JPH0634923A - 眼鏡レンズの供給システム - Google Patents
眼鏡レンズの供給システムInfo
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- JPH0634923A JPH0634923A JP16591292A JP16591292A JPH0634923A JP H0634923 A JPH0634923 A JP H0634923A JP 16591292 A JP16591292 A JP 16591292A JP 16591292 A JP16591292 A JP 16591292A JP H0634923 A JPH0634923 A JP H0634923A
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Abstract
の可否情報を事前に得て、可否を確認するようにし、こ
の確認に基づき眼鏡レンズを決定したり、最適なヤゲン
を設けるようにした眼鏡レンズの供給システムを提供す
ることを目的とする。 【構成】 眼鏡店100の端末コンピュータ101が、
眼鏡レンズ情報、眼鏡フレーム枠情報、および処方値を
工場200のメインフレーム201に公衆通信回線30
0を介して送信する。メインフレーム201は、送られ
た諸情報に基づき、ヤゲン形状を含めた所望のレンズ形
状を演算する。そして、ヤゲン加工を含めたレンズ加工
が可能か否かの可否情報を眼鏡店100の端末コンピュ
ータ101に送信する。端末コンピュータ101は、第
2情報送信手段から送られた情報を内蔵の画像表示装置
に表示する。これにより、眼鏡店100は、事前にヤゲ
ン加工を含めたレンズ加工の可否の確認ができる。
Description
ムに関し、特に眼鏡レンズの発注側に設置された端末装
置と、眼鏡レンズの加工側に設置され、この端末装置に
通信回線で接続された少なくとも演算装置とからなる眼
鏡レンズの供給システムに関する。
レームに枠入れされた眼鏡を眼鏡注文者に提供するまで
の作業は、まず、眼鏡店舗が、眼鏡注文者の処方および
使用する眼鏡フレームの形状やサイズに基づき、眼鏡レ
ンズを決定し、そのレンズをレンズ製造者に注文する。
そして、眼鏡店舗は、製造者から届いたレンズを種々の
加工機器を操作して、処方とレンズ情報と眼鏡フレーム
情報とに基づき縁摺り加工およびヤゲン加工を行い、そ
の加工されたレンズを眼鏡フレームに枠入れしている。
なお、以下、レンズを眼鏡フレーム枠形状に合わせて研
削加工することを「縁摺り加工」と定義し、また、縁摺
り加工されたレンズにヤゲンを設ける加工を「ヤゲン加
工」と定義する。
知識と、眼生理学的知識と、それらに基づく眼鏡を調整
するための枠入れおよびフィッティングに関する総合的
な加工技術とが要求される。
ば、特開平2−24621号公報が公知である。これに
よれば、眼鏡フレーム形状データと眼鏡注文者の処方値
とから眼鏡レンズ径を選択する装置が開示されている。
また、特開昭59−93420号公報には、処方と、レ
ンズ情報と、眼鏡フレーム情報と、さらにレンズ設計情
報とから最適レンズ厚を決定する手段が開示されてい
る。
関しては、眼鏡店舗で行われる縁摺り加工およびヤゲン
加工を集約化して、加工センタで行うようにし、しかも
眼鏡店舗と加工センタとを公衆通信回線で接続した眼鏡
レンズ加工システムが、例えば特開平4−13539号
公報に開示されている。これによれば、フレーム形状測
定機を各眼鏡店舗に設置して眼鏡フレーム形状データを
作成し、そのデータを公衆通信回線により加工センタに
転送する。加工センタでは、予め指定されたレンズに対
し、眼鏡フレーム形状データに従い縁摺り加工およびヤ
ゲン加工を行うようにしている。
ンズの決定では、熟練者によるものはあったとしても装
置によって、ヤゲン加工を考慮した上で眼鏡レンズを決
定することはなされていなかった。すなわち、従来、ヤ
ゲン加工の完了時におけるレンズ形状までの予測計算は
なされておらず、したがって、ヤゲン加工をした結果、
レンズ形状(レンズ外形、レンズ表面およびレンズ裏面
の形状、レンズ厚さ等)が不適当なためにヤゲンを最適
な位置に設けることができないという問題点があった。
鏡フレーム枠のカーブに比べ、眼鏡レンズのヤゲンカー
ブが浅くなる場合があるが、この場合には眼鏡フレーム
をヤゲンカーブに合わせるため変形させることになる
が、この変形により、ヤゲン位置選択時の計算より眼鏡
フレームのサイズが大きくなり、レンズ外径が不足した
り、コバ厚が不足する事態が発生する。
は、眼鏡レンズのヤゲンは、眼鏡フレームの3次元形状
に合わせねばならないが、眼鏡レンズの厚みや眼鏡フレ
ームの形状によっては、ヤゲンカーブが眼鏡レンズの縁
からはみ出てしまい、ヤゲンが立たないという事態も生
じる。
