JPH0635032A - ファインダー状態を変更可能なカメラ - Google Patents

ファインダー状態を変更可能なカメラ

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JPH0635032A
JPH0635032A JP4191999A JP19199992A JPH0635032A JP H0635032 A JPH0635032 A JP H0635032A JP 4191999 A JP4191999 A JP 4191999A JP 19199992 A JP19199992 A JP 19199992A JP H0635032 A JPH0635032 A JP H0635032A
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JP
Japan
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time
state
tele
panorama
switched
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Application number
JP4191999A
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English (en)
Inventor
Masaru Yano
賢 谷野
Akira Funabashi
章 船橋
Makoto Ando
誠 安藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常撮影と特殊撮影による撮影が可能なカメ
ラにおいて、通常撮影における切り替えと通常撮影から
特殊撮影への切り替え操作釦を一つにすることで、カメ
ラの外観の構成が複雑にならないようにすると共に使用
したい撮影状態を選択する際に、余分な動作と時間を極
力減らすことで使用感の良い撮影状態の切り替わり方を
するカメラを提供することにある。 【構成】 ワイド,テレ,パノラマの3種類の撮影状態を
有するカメラにおいて、操作釦124が押されている時
間を計時して、その時間が一定時間よりも長いときには
パノラマに切り替え、短いときにはワイドとテレとを交
互に切り替えるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のファインダー状
態を有するカメラに用いられ、それぞれのファインダー
状態への切り替わり方に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ズームレンズを用いずに撮影領域
の大きさを任意に選択し得るトリミングシステムを採用
するカメラが提案されている。トリミングシステムで
は、フィルム面の有効な撮影領域内の一部の領域を特定
するトリミング情報が撮影時にフィルムの所定部分に写
し込まれるとともに、この情報がプリント時に読み取り
装置によって読み取られて、その情報に応じた領域のみ
を引きのばしてプリントされる。したがって、使用して
いる撮影レンズが単焦点のものであってもズームレンズ
で撮影を行ったかのような疑似的なズーム効果がプリン
ト上で得られる。
【0003】この疑似ズーム撮影では出来上がった写真
のアスペクト比は通常撮影による写真のアスペクト比と
同一であるが、トリミングシステムを応用すれば、フィ
ルムの像形成領域内の上下部分を除いた中央の横長の部
分だけをプリントして、通常の写真とはアスペクト比が
異なる横長のパノラマ写真を得ることもできる。この場
合、トリミング情報としては疑似ズーム撮影のものとは
異なるパノラマ写真用のトリミング情報が撮影時にフィ
ルムに付与される。これらのファインダー状態の切り替
えについては、操作釦を押す毎にファインダー状態をサ
イクリックに切り替えていく方法で切り替えを行なって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、操作
釦を押す毎に単にファインダー状態をサイクリックに切
り替える方法の場合には、使用したいファインダー状態
を選択する際に使用しないファインダー状態にもいった
ん切り替わるので、余分な動作と時間とを要する場合が
生じてくる。よって、煩わしく感じたり、シャツターチ
ャンスを失いかねない等の問題点がある。
【0005】なお、他にファインダー状態の切り替えに
は関しないものには、1つの操作スイッチの操作に応じ
て自動発光と強制発光と発光禁止とセルフタイマーの4
つのモードをサイクリックに切り替えると共に、発光禁
止からセルフタイマーの切り替え時に操作スイッチを長
く押しているとフィルム巻戻し可能状態に切り替えられ
るものがある。
【0006】そこで本発明の目的は、使用したいファイ
ンダー状態を選択する際に余分な動作と時間を極力減ら
すことで使用感の良いファインダー状態の切り替わり方
をするカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、特許請求の範
囲の請求項1に記載したように、通常撮影と特殊撮影に
よる撮影が可能なカメラにおいて、第1のファインダー
状態をある操作方法に応じて切り替えるための切り替え
操作部材と該切り替え操作部材による異なる操作方法に
応じて第2のファインダー状態に切り替える手段とによ
り、通常撮影と特殊撮影との切り替えを意識的に行なう
ことで従来の問題点を解決した。
【0008】もう1つの方法は、特許請求の範囲の請求
項2に記載したように、通常撮影と特殊撮影による撮影
が可能なカメラにおいて、通常撮影における第1のファ
インダー状態と第2のファインダー状態とを切り替える
ための切り替え操作部材と特殊撮影が使用された時間を
計時する計時手段と該計時手段の出力に基ずいて操作部
材の操作と同期させて第1と第2いずれかのファインダ
ー状態に切り替える手段とを備えたことにより従来の問
