JPH0635148A - ハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固形発色現像処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固形発色現像処理剤

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JPH0635148A
JPH0635148A JP18704092A JP18704092A JPH0635148A JP H0635148 A JPH0635148 A JP H0635148A JP 18704092 A JP18704092 A JP 18704092A JP 18704092 A JP18704092 A JP 18704092A JP H0635148 A JPH0635148 A JP H0635148A
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JP18704092A
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Shinsaku Nagaoka
晋作 長岡
Hiroshi Yoshimoto
博 吉本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 保存安定性が良好なハロゲン化銀写真感光材
料用錠剤状固形発色現像処理剤、補充液の濃度を増大し
得るハロゲン化銀写真感光材料用錠剤上固型発色現像処
理剤を提供する。 【構成】 下記一般式〔I〕又は〔II〕で表される化合
物又はその塩を少なくとも1種含有する。 〔式中、R1は置換又は未置換の炭素原子数1〜5のア
ルキル基を表し、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、スルホン酸基又は置換若しくは未置
換の炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料(以下、「感光材料」ともいう)の発色現像に使用
する錠剤状固形処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ハロゲ
ン化銀写真感光材料は、露光後、現像、脱銀、洗浄、安
定化等の工程により処理される。現像処理には白黒現像
液、カラー現像液、脱銀処理には漂白液、漂白定着液、
定着液、洗浄処理には水道水またはイオン交換水、安定
化処理には安定液がそれぞれ使用される。各処理液は通
常30〜40℃に温度調節され、感光材料はこれらの処理液
中に浸漬され処理される。
【0003】このような処理は、通常、自動現像機(以
下、自現機と称することもある)により、感光材料を上
記処理液を収納した処理槽間を順次搬送させることによ
って行われる。
【0004】この場合、処理槽内の処理液の活性度を一
定に保つために各処理液の補充液を補充する方法が一般
的に用いられる。
【0005】具体的には、補充用タンクから補充液を適
時処理槽内に供給しつつ処理作業を行う。
【0006】この場合、補充用タンクに貯蔵される補充
液自身は別の場所で作製され、必要に応じて補充用タン
ク内に供給されるのが普通であり、その作製に当たって
は従来から次のような手作業的な方法がとられている。
【0007】すなわち、ハロゲン化銀写真感光材料用処
理剤(以下、「写真処理剤」と称することもある)は粉
末状あるいは液体状でユーザーに供給されており、使用
に当っては粉末の場合は一定量の水に溶解することによ
り調液され、また、液体の場合も濃縮されているため一
定量に希釈混合溶解して用いられる。
【0008】近年、ミニラボの普及によりますます装置
の小型化、省スペースおよびメンテナンスフリーがのぞ
まれており、このようなことから上記問題を革新的に解
決することが要望されている。
【0009】また、ヨーロッパ、アメリカを中心にして
環境保全、省資源化が強く望まれており、写真関係では
処理剤のポリ容器が特に問題になっている。すなわち、
ポリ容器はコストが安く貯蔵や搬送に便利であり耐薬品
性にも優れているものの、空になった容器は産業廃棄物
として廃棄され埋め立てられるか、あるいは焼却される
ことになる。しかし、ポリ容器は生分解性がほとんどな
く埋め立てても半永久的に蓄積され、焼却した場合には
有害ガスや炭酸ガスが大量に発生し、公害の発生や地球
温暖化の一因になるという問題がある。また、ユーザー
に対してもポリ容器が山積みされ、もともと狭い作業ス
ペースをさらに狭くしてしまう問題等が指摘されてい
る。
【0010】上記問題の解決のために従来より様々な提
案がなされている。
【0011】例えば、液剤をなくしポリ容器を不要にす
