JPH06349643A - 変圧器鉄心 - Google Patents

変圧器鉄心

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JPH06349643A
JPH06349643A JP14169693A JP14169693A JPH06349643A JP H06349643 A JPH06349643 A JP H06349643A JP 14169693 A JP14169693 A JP 14169693A JP 14169693 A JP14169693 A JP 14169693A JP H06349643 A JPH06349643 A JP H06349643A
Authority
JP
Japan
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iron core
iron
core
length
width
Prior art date
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Pending
Application number
JP14169693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Masuyama
哲也 増山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Publication of JPH06349643A publication Critical patent/JPH06349643A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 鉄損が少なく、振動騒音の少ないステップラ
ップ接合の変圧器鉄心を提供する。 【構成】 1ブロック当たり複数枚の鋼板を組合わせて
積層して構成され、前記ブロックの鋼板の幅l1〜ln
鉄心表層部に向かって減少する鉄心の脚鉄と継鉄とが所
定の寸法を保持してステップ状に突合わせ接合される変
圧器鉄心において、前記ステップの総ステップ長さΣΔ
が、前記鉄心各ブロックのうち鉄心幅か大きい中央部の
ブロックは鉄損が最小になる長さとし、前記鉄心各ブロ
ックのうち鉄心幅か小さい表層部のブロックは鋼板の振
動が最小になる長さとした変圧器鉄心である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変圧器鉄心に係り、特
にステップラップ接合を有する変圧器鉄心に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に変圧器の鉄心を構成するには方向
性珪素鋼板を45度に切断して、その切断部を突合わ
せ、この接合部を鋼板1枚ないし2枚毎に交互にずらし
て鋼板を積み重ねる接合法が採用されている。しかし、
近年では接合部での磁束移行を良くして鉄損特性や励磁
特性を良くするため接合部を段階状にした段階状積み重
ね鉄心、いわゆるステップラップ接合鉄心が採用されて
いる。
【0003】図5はステップラップ接合の内鉄形三相三
脚変圧器鉄心の正面図、図6はそのステップラップ接合
鉄心を構成するための鉄心層の平面図を示している。図
5および図6において、内鉄形三相三脚変圧器鉄心は、
外側脚鉄1と中央脚鉄2および継鉄3から構成されてお
り、5種類の鉄心層a〜eを順次組合わせて構成され
る。すなわち、鉄心層a〜eは、両端部が45度に切断
された外側脚鉄1(1a、1b、1c、1dおよび1
e)、両端が山形に切断された中央の脚鉄2(2a、2
b、2c、2dおよび2e)および両端部が互いに45
度に切断され、かつ中央部がV字状に切込まれた継鉄3
(3a、3b、3c、3dおよび3e)とからそれぞれ
構成されている。これは5種類の鉄心層を使用するた
め、5段のステップラップ接合鉄心である。図5の鉄心
を構成するには5種の鉄心層a〜eを図中矢印表示のよ
うに、例えばa、b、c、dおよびeの順に接合、積層
する。なお、図6において4は切欠である。
【0004】図7は図5における接合部のA−A断面を
示すもので、ステップラップ接合鉄心では、接合部が所
定のステップ長さΔの段階状に積層されている。5は接
合部のギャップである。このステップラップ接合により
磁束の渡りが図中の矢印のようになり、磁束集中が緩和
され鉄損低減が可能となっている。しかし、[総ステッ
プ長さΣΔ{ステップ長さΔ×(鉄心層の種類の数−
1)}]÷[鋼板幅]が小さい程鉄損が小さくなるが、
極端に小さくなるとバットジョイント接合と同じにな
り、鉄損は悪化する。一般に変圧器の鉄心は鋼板幅の異
なる多数段のブロックを組合せて円形に近い断面に構成
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
プラップ接合の変圧器鉄心では、鉄心幅に対しステップ
長さを大きくすると、切欠4が大きくなり、この部分の
磁束の乱れによる過電流損の増大、および磁束通路面積
の減少による鉄損の増大等による損失が増加する。ま
た、鉄心の表層部のステップ長さを小さくすると鉄心の
剛性が低下しやすく、鉄心の振動・騒音の発生を防ぐ効
果が小さくなる等の課題があった。
【0006】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
もので、鉄損が少なく、騒音、振動の少ないステップラ
ップ接合の変圧器鉄心を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の変圧器鉄心にお
いては、ステップの総ステップ長さが、鉄心各ブロック
のうち鉄心幅か大きい中央部のブロックは鉄損が最小に
なる長さとし、前記鉄心各ブロックのうち鉄心幅が小さ
い表層部のブロックは鋼板の騒音が最小になる長さにし
て、ステップ状に突合わせ接合して積層する。
【0008】
【作用】上述のごとく、本発明の変圧器鉄心は、ステッ
プラップ接合鉄心の総ステップ長さが、鉄心各ブロック
のうち鉄心幅が大きい中央部のブロックは鉄損が最小に
なる長さとし、鉄心各ブロックのうち鉄心幅が小さい表
層部のブロックは鋼板の騒音が最小になる長さにして、