題点を解決した。
【0009】
【作用】本発明の特許請求の範囲の請求項1に記載した
構成では、第1のファインダー状態をある操作方法に応
じて切り替えるための切り替え操作部材による異なる操
作方法に応じて第2のファインダー状態に切り替える手
段によってファインダー状態を切り替えることにより、
通常撮影状態に切り替える場合と特殊撮影状態に切り替
える場合とを意識的に切り替え操作部材の操作方法を変
えることで使用したいファインダー状態の選択ができる
ようになる。
【0010】本発明の特許請求の範囲の請求項2に記載
した構成では、通常撮影における第1のファインダー状
態と第2のファインダー状態とを切り替えるための切り
替え操作部材と特殊撮影が使用された時間を計時する計
時手段と該計時手段の出力に基ずいて操作部材の操作と
同期させて特殊撮影状態から通常撮影状態における第1
のファインダー状態に切り替える場合と第2のファイン
ダー状態に切り替える場合とをカメラ自身で判断して切
り替えれるようになる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照にして説明
する。図1は本発明が適用されるカメラの外観を示す。
同図において1は撮影レンズであり、123は電源スイ
ッチである。124はワイド,テレ,パノラマへの切り
替えを行うための操作釦であり、126はシャツター釦
である。
【0012】図2は上述した疑似ズーム撮影を可能にす
るカメラの概略構成を示している。図中1は撮影レンズ
であり、カメラボデイ4に対して着脱自在になってい
る。2は前記撮影レンズ1を通ってきた光を上方のファ
インダー光学系3に向けて導くメインミラーであり、カ
メラボデイ4内に設けられている。5はフィルムを示し
ている。6は撮影レンズ1からの光の一部をAF(自動
焦点検出)モジュール7に向けるAFサブミラーであ
る。ファインダー光学系3について光の上流側から順に
説明する。焦点板8は撮影レンズ1からの光が1次像を
形成する1次像面の位置に配されている。第1ミラー1
0は第1コンデンサレンズ9からの光を前方に向けるた
めに設けられている。第2ミラー11は第1ミラー10
からの光をさらに上方に向け、リレー系補助レンズ12
は焦点板8の1次像の縮小虚像を焦点板8よりも光の下
流側へ形成させるために設けられている。第3ミラー1
3はリレー系補助レンズ12からの光をズームリレーレ
ンズ系14に導くために設けられている。第4ミラー1
5はズームリレーレンズ系14からの光を下方に向ける
ために設けられている。視野枠17は、第2コンデンサ
レンズ16を通り2次像が形成される2次像面の位置に
配されている。第5ミラー18は、視野枠17を通って
きた光を撮影レンズ1の光軸と平行で、かつ後方に向け
て、固定の接眼レンズ19に光を向けている。
【0013】また、20は瞳位置であり、23はフラッ
シュ発光部を示している。フラッシュ発光の際には、第
3ミラー13が退避して、発光窓21を通って投光され
る構成になっている。本実施例では、上述したようなリ
レータイプのファインダーを用いているので中央部分に
大きな空間ができる。そこで、フラッシュ発光部23を
図示の部分に設けることで、スペースの有効利用を達成
できる。また、ズームリレーレンズ系14を使って、特
別な機構を設けることなくズームフラッシュが達成でき
る。その発光光路については、図5を参考にして後述す
る。
【0014】また、情報記録装置26は、ワイド,テレ
およびパノラマのそれぞれに対応するトリミング情報を
フィルムに記録させるために設けられている。
【0015】上述したように本実施例では、メインミラ
ー2と第1〜第5ミラー10,11,13,15,18の合
計6個(偶数)のミラーを用いているので、撮影すべき
像に対して最終的なファインダー像は正立正像になる。
【0016】また、ファインダー内には上記ズームリレ
ーレンズ系14が、2成分3枚構成のレンズ系で構成さ
れる。その理由は、フィルムに付与されるトリミング情
報をもとにプリント時に読み取り装置により読み取られ
て出来上がる写真と同様な画角のファインダー視野を得
るために、ズームリレーレンズ系14を駆動させ変倍さ
せるためである。
【0017】ここで、ズームリレーレンズ系14を駆動
するための構成について、図3および図4に基づいて説
明する。レンズホルダ34,35はガイド棒41に沿っ
て前後方向にのみ移動できる様になっており、また、レ
ンズホルダ34,35上に設けられたピン42,43がそ
れぞれバネ44に付勢されてカム面45,46に当接す
ることによって位置が決まるようになつている。カム面
45,46を切ったカム板47はギア48,49,50,5
1,52,53,54を介してモーター55で駆動する。
カム板47はギア48の中心軸を中心に、ギア51はギ
ア50の中心軸を中心に揺動する。ギア52,54はウオ
ームギアになっており、コンパクトに高倍率の減速を達
成できる。レンズホルダ34には接片60が固定されて
おり、この接片60とボデイ上に固定されたエンコーダ
基板61上のパターンとの導通によってズーム位置を検
出できるようになっている。
【0018】次にズームリレーレンズ系14の動作につ
いて説明する。
【0019】ワイドからテレにズームリレーレンズ系1
4を移動させる動作では、モータ55が正方向に回転
し、その回転はギア54,ギア53を経てウオームギア
52に伝達される。ウオームギア52の回転は、ギア5
0の軸を中心にギア51を図の矢印a方向に揺動させ
る。ギア50はギア51が揺動されるとともに回転され
る。ギア50の回転は、ギア49,ギア48に伝達され
る。カム板47は、ギア48の駆動によりギア48の軸
を中心に図の矢印b方向に揺動される。カム板47の揺
動とともにレンズホルダ34,35はガイド棒に沿って
図中矢印c方向に移動する。レンズホルダ34,35の
相対的な間隔は、レンズホルダ34,35上に設けられ
たピン42,43がバネ44に付勢されてカム面45,
