JPH06231546A - 非虚数dcフリーイコライザ及びdcフリー変調符号を用いる磁気記録チャネル - Google Patents

非虚数dcフリーイコライザ及びdcフリー変調符号を用いる磁気記録チャネル

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JPH06231546A
JPH06231546A JP5263806A JP26380693A JPH06231546A JP H06231546 A JPH06231546 A JP H06231546A JP 5263806 A JP5263806 A JP 5263806A JP 26380693 A JP26380693 A JP 26380693A JP H06231546 A JPH06231546 A JP H06231546A
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response
pulse
equalizer
code
detector
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JP5263806A
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Norman L Koren
リー コレン ノーマン
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Eastman Kodak Co
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 (1+D)PR等化を採用して(1−D)
係数を省略することにより、ハードウェアの複雑化を招
くことなく、検波器入力SNRを向上させて高い線記録
密度を達成する。 【構成】 2進データを受信し、(0,K)CCRLL
変調エンコーダ81により符号化する。イコライザ84
及び89は、符号化された2進データに応答して等化パ
ルスを生成する。そのパルス応答特性は、(1+D)
を近似している。ビダビ検波器86は、等化パルスを検
波する。変調デコーダ87はこれを復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気データ記憶システ
ムへのデータの記録及び格納したデータの回復に関し、
特に、(1+D)部分応答(PR)等化を採用するこ
とによる前記システム内の格納データの線密度(linear
density)の改善に関する。本発明は、ML(Maximum
Liklihood )検出システムと併用できるが、その他の検
出システムとの併用も可能である。
【0002】
【従来の技術】1990年にIBMがPR4等化とサン
プリングビタビ検波をディスクドライブに導入する以前
には、ディジタル磁気記録システムにおいてはピーク検
波器が広く使用されていた。このピーク検波器の目的
は、記録されたデータ(「0」と「1」)が読み取りヘ
ッドを通過するときに、そのデータを検出する事であ
る。典型的なNRZIシステムにおいては、「1」は1
個のピークを持つリードバックパルスを表わし、「0」
は前もって決定されたタイムスロット又は「ビットセ
ル」もしくは「ウィンドウ」内のパルスの欠如を表わ
す。その性質上、パルスピークは幾分不明瞭であるた
め、ピーク検波器は、ピークをより容易に検出可能なイ
ベントであるゼロクロスに変換する。一般的には次の2
種類のピーク検波チャネル、即ち1)微分AQPD(am
plitud-qualified peak detector)及び2)積分検波器
が用いられる。
【0003】図1のAQPDにおいては、UMR(unsh
ielded magnetoresistive )ヘッドの分離パルス(又は
ステップ応答)100が、時間軸に沿って境界分けさ
れ、等化、次いで微分され、ゼロクロスイベントが検出
される。UMRヘッドの等化パルス102は、誘導ヘッ
ドでは見られない緩慢なアンダーシュート特性12、1
4を有している。微分パルス104は、必要なゼロクロ
スイベントを発生させている。等化パルスエネルギの大
部分は、{−Tmin、Tmin}の範囲に収まる。た
だしTminは遷移間の最小時間である。
【0004】次に図2を参照すると、AQPDチャネル
の信号には、等化信号110の「肩」部21内のノイズ
及び/又は形状に起因して偽ピークが含まれることがあ
る。このノイズによる検出誤差の可能性を最小にするた
めには、等化された微分前の信号振幅が、通常平均ピー
ク(包絡線)振幅の1/2に設定される閾値よりも、大
きくなければならない。この閾値は、変調ノイズがある
場合は多少低めに設定されることが多い。AQPDに
は、振幅及びタイミングチャネルとして知られる2つの
チャネルの同時操作が含まれている。微分ピーク検波信
号120の特徴28は、修正ゼロクロスを示す。このタ
イプの検波器の関連特許には、1978年3月28日発
行のR.Price 他による米国特許第4,081,756
号、「二重チャネル信号検波回路」があり、そこでは読
取り信号のピークを感知するピーク検波チャネル及び、
読取り信号中の個々の読取りパルスだけに応答してゲー
トパルスを発生させる同期動作ゲート発生チャネルにつ
いて記述されている。
【0005】次に図3を参照すると積分検波器において
も、時間軸に沿って境界分けすることにより、分離パル
ス200が等化され(パルス202)、続いて積分され
て(パルス204)所望のゼロクロスイベントが得られ
る。低周波ノイズ(原点に近い負の実軸上の極で示され
る)の過度の増幅を防止するため、積分は不完全積分で
なければならない。不完全積分は、積分パルス204の
特性32に示されるように、分離パルス応答内のドルー
プとなる。離れた隣接部からの符号間干渉(ISI)に
よる過度のベースラインシフトを避けるため、積分検波
器は、dcフリー書込み電流を持つ符号を備えた符号化
データ、又はDFE(decision feedback equalizatio
n)と併用しなければならない。
【0006】次に図4を参照すると、信号220内のベ
ースラインシフトは、クロックタイミングにおける信号
サンプルの配置、即ちベースライン近くのダイヤモンド
が徐々に変化することで表わされている。積分検波器の
信号はピーク間で0に近付かないため、振幅整波は不要
であり、従って積分検波器は決定プロセスとして、タイ
