406に書き
込む。このとき、AP53は、OS50から与えられた
座標c1,幅xc,高さyc,角度wcから、他の座標
c2,c3,c4を求め、座標c1を左上隅の原点とし
て、座標c1,c2,c3,c4の範囲の表示内容だけ
を書き込む。また、AP53は、表示データをビットマ
ップデータに展開してVRAM406に書き込む際に、
ウィンドウCを回転させる角度wcと同じ角度だけ回転
させて表示するようにするために、表示データのx,y
座標に、上述した(式5)および(式6)の座標変換式
を用いて、座標変換を施す。なお、座標c2,c3,c
4は、まず、ウィンドウCを回転させない場合の座標c
2,c3,c4のx,y座標を求めてから、求めたx,
y座標に、上述した(式5)および(式6)の座標変換
式を用いて、座標変換を施すことにより求めることがで
きる。また、AP53は、ウィンドウCがウィンドウ
A,Bと重なった部分の表示データについては、VRA
M406に格納されたAP51,52の表示データに上
書きすることになる。
【0077】VRAM406に格納された1画面分の表
示データは、LCDC405から一定周期で出力される
表示アドレスに従って、順次読み出され、LCD404
に表示される。この結果、LCD404は、図1に示す
ように、ウィンドウA,B,Cが表示された状態とな
る。
【0078】ところで、最も表示優先度の高いウィンド
ウ、すなわち、最も前面に表示されているウィンドウ
(図1においては、ウィンドウC)は、その表示位置や
大きさを自由に変更できるのが特徴である。通常、その
変更指示は、PD411を用いて行われる。
【0079】いま、図1に示す表示画面において、図1
2に示すように、PD411からウィンドウCの表示位
置の変更指示が入力されると、OS50は、指示された
表示位置(原点c5)に従って、図13に示すように、
ウィンドウ管理テーブル群を更新する。
【0080】すなわち、ウィンドウCの管理テーブル6
10において、ウィンドウ情報613にc5,xc,y
c,wcを格納する。また、ウィンドウCのウィンドウ
Bに対する重なり情報の管理テーブル620において、
座標632にb7,c6,b8,b4を格納し、ウィン
ドウCのウィンドウAに対する重なり情報の管理テーブ
ル620において、座標623にc5,a9,a3,a
10を格納する。座標623の値は、ウィンドウAの管
理テーブル610のウィンドウ情報613、ウィンドウ
Bの管理テーブル610のウィンドウ情報613、およ
び、ウィンドウCの管理テーブル610のウィンドウ情
報613から求めることができる。
【0081】また、OS50は、指示された表示位置
(原点c5)を与え、ウィンドウCを移動するようAP
53に通知する。AP53は、移動前のウィンドウCを
消去して、指示された表示位置にウィンドウCを再表示
する。この場合は、ウィンドウCの表示内容は変化しな
いので、表示内容を移動するだけで済む。
【0082】ここで、ウィンドウCが移動したことによ
り、ウィンドウBのうち、図12において斜線で示す部
分が表示されなくてはならない。そこで、OS50は、
ウィンドウCの管理テーブル610,ウィンドウCのウ
ィンドウBに対する重なり情報の管理テーブル620の
変更前後の内容を与え、ウィンドウCの移動によって現
れる部分だけを新たに表示するようAP52に通知す
る。なお、ウィンドウAについては、上書きされるだけ
なので、何もしないが、再表示が必要になる場合は、O
S50が同様に指示する。AP52は、与えられた情報
に基づいて、斜線部分の座標を求め、再表示する。
【0083】また、ウィンドウCの大きさを拡大する場
合は、同様に、OS50が新しい表示位置および大きさ
を与え、ウィンドウCの大きさを拡大するようAP53
に通知する。AP53は、ウィンドウCの大きさを拡大
することにより新たに現われる表示データを加えて再表
示すればよい。
【0084】また、KB409,PD411からAP5
3の終了指示が入力されると、OS50は、入力された
指示に従って、AP53に終了するよう通知する。ま
た、OS50は、ウィンドウCの管理テーブル610を
消去して、図9に示すように、ウィンドウ管理テーブル
群を更新する。
【0085】AP53は、自プログラムに割り当てられ
た表示領域、すなわち、ウィンドウCを消去する。
【0086】ここで、OS50は、上述と同様に、ウィ
ンドウA,Bのうち、ウィンドウCが消去されたことに
よって表れる部分だけを新たに表示するようAP51,
52に通知する。AP51,52は、再表示すべき部分