46に当接しながらカム面に沿って移動することで位置
移動がされる。このように像倍率はカメラ全体の制御を
行う図7に図示するCPUによって制御されることで、
撮影画面の切り替えに同調してファインダー視野を切り
替えることができる。尚、図3はファインダーがワイド
にあるときを示し、図4はテレにあるときを示してい
る。また、テレからワイドにズームリレーレンズ系14
を移動させる動作は、モータ55を逆転させることで達
成される。
【0020】図5はフラッシュ発光部23が発光する際
の第3,第4ミラーの機械的な動きを示す図である。実
線で示した第3ミラー13,第4ミラー15はフラッシ
ュ発光前のミラーの状態を示している。第3ミラー1
3,第4ミラー15は、共に中心軸30,31により固
定されている。フラッシュの発光は、シャッター釦12
6を押す動作に連動して行われ、フラッシュの発光の際
には、破線で示したように第3ミラー13,第4ミラー
15の角度を変更させて、発光窓21を通して被写体に
向けてフラッシュ光が発光される。第3ミラー13,第
4ミラー15の角度を変更させるための機構は、第3ミ
ラーと第4ミラーの中心軸30,31の外周にベルト3
2を連結させて、第4ミラーの中心軸31には不図示の
モーターからの駆動力を伝達させることで、第4ミラー
15の回転と同期して第3ミラー13の角度を変更する
機構になっている。また、フラッシュ発光時には、後述
するパノラマファインダー視野形成のための視野規制板
を閉じることで、瞳位置20ではフラッシュ光が遮断さ
れる。また上述の実施例では、第3、第4ミラーの回転
には、専用のモーターが設けられているが、第3、第4
ミラーの回転とメインミラーアップのモータ等とを兼用
させてもよい。
【0021】ここで、後述する通常撮影と特殊撮影につ
いて詳しく説明する。通常撮影状態とは、通常撮影画面
(縦横比が1:1.5)で撮影する状態であり、疑似ズ
ームがなされてワイドとテレになり、それぞれの撮影状
態に対応するファインダー視野が形成される。また、ト
リミング情報はフィルムの所定部分に書き込まれ、その
書き込みはレリーズに同期する。一方、特殊撮影状態と
は、パノラマ撮影画面(縦横比が1:3)で撮影する状
態であり、パノラマ撮影に対応するファインダー視野が
形成される。また、パノラマ状態に対応するトリミング
情報がフィルムの所定部分に書き込まれ、その書き込み
はレリーズ後のフィルム巻上げに同期する。
【0022】図6は、ワイド,テレ,パノラマの3種類の
撮影状態を有するカメラにおいて、操作釦124が押さ
れている時間を計時して、その時間が一定時間よりも長
いときにはパノラマに切り替え、短いときにはワイドと
テレとを交互に切り替えるようにした本発明の特許請求
の範囲の請求項1記載の第1実施例である。
【0023】図7は、本実施例で示すカメラのブロック
図を示している。図7で示したCPUが図6のフローチ
ャート等で示したカメラ全体の制御を行っている。図6
のフローチャートを順を追って説明する。
【0024】ステップS1では、メインスイッチ123
をONにすることによりフラグがリセットされ、CPU
にメモリされていた情報が初期化される。次に、ステツ
プ2では、自動焦点調節装置によって焦点位置検出演算
が行こなわれ、その結果に基づいて不図示のフォーカシ
ングレンズを駆動させて合焦する。次に、ステップS3
では、測光がなされ最適露出値の算出が行われる。次
に、ステップS4では、ステップS3で得られた被写体
の輝度に応じてフラッシュ23の発光が必要か否かが判
断される。フラッシュ23の発光が必要な場合にはステ
ップS5に進みフラッシュフラグがセットされる。一
方、フラッシュの発光が必要でない場合には、ステップ
S6に進みフラッシュフラグがリセットされる。次に、
ステップS7では、操作釦124が押されたか否かが判
断される。ステップS7にて操作釦124が押されてい
なければ、上記ステップS2〜ステップS7までのルー
チンが操作釦124が押されるまで繰り返し為される。
操作釦124が押された場合にはステップS8に進む。
【0025】以下に説明するステップS8〜ステップS
10は、操作釦124が押されている時間を計時して、
操作釦124が押されている時間が一定時間より長い場
合と短い場合の2通りの操作方法の違いを判別するため
のルーチンである。
【0026】ステップS8ではタイマーがスタートす
る。次に、ステップS9では、タイマーのカウントが終
了したか否かが判断される。ステップS9では、タイマ
ーの上記一定時間のカウントが終了していないか否かが
判断される。ステップS9にて、カウントが終了してい
ない場合には、ステップS10に進む。ステップS10
では、操作釦124が押されているか否かが判断され、
操作釦124が押されていない場合には、ステップS1
1に進む。ステップS11ではタイマーがリセットされ
る。一方、ステップS10にて操作釦124が押されて
いる場合には再びステップS9に戻る。操作釦124が
押え続けられている場合には、タイマーのカウントが終
了してステップS12に進みタイマーがリセットされ
る。
【0027】以下に説明するステップS13〜ステップ
S18は、操作釦124がタイマーの上記一定時間のカ
ウントよりも短い時間押される場合には、ファインダー
光学系がワイド又はテレに切り替えられ、一方、操作釦
124がタイマーの上記一定時間よりも長い時間押され
る場合には、パノラマに切り替えるようにしたルーチン
である。
【0028】ステップS13では、テレフラグがセット
されているか否かが判断され、テレフラグがセットされ
ている場合には、ステップS14に進みテレフラグがリ
セットされ、次に、ステップS15に進みワイドに切り
替えられる。一方、ステップS13でテレフラグがリセ
ットされている場合にはステップS16に進み、テレフ
ラグがセットされ、次に、ステップS17に進みテレに
切り替えられる。また、上述したように、ステップS9