ミングチャネルの1チャネルのみで十分である。
【0007】データの符号化のためのランレングス制限
(RLL)符号は、「1」が各ビットセルにおける記録
された磁気遷移を表わし、「0」が遷移なしを表わすと
いうNRZIの見地から定義される。標準m/n(d,
k)RLL符号においては、mビットのデータビットが
nビットの符号ビットにマップされ、隣合う「1」同士
の間にNRZI符号の「0」が最小d個、最大k個ある
ため、符号レートγ=m/nとなる。積分検波器におけ
る符号のクロック周期は、Tc=(m/n)Tdであ
り、ただしTdはデータ周期である。前記ランレングス
制限は、記録された遷移の間で、最小d+1、最大k+
1のクロック間隔としても表わすことができる。遷移間
の最小時間はTmin=(d+1)Tcである。検出ウイ
ンドウTwは、Tcに等しい。RLL符号の目的は、
「0」の最大ランを制限し、ある場合には(ただし常時
ではなく)TminをTdより大きくすることによっ
て、符号の自動クロッキングを行うことにある。ウイン
ドウ内のどこかで検出されたリードバックピークは、そ
のウインドウの中心に書き込まれたものとみなされる。
【0008】ある任意の時間から書込み電流の電荷は、
正規化された書込み電流(iw=±1)を積分した値で
ある。但し時間はTcに規格化するものとする。書込み
電流の符号は遷移毎に変化する。通常の記録技術(つま
り書込み等化がないもの)に対しては、遷移間隔sは、
蓄積電荷において±sとなって現れる。下記の例は、
(1,7)RLLデータパタンの蓄積電荷を示してい
る。
【0009】
【表1】 dcフリーRLL変調符号においては、最大蓄積電荷|
c|は、制約を受ける。この様な符号はまた、チャージ
コンストレインドRLL(又はCCRLL)符号と呼ば
れる。CCRLL符号及びd、k及びcの関数として現
される理論的最大符号化率(チャネル容量)は、K. Nor
ris 及びD. S. Bloomberg の“Charge-Constrained Run
-Length Limited Code,.”IEEE, Trans.,Magn., vol.MA
G-17, no.6, Nov.1981, p.3452に記述されている。電荷
を制約するとチャネル容量が減少する。実際の符号は、
ハードウェアを過度に複雑化せずにこの最大値にできる
だけ近い符号レートで動作するように設計される。例え
ば、c−拘束の無い標準(1,7)RLL符号は、最大
可能符号レートr=0.6793を有し、r=2/3=
0.6667で動作する。(1,7)CCRLL符号レ
ートはcに依存して5/8又は3/5(0.625又は
0.6)にならなければならない。cの可能最小値は、
Cmin=int(k/2+1)である。CCRLL符
号は、直流を書込み電流として流すことができないロー
タリトランスを具えた磁気記録システムで使用される。
そのよい例は、c=3の8/10(0,3)R−DAT
符号である。CCRLL符号は、特に容量に近い符号レ
ートでは設計が困難である。この設計手順については、
この分野の符号化専門家には周知である。
【0010】ピーク検波器のイコライザは、ISIを最
小にして、各ピークが明瞭に検出できるように設計され
る。この様なイコライザは、しばしば「強制ゼロ」イコ
ライザと称される。最悪の場合でも、スリム化と高周波
ノイズの増幅(enhancement)のトレードオフによって
ある程度のISIが保証される。部分応答(PR)イコ
ライザは、高周波ノイズの増幅を減少させるためゆるや
かなISIを利用している。これにより、チャネルはよ
りマッチドフィルタに近くなり、等化パルスのSNR
(Signal-to-noise ratio)が改善される。PR等化は、
ML(Maximum Likelihood)検波器に使用される。ML
検波器の機能はゆるやかなオーバラップ又は干渉パルス
からデータを最適に分離することである。ML検波器
は、ピークの様な特定のイベントに必ずしも結びつかな
い別個の時期に信号をサンプリングする。
【0011】PR等化は、ML検波と非常に密接に関連
しており、その頭文字を取った「PRML」はさまざま
な文献で周知である。ビタビ検波器は、PR等化と併用
される最もよく知られたML検波器である。「ビタビ」
と「ML」はしばしば同義語として用いられる。PRM
Lは最初1970年、1971年にIBMのH. Kobayas
hiとD. Tang によって磁気記録システム用として提案さ
れた。両者の共著による“Application of Partial-Res
ponse Channel Coding to Magnetic RecordingSystem
s”, IBM Jrnl. of Res. & Dev., vol.14, no.4, July,
1970, p.368 及びH.Kobayashi,“Application of Prob
alistic Decoding to Digital magneticRecording Syst
ems ”, IBM Jrnl. of Res. & Dev., Vol.15, no.1, Ja
nuary, 1971, p.64 を参照。またP. Kabal、S. Pasupat
hy著による“Partial Response Signaling”IEEE Tran
s. Commun., vol. COM-23, no.9, p.921, Sept.1975.
参照。PRMLチャネルは、R. Wood 、D. Petersen に
よる“Viterbi Detection ofClass IV Partial Respons
e on a Magnetic Recording Channel”, IEEE Trans. C
ommun., vol. COM-34, no.5, May 1986, p.493;及びF.
Dolivo による“Signal Processing for High-Density
Digital Magnetic Recording ”,Proceedings of COMP
EURO 90, Hamburg, W. Germany, May 8-12, 1989.参
照。
【0012】ピーク検波記録システムは、普通その分離
パルス又はステップ応答(NRZI...000100
0...パタンに対する応答、但し「1」は遷移、
「0」は非遷移)によって特徴付けられる。これは、記
録された遷移1個に対する応答である。これに対して、