るという観点から、現像成分をマイクロカプセルで包む
技術が特開昭58-11032号公報に開示されている。しかし
ながら、この方法では不溶性物質が生成しやすく、フィ
ルターの目詰まりを起こしたり、感光材料に付着して現
像性や処理性に影響を与えることがあるという欠点を有
している。また、特開昭51-61837号公報には崩壊剤を含
有した写真用錠剤が開示されているが、この錠剤は溶解
性が十分でなく溶解するのに時間がかかり、備え付けの
補充タンク等で撹はん、溶解する作業が必須になる欠点
がある。一方、特開平2-109042号、同2-109043号、同3-
39735号及び同3-39739号公報にはある平均粒径をもった
顆粒化された写真用処理剤を用いる方法が開示されてい
る。しかしながら、この方法は溶解性には優れているも
のの錠剤に比べ微粉の発生が多く取扱い性に劣る。さら
に、このような錠剤、顆粒のもとに保存した場合の安定
性に欠け、使用時における処理性能が一定にならない等
の問題がある。
【0012】溶解作業を不要にする別の方法としては、
特開平3-11344号公報に各単位容器よりパーツ剤(パー
ト剤ともいう。)の混合比率に応じた量のパーツ剤を押
し出し、この押し出されたパーツ剤を所定の濃度に希釈
することにより精度良く調整、供給する技術が開示され
ているが、確かに溶解作業は少なくなるかまたはフリー
化が可能であるが、パーツ剤を押し出すための装置、ノ
ズル、供給装置等の設備が必要である、装置の維持管理
が大変であり、処理剤の安定性も悪いという欠点があ
る。
【0013】また、近年、地球環境保全並びに経済的理
由から低補充処理が望まれている。しかしながら、低補
充処理を行う際にはいくつもの欠点があることが判って
きた。
【0014】その一つは、補充液の溶解度が処理液の活
性度(処理液性能)を決めており、補充液の溶解限度を
越す濃度を得ることができない点にある。さらに、近
年、迅速処理のニーズが高くなってきており、ますます
補充液の溶解度を越して必要な活性度を得る方法が望ま
れている。また、別の問題として、低補充化により補充
タンク内での補充液の滞留時間が長くなり、補充タンク
内での酸化による性能劣化が無視し得ない事態が起こっ
てきており、さらに、近年の低処理量のミニラボやさら
に規模の小さなミニラボ(マイクロラボ)の増加によ
り、上記内容は非常に大きな問題となってきている。
【0015】そこで、本発明の目的は、第1に、溶解性
が良好な固形発色現像処理剤を提供することである。第
2に、微粉が発生せず取り扱い性が良好な固形発色現像
処理剤を提供することである。第3に、保存安定性が良
好な固形発色現像処理剤を提供することである。第4
に、処理装置の維持管理を容易なものとなし得る発色現
像処理剤を提供することである。第5に、低補充処理を
可能とする発色現像処理剤を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
する本発明の構成は、下記一般式〔I〕又は〔II〕で表
される化合物又はその塩を少なくとも1種含有するハロ
ゲン化銀写真感光材料用錠剤状固型発色現像処理剤であ
る。
【0017】
【化2】
【0018】式中、R1は置換又は未置換の炭素原子数
1〜5のアルキル基を表し、R2、R3及びR4はそれぞ
れ水素原子、ハロゲン原子、スルホン酸基又は置換若し
くは未置換の炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。
【0019】以下、本発明を詳細に説明する。
【0020】本発明の発色現像処理剤は、その使用目的
から一般に発色現像主薬、保恒剤、及びアルカリ剤とい
う名称で知られる化合物を含有することが必要であり、
発色現像主薬、保恒剤、及びアルカリ剤には、最終的に
固形状の処理剤を得ることができるものならばどんなも
のでも使用できる。
【0021】前記一般式〔I〕で示される化合物の具体
例としては、1,2-ジヒドロキシエチリデン-1,1-ジホス
ホン酸、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、
1-ヒドロキシプロピリデン-1,1-ジホスホン酸等があ
り、これらの1種または2種以上を用いてもよい。本発
明で特に好ましい化合物は、1-ヒドロキシエチリデン-
1,1-ジホスホン酸であり、ナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩として用いてもよ
い。
【0022】前記一般式〔II〕で示される化合物の具体
例としては、1,2-ジヒドロキシベンゼン、4-イソプロピ
ル-1,2-ジヒドロキシベンゼン、1,2-ジヒドロキシベン
ゼン-3,5-ジスルホン酸、1,2-ジヒドロキシベンゼン-3.
