JPH06350857A - 画像処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で大容量のメモリを不要として、非同期
転送処理型の汎用計算機からの画像データを短時間でフ
イルム又は印画紙等の出力機へ同期転送させる画像処理
方法の提供。 【構成】 汎用計算機から転送される圧縮線画像データ
と連続調画像データを伸長し、線画像データに付した網
種フラグと連続調画像選択フラグの制御情報により統合
した１つの画像データに網掛処理を行ない、この画像デ
ータを画像出力機に転送するようにした画像処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像読取装置からの画像
データを収録し、その画像データをフイルム又は印画紙
等の画像出力機へ供給するようにした画像処理方法に関
する。

【０００２】

【従来の技術】印刷・製版の分野においては、読取原稿
に記録された画像情報を電気的に処理し、フイルム原版
等を作成する画像読取再生のための画像処理システムが
広く使用されている。この画像処理システムＳ１は、図
５にその概略構成を示すように、画像読取装置２０より
転送された画像データを、ＣＰＵ２１の制御により第１
インターフェース２２及びバス２３を介してＲＡＭ２４
に収録する。ＲＡＭ２４に収録された画像データはＣＰ
Ｕ２１の制御により第２インターフェース２５を介して
出力機２６に転送される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】画像データの同期転送
が必要なフイルム又は印画紙等の出力機２６には、ＵＮ
ＩＸタイプのワークステーションのような非同期転送処
理型の汎用計算機が接続されており、また当該システム
Ｓ１は最終的にビットマップ画像で転送する構成である
ことから、画像データを一時的にＲＡＭ２４にバッファ
リングし、その後出力機２６に転送する作動態様とな
る。

【０００４】そして、かかる画像処理システムＳ１にお
いては、多量の画像データを取扱うことから、ＲＡＭ２
４は大容量にして、かつ高速のものが必要であり、シス
テムが高価となると共に性能面でも画像データの転送時
間に問題があった。

【０００５】本発明は、前記の事情からなされたもの
で、大容量にして高速のメモリを不要としてコストダウ
ンを図ると共に、汎用計算機から送られてくる画像デー
タをフイルム又は印画紙等の出力機へ短時間で転送可能
な画像処理方法を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するために、画像読取装置より第１インターフェー
スを介して供給された画像データを第２インターフェー
スを介して画像出力機へ転送する画像処理方法におい
て、前記画像出力機に接続された汎用計算機から所定の
フォーマットに圧縮して転送される２種類の画像データ
を一時的に保存し、該保存された画像データを読出し、
そのフォーマットにより２種類の圧縮画像データに区分
した後に伸長し、該伸長された各画像データの一方に記
録される制御情報により２種類の画像データを１つの画
像データに統合すると共に、該統合画像データに網掛処
理を行い、該網掛処理を施した画像データを画像処理機
に転送するようにした画像処理方法である。

【０００７】そして、前記２種類の画像データは、解像
度を異にする線画像と連続調画像データであり、また前
記制御情報は、網種フラグと連続調画像データ（ＣＴ画
像データ）選択フラグであることが好ましい。

【０００８】

【実施例】本発明の方法を図１に示したブロック構成図
（本発明の方法を実施する）を参照して説明する。汎用
計算機１から所定のフォーマットに圧縮して転送される
２種類の画像データを画像バッファ２（例えば、ハード
ディスク）に一時的に保存する。画像バッファ２により
読出した画像データを分離部３に転送し、該分離部３に
おいてその圧縮フォーマットを解析して、圧縮された線
画像データ（ＬＷ画像データ−「文字やイラスト」およ
び制御コード）と圧縮された連続調画像データ（ＣＴ画
像データ−写真など）とに分離する。

【０００９】而して、画像データの圧縮フォーマットは
図２にその一例を示すように、各ラインデータはＬＷ画
像データサイズ，ＬＷ画像データとＣＴ画像データサイ
ズ，ＣＴ画像データとからなり、ＬＷ画像データサイズ
及びＣＴ画像データサイズはＬＷ画像データ及びＣＴ画
像データのバイト数を２バイトで表すようにされてい
る。