PRLMシステムは、等化パルス応答(NRZ...0
001000...パタンに対する応答、NRZ
I...00011000...に相当)によって特徴
付けられる。但し書込みパルスは、クロック周期Tによ
って分離された2つの書込み電流ステップ(又は記録さ
れた遷移)で構成される。NRZI記録は実際には、本
明細書の別の個所で述べるように、ピーク検波チャネル
における誤り伝搬を最小にするために、NRZデータに
対して行われるプリコーディングの一種である。パルス
応答を利用すると、ML検波器のシステム状態の説明が
容易になり、NRZI遷移の交互に変化する符号を追跡
する必要が無くなる。
【0013】標準PRシステムは、式F(D)=(1−
D)(1+D)のパルス応答多項式で表わされる。
但しDはクロック周期Tに等価な遅延演算子である。こ
のパルス応答多項式は、サンプリング時、つまりビット
セルに期待されるパルス応答に等しい。例えば、部分応
答タイプ4(PR4)多項式は(1−D)(1+D)=
1−Dである。サンプリング時における期待パルス応
答は、...000101000...である。ステッ
プ応答(分離パルス)は、応答多項式を(1−D)で除
することによって求められる。PR4においては、サン
プリング時に1+D=...00011000となる。
PR4分離パルスピークは、2つの0でないサンプリン
グ点の間にある。つまりPR4信号はピークから外れた
イベントでない所でサンプリングされる。このサンプリ
ングパラメータのため、PRシステムにおけるタイミン
グ回復は、Dolivo(前掲)に記述されているような高度
のディジタル技術又は別のアナログタイミングチャネル
で行う必要がある。
【0014】標準ピーク検波器における均等のPR多項
式は、F(D)=1−Dである。これは、1(つまりサ
ンプリング時における...0001000...)に
対するステップ応答に相当する。このステップに対応す
るパルスの最小帯域幅は、fmin(t)=sin(π
t/T)/(πt/T)であるが、これは、周波数スペ
クトルG(f)が遮断周波数|fc|=1/2Tまでと
それ以上の範囲で一定であるため実際には実現できな
い。アナログ等化を行う実際的なピーク検波システム
は、かなり、大きな帯域幅で動作し、このシステムでは
パルスのスリム化はノイズの増幅(enhancement )を伴
う。(1−D)項は、誘導ヘッドの読取りプロセスにお
ける微分化又は磁気抵抗ヘッドの垂直磁場に対する感度
によって派生する。これは磁気記録法にイントリンシッ
クであると考えられるため、前述の磁気記録法に関する
文書中のPRチャネルは、(1−D)パルス応答項を含
んでいる。唯一の例外は、R.Wordによる“New Detector
for 1,k Codes Equalized toClass II partial Respon
se ”IEEE Trans. Magn., vol. MAG-25, no. 5, Septem
ber 1989, p.4075 に記載されているが、これは、本発
明の内容と類似しない、「修正線形キャンセラ」と称す
る決定フィードバックの一種を用いた(1,k)符号の
PR2チャネルについて記述したものである。
【0015】標準PRプリコーディングのアルゴリズム
は、NRZ符号化ビットパタンについて1/F’(D)
操作を行うことであり、F’(D)はF(D)における
+,−を(+mod2)又はXOR演算子で置き換えた
拡張応答多項式である。この置換により、符号「0」に
対しては偶数出力レベル、符号「1」に対しては奇数出
力レベルとなり、誤り伝搬が解消する。F(D)=1−
D又は1+D(PR1)については、プリコーディング
は単にNRZデータをNRZIに変換するだけである。
偶数係数を伴うF(D)拡張の項(PR2におけるD項
の様な)は、F’(D)から外れる。奇妙なことである
が、これによりPR2プリコーディングはPR4と同じ
になる。プリコーダは、PRMLシステムの従来の要素
であり、PRMLに関する古典的な文書で説明されてい
る。
【0016】遅延演算子D=δ(t−T)のフーリエ変
換がexp(−j2πfT)であることに注目すると、
PR多項式の(1+D)は等化パルス応答における周
波数応答項cos(πfT)に等価であり、(1−
D)係数は周波数応答項jsin(πfT)に等価
であることを示すことができる。従って、nの値が大き
いPRシステムはより緩慢で、容易に実現可能な高周波
ロールオフを有し、磁気記録チャネルの特性によりよく
整合する。(1+D)係数を有する部分応答システム
は、(0、k)符号における最高書込み周波数fmax
=1/2T、つまりNRZでの...010101
0...パタン(各クロック間隔の遷移:NRZ
1...111...パタンに等しい)において応答零
点を有する。この零点の結果、PRシステムにおける変
調符号は、NRZ...0000...及びNR
Z...1111...パタン(いずれもNRZ1
「0」ロングランに等価)のロングランのカットと同じ
方法で、このパタンのロングランをカットするよう設計
しなければならない。
【0017】表1は、最も重要なPRチャネルの詳細の
いくつかを示す。PR名は、E. Kretzmer による“Gene
ralization of a Technique for Binary Data Communic
ation ”IEEE Trans. Commun. Techn., Vol. COM-14, F
eb. 1966, p.67. から抜粋したもので、特に重要でない
任意のラベルである。
【0018】
【表2】 いずれもタイミング感度の測定値である速度トレランス
とアイパタン幅は、Kabal 及びPasupathy (前掲)から
の抜粋である。F(D)の(1−D)係数は、部分応答
信号のdc成分をカットする。dc成分はPR1とPR
2信号中にあるが、これらはいずれも(1−D)を含ん
でいない。PR1とPR2の等化は、dc信号をサポー
トできる磁気記録システム以外の通信チャネルで用いる
ことを意図している。従って、これら他のチャネルは、
磁気記録技術においては厳密にはアナログ的ではなく、
また有用であるとも考えられていない。
【0019】磁気記録の先行技術は、(1−D)係数が
部分応答多項式に無くてはならないと指摘している。例
をいくつか掲げる。H. Kobayashi、D. Tang では、“磁
気記録チャネルは、ディスクリートな伝達関数に固有の
係数(1−D)を持った部分応答チャネルとして取り扱