5,6-トリスルホン酸、1,2,3-トリヒドロキシベンゼン、
1,2,3,-トリヒドロキシベンゼン-5-カルボキシメチルエ
ステル、1,2,3-トリヒドロキシベンゼン-5-カルボキシ-
n-ブチルエステル、5-t-ブチル-1,2,3-トリヒドロキシ
ベンゼン等があり、これらの1種または2種以上を用い
てもよい。本発明で特に好ましい化合物は、1,2-ジヒド
ロキシベンゼン-3,5-ジスルホン酸、1,2-ジヒドロキシ
ベンゼン-3,5,6-トリスルホン酸であり、ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩として用いてもよ
い。
【0023】本発明を構成する固形処理剤は、ペースト
状、粉末状及び顆粒状のいずれでもなく、一般的に錠剤
として知られる形状であることが本発明の効果を十分に
発現するために必要である。錠剤化する方法は、一般に
知られている方法が利用できる。
【0024】また、本発明の錠剤の特性として、嵩密度
が1.0〜3.5g/cm3であることが好ましく、より好ましく
は1.3〜1.9g/cm3である。すなわち、嵩密度が低すぎる
と錠剤の強度が弱く、破損、欠け等が起きやすくなり取
扱い性が劣る。逆に嵩密度が高すぎると錠剤の溶解速度
が遅くなり特別な溶解促進手段が必要になる。
【0025】本発明の構成要件により、安定性に優れた
固形処理剤を得ることができ、低補充量、低補充量適性
に優れた処理剤を得ることができる。
【0026】本発明の錠剤状固形処理剤を自現機に投入
する方法には、以下の方式が考えられる。
【0027】(投入方式1)錠剤状固形処理剤を補充量
に該当する量を何らかの機械的手段を用いて、直接処理
液に添加する。例えば、処理槽そのものやそれに連結し
たフィルター槽、処理液循環経路等に添加する。
【0028】(投入方式2)錠剤状固形処理剤を補充量
に該当する量を何らかの機械的手段を用いて、処理液の
オーバーフロー液の一部に添加し再び処理槽に戻す。
【0029】(投入方式3)錠剤状固形処理剤を補充量
に該当する量と適量の水とを何らかの機械的手段を用い
て混合した後、直接処理液に速やかに添加する。また
は、混合後オーバーフロー液の一部に添加し処理槽に戻
す。これらの場合、混合された処理剤は完全に溶解して
いる必要はなく、添加可能な状態でありさえすれば良
い。例えば、スラリー状であっても良い。
【0030】これらの3つの投入方式のうち最も好まし
い投入方式は方式1であり、次に好ましい投入方式は方
式2である。すなわち、方式3は、錠剤を水といったん
混合しなければならずそのための混合装置が必要であ
り、また不溶物が残れば投入装置への負荷が大きくな
る。このため方式3は他の2つに比べ装置コストが高く
なる。方式2は、オーバーフロー液を用いるため余分の
配管が必要となる。
【0031】投入装置の一例を図1に示す。
【0032】図1は、固形発色現像処理剤の投入装置の
一例を示す概略説明図である。同図において、1は発色
現像を行うメイン処理タンク、2は固形発色現像補充剤
の溶解部であるサブタンク、3は固形発色現像補充剤の
投入装置である。
【0033】自動現像機の感光材料挿入口に設けた図示
しない感光材料面積検出センサの信号を受けて、制御部
(不図示)が働き、補充用固形処理剤供給ステッピング
モータ11が作動すると、それに直結して、補充用固形処
理剤供給用押し出しプランジャー12のラック12Aに噛合
う駆動用ピニオン13が1ステップ即ち、処理剤の厚みの
ピッチ長さPだけ前記ラック12Aを有すプランジャー12
を上昇させ、該処理剤14の供給トレー本体15内の最上部
の固形処理剤14Aが投入落下位置に待機されるようにな
り、供給トレー本体15に収納された補充用の固形処理剤
14をサブタンク2内の濾過装置18の内部に1個投入する
準備が完了する。
【0034】このように最上部で待機している固形処理
剤14Aは、ピストン摺動台20上を水平に往復動するプラ
ンジャー22の往動によってサブタンク2の上部のガイド
プレート2Aと天井カバー2Bによって形成されるトン
ネル内を横方向にスライドしてサブタンク2の濾過装置
18の液面上に落下してゆくようにしてある。プランジャ
ー22はその一部にきられているラック22Aがステッピン
グモータ23に直結したピニオン25と噛合っていて、指令
信号により前記ステッピングモータ23が始動することに