れすることはできるものの、ヤゲン位置あるいはレンズ
形状が適当でないため、枠入れ完了後の眼鏡の見栄えが
悪く、眼鏡注文者に不満が残るということがある。すな
わち、例えば、仕上がりの眼鏡レンズのコバ厚が厚過ぎ
たり、また、眼鏡フレームからのレンズの表面の出っ張
りが目立ち過ぎるという不満が生じる。こうした不満に
対処するために、事前に仕上がり予想形状を確認でき、
かつ、その確認の結果、例えば屈折率の高い材質のレン
ズに変更したり、また、表面カーブの浅いレンズに変更
したりというレンズの変更ができるシステムが求められ
る。
開示されるシステムでは、単に縁摺り加工およびヤゲン
加工を集約化しただけのことであるから、このシステム
においても、上記と同じ問題は解決できない。なお、こ
のシステムでは、眼鏡レンズの注文段階と加工段階とが
分業されており、眼鏡レンズの注文段階において、注文
した眼鏡レンズに対してヤゲン加工が可能であるか否か
の特別の判断が行われていないから、入手した眼鏡レン
ズに実際にヤゲン加工を行った結果、ヤゲンが立たない
ことがあり得た。
のであり、ヤゲン加工をした結果、レンズ形状が不適当
なためにヤゲンを適当な位置に設けることができないと
いうことを回避すべく、ヤゲン加工を含めてレンズ加工
が可能か否かの可否情報を事前に得て、可否を確認する
ようにし、この確認に基づき眼鏡レンズを決定したり、
最適なヤゲンを設けるようにした眼鏡レンズの供給シス
テムを提供することを目的とする。
決するために、眼鏡レンズの発注側に設置された端末装
置と、眼鏡レンズの加工側に設置され、端末装置に通信
回線で接続された演算装置とからなる眼鏡レンズの供給
システムにおいて、端末装置に設けられ、眼鏡レンズ情
報、眼鏡フレーム枠情報、および処方値を演算装置に送
信する第1情報送信手段と、演算装置に設けられ、第1
情報送信手段から送られた諸情報に基づき、ヤゲン形状
を含めた所望のレンズ形状を演算する形状演算手段と、
演算装置に設けられ、形状演算手段の演算結果に基づ
き、ヤゲン加工を含めてレンズ加工が可能か否かの可否
情報を端末装置に送信する第2情報送信手段と、端末装
置に設けられ、第2情報送信手段から送られた情報を表
示し、発注側によるヤゲン加工を含めたレンズ加工の可
否の確認に供する表示手段とを有することを特徴とする
眼鏡レンズの供給システムが、提供される。
成し、第2情報送信手段は、形状演算手段の演算結果に
基づき、前記可否情報およびヤゲン加工後のレンズ予想
形状を端末装置に送信し、表示手段に画面表示させるよ
うに構成する。
信手段が、眼鏡レンズ情報、眼鏡フレーム枠情報、およ
び処方値を加工側の演算装置に公衆通信回線を介して送
信する。
手段から送られた諸情報に基づき、ヤゲン形状を含めた
所望のレンズ形状を演算する。第2情報送信手段は、形
状演算手段の演算結果に基づき、ヤゲン加工を含めてレ
ンズ加工が可能か否かの可否情報を発注側の端末装置に
送信する。
ら送られた情報を表示する。これにより、発注側は、事
前にヤゲン加工を含めたレンズ加工の可否の確認がで
き、眼鏡レンズの決定や変更をしたり、最適なヤゲンを
設けたりすることが可能となる。
のレンズ予想形状を端末装置に送信し、表示手段に画面
表示をさせるようにする。これにより、より詳細な確認
ができ、眼鏡レンズの決定や変更をしたり、最適なヤゲ
ンを設けたりすることが可能となる。
明する。図1は眼鏡レンズの供給システムの全体構成図
である。発注側である眼鏡店100とレンズ加工側であ
るレンズメーカの工場200とは公衆通信回線300で
接続されている。図では眼鏡店を1つしか示さないが、
実際には複数の眼鏡店が工場200に接続される。
ンピュータ101およびフレーム形状測定器102が設
置される。端末コンピュータ101はキーボード入力装
置やCRT画面表示装置を備えるとともに、公衆通信回
線300に接続されている。端末コンピュータ101へ
は、内蔵のキーボード入力装置から眼鏡レンズ情報、処
方値等が入力されるとともに、フレーム形状測定器10
2から、実測され、演算された眼鏡フレーム枠情報が入
力され、それらデータが公衆通信回線300を介して工
場200のメインフレーム201にオンラインで転送さ
れる。
計プログラム、ヤゲン加工設計プログラム等を備え、入
力されたデータに基づき、ヤゲン形状を含めたレンズ形
状を演算し、その演算結果を、公衆通信回線300を介
して端末コンピュータ101に戻して内蔵の画面表示装
置に表示させるとともに、その演算結果を工場200の
各端末コンピュータ210,220,230,240,
250にLAN202を介して送るようにする。
(カーブジェネレータ)211と砂掛け研磨機212と
が接続され、端末コンピュータ210は、メインフレー
ム201から送られた演算結果に従い、荒擦り機211
と砂掛け研磨機212とを制御して、予め表面が加工さ