【００１０】前記の圧縮されたＬＷ画像データを伸長部
４に転送し、復元したＬＷ画像データをルックアップテ
ーブル部５へ転送する。伸長部４においては色コード
（例えば、８ビット）と網種フラグ（例えば、２ビッ
ト）を抽出する。又、ルックアップテーブル部５におい
ては８ビットから８ビットへの色コードの変換を行って
画像統合部６へ転送すると共に、２５６（０〜２５５）
の色コードのうち１つの色コード（例えば、２５５の
色）が抽出された場合にはＣＴ選択フラグを１とし、そ
の他の場合には０として、ＣＴ選択フラグを画像統合部
６へ転送し、２５５の色をマスクする。而して、色コー
ドは図３にその一例を示すように、２５６色のＹ，Ｍ，
Ｃ，Ｋに対する組合わせにより１の色〜２５５の色のコ
ードテーブルを定めている。なお、網種フラグとＣＴ画
像選択フラグの制御情報を線画像（ＬＷ画像）側に記録
したのは、ＬＷ画像がＣＴ画像に比して解像度が高いこ
とによるものである。

【００１１】一方、圧縮されたＣＴ画像データを伸長部
７へ転送して、復元したＣＴ画像データを解像度合せ部
８へ転送する。解像度合せ部８において、例えば４００
ＤＰＩのＣＴ画像データを３倍拡大して１２００ＤＰＩ
のＬＷ画像データに合せ、画像統合部６へ転送する。画
像統合部６において、ＣＴ選択フラグが１の場合はＣＴ
画像データを、ＣＴ選択フラグが０の場はＬＷ画像デー
タを夫々選択して１つの画像データに統合して網掛処理
部９へ転送する。

【００１２】網掛処理部９において網掛フラグに沿う網
掛を行い、連続転送のフイルム又は印画紙出力機１０へ
転送する。

【００１３】図４は他の実施例を示し、前記実施例にお
いてルックアップテーブル部５で２５６の色コードのう
ちの１つのコード（例えば、２５５の色）が抽出された
場合には、ＣＴ選択フラグを１とし、その他の場合は０
としたが、この場合に２５６の色がすべて使えずに２５
５の色コードとなることから、伸長部４からＣＴ選択フ
ラグを画像統合部６へ転送するようにしたものであ
る。。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、 (a) 非同期転送処理しかできない汎用計算機が同期転送
処理の出力機に接続可能となる。 (b) 従来のビットマップ画像，網点化画像では圧縮不可
能であったが、ＬＷ画像とＣＴ画像の画像データの圧縮
により、画像の読出しレートが低速で済み、画像バッフ
ァは高速のメモリを使用することなく、ハードディスク
のような比較的低速で安価な記憶装置が使用可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方法を実施するブロック構成図であ
る。

【図２】画像データの圧縮フォーマットの一例を示す図
である。

【図３】色コードの一例を示す図である。

【図４】本発明の方法を実施する他のブロック構成図で
ある。

【図５】従来の画像処理システムの概略構成図である。

【符号の説明】

１ 汎用計算機 ２ 画像バッファ ３ 分離部 ４，７ 伸長部 ５ ルックアップテーブル部 ６ 画像統合部 ８ 解像度合わせ部 ９ 網掛処理部 １０ 出力機

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像読取装置より第１インターフェース
   を介して供給された画像データを第２インターフェース
   を介して画像出力機へ転送する画像処理方法において、
   前記画像出力機に接続された汎用計算機から所定のフォ
   ーマットに圧縮して転送される２種類の画像データを一
   時的に保存し、該保存された画像データを読出し、その
   フォーマットにより２種類の圧縮画像データに区分した
   後に伸長し、該伸長された各画像データの一方に記録さ
   れる制御情報により２種類の画像データを１つの画像デ
   ータに統合すると共に、該統合画像データに網掛処理を
   行い、該網掛処理を施した画像データを画像出力機に転
   送することを特徴とする画像処理方法。
2. 【請求項２】 前記２種類の画像データは、線画像デー
   タと連続調画像データである請求項１記載の画像処理方
   法。
3. 【請求項３】 前記制御情報は、網種フラグと連続調画
   像選択フラグである請求項１記載の画像処理方法。