JPH0619103A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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Publication number
JPH0619103A
JPH0619103A JP20064392A JP20064392A JPH0619103A JP H0619103 A JPH0619103 A JP H0619103A JP 20064392 A JP20064392 A JP 20064392A JP 20064392 A JP20064392 A JP 20064392A JP H0619103 A JPH0619103 A JP H0619103A
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JP
Japan
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processing
silver halide
solution
halide photographic
section
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Application number
JP20064392A
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English (en)
Inventor
Moeko Hagiwara
茂枝子 萩原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、第1に手作業による溶解作業をフリ
ー化することでラボ作業の省力化を計ること、第2にプ
ラスチックボトルを実質的に使用しないか、または低減
させる低公害化技術の提供、第3に補充液の劣化が少な
く、安定した処理を可能ならしめる自動現像機の提供を
目的とする。 【構成】本発明にかかるハロゲン化銀写真感光材料用自
動現像機はハロゲン化銀カラー写真感光材料を処理する
処理部と、作成する補充液が対応する処理液の容積の1
/5以下であり、作成する発色現像補充液が対応する発
色現像処理部中の処理液の容積の1/10以下である補
充液作成部と、錠剤、顆粒状、粉末状又はこれらのもの
を水溶性のフィルムで被覆した固形処理剤の収納部と、
溶解水収納部と、固形処理剤及び溶解水を自動的に補充
液作成部に供給する供給手段と、作成された補充液が処
理部に供給される機構を有することなどを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用自動現像機に関し、詳しくは手作業による溶解作業
をフリー化することで省力化を計り、プラスチックボト
ルを実質的に使用しない低公害化技術を提供するハロゲ
ン化銀写真感光材料用自動現像機に関する。
【0002】
【発明の背景】 ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光
材料あるいは写真材料ないし感材と称することもある)
は、露光後、現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により
処理される。現像には、黒白現像液、カラー現像液、脱
銀処理には、漂白液、漂白定着液、定着液、洗浄には水
道水、又はイオン交換水、安定化処理には安定液がそれ
ぞれ使用される。各処理液は通常30〜40℃に温度調
節され、感光材料はこれらの処理液中に浸漬され処理さ
れる。
【0003】この様な処理は通常、自動現像機(以下、
自現機と称することもある)等により、上記の処理液を
収納した処理槽間を順次搬送させることによって行われ
る。
【0004】この様な場合には、従来、処理槽内の処理
液の活性度を一定に保つために各処理液の補充液を補充
する方法が採られている。
【0005】具体的には、補充用タンクから補充液を適
時処理槽内に供給しつつ処理作業を行うようにしてい
る。
【0006】この場合、補充タンクに貯留される補充液
自体は別の場所で作成され、必要に応じて補充用タンク
内に供給されるのが普通であり、その作成に当っては従
来から次の様な手作業的な方法が採られている。
【0007】すなわち、ハロゲン化銀写真感光材料処理
剤(以下、写真処理剤と称することもある)は粉末或い
は濃厚液でユーザーに供給されており、使用に当って
は、粉末の場合は一定量の水に溶解することにより調整
され、又、濃厚液の場合は水で一定量に希釈、混合、溶
解して用いられる。
【0008】最近、ヨーロッパ、北アメリカを中心にし
て環境保全、省資源が強く望まれており、写真関係では
前述の濃厚処理液を収容する包装剤材料(以下、包材と