にて操作釦124が押されている時間がタイマーで設定
された一定時間よりも長いと判断された場合には、ステ
ップS12に進みタイマーがリセットされて、ステップ
S18に進み撮影状態がパノラマに切り替えられる。上
述したように、操作釦124が一定時間よりも短い時間
押される場合には、ワイド又はテレに切り替えられる
が、ワイドに切り替えられるかテレに切り替えられるか
については、現在がテレの場合すなわちテレフラグの場
合にはワイドに切り替えられ、現在がワイドの場合すな
わちテレフラグの場合にはテレに切り替えられる。つま
り、テレとワイド間の切り替えは交互に為される。先に
述べたように本実施例では、撮影状態の切り替えに際し
ては、疑似的なズームを用いて撮影状態の切り替えが為
されている。よって、トリミング倍率に応じてフィルム
に情報記録装置26によりトリミング情報が付与され、
プリント時にはトリミング情報をもとにプリントされ
る。また、それぞれの撮影状態に対応するファインダー
視野は、プリント時に読み取り装置により読み取られて
出来上がる写真と同様な画角が得られるようになつてい
る。ステップS18では後述するパノラマ処理のサブル
ーチンが為される。また、ステップS15,ステップS
17,ステップS18の処理が為された後のフローは、
再びステップS2に進み上述したルーチンが繰り返し為
される。
【0029】従来の単に撮影状態がサイクリックに切り
替わるといった方法では、使用したい撮影状態を選択す
る際に使用しない撮影状態にもいったん切り替わるの
で、余分な動作と時間とを要する場合が生じてくる。本
実施例では、テレ及びワイド又はパノラマに切り替える
のを、操作釦124を押している時間が一定時間より長
い場合と短い場合の2通りの操作方法を区別して操作す
ることで、使用したい撮影状態に意識的に切り替えるこ
とを可能にした。その効果として、従来のような単に撮
影状態がサイクリックに切り替わるといった方法とくら
べて、余分な動作と時間を極力減らすことができるの
で、使用感の良い撮影状態の切り替わり方をするカメラ
が提供できる。
【0030】図8は、ワイド,テレ,パノラマの3つの撮
影状態を有するカメラにおいて、操作釦124が1回押
されて、その後に一定時間内にもう1回操作釦124が
押された場合にはパノラマに切り替わり、一定時間内に
操作釦124が押されない場合にはワイドとテレとを交
互に切り替えるようにした本発明の特許請求の範囲の請
求項1記載の第2実施例である。上述の第1実施例で
は、操作釦124を押している時間を計時して、その結
果に基づいて撮影状態を切り替えているが、本実施例は
一定時間内に操作釦124を押す回数を計数して、その
結果に基づいて撮影状態を切り替えているところが第1
実施例と唯一異なっている。
【0031】図8のフローチャートを順を追って説明す
る。図8のフローチャートにおいて、図6で先に説明し
たルーチンと同様な処理については、図6で示したステ
ップ番号と同じ番号で図示して説明は省略する。
【0032】以下に説明するステップS19〜ステップ
S21は、上述の第1実施例とは違う操作方法を判別す
るための判別手段であり、操作釦124が押される回数
を計数して、操作釦124が一定時間の間にもう一回押
される場合と押されない場合の2通りの操作方法の違い
を判別するルーチンである。
【0033】ステップS19ではタイマーがスタートす
る。次に、ステップS20では、タイマーの上記一定時
間のカウントが終了したか否かが判断され、タイマーの
上記一定時間のカウントが終了したと判断された場合に
は、ステップS22に進む。ステップS22では、タイ
マーがリセットされる。一方、ステップS20にてタイ
マーの上記一定時間のカウントが終了していない場合に
はステップS21に進む。ステップS21では操作釦1
24が押されたか否かが判断され、押された場合にはス
テップS23に進む。一方、操作釦が押されない場合に
は、再びステップS20に戻る。操作釦124が押され
ない間にタイマーのカウントが終了するとステップS2
2に進みタイマーがリセットする。
【0034】ステップS23以降のフローは、撮影状態
を切り替える手段であり、操作釦124がタイマーの上
記一定時間のカウントの間に押されない場合には、ワイ
ド又はテレに切り替えられ、一方、操作釦124がタイ
マーの上記一定時間のカウントの間に押される場合に
は、パノラマに切り替えるようにしたルーチンである。
このルーチンは第1実施例のステップS13〜ステップ
S18と同様な処理がなされているので説明は省略す
る。
【0035】従来の単に撮影状態がサイクリックに切り
替わるといった方法では、使用したい撮影状態を選択す
る際に使用しない撮影状態にもいったん切り替わるの
で、余分な動作と時間とを要する場合が生じてくる。テ
レ及びワイド又はパノラマに切り替えるのを、操作釦1
24を押している時間が一定時間の間に押される場合と
押されない場合の2通りの操作方法を区別して操作する
ことで、意識的に撮影状態を切り替えることを可能にし
た。その効果としては、先に示した第1実施例と同様に
従来のような単に撮影状態がサイクリックに切り替わる
といった方法とくらべて、余分な動作と時間を極力減ら
すことができるので、使用感の良い撮影状態の切り替わ
り方をするカメラが提供できる。
【0036】図9は、ワイド,テレ,パノラマの3つの
撮影状態を有するカメラにおいて、パノラマの使用され
た時間とテレの使用された時間とを計時して、操作釦1
24の操作に同期させて、計時した結果に基づいてパノ
ラマからテレに切り替える場合とパノラマからワイドに
切り替える場合とをカメラで判断して切り替えることを
可能にした本発明の特許請求の範囲の請求項2記載の第
3実施例である。
【0037】図9のフローチャートを順を追って説明す
る。図9のフローチャートにおいて、図6で先に説明し
た処理については、先に図6で示したステップ番号と同
じ番号で図示して説明は省略する。