うことができる”。J. Moon 及びL. R. Carleyでは、
「1−D係数は、プレイバックプロセスに固有な微分の
ため、磁気記録システムのチャネル伝達関数の中に含ま
れる」。F. Dolivo では、「PRスキームにおいては、
多項式1−Dを有するクラスIV信号発生(PR−I
V)と多項式1+D−D−Dを有する拡張クラスI
V(EPR−IV)は、DC及び信号化レートの1/2
においてスペクトルの零点を示す。従ってこれらは、磁
気記録において経験するタイプのバンドパスチャネルに
よく適応する」。H. Thaper 及びA.Patelでは、「すで
に説明したように、ゼロオーダーホールドと書込みプロ
セスブロックを組み合わせた伝達関数は、(1−D)部
分応答システムのそれと類似している。従って、飽和記
録のための部分応答多項式は(1−D)係数を含まなけ
ればならない」。
【0020】ビタビ検波器への入力は、通常ディジタル
化されているサンプリングデータである。ビタビ検波器
の働きは通常、それぞれPR2、PR2及びPR4等化
を示す図5、6及び7に示すように、ビタビトレリスに
よって視覚化される。システムの状態は、ビタビ検波器
の中に含まれサンプル数Lによってそのサイズが決まり
その上に応答が展開されるメモリの内容である。メモリ
上に展開されている状態を構成していない現在のサンプ
ルに先立つL−1個のサンプルによって、2 −1通り
の状態が生じる。予期サンプル値E(D)又は「遷移」
(図5)は、PR多項式F(D)から求められる。デー
タパタンを(D)とすると、E(D)=A(D)F
(D)となる。例えば、PR2等化(F(D)=(1+
D)=1+2D+D)においては、その前の2ビッ
ト(D,D)が1と0であれば、現在のビットは1、
遷移値は2である。
【0021】ビタビ検波器は、既知の状態(ビタビトレ
リスのあるひとつのノード)から始めて、各データサン
プルを、その状態から始まる各経路毎にトレリス上の予
想遷移と比較し、トレリス上の各経路に対するスケアメ
トリック(サンプルと予想遷移間の差の2乗の和)を計
算し、記憶する。1以上の経路が1つのノードに入ると
きは必ず、最も不完全な距離の経路が消去される。開始
ノードを残してただ1つの経路が残っている場合は、す
でにある決定が為されているのである。実際のビタビ検
波器では、ハードウェアの複雑化を最小限にするため、
このアルゴリズムは一連の検出プロセスを加算、比較及
び選択操作に減らして簡略化する。これらの簡略化によ
っても、アルゴリズムは実質的には変化しない。上記に
引用したPR等化のためのビタビ検波器の設計は、ディ
ジタル回路設計技術に通じた技術者によって行うことが
できる。例えばR. Wood 及びD. Petersen による“Vite
rbi Detection of Class IV Partial Response on a Ma
gnetic Recording Channel”, IEEE Trans. Commun., V
ol. COM-3f, no.5, May 1986, p493を参照。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ホワイトノイズに対し
ては、シンボルバイシンボル検出性能の改善は、最小距
離誤差イベントによって殆ど決定される。このイベント
は最小2乗距離メトリックdmin(予想遷移間の差
の2乗和)を有する同じノードで始まる経路と終わる経
路の間の差である。これらの経路は、図5、6、7の一
対の点線経路によって示されている。PR1とPR4に
ついてはdmin=2となる。PR2とEPR4(図
示されていない)については、dmin=4である。
ビダビ検波器における実効SNRの改善は、10log
10(dmin)であるから、PR1及びPR4につ
いては、3dB、PR2及びEPR4については6dB
である。この方程式は、相関を有していないホワイトノ
イズがビダビ検波器に入力されることを仮定している。
【0023】現在検討している簡略化部分応答システム
については、最小距離誤差イベントは2種類の状況から
生じる。第1は、消失(又は加算)ビット、例えば00
000対00100であり、第2はシフトビット、例え
ば001000対000100である。PR2を示す図
7では、データ0001000と0010000、つま
り2乗距離メトリック4のシフトビット誤差を表わす2
つの点線経路が示されている。PR2については、消失
ビット誤差の2乗距離メトリックは6である。ビタビ検
波器入力のノイズは一般にホワイト(非相関)ではな
い。PR4については、消失及びシフトの両ビット誤差
は、相関ノイズからは影響を受けない。PR2について
は、シフトビット誤差は、相関ノイズの影響は受けない
が、最初により大きな差メトリックを有する消失ビット
誤差はノイズに対して非常に敏感になることもある。
【0024】磁気記録を含む通信技術の分野では、受信
パルスの最良な信号対雑音比は、その伝達関数がパルス
のフーリエ変換に比例する回路であるマッチドフィルタ
に、受信パルスを通すことによって得られることが知ら
れている。マッチドフィルタは、パルスを拡幅する。部
分応答記録チャネルは、高密度記録システム(つまり、
通信間干渉の影響を受けるシステム)用のイコライザ
を、一般的にパルスを狭めなければならないピーク検波
イコライザがなし得るよりも、もっとマッチドフィルタ
に近づくように開発されたものである。PR4とEPR
4の様な(1−D)(1+D)イコライザが一般にピ
ーク検出イコライザよりもパルススペクトルによく整合
するのに対して、低周波、特にそのようなイコライザか
ら実際に放射されるハイレベルの低周波エネルギを有す
るUMRヘッドには上手く整合しない。
【0025】従って、UMRパルス応答によく整合する
部分応答チャネルを用いることによって、一層高い記録
密度を実現する必要性が痛感されるに至った。
【0026】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、(1
+D)パルス応答を近似するdcフリーイコライザと
dcフリー変調コードを結合したディジタル磁気記録シ
ステムに適するリードバックチャネルを具備し、以下の
要素を包含するものである。
【0027】a)電荷制御(dcフリー)変調符号を用
いてデータを符号化するエンコーダ。その変調符号は、
(d,k)ランレングス制限で特徴づけられるだけでな