称することもある)、特にポリ容器が問題となってい
る。すなわち、写真処理剤用のポリ容器はコストが安く
貯蔵や輸送にも便利で耐薬品性に優れているものの、使
用済み容器は産業廃棄物として埋め立てられるかそのま
ま廃棄或は焼却される。
【0009】ポリ容器は生分解性がほとんど無く半永久
的に蓄積され、また焼却された場合は大量に炭酸ガスを
発生し、大気の温暖化等環境悪化の一因になるという問
題がある。さらに自現機ユーザー側の問題点として作業
スペースの狭いところにポリ容器が大量に山積みされ、
さらにスペースを狭くしている等の問題点が指摘されて
いる。
【0010】上記問題点の解決のためにこれまで様々な
提案がなされている。
【0011】例えば、特開昭58−11032号公報に
は現像成分をマイクロカプセルで包む技術が、又、特開
平2−109042号、同2−109043号、同3−
39735号及び同3−39739号公報には顆粒化さ
れた写真用処理剤を用いる方法が、さらに特開昭51−
61837号には崩壊剤を含有する写真処理用錠剤が開
示されている。しかしながら、上記の方法は不溶性物質
が生成し易く、自動現像機処理槽内のフィルターの目詰
まりを起こしたり、処理中の感光材料に付着して現像性
等の処理性に悪影響を与える等の問題点がある。
【0012】さらに前記公報記載の錠剤型処理剤は発色
現像剤及び漂白定着剤がパーツ剤(パート剤とも言う)
になっており、これら錠剤は使用する際に備えつけの補
充タンク等で撹拌、溶解作業が必須であり、また溶解に
時間がかかること、作業時の誤溶解等の問題点がある。
そこで、本発明者は、誤溶解を防止するためパート剤成
分を一つの混合成分として錠剤型処理剤とすることを検
討したところ、得られた錠剤は1処理1剤となるため誤
溶解の防止には効果があるものの、依然溶解性が悪くさ
らに錠剤の保存性も充分でないことが判った。
【0013】溶解作業を不要にする方法としては、特開
平3−11344号公報に各単位容器よりパーツ剤の混
合比率に応じた量のパーツ剤を変化可能な容器より押し
出しこの押し出されたパーツ剤で所定の濃度に希釈する
ことにより精度良く調整、供給する技術が開示されてい
る。
【0014】しかしこの方法では、各パーツ剤が現在市
場で使われている濃縮水溶液であり、確かに溶解作業は
簡易になるが、パーツ剤を押し出すための装置、ノズ
ル、供給装置等の設備が必要になり、装置の維持、管理
が大変であり、また処理剤の安定性も悪いという欠点が
ある。
【0015】またパーツ剤が濃縮水溶液であるため、各
補充液を作成するためのパーツ剤を1剤化するのが困難
である。1液化すると溶解性が下がり、析出、沈殿が発
生し、均一なパーツ剤とならず、また濃厚な状態で混合
させるため、保存性が極端に悪化してしまう。
【0016】更にこの方法では、パーツ剤が液体である
ため、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどで形成された
容器を必要とし、ポリ容器フリーとはならない。
【0017】そこで、溶解作業フリー及びポリ容器フリ
ーの両者を同時に解決できる技術が強く要望されてい
る。
【0018】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、第1に手作業
による溶解作業をフリー化することでラボ作業の省力化
を計ることであり、第2にプラスチックボトルを実質的
に使用しないか、または低減させる低公害化技術を提供
することにあり、第3に、補充液の劣化が少なく、安定
した処理を可能ならしめる自動現像機の提供にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機は、ハ
ロゲン化銀写真感光材料を連続処理する自動現像機にお
いて、該自動現像機が、ハロゲン化銀写真感光材料を
処理する処理部と、前記処理部に収納される処理液の
補充液を作成する補充液作成部と、前記補充液を作成
するための固形処理剤の収納部と、前記補充液を作成
するための固形処理剤の溶解水を収納する溶解水収納部
と、前記固形処理剤及び前記溶解水を自動的に前記補
充液作成部に供給する供給手段を有し、ハロゲン化銀写
真感光材料の処理に応じて一定量の前記固形処理剤と前
記溶解水とが前記補充液作成部に送られ、混合されて補
充液が作成された後、前記処理部に供給される機構を有
することを特徴とする。
【0020】好ましい態様としては、前記固形処理剤
が、錠剤、顆粒状、粉末状又はこれらのものを水溶性の
フィルムで被覆したものであることである。
【0021】また他の好ましい態様としては、前記補充
液作成部中で作成される補充液の容積が対応する前記処
理部中の処理液の容積の1/5以下であることであり、
さらに好ましくは前記補充液作成部中で作成される発色
現像補充液の容積が対応する前記発色現像処理部中の処