よって往復動の作動がなされる。
【0035】往動で固形処理剤14Aをサブタンク2内に
投入し終ったら、ステッピングモータ23が逆回転してプ
ランジャー22は復動してもとの位置に戻って次の指令信
号が来るまで待機する。また指令信号が複数の固形処理
剤の供給を指示する場合があるが、そのときは上述の作
動を所定回数繰返すことになる。補給された補充用固形
処理剤14は除々に溶解し、循環ポンプ30によりメイン処
理タンク1中に供給される。尚、循環ポンプ30によりメ
イン処理タンク1とサブタンク2とを循環する処理液31
の循環流の全部又は大部分をサブタンク2内の濾過装置
18を直接通過するように構成すれば、補充用固形処理剤
14の溶解性がより高まることとなる。図1において、32
は補充水補給装置、32aは水タンク、32bはポンプ、33
は温調ヒーター、34はメイン処理タンク1とサブタンク
2とを連絡する連通管、35は処理ラック、36はオーバー
フロー口である。
【0036】ここに、投入装置3の供給トレー本体15は
四方の垂直壁に囲まれ下部からプランジャー12が上下往
復動を行うようにしてある。そして、このように固形処
理剤14は供給トレー内で、殆んど密閉された状態で保護
され、更に最上部の固形処理剤14Aも前述のようにトン
ネル内をサブタンク20へとほぼ密閉された状態で押し出
されるので、各処理液のはね返りの影響を受けて汚染さ
れてしまうことがない。
【0037】さらに、供給トレー本体15内へは吸気口40
より、図示しない除湿機から発生する乾燥空気が送り込
まれることにより固形処理剤14の乾燥を行うようにして
あるので、固形処理剤14の湿気による変質を極度に減少
することができる。
【0038】尚、供給トレー本体15を通った空気は排気
口41より排気される。
【0039】ここで、送り込む乾燥空気の量は、供給ト
レー本体15内の湿度を計測し調整することが可能であ
る。
【0040】感光材料面積検出センサの信号を受けて、
制御部が働き、補充用固形処理剤補給用ステッピングモ
ータ11、23及びそれによって駆動されるピニオン13,25
に、それによって直線移動するラック12Aをもつプラン
ジャー12とラック22Aをもつプランジャー22とが作動
し、補充用固形処理剤14を補給すると同時にポンプ32b
が作動し、補充水補給装置32から調液用補充水が補給さ
れる。
【0041】
【実施例】以下、実施例で本発明を説明する。
【0042】実施例1 本発明の錠剤状固形処理剤を以下の方法で作成した。
【0043】1)カラーネガ用発色現像補充用錠剤 操作(1) 現像主薬のCD−4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-
ヒドロキシエチルアニリン硫酸塩〕120gを空気ジェット
微粉砕機中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この
微粉末を市販の流動層噴霧造粒機中で室温にて約7分
間、5.0mlの水を噴霧することより造粒した後、造粒物
を63℃で8分間乾燥する。次に造粒物を真空中で40℃に
て2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0044】操作(2) 硫酸ヒドロキシルアミン(HAS)60gを操作(1)と
同様にして粉砕、造粒する。水の噴霧量は2.6mlとし、
造粒後、60℃で7分間乾燥する。次に造粒物を真空中で
40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去
する。
【0045】操作(3) 1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸二ナトリウム58
g、亜硫酸ナトリウム70g、炭酸カリウム618g、炭酸水素
ナトリウム30g、臭化ナトリウム6g、ジエチレントリア
ミン5酢酸40gを(1)と同様に粉砕した後、市販の混
合機で均一に混合する。次に(1)と同様にして、水の
噴霧量を200mlにして造粒を行う。造粒後、造粒物を70
℃で15分間乾燥し、次に造粒物を真空中で40℃にて2時
間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0046】操作(4) 上記操作(1)〜(3)で調製した造粒物25℃、相対湿
