JPH063561U - Ncドレッサ誤差補正装置 - Google Patents

Ncドレッサ誤差補正装置

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JPH063561U JP4789092U JP4789092U JPH063561U JP H063561 U JPH063561 U JP H063561U JP 4789092 U JP4789092 U JP 4789092U JP 4789092 U JP4789092 U JP 4789092U JP H063561 U JPH063561 U JP H063561U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熟練度を必要とせずにドレッサの先端部を常
時正規の位置に移動位置決めし、砥石を正確にドレッシ
ングすると共に機械稼動率,生産性の向上を図る。 【構成】 ドレッサの刃先部を所定位置にあるX,Y方
向の電気マイクロメータに当接係合せしめて前記刃先部
の誤差を検出し、その誤差値をNC装置のX,Y座標補
正回路部に入力し、誤差値相当分だけドレッサの移動量
を自動調整する。 【効果】 熟練度を要することなくドレッサの刃先部を
常時所定位置に位置決めし高精度のドレッシングが行わ
れると共に、機械稼動率,生産性の向上が図れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、NC装置により移動制御されるNCドレッサの刃先部の誤差を自動 的に検知し、その分だけ刃先部の移動量を補正するNCドリレッサ誤差補正装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、主軸台14および心押台15にセンタ支持されたワーク1 6は砥石台17に支持された砥石13により研削加工される。砥石13は、時間 と共に目詰まりし、その切れ味が低下する。そのため、時折砥石をドレッシング する必要があり、砥石13に係合するドレッサ7aが設置される。一般にドレッ サ7aはダイヤモンドホルダ8aと、その先端に固定されるダイヤモンド9aか らなり、ダイヤモンド9aの刃先部を砥石13に当接し、ドレッサ7aをX方向 およびY方向に移動してドレッシングを行う。ドレッサ7aの移動は手動による 場合もあるが、NC装置によるNCドレッサが一般的に採用される。NCドレッ サはNC装置の指令により、所定量だけX方向およびY方向にダイヤモンド9a をそれぞれ又は同期して自動的に移動するように構成されるものである。一方、 ドレッサ7aのダイヤモンド9aの刃先部はダイヤモンドホルダ8aに対して正 確に位置決め固定されることが必要である。その位置決めが不正確の場合には、 NC装置によりX,Y方向に所定の移動量だけ移動指令しても前記刃先部が正し い位置に移動しないため、砥石13を正確にドレッシングすることが出来ない。 そのため、図4および図5に示すようなダイヤモンド9aの位置決めのためのセ ッテング方法および微調整方法が従来より採用されている。
【0003】 図4に示すように、ダイヤモンド9a(図示では2個のダイヤモンド9aを使 用したドレッサ7aが示されている)はダイヤモンドホルダ8aの先端部に互い に直交して摺動可能に支持される。一方、ダイヤモンドホルダ8aにはブロック 18,19等を介してダイヤモンド9a,9aの基端部に当接係合するダイヤモ ンド調整ボルト20,21が螺着される。また、ダイヤモンドホルダ8aの先端 側の基準面22にはセッテングゲージ23がセッテングゲージクランプボルト3 1により固定される。セッテングゲージ23のゲージ面24,24にダイヤモン ド9a,9aの刃先部10a,10aが当接した状態で刃先部10a,10aは 基準面22から正規の位置に位置決めされる。すなわち、ダイヤモンド調整ボル ト20,21を回転し、ダイヤモンド9a,9aをセッテングゲージ23のゲー ジ面24,24側に移動させその先端部10a,10aをゲージ面24,24に 当接係合させることによりダイヤモンド9a,9aの位置調整が行われる。その 状態でダイヤモンドフランジボルト25でダイヤモンド9a,9aを固定するこ とにより調整作業が終了する。図5は図4のセッテングゲージ23により位置調 整されたダイヤモンド9aの刃先部10aの微調整方法を示すものである。