理液の容積の1/10以下であることである。
【0022】さらに好ましい態様としては、前記ハロゲ
ン化銀写真感光材料が、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料であることである。
【0023】即ち、本発明の自動現像機において、ハロ
ゲン化銀写真感光材料の処理に応じて一定量の固形処理
剤と溶解水とが補充液作成部に送られ、混合されて補充
液が作成された後、前記処理部に供給される機構を有す
るため、溶解作業が不要となり、作業効率が大幅に改善
される。
【0024】また補充タンクやポンプ類を少なくするこ
とが可能で、自動現像機のコンパクト化がはかれる。し
かも大容量の補充液を長期に補充タンク中に貯留させる
ことがないため、処理液の劣化、蒸発による成分変動を
防止できる。
【0025】さらに固形処理剤が、錠剤、顆粒状、粉末
状あるいはこれらのものを水溶性のフィルムで被覆した
ものであることによって、即ち実質的に固体状であるこ
とによって、作業中にパーツ剤が飛散して、人体(特に
手)や衣服、周辺機器に付着したり、汚染したりするこ
ともなく、またプラスチックボトルを使用しなくても済
むという環境適合性のある処理剤を供給することが可能
となる。
【0026】他の利点としては、固体状であることで処
理剤としての保存性が飛躍的に高まる点がある。
【0027】本発明に用いられる固形処理剤とういうの
は、形態として固体状をなしているものの総称であり、
当該固形処理剤には、錠剤状、顆粒状、粉剤状等の単体
のみならず、上記の単体を水溶性のフィルムで包装した
処理剤、上記の単体を水溶性樹脂でカプセル化した処理
剤、又は少量の溶剤や水などの分散剤により分散又は溶
解した処理剤を水溶性フィルム包装したものや水溶性樹
脂でカプセル化したものも含む。
【0028】中でも好ましいのは、錠剤状、顆粒状、粉
剤状の単体あるいはこれらの単体を水溶性のフィルムで
包装した処理剤であり、より好ましくは錠剤状、顆粒状
の単体あるいはこれらの単体を水溶性のフィルムで包装
した処理剤であり、最も好ましくは錠剤状の単体あるい
はこれらの単体を水溶性のフィルムで包装した処理剤で
ある。
【0029】処理剤を錠剤状とする方法としては、例え
ば、特開昭51−61837号、同54−155038
号、同52−88025号、英国特許1213808号
等の明細書に記載される一般的な方法が採用でき、更
に、顆粒状にするには、例えば特開平2−109042
号、同2−109043号、同3−39735号及び同
3−39739号等の明細書に記載される一般的な方
法、更にまた、粉末状にするには、例えば、特開昭54
−133332号、英国特許725892号、同729
862号及びドイツ特許3733861号等の明細書に
記載されるが如き一般的な方法が利用できる。
【0030】錠剤化するには、直接に打錠してもよい
し、造粒後に打錠して錠剤としてもよいが溶解性を考慮
すると、造粒後打錠の方が好ましい。
【0031】上記した処理錠剤の嵩密度は、その溶解性
の観点からすると、1.0〜2.5g/cmが好まし
く、特に1.1〜2.2g/cmのものが好適に用い
られる。
【0032】また本発明において、前記補充液作成部に
て作成された補充液は、直ちに処理部に供給される場合
と何回かに分割され処理部に供給される場合があるが、
補充液の保存性、機器の構造、供給ソフトの面から、作
成された補充液は直ちに処理部に供給されるのが好まし
い。
【0033】また補充液にて1回当たり作成される補充
液の容積は、処理タンク中の濃度ハンチング幅および補
充液の経時劣化を考慮に入れると、処理部の容積の1/
5以下が好ましい。特に発色現像処理部では、濃度ハン
チングの影響が大きく、また補充液の劣化の影響も大き
いため、補充液作成部にて1回当たり作成される補充液
の容積は発色現像処理部中の処理液の容積の1/10以
下が好ましい。
【0034】溶解水は水道水、イオン交換水、防バイ剤
を含む水などが使用される。該溶解水は補充液作成部に
供給されるが、より好ましくは溶解性を向上させる目的
で一端処理部での処理温度に近い温度までヒートアップ
することが好ましい。
【0035】ヒートアップの方法としてはヒーターを使
用する他、供給供給ホースを処理タンク中に導くなどの
方法がある。
【0036】また補充液作成部では固形処理剤の溶解性
を向上させるために、攪拌装置を使用することが好まし
い。
【0037】
【実施例】以下、本発明のハロゲン化銀写真感光材料用
自動現像機を実施例により説明する。
【0038】図1は本発明のハロゲン化銀写真感光材料
用自動現像機の一例を示す要部断面説明図、図2はシス
テムの構成の一例を示す説明図、図3は本発明のハロゲ
ン化銀写真感光材料用自動現像機の他の例を示す概略斜
視図である。
【0039】図1において、感光材料を処理するメイン