の座標を求め、再表示する。これにより、LCD404
は、再び、図10に示すように、ウィンドウA,Bが表
示された状態になる。
【0087】また、複数のAPが起動されているときに
は、表示されているウィンドウも複数になるが、たいて
いの場合、最も表示優先度の高いウィンドウ以外のウィ
ンドウは、その一部が隠れていることが多い。さらに、
複数のAPを並行して動作させることが可能なマルチタ
スクでない場合は、最も表示優先度の高いAP以外のA
Pは、実行が中断された状態となっている。そこで、A
Pを動作させたいときには、そのAPにより表示されて
いるウィンドウを最も前面に再表示させる、すなわち、
該ウィンドウの表示優先度を1番高くしてから、各種指
示を入力するようにするのが一般的である。通常、ウィ
ンドウの変更指示は、KB409やPD411を用いて
行われる。
【0088】いま、図1に示す表示画面において、PD
411からウィンドウの表示優先度をB,C,Aの順に
変更する指示が入力されると、OS50は、指示された
表示順序に従って、図15に示すように、ウィンドウ管
理テーブル群を更新する。
【0089】すなわち、ウィンドウA,B,Cの管理テ
ーブル610を入れ替える。また、ウィンドウCのウィ
ンドウBに対する重なり情報の管理テーブル620、お
よび、ウィンドウBのウィンドウC,Aに対する重なり
情報の管理テーブル620を作成する。
【0090】また、OS50は、ウィンドウBの管理テ
ーブル610およびウィンドウBに対する重なり情報の
管理テーブル620の変更前の内容を与え、ウィンドウ
Bを再表示するようAP52に通知する。AP52は、
与えられた情報に基づいて、ウィンドウB全体またはい
ままで隠れていた部分を再表示する。この結果、LCD
404は、図14に示すように、ウィンドウA,B,C
がB,C,Aの順に表示された状態となる。
【0091】さらに、本実施例においては、ウィンドウ
を回転させることを可能としていることから、ウィンド
ウの回転角度の変更も可能になる。その変更指示は、P
D411を用いて行われる。
【0092】いま、図1に示す表示画面において、図1
6に示すように、PD411からウィンドウCの回転角
度の変更指示が入力されると、OS50は、指示された
回転角度(角度wc')に従って、図17に示すよう
に、ウィンドウ管理テーブル群を更新する。
【0093】すなわち、ウィンドウCの管理テーブル6
10において、ウィンドウ情報613にc5,xc,y
c,wc'を格納する。また、ウィンドウCのウィンド
ウBに対する重なり情報の管理テーブル620におい
て、座標632にb9,c9,b10,b4を格納し、
ウィンドウCのウィンドウAに対する重なり情報の管理
テーブル620において、座標623にc1,a11,
a3,a12を格納する。座標623の値は、ウィンド
ウAの管理テーブル610のウィンドウ情報613、ウ
ィンドウBの管理テーブル610のウィンドウ情報61
3、および、ウィンドウCの管理テーブル610のウィ
ンドウ情報613から求めることができる。
【0094】また、OS50は、ウィンドウCの管理テ
ーブル610の変更後の内容を与え、ウィンドウCを再
表示するようAP53に通知する。AP53は、現在の
ウィンドウCを消去して、新たにウィンドウCを再表示
する。このとき、上述と同様に、ウィンドウCの座標お
よび表示データのx,y座標に、(式5)および(式
6)の座標変換式を用いて、座標変換を施す。この結
果、ウィンドウCは、左上隅の座標c1が変わっていな
いので、座標c1を中心として回転するように見える。
【0095】ここで、ウィンドウCが回転したことによ
り、ウィンドウA,Bにおいて、新たに隠れたり現れた
りする部分が生じる。隠れる部分については、単に上書
きされるので問題ないが、現れる部分については、再表
示する必要がある。そこで、OS50は、ウィンドウC
の管理テーブル610,ウィンドウCのウィンドウBに
対する重なり情報の管理テーブル620の変更前後の内
容を与え、ウィンドウCの回転によって現れる部分だけ
を新たに表示するようAP52に通知し、また、ウィン
ドウCの管理テーブル610,ウィンドウCのウィンド
ウAに対する重なり情報の管理テーブル620の変更前
後の内容を与え、ウィンドウCの回転によって現れる部
分だけを新たに表示するようAP51に通知する。AP
51,52は、与えられた情報に基づいて、斜線部分の
座標を求め、再表示する。
【0096】なお、ここで述べた回転角度は、左上隅の
座標を中心として回転する場合の角度である。回転と移
