JPH06350485A - 信号検出装置及び磁気再生装置 - Google Patents
信号検出装置及び磁気再生装置Info
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- JPH06350485A JPH06350485A JP14172393A JP14172393A JPH06350485A JP H06350485 A JPH06350485 A JP H06350485A JP 14172393 A JP14172393 A JP 14172393A JP 14172393 A JP14172393 A JP 14172393A JP H06350485 A JPH06350485 A JP H06350485A
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- JP
- Japan
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- signal
- equalizing
- equation
- output
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Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Error Detection And Correction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のPRML方式と同等の回路規模で実現
できるビタビ復号器を用いて、より低い誤り率で原ディ
ジタル情報を検出できる信号検出装置および磁気再生装
置を提供することを目的としている。 【構成】 等化回路1で符号間干渉を抑圧してクロック
再生回路9でクロック信号を再生するとともに、パーシ
ャルレスポンス等化回路2で符号間干渉列{r 1,r2,r
3}を与え、標本化した後ビタビ復号器11で復号す
る。ここで、符号間干渉列{r1,r2,r3}は入力信号
の雑音電力密度スペクトルを含む特定の関数式を最小に
するよう設定されている。
できるビタビ復号器を用いて、より低い誤り率で原ディ
ジタル情報を検出できる信号検出装置および磁気再生装
置を提供することを目的としている。 【構成】 等化回路1で符号間干渉を抑圧してクロック
再生回路9でクロック信号を再生するとともに、パーシ
ャルレスポンス等化回路2で符号間干渉列{r 1,r2,r
3}を与え、標本化した後ビタビ復号器11で復号す
る。ここで、符号間干渉列{r1,r2,r3}は入力信号
の雑音電力密度スペクトルを含む特定の関数式を最小に
するよう設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信伝送路により伝送
もしくは記録媒体から再生されたPCM信号から低い誤
り率で原ディジタル情報を検出する信号検出装置、およ
び磁気記録媒体に記録されたPCM信号から低い誤り率
で原ディジタル情報を検出する磁気再生装置に関するも
のである。
もしくは記録媒体から再生されたPCM信号から低い誤
り率で原ディジタル情報を検出する信号検出装置、およ
び磁気記録媒体に記録されたPCM信号から低い誤り率
で原ディジタル情報を検出する磁気再生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、特に磁気記録の分野において、再
生されたPCM信号から原ディジタル情報を検出する方
法として、あらかじめ定めた特定の符号間干渉列が生じ
るようパーシャルレスポンス等化し、ビタビ復号器を用
いて、パーシャルレスポンス等化によって生じる可能な
状態推移のうちで最も確からしい状態推移を選択する最
尤復号によって原ディジタル情報を検出する方法が着目
されている。この方法を用いることによって、従来のビ
ットごとの判別に比べてより低い誤り率で信号を検出で
きる。以下では、この方法を総称してPRML方式(Pa
rtial-response Maximum-likelihood)と呼ぶことにす
る。
生されたPCM信号から原ディジタル情報を検出する方
法として、あらかじめ定めた特定の符号間干渉列が生じ
るようパーシャルレスポンス等化し、ビタビ復号器を用
いて、パーシャルレスポンス等化によって生じる可能な
状態推移のうちで最も確からしい状態推移を選択する最
尤復号によって原ディジタル情報を検出する方法が着目
されている。この方法を用いることによって、従来のビ
ットごとの判別に比べてより低い誤り率で信号を検出で
きる。以下では、この方法を総称してPRML方式(Pa
rtial-response Maximum-likelihood)と呼ぶことにす
る。
【0003】パーシャルレスポンス等化によって与える
符号間干渉列としては、 {1,−1}、{1,0,−1}、{1,1,−1,−
1} などが知られている。以下ではこれらの方式を、それぞ
れ、PRML(1,-1)方式、PRML(1,0,-1)方式、PRML(1,1,-1,
-1)方式などと呼ぶことにする。
符号間干渉列としては、 {1,−1}、{1,0,−1}、{1,1,−1,−
1} などが知られている。以下ではこれらの方式を、それぞ
れ、PRML(1,-1)方式、PRML(1,0,-1)方式、PRML(1,1,-1,
-1)方式などと呼ぶことにする。
【0004】PRML(1,-1)方式については、例えば、「ア
イ ビー エム ジャーナル オブリサーチ アンド デ
ベロップメント」(H.Kobayashi,"Application of prob
