JPH06350852A - 多色記録装置 - Google Patents

多色記録装置

Info

Publication number
JPH06350852A
JPH06350852A JP5140684A JP14068493A JPH06350852A JP H06350852 A JPH06350852 A JP H06350852A JP 5140684 A JP5140684 A JP 5140684A JP 14068493 A JP14068493 A JP 14068493A JP H06350852 A JPH06350852 A JP H06350852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image
signal
recording
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5140684A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kashiwabara
淳 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5140684A priority Critical patent/JPH06350852A/ja
Publication of JPH06350852A publication Critical patent/JPH06350852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッジ部にギザギザのない高品質なカラー画
像を簡易な構成で得ることができる多色記録装置の提供
を目的とする。 【構成】 ホストから送られてきたR、G、B多値デー
タはホストインタフェース201を介し、色信号変換部
206に入力される。色信号変換部206ではR、G、
B多値データをY、M、C、K多値データに変換し、ペ
ージメモリ205に格納する。スムージング処理部20
7は色毎にスムージング処理を行ない、スムージング処
理された多値データはプリンタエンジン100へ送られ
る。プリンタエンジン100はビデオコントローラから
送られてきた多値データをパルス幅変調信号に変換し、
カラー画像の記録を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体上に順次形成
される複数のカラー可視像を転写材上に順次重ねて転写
する多色記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
レーザビームプリンタ等の電子写真方式を用いた情報記
録装置が広く使われるようになってきた。これらの情報
記録装置はその高品質印字、静粛性、及び高速性などの
多くのメリットによりデスクトップパブリッシングの分
野を急速に拡大させる要因となってきた。
【0003】更に、電子写真方式のカラープリンタも開
発され、ホストコンピュータやプリンタの画像生成部で
あるコントローラ等の高性能化により従来からのモノク
ロ印刷のみならず、カラー画像を扱い、印刷することが
実用化され、普及しつつある。このようなカラープリン
タによって階調性のあるフルカラー画像を印刷する方法
としては、ディザ法、濃度パターン法、誤差拡散法等い
くつかの手法があるが、特にレーザビームプリンタにお
いては比較的容易に主走査方向の解像度を変えることが
できるという特徴があり、例えば画像データのレベルに
応じてレーザダイオードの駆動パルス幅を変化させるこ
とにより濃淡を表現するパルス幅変調方式、いわゆるP
WM方式も採用されている。
【0004】一方、最近ではモノクロのページプリンタ
においては文字や図形のエッジを検出して滑らかにする
スムージング処理等の高画質化技術を取り入れて画質の
向上を図ることが一般的になってきている。また、印字
機構部であるプリンタエンジンの解像度も以前の標準で
あった240dpi(ドット/インチ)や300dpi
に代わって480dpiや600dpiの高解像のもの
が出てきており、これに上記スムージング処理技術を組
み合わせることにより、印字品質も以前と比較して飛躍
的に向上してきた。
【0005】そこで、より高付加価値で価格も高いカラ
ープリンタにおいても文字や図形のような画像に対して
はエッジを滑らかにする高画質化処理を行ない、印字品
質を向上させることが求められている。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、カ
ラーレーザビームプリンタにおいては、画像データが多
値であり、更にこの多値画像データより生成したマゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナーによる
像を重ねることによって1枚の画像を再現するため、モ
ノクロプリンタにおけるスムージング処理技術をそのま
ま適用することはできない。また、カラープリンタにお
いては写真のようなイメージ画像を扱うことが多くなる
ため、処理の都合上、これらの画像と文字や図形等の画
像を識別する必要も生じてくる。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するため、本発明による多色記録装置は、像担持体上に
順次形成される複数のカラー可視像を転写材上に順次重
ねて転写する多色記録装置において、外部機器から印字
情報を入力するための入力手段と、前記入力した印字情
報に基づいて印字各色毎の多値画像データを生成する画
像データ生成手段と、前記生成した各色毎の多値画像デ
ータを面順次に出力する出力手段と、前記面順次に出力
された多値画像データの記録画素及びその周囲の画素の
データを参照する参照手段と、前記参照手段による参照
結果に基づいて前記記録画素のデータを変更するデータ
変更手段と、前記変更したデータに応じて光源を変調し
て光ビームを発生する光源変調手段と、前記光源変調手
段によって発生した光ビームを像担持体上に走査して面
順次による多色記録を行なう記録部とを備えたことを特
徴とする。
【0008】これにより、エッジ部にギザギザのない、
かつ高品位な多値カラー画像データを得ることができ
る。
【0009】
【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明を600
dpiのカラーレーザビームプリンタに適用する場合の
好適な実施例を詳細に説明する。
【0010】(第1の実施例)図1に本発明におけるカ
ラーレーザビームプリンタの概要を示す。
【0011】同図のように、カラーレーザビームプリン
タ501は外部ホストコンピュータ502から送られ
る、プリンタ言語で記述されたコードデータやイメージ
データを受け、これらのデータに基づいて1ページ分の
マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの多値画像デー
タを生成するビデオコントローラ200(以下、単に
「コントローラ」と記すことがある)と、入力多値画像
