JPH06349498A - ガス拡散電極、接合体、燃料電池及びそれらの製造方法 - Google Patents

ガス拡散電極、接合体、燃料電池及びそれらの製造方法

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JPH06349498A
JPH06349498A JP5140472A JP14047293A JPH06349498A JP H06349498 A JPH06349498 A JP H06349498A JP 5140472 A JP5140472 A JP 5140472A JP 14047293 A JP14047293 A JP 14047293A JP H06349498 A JPH06349498 A JP H06349498A
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water
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ion exchange
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Kazuo Okuyama
和雄 奥山
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のものよりも出力性能が大幅に向上され
た固体高分子型燃料電池を提供する。 【構成】 含水率10〜80重量%のプロトン伝導材を
含有するガス拡散電極、該ガス拡散電極と含水率10〜
80重量%のイオン交換膜とからなる接合体、該接合体
を用いる固体高分子型燃料電池及びガス拡散電極、接合
体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体高分子型燃料電池
(PEFC)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低公害性と高効率性という特徴に
より、燃料電池が注目されている。燃料電池とは、水素
やメタノール等の燃料を酸素または空気を用いて電気化
学的に酸化することにより、燃料の化学エネルギーを電
気エネルギーに変換して取り出すものである。
【0003】このような燃料電池は、用いる電解質の種
類によって、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型及
び高分子電解質型等に分類される。このうち、陽イオン
交換膜を電解質として用いる固体高分子型燃料電池(P
EFC)は、低温における作動性がよいことと出力密度
が高いことから、最近特に注目されている。このPEF
C本体の基本構造は、図2に示すように、陽イオン交換
膜からなる電解質膜4と、その両面に接合された正負の
各ガス拡散電極5、6とで構成される。ガス拡散電極
5、6の少なくとも電解質膜4側には触媒が担持してあ
り、各ガス拡散電極5、6における触媒層と電解質膜4
との界面において電池反応が生じる。そして、ガス拡散
電極5には例えば水素ガスを、ガス拡散電極6には例え
ば酸素ガスをそれぞれ供給し、ガス拡散電極5、6間に
外部負荷回路を接続すると、ガス拡散電極5の触媒層と
電解質膜4との界面で、2H2 →4H+ +4e-の反応
が起きる。
【0004】この反応により生じたH+ (プロトン)は
電解質膜4を通って、e- (電子)は負荷回路を通って
それぞれ対極のガス拡散電極6に移動し、電解質膜4と
ガス拡散電極6の触媒層との界面で、O2 +4H+ +4
- →2H2 Oの反応が起きて、水が生じると同時に電
気エネルギーが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法によっても、用途によってはその出力性能が不十分
となることがあるため、出力性能のより高いPEFCの
出現が切望されていた。本発明は、より高い出力性能を
備えたPEFCを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に鋭意検討した結果、ガス拡散電極とイオン交換膜を接
合した後の含水率の程度が燃料電池としての出力性能に
大きく影響することを見い出し、本発明に至った。すな
わち、本発明は以下のとおりである。 1.触媒層が含水率10〜80重量%のプロトン伝導材
を含有することを特徴とするガス拡散電極。 2.イオン交換膜と該イオン交換膜を挟んだ、プロトン
伝導材を触媒層に含有する2枚のガス拡散電極とから成
る接合体において、上記イオン交換膜と上記プロトン伝
導材の含水率が10〜80重量%であることを特徴とす