ablistic decoding to digital magnetic recording sy
stems",IBM Journal of Research and Development,Vo
l.15,No.1,pp.64-74,1972年1月)に記載されている。
イ ビー エム ジャーナル オブリサーチ アンド デ
ベロップメント」(H.Kobayashi,"Application of prob
ablistic decoding to digital magnetic recording sy
stems",IBM Journal of Research and Development,Vo
l.15,No.1,pp.64-74,1972年1月)に記載されている。
【0005】またPRML(1,0,-1)方式は、パーシャルレス
ポンス・クラス4とも呼ばれ、磁気ディスクに応用され
た例が、「アイイーイーイー トランザクションズ オ
ンマグネチックス」(Thomas D. Howell, et.al.,"Erro
r rate performance of experimental gigabit per squ
are inch recording components",IEEE Transactions o
n Magnetics,Vol.26,No,5,pp.2298-2302,1990年9月)な
どに記載されている。
ポンス・クラス4とも呼ばれ、磁気ディスクに応用され
た例が、「アイイーイーイー トランザクションズ オ
ンマグネチックス」(Thomas D. Howell, et.al.,"Erro
r rate performance of experimental gigabit per squ
are inch recording components",IEEE Transactions o
n Magnetics,Vol.26,No,5,pp.2298-2302,1990年9月)な
どに記載されている。
【0006】さらに、PRML(1,1,-1,-1)方式は、エクス
テンデッド・パーシャルレスポンス・クラス4(EPR
4)とも呼ばれ、例えば、電子情報通信学会論文誌「2
Gb/in2高密度磁気ディスク技術」(二本他,Vol.J75-C-
II,No.11, pp.567-575,1992年11月)に記載されてい
る。
テンデッド・パーシャルレスポンス・クラス4(EPR
4)とも呼ばれ、例えば、電子情報通信学会論文誌「2
Gb/in2高密度磁気ディスク技術」(二本他,Vol.J75-C-
II,No.11, pp.567-575,1992年11月)に記載されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通信理論で
知られているように、最も高い確率で原ディジタル情報
を正しく検出する方法は、雑音が白色になるよう等化し
た後、整合フィルタを用いて相互相関を求めて検出す
る、白色化整合フィルタによる検出方法である。これ
は、雑音が白色になるようパーシャルレスポンス等化
し、整合フィルタによる検出に代えてビタビ復号で最尤
復号するPRML方式と等価である。
知られているように、最も高い確率で原ディジタル情報
を正しく検出する方法は、雑音が白色になるよう等化し
た後、整合フィルタを用いて相互相関を求めて検出す
る、白色化整合フィルタによる検出方法である。これ
は、雑音が白色になるようパーシャルレスポンス等化
し、整合フィルタによる検出に代えてビタビ復号で最尤
復号するPRML方式と等価である。
【0008】しかしながら、上記した従来のPRML方
式の例は、パーシャルレスポンス等化によって与える符
号間干渉列が、0ないしは±1からなるものに限られて
いる。このため、雑音が白色になるようなパーシャルレ
スポンス等化とはならず、前述の白色化整合フィルタに
よる検出方法に比べて誤り率が悪くなってしまうという
課題がある。
式の例は、パーシャルレスポンス等化によって与える符
号間干渉列が、0ないしは±1からなるものに限られて
いる。このため、雑音が白色になるようなパーシャルレ
スポンス等化とはならず、前述の白色化整合フィルタに
よる検出方法に比べて誤り率が悪くなってしまうという
課題がある。
【0009】また、雑音が白色になるようパーシャルレ
スポンス等化するためには、一般に符号間干渉列は極め
て長い系列になる。符号間干渉列の長さをMとすれば、
ビタビ復号器の回路規模はおよそ2Mに比例して大きく
なる。したがって、このようなビタビ復号器は実現が困
難である。
スポンス等化するためには、一般に符号間干渉列は極め
て長い系列になる。符号間干渉列の長さをMとすれば、
ビタビ復号器の回路規模はおよそ2Mに比例して大きく
なる。したがって、このようなビタビ復号器は実現が困
難である。
【0010】さらに、雑音が白色になるようパーシャル
レスポンス等化するためには、符号間干渉列が簡単な整
数の系列ではなく、実数の系列になる。このため、パー
シャルレスポンス等化後の信号からアイパターンが形成
されず、したがってこの信号からディジタル情報の判別
に必要なPCM信号のシンボル周期に同期したクロック
を再生することが困難になるという課題もある。
レスポンス等化するためには、符号間干渉列が簡単な整
数の系列ではなく、実数の系列になる。このため、パー
シャルレスポンス等化後の信号からアイパターンが形成
されず、したがってこの信号からディジタル情報の判別
に必要なPCM信号のシンボル周期に同期したクロック
を再生することが困難になるという課題もある。