データに応じて変調したレーザビームを感光ドラム上に
走査することにより潜像を形成し、これを記録紙に転写
した後定着させるという一連の電子写真プロセスによる
記録を行なうプリンタエンジン100(以下、単に「エ
ンジン」と記すことがある)より構成される。上記プリ
ンタエンジン100は600dpiの解像度を有する。
【0012】上記ビデオコントローラ200とプリンタ
エンジン100はインタフェース信号線300によって
接続されている。以下、主なインタフェース信号につい
て説明する。インタフェース信号は図2に示されてい
る。
【0013】/RDY信号は、コントローラに対してエ
ンジンから送出される信号であって、エンジンが後述す
る/PRNT信号を受ければいつでもプリント動作を開
始できる状態、またはプリント動作を継続できる状態に
あることを示す信号である。
【0014】/PRNT信号は、エンジンに対してコン
トローラから送出される信号であって、プリント動作の
開始、またはプリント動作の継続を指示する信号であ
る。
【0015】/TOP信号は、副走査(垂直走査)方向
の同期信号であって、コントローラに対してエンジンか
ら送出される。
【0016】/LSYNC信号は、主走査(水平走査)
方向の同期信号であって、コントローラに対してエンジ
ンから送出される。
【0017】/VDO7〜/VDO0信号は、エンジン
に対してコントローラから送出される画像信号であっ
て、エンジンが印字すべき画像濃度情報を示す。/VD
O7が最上位、/VDO0が最下位の8ビットで表わさ
れる。エンジンでは、/VDO7〜/VDO0信号が0
0Hで現像中のトナー色の最大濃度で印字し、FFHで
印字しない。
【0018】/IMCHR信号は、画像属性を示す信号
であり、エンジンに対してコントローラから送出され
る。本信号が「真」であるときは、階調性を重視する画
像であることを示し、本信号が「偽」であるときは、解
像度を重視する画像であることを示す。エンジンでは、
本信号が「真」であるときは、PWMの線数(濃度を表
す単位)を200線/インチ(以下、「/インチ」は省
略して記述する)として印字を行ない、本信号が「偽」
であるときは、PWMの線数を600線として印字を行
なう。
【0019】/VCLK信号は、画像信号/VDO7〜
/VDO0及び画像属性信号/IMCHRの転送クロッ
ク信号であって、エンジンに対してコントローラから送
出される。コントローラは/VCLK信号の立ち上がり
エッジに同期して/VDO7〜/VDO0信号及び/I
MCHR信号を送出する。
【0020】次に、上記カラーレーザビームプリンタに
おけるカラー画像形成過程を説明する。
【0021】図2はビデオコントローラ200のブロッ
ク図である。同図において、201はホストインタフェ
ースで、ホストコンピュータとの通信を行ない、プリン
タ固有の言語で記述されたコードデータやイメージデー
タを受ける。202はコントローラ200の全体の制御
を司るCPU、203はCPU202の制御プログラム
やフォントデータ等を格納しているROM、204はC
PU202のワークエリアとなるRAMである。205
はページメモリで、印字のためのマゼンタ(M)、シア
ン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色ト
ナーに対するそれぞれ8ビットの600dpiまたは3
00dpiの1ページ分の多値画像情報を格納する。こ
のページメモリ205はユーザにより増設可能な構成と
なっている。206は色信号変換部で、ホストからのR
GB多値画像情報をプリンタエンジンのプロセス特性に
合わせて実際のトナー色であるマゼンタ、シアン、イエ
ロー、ブラックの各色に対する多値画像情報に変換す
る。207はスムージング処理部で、ページメモリ20
5から各色毎に読み出した多値画像情報に対してスムー
ジング処理を行なう。208はプリンタインタフェース
で、プリンタエンジン100とのインタフェース回路で
ある。209は操作パネルで、オペレータはここを操作
することによりプリンタに対する各種設定を直接行なう
ことができる。コントローラ内の各ブロック間のデータ
のやり取りはデータバス210を介して行なわれる。
【0022】上記構成において、ホストインタフェース
201から入力したRGBのコードデータは所定の描画
アルゴリズムにより文字や図形のRGB多値画像データ
に展開される。展開されたRGBの画像データは更に色
信号変換部206で上記M、C、Y、Bkの各データに
変換される。また、この際、色信号変換部206では画
像属性信号/IMCHRが生成される。この画像属性信
号/IMCHRは、例えばホストから直接入力したイメ
ージデータに対しては階調性を重視して「真」とし、そ
の他のコントローラで展開した文字や図形のデータに関
しては解像度を重視して「偽」として生成する。このと
き、CPU201では要求されるスループットに対して
1ページ分のデータを展開するための描画時間及びペー
ジメモリ205の記憶容量が十分であるかどうかを判断
する。この結果、描画時間及びページメモリ205の記
憶容量が十分であると判別された場合には前記多値画像
データをM、C、Y、Bkの各色毎に600dpi、8
ビットで展開し,画像属性信号/IMCHRを600d
pi,1ビットの解像度で展開する。他方、描画時間や
ページメモリ205の記憶容量が不足すると判別された
場合、そのページは多値画像データを300dpi,8
ビット、画像属性信号を300dpi,1ビットの解像
度に落として展開する。そしてそれぞれの場合において
展開された多値画像データ及び画像属性信号をページメ
モリ205に格納する。一方、ホストからの入力データ
がイメージデータの場合はそのまま色信号変換部206
に入力されてM、C、Y、Bkのデータに変換された
後、同様の判断によりそれぞれ600dpiまたは30
0dpiの8ビットの多値画像データとして展開され、
生成された画像属性信号と共にページメモリ205に格
納される。また、1ページ中にコードデータとイメージ
データが混在する場合は、1ページ分の全体のデータに
対して上記判断が行なわれ、そのページ全体が600d
piまたは300dpiの8ビットの多値画像データと
して展開され、生成された画像属性信号と共にページメ
モリ205に格納される。
【0023】以上のようにして1ページ分の画像データ
が準備できた段階で、ビデオコントローラ200はプリ
ンタエンジン100からの/RDY信号が「真」であれ
ば、/PRNT信号を「真」にして、プリンタエンジン
に対して印字動作の開始を指示する。
【0024】次に図3及び図4を用いてプリンタエンジ
ン100における動作を説明する。
【0025】プリンタエンジン100は/PRNT信号
を受け取ると、不図示の駆動手段により、感光ドラム1
06及び転写ドラム108を図示矢印方向に回転させ
る。続いて、ローラ帯電器109の帯電を開始し、感光
ドラム106上の電位を所定の値に均一に帯電する。次
に、給紙ローラ111によって、記録用紙カセット11