く、NRZI 111111...(f=1/2T)符
号パタンのランレングスを制限する付加的強制でも特徴
づけられる。変調符号の好適実施態様は(0,k)ラン
レングス制限である。
【0028】b)正規化(1+D)部分応答多項式
(PR1では1+D、PR2では(1+D))を近似
するdcフリーパルス応答を有するリードバックイコラ
イザ。この基準に合致する2種類のパルス応答が存在す
る。
【0029】i)積分ピーク検波チャネルに類似すると
共に、複数の非等化パルス応答エネルギが{−Tmi
n,Tmin}領域の近くに存在する磁気記録システム
に適合する因果パルス応答。これには誘導性および遮閉
性磁気抵抗ヘッド(ShieldedMagnetoresistive Head:SM
R) を使用するシステムが含まれる。
【0030】ii)複数記録の非等化パルス応答エネル
ギが{−Tmin,Tmin}領域を十分越えて広がっ
ている磁気システムに適した対称的パルス応答。これに
はUMRヘッドおよびデュアルMR(DMR)ヘッドを
使用するシステムが含まれる。本発明のシステムの好適
実施態様では、PR2等化の新規な態様を採用してい
る。
【0031】c)2の状態(PR1では2状態、PR
2では4状態)によって特徴付けられ、上記(1+D)
パルス応答多項式に適するML(Maximum Likelihoo
d)検波器。ビタビ検波器は本発明のシステム用のML
検波器の望ましい実施例である。
【0032】d)上記のa)項に説明した電荷制御変調
符号を用いて符号化したデータを複号化するデコーダ。
【0033】先行技術では、磁気記録システムは本質的
に部分応答多項式内に(1−D)係数を含んでいること
が必要であると教示している。本発明ではこの係数は採
用されていない。また先行技術は、イコライザは部分応
答多項式になるべく近似するパルス応答に適するように
設計すべきであると教示しているが、本発明は上記多項
式からのゆるやかな偏差を取入れている。本発明は変形
R−DAT 8/10(0,3)CCRLL符号を有
し、近似dcフリーPR2イコライザを備えているの
で、如何なる既知のピーク検波チャネルに対してもまた
磁気記録の先行技術における、PR4およびERP4チ
ャネルを含む如何なる既知のPRMLチャネルに対して
も、線記録密度の非常に有意義な増加が得られる。
【0034】本発明の好適実施態様に従って、PR2チ
ャネルの利点を以下に要約する。
【0035】1)本発明に従って等化された(1+D)
PRチャネルは、PR1をPR4と比較し、PR2を
EPR4と比較した場合に、対応する(1−D)(1+
D)nPRチャネルより高い線記録密度を特定誤りレー
トに対して達成することができる。ことに、PR2チャ
ネルは、磁気記録(PR4およびEPR4)に使用ある
いは推奨される如何なる先行技術のPRMLチャネルに
対しても、30%増の非常に高い線記録密度を達成でき
るとともに、如何なる先行技術ピーク検波器チャネルに
対しても同様の非常に高い線記録密度を達成できる。か
かる利点が生ずる理由は、超高記録密度において、非虚
数PR2チャネルが先行技術のPRML信号(PR4お
よびEPR4)よりも磁気記録チャネルに対して適合し
ており、従って検波器入力においてより優れたSNRを
提供するからである。
【0036】2)(1+D)PRチャネルは、比較可
能な(1−D)(1+D)PRチャネルよりも有意義
な高さの速度トレランスとウインドウパタン開口幅を有
する。
【0037】3)(1+D)PRチャネルは、比較可
能な(1−D)(1+D)PRチャネルより少数の、
すなわちほぼ半数のビタビ検波器状態を有し、これによ
りハードウェアの複雑化を抑えている。
【0038】4)PR2チャネルは、ビタビトレリスが
描かれていないEPR4チャネルに存在するようなアン
ビギュイティを有していない。例えば、EPR4につい
ては、1000を反復するデータパタンは1101を反
復するデータパタンと正確に同一の遷移、すなわち1、
1、−1、−1となる。16通り存在し得る反復4ビッ
トデータパタンの内、12個はランレングス制限を要す
る同様のアンビギュイティを有する。従ってEPR4符
号用の変調符号は、これらパタンの長ランレングスを消
去する必要がある。これは符号設計を複雑化しチャネル
容量の減少を招く。従って、今日に至るまでEPR4用
の(0,k)変調符号に関する文献は見られないようで
ある。PR2符号に対する唯一の制限は、1)電荷制限
であるべきこと、および2)0000...、 111
1...、及び010101のランレングスは制限すべ
きこと、である。
【0039】5)本発明にはdcフリー変調符号が必要
であるから、既にdcフリー変調符号が必要とされてい
る磁気記録システムへの適用を、チャネル容量損失を蒙
ることなく実現できる。これにはR−DAT(商標)、
8ミリビデオ(商標)、VHS(商標)、目下開発中の
高品位テレビなど、回転磁気ヘッドを備えたシステムが
含まれる。また、UMRヘッドやDMRヘッドを有する
システムも含まれる。これら全てのシステムは経済的に
非常に重要性が高い。
【0040】
【実施例】本発明の理解を深めるために、添付した図面
を参照して、本発明の実施態様の詳細な説明を行う。本
発明図の幾つかの図を通して、参照番号は本発明の同一
部分あるいは同様部分を指す。
【0041】図8に示されるように、本発明の原理によ
って構成された磁気記録チャネル80は、変調エンコー
ダ81、プリコーダ82、記録ヘッド及び媒体83、ア
ナログイコライザ84、サンプラ85、検波器86及び
変調デコーダ87を具備している。チャネル80はサン
プラ85に代えてディジタイザ88及びディジタルイコ
ライザ89を含む構成にしてもよい。本発明のDCフリ
ー近似(1+D)イコライザは、本明細書の他の個所
に記載するようにアナログ素子とディジタル素子により
分割されるものである。チャネル80のイコライザ及び
検波器要素の設計が本発明の主題である。
【0042】イコライザの設計 イコライザの設計に関しては、虚数性能の目標が数学的
に特定されている。仮想的な(1+D)PR等化のた
めの最小帯域幅パルス応答FPRnは下記の周波数領域
方程式で与えられる。
【0043】
【数1】 パルス応答FPRn(ω)はdc(f=0)において非
零かつ有限である。時間領域パルス応答fPRn(t)
はFPRn(ω)の逆フーリエ変換である。信号が検波
器によってサンプリングすると、その正規化値は、時間
t=±kT(kは整数)において正確に(1+D)