【0011】そこで本発明は、上記課題を解決すべく、
従来のPRML方式と同等の回路規模で実現できるビタ
ビ復号器を用いて、白色化整合フィルタによる検出方法
に近い誤り率で原ディジタル情報を検出できる信号検出
装置を提供することを目的としている。
従来のPRML方式と同等の回路規模で実現できるビタ
ビ復号器を用いて、白色化整合フィルタによる検出方法
に近い誤り率で原ディジタル情報を検出できる信号検出
装置を提供することを目的としている。
【0012】また、雑音が白色に近づくようパーシャル
レスポンス等化しても、PCM信号のシンボル周期に同
期したクロックを再生が容易に行える信号検出装置を提
供することも目的としている。
レスポンス等化しても、PCM信号のシンボル周期に同
期したクロックを再生が容易に行える信号検出装置を提
供することも目的としている。
【0013】また本発明のさらなる目的は、低い誤り率
で原ディジタル情報を検出できる磁気再生装置を提供す
ることである。
で原ディジタル情報を検出できる磁気再生装置を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため本
発明の信号検出装置は、伝送ないし再生されたPCM信
号に対するシンボル周期Tごとのインパルス応答が{r
1,r2,・・・,rM}(Mは2以上の整数)となるよ
う等化および標本化する信号処理手段と、前記信号処理
手段の出力信号から前記インパルス応答によって定まる
可能な状態推移のうちで最も確からしい状態推移を選択
して出力するビタビ復号手段とを備え、前記信号処理手
段の出力に含まれる雑音の電力密度スペクトルをN
(f)としたとき、(数2)を最小にするよう前記イン
パルス応答{r1,r2,・・・,rM}が設定されたこ
とを特徴とするものである。
発明の信号検出装置は、伝送ないし再生されたPCM信
号に対するシンボル周期Tごとのインパルス応答が{r
1,r2,・・・,rM}(Mは2以上の整数)となるよ
う等化および標本化する信号処理手段と、前記信号処理
手段の出力信号から前記インパルス応答によって定まる
可能な状態推移のうちで最も確からしい状態推移を選択
して出力するビタビ復号手段とを備え、前記信号処理手
段の出力に含まれる雑音の電力密度スペクトルをN
(f)としたとき、(数2)を最小にするよう前記イン
パルス応答{r1,r2,・・・,rM}が設定されたこ
とを特徴とするものである。
【0015】
【数2】
【0016】また、本発明の磁気再生装置は、磁気記録
媒体から再生されたPCM信号に対するシンボル周期T
ごとのインパルス応答が{r1,r2,・・・,rM}
(Mは2以上の整数)となるよう等化および標本化する
信号処理手段と、前記信号処理手段の出力信号から前記
インパルス応答によって定まる可能な状態推移のうちで
最も確からしい状態推移を選択して出力するビタビ復号
手段とを備え、前記信号処理手段の出力に含まれる雑音
の電力密度スペクトルをN(f)としたとき、(数2)
を最小にするよう前記インパルス応答{r1,r2,・・
・,rM}が設定されたことを特徴とする。
媒体から再生されたPCM信号に対するシンボル周期T
ごとのインパルス応答が{r1,r2,・・・,rM}
(Mは2以上の整数)となるよう等化および標本化する
信号処理手段と、前記信号処理手段の出力信号から前記
インパルス応答によって定まる可能な状態推移のうちで
最も確からしい状態推移を選択して出力するビタビ復号
手段とを備え、前記信号処理手段の出力に含まれる雑音
の電力密度スペクトルをN(f)としたとき、(数2)
を最小にするよう前記インパルス応答{r1,r2,・・
・,rM}が設定されたことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明は上記した構成により、(数2)を最小
にするような符号間干渉列が設定されていることで符号
干渉列の長さMの範囲内で最も誤り率を低くできるパー
シャルレスポンス等化がなされ、白色化整合フィルタに
よる検出方法により近い、低い誤り率で原ディジタル情
報を検出できる。また、ビタビ復号器の回路規模はおよ
そ2Mに比例するため、適切にMを設定することで、小
さい回路規模のビタビ復号器で実現できる。
にするような符号間干渉列が設定されていることで符号
干渉列の長さMの範囲内で最も誤り率を低くできるパー
シャルレスポンス等化がなされ、白色化整合フィルタに
よる検出方法により近い、低い誤り率で原ディジタル情
報を検出できる。また、ビタビ復号器の回路規模はおよ
そ2Mに比例するため、適切にMを設定することで、小
さい回路規模のビタビ復号器で実現できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の信号検出装置の一
実施例の構成図である。図1において、伝送によって周
波数特性が劣化し雑音が加わったシンボル周期TのPC
M信号が信号20として入力される。信号20は第1の
等化手段である等化回路1において、符号間干渉が抑圧
されるよう等化されて信号21となる。
しながら説明する。図1は、本発明の信号検出装置の一
実施例の構成図である。図1において、伝送によって周
波数特性が劣化し雑音が加わったシンボル周期TのPC
M信号が信号20として入力される。信号20は第1の
等化手段である等化回路1において、符号間干渉が抑圧
されるよう等化されて信号21となる。
【0019】ここで、等化回路1で符号間干渉が抑圧さ
れるよう等化するためには、等化回路1の周波数特性K
(f)は、伝送路の周波数特性をH(f)、ナイキスト基準を