動とを同時に行おうとする場合は、OS50が、各々の
操作を行った後のウィンドウの座標および重なり情報の
座標を計算して、ウィンドウ管理テーブル群を変更し、
各APに再表示させればよい。
【0097】これにより、例えば、手書き入力を行うと
きに、手書き文字を認識することが可能なAPにより表
示されているウィンドウを手書き入力しやすい角度に変
更することができ、また、表示内容を参照するときに、
該表示内容が表示されているウィンドウを見やすい角度
に変更することができる。
【0098】なお、本実施例においては、同時に表示す
るウィンドウの数を最大3つとしたが、管理テーブルの
数を増やすことで、同時に表示するウィンドウ数を増や
すことができることはいうまでもない。
【0099】また、本実施例においては、AP53が手
書き入力を認識可能なプログラムであるとしていること
から、AP53が表示するウィンドウCを回転させるよ
うにしているが、AP51,52が表示するウィンドウ
A,Bを回転させるようにしてもよい。
【0100】また、本実施例においては、AP51〜5
3がウィンドウの重なり合った部分を再表示するように
しているが、この他に、特公平2−60195号公報に
記載されているように、重なり領域の退避を行い、必要
時に復帰させる方法でもよい。この方法では、OS50
が退避/復帰の制御を行うこととなる。
【0101】すなわち、OS50は、AP51〜53を
起動する前に、ウィンドウが重なり合う部分の表示デー
タを退避しておき、表示優先度の高いウィンドウが消去
されたりすることによって、それより低い表示優先度を
有するウィンドウが現われる場合に、退避しておいた表
示データを復帰させるが、重なり合う部分の座標を求め
る際の情報に、新たに角度情報を用いるようにすればよ
い。
【0102】次に、回転されて表示されたウィンドウに
対する座標入力が行われた場合の動作について説明す
る。
【0103】考えられる入力としては、APの機能を選
択するためにアイコンと呼ばれる図形を指す場合や、図
形描画用のAPに対して線分を引くために始点,終点を
指示する場合や、手書き文字入力を行う場合などがあ
る。
【0104】いま、AP53は手書き入力を認識可能な
プログラムであるので、例えば、図1の表示画面におい
て、ウィンドウCに対して手書き入力が行われたとする
と、OS50は、画面上の座標からウィンドウCへの入
力であることが分かるので、入力座標データをAP53
へ与える。
【0105】AP53は、自プログラムが表示している
ウィンドウCの表示位置および回転角度を知っているの
で、OS50から与えられた入力座標データのx,y座
標に、(式7)および(式8)の座標変換式を用いて座
標変換を施すことにより、自プログラムにおける座標系
に逆変換する。その後は、従来通り、文字認識を行えば
よい。
【0106】機能選択や図形描画の場合も、座標データ
を逆変換すれば、その後の処理は従来通りである。
【0107】また、本実施例においては、手書き入力を
認識可能なプログラム(AP53)が表示するウィンド
ウ(ウィンドウC)の角度と文字を手書き入力する角度
が同一であると仮定して話を進めたが、同じでなくとも
よい。
【0108】一般に、手書き入力を行うウィンドウにお
いては、漢字の認識能力の面から、文字を入力すべき場
所を示す文字入力枠が表示されており、ユーザは、文字
入力枠の内部に手書き入力を行うようになっている。
【0109】そこで、図18に示すように、AP53
が、ウィンドウCを回転させずに、その中に表示する文
字入力枠1800を回転させて表示するようにすること
ができる。
【0110】文字入力枠1800の角度および表示位置
は、AP53が制御しており、任意に変更することが可
能である。
【0111】文字入力枠1800への入力座標は、画面
の座標系からウィンドウCの座標系に変換され、さら
に、AP53内の文字認識機能の座標系に変換されてか
ら、文字認識が行われる。これらの座標変換は、上述と
同様に行えばよい。
【0112】なお、上述した実施例においては、各種プ
ログラムがROM402に格納されているとしたが、F
407から読み込まれ、RAM403に格納されている
としてもよい。
【0113】また、上述した実施例においては、装置全
体を管理するOSの制御の元でAPが動作していたが、
APのみを管理する特定のプログラムの元でAPが動作
するようにし、APの表示が画面一杯に行われてもよ
い。その場合は、図18における文字入力枠1800を
ウィンドウと考え、それが任意の角度を持てばよい。
【0114】また、上述した実施例においては、ウィン