タンク1とサブタンク11は、液流通を可能とする連通
窓が形成された仕切壁12を共有している。棒状のヒー
ター7はサブタンク11の上方壁を貫通してサブタンク
11の液中に浸漬するように設置されている。このヒー
ター7はサブタンク11内の処理液2を加温するもので
あり、処理に適した温度範囲(例えば25〜55℃)に
保持する温度制御機能をも備えている。
【0040】サブタンク11内の下方には筒状のフィル
ター3が取り付けられ、このフィルター3中のサブタン
ク11の下方を貫通して設けられた循環パイプ4を介し
て循環ポンプ5の吸い込み側に連通している。
【0041】循環ポンプ5の吐出口はメインタンク1の
下方と循環パイプ4を介して連通している。循環ポンプ
5の作動により処理液2はフィルター3を通過して強制
的にメインタンク1に下方から流入するようになってい
る。
【0042】サブタンク11の上方には補充液作成部1
4が配設されている。処理剤供給部17は固形処理剤1
3を封入してあるカートリッジ15と、固形処理剤13
を1個又は複数個押し出す構成の押出部材10と、固形
処理剤13を押し上げる押上部材18とを有してなる。
【0043】更に押出部材10と押上部材18と制御部
9がリード線16を介してつながっている。そして制御
部9には感光材料の通過面積を測定する赤外センサー8
が設置されている。感光材料が通過すると赤外センサー
8が通過面積をカウントし、制御部9で必要な処理剤量
及び溶解水を制御し、押出部材10及び押上部材18と
連動することによって、固形処理剤13を押し出し、補
充液作成部14に投入し、同時に溶解水収納タンク20
内に収納されている溶解水19を導管25を通し補充液
作成部14に供給される。投入された固形処理剤13及
び溶解水19はミキサー22にて混合され、補充液が作
成される。補充液作成後はシャッター24が開口し、サ
ブタンク11に補充液が供給される。
【0044】メインタンク1には廃液管6を介して処理
液2をオーバーフローさせ、槽内の液面レベルが一定に
なるようになっている。
【0045】図2には補充液作成部76にて発色現像補
充液47、漂白補充液48、定着補充液49、安定補充
液50を同時又は順次に作成する場合におけるシステム
の構成を示すもので、その作成系統は処理液ごとに4系
統に分かれて構成されている。
【0046】発色現像補充液47の作成系統には、補充
液供給装置79a、ミキサー51、補充液作成タンク4
3及びパイプ52aが設けられており、溶解水69が供
給される。
【0047】また発色現像剤67は補充剤供給部77に
設けられるカートリッジ66中に収納されており補給経
路53を通り補充液作成用タンクに供給される。
【0048】補給経路は、パーツフィーダーの如く振動
を利用したもの、空送などがあるが、単に重力を利用し
たものでもよい。
【0049】制御部73により発色現像剤67を押し出
す押出部材68及び、溶解水供給の電磁弁78aを制御
し又、ミキサー51を作動させる。又作成された発色現
像補充液47は補充液供給装置79aにより、発色現像
処理タンク31に供給される。
【0050】漂白補充液48の作成系統、定着補充液作
成系統、安定液作成系統はいずれも基本的には上記発色
現像液作成系統と同様の構成であるので説明を省略す
る。
【0051】なお図2において、32は漂白処理タン
ク、33は定着処理タンク、34〜36は安定化処理タ
ンクである。安定化処理タンク34〜36は最終の安定
化処理タンク36に補充液が補充され、順次前方のタン
クへとオーバーフローするいわゆるカスケード方式とな
っている。
【0052】溶解水供給部74は、水貯溜タンク70を
主要部とした装置として構成されている。この水貯溜タ
ンク70は、内部の上方空間にイオン交換樹脂が充填さ
れたフィルター71が取り付けられ、例えば電磁弁のよ
うなバルブ手段72を介して連接された外部の水道水供
給設備(図示せず)などから供給される水道水をフィル
ター71の通過により純水に代え、このタンク70内に
貯溜しうるように構成されている。
【0053】また、タンク内部の2か所にはタンク内の
液量を検出するためのセンサー80a及び80bが設置
されており、このセンサーからの信号に基づくバルブ手
段72の開閉制御により、貯溜タンク70内に貯溜され
る純水69の液量を、所定の液量範囲内に保ち得るよう
に構成されている。タンク70の下部には、タンク内と
連通する送水用のパイプ52a、52b、52c、52
dが連結され、各パイプ52a、52b、52c、52
dの他端は、それぞれ補充液作成部43、44、45、
46に接続されている。
【0054】図3に示す態様は、自現機を構成するタン
クが発色現像タンク101、漂白定着タンク102、安
定化タンク103〜105によって構成される例であ