る接合体。 3.上記2記載の接合体を用いることを特徴とする燃料
電池。 4.乾燥したプロトン伝導材を触媒層に含有するガス拡
散電極を水中で加熱処理することを特徴とするガス拡散
電極の製造方法。 5.含水イオン交換膜を2枚の含水プロトン伝導材を触
媒層に含むガス拡散電極ではさみ、水の沸点より低い温
度で圧縮接合することを特徴とする接合体の製造方法。
【0007】本発明において、電解質となる官能基を有
するイオン交換膜としては、含フッ素高分子を骨格と
し、官能基として、スルホン酸基、カルボキシル基、リ
ン酸基及びホスホン酸基のいずれか一つ又は複数を有す
るものが挙げられる。このような官能基を有する交換膜
としては、例えば、下記(1)式で表されるモノマーの
一種以上を必須成分とし、これに後述のモノマー群から
選ばれた一種類又は二種類以上のモノマーを共重合させ
た共重合体がある。
【0008】
【化1】
【0009】〔式中、−Yは、−SO3 H、−SO
2 F、−SO2 NH2 、−SO3 NH4、−COOH、
−CN、−COF、−COOR(Rは炭素数1〜10の
アルキル基)、−PO3 2 又は−PO3 Hであり、a
は0〜6の整数、bは0〜6の整数、cは0又は1で、
且つa+b+c≠0であり、nは0〜6の整数であり、
Xは、n≧1のときCl、Br及びFのいずれか一種又
は複数種の組み合わせであり、Rf 及びRf ′は、独立
にF、Cl、1〜10個の炭素原子を有するパーフルオ
ロアルキル基及び1〜10個の炭素原子を有するフルオ
ロクロロアルキル基から選択されるものである。〕そし
て、これに共重合させるモノマー群としては、テトラフ
ルオロエチレン、トリフルオロモノクロロエチレン、ト
リフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、1,1−ジフ
ルオロ−2,2−ジクロロエチレン、1,1−ジフルオ
ロ−2−クロロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロピレン、オク
タフルオロイソブチレン、エチレン、塩化ビニル、アル
キルビニルエステルが挙げられる。
【0010】共重合後、必要であれば、例えば加水分解
等の後処理にてプロトン移動性の官能基へと変換させ
る。イオン交換膜の交換容量は単位重量当りの官能基の
量で定義され、通常、滴定法により測定される。前記し
た共重合体に、プロトン導伝性の官能基を有する低分子
量化合物を混合してイオン交換膜を形成する方法は、交
換容量を制御するのに有効である。
【0011】イオン交換膜は、純水中で加熱処理するこ
とで含水状態となる。例えば純水中で100℃、2時間
処理すると飽和含水状態となる。含水率は、含水状態の
膜の重量(W1 )を測定後、乾燥(例えば減圧下90
℃、8時間)した重量(W2 )から下記(1)式にて計
算する。 含水率(重量%)=(W1 −W2 )×100/W1 (1) 本発明におけるイオン交換膜の含水率は10〜80重量
%である。イオン交換膜の含水率は燃料電池作動中にお
けるプロトン伝導性に影響を与えるものであり、含水率
が10重量%より小さいとプロトン伝導性が小さく性能
の低下が激しく、また、含水率が80重量%を越える
と、隔膜としての機能が低下し、性能低下の原因とな
る。
【0012】次にガス拡散電極の触媒層に含有させるプ
ロトン伝導材について説明する。プロトンを伝導できる
官能基を有する化合物であればいずれのものでもよい
が、含フッ素高分子を骨格とし、プロトンを伝導できる
官能基として、スルホン酸基、カルボキシル基、リン酸
基及びホスホン酸基のいずれか一つ又は複数を有するも
のが好ましい。以下にその例を挙げる。 〔A〕上記(1)式で表わされるモノマーのうち上記官
能基を有するもの。 〔B〕トリフルオロメタンスルホン酸、フルオロエタン
スルホン酸、トリフルオロエタンスルホン酸、テトラフ
ルオロプロパンスルホン酸、パーフルオロアルキル(C
4 〜C12)スルホン酸、3−〔フルオロアルキル(C6
〜C11)オキシ〕−1−アルキル(C3 〜C4 )スルホ
ン酸及び3−〔ω−フルオロアルカノイル(C6
8 )−N−エチルアミノ〕−1−プロパンスルホン酸
などの一官能基性含フッ素ハイドロカーボンスルホン酸
類。 〔C〕テトラフルオロエタンジスルホン酸などの二官能
基性含フッ素ハイドロカーボンスルホン酸類。 〔D〕トリフルオロメタンベンゼンスルホン酸などの含
フッ素芳香族スルホン酸誘導体。 〔E〕トリフルオロ酢酸、フルオロアルキル(C2 〜C
20)カルボン酸、パーフルオロアルキル(C7 〜C13