0から記録用紙128を転写ドラム108に給紙する。
転写ドラム108は、中空の支持体上に誘電体シートを
張ったもので、感光ドラム106と同速で矢印方向に回
転する。この転写ドラム108に記録用紙128が供給
されると、転写ドラムの支持体上に設けられたグリッパ
112によって記録用紙128が保持され、吸着ローラ
113及び吸着用帯電器114により記録用紙128を
転写ドラム108に吸着させる。同時に、現像装置の支
持体115を回転させて、支持体115に支持された4
つの現像装置116M、116C、116Y、116B
kのうち、第1のトナーであるマゼンタのトナーが入っ
た現像装置116Mを感光ドラム106に対向させる。
なお、116Cはシアンのトナーが入った現像装置、1
16Yはイエローのトナーが入った現像装置、116B
kはブラックのトナーが入った現像装置である。
【0026】一方、プリンタエンジン100は、転写ド
ラム108に吸着された記録用紙128の先端を検出器
117によって検出し、所定のタイミングで垂直同期信
号/TOPを発生してコントローラ200に送出する。
【0027】コントローラ200は印字ページに対する
最初の/TOP信号を受け取ると、ページメモリ205
に格納されている画像データのうち、第1の印字色であ
るマゼンタのデータと画像属性信号/IMCHRを所定
のタイミングで読み出す。読み出された8ビットの画像
データ/D7〜/D0及び画像属性信号/IMCHRは
スムージング処理部207に入力され、画像データに所
定の高画質化処理が施される。上記処理が施された画像
データは、画像信号/VDO7〜/VDO0として/I
MCHR信号と共に/VCLK信号に同期してプリンタ
エンジンに送出される。このスムージング処理部207
における処理については後述する。
【0028】コントローラより出力された/VDO7〜
/VDO0信号及び/IMCHR信号は図4に示すよう
にパルス幅変調回路101に入力され、レベルに応じた
パルス幅のレーザ駆動信号VDOとなる。
【0029】図5にパルス幅変調回路101の内部ブロ
ック図を示す。同図において、129はラインメモリで
ある。このラインメモリ129はトグルバッファ形式に
構成されており、独立したクロックによって書き込みと
読み出しを同時に行なうことが可能な構成となってい
る。130はクロック発生回路で、水平同期信号/HS
YNCに同期したパターンクロック信号PCLK及びP
CLKを1/3分周したクロック信号1/3PCLKを
生成する。PCLKは600dpiの1ドット印字に対
応する周期を有する。また、131はγ変換回路、13
2はD/A変換回路、133は位相制御回路、134、
135は三角波発生回路、136、137はコンパレー
タ、138はセレクタ、139はDフリップフロップで
ある。以下、パルス幅変調回路101の動作を説明す
る。
【0030】まず、主走査1ライン分の/VDO7〜/
VDO0信号及び/IMCHR信号がクロック信号/V
CLKによりラインメモリ129に書き込まれる。第1
ラインの書き込みが完了すると、次ラインの水平同期信
号/HSYNCによりラインメモリ129の書き込みの
バンクが切り替えられ、次の第2ラインの信号が書き込
みが行なわれると同時に、既に書き込まれている第1ラ
インのデータが上記パターンクロック信号PCLKによ
り読み出される。上記読み出された/VDO7〜/VD
O0信号及び/IMCHR信号はγ補正回路131に入
力される。γ補正回路131では/VDO7〜/VDO
0信号に対し、/IMCHR信号で指定されるPWMの
線数に応じてプリンタエンジンのプロセス条件に最適な
γ変換を行なう。γ変換された8ビットの画像信号/V
D7〜/VD0は、その値に応じてD/A変換回路13
2でアナログ電圧に変換され、アナログビデオ信号AV
Dとなる。このとき、D/A変換回路132は画像信号
/VD7〜/VD0の値が00Hで最小電圧を発生し、
FFHで最大電圧を発生する。上記アナログビデオ信号
AVDはコンパレータ136及び137の負入力に入力
される。
【0031】一方、コンパレータ136及び137の正
入力にはそれぞれ三角波発生回路134の出力TRI1
及び三角波発生回路135の出力TRI2が入力されて
いる。三角波発生回路134は例えば図6のように構成
される。同図において、切り換えスイッチ152には前
記パターンクロック信号PCLKを位相制御回路133
で位相変化させたクロック信号PCLK’が入力されて
いる。スイッチ152はクロックPCLK’がHレベル
のときはa端とc端を接続され、電流源150からの電
流Iをコンデンサ153に流す。するとコンデンサ15
3には電荷がチャージされ、電圧値Vは直線的に増加す
る。次にクロックPCLK’がLレベルになると、スイ
ッチ150のb端とc端が接続され、電流源151に電
流Iが流れ、コンデンサ153に蓄積された電荷がディ
スチャージされて電圧値Vは直線的に減少する。以上の
ようにしてPCLKと等しい周期を有する三角波信号T
RI1が得られる。三角波発生回路135も同様に構成
されるが、入力クロックが1/3PCLK’であるた
め、出力される三角波信号TRI2の周期は1/3PC
LKと等しく、すなわちTRI1の3倍となる。
【0032】次に、コンパレータ136及び137では
上記アナログビデオ信号AVDと三角波信号TRI1及
びTRI2の電圧レベルが比較され、それぞれパルス幅
変調信号PWM1とPWM2が得られる。従って、パル
ス幅変調信号PWM1の線数は600線、パルス幅変調
信号PWM2の線数は200線となる。
【0033】前記パルス幅変調信号PWM1及びPWM
2はセレクタ138に入力され、画像属性信号/IMC
HRに応じて選択される。/IMCHRが「真」、すな
わちLレベルのときは階調性において優れるPWM2が
選択される。また、/IMCHRが「偽」、すなわちH
レベルのときは解像度において優れるPWM1が選択さ
れる。
【0034】選択された信号はレーザ駆動信号VDOと
してレーザドライバに送出される。後述する現像時にお
いて、レーザ駆動信号VDOのパルス幅に応じて画像の
濃淡が再現される。以上説明したパルス幅変調回路10
1のタイミングチャートを図7に示す。
【0035】次に、図4において前記レーザ駆動信号V
DOに応じて駆動されるレーザダイオード103からの
レーザビーム127は不図示のモータにより矢印方向に
回転駆動される回転多面鏡104で偏向され、光路上に
配置された結像レンズ105を経て、感光ドラム106
上を主走査方向に走査し、感光ドラム106上に潜像を
形成する。このとき、ビームディテクタ107はレーザ
ビームの走査開始点を検出し、この検出信号から主走査
の画像書き出しタイミングを決定するための水平同期信
号である/LSYNC信号が生成される。
【0036】以上述べた主走査の動作が繰り返されて1
ページ分のマゼンタの潜像が感光ドラム106上に形成
されていく。なお、前記パターンクロック信号PCLK
の位相が各主走査において同じ場合、形成される画像が
縦(副走査)方向につながり、特にPWMの線数が20