それ ぞれのダイヤモンド9aの挿入されているダイヤモンドホルダ8aの基準面26 にダイヤルゲージホルダ27の基準面28を接触させ、ダイヤルゲージホルダ2 7に固持されるダイヤモンド位置設定用ダイヤルゲージ29の接触子30をダイ ヤモンド9aの刃先部10aに当て、ダイヤモンド調整ボルト20を回転しなが ら刃先部10aを所定位置に移動位置決めすることにより微調整が行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図4および図5に示したダイヤモンドのセッテング方法および微調整方法によ りドレッサ7aのダイヤモンド9aの位置調整は出来る。しかしながら前記した ようにそれ等の作業は面倒であり、かつ高度の熟練度を必要とする。一方、砥石 13は比較的高頻度にドレッシングして正しい形状にすると共に切れ味を保持す る必要がある。そのため、砥石13のドレッシング作業は高頻度に行われダイヤ モンド9aが摩耗し、前記したようなダイヤモンド9aのセッテングや微調整が 必要になる。その結果、機械稼動率を低下し、生産性を向上し得ない問題点が生 ずる。更に、前記したようにダイヤモンド9aのセッテングや微調整は高度の熟 練度を必要とし高精度の位置決めが困難な問題点もある。
【0005】 本考案は、以上の問題点を解決するもので、高度の熟練度を必要とせず、ダイ ヤモンドの摩耗等による誤差が自動的に補正され、ドレッサを正規の位置に高精 度に移動位置決めして砥石の正確なドレッシングが出来ると共に、機械稼動率お よび生産性を向上し得るNCドレッサ誤差補正装置を提供することを目的とする 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、NC装置によりX,Y方向に移動制 御されるドレッサで砥石をドレッシングするNCドレッサにおける誤差補正装置 において、原点位置から所定距離だけX,Y方向に移動したドレッサの刃先部に 当接係合すべくX方向およびY方向の所定位置に電気マイクロメータを配設する と共に、該電気マイクロメータによるX,Y方向の誤差分だけ前記NC装置のX およびY方向の移動量を補正するX,Y座標補正回路部を前記NC装置内に設け るようにしたNCドレッサ誤差補正装置をその手段とするものである。
【0007】
【作用】
NCドレッサをX方向およびY方向に所定量だけ移動し、そのダイヤモンドの 刃先部を電気マイクロメータに接触係合させる。前記刃先部に誤差がなければ電 気マイクロメータは零位置を表示する。誤差がある場合には、電気マイクロメー タの動きにより誤差値が電気的に把握される。その値がNC装置のX,Y座標補 正回路部に入力されるとNC装置はその誤差相当分だけNCドレッサのX,Y方 向の移動量を自動的に調整する。以上の動作によりNCドレッサは常に正しい位 置に位置決めされ、高精度、かつ迅速な砥石のドレッサが行われる。
【0008】
【実施例】
以下、一実施例を図面に基づき説明する。図1に示すように、本実施例では砥 石13をドレッシングするドレッサ7はダイヤモンドホルダ8とその先端部に装 着され90度の交角で配設される2個のダイヤモンド9,9とを有するものから なり、NC装置5によりX方向およびY方向に移動制御されるように構成される 。ダイヤモンド9,9の刃先部10,10の最先端を説明の都合上S1,S2とす る。ドレッサ7のダイヤモンド9,9のS1,S2の当接係合可能なX方向および Y方向の定位置にはX方向の電気マイクロメータ1a,1bおよびY方向の電気 マイクロメータ2がそれぞれ配設される。電気マイクロメータ1a,1bおよび 2には接触子3,3および4を有し、接触子3,3および4の移動量が電気的に 計測されるように形成される。説明の都合上、X方向の原点位置とX原点11で 表示し、Y方向の原点位置をY原点12で表示する。ダイヤモンド9,9のS1 ,S2はX原点11からL1,L2の位置にあり、X方向の電気マイクロメータ1 a,1bの自由状態における接触子3,3はX原点11からB1,B2にある。ま た、S1,S2はY原点12からM1,M2の位置にあり、Y方向の電気マイクロメ ータ2の自由状態における接触子4はY原点12からC1の位置にある。一方、 ドレッサ7をNC制御するNC装置5内にはX,Y座標補正回路部6が回路構成 される。X,Y座標補正回路部6は電気マイクロメータ1a,1b,2からの電 気信号によりその信号に見合う量だけX方向およびY方向の移動量を自動的に補 正するように構成されるものである。