満たす低域フィルタの周波数特性をL(f)としたとき、
次式を満たすようにすれば良い。
れるよう等化するためには、等化回路1の周波数特性K
(f)は、伝送路の周波数特性をH(f)、ナイキスト基準を
満たす低域フィルタの周波数特性をL(f)としたとき、
次式を満たすようにすれば良い。
【0020】
【数3】
【0021】信号21は、第2の等化手段であるパーシ
ャルレスポンス等化回路2に入力される。パーシャルレ
スポンス等化回路2は、データのシンボル周期Tに等し
い期間だけ信号を遅延する遅延器3および4、それぞれ
信号をr1、r2、r3倍する係数器5、6、7および係
数器5、6、7の3つの信号を加算する加算回路8より
構成される。これにより、パーシャルレスポンス等化回
路2は、期間Tごとのインパルス応答が{r1,r2,
r3}となる。
ャルレスポンス等化回路2に入力される。パーシャルレ
スポンス等化回路2は、データのシンボル周期Tに等し
い期間だけ信号を遅延する遅延器3および4、それぞれ
信号をr1、r2、r3倍する係数器5、6、7および係
数器5、6、7の3つの信号を加算する加算回路8より
構成される。これにより、パーシャルレスポンス等化回
路2は、期間Tごとのインパルス応答が{r1,r2,
r3}となる。
【0022】従って、パーシャルレスポンス等化回路2
の出力である信号22は、符号間干渉列が{r1,r2,r
3}となるようパーシャルレスポンス等化された信号と
なる。尚、{r1,r2,r3}は、信号24に含まれる雑
音の電力密度スペクトルをN(f)としたとき、(数2)
で表されるPを最小にするよう設定されている。(数
2)において、本実施例の場合にはMは3である。符号
間干渉列をこのように設定する理由については、後に詳
細に説明する。
の出力である信号22は、符号間干渉列が{r1,r2,r
3}となるようパーシャルレスポンス等化された信号と
なる。尚、{r1,r2,r3}は、信号24に含まれる雑
音の電力密度スペクトルをN(f)としたとき、(数2)
で表されるPを最小にするよう設定されている。(数
2)において、本実施例の場合にはMは3である。符号
間干渉列をこのように設定する理由については、後に詳
細に説明する。
【0023】ところで、信号21はクロック再生回路9
にも入力され、データのシンボル周期Tに同期したクロ
ック信号23が再生される。信号21は、等化回路1に
よって符号間干渉がないよう等化されているため、通常
のアイパターンを形成し得る信号であり、パーシャルレ
スポンス等化のインパルス応答には何等かかわりない。
したがって、信号の零クロス点で位相比較を行うPLL
回路などによって、信号21より容易に安定したクロッ
ク信号が再生できる。
にも入力され、データのシンボル周期Tに同期したクロ
ック信号23が再生される。信号21は、等化回路1に
よって符号間干渉がないよう等化されているため、通常
のアイパターンを形成し得る信号であり、パーシャルレ
スポンス等化のインパルス応答には何等かかわりない。
したがって、信号の零クロス点で位相比較を行うPLL
回路などによって、信号21より容易に安定したクロッ
ク信号が再生できる。
【0024】さて、信号22は、標本化器10に入力さ
れる。標本化器10は、クロック信号23のタイミング
で信号22を標本化し、信号24を出力する。
れる。標本化器10は、クロック信号23のタイミング
で信号22を標本化し、信号24を出力する。
【0025】信号24は、ビタビ復号器11に入力さ
れ、符号間干渉列{r1,r2,r3}によって定まる可能
な状態推移のうちで最も確からしい状態推移を選択し、
検出されたディジタル情報列25を出力する。このビタ
ビ復号器の一般的な構成、動作については、例えば、
「プロシーディングス オブ ザ アイイーイーイー」
(G.D.Forney,"The Viterbi algorithm",Proceedings o
f the IEEE,Vol.61,No.3,pp268-278,1973年3月)に記載
されているため、ここでは詳細な説明は省略する。
れ、符号間干渉列{r1,r2,r3}によって定まる可能
な状態推移のうちで最も確からしい状態推移を選択し、
検出されたディジタル情報列25を出力する。このビタ
ビ復号器の一般的な構成、動作については、例えば、
「プロシーディングス オブ ザ アイイーイーイー」
(G.D.Forney,"The Viterbi algorithm",Proceedings o
f the IEEE,Vol.61,No.3,pp268-278,1973年3月)に記載
されているため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0026】ところで、本実施例における一番のポイン
トは、符号間干渉列{r1,r2,r3}が(数2)で表さ
れるPを最小にするよう設定されている点にある。(数
2)で表されるPは、本実施例のビット誤り率を理論的
に近似するものである。このため、符号間干渉列{r1,
r2,r3}が(数2)で表されるPを最小にするよう設
定されているため、符号間干渉列の長さが3のPRML
方式のうちで、本実施例は最も低いビット誤り率で信号
が検出される。以下に、(数2)の導出について説明す
る。
トは、符号間干渉列{r1,r2,r3}が(数2)で表さ
れるPを最小にするよう設定されている点にある。(数
2)で表されるPは、本実施例のビット誤り率を理論的
に近似するものである。このため、符号間干渉列{r1,
r2,r3}が(数2)で表されるPを最小にするよう設