なる。
【0044】等価虚数最小帯域幅分離パルス又はステッ
プ応答は、そのパルス応答がステップ応答に(1−D)
演算子を乗じたものであることに着目することによって
導かれ、その等価周波数領域はjsin(πfT)であ
る(ここでT=1/2fc)。
【0045】
【数2】 このステップ応答GPRn(ω)はdcで時無限大であ
る。虚数時間領域PR2(n=2)ステップ応答及びパ
ルス応答191及び192すなわちfPR2(ω)及び
PR2(ω)は、図9に示されている。
【0046】非等化分離パルス又はステップ応答G
uneq(ω)(すなわち、再生ヘッドにおいて測定さ
れたステップ応答)はdcで有限である。それに対する
パルス応答は零である。これには誘導性ヘッド(薄膜、
フェライト、複合材、メタル−イン−ギャップ(MI
G)等)を使用したシステム及び遮蔽又は非遮蔽MRヘ
ッドが含まれている。例えば誘導性フェライトヘッドを
備えたシステムのステップ応答は、ローレンツ関数g
uneq(t)=1/(1+(2t/T50)によ
って近似され、又は等価的に、Guneq(ω)=ex
p(−πT50|f|)でも近似され、これはdcで有
限である。従って、式(2)の仮想的ステップ応答GP
Rn(ω)を得るために必要なイコライザ伝達関数H
(ω)=GPRn(ω)/Guneq(ω)は、そのよ
うな非変形イコライザがdcにおいて無限ゲインを有す
ることを示している。これは、誤り検出率が許容できな
い程劣化するようになる低周波ノイズの破滅的な増幅を
もたらす。低周波ノイズの増加はまた、平均信号レベル
(ベースライン)のゆるやかなドリフトをもたらし、こ
れはML検波器におけるアナログ・ディジタル変換器及
び/又は増幅器のダイナミックレンジを超えることがあ
る。
【0047】dcイコライザのゲインが無限であること
から生ずる問題を未然に防ぐために、本発明では、dc
で零のパルス応答及びdcの時有限のステップ応答が得
られるように変型されたイコライザを採用している。新
しいイコライザが目標とする時間領域パルス応答は、信
号を検波器によってサンプリングすると時刻t=±kT
(kは整数)において正確に(1+D)とはならない
が、良い近似となる。
【0048】次に、本発明におけるイコライザ応答目標
として2個を示す。第1は複数の非等化パルス応答エネ
ルギ(信号電圧の2乗に比例する)の大部分が{−Tm
in,Tmin}領域の近くに分布したシステムに適し
ている。但しTminは書込み遷移間の最小間隔であ
る。誘導性ヘッド及び遮蔽性MRヘッドを使用するシス
テムは、このカテゴリの典型である。このイコライザは
ピーク検波用積分イコライザ(図3)に類似しているの
で、その応答を下付き文字INTによって示す。積分イ
コライザ・パルス応答FINT及びステップ応答G
INTは次の方程式によって与えられる。
【0049】
【数3】 パルス応答はdcで零であり、一方ステップ応答はdc
で有限である。積分イコライザ時間領域ステップ応答1
93及びパルス応答194は、それぞれ、図10におい
てPR2(n=2)の場合について示されている。この
場合のパルス応答とステップ応答には因果関係があり、
−Tmin以前には両者は殆どエネルギを持っていな
い。
【0050】第2のイコライザ目標は、多くの非等化パ
ルス応答エネルギが{−Tmin、Tmin}領域をは
るかに越えて広がっているシステムに適している。UM
R及びDMRヘッドを使用するシステムはこのカテゴリ
に属する。これらのシステムは、また、長波長応答にお
いて比較的高いレベルとなるのが特徴である。このイコ
ライザは、ある点では積分イコライザに類似している
が、他の点ではそれと異なっているので、QI(the qu
asi-integrating )イコライザと名づける。ピーク検波
用QIイコライザは、本願出願人による米国特許出願第
07/891,010号に記載されている。
【0051】QIイコライザ・パルス応答FQI及びス
テップ応答GQIは次式によって与えられる。
【0052】
【数4】 パルス応答もステップ応答もdcで零である。QIイコ
ライザの時間領域ステップ応答195及びパルス応答1
96は、それぞれ図11においてPR2(n=2)の場
合について示されている。そのパルス応答は対称である
が、ステップ応答は非対称である。QIイコライザは、
そのステップ応答がdcでヌルとなり、そのパルス応答
が因果関係があるというよりはむしろ対称的であるとい
うことを除いて、積分イコライザと類似している。UM
Rヘッドに使用した場合、望ましくない低周波ノイズの
低減に役立つ微分素子によってdcヌルが得られる。
【0053】これらの式は本発明のイコライザの一意的
な表現ではなく、本発明のイコライザの本質的な特性は
(1+D)パルス応答多項式へのdcフリー近似であ
る。dcフリーパルス応答を有する他のイコライザとし
ても、本発明を実現できる。上述の式は、いくつかの有
用な特性をもっている。つまり、(1)fが零に近づ
くにつれて、上述の式は(1+D)PR等化に適する
虚数値の式に近づく。(2)ステップ応答193及び1
95それぞれの裾部の立ち下り時間、図10の特性82
並びに図11の特性92及び94はそれぞれfに反比
例する。(3)積分目標式とQI目標の式は極めて類似
しているが、次の2個の顕著な点において異なってい
る。(a)第1に、dcステップ応答はQI目標の場合
零であるが、積分目標の場合非零かつ有限であり、
(b)第2に、そのステップ応答はQI目標の場合非対
称であるが、積分目標の場合因果関係がある。(4)虚
数(1+D)イコライザ目標信号を時定数τ=RC=
1/2πfLの単純なRC高帯域フィルタに通過させる
ことによって、積分イコライザ目標が得られる。
【0054】イコライザの実現 図8においては、イコライザは非等化入力パルスを所望
の出力パルスに成形する線形回路網である。本発明のイ
コライザはアナログ素子とディジタル素子に分けられ
る。アナログ・イコライザの最小の要件は、ナイキスト
周波数(1/2T)をこえるノイズの大部分を除去する
低域フィルタとして作用することである。PR2であれ
ば、イコライザ全体をアナログ回路によって構成できる
が、PR1の場合、非常に急勾配の余弦高周波ロールオ
フは現実にアナログ回路で用い得る程度の素子数では達
成することができない。ビタビ検波器は通常データをサ
ンプリングしてディジタル化するので、ディジタル・イ
コライザは少ない付加コストで実現することのできる明