【0009】 次に、本実施例の作用を説明する。図2に示すように、ダイヤモンド9の刃先 部10の先端部S1はX原点11からL1の位置にあり、Y原点12からM1の位 置にある。また、先端部S1の当接係合するX方向の電気マイクロメータ1aの 接触子3は自由状態でX原点11からB1の位置にあり、Y方向の電気マイクロ メータ2の接触子4は自由状態でY原点12からC1の位置にある。従って、ダ イヤモンド9に誤差がない場合には先端部S1をL1−B1=A1の値だけX方向に 移動しても接触子は移動せず、先端部S1をM1−C1=D1の値だけY方向に移動 しても接触子4は移動しない。しかしながら、刃先部10が摩耗等により正規の 位置からずれた場合には図示のようにドレッサ7をX方向に前記A1の値だけ移 動しても先端部S1が接触子3に当接せず更にδ1だけ移動しなければならない。 また、調整不良等により先端部S1が正規の位置より出っ張っている場合には、 先端部S1をA1だけ移動させるとδ1に相当する分だけ接触子3が移動する。す なわち、δ1の値がX方向の誤差として電気マイクロメータ1aにより検出され る。同様にY方向においてもY方向誤差η1が電気マイクロメータ2により検出 される。以上のように、ダイヤモンド9の先端部S1(S2も同じ)の正規の位置 からのずれ量がドレッサ7を電気マイクロメータ1a,2に係合させることによ り容易に、かつ正確に把握される。電気マイクロメータ1a,2により検出した 誤差δ1,η1はNC装置のXY座標補正回路部6に入力される。以上のことはも う一方のダイヤモンド9の先端部S2についても同様に行われる。誤差δ1,η1 等がX,Y座標補正回路部6に入力されるとNC装置5はX方向およびY方向に ドレッサ7を移動させる際に誤差δ1,η1等に相当する分だけ移動量を補正しな がらドレッサを動作する。以上により、ドレッサ7のダイヤモンド9のセット位 置が狂ったり先端部S1,S2が摩耗したりしても先端部S1,S2は常に正しい位 置に移動位置決めされる。その結果、砥石13は正確の形状にドレッシングされ る。
【0010】 本実施例においてドレッサ7を図示の形状のものとしたが、それに限定するも のではない。また、電気マイクロメータ1a,1b,2等の数,形状,配置等も 図示のものに限定しない。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、次のような効果が上げられる。 (1)ドレッサをX,Y方向に所定量だけ移動し、定位置に配設される電気マイ クロメータに当接係合するだけでX,Y方向の誤差が検出される。検出された誤 差値がNC装置に入力され、NC装置はドレッサをX,Y方向に前記誤差分だけ 移動量を補正しながら動作する。そのため、ドレッサは摩耗等があっても常時正 規の位置に位置決めされ、砥石が正確にドレッシングされる。 (2)ドレッサの誤差の測定に特に高度の熟練を必要としないため、誰でもが容 易に、かつ正確に誤差を検出することが出来る。 (3)従来のセッテング方法や微調整方法に較べてドレッサの誤差検出方法は極 めて容易であり、短時間に行われるため機械稼動率が向上し、その結果、生産上 の向上が図れる。 (4)電気マイクロメータは公知のもので容易に入手可能であり、XY座標補正 回路部の回路形成も容易に出来るため、容易に、かつ安価に実施出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体構成図である。
【図2】同実施例の作用を説明するための説明図であ
る。
【図3】ワークと砥石とドレッサとの関係を示す部分平
面図である。
【図4】従来のドレッサのセッテング方法を説明するた
めの軸断面図である。
【図5】従来のドレッサの微調整方法を説明するための
一部断面図である。
【符号の説明】 1a 電気マイクロメータ 1b 電気マイクロメータ 2 電気マイクロメータ 3 接触子 4 接触子 5 NC装置 6 X,Y座標補正回路部 7 ドレッサ 8 ダイヤモンドホルダ 9 ダイヤモンド 10 刃先部 11 X原点 12 Y原点 13 砥石 14 主軸台 15 心押台 16 ワーク 17 砥石台 23 セッテングゲージ 29 ダイヤモンド位置設定用ダイヤルゲージ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC装置によりX,Y方向に移動制御さ
    れるドレッサで砥石をドレッシングするNCドレッサに
    おける誤差補正装置において、原点位置から所定距離だ
    けX,Y方向に移動したドレッサの刃先部に当接係合す
    べくX方向およびY方向の所定位置に電気マイクロメー
    タを配設すると共に、該電気マイクロメータによるX,
    Y方向の誤差分だけ前記NC装置のXおよびY方向の移
    動量を補正するX,Y座標補正回路部を前記NC装置内
    に設けることを特徴とするNCドレッサ誤差補正装置。
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