【0038】以下に説明するステップS24〜ステップ
S30は、パノラマの使用時間が一定時間より長い場
合、パノラマの使用時間が一定時間よりも短くテレの使
用された時間が一定時間よりも短い場合、或はパノラマ
の使用時間が一定時間よりも短くテレの使用時間が一定
時間よりも長い場合とを判別するためのルーチンであ
る。
【0039】ステップS24では、パノラマフラグがセ
ットされているか否かが判断され、パノラマフラグがセ
ットされていないと判断した場合はステップS25に進
む。ステップS25では、テレの使用時間が一定時間a
よりも長いか否かを判断する。そこで、テレの使用時間
が一定時間aよりも長いと判断された場合には、ステッ
プS26に進みテレタイムフラグがセットされる。一
方、テレの使用時間が一定時間aよりも短いと判断され
た場合には、ステップS27に進みテレタイムフラグが
リセットされる。ステップS24〜ステップS27で
は、テレの使用された時間が一定時間aよりも長いか短
いかをテレタイムフラグをセットすることで後述するパ
ノラマの使用時間が一定時間bよりも長いか否かという
判断と絡めて撮影状態の切り替え方を判断している。一
方、ステップS24にてパノラマフラグがセットされて
いると判断された場合には、ステップS28に進み、パ
ノラマフラグがリセットされる。次に、ステップS29
では、パノラマの使用された時間が一定時間bよりも長
いか否かを判断する。ステップS29にて、パノラマの
使用された時間が一定時間bよりも短い場合には、ステ
ップS30に進み、テレタイムフラグがセットされてい
るか否かが判断される。
【0040】以下に説明するステップS31〜ステップ
S40は、切り替え操作釦124の操作と同期させてパ
ノラマからテレに切り替える場合とパノラマからワイド
に切り替える場合とをカメラで判断して切り替える手段
である。パノラマの使用時間が一定時間bより長い場合
と、或はパノラマの使用時間が一定時間bよりも短くテ
レの使用された時間が一定時間aよりも短い場合にはパ
ノラマからワイドに切り替わり、パノラマの使用時間が
一定時間bよりも短くテレの使用時間が一定時間aより
も長い場合にはパノラマからテレに切り替えるためのル
ーチンである。
【0041】ステップS31では、テレフラグがセット
されているか否かが判断され、テレフラグがセットされ
ている場合には、ステップS32に進みパノラマフラグ
がセットされステップS33にてパノラマに切り替えら
れる。ステップS33では後述するパノラマ処理のサブ
ルーチンが為される。次に、ステップS34に進み、パ
ノラマタイマーがリセットされ、再びタイマーがスター
トする。一方、ステップS31にてテレフラグがリセッ
トされている場合は、又はステップS30にてテレライ
ムフラグがセットされている場合には、ステップS35
に進み、テレフラグがセットされ、ステップS36にて
テレに切り替えられる。次に、ステップS37に進み、
テレタイマーがリセットされ、再びタイマーがスタート
する。ステップS29でパノラマの使用された時間が一
定時間bよりも長いと判断された場合又は、ステップS
30にてテレタイムフラグがリセットされている場合に
はステップS38に進む。ステップS38では、テレフ
ラグがリセットされ、ステップS39にてワイドに切り
替えられる。次に、ステップS40に進み、テレタイム
フラグがリセットされる。また、ステップS34,ステ
ップS37,ステップS40の処理が為された後のフロ
ーは、再びステップS2に進み上述したルーチンが繰り
返される。
【0042】本実施例では、操作釦の操作と同期して、
パノラマからテレに切り替える場合とワイドに切り替え
る場合とをカメラ自身で判断して切り替えることを可能
にした。その効果として、テレを使用していて、少しだ
けパノラマを使用して再びテレを使用したいときに、カ
メラ自身で判断してテレに切り替えられるようになる。
よって、余分な動作と時間を極力減らすことができ、使
用感の良い撮影状態の切り替わり方をするカメラを提供
できる。
【0043】図10,図11は、ワイド,テレ,パノラ
マの3つの撮影状態を有するカメラのパノラマの使用さ
れた時間を計時して、パノラマの使用時間が一定時間よ
り長い場合にはパノラマ→ワイド→テレのパターンでサ
イクリックに切り替わり、パノラマの使用時間が一定時
間よりも短い場合にはパノラマ→テレ→ワイドのパター
ンでサイクリックに切り替えることを可能にした第4実
施例である。
【0044】図10のフローチャートを順を追って説明
する。図10のフローチャトは、図6で先に説明したス
テップS1〜ステップS7と同様なルーチンであるので
説明は省略する。
【0045】図11のステップS41〜ステップS46
は、パノラマの使用時間が一定時間より長い場合と、一
定時間よりも短い場合とを判別するためのルーチンであ
る。
【0046】ステップS41にて、パノラマフラグがセ
ットされているか否かが判断される。パノラマフラグが
セットされていないと判断した場合には、ステップS4
2に進む。ステップS42では、ローテーションフラグ
がセットされているか否かが判断される。一方、ステッ
プS41にて、パノラマフラグがリセットされている場
合には、ステップ43に進み、パノラマフラグがリセッ
トされ、ステップ44に進む。ステップS44では、パ
ノラマの使用時間が一定時間cよりも長いか否かが判断
される。ステップS44にて、パノラマの使用時間が一
定時間cよりも短いと判断された場合には、ステップS
45に進み、ローテーションフラグがリセットされる。
一方、ステップS44にて、パノラマの使用時間がcよ
りも長い場合には、ステップS46に進みローテーショ
ンフラグがセットされる。上述の第3実施例がパノラマ
とテレの双方の使用時間によって撮影状態を切り替える
ための判断をしているのに対して、本実施例では、パノ
ラマの使用時間のみによって撮影状態を切り替えるため
の判断をしている。