0線のときに縦すじとなって目立ってしまう。そこで図
5の位相制御回路133によって各主走査毎にパターン
クロック信号PCLKの位相をクロック1周期の範囲内
でずらすことにより、これを防止している。
【0037】図3に戻り、感光ドラム106上に形成さ
れた潜像は上記マゼンタのトナーが入った現像装置11
6Mによって現像され、マゼンタのトナー像となる。こ
のマゼンタのトナー像は、転写用帯電器119により、
回転する転写ローラ108に吸着されている記録用紙1
28に転写される。この際、転写されずに感光ドラム1
06上に残ったトナーはクリーニング装置125によっ
て除去される。以上の動作により、記録用紙128上に
1ページ分のマゼンタのトナー像が形成される。
【0038】次に、現像装置の支持体115を回転させ
て、第2のトナーであるシアンのトナーが入った現像装
置116Cを感光ドラム106に対向させる。続いて、
マゼンタのときと同様に、転写ローラ108に吸着され
たまま回転する記録用紙128の先端を検出器117で
検出し、垂直同期信号/TOPを発生してビデオコント
ローラ200に送出する。これを受けてビデオコントロ
ーラ200はページメモリ205からシアンのデータを
読み出す。以下、同様の動作により、記録用紙128上
にはマゼンタのトナー像に重ねてシアンのトナー像が転
写される。
【0039】更に、同様にして第3のトナーであるイエ
ロー、第4のトナーであるブラックのトナー像が記録用
紙128上に重ねて転写され、フルカラーのトナー像と
なる。
【0040】上記4色のトナー像が全て転写された記録
用紙128は、分離帯電器120を経て、分離爪121
によって転写ドラム108から剥がされ、搬送手段12
2により定着装置123に供給される。また、このと
き、転写ドラムクリーナ126によって転写ドラム表面
の清掃が行なわれる。
【0041】記録用紙上のトナー像は定着装置123で
加熱、加圧されることによって熔融固着され、最終的な
カラー出力画像となる。そして記録の終了した記録用紙
は排紙トレイ124に排紙される。
【0042】次に、スムージング処理部207における
処理を詳細に説明する。図8にスムージング処理部20
7のブロック図を示す。同図において、1〜9はライン
メモリLM1〜LM9で、上記M、C、Y、Bk面順次
8ビットの画像データ/D7〜/D0及び画像属性信号
/IMCHRをスムージング処理のために一時的に記憶
する。このうち、LM1〜LM5は/D7〜/D0及び
/IMCHRの9ビットを、また、LM6〜LM9は画
像データの最上位ビットである/D7及び/IMCHR
の2ビットをそれぞれ600dpiで主走査1ライン分
記憶可能な容量を有する。10はラインメモリ1〜9の
書き込みや読み出しのタイミング制御を行なうメモリ制
御回路、11は2入力AまたはBのうち一方を選択して
端子Yに出力するセレクタ群である。12はスムージン
グ処理の際、注目画素Mの周囲9ドット×9ラインの画
素の画像データを参照するためのシフトレジスタ群で、
画像クロック/VCLKによって前記画像データを主走
査方向にシフトしながら出力する。18はスムージング
論理回路で、シフトレジスタ群12からのデータに基づ
いて注目画素Mの画像データを変換し、プリンタエンジ
ンに送出する画像信号/VDO7〜/VDO0として出
力する。13及び14は11と同様のセレクタ、15は
水晶発振器、16及び20はAND回路、17はトグル
・フリップフロップ、19は水晶発振器15の出力信号
を水平同期信号/LSYNCに同期して分周する分周回
路である。
【0043】上記構成において、上記600dpiまた
は300dpiで展開したM、C、Y、Bk面順次8ビ
ットの画像データ/D7〜/D0及び画像属性信号/I
MCHRは水晶発振器15の出力信号を分周回路19で
分周して得られる画像クロック信号/VCLKに同期し
てスムージング処理部207に取り込まれる。上記画像
データの解像度は信号/LRESOにより示され、/L
RESOが「真」である場合には画像データの解像度が
300dpiであり、/LRESOが「偽」である場合
には画像データの解像度が600dpiであることを示
す。
【0044】まず、/LRESOが「偽」、すなわち画
像データが解像度600dpiで展開された場合につい
て動作を説明する。このとき、セレクタ11、13及び
14は全てA入力が選択されている。従って、画像クロ
ック信号/VCLKは水晶発振器15の出力信号を分周
回路19で1/4分周した信号であり、ビデオコントロ
ーラ内部では水平同期信号/LSYNC’としてプリン
タエンジンからの/LSYNC信号をそのまま用いる。
【0045】ビデオコントローラは前述のようにエンジ
ンに対して/PRNT信号出力後、最初の垂直同期信号
/TOPに同期して、第1色のマゼンタの画像データを
前記ページメモリから主走査単位に読み出す。すなわ
ち、同期信号/LSYNC’が入力すると前記ページメ
モリから1ライン分の画像データ/D7〜/D0及び画
像属性信号/IMCHRを読み出し、画像クロック信号
/VCLKに同期してスムージング処理部207に入力
する。スムージング処理部207に入力したマゼンタの
第1ライン目のデータのうち、画像データの最上位ビッ
ト/D7及び画像属性信号/IMCHRの2ビットが、
シフトレジスタ12の第1ラインに入力される。これと
同時に/D7〜/D0及び/IMCHRの9ビットがラ
インメモリLM1に書き込まれる。
【0046】次の主走査では、第2ライン目のデータの
入力と同時に、ラインメモリLM1に格納されていた第
1ライン目の同じ位置のデータが読み出される。そし
て、入力した第2ライン目のデータの/D7及び/IM
CHRの2ビットがシフトレジスタ12の第1ライン
に、また、ラインメモリLM1から読み出された第1ラ
イン目のデータの/D7及び/IMCHRの2ビットが
シフトレジスタ12の第2ラインに入力される。一方、
入力した第2ライン目のデータはラインメモリLM1
に、また、ラインメモリLM1から読み出された第1ラ
イン目のデータはラインメモリLM2の同じアドレスに
書き込まれる。このように各ライン毎に入力するデータ
はLM1→LM2→・・・→LM9とシフトしながら書
き込みと読み出しが行なわれていく。以上のようにし
て、ラインメモリLM1〜LM9には連続する9ライン
分のデータが格納されていく。このとき、LM1〜LM
6までは/D7〜/D0及び/IMCHRの9ビット全
てが格納されるが、LM7〜LM9には/D7及び/I
MCHRの2ビットのみが格納される(但し、画像デー
タを600dpiで展開するモードにおいてはラインメ
モリLM9のデータは使用しない)。上記ラインメモリ
には例えばスタティックRAMを使用することができ
る。また、前記入力データ及びラインメモリLM1〜L
M8の出力データが入力されているシフトレジスタ12
からは注目画素Mの周囲9ドット×9ラインの81画素
のデータが出力される。この出力データは注目画素M及
び注目画素Mに上下左右に隣接する4画素の計5画素に