度40%以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均
一に混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレスト
コレクト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充
填量を12.0gにして圧縮打錠を行い、必要量のカラーネ
ガ用発色現像補充用錠剤を作成した。
【0047】2)カラーペーパー用発色現像補充用錠剤 操作(A) 現像主薬のCD−3〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-
(β-メタンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩〕1
00gを空気ジェット微砕機中で平均粒径10μmになるまで
粉砕する。この微粉末を市販の流動層噴霧造粒機中で室
温にて約5分間、4.5mlの水を噴霧することより造粒し
た後、造粒物を60℃で8分間乾燥する。次に造粒物を真
空中で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全
に除去する。
【0048】操作(B) ジエチルヒドロキシルアミン・シュウ酸塩(DEHA
O)185gを操作(A)と同様にして粉砕、造粒する。水
の噴霧量は3.0mlとし、造粒後、50℃で10分間乾燥す
る。次に造粒物を真空中で40℃にて2時間乾燥して造粒
物の水分をほぼ完全に除去する。
【0049】操作(C) チノパールSFP(チバガイギー社製)30.0g、亜硫酸
ナトリウム3.7g、炭酸カリウム500g、臭化カリウム0.3
g、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸二ナトリ
ウム25g、p-トルエンスルホン酸ナトリウム100g、水酸
化カリウム200gを(A)と同様に粉砕した後、市販の混
合機で均一に混合する。次に(A)と同様にして、水噴
霧量を200mlにして造粒を行う。造粒後、造粒物を70℃
で15分間乾燥し、次に造粒物を真空中で40℃にて2時間
乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0050】操作(D) 上記操作(A)〜(C)で調製した造粒物を25℃、相対
湿度40%以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間
均一に混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレス
トコレクト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの
充填量を9.00gにして圧縮打錠を行い、必要量のカラー
ペーパー用発色現像補充用錠剤を作成した。
【0051】1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン
酸二ナトリウム(HEDP・2Na)のかわりに、1,2-ジ
ヒドロキシベンゼン-3,5-ジスルホン酸二ナトリウム
(DHBDS・2Na)、エチレンジアミン四酢酸二ナト
リウム(EDTA・2Na)、1,3-プロパンジアミン四酢
酸二ナトリウム(PDTA・2Na)、ニトリロ三酢酸三
ナトリウム(NTA・3Na)、イミノ二酢酸二ナトリウ
ム(IDA・2Na)、ヘキサメタリン酸ナトリウム(H
MPNa)をそれぞれ同量用いた試料も同様にして作成
した。
【0052】このようにして作成した錠剤を低密度ポリ
エチレン袋に封入し、温度40℃、相対湿度40%の条件下
で保存し、外見の変化、含有成分の変化等を評価した。
【0053】比較として、処理剤を構成する各成分をV
コン等を用いて均一に混合した粉末剤及び造粒混合した
顆粒剤を同時に評価した。
【0054】カラーネガ用発色現像補充剤錠剤の保存2
カ月後の着色、HASの残存%及びCD−4の残存%を
表1に、カラーペーパー用発色現像補充剤の保存3週間
後の着色、DEHAOの残存%及びCD−3の残存%を
表2に示す。
【0055】表1及び表2中の−は着色が全く見られな
い状態、+は一部に着色が見られる状態、++は着色状態
がかなりひどい状態を表す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】この結果から、本発明の錠剤状固形処理剤