【0047】以下に説明するステップS47〜ステップ
S62は、操作釦124の操作と同期させて撮影状態を
切り替える手段である。パノラマの使用時間が一定時間
cより長い場合には、パノラマ→ワイド→テレのパター
ンでサイクリックに切り替わり、パノラマの使用時間が
一定時間よりも短い場合にはパノラマ→テレ→ワイドの
パターンでサイクリックに切り替えるためのルーチンで
ある。
【0048】ステップS47ではテレフラグがセットさ
れているか否かが判断され、テレフラグがセットされて
いない場合、ステツプ48に進みパノラマフラグがセッ
トされる。続いてステップS49に進みパノラマに切り
替えられ、続いてステップS50に進みパノラマタイマ
ーがリセットされると共にタイマーがスタートする。ま
た、ステップS49では、後述するパノラマ処理のサブ
ルーチンが為される。一方、ステップS47でテレフラ
グがセットされている場合、ステツプ51に進みテレフ
ラグがリセットされる。続いてステップS52に進み、
撮影状態はワイドに切り替えられる。上述したように、
ステップS42にてローテーションフラグがセットされ
ていると判断した場合はステップS53に進む。ステッ
プS53ではテレフラグがセットされているか否かが判
断され、ステップS53でテレフラグがセットされてい
ないと判断した場合、ステツプ54に進みテレフラグが
セットされる。続いてステップS55に進みテレに切り
替えられる。一方、ステップS53にて、テレフラグが
セットされている場合ステツプ56に進みパノラマフラ
グがセットされる。続いてステップS57に進み撮影状
態はパノラマに切り替えられる。続いて、ステップS5
8に進みパノラマタイマーはリセットされると共にパノ
ラマタイマーがスタートする。また、ステップS57で
は後述するパノラマ処理のサブルーチンが為される。ま
た、上述したように、ステップS44にてパノラマの使
用時間が一定時間cよりも長いか否かを判断して、それ
ぞれステップS45,ステップS46に進む。パノラマ
の使用時間が一定時間cよりも短い場合には、ステップ
S45に続いて、ステップS59に進み、テレフラグが
セットされ、ステップS60にてテレに切り替えられ
る。一方、パノラマの使用時間が一定時間cよりも長い
場合にはステップS46に続いて、ステップS61に進
み、テレフラグがリセットされ、ステップS62にてワ
イドに切り替えられる。また、ステップS50,ステッ
プS52,ステップS55,ステップS58,ステップS
60,ステップS62の処理が為された後のフローは再
びステップS2に進み上述したルーチンが繰り返され
る。
【0049】上述した第1実施例〜第4実施例ではトリ
ミング撮影可能なカメラに本発明を適応した実施例につ
いて述べたが、本発明を達成させるには、特にトリミン
グ撮影可能なカメラである必要は生じない。例えば、撮
影レンズとしてズームレンズを使用し、操作釦の操作に
同期させてワイドとテレの切り替えを焦点距離を変える
方法で行い、パノラマ撮影では、露光されるフィルム面
をパノラマの画角に規制して撮影を行う方法でも本発明
が適応できる。
【0050】ここで、第1実施例〜第4実施例のフロー
チャートに示したパノラマ処理について説明する。
【0051】パノラマ撮影では、通常撮影時のファイン
ダー視野領域の上下部分を覆うために、実際には視野領
域の大きさが通常撮影時の視野領域よりも上下方向に小
さくなっている。よって、通常撮影状態からパノラマ撮
影状態に切り替える際に、ファインダーをのぞきながら
単に通常撮影時のファインダー視野領域の上下部分を覆
う場合には、撮影領域が減少するだけなのでパノラマの
広がりを感じ難い。
【0052】そこで、本実施例のパノラマファインダー
視野への切り替えに際しては、一旦視野枠を閉じ、視野
枠が閉じている間にズーミングを行いワイドにして、続
いてパノラマファインダー視野領域が広がりながら現れ
るようにする。この方法では、撮影者が撮影領域が減少
する現象を実感しないので、パノラマの広がりを感じる
ことができる。
【0053】パノラマ処理の第1実施例を図15に示
す。パノラマ処理の第1実施例を図12と図13とを参
考にして順を追って説明する。
【0054】図15の説明に移る前に図12,図13,
図14について説明する。図12は視野制限板の機械的
な動きを示す図である。視野領域の上下部分を覆うため
の機構は、上部を覆うための視野制限板と下部を覆うた
めの視野規制板の2枚で構成されている。上部の視野規
制板の端部aと下部の視野規制板の端部bの相対する面
にはラック部が夫々形成され、該ラック部がピニオンc
に噛合する。このピニオンcが回転されることで上部を
覆うための視野制限板が下降すると同時に下部を覆う視
野規制板が上昇して上下方向の視野領域を覆う。上下方
向に閉じていく視野規制板の動きは、(A)→(B)→
(C)のように移動する。また、本実施例のパノラマフ
ァインダー視野規制板の縁dは、接眼レンズによるディ
ストーションによって曲がって見えるのを防ぐため、所
定の曲線形状にすることで観察時に直線に見えるように
補正されている。また、本実施例では上述の視野領域の
上下部分を覆うための機構と同様な構成で左右方向を覆
うための視野規制板が設けられている。左右方向の視野
規制板は、上下部分の視野規制板とは別部材であり上下
部分の視野規制板と兼用するものではなく、同様に左右
方向の視野規制板専用のピニオンが設けられている。左
右方向に閉じていく視野規制板の動きは、(D)→
(E)→(F)のように移動する。図12では上下方向
と左右方向のそれぞれの動きをわかり易く説明するため
に上下と左右とで分けて図示している。後述するパノラ
マファインダー視野を形成するための方法は、上下方向
の視野規制板と左右方向の視野規制板とのコンビネーシ
ョンで達成される。
【0055】図13,図14は視野制限板が上述した図
12のように制御されて、実際に瞳位置から見えるファ
インダー視野形状の変化の様子を表している。ただし、