関しては/D7〜/D0及び/IMCHRの9ビット、
それ以外の画素に関しては/D7及び/IMCHRの2
ビットである。
【0047】上記81画素のデータはスムージング論理
回路18に入力される。スムージング論理回路18では
図9に示すように、注目画素Mの周辺の画素を参照して
画像のエッジを検出し、エッジがスムーズになるように
前記注目画素Mの画像データをM’に変換する。この変
換はシフトレジスタ12の出力データを予め定められて
いる複数のビットマップパターンと照合することにより
行なわれる。このビットマップパターンは前記注目画素
M及びその周辺の画素が画像のエッジを形成しているこ
とを検出するものであり、その一例を図10に示す。同
図において、「●」は多値画像データの最上位ビットで
ある/D7が真、すなわち「0」であることを示し、ま
た、「○」は/D7が偽、すなわち「1」であることを
示している。更に、上記いずれの場合も画像属性信号/
IMCHRが偽、すなわち「1」であることが条件であ
る。その他の「●」、「○」いずれでもない画素はどの
ようなデータでも構わない。例えば図10(a)のよう
な場合は、注目画素Mは水平(主走査方向)に近い斜線
の一部かつ高濃度側の変化点であると見なし、元データ
の8ビットデータ70%のデータに変換する。一方、図
10(b)のような場合は、注目画素Mは水平に近い斜
線の一部かつ低濃度側の変化点であると見なし、下に隣
接する高濃度側の画素データの30%のデータに変換す
る。更に、図10(c)のような場合は、注目画素Mは
水平に近い斜線の一部かつ高濃度側であり、変化点から
1ドット離れているので、元データの20%のデータに
変換する。なお、図10の変換後のデータによる印字結
果は、元データの高濃度側が最高濃度すなわち00Hの
場合を示している。また、注目画素Mが垂直(副走査方
向)に近い斜線の一部である場合のビットマップパター
ンも用意されており、これと一致すると、同様にデータ
の変換が行なわれる。
【0048】このように注目画素Mのデータはこのよう
な多数のビットマップパターンと照合され、一致した場
合には所定の変換がなされる。変換されたデータは画像
信号/VDO7〜/VDO0として画像属性信号/IM
CHRと共に画像クロック/VCLKに同期してプリン
タエンジンに送出される。但し、上記変換処理の有無は
SON信号によって指定でき、SON信号が「偽」のと
きは処理を行なわずに画像信号/VDO7〜/VDO0
として注目画素Mの元データ/D7〜/D0がそのまま
出力される。コントローラで展開する各色毎の画像デー
タを主走査第1ラインより順にL1、L2、・・・とし
たときのライン毎のデータのタイミングを図11に示
す。同図において、LM1〜LM9にはラインメモリか
ら読み出されるデータを示している。
【0049】上記変換処理の行なわれた画像信号を受け
たプリンタエンジンでは前述のように画像信号の値に応
じてレーザが変調され、電子写真プロセスによる画像形
成が行なわれる。そしてマゼンタの1ページ分の画像形
成が完了すると、続いてシアン、イエロー、ブラックの
順に各色毎に同様の動作が行なわれ、フルカラー画像と
なる。
【0050】以上のようにして得られる画像を図12に
模式的に示す。同図(a)はコントローラで展開した6
00dpiの元データ、(b)はスムージング処理部で
変換されたデータに基づいて印字される画像を表してい
る。また、格子の1マスは600dpiの単位を示して
いる。図のように、エッジの近傍に小ドットを付加する
と、電子写真プロセスの特性上この小ドットの部分がぼ
けることによって点線で示すような滑らかな画像が得ら
れる。なお、図12では簡単のために画像の高濃度部の
データが00H、低濃度部のデータがFFHでトナーは
単色の場合を示している。
【0051】次に、/LRESOが「真」、すなわち画
像データが解像度300dpiで展開された場合につい
て動作を説明する。このとき、図8においてセレクタ1
3及び14はB入力が選択されている。従って、画像ク
ロック信号/VCLKは水晶発振器15の出力信号を分
周回路19で1/8分周した信号であり、ビデオコント
ローラ内部では水平同期信号/LSYNC’としてプリ
ンタエンジンからの/LSYNC信号を1ラインおきに
間引いた信号を用いる。すなわちこの場合、ビデオコン
トローラは300dpiのコントローラとして動作する
ことになる。また、セレクタ11はエンジンからの水平
同期信号/LSYNCが入力する毎に、すなわちエンジ
ンの1主走査毎に入力が切り替わり、エンジンの奇数ラ
イン目ではA入力が、偶数ライン目ではB入力が選択さ
れる。
【0052】このような構成において、ビデオコントロ
ーラは上記説明した画像データの解像度が600dpi
で展開された場合と同様、エンジンに対して/PRNT
信号出力後、最初の垂直同期信号/TOPに同期して、
300dpiで展開された第1色のマゼンタの画像デー
タを主走査単位に前記ページメモリから読み出す。すな
わち、同期信号/LSYNC’が入力すると前記ページ
メモリから1ライン分の画像データ/D7〜/D0及び
画像属性信号/IMCHRを読み出し、画像クロック信
号/VCLKに同期してスムージング処理部207に入
力する。スムージング処理部207に入力したマゼンタ
の第1ライン目のデータのうち、画像データの最上位ビ
ット/D7及び画像属性信号/IMCHRの2ビット
が、シフトレジスタ12の第1ラインに入力される。こ
れと同時に/D7〜/D0及び/IMCHRの9ビット
がラインメモリLM1に書き込まれる。
【0053】次に、エンジンから主走査第2ライン目の
水平同期信号/LSYNCがスムージング処理回路に入
力すると、上記のようにセレクタ11の入力がBに切り
替わる。従って、ラインメモリLM1から読み出される
第1ライン目のデータL1は再びシフトレジスタ12の
第1ラインに入力されると共に、ラインメモリLM1の
同じアドレスに再び書き込まれる。このとき、コントロ
ーラ内部には水平同期信号/LSYNC’が送られない
ため、画像データ/D7〜/D0及び/IMCHRの読
み出しは行なわれない。
【0054】更に、エンジンから主走査第3ライン目の
水平同期信号/LSYNCがスムージング処理回路に入
力すると、セレクタ11の入力が再びAに切り替わる。
このときコントローラ内部から見ると第2ライン目の水
平同期信号/LSYNC’が送られてくるので、これに
同期して300dpiで展開された第2ライン目の画像
データ/D7〜/D0及び画像属性信号/IMCHRを
読み出し、画像クロック信号/VCLKに同期してスム
ージング処理部に入力する。この第2ライン目のデータ
の入力と同時に、ラインメモリLM1に格納されていた
第1ライン目の同じ位置のデータが読み出される。そし
て第2ライン目のデータの/D7及び/IMCHRの2
ビットがシフトレジスタ12の第1ラインに、またライ
ンメモリLM1から読み出された第1ライン目の同じ位
置のデータの/D7及び/IMCHRの2ビットがシフ
トレジスタ12のが第2ラインに入力される。一方、入