ステップ状に突合わせ接合して積層するように構成して
いるから、中央部で鉄損を減少させ、表層部で鉄心の剛
性を大きくし鉄心締付力を強化することにより振動、騒
音の発生を減少させることができる。
【0009】
【実施例】図1は変圧器鉄心の鋼板の幅と総ステップ長
さとの比と鉄損との関係を示す特性図で、鋼板の幅と総
ステップ長さとの比が大きくなると前記の切欠4の幅が
大きくなり接合部の鋼板の断面積が減少し、かつ磁束の
集中による磁束密度の増大により鉄損が増大する。また
鋼板の幅と総ステップ長さとの比が極端に減ると接合部
の磁束の渡りが複雑となり、鉄損が増大するので、鉄損
が最小になる最適な長さが存在することが判る。
【0010】図2は変圧器鉄心の総ステップ長さと鋼板
の騒音との関係を示す特性図で、変圧器鉄心の総ステッ
プ長さが長くなると騒音が徐々に減少し、ある長さから
ほぼ一定になるので、この最小騒音値の長さの最小長さ
で接合すれば、騒音、振動が小さくなる。
【0011】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】本発明の変圧器鉄心の鉄心層の接合方法
は、前記した従来の変圧器鉄心と同じく、図6に示すよ
うに外側脚鉄1と中央脚鉄2および継鉄3から構成され
ており、5種類の鉄心層a〜eを順次組合わせて構成さ
れる。図3は本発明の変圧器鉄心の実施例を示す鉄心の
断面図、図4は本発明の変圧器鉄心の実施例の接合部の
断面を示す断面図で、図3の断面図に示す鉄心各ブロッ
クの幅l1〜lnのうち鉄心幅が長い中央部のl1〜ln-2
のブロックのステップ長さは図4(A)および(B)に
示すように鉄損が最小になる最適な長さ(Δ1〜Δn-2
で積層し、鉄心幅の小さい表層部のln-1,ln(この場
合は2ブロック)のステップ長は、図4(C)および
(D)に示すようにΔ1〜Δn-2より長く鋼板の騒音が最
小になる長さ(Δn、Δn-1)で積層する。このように、
ステップラップ接合鉄心の総ステップ長さが、鉄心各ブ
ロックのうち鉄心幅が大きい中央部のブロックは鉄損が
最小になる長さとし、鉄心各ブロックのうち鉄心幅が小
さい表層部のブロックは鋼板の騒音が最小になる長さに
して、ステップ状に突合わせ接合して積層するように構
成し、中央部では鉄損を減少させ、表層部では鉄心の剛
性を大きくし鉄心締付力を強化することにより振動、騒
音の発生を減少させ、全体として鉄損、振動および騒音
を減少させることができる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の変圧器鉄心
は、ステップラップ接合鉄心の総ステップ長さが、鉄心
各ブロックのうち鉄心幅が大きい中央部のブロックは鉄
損が最小になる長さとし、鉄心各ブロックのうち鉄心幅
が小さい表層部のブロックは鋼板の騒音が最小になる長
さにして、ステップ状に突合わせ接合して積層するよう
に構成したので、 (1)鉄心の中央部において鉄損を減少させることがで
きる。
【0014】(2)鉄心の表層部において鉄心の剛性が
大きくなり、鉄心締付力が強化されるので、鉄心の振
動、騒音の発生を減少させることができ、変圧器の騒音
が減少する。
【0015】などの優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】変圧器鉄心の鋼板の幅と総ステップ長さとの比
と鉄損との関係を示す特性図。
【図2】変圧器鉄心の総ステップ長さと鋼板の騒音との
関係を示す特性図。
【図3】本発明の変圧器鉄心の実施例を示す鉄心の断面
図。
【図4】本発明の変圧器鉄心の実施例の接合部の断面を
示す断面図。
【図5】従来の変圧器鉄心の平面図。
【図6】図5の変圧器鉄心を構成する鉄心層の平面図。
【図7】図5のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…外側脚鉄 2…中央脚鉄 3…継鉄 4…切欠 5…ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ブロック当たり複数枚の鋼板を組合わ
    せ積層して構成され、前記ブロックの鋼板の幅が鉄心表
    層部に向かって減少する鉄心の脚鉄と継鉄とが所定の寸
    法を保持してステップ状に突合わせ接合される変圧器鉄
    心において、前記ステップの総ステップ長さが、前記鉄
    心各ブロックのうち鉄心幅が大きい中央部のブロックは
    鉄損が最小になる長さとし、前記鉄心各ブロックのうち
    鉄心幅が小さい表層部のブロックの総ステップ長さは、
    前記総ステップ長より大きくして鋼板の騒音が小になる
    長さにしたことを特徴とする変圧器鉄心。
JP14169693A 1993-06-14 1993-06-14 変圧器鉄心 Pending JPH06349643A (ja)

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JP14169693A JPH06349643A (ja) 1993-06-14 1993-06-14 変圧器鉄心

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JPH06349643A true JPH06349643A (ja) 1994-12-22

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161289A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 変圧器
KR101302830B1 (ko) * 2011-12-29 2013-09-02 주식회사 효성 변압기의 철심
CN104835623A (zh) * 2015-06-02 2015-08-12 浦江大口贸易有限公司 一种便于拆卸维护且可降噪的变压器
CN108711492A (zh) * 2018-04-04 2018-10-26 江苏中容科技有限公司 一种大型干式变压器铁芯垫脚

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