は保存性に優れていることが明らかである。
【0059】実施例2 実施例1のHEDP・2Na、DHBDS・2Naのかわりに
HEDP・2K、DHBDS・2Kを用いた他は実施例1
と同様な実験を行った結果、実施例1とほとんど同じ結
果を得た。
【0060】実施例3 実施例1と同じ素材を用いて、錠剤の嵩密度を表3に示
す値になるように打錠機の打錠圧を適度にコントロール
した以外は実施例1と同様の方法でカラーフィルム用発
色現像補充剤を作成した。
【0061】これらの錠剤の強度を評価するとともに、
錠剤1錠を水1lを満たしたビーカーに投入し、錠剤が
完全に溶解するまでの時間を測定した。強度試験は、作
成した錠剤を2メートルの高さよりコンクリート床面に
落下させる試験を行い、破損が発生するか否かで評価し
た。
【0062】表中の×は大きく割れたこと、△は一部に
欠けが発生したこと、○は全く異常が見られなかったこ
とを表す。結果を表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】表3から嵩密度が1.0〜3.5g/cm3であれば
強度、溶解速度ともに良好であり、より好ましい嵩密度
は1.3〜1.9g/cm3であることがわかる。
【0065】実施例4 以下の方法で現像処理を行った。
【0066】使用した処理剤として、カラーフィルム用
発色現像補充剤、カラーペーパー用発色現像補充剤像に
は、実施例1と同様の方法で作成した錠剤を使用した。
他の処理剤には、コニカ(株)製CNK−4−52、CP
K−2−20の該当品を用いた。感光材料には、コニカ
(株)製のカラーフィルムXG−400、カラーペーパー
としてQAペーパーTypeA5を使用した。自現機には、
図1に示した錠剤投入装置を搭載した実験機を使用し
た。比較として、従来の処理剤を用いて同じように現像
処理を行った。フィルム自現機の発色現像処理槽の容量
は、20lであり、ペーパー自現機の発色現像処理槽の容
量は、5lであった。
【0067】なお、液剤用の補充タンクには容量が10l
であり、開口面積が20cm2/lのものを使用し、ランニ
ング処理は2ラウンドまで行った。以下の表中の濃度差
が小さいほど処理安定性に優れることを示す。
【0068】カラーフィルムの処理結果を表4に、カラ
ーペーパーの処理結果を表5に示す。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】表4及び表5から、本発明の固形処理剤は
従来の処理剤に比べ、低補充量処理、低処理量処理の場
合の処理安定性に優れていることがわかる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、下記〜の効果が得
られる。
【0073】溶解性が良好な固形発色現像処理剤が得
られる 微粉が発生せず取り扱い性が良好な固形発色現像処理
剤が得られる 保存安定性が良好な固形発色現像処理剤が得られる 処理装置の維持管理を容易なものとなし得る発色現像
処理剤が得られる 補充液の濃度を増大し得る発色現像処理剤が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法に用いられる固形発色現像処
理剤の投入装置の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 メイン処理タンク 2 サブタンク 3 投入装置 14 固形処理剤 18 濾過装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕又は〔II〕で表される
    化合物又はその塩を少なくとも1種含有することを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固形発色現像
    処理剤。 【化1】 〔式中、R1は置換又は未置換の炭素原子数1〜5のア
    ルキル基を表し、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子、スルホン酸基又は置換若しくは未置
    換の炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。〕
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