力した第2ライン目のデータはラインメモリLM1に、
また、ラインメモリLM1から読み出された第1ライン
目のデータはラインメモリLM2の同じアドレスに書き
込まれる。
【0055】このようにして各ラインメモリLM1〜L
M9には300dpiで展開された同じラインの画像デ
ータの書き込みと読み出しがシフトしながら2度ずつ行
なわれていく。このとき、LM1〜LM6までは/D7
〜/D0及び/IMCHRの9ビット全てが格納される
が、LM7〜LM9には/D7及び/IMCHRの2ビ
ットのみが格納される。
【0056】以上のように、シフトレジスタ12からは
連続する300dpiの9ライン分の同じデータ主走査
2ラインの間入力されることになる。そしてシフトレジ
スタ12からは注目画素Mの周囲9ドット×9ラインの
81画素のデータが出力される。この出力データは注目
画素M及び注目画素Mに上下左右に隣接する4画素の計
5画素に関しては/D7〜/D0及び/IMCHRの9
ビット、それ以外の画素に関しては/D7及び/IMC
HRの2ビットである。
【0057】上記81画素のデータはスムージング論理
回路18に入力される。スムージング論理回路18では
図13に示すように300dpiで展開された注目画素
Mの周辺の画素を参照して画像のエッジを検出し、エッ
ジがスムーズになるように前記注目画素Mの画像データ
を600dpiの4つのデータM1、M2、M3、M4
に変換する。この変換はシフトレジスタ12の出力デー
タを予め定められている複数のビットマップパターンと
照合することにより行なわれる。このビットマップパタ
ーンは前記注目画素M及びその周辺の画素が画像のエッ
ジを形成していることを検出するものであり、その一例
を図14に示す。同図において、「●」は多値画像デー
タの最上位ビットである/D7が真、すなわち「0」で
あることを示し、また、「○」は/D7が偽、すなわち
「1」であることを示している。更に、上記いずれの場
合も画像属性信号/IMCHRが偽、すなわち「1」で
あることが条件である。その他の「●」、「○」いずれ
でもない画素はどのようなデータでも構わない。例えば
図14(a)のような場合は、注目画素Mは水平(主走
査方向)に近い斜線の一部かつ高濃度側の変化点である
と見なし、600dpiの図示のデータに変換する。一
方、図14(b)のような場合は、注目画素Mは水平に
近い斜線の一部かつ低濃度側の変化点であると見なし、
600dpiの図示のデータに変換する。更に、図14
(c)のような場合は、注目画素Mは水平に近い斜線の
一部かつ高濃度側であり、変化点から1ドット離れてい
るので、600dpiの図示のデータに変換する。ま
た、注目画素Mが垂直(副走査方向)に近い斜線の一部
である場合もこれを検出するためのビットマップパター
ンと一致したとき、同様にデータの変換が行なわれる。
変換の際、エンジンの奇数ライン印字時に上半分のM1
及びM2の2つのデータが生成され、偶数ライン印字時
に下半分のM3及びM4の2つのデータが生成される。
【0058】このように注目画素Mのデータはこのよう
な多数のビットマップパターンと照合され、一致した場
合には所定の変換がなされる。変換されたデータは画像
信号/VDO7〜/VDO0として画像属性信号/IM
CHRと共に画像クロック/VCLKに同期してプリン
タエンジンに送出される。但し、上記変換処理の有無は
SON信号によって指定でき、SON信号が「偽」のと
きは画像信号/VDO7〜/VDO0として注目画素M
の元データ/D7〜/D0がそのまま出力される。従っ
て、この場合は300dpiのデータを主走査、副走査
共に単純に2倍に拡大したデータで印字される。コント
ローラで展開する各色毎の300dpiの画像データを
主走査第1ラインより順にL1、L2、・・・としたと
きの上記処理のタイミングを図15に示す。同図におい
て、LM1〜LM9にはラインメモリから読み出される
データを示している。
【0059】上記のようにして600dpiのデータに
変換された画像信号を受けたプリンタエンジンでは前述
のように電子写真プロセスによる画像形成が行なわれ
る。そしてマゼンタの1ページ分の画像形成が完了する
と、続いてシアン、イエロー、ブラックの順に各色毎に
同様の処理が行なわれ、フルカラー画像となる。以上の
ようにして得られる画像を図16に模式的に示す。同図
(a)はコントローラで展開した300dpiの元デー
タ、(b)はスムージング処理部で変換されたデータに
基づいて印字される画像を表している。また、格子の1
マスは300dpiの単位を示している。図のように、
元データが300dpiであっても、スムージング処理
部で600dpiのデータに変換して印字することによ
って滑らかな画像が得られる。なお、図16では簡単の
ために画像の高濃度部のデータが00H、低濃度部のデ
ータがFFHでトナーは単色の場合を示している。
【0060】以上説明したように、本発明によるカラー
レーザビームプリンタではコントローラは状況に応じて
600dpiまたは300dpiのカラー多値画像デー
タを生成し、そのいずれの場合であってもスムージング
処理部で600dpiのスムーズ化したデータに変換し
て印字するため、優れた出力画像を得ることができる。
【0061】上記説明で述べたスムージングの論理は一
例であり、他にも様々な論理が考えられる。また、上記
説明ではマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4つ
のイメージプレーンに対して同じ変換論理を適用する例
を説明したが、各色毎に視覚特性も異なるので、プレー
ンによって変換論理を変えてもよい。その場合はコント
ローラで現在処理中の色を示す信号をスムージング処理
部に入力して論理を切り換えるようにすればよい。更
に、変換論理を複数用意しておき、環境等に応じてユー
ザが選択可能にすることもできる。
【0062】(第2の実施例)以下に本発明第2の実施
例を説明する。上記第1の実施例とはスムージング処理
時の変換アルゴリズムおよび画像属性信号/IMCHR
が「偽」である場合のパルス幅変調回路での処理が異な
る。第1の実施例では600dpiまたは300dpi
の多値画像データを600dpiのデータに変換し、6
00線のPWMで印字する例を説明したが、本実施例に
おいては画像属性信号/IMCHRが「偽」である場合
は画像データは多値として濃度レベルを示す信号ではな
く、主走査方向に2400dpi単位でレーザをON/
OFF制御するための位置指定信号として用いる。
【0063】図17は本実施例におけるパルス幅変調回
路101のブロック図である。図中、上記第1の実施例
と同じ機能を有するものは同じ番号を付し、説明は省略
する。同図において、160は4to1のパラレル−シ
リアル変換回路、また161は第1の実施例と同様のク
ロック発生回路であるが、前記PCLK、1/3PCL
Kのほか、PCLKの4倍の周波数のクロック信号4P
CLKを出力する。
【0064】以下動作を説明する。第1の実施例と同様
の動作でコントローラで600dpiまたは300dp