定されているため、符号間干渉列の長さが3のPRML
方式のうちで、本実施例は最も低いビット誤り率で信号
が検出される。以下に、(数2)の導出について説明す
る。
【0027】図1における標本化器10の出力信号24
からビタビ復号器11を経て信号25までの系を、説明
のため、図2のモデルで表すことにする。図2におい
て、信号24を信号成分と雑音成分とに分離して考える
と、等価モデル12によって信号24が得られると考え
ることができる。等価モデル12においては、信号成分
は原ディジタル情報系列{xi}(xi=1,または−
1)が、インパルス応答が{r1,r2,r3}のパーシャ
ルレスポンス等化回路13を経て得られる。一方雑音成
分は、雑音系列{ni}として表され、加算器14で信
号成分と加算され、信号24となる。この信号24の信
号系列を{si}とすれば、siは次式で表すことができ
る。
からビタビ復号器11を経て信号25までの系を、説明
のため、図2のモデルで表すことにする。図2におい
て、信号24を信号成分と雑音成分とに分離して考える
と、等価モデル12によって信号24が得られると考え
ることができる。等価モデル12においては、信号成分
は原ディジタル情報系列{xi}(xi=1,または−
1)が、インパルス応答が{r1,r2,r3}のパーシャ
ルレスポンス等化回路13を経て得られる。一方雑音成
分は、雑音系列{ni}として表され、加算器14で信
号成分と加算され、信号24となる。この信号24の信
号系列を{si}とすれば、siは次式で表すことができ
る。
【0028】
【数4】
【0029】さて、検出された信号系列25に誤りが発
生した時点から、符号間干渉列の長さM以上にわたって
誤りが発生しなくなるまでの、信号系列25と原ディジ
タル情報系列{xi}との差系列を、誤り系列{e1,
e2,・・・,eK}とする。ここで、定義より、e1は2また
は−2であり、その他のeiは2,−2,ないしは0で
あり、また絶対値が2のei に挟まれた連続する0の個
数はM−1個以下である。この誤りが生じるという誤り
事象をEと表すことにする。このとき、誤り事象Eが発
生する確率P(E)は、おおむね次の式で表されることが
できる。
生した時点から、符号間干渉列の長さM以上にわたって
誤りが発生しなくなるまでの、信号系列25と原ディジ
タル情報系列{xi}との差系列を、誤り系列{e1,
e2,・・・,eK}とする。ここで、定義より、e1は2また
は−2であり、その他のeiは2,−2,ないしは0で
あり、また絶対値が2のei に挟まれた連続する0の個
数はM−1個以下である。この誤りが生じるという誤り
事象をEと表すことにする。このとき、誤り事象Eが発
生する確率P(E)は、おおむね次の式で表されることが
できる。
【0030】
【数5】
【0031】ここで、係数2/2mは、誤り事象Eが起
こり得る原ディジタル情報系列が送られる確率である。
たとえば、原ディジタル情報系列を{x1,x2,x3}と
し、誤り系列を{2,0,−2}とする。このとき、こ
の誤り系列が起こり得るためには、x1は"-1"でなけれ
ばならず、x3は"1"でなけらばならない。xiは"1"と"
−1"が等確率で発生すると考えられるため、このよう
な原ディジタル情報系列が送られる確率は1/22とな
る。
こり得る原ディジタル情報系列が送られる確率である。
たとえば、原ディジタル情報系列を{x1,x2,x3}と
し、誤り系列を{2,0,−2}とする。このとき、こ
の誤り系列が起こり得るためには、x1は"-1"でなけれ
ばならず、x3は"1"でなけらばならない。xiは"1"と"
−1"が等確率で発生すると考えられるため、このよう
な原ディジタル情報系列が送られる確率は1/22とな
る。
【0032】また、(数5)において、Pd(E)は、ビタ
ビ復号器11においてこのような誤り系列のディジタル
情報系列が最も確からしいとして復号されてしまう確率
である。これは信号24の信号系列を{si}で表した
とき、ビタビ復号の原理より、次式が成立するときのみ
に発生する。
ビ復号器11においてこのような誤り系列のディジタル
情報系列が最も確からしいとして復号されてしまう確率
である。これは信号24の信号系列を{si}で表した
とき、ビタビ復号の原理より、次式が成立するときのみ
に発生する。
【0033】
【数6】
【0034】(数6)は、(数4)を参照して次の(数
7)のように簡単化される。
7)のように簡単化される。
【0035】
【数7】
【0036】ここで、雑音系列niの確率密度分布がガ
ウス分布であるとすれば、(数7)の右辺もガウス分布
となる。したがって、(数7)の成立する確率、すなわ
ち(数5)におけるPd(E)は、誤差補関数Q(x)を用い
て次式で与えられる。
ウス分布であるとすれば、(数7)の右辺もガウス分布
となる。したがって、(数7)の成立する確率、すなわ
ち(数5)におけるPd(E)は、誤差補関数Q(x)を用い
て次式で与えられる。
【0037】
【数8】
【0038】しかし、(数8)における2乗平均値はこ
のままの形では計算できない。そこで、パーセバルの定
理を用いて周波数領域に変換し、次式を得る。
のままの形では計算できない。そこで、パーセバルの定
理を用いて周波数領域に変換し、次式を得る。
【0039】
【数9】
【0040】(数9)において、N(f)は雑音系列
{ni}の電力密度スペクトルであり、これは図1の入
力信号20に含まれる雑音の電力密度スペクトルから求
められる。したがって、(数9)を用いることでPd(E)
が計算でき、(数5)の誤り事象Eが発生する確率P