ドウの角度と同じ角度で表示データを表示するようにし
ていたが、ウィンドウのみを回転させ、表示データは回
転させないようにしてもよい。これは、例えば、ウィン
ドウを回転させることにより、隠れていた表示データの
内容を参照するような場合に有効である。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウィンドウの角度を回転させて表示することを可能とす
ることができる。そこで、例えば、手書き入力を行うと
きに、手書き文字を認識することが可能なプログラムに
より表示されているウィンドウを手書き入力しやすい角
度で表示することができ、また、表示内容を参照すると
きに、該表示内容が表示されているウィンドウを見やす
い角度で表示することができるようになる。従って、ユ
ーザは、無理な姿勢を要求されることがなく、疲れるこ
とも少なくなり、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る表示画面の例を示す説明図。
【図2】座標軸の原点を中心として図形を回転する様子
を示す説明図。
【図3】画面の座標系で図形を回転する様子を示す説明
図。
【図4】本実施例の情報処理装置の構成図。
【図5】ROMの内部構成図。
【図6】ウィンドウ管理テーブル群の構成図。
【図7】ウィンドウAが表示されている表示画面の例を
示す説明図。
【図8】ウィンドウAを表示したときのウィンドウ管理
テーブル群の内容を示す説明図。
【図9】ウィンドウA,Bが表示されているときのウィ
ンドウ管理テーブル群の内容を示す説明図。
【図10】ウィンドウA,Bが表示されている表示画面
の例を示す説明図。
【図11】ウィンドウA,B,Cが表示されているとき
のウィンドウ管理テーブル群の内容を示す説明図。
【図12】ウィンドウCを移動したときの表示画面の例
を示す説明図。
【図13】ウィンドウCを移動したときのウィンドウ管
理テーブル群の内容を示す説明図。
【図14】表示優先度を変更したときの表示画面の例を
示す説明図。
【図15】表示優先度を変更したときのウィンドウ管理
テーブル群の内容を示す説明図。
【図16】ウィンドウCを角度変更したときの表示画面
の例を示す説明図。
【図17】ウィンドウCを角度変更したときのウィンド
ウ管理テーブル群の内容を示す説明図。
【図18】文字入力枠を角度変更したときの画面表示画
面の例を示す説明図。
【符号の説明】
401…中央処理装置(CPU)、402…読み出し専
用メモリ(ROM)、403…書き込み可能メモリ(R
AM)、404…表示装置(LCD)、405…表示制
御装置(LCDC)、406…表示メモリ(VRA
M)、407…外部記憶装置(F)、408…ファイル
制御装置(FC)、409…キーボード(KB)、41
0…キーボード制御装置(KBC)、411…ポインテ
ィングデバイス(PD)、412…ポインティングデバ
イス制御装置(PDC)、413…システムバス、50
…管理プログラム(OS)、51〜53…応用プログラ
ム(AP)、100…表示画面、600,611,61
4,621…ポインタ、610…管理テーブル、61
2,622…ウィンドウ名、613…ウィンドウ情報、
620…管理テーブル、623…座標、1800…文字
入力枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 悟 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 安部井 大 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央処理装置と、記憶装置と、入力装置
    と、表示データを格納する表示メモリと、表示メモリの
    内容を表示する表示装置とを備え、複数のウィンドウを
    同時に表示装置に表示することが可能なマルチウィンド
    ウ技術を採用した情報処理装置において、 現在表示されているウィンドウの表示位置の座標,表示
    優先度,他のウィンドウと重なり合った部分を示す座標
    を含むウィンドウ管理情報を記憶装置に記憶させて持つ
    ことにより、ウィンドウを管理するウィンドウ管理手段
    と、上記ウィンドウ管理情報に基づいて定義される表示
    メモリの位置に、ウィンドウの表示データを格納するウ
    ィンドウ表示データ生成手段とを有しており、 上記ウィンドウ管理手段は、上記ウィンドウ管理情報と
    して、さらに、表示装置の表示画面の基準線に対するウ