る。図において、1はメインタンク、11はサブタン
ク、14は補充液作成部、15はカートリッジ、20は
溶解水収納タンクであり、具体的構成は図1で説明した
のと同様である。
【0055】
【具体的実施例】以下に具体的実施例に基づき、本発明
の効果について例証する。
【0056】実施例1 以下の操作に従って、本発明に係る自動現像機を使用し
て連続処理処理実験を行った。
【0057】1)カラーペーパー用発色現像補充用錠剤
試料 操作(A) 現像主薬のCD−3[4−アミノ−3メチル−N−エチ
ル−N−〔β−(メタンスルホンアミド)エチル〕アニ
リン硫酸塩]100.0gを空気ジェット微粉砕機中で
平均粒径10μmになるまで粉砕した。この微粉末を市
販の流動層噴霧造粒機中で室温にて約5分間、4.5m
lの水を噴霧することにより造粒後、60℃で8分間乾
燥した。次に造粒物を真空中で40℃にて120分間乾
燥して水分をほぼ完全に除去した。得られた造粒物を市
販の振盪機を用いて100μmより小さい微小な粒子及
び、800μmより大きい過大な粒子を篩過した。
【0058】操作(B) 下記化合物(A)100.0gを操作(A)と同様、粉
砕造粒した。水の噴霧量は3.0mlとし、造粒後、5
0℃で10分間乾燥した。次に造粒物を真空中で40℃
にて120分間乾燥して水分をほぼ完全に除去した。得
られた造粒物を操作(A)と同様、篩過した。
【0059】
【化1】化合物(A) 操作(C) チノパールSFP(チバガイギー社製)30.0g、亜
硫酸ナトリウム3.7g、炭酸カリウム350g、臭化
カリウム0.3g、20g、エチレントリアミン5酢酸
25g、p−トルエンスルホン酸ナトリウム100g、
水酸化カリウム50gを操作(A)と同様、粉砕した
後、市販の混合機で均一に混合した。次に操作(A)と
同様、水の噴霧量を200mlとし、造粒を行った。造
粒後、造粒物を70℃で15分間乾燥した。次に造粒物
を真空中で40℃にて120分間乾燥して水分をほぼ完
全に除去した。得られた造粒物を操作(A)と同様、篩
過した。
【0060】操作(D) 上記操作(A)〜(C)で調整した造粒物を25℃で4
0%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分
間均一に混合した。次に混合物を菊水製作所製タフプレ
ストコレクト1527HUを改造した打錠機により直径
20mmの臼に1錠当りの充填量を10.0gにして圧
縮圧力:700kg/cm2 で打錠を行い、カラーペー
パー用発色現像補充用錠剤試料を作成した。
【0061】2)カラーペーパー用漂白定着補充用錠剤 操作(1) エチレンジアミン4酢酸第2鉄カリウム1水塩1000
g、エチレンジアミン4酢酸20gを操作(A)と同
様、粉砕、造粒した。水の噴霧量は25.0mlとし、
造粒後、60℃で15分間乾燥した。次に造粒物を真空
中で40℃にて120分間乾燥して水分をほぼ完全に除
去した。得られた造粒物を操作(A)と同様、篩過し
た。
【0062】操作(2) チオ硫酸カリウム1770g、亜硫酸ナトリウム200
g、臭化カリウム60g、p−トルエンスルフィン酸2
0gを操作(A)と同様、粉砕、造粒した。水の噴霧量
は15.0mlとし、造粒後、60℃で10分間乾燥し
た。次に造粒物を真空中で40℃にて120分間乾燥し
て水分をほぼ完全に除去した。得られた造粒物を操作
(1)と同様、篩過した。
【0063】操作(3) 上記操作(1)、(2)で調整した造粒物を25℃で4
0%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分
間均一に混合した。次に混合物を菊水製作所製タフプレ
ストコレクト1527HUを改造した打錠機により直径
30mmの臼に1錠当りの充填量を10.0gにして圧
縮圧力:800kg/cm2で打錠を行い、カラーペー
パー用漂白定着補充用錠剤試料を作成した。
【0064】3)カラーペーパー用安定補充用錠剤 操作(1) 炭酸カリウム10g、1−ヒドロキシエタン−1,1−
ジホスホン酸2ナトリウム200gを操作(A)と同
様、粉砕、造粒した。水の噴霧量を1.0mlとし、造
粒後、造粒物を70℃で3分間乾燥した。次に造粒物を
真空中で40℃にて120分間乾燥して水分をほぼ完全
に除去した。得られた造粒物を操作(A)と同様、篩過
した。
【0065】操作(2) チノパールSFP150g、亜硫酸ナトリウム300
g、硫酸亜鉛7水塩20g、エチレンジアミン4酢酸1
50gを操作(1)と同様、粉砕、造粒した。水の噴霧
量を10.0mlとし、造粒後、造粒物を65℃で5分
間乾燥した。次に造粒物を真空中で40℃にて480分
間乾燥して水分をほぼ完全に除去した。得られた造粒物
を操作(A)と同様、篩過した。
【0066】操作(3) 上記操作(1)、(2)で調整した造粒物を25℃で4