カルボン酸などの一官能基性含フッ素ハイドロカーボン
カルボン酸類。 〔F〕ジフルオロメタンジカルボン酸、テトラフルオロ
エタンジカルボン酸などの二官能基性含フッ素ハイドロ
カーボンカルボン酸類。 〔G〕ジフルオロメタンジホスホン酸などの含フッ素ハ
イドロカーボンホスホン酸。 〔H〕含フッ素ハイドロカーボンチオスルホン酸類。 〔I〕トリフルオロメタンスルホンイミドなどのフルオ
ロスルホンイミド類。 〔J〕モノパーフルオロアルキル(C6 〜C16)リン酸
などの含フッ素ハイドロカーボンリン酸類。これらは単
独で又は二種類以上を混合して用いられる。
【0013】プロトン伝導材を触媒層に存在させる方法
としては、前記プロトン伝導材を溶液状態又は粉末状態
で、触媒層をなす原料粉末と混合し、これを成形して触
媒層を形成してもよいし、予め形成されたガス拡散電極
の触媒層に、プロトン伝導材の溶液を含浸させてもよ
い。本発明のひとつはプロトン伝導材を含水状態にする
という新たな発想に基づいている。含水状態とするに
は、プロトン伝導材を含むガス拡散電極を純水中に入れ
加熱処理することが有効である。処理温度は80〜10
0℃、時間は1〜5時間でプロトン伝導材は、飽和含水
状態となる。含水率の測定方法は、プロトン伝導材を含
まないガス拡散電極の乾燥重量(W3 )及びプロトン伝
導材を含有させた後のガス拡散電極の乾燥重量
(W4 )、そして純水中で加熱処理を行った後の湿潤状
態での重量(W5 )を測定することにより(2)式で計
算される。
【0014】 含水率(重量%)=(W5 −W4 )×100/(W5 −W3 ) (2) 尚、プロトン伝導材以外のガス拡散電極部分には、水が
含まれないことを実験的に確認した。これは後述するよ
うにガス拡散電極に付与した撥水性の為めである。プロ
トン伝導材の含水率は10〜80重量%であることが必
要である。含水率が10重量%より小さいとプロトン導
伝性が小さく、そのため燃料電池としての出力性能の低
下が大きい。また、含水率が80%より大きくとも、出
力性能が低下する。
【0015】次にイオン交換膜とガス拡散電極の接合に
ついて説明する。本発明は、イオン交換膜及びプロトン
伝導材に水分を保持させたままで接合操作を行ない、制
御された含水率の接合体とする新たな発想に基づくもの
である。接合温度は、水の沸点以下であり、これにより
イオン交換膜及び接合材に含まれる水が保持される。圧
力は使用するガス拡散電極の固さに依存するが、通常5
〜200kg/cm2 であることが好ましい。5kg/
cm2 未満ではイオン交換膜と電極との接合不充分とな
り、200kg/cm2 を超えるとガス拡散電極の空孔
が一部減少し、性能低下の原因となる。なお、接合操作
時に電極の厚さより薄いスペーサを入れると、ガス拡散
電極の空孔が少なくなることを防止できることから好ま
しい。
【0016】接合体の含水率は次のようにして測定す
る。含水処理前の乾燥イオン交換膜重量(W2 )プロト
ン伝導材を含まないガス拡散電極重量(W3 )、含水処
理前のプロトン伝導材を含む乾燥ガス拡散電極重量(W
4 )を秤量し、前述の含水処理、接合操作を行った後の
重量(W6 )を測る。得られた値より(3)式にて接合
体の含水率を計算する。
【0017】 含水率(重量%)=(W6 −W2 −W4 )×100/(W6 −W3 )(3) 本発明の接合体におけるイオン交換膜及びプロトン伝導
体の含水率は、10〜80重量%であることが必要であ
る。含水率が10重量%より小さくても、また80重量
%より大きくても燃料電池出力性能が低くく好ましくな
い。公知の接合操作は、特開平3−208260号公報
に記載のようにイオン交換膜の転移点、例えばパーフル
オロカーボンスルホン酸膜で約130℃より高い温度で
加熱圧縮するものである。従って得られる接合体は乾燥
したものであり、本発明にみられる接合体の含水率を制
御するといった思想は存在しなかった。本発明により、
新しい接合体を供給することが可能となった。
【0018】本発明におけるガス拡散電極は、触媒金属
の微粒子を担持した導電材により構成される触媒層を含
むものであり、触媒層にはプロトン伝導材、撥水剤及び
結着剤が含まれている。また、触媒を担持していない導
電材、撥水剤及び結着剤が含まれる層が、触媒層の外側
(電解質膜に接しない側)に形成してあるものでもよ
い。触媒層の空孔率は、65〜90%が好ましく、さら
に好ましくは70〜85%である。空孔率が65%より
小さいと反応ガスの供給が不充分となり、一方、90%
より大きいと導電性が低下する。
【0019】このガス拡散電極に使用される触媒金属と