    ィンドウの回転角度を持っており、 上記ウィンドウ表示データ生成手段は、ウィンドウの表
    示データに、上記回転角度を用いて座標変換を施してか
    ら、表示メモリに格納することを特徴とする情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報処理装置において、 上記ウィンドウ管理手段は、入力装置を介して外部から
    指示された回転角度に従って、上記ウィンドウ管理情報
    を変更し、 上記ウィンドウ表示データ生成手段は、変更されたウィ
    ンドウ管理情報に基づいて、ウィンドウの表示データ
    に、上記回転角度を用いて座標変換を施してから、表示
    メモリに格納することを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の情報処理装置にお
    いて、 上記表示装置の画面に対して外部から指示された座標を
    検出する座標検出手段と、上記座標検出手段により検出
    された座標を受付けることにより、データを入力するデ
    ータ入力手段とを備え、 上記データ入力手段は、上記座標検出手段により検出さ
    れた座標に、上記回転角度を用いて座標変換を施してか
    ら、受付けることを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の情報処理装置において、 上記入力装置は、上記表示装置の画面に対して座標を指
    示するための座標指示装置を備えたことを特徴とする情
    報処理装置。
  5. 【請求項5】中央処理装置と、記憶装置と、入力装置
    と、表示データを格納する表示メモリと、表示メモリの
    内容を表示する表示装置とを備え、複数のウィンドウを
    同時に表示装置に表示することが可能なマルチウィンド
    ウ技術を採用した情報処理装置において、 現在表示されているウィンドウの表示位置を示す座標,
    表示優先度,他のウィンドウと重なり合った部分を示す
    座標を含むウィンドウ管理情報を記憶装置に記憶させて
    持つことにより、ウィンドウを管理するウィンドウ管理
    手段と、上記ウィンドウ管理情報に基づいて定義される
    表示メモリの位置に、ウィンドウの表示データを格納す
    るウィンドウ表示データ生成手段とを有しており、 上記ウィンドウ管理手段は、上記ウィンドウ管理情報と
    して、さらに、表示装置の表示画面の基準線に対するウ
    ィンドウの回転角度を持っており、 上記ウィンドウ表示データ生成手段は、上記表示位置を
    示す座標に、上記回転角度を用いて座標変換を施してか
    ら、該座標が示す表示メモリの位置に、ウィンドウの表
    示データを格納することを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】中央処理装置と、記憶装置と、入力装置
    と、表示データを格納する表示メモリと、表示メモリの
    内容を表示する表示装置とを備え、複数のウィンドウを
    同時に表示装置に表示することが可能なマルチウィンド
    ウ技術を採用した情報処理装置において、 少なくとも1つのウィンドウについて、該ウィンドウの
    表示データに、予め決められた回転角度を用いて座標変
    換を施す座標変換機能と、座標変換が施された表示デー
    タを表示装置に表示する表示機能とを有することによ
    り、該ウィンドウの表示データを回転させて表示するこ
    とを特徴とする情報処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6397233B1 (en) 1995-11-22 2002-05-28 Fujitsu Limited Document processing apparatus and computer program product therefor
JP2003288142A (ja) * 2002-03-22 2003-10-10 Fuji Xerox Co Ltd グラフィック・オブジェクトの外観を変更するための方法及びグラフィカル・ユーザ・インタフェース(gui)
JP2009140223A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Canon Inc 画像表示装置、その制御方法、及びプログラム

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