0%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分
間均一に混合する。次に混合物を菊水製作所製タフプレ
ストコレクト1527HUを改造した打錠機により直径
30mmの臼に1錠当りの充填量を10.0gにして圧
縮圧力:780kg/cm2で打錠を行い、カラーペー
パー用安定補充用錠剤を作成した。
【0067】次に本発明の自現機及び溶解手段を使用し
た感光材料の処理方法について説明する。
【0068】
【外1】 安定補充剤は3槽目に補充され、順次2槽、1槽にオー
バーフロー液が流れ込むカスケード方式となっている。
【0069】自現機処理タンク液の準備は下記の方法に
て行った。
【0070】発色現像液 チノパールSFP 2.10g ジエチレントリアミン5酢酸 1.75g 臭化カリウム 0.03g 塩化カリウム 4.0g ジエチルヒドロキシルアミン・シュウ酸塩 7.0g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 7.0g 亜硫酸ナトリウム 0.26g CD−3 7.0g 炭酸カリウム 26.6g 炭酸水素カリウム 4.8g 水酸化カリウム、硫酸でpH=10.1に調整し、水で
1Lに仕上げる。
【0071】 漂白定着液 チオ硫酸カリウム 177g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン4酢酸第2鉄・ナトリウム1水塩 55g エチレンジアミン4酢酸 2g p−トルエンスルフィン酸 2g 臭化カリウム 17g 炭酸カリウムでpH=5.3に調整し、水で1Lに仕上げる。
【0072】 安定液 炭酸カリウム 0.1g 亜硫酸ナトリウム 3.0g チノパールSFP 1.50g 硫酸亜鉛7水塩 0.20g エチレンジアミン4酢酸 1.50g 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸2ナトリウム 2.00g 炭酸カリウムでpH=7.8に調整し、水で1Lに仕上げる。
【0073】(実験−1)図3の自現機のカートリッジ
(錠剤収納部)15に上記により作成した錠剤を各々2
0個ずつ装填し、連続処理を行った。
【0074】補充用錠剤は下記のタイミングで1錠ずつ
添加され、同時に溶解水が下記の添加量で一旦補充液作
成部に供給混合された後、処理タンクに補充した。
【0075】溶解水収納タンク内にはプロペラ式混合攪
拌装置を設け、錠剤及び水が添加された後、自動的に3
0秒間攪拌を行った。
【0076】 錠剤1個当りの補充タイミング 溶解水添加量 (カラーペーパーの処理量) 発色現像液 1.6m2 110ml 漂白定着液 0.7m2 25ml 安定液 11.3m2 1350ml
【0077】(実験−2)(比較例) 実験−1において、自動現像機の錠剤収納部の代わり
に、パート濃縮液供給装置を設けCPK−2−20(コ
ニカ(株)製コニカカラーペーパー用処理剤)のキット
を用い補充液を補充タイミングに合わせ適時調整し、実
験−1と同じ補充タイミングにて連続処理を行った。こ
こでパ−ト濃縮液供給装置とは、キットのポリビンを直
接取り付けられ処理量に応じて各パート毎から必要量の
濃縮液を、補充液作成部に供給できる装置のことを意味
する。
【0078】処理する感光材料に標準シーンをプリント
したコニカカラーペーパーQAA5を使用し、補充され
る発色現像補充液量が1日当り発色現像処理タンクの
2.5%となるまで処理し、2ヶ月後にコニカカラーQ
Aペーパーコントロールストリップスを処理し、その後
光学濃度を測定した。結果を表1に示す。
【0079】
【表1】 上記表1から明らかなように、本発明の自動現像機を用
いた処理では、少量処理においても濃度変動がなく、し
かも補充液溶解の手間も全くなく作業上も有利であっ
た。
【0080】実施例2 実施例1の実験−1と同様の実験を同様の処理手順に従
って行った。ただし、発色現像液において1回に添加す
る錠剤および溶解水の量を下記表2のごとく変化させ、
処理開始時および2カ月後の写真濃度を測定した。
【0081】ただし、錠剤および溶解水添加直前の試料
を用いて写真濃度を測定した。また処理開始から2カ月
後において錠剤溶解水添加直後、および直前の写真濃度
(レッドの最高濃度)を同様に測定し、その差を求め
た。結果を表3に示す。
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】 前記表2、3から明らかなように、1回当りに供給、溶
解され、添加される補充液の容量が処理タンク液量の1
0%以内では少量処理において写真濃度の変動がなく、
また補充前後での性能も変化しない。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、第1に手作業による溶