iの多値画像データ及び画像属性信号が生成されてスム
ージング処理部207のスムージング論理回路18に入
力される。
【0065】まず画像データが600dpiである場合
について説明する。スムージング論理回路18では図1
8に示すように注目画素Mの周辺の画素を参照して画像
のエッジを検出し、エッジがスムーズになるように前記
注目画素Mの画像データを主走査の密度を4倍にした4
つの2値データMa、Mb、Mc、Mdに変換する。従
って、変換後の主走査密度は2400dpiとなる。こ
の変換は第1の実施例と同様、シフトレジスタ12の出
力データを予め定められている複数のビットマップパタ
ーンと照合することにより行なわれる。その一例を図1
9に示す。本実施例の場合、水平に近い斜線と垂直に近
い斜線で論理が異なる。例えば図19(a)のように水
平に近い斜線の場合は、変化点の近傍に小ドットを付加
または削除するようにデータを変換する。一方、図19
(b)のように垂直に近い斜線の場合は2400dpi
単位でエッジの段差が少なくなるようにデータの変換が
行なわれる。
【0066】このように注目画素Mのデータはこのよう
な多数のビットマップパターンと照合され、一致した場
合には所定の変換がなされる。変換された4つのデータ
Ma、Mb、Mc、Mdデータはそれぞれ2値であるの
で、この4ビットのデータを画像信号の上位4ビット/
VDO7〜/VDO4に割り当てる。そして画像属性信
号/IMCHRと共に画像クロック/VCLKに同期し
てプリンタエンジンに送出される。このとき、変換の対
象とならなかった画素の画像属性信号/IMCHRは、
元が「偽」であった場合でも「真」に変換して送出する
ようにしてもよい。こうすることによりエッジ部分のみ
が解像度優先の2値で印字されることになる。
【0067】上記のようにプリンタエンジンに入力され
た画像信号はパルス幅変調回路101に入力され、ライ
ンメモリ129を介して上位4ビットの/VDO7〜/
VDO4がパラレル−シリアル変換回路160に入力さ
れる。パラレル−シリアル変換回路160では上記4ビ
ットのパラレルデータを、クロック発生回路161で生
成したパターンクロック信号PCLKの4倍の周波数の
クロック信号4PCLKでシリアルデータSVDOに変
換する。変換されたSVDO信号はセレクタ138を介
してレーザ駆動信号VDOとしてレーザドライバに送出
され、印字が行なわれる。このとき、画像属性信号/I
MCHRが「真」である場合は第1実施例と同様に20
0線のPWMで多値印字が行なわれる。
【0068】図20及び図21に本実施例による画像の
模式図を示す。図20が水平に近い斜線、図21が垂直
に近い斜線の場合であり、いずれも(a)が元データ、
(b)が変換後のデータで印字した画像を示している。
【0069】コントローラで生成したデータが300d
piの場合はスムージング論理回路18では図22に示
すように注目画素Mの周辺の画素を参照して画像のエッ
ジを検出し、エッジがスムーズになるように前記注目画
素Mの画像データを主走査の密度を8倍、副走査の密度
を2倍にした16個の2値データM1a、M1b、M1
c、M1d、M1e、M1f、M1g、M1h、M2
a、M2b、M2c、M2d、M2e、M2f、M2
g、M2hに変換する。従って、変換後の主走査密度は
2400dpi、副走査密度は600dpiとなる。こ
の変換は前記同様、シフトレジスタ12の出力データを
予め定められている複数のビットマップパターンと照合
することにより行なわれる。その一例を図23に示す。
変換後のデータはエンジンの奇数ライン印字時にM1a
〜M1hを、偶数ライン印字時にM2a〜M2hを送出
する。この際、/VDO7〜/VDO4の4ビットに6
00dpi単位で主走査の奇数ドット目にM1a〜M1
d(M1a〜M1d)を、偶数ドット目にM1e〜M1
h(M1e〜M1h)を割り当てて送出する。その後の
動作は上記600dpiのときと同様である。図24及
び図25に本実施例による元データが300dpiの場
合の画像の模式図を示す。
【0070】以上説明したように、本実施例においては
スムージングによる変換時には主走査2400dpi、
副走査600dpiで自由にドットの位置を制御するこ
とができるので、特に垂直に近い斜線の場合に有効であ
る。
【0071】以上説明したように、本実施例によればコ
ントローラで生成するカラー多値画像データがエンジン
の記録密度よりも低解像度の場合であってもスムージン
グ処理によってエンジンの記録密度に合わせたデータに
変換してパルス幅変調方式により多値記録を行なうの
で、特に文字や図形のエッジ等でギザギザの無い高品質
なカラー画像を得ることができる。また、面順次に展開
された各色プレーン毎に処理を行なうため、処理部の構
成も簡単になり、安価に提供することが可能である。
【0072】又、本実施例によると、多値データの最上
位ビットに基づきエッジを検出するので、エッジ検出を
容易に行なうこどできる。
【0073】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、エッ
ジ部にギザギザの無い高品質なカラー画像を簡易な構成
で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーレーザビームプリンタシステムの概略を
説明する図である。
【図2】ビデオコントローラのブロック図である。
【図3】プリンタエンジンの側面図である。
【図4】プリンタエンジンの画像信号の流れを説明する
図である。
【図5】第1実施例のパルス幅変調回路のブロック図で
ある。
【図6】三角波発生回路の構成図である。
【図7】第1実施例のパルス幅変調回路におけるタイミ
ング図である。
【図8】スムージング処理部のブロック図である。
【図9】第1実施例において、元データが600dpi
のときのデータの変換を説明する図である。
【図10】第1実施例において、元データが600dp
iのときのデータの変換を説明する図である。
【図11】第1実施例において、元データが600dp
iのときのスムージング処理部のタイミング図である。
【図12】第1実施例における、元データが600dp
iのときのスムージング処理後の形成画像の模式図であ
る。
【図13】第1実施例において、元データが300dp
iのときのデータの変換を説明する図である。
【図14】第1実施例において、元データが300dp
iのときのデータの変換を説明する図である。
【図15】第1実施例において、元データが300dp
iのときのスムージング処理部のタイミング図である。
【図16】第1実施例における、元データが300dp
iのときのスムージング処理後の形成画像の模式図であ
る。
【図17】第2実施例のパルス幅変調回路のブロック図
である。
【図18】第2実施例において、元データが600dp
iのときのデータの変換を説明する図である。
【図19】第2実施例において、元データが600dp
iのときのデータの変換を説明する図である。
【図20】第2実施例における、元データが600dp