視野が完全に閉じた状態では何も見えないのでその状態
を示す図は割愛してある。
【0056】図15のパノラマ処理のサブルーチンの第
1実施例について説明する。ステップS63では、図1
2の上下部分を覆う視野規制板が(A)→(B)→
(C)のように動き、図13では(a)→(b)→
(c)→(d)のように、瞳位置から見えるファインダ
ー形状が変化する。ステップS64では、焦点距離がワ
イドに切り替わる。ステップS65では、図12の左右
部分を覆う視野規制板が(D)→(E)→(F)のよう
に動き、ファインダーが閉じられる。次に、ステップS
66では、図12の上下部分を覆う視野規制板が(C)
→(B)のように動き、パノラマ撮影時にファインダー
視野がプリントに一致する位置に移動する。ステップS
66では、左右部分を覆う視野規制板はファインダーを
閉じた状態である。ステップS67では、図12の左右
部分を覆う視野規制板が(F)→(E)→(D)のよう
に動き、図13では(e)→(f)→(g)→(h)の
ように、瞳位置から見えるファインダー形状が変化す
る。以上のようにパノラマ処理が為される。
【0057】パノラマ処理のサブルーチンの第2実施例
を図16に示す。パノラマ処理のサブルーチンの第1実
施例と同様に図12と図14とを参考にして順を追って
説明する。ステップS68では、図12の左右部分を覆
う視野規制板が(D)→(E)→(F)のように動き、
ファインダーが閉じられる。ステップS69では、焦点
距離がワイドに切り替わる。ステップS70では、図1
2の上下部分を覆う視野規制板が(A)→(B)のよう
に動き、パノラマ撮影時にファインダー視野がプリント
に一致する位置に移動する。ステップS71では、図1
2の左右部分を覆う視野規制板が(F)→(E)→
(D)のように動き、図14では(e)→(f)→
(g)→(h)のように、瞳位置から見えるファインダ
ー形状が変化する。以上のようにパノラマ処理が為され
る。
【0058】図17は視野枠17に液晶を用いたもので
ある。液晶は、点灯させることで光を遮光させることが
でき、消灯させることで光を透過させることができる。
視野枠は複数のセグメント(図中では長方形状)の集合
体によって形成されている。これらのセグメントを色々
なパターンで点灯または消灯させることによりパノラマ
ファインダー視野を形成することができる。
【0059】図18,図19は図17の液晶の視野枠の
各セグメントを色々なパターンで点灯または消灯させて
パノラマファインダー視野を形成して行く過程を示して
いる。セグメントが消された空白の部分は、セグメント
が消灯された部分に対応して、実際に瞳位置から見える
ファインダー形状の変化の様子に対応している。セグメ
ントが点灯している場合は、セグメントの四方の縁が塗
られている。(A)の状態は全くセグメントが点灯して
いない状態を示し、視野が全く閉じられていない状態を
示している。
【0060】パノラマ処理のサブルーチンの第3実施例
を図20に示す。図20のサブルーチンのフローは図1
8,図19にそれぞれ対応している。図20のサブルー
チンを図18を参考にして順を追って説明する。ステッ
プS72においては、図18では(A)→(B)→
(C)→(D)→(E)のように、上下方向の外周から
順に1列づつセグメントが点灯してファインダー視野を
閉じる。ステップS73では、焦点距離がワイドに切り
替わる。ステップS74では、(F)→(G)→(H)
→(I)のように、ゆっくりと中心から順に外側に向け
てセグメントが消灯してパノラマファインダー視野を形
成する。
【0061】図20のサブルーチンによる変形実施例を
図19を参考にして順を追って説明する。ステップS7
2では、(A)→(B)→(C)→(D)→(E)のよ
うに、左右方向の外周から順に1列づつセグメントが点
灯してファインダー視野を閉じる。ステップS73で
は、焦点距離がワイドに切り替わる。ステップS74で
は、(F)→(G)→(H)→(I)のように、ゆっく
りと中心から順に外側に向けてセグメントを消灯させて
パノラマファインダー視野を形成する。
【0062】上述したようなパノラマ処理のサブルーチ
ンの実施例によって、一旦視野枠を閉じてズーミングを
行ってからパノラマファインダー視野を形成すること
で、パノラマ撮影特有の広がりを感じとることができ
る。
【0063】また、本実施例は以下に示すような用途に
も利用できる。長時間露光時やセルフタイマー使用時
は、ファインダー接眼部から入ってくる光がフィルム面
に到達して露光されるので問題になる。その問題を解決
するのに、従来ではファインダー接眼部近傍に公知のア
イピースシャッター等を用いることで遮光が行われてい
た。そこで、本実施例で先に述べた構成を利用して、パ
ノラマファインダー視野形成のために設けられた視野規
制板や液晶の視野枠を用いて、フィルム露光に同期させ
て、視野枠を閉じることでアイピースシャッターとして
も利用できる。
【0064】図21にレリーズのルーチンを示す。レリ
ーズは図6,図8,図9,図10,図11に示したメイ
ンルーチンに割り込んで処理される。レリーズ釦が押さ
れるとステップS75にて、メインミラーがアップす
る。次に、ステップS76に進み、フラッシュフラグが
セットされているか否かが判断される。ステップS76
にて、フラッシュフラグがセットされていれば、ステッ
プS77に進み、第3、第4ミラーの角度が変更されて
フラッシュの発光が為される。フラッシュ発光の際に光
が目に入ると危険なので、ステップS78では、パノラ
マ視野を形成するための視野規制板で視野枠17を閉じ
て、フラッシュ光が目に入ることを防止している。続い
て、ステップS79にて、フィルムの露光が開始して、
ステップS80にて、フラッシュが発光する。また、ス
テップS76にて、フラッシュフラグがリセットされて
いる場合には、ステップS81にて、フラッシュが発光
しないでフィルムが露光される。ステップS82では、