しては、水素の酸化反応及び酸素の還元反応を促進する
金属であればいずれのものでもよく、例えば、鉛、鉄、
マンガン、コバルト、クロム、ガリウム、バナジウム、
タングステン、ルテニウム、イリジウム、パラジウム、
白金、ロジウム又はそれらの合金が挙げられる。触媒と
なる金属の粒径は10〜300Åが好ましい。粒径が小
さいほど触媒性能は高くなるが、10Å未満のものは現
実的には作製が困難であり、300Åより大きいと必要
な触媒性能が得られない。より好ましい触媒金属の粒径
は15〜100Åである。
【0020】触媒の担持量は、電極が成形された状態で
0.01〜10mg/cm2 が好ましい。0.01mg
/cm2 未満では触媒の性能が発揮されず、10mg/
cm 2 を超えるとコストが大きくなる。より好ましくは
0.1〜0.5mg/cm2である。導電材としては、
電気導電性物質であればいずれのものでもよく、例えば
各種金属や炭素材料などが挙げられる。炭素材料として
は、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック
及びアセチレンブラック等のカーボンブラック、活性
炭、黒鉛等が挙げられ、これらが単独であるいは混合し
て使用される。撥水剤としては、例えばフッ素化カーボ
ン等が使用される。
【0021】結着剤として各種樹脂が用いられるが、撥
水性をも有するフッ素樹脂が好ましい。そして、フッ素
樹脂のうちでも融点が400℃以下のものがより好まし
く、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体が挙げられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0023】
【実施例1】ガス拡散電極として、白金を0.38mg
/cm2 担持させた電極(米国E−TEK Inc.社
製)を用いた。イオン交換膜としてパーフルオロカーボ
ンスルホン酸膜であるAciplex(旭化成工業
(株)社製 商標)交換容量1.00meq/g、厚さ
100μmの膜を用いた。また、プロトン伝導材とし
て、上記Aciplex膜をエタノールと水との50:
50(重量比)混合溶媒に溶解し、プロトン伝導材の5
重量%溶液を調合した。
【0024】面積が10cm2 の2枚のガス拡散電極の
乾燥重量は、各々0.298gと0.301gであった
(W3 )。これらの電極にプロトン伝導材溶液0.15
ml含浸させ、減圧下80℃で2時間乾燥し重量を計っ
たら各々0.304gと0.308gであった
(W4 )。このプロトン伝導材を含むガス拡散電極を純
水500ml中に入れ、上からテフロン板にて押さえつ
けた状態で、100℃、2時間処理した。その後、水か
ら取り出し、ろ紙にて素早くガス拡散電極外部に付着し
ている水をふき取り重量を測定したところ各々0.30
7gと0.311gであった(W5 )。前記の(2)式
よりプロトン伝導材の含水率は各々33.3重量%、3
0重量%であった。
【0025】一方、イオン交換膜を減圧下90℃、8時
間乾燥し、重量を測定したら0.603gであった(W
2 )。これを純水500ml中に入れ、100℃、2時
間処理した後、水から取り出し、ろ紙にて素早くイオン
交換膜外表面に付着している水をふき取り重量を測定し
たら、0.865gであった(W1 )。このイオン交換
膜をはさみ、ガス拡散電極を両側にして、80kg/c
2 の圧力で90℃、90秒間プレスした。プレス後の
重量を測定したら、1.480gであった(W6 )。こ
の接合材の含水率は前記(3)式より30.1重量%で
あった。
【0026】得られた接合体を用いて、図3に示す評価
装置にて出力評価を行った。圧力1気圧、セル温度55
℃、反応ガス加湿温度55℃、反応ガスとして酸素と水
素を用い、流量は各々100ml/分と200ml/分
である。得られた電流密度対電圧曲線を図1に示す。
【0027】
【実施例2】パーフルオロカーボンスルホン酸膜である
Aciplex〔旭化成工業(株)製 商標〕交換容量
1.00meq/g、厚さ100μmをジエタノールア
ミン(キミダ化学(株)製 特級)に浸漬し、150℃
で3時間保持した後取り出し、さらに0.1mol/l
の水酸化ナトリウム水溶液に入れ、90℃1時間保持し
てこれを取り出し、水洗後0.5mol/lの硫酸に入
れ90℃1時間、さらに純水中に移し、90℃1時間、
各々処理した。得られた高含水率の膜をイオン交換膜に
用いた。この他は、実施例1と同じ物を使用し、同じ操
作を行った。
【0028】面積が10cm2 のガス拡散電極(米国E
−TEK Inc.社製)2枚の乾燥重量は、各々0.