白な選択である。ディジタル・イコライザの設計手順
は、DSP(Digital Signal Processing)の技術におい
て周知であり、1989年にKluwer Academic Publishe
rs, Norwell, MA から出版されたLeland B. Jackson に
よる「Digital Filters and Signal Processing 」等の
テキストによりカバーされている。ディジタル・イコラ
イザは、媒体の交換、損傷、老化等によるシステムの変
化に対して適応形がある、すなわち対応することができ
るという利点を有している。適応性イコライザの設計手
順もDSPの技術において周知であり、1986年にPr
entice-Hall, Englewood Cliffs, NJ から出版されたSi
monHaykinによる「Adaptive Filter Theory」等のテキ
ストによりカバーされている。
【0055】PR2等化用のアナログ形イコライザを設
計する際、イコライザ伝達関数は数学的には複素(s)
平面における2箇の多項式の商として表現される。その
分子多項式の根はヌルとして知られ、分母多項式の根は
極として知られている。極及びヌルによって表わされる
イコライザは、当業者に周知である回路合成理論の技術
を使用することによりRLC回路網として実現できる。
回路合成論は、1977年にMcGraw-Hill から出版され
たGabor C. Temes及びJack W. La Patraによる「Circui
t Synthesis and Design」等のテキストによりカバーさ
れている。近年では、極及びヌルの値をプログラムでき
るイコライザ・チップが今や利用可能となった。そのよ
うなチップの例はIMP4250プログラマブル連続時
間フィルタである。このチップでは6個の極及び6個の
ヌルをプログラムすることができ、San Jose, CAのInte
rnational Microelectronic Productsから入手可能とな
っている。
【0056】アナログ・イコライザ設計は、従来、その
基礎としてステップ応答(分離されたリードバックパル
ス)を使用している。非遮蔽形磁気抵抗ヘッドのステッ
プ応答はヘッド飽和のため直接測定することができない
ので、そのイコライザ設計手順はUMRヘッドを飽和さ
せないパルス応答に基づいている。この手順は誘導性ヘ
ッドにも適用することができる。パルス長はTであ
り、これは設計すべきシステムのT又はTminと通常
同一である。Tの値は、ヘッド飽和を避けられるよう
十分短く、かつ適切なリードバック信号が得られるよう
十分長いものである限り、任意の値でよい。
【0057】コンピュータシミュレーションにおいて
は、パルス応答は逆極性の2個のステップ応答を重ね合
せて得られる。図1の特性100は非等化UMRヘッド
線形化ステップ応答を示す。図11の特性195はQI
等化ステップ応答を示す。これらの両パルスの尾部は多
数のTmin間隔にわたって伸長している。実験的パル
ス応答はNRZI...T2,T1,T2,T1,T
2...パタンを使用することによって、ディジタル的
に得られる。但しT2>>T1であり、T2は分離され
たパルス応答を保証できるだけの十分な長さを有する。
シミュレートされた非等化UMRパルス応答は図12に
特性197として示されている。
【0058】UMRヘッドでは、QIイコライザは7個
の極と3個のヌルで非常に近似度良く近似される。その
ヌルの一つは微分演算子であって原点に固定されてい
る。残余の2個の零点は正負の実軸上に配置されてお
り、パルスをスリム化する。7個の極(3個の複素対及
び1個の実数)は信号を低域濾波する。極の正確な個数
は、決定的に重要というわけではない。図12を参照す
ると、極及びヌルの値は時間領域最適化プログラムから
得られ、そのプログラムは、固定されている微分演算子
を除き、極及び零点を複素平面上で移動させ、イコライ
ザ出力パルス応答198と目標パルス応答199の間の
最小2乗整合が最良となる応答198が、非等化パルス
197について得られるようにする。この形式のコンピ
ュータ最適化サブルーチンは“MATLABのための最
適化ツールボックス”と呼ばれる製品の中に見出され、
これはThe Math Works, Natick, MAから入手可能であ
る。
【0059】fに反比例するQI等化パルス196の
尾部の立ち上り/立ち下り時間(図11の特性96及び
98)は、一般に入力パルス100の立ち上り/立ち下
り時間(図1の特徴16及び18)にそれぞれ近似して
いる。極めて類似した方式で、誘導性又は遮蔽性MRヘ
ッドについて、積分イコライザを8個の極及び2個のヌ
ルにより近似度良く近似できる。但しその極の一つは負
の実軸上で原点に近接配置された不完全積分演算子であ
る。図12を参照すると、7個の及び3個のヌルを有す
るイコライザの出力パルス応答198は目標199に酷
似している。最適化プログラムで計算した極とヌルの個
数及び配置は回路合成プログラムに入れられ、これによ
り実際のRLCイコライザの設計が完成する。
【0060】チャージ・コンストレインド(dcフリー)変調符号 QI及び積分検波器信号におけるベースラインシフトは
隣接パルスの符号間干渉がもたらすものである。パルス
の時間的広がりが大きいため、離れた隣接パルスからの
干渉も含まれ得る。顕著な誤りレートの増加をもたらす
過度のベースラインシフトを避けるために、これらのチ
ャネルにチャージコンストレインド(dcフリー)変調
符号を使用しなければならない。R−DATシステムに
使用される8/10(0,3)チャージコンストレイン
ド(c=3)RLL符号は、この符号の要件を非常に良
く満たすことができる。その唯一の欠点は無限ランのN
RZ...010101...データパタンができる可
能性のあることであるが、そのパタンはこのシステムの
fmax=1/2Tパタン、すなわち応答ヌルが配置さ
れる周波数パタンである。ビタビ検波器メモリを制限す
るためには、このパタンのランレングスを制限する必要
がある。R−DAT符号は1986年4月にDAT Co
nferenceにより出版された「Recommended Design Stand
ard, R-DAT」のルックアップテーブルに記載されてい
る。出版されたデータパタンはNRZI符号化のための
ものであり(遷移の場合“1”、非遷移の場合
“0”)、fmax=1/2TパタンはNRZI...