(E)が求められる。また、誤り事象Eによるビット誤り
率は、P(E)に誤りビット数mを乗じたm・P(E)で求め
られる。
{ni}の電力密度スペクトルであり、これは図1の入
力信号20に含まれる雑音の電力密度スペクトルから求
められる。したがって、(数9)を用いることでPd(E)
が計算でき、(数5)の誤り事象Eが発生する確率P
(E)が求められる。また、誤り事象Eによるビット誤り
率は、P(E)に誤りビット数mを乗じたm・P(E)で求め
られる。
【0041】さて、以上のことから、検出された信号2
5のビット誤り率は、m・P(E)をすべての誤り事象に
ついて求め、加算すればよい。しかしながら、長い誤り
系列の誤り事象は、全体のビット誤り率に及ぼす影響が
小さいため、長さK(Kは整数)までの誤り事象のみ考
慮することにより、(数2)でPRML方式のビット誤
り率が求められる。なお、考慮する誤り系列の長さK
は、通常5ビット程度で十分である。
5のビット誤り率は、m・P(E)をすべての誤り事象に
ついて求め、加算すればよい。しかしながら、長い誤り
系列の誤り事象は、全体のビット誤り率に及ぼす影響が
小さいため、長さK(Kは整数)までの誤り事象のみ考
慮することにより、(数2)でPRML方式のビット誤
り率が求められる。なお、考慮する誤り系列の長さK
は、通常5ビット程度で十分である。
【0042】本実施例では、符号間干渉列{r1,r2,r
3}が(数2)のPを最小にするよう設定されている。
このような符号間干渉列は、図1の入力信号20に含ま
れる雑音の電力密度スペクトルから、計算機をもちいれ
ば容易に求めることができる。(数2)で表されるP
は、これまで説明したように、本実施例のビット誤り率
を理論的に近似するものである。このため、符号間干渉
列{r1,r2,r3}が(数2)で表されるPを最小にす
るよう設定されているため、符号間干渉列の長さが3の
PRML方式のうちで、本実施例は最も低いビット誤り
率で信号が検出されるという効果がある。
3}が(数2)のPを最小にするよう設定されている。
このような符号間干渉列は、図1の入力信号20に含ま
れる雑音の電力密度スペクトルから、計算機をもちいれ
ば容易に求めることができる。(数2)で表されるP
は、これまで説明したように、本実施例のビット誤り率
を理論的に近似するものである。このため、符号間干渉
列{r1,r2,r3}が(数2)で表されるPを最小にす
るよう設定されているため、符号間干渉列の長さが3の
PRML方式のうちで、本実施例は最も低いビット誤り
率で信号が検出されるという効果がある。
【0043】また、ビタビ復号器の回路規模は、符号間
干渉列の長さをMとすればおよそ2 Mに比例して大きく
なる。本実施例ではM=3であり、従来のPRML(1,0,-1)
とほぼ同等の回路規模ながら、より低い誤り率で信号が
検出できるのである。
干渉列の長さをMとすればおよそ2 Mに比例して大きく
なる。本実施例ではM=3であり、従来のPRML(1,0,-1)
とほぼ同等の回路規模ながら、より低い誤り率で信号が
検出できるのである。
【0044】また、このようにして設定した符号間干渉
列{r1,r2,r3}は、簡単な整数の系列とはならな
い。このため、パーシャルレスポンス等化された信号2
2はアイパターンを形成せず、この信号からデータのシ
ンボル周期Tに同期したクロックを再生することは困難
である。しかしながら、本実施例では、符号間干渉を抑
圧された信号21からクロック再生回路9において容易
に安定なクロックが再生できるという特徴もある。
列{r1,r2,r3}は、簡単な整数の系列とはならな
い。このため、パーシャルレスポンス等化された信号2
2はアイパターンを形成せず、この信号からデータのシ
ンボル周期Tに同期したクロックを再生することは困難
である。しかしながら、本実施例では、符号間干渉を抑
圧された信号21からクロック再生回路9において容易
に安定なクロックが再生できるという特徴もある。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は、本発明の磁気再生装置の一実施例の構成
図である。図3において、図1に示した先の信号検出装
置の実施例と同一機能のブロックおよび信号には同番号
を付した。図3に示した本実施例では、磁気記録再生で
は直流近傍の信号が再生できないことに特に配慮して信
号を検出する構成となっている。
する。図3は、本発明の磁気再生装置の一実施例の構成
図である。図3において、図1に示した先の信号検出装
置の実施例と同一機能のブロックおよび信号には同番号
を付した。図3に示した本実施例では、磁気記録再生で
は直流近傍の信号が再生できないことに特に配慮して信
号を検出する構成となっている。
【0046】図3において、PCM信号が記録された磁
気記録媒体31から、磁気ヘッド32によって信号が読
み取られ、増幅回路33で増幅された信号20は、等化
回路19に入力される。ここで、等化回路19の周波数
特性K(f)は、記録から信号20に至るまでの周波数特
性をH(f)、ナイキスト基準を満たす低域フィルタの周
波数特性をL(f)としたとき、次式で表される。
気記録媒体31から、磁気ヘッド32によって信号が読
み取られ、増幅回路33で増幅された信号20は、等化
回路19に入力される。ここで、等化回路19の周波数
特性K(f)は、記録から信号20に至るまでの周波数特
性をH(f)、ナイキスト基準を満たす低域フィルタの周
波数特性をL(f)としたとき、次式で表される。
【0047】
【数10】
【0048】(数10)において、J(f)は直流近傍の