フィルムの巻き上げが為され、ステップS83では、フ
ィルムに撮影情報が記録される。以上のルーチンがレリ
ーズ釦が押される度に、図6,図8,図9,図10,図
11に示したメインルーチンに割り込んで処理される。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明の特許請求の
範囲の請求項1に記載した構成によると、通常撮影状態
に切り替える場合と特殊撮影状態に切り替える場合にお
いて、操作釦の操作方法を区別して操作することで、意
識的に撮影状態を切り替えることを可能にした。その効
果の1つは、使用したい撮影状態を選択する際に余分な
動作と時間を極力減らすことができ、特に特殊撮影への
切り替えがスムースに行えることで、煩わしく感じるこ
とがなくなり、使用感の良い撮影状態の切り替わり方を
するカメラを提供することができる。
【0066】本発明の特許請求の範囲の請求項2に記載
した構成によると、特殊撮影状態から通常撮影状態であ
る第1の撮影状態に切り替える場合と第2の撮影状態に
切り替える場合とをカメラ自身で判断して切り替えれる
ようになる。例えばその効果は、テレを使用していて少
しだけパノラマを使用して再びテレを使用したいときに
カメラ自身で判断してテレに切り替えられる。よって、
余分な動作と時間を極力減らすことができるので、煩わ
しく感じることがなくなり、使用感の良い撮影状態の切
り替わり方をするカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用された一眼レフカメラの
外観を示す平面図。
【図2】疑似ズーム可能なカメラの断面図。
【図3】ズームリレーレンズ系の駆動を示す図。
【図4】ズームリレーレンズ系の駆動を示す図。
【図5】第3、第4ミラーの機械的な動きを示す図。
【図6】本発明の第1実施例のフローチャート。
【図7】本発明のカメラの電気回路を示したブロック
図。
【図8】本発明の第2実施例のフローチャート。
【図9】本発明の第3実施例のフローチャート。
【図10】本発明の第4実施例のフローチャート。
【図11】本発明の第4実施例のフローチャート。
【図12】視野制限板の機械的な動きを示す図。
【図13】ファインダー形状の変化を示す図。
【図14】ファインダー形状の変化を示す図。
【図15】パノラマファインダー視野を形成するための
第1実施例に適用されたフローチャート。
【図16】パノラマファインダー視野を形成するための
第2実施例に適用されたフローチャート。
【図17】液晶を用いた視野枠を示す図。
【図18】液晶を用いた視野枠のファインダー形状の変
化を示す図。
【図19】液晶を用いた視野枠のファインダー形状の変
化を示す図。
【図20】液晶を用いた視野枠でパノラマファインダー
視野を形成するための第1実施例に適用されたフローチ
ャート。
【図21】レリーズしてフィルムに撮影情報を記録する
までのフローチャート。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 メインミラー 3 ファインダー光学系 4 カメラボデイ 5 フィルム 6 AFサブミラー 7 AFモジュール 8 焦点板 9 第1コンデンサレンズ 10 第1ミラー 11 第2ミラー 12 リレー系補助レンズ 13 第3ミラー 14 ズームリレーレンズ系 15 第4ミラー 16 第2コンデンサレンズ 17 視野枠 18 第5ミラー 19 接眼レンズ 20 瞳位置 23 フラッシュ発光部 26 情報記録装置(情報書き込み装置) 30 第3ミラーの中心軸 31 第4ミラーの中心軸 32 ベルト 34 レンズホルダ 35 レンズホルダ 41 ガイド棒 42 ピン 43 ピン 44 バネ 45 カム面 46 カム面 47 カム板 48〜54 ギア 55 モータ 56 カム板上の面 57 カム板上の面 58 突起部 59 突起部 60 接片 61 エンコーダ基板 a 上部の視野規制板の端部のラック部 b 下部の視野規制板の端部のラック部 c ピニオン d 所定の曲線形状に形成された視野規制板の縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 誠 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常撮影と特殊撮影による撮影が可能な
    カメラにおいて、第1のファインダー撮影状態をある操
    作方法に応じて切り替えるための切り替え操作部材と該
    切り替え操作部材による異なる操作方法に応じて第2の
    ファインダー状態に切り替える手段とを備えたことを特
    徴とするファインダー状態を変更可能なカメラ。
  2. 【請求項2】 通常撮影と特殊撮影による撮影が可能な
    カメラにおいて、通常撮影における第1のファインダー
    状態と第2のファインダー状態とを切り替えるための切
    り替え操作部材と特殊撮影が使用された時間を計時する
    計時手段と該計時手段の出力に基ずいて操作部材の操作
    と同期させて第1と第2いずれかのファインダー状態に
    切り替える手段とを備えたことを特徴とするファインダ
    ー状態を変更可能なカメラ。
JP4191999A 1992-07-20 1992-07-20 ファインダー状態を変更可能なカメラ Pending JPH0635032A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7046291B2 (en) 2000-02-21 2006-05-16 Fujitsu Limited Image photographing system having timer function, and medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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