iのときのスムージング処理後の形成画像の模式図であ
る。
【図21】第2実施例における、元データが600dp
iのときのスムージング処理後の形成画像の模式図であ
る。
【図22】第2実施例において、元データが300dp
iのときのデータの変換を説明する図である。
【図23】第2実施例において、元データが300dp
iのときのデータの変換を説明する図である。
【図24】第2実施例における、元データが300dp
iのときのスムージング処理後の形成画像の模式図であ
る。
【図25】第2実施例における、元データが300dp
iのときのスムージング処理後の形成画像の模式図であ
る。
【符号の説明】
1〜9 ラインメモリ 10 メモリ制御回路 11 セレクタ 15 水晶発振器 12 シフトレジスタ 18 スムージング論理回路 100 プリンタエンジン 101 パルス幅変調回路 200 ビデオコントローラ 207 スムージング処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に順次形成される複数のカラ
    ー可視像を転写材上に順次重ねて転写する多色記録装置
    において、 外部機器から印字情報を入力するための入力手段と、 前記入力した印字情報に基づいて印字各色毎の多値画像
    データを生成する画像データ生成手段と、 前記生成した各色毎の多値画像データを面順次に出力す
    る出力手段と、 前記面順次に出力された多値画像データの記録画素及び
    その周囲の画素のデータを参照する参照手段と、 前記参照手段による参照結果に基づいて前記記録画素の
    データを変更するデータ変更手段と、 前記変更したデータに応じて光源を変調して光ビームを
    発生する光源変調手段と、 前記光源変調手段によって発生した光ビームを像担持体
    上に走査して面順次による多色記録を行なう記録部とを
    備えたことを特徴とする多色記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多色記録装置において、
    前記画像データ生成手段は条件に応じて第1の記録密度
    またはそれより低密度の第2の記録密度の画像データを
    生成することを特徴とする多色記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多色記録装置において、
    前記光源変調手段は多値画像データのレベルに応じて半
    導体レーザの駆動パルス幅を変調するパルス幅変調手段
    であることを特徴とする多色記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の多色記録装置において、
    前記光源変調手段は、前記データ変更手段により記録画
    素のデータが変更されたときにはパルス幅変調の線数を
    上げて記録を行なうことを特徴とする多色記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の多色記録装置において、
    前記光源変調手段は、前記データ変更手段により記録画
    素のデータが変更されたときには変更された多値データ
    を分割された小画区に対するオン/オフ信号として記録
    を行なうことを特徴とする多色記録装置。
JP5140684A 1993-06-11 1993-06-11 多色記録装置 Pending JPH06350852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5140684A JPH06350852A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 多色記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5140684A JPH06350852A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 多色記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06350852A true JPH06350852A (ja) 1994-12-22

Family

ID=15274355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5140684A Pending JPH06350852A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 多色記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06350852A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3542377B2 (ja) 画像形成装置及びその方法
JP3224480B2 (ja) カラー画像処理装置
US5646670A (en) Color image forming apparatus which reduces toner consumption during image formation
JPH08317210A (ja) 画像処理装置及びその方法
JPH05278263A (ja) 画像処理装置及び記録装置
JP3733166B2 (ja) 多色画像出力装置及び方法
EP1241868B1 (en) Image processing apparatus
JPH1155519A (ja) 画像処理方法及びそれを用いた印刷装置
JPH08331401A (ja) カラー画像形成装置
JPH08274969A (ja) 記録装置
JPH06350852A (ja) 多色記録装置
JP3359196B2 (ja) 多色記録装置
JP3004281B2 (ja) 画像形成装置
JPH08298597A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP3260883B2 (ja) 情報記録装置
JPH08256255A (ja) 画像形成装置
JPH09327942A (ja) 画像出力装置及びその制御方法
JPH0818782A (ja) 多色情報記録方法及び装置
JP2003348354A (ja) 情報処理装置
JPH0774972A (ja) 画像形成装置
JP2940932B2 (ja) 画像処理装置
JP3040403B2 (ja) 画像形成装置及びそれを含む画像処理システム
JPH0922455A (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH09270915A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2721347B2 (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020122