成分を除去する直流遮断特性を持つ特性である。これ
は、磁気記録再生では直流近傍の信号が再生できないこ
とから、先の実施例と同様に等化回路19の特性を(数
3)のようにすると、直流近傍の雑音が極端に強調され
てしまうためである。
成分を除去する直流遮断特性を持つ特性である。これ
は、磁気記録再生では直流近傍の信号が再生できないこ
とから、先の実施例と同様に等化回路19の特性を(数
3)のようにすると、直流近傍の雑音が極端に強調され
てしまうためである。
【0049】等化回路19の出力である信号28は、
(数10)の特性により直流近傍の成分が除去されてい
るため、符号間干渉が残留している。この信号28は量
子化帰還等化器15に入力される。量子化帰還等化器1
5は、加算回路16、判別回路18、低域通過フィルタ
17より構成される。低域通過フィルタ17の周波数特
性I(f)は、先に除去した直流近傍の成分を補うよう
(数11)の特性となっている。
(数10)の特性により直流近傍の成分が除去されてい
るため、符号間干渉が残留している。この信号28は量
子化帰還等化器15に入力される。量子化帰還等化器1
5は、加算回路16、判別回路18、低域通過フィルタ
17より構成される。低域通過フィルタ17の周波数特
性I(f)は、先に除去した直流近傍の成分を補うよう
(数11)の特性となっている。
【0050】
【数11】
【0051】このため、量子化帰還等化器15の出力で
ある信号21は、符号間干渉のない信号となっている。
また、量子化帰還等化器15では判別回路18によって
判別された信号を低域通過フィルタ17に帰還するた
め、信号21は直流近傍の雑音を強調することなく符号
間干渉のみ抑圧されている。信号21から後、信号25
に至る系の動作は図1の先の実施例と全く同様であるた
め、説明は省略する。
ある信号21は、符号間干渉のない信号となっている。
また、量子化帰還等化器15では判別回路18によって
判別された信号を低域通過フィルタ17に帰還するた
め、信号21は直流近傍の雑音を強調することなく符号
間干渉のみ抑圧されている。信号21から後、信号25
に至る系の動作は図1の先の実施例と全く同様であるた
め、説明は省略する。
【0052】以上のように本実施例の磁気再生装置は、
磁気記録再生では直流近傍の信号が再生できないことか
ら、等化回路19および量子化帰還等化器15とによ
り、直流近傍の雑音を強調することなく符号間干渉のみ
抑圧し、この信号から符号間干渉列の長さが3のPRM
L方式のうちで最も低いビット誤り率で信号が検出でき
るよう、(数2)によって符号間干渉列{r1,r2,
r3}が設定されている。これによって、通常に等化す
る場合に比べて一層効果的である。
磁気記録再生では直流近傍の信号が再生できないことか
ら、等化回路19および量子化帰還等化器15とによ
り、直流近傍の雑音を強調することなく符号間干渉のみ
抑圧し、この信号から符号間干渉列の長さが3のPRM
L方式のうちで最も低いビット誤り率で信号が検出でき
るよう、(数2)によって符号間干渉列{r1,r2,
r3}が設定されている。これによって、通常に等化す
る場合に比べて一層効果的である。
【0053】磁気記録再生系は、高密度記録になるほど
信号の周波数特性が大きく劣化するため、本実施例は極
めて有効である。例えば、磁気記録媒体上の1ビット長
さが0.2ミクロン程度で高密度記録された磁気再生装置
においては、本実施例の符号間干渉列{r1,r2,r3}
は{0.4,0.75,0.53}であり、この時従来のPRML(1,0,-
1)方式に比べて、およそ10dB悪いSN比でも同等の
誤り率で信号が検出できる。
信号の周波数特性が大きく劣化するため、本実施例は極
めて有効である。例えば、磁気記録媒体上の1ビット長
さが0.2ミクロン程度で高密度記録された磁気再生装置
においては、本実施例の符号間干渉列{r1,r2,r3}
は{0.4,0.75,0.53}であり、この時従来のPRML(1,0,-
1)方式に比べて、およそ10dB悪いSN比でも同等の
誤り率で信号が検出できる。
【0054】なお、以上に述べた本発明の2つの実施例
では、符号間干渉列の長さが3であったが本発明はこれ
に限られるものではない。符号間干渉列の長さをより長
くして(数2)を最小にするよう設定すれば、白色化整
合フィルタによる検出方法に一層近い誤り率で原ディジ
タル情報を検出できる。また、上記2つの実施例では信
号21をパーシャルレスポンス等化回路2に入力してそ
の出力信号を標本化器10で標本化する構成であった
が、信号21を標本化し、標本化された信号をパーシャ
ルレスポンス等化するようにしてもよい。
では、符号間干渉列の長さが3であったが本発明はこれ
に限られるものではない。符号間干渉列の長さをより長
くして(数2)を最小にするよう設定すれば、白色化整
合フィルタによる検出方法に一層近い誤り率で原ディジ
タル情報を検出できる。また、上記2つの実施例では信
号21をパーシャルレスポンス等化回路2に入力してそ
の出力信号を標本化器10で標本化する構成であった
が、信号21を標本化し、標本化された信号をパーシャ
ルレスポンス等化するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上のように、従来のPRML
方式と同等の回路規模で実現できるビタビ復号器を用い
て、白色化整合フィルタによる検出方法に近い低い誤り
率で原ディジタル情報を検出できる。また、パーシャル
レスポンス等化しても、PCM信号のシンボル周期に同
期したクロックを再生が容易に行える。さらに、本発明