解作業をフリー化することで省力化を計ることが可能と
なり、第2にプラスチックボトルを実質的に使用しない
低公害化技術を提供することが可能となる。また本発明
の自動現像機を用いた処理では、少量処理においても濃
度変動がなく、しかも補充液溶解の手間も全くなく作業
上も有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機の一例を示す要部断面説明図
【図2】システムの構成の一例を示す説明図
【図3】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機の他の例を示す概略斜視図
【符号の説明】
1 メインタンク 2 処理液 3 フィルター 4 循環パイプ 5 循環ポンプ 6 排液管 7 ヒーター 8 赤外センサー 9 制御部 10 押出部材 11 サブタンク(溶解部) 12 仕切壁 13 処理剤 14 補充液作成部 15 カートリッジ 16 リード線 17 処理剤供給部 18 押上部材 19 溶解水 20 溶解水収納タンク 21 ベローズポンプ 22 攪拌機 24 シャッター 25 導管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀写真感光材料を連続処理する
    自動現像機において、該自動現像機が、 前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理部と、
    前記処理部に補充される処理液の補充液を作成する補
    充液作成部と、前記補充液を作成するための固形処理
    剤の収納部と、前記補充液を作成するための固形処理
    剤の溶解水を収納する溶解水収納部と、前記固形処理
    剤及び前記溶解水を自動的に前記補充液作成部に供給す
    る供給手段を有し、 ハロゲン化銀写真感光材料の処理に応じて一定量の前記
    固形処理剤と前記溶解水とが前記補充液作成部に送ら
    れ、混合されて補充液が作成された後、直ちに該補充液
    の一部または全部が、前記処理部に供給される機構を有
    することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動
    現像機。
  2. 【請求項2】前記固形処理剤が、錠剤、顆粒状、粉末状
    又はこれらのものを水溶性のフィルムで被覆したもので
    あることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真
    感光材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】前記補充液作成部中で作成される補充液の
    容積が対応する前記処理部中の処理液の容積の1/5以
    下であることを特徴とする請求項1又は2記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料用自動現像機。
  4. 【請求項4】前記補充液作成部中で作成される発色現像
    補充液の容積が対応する前記発色現像処理部中の処理液
    の容積の1/10以下であることを特徴とする請求項3
    記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  5. 【請求項5】前記ハロゲン化銀写真感光材料が、ハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料であることを特徴とする請求
    項1、2、3又は4記載のハロゲン化銀写真感光材料用
    自動現像機。
JP20064392A 1992-07-02 1992-07-02 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 Pending JPH0619103A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0687953A1 (en) * 1994-06-16 1995-12-20 Konica Corporation Silver halide photosensitive material automatic developing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0687953A1 (en) * 1994-06-16 1995-12-20 Konica Corporation Silver halide photosensitive material automatic developing apparatus

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