1111111...である。8ビットEBデータパタ
ンについては、10ビット符号はNRZI...111
1111111であってこのパタンの繰り返しに制限は
ない。
【0061】(0,3)RLL符号は最大3個の連続す
るNRZI“0”を有する。R−DATルックアップテ
ーブルを実施すると、比較的少ない10ビット符号パタ
ンで実際に3個の連続“0”を有していることが分る。
(1+D)チャネルの受入れ可能な符号は、EB符号
パタン(NRZI1111111111)を、チャージ
コストレインドを満たし列内に3個の「0」を含む未使
用の符号パタンで置換することによって発生される。従
って、NRZI1100010001がそのようなパタ
ンである。この置換が達成できるのは、8/10のR−
DAT符号レートがNorris及びBloomberg 〔1〕の計算
による理論的最大値0.8704より十分小さいからで
ある。より最適の符号はNRZI111111...ラ
ンレングスを更に制限するものである。
【0062】望ましい実施態様 本発明の好適実施態様のイコライザはn=2、すなわち
多項式(1+D)の部分応答タイプ2(PR2)に関
するものである。より高次の(1+D)PRシステム
は複雑すぎて現時点では実際に実現することができず、
現実の性能上の利点を殆ど提供することができない。n
が増加するごとに、ビタビ検波器状態の個数が倍にな
り、そのレベル数は2倍に増加する。そのようなPR2
イコライザはPR1に比べて二つの利点を有している。
すなわち、(1)特定の誤りレートに対しより高い密度
で動作することができ、(2)余弦の2乗の高周波ロー
ルオフを有し、これはアナログイコライザによって相応
に近似される程十分にゆるやかである。PR1はより大
きく急激な余弦高周波ロールオフを有し、これはアナロ
グイコライザによって適切に実現することはできない
が、そのようなロールオフは小さな不利益にすぎない。
PRMLシステムはサンプリングされたデータで動作
し、ディジタル等化の実現が比較的容易だからである。
PR1は5レベルではなく3レベルを有するだけであ
り、ビタビ検波器は4状態ではなく2状態を有するだけ
である。
【0063】図13及び図14はそれぞれQI等化PR
1及びQI等化PR2の記録の際の同じR−DAT8/
10(093)データ・パタンへの等化応答を示す。高
周波パルスの相対的振幅は各図において減少している。
すなわち、PR2は高周波含有量が最も少なく、その性
能改善が大きいことを示している。PR1は、PR2が
5レベルであるに比べて、3検出レベル、すなわちダイ
ヤモンドによって示される期待サンプルを有している。
【0064】2のチャージコンストレインドによる3/
4(0,3)符号は、3のチャージコンストレインド3
によるR−DAT8/10(0,3)よりも良好に作用
することに注目すべきである。しかし、3/4(0,
3)符号は未だ公的には利用可能ではない。本発明を実
施する際、一般に、任意のチャージコンストレインド
(d,k)RLL符号を使用することができる。
【0065】(1+D)チャネルを有する従来のシス
テムを要約すると、パルス応答はdcにおいて有限かつ
非零であり、ステップ応答はdcにおいて無限である。
本発明のチャネルの場合、パルス応答はdcにおいて零
であり、ステップ応答は対称的目標に対しdcの時零で
あり、因果律的な目標に対しdcで有限かつ非零であ
る。
【0066】この対称的目標は、複数の非等化パルス・
エネルギが遷移間において最小時間の2倍をこえて延び
ているシステムに対し一般に妥当である。この種のシス
テムの典型的はUMR及び二重MRリードバックヘッド
を備えたシステムである。因果律的目標は、複数の非等
化パルス・エネルギが遷移間において最小時間のほぼ2
倍内に含まれるシステムに対し一般に妥当である。この
種のシステムの代表は遮蔽性MR及び誘導性のリードバ
ックヘッドを備えたシステムである。因果律的な目標は
それの検波器回路にDFE(decision feedback equali
zation) を使用するシステムに対し妥当である。
【0067】本発明を特にその特徴を表わしている一定
の望ましい実施態様に関して図示し説明した。しかしな
がら、添付した請求範囲に記載された本発明の精神と範
囲に反することなく、形式及び細部において種々の変更
及び修正をなしうることは当業者にとって容易に明らか
であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、(1,7)符号に対する先行技術のA
QPDステップ応答を示す図である。
【図2】図2は、(1,7)符号に対する先行技術のA
QPD信号を示す図である。
【図3】図3は、(0,K)符号に対する先行技術の積
分検波器ステップ応答を示す図である。
【図4】図4は、(0,3)CCRLL符号に対する先
行技術の積分検波器信号を示す図である。
【図5】図5は、PR4検波器に対する部分応答ビタビ
・トレリスを示す図である。
【図6】図6は、本発明に係るPR1検波器に対する部
分応答ビタビ・トレリスを示す図である。
【図7】図7は、本発明に係るPR2検波器に対する部
分応答ビタビ・トレリスを示す図である。
【図8】図8は、本発明の原理に従って構成されたディ
ジタル磁気記録システムのブロック図である。
【図9】図9は、理想的PR2検波器パルス応答及びス
テップ応答を示す図である。
【図10】図10は、積分PR2パルス応答及びステッ
プ応答を示す図である。
【図11】図11は、QI検波器PR2パルス応答及び
ステップ応答を示す図である。
【図12】図12は、UMRヘッド・イコライザ設計の
ためのパルス応答を示す図である。
【図13】図13は、QI等化PR1重畳データパタン
を示す図である。
【図14】図14は、QI等化PR2重畳データパタン
を示す図である。
【符号の説明】
80 磁気記録チャネル 81 (0,K)CCRLL変調エンコーダ
【数5】 83 ヘッド及び媒体 84 アナログイコライザ 85 サンプラ 86 (1+D)ビタビ検波器 87 (0,K)変調デコーダ 88 ディジタイザ 89 ディジタルイコライザ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2進数データを格納し回復させる磁気記
    録システムであって、 前記2進数データを表す信号を受信し、さらに前記2進
    数データを、(d,k)ランレングス制限によって特徴
    付けられたdcフリーの電荷制御変調符号を用いて符号
    化するエンコーダ手段と、 前記エンコーダ手段と結合されたイコライザ手段であっ
    て、前記符号化された2進数データに応答して等化パル
    スを生成するよう、(1+D)の部分応答多項式に近
    似し、しかも直流の時ゼロとなるパルス応答特性を有す
    るイコライザ手段と、 前記イコライザ手段と結合され、前記等化パルスを検出
    する検波手段と、 前記検波手段と結合され、前記等化パルスを復号するデ
    コーダ手段と、を具えた磁気記録システム。
  2. 【請求項2】 2進数データを格納し回復する方法であ
    って、 前記2進数データを表す信号を受信するステップと、 前記2進数データを、(d,k)ランレングス制限によ
    って特徴づけられるdcフリーの電荷制御変調コードを
    用いて符号化するステップと、 (1+D)の部分応答多項式に近似し、しかも直流の
    時ゼロとなるパルス応答により前記符号化された2進数
    データに応答して、等化パルスを生成するステップと、 前記等化パルスを検出するステップと、 前記等化パルスを復号するステップと、を含むことを特
    徴とする方法。
  3. 【請求項3】 ディジタルデータを格納し回復する方法
    において、前記データを表す信号を受信するステップと
    前記データをコード化するステップとを備え、さらに、
    (1+D)の部分応答多項式に近似し、しかも直流の
    時ゼロであるイコライザパルス応答により、前記符号化
    された信号に応答して等化パルスを生成するステップを
    含む方法。
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