の磁気再生装置では、記録された情報を従来方式に比べ
て極めて低い誤り率で検出できる。
方式と同等の回路規模で実現できるビタビ復号器を用い
て、白色化整合フィルタによる検出方法に近い低い誤り
率で原ディジタル情報を検出できる。また、パーシャル
レスポンス等化しても、PCM信号のシンボル周期に同
期したクロックを再生が容易に行える。さらに、本発明
の磁気再生装置では、記録された情報を従来方式に比べ
て極めて低い誤り率で検出できる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図
【図2】第1の実施例を説明するモデル図
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図
1 等化回路 2 パーシャルレスポンス等化回路 9 クロック再生回路 10 標本化器 11 ビタビ復号器 15 量子化帰還等化器 19 等化回路
Claims (4)
- 【請求項1】伝送ないし再生されたPCM信号に対する
シンボル周期Tごとのインパルス応答が{r1,r2,・
・・,rM}(Mは2以上の整数)となるよう等化およ
び標本化する信号処理手段と、前記信号処理手段の出力
信号から前記インパルス応答によって定まる可能な状態
推移のうちで最も確からしい状態推移を選択して出力す
るビタビ復号手段とを備え、前記信号処理手段の出力に
含まれる雑音の電力密度スペクトルをN(f)としたと
き、以下の(数1)を最小にするよう前記インパルス応
答{r1,r2,・・・,rM}が設定されたことを特徴
とする信号検出装置。 【数1】 - 【請求項2】信号処理手段は、符号間干渉を抑圧するよ
う等化する第1の等化手段と、第1の等化手段の出力を
入力としインパルス応答が{r1,r2,・・・,rM}
である第2の等化手段と、前記第1の等化手段の出力か
ら周期がシンボル周期Tに等しいクロック信号を発生す
るクロック発生手段と、前記クロック信号で前記第2の
等化手段の出力を標本化する標本化手段とを備えたこと
を特徴とする請求項1記載の信号検出装置。 - 【請求項3】磁気記録媒体から再生されたPCM信号に
対するシンボル周期Tごとのインパルス応答が{r1,
r2,・・・,rM}(Mは2以上の整数)となるよう等
化および標本化する信号処理手段と、前記信号処理手段
の出力信号から前記インパルス応答によって定まる可能
な状態推移のうちで最も確からしい状態推移を選択して
出力するビタビ復号手段とを備え、前記信号処理手段の
出力に含まれる雑音の電力密度スペクトルをN(f)と
したとき、(数1)を最小にするよう前記インパルス応
答{r1,r2,・・・,rM}が設定されたことを特徴
とする磁気再生装置。 - 【請求項4】信号処理手段は、符号間干渉を抑圧するよ
う等化する特性から直流近傍の信号を除去する特性を備
えた第1の等化手段と、直流近傍の信号を再生する量子
化帰還等化手段と、前記量子化帰還等化手段の出力を入
力としインパルス応答が{r1,r2,・・・,rM}で
ある第2の等化手段とを備えたことを特徴とする請求項
3記載の磁気再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14172393A JPH06350485A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 信号検出装置及び磁気再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14172393A JPH06350485A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 信号検出装置及び磁気再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06350485A true JPH06350485A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15298711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14172393A Pending JPH06350485A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 信号検出装置及び磁気再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06350485A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007091363A1 (ja) * | 2006-02-07 | 2009-07-02 | パイオニア株式会社 | 適応ディジタルフィルタ及び受信装置 |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP14172393A patent/JPH06350485A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007091363A1 (ja) * | 2006-02-07 | 2009-07-02 | パイオニア株式会社 | 適応ディジタルフィルタ及び受信装置 |
JP4532568B2 (ja) * | 2006-02-07 | 2010-08-25 | パイオニア株式会社 | 適応ディジタルフィルタ及び受信装置 |
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