299gと0.300gであった(W3 )。これらにプ
ロトン伝導材液を含浸させ、乾燥した後の重量は、各々
0.306gと0.307gであった(W4 )。このガ
ス拡散電極を純水中加熱処理した後の重量は、各々0.
309gと0.311gであった(W5 )。前記(2)
式からプロトン伝導材の含水率は、各々30重量%、3
6.4重量%である。
【0029】一方、Aciplex膜を減圧下90℃、
8時間乾燥した重量は0.598gであった(W2 )。
これを純水中に入れ100℃、2時間処理した後の重量
は1.913gであった(W1 )。この高含水率イオン
交換膜を前述の2枚のガス拡散電極ではさみ、80kg
/cm2 の圧力で90℃、90秒間プレスした。プレス
後の接合体の重量は2.531gであった(W6 )。こ
の接合体の含水率は、前記(3)式より、68.3重量
%である。
【0030】得られた接合体を用いて図3に示す評価装
置を用いて実施例1と同じ条件にて出力評価を行った。
結果を図1に示す。
【0031】
【比較例1】ガス拡散電極としてE−TEK社製の電極
を10cm2 に切断し乾燥後重量を測定したところ、
0.300gと0.301gであった(W3 )。これら
の電極に、Aciplex膜〔旭化成工業(株)社製
商標〕交換容量1.00meq/g、をエタノールと水
との50:50(重量比)混合溶媒に溶解し、5重量%
とした液を0.15mol含浸させ、減圧下、80℃、
2時間乾燥後重量を測定したら、各々0.303gと
0.307gであった(W4 )。プロトン伝導材の含水
率は各々0%である。
【0032】イオン交換膜は実施例1に使用した膜と同
じスペックの物を使用した。乾燥重量は0.602g
(W2 )、含水処理後の重量は、0.863g(W1
であった。このイオン交換膜をガス拡散電極ではさみ、
圧力80kg/cm2 140℃、90秒間接合処理を行
った。その後の重量は1.213g(W6 )であった。
(3)式より、含水率は0.2重量%である。
【0033】得られた接合体を用い、実施例と同様に出
力評価を行った。結果を図1に示す。
【0034】
【発明の効果】本発明のガス拡散電極、接合体を用いる
ことにより、高い出力性能を有する燃料電池の提供を可
能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例における出力性能評価の結果
を示すグラフである。
【図2】固体高分子型燃料電池の基本構造を示す概略図
である。
【図3】実施例及び比較例において使用した評価装置を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 実施例1 2 実施例2 3 比較例1 4 電解質膜 5 ガス拡散電極 6 ガス拡散電極 7 燃料電池セル 8 加湿器 9 純水

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒層が含水率10〜80重量%のプロ
    トン伝導材を含有することを特徴とするガス拡散電極。
  2. 【請求項2】 イオン交換膜と該イオン交換膜を挟ん
    だ、プロトン伝導材を触媒層に含有する2枚のガス拡散
    電極とから成る接合体において、上記イオン交換膜と上
    記プロトン伝導材の含水率が10〜80重量%であるこ
    とを特徴とする接合体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の接合体を用いることを特
    徴とする固体高分子型燃料電池。
  4. 【請求項4】 プロトン伝導材を触媒層に含有するガス
    拡散電極を水中で加熱処理することを特徴とするガス拡
    散電極の製造法。
  5. 【請求項5】 含水イオン交換膜を、含水プロトン伝導
    材を触媒層に含む2枚のガス拡散電極ではさみ、水の沸
    点より低い温度で圧縮接合することを特徴とする接合体
    製造方法。
JP5140472A 1993-06-11 1993-06-11 ガス拡散電極、接合体、燃料電池及びそれらの製造方法 Withdrawn JPH06349498A (ja)

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