れたレンズの裏面の曲面仕上げを行う。
タ221と肉厚計222とが接続され、端末コンピュー
タ220は、レンズメータ221と肉厚計222とで得
られた測定値と、メインフレーム201から送られた演
算結果とを比較して、レンズ裏面の曲面仕上げがされた
レンズの受入れ検査を行うとともに、合格レンズには光
学中心を示すマーク(3点マーク)を施す。
1と画像処理機232とが接続され、端末コンピュータ
230は、メインフレーム201から送られた演算結果
に従い、レンズの縁摺りおよびヤゲン加工をする際にレ
ンズをブロック(保持)すべきブロッキング位置を決定
し、ブロッキング位置マークを施すことに使用される。
このブロッキング位置マークに従い、ブロック用の治工
具がレンズに固定される。
センタからなるNC制御のレンズ研削装置241とチャ
ックインタロック242とが接続され、端末コンピュー
タ240は、メインフレーム201から送られた演算結
果に従い、レンズの縁摺り加工およびヤゲン加工を行
う。
の形状測定器251が接続され、端末コンピュータ25
0は、この形状測定器251が測定したヤゲン加工済の
レンズの周長および形状を、メインフレーム201から
送られた演算結果と比較して加工の合否判定を行う。
レンズが供給されるまでの処理の流れを、以下、図2〜
図6を参照して説明する。なお、この処理の流れには、
「問い合わせ」と「注文」との2種類があり、「問い合
わせ」は、ヤゲン加工を含めたレンズ加工の完了時のレ
ンズ予想形状を報知するように、眼鏡店100が工場2
00に求めることであり、また、「注文」は、縁摺り加
工前のレンズまたはヤゲン加工済のレンズを送るよう
に、眼鏡店100が工場200に求めることである。
の流れを示すフローチャートである。図中、Sに続く数
字はステップ番号を表す。 〔S1〕眼鏡店100の端末コンピュータ101のレン
ズ注文問い合わせ処理プログラムが起動され、オーダエ
ントリ画面が画面表示装置に表示される。眼鏡店100
のオペレータは、オーダエントリ画面を見ながら、キー
ボード入力装置により、注文あるいは問い合わせの対象
となるレンズの種類の指定を行う。
れるオーダエントリ画面の一例を示す図である。すなわ
ち、欄61でレンズの種類を指定する。問い合わせの場
合には2種類のレンズを指定できる。欄65の「形態」
で、注文あるいは問い合わせをするレンズが、ヤゲン加
工済のレンズなのか、または縁摺り加工とヤゲン加工と
が施されないレンズなのかを指定する。また、欄65の
「METS加工」で、レンズの厚さを必要最小値になる
ように指定する加工指定や、マイナスレンズのコバを目
立たなくする面取りおよびその部分の研磨仕上げを指定
する加工指定を行う。
の指定を行う。 〔S3〕図6の欄62の左欄でレンズの処方値を入力
し、同様に、欄62の右欄でレンズの加工指定値を、欄
63で眼鏡フレームの情報を、欄64でレイアウト情
報、ヤゲンモード、ヤゲン位置およびヤゲン形状を入力
する。レイアウト情報は、レンズ上の瞳孔位置であるア
イポイント位置を指定するものである。眼鏡フレームの
情報は、「問い合わせ」の場合には、ステップS1での
レンズの種類の指定が1種類であれば2種類まで指定す
ることができる。
コバ厚さ、プリズム、偏心、外径、およびレンズ表カー
ブ(ベースカーブ)の各指定値が入力できる。ヤゲンモ
ードは、レンズコバのどこにヤゲンを立てるかによっ
て、「1:1」、「1:2」、「凸ならい」、「フレー
ムならい」、および「オートヤゲン」のモードがあり、
それらの中から選択して入力する。「凸ならい」とは、
レンズ表面(前面)に沿ってヤゲンを立てるモードであ
る。
ならい」、「フレームならい」、および「オートヤゲ
ン」のときに限り有効であり、ヤゲン表側底の位置をレ
ンズ表面からどれだけ裏面方向に位置させるかを指定す
るもので、0.5mm単位で指定する。
ヤゲン(コンビネーションフレーム用ヤゲン)」、「溝
摺り」、「平摺り」から選択して入力する。「コンビ用
ヤゲン」はフレーム枠に装飾部材が設けられ、レンズが
装飾部材に当たるような場合に指定する。「溝摺り」、
「平摺り」は、所謂ヤゲン加工ではないが、ここで指定
する。
し、図1のフレーム形状測定機102によるフレーム形
状の測定が既に完了しているか否かを判別する。完了し
ていればステップS7へ進み、完了していなければステ
ップS5へ進む。
ュータ101において、レンズ注文問い合わせ処理プロ
グラムからフレーム形状測定プログラムへ処理が渡され
る。そして、これから形状測定される眼鏡フレームに付
された測定番号を入力する。また、フレームの材質(メ
タル、プラスティック等)を指定し、さらに、フレーム
曲げの可不可の指定を行う。フレームの材質は、レンズ
をフレームに枠入れする際に、フレームにレンズがぴっ
たり嵌合するように材質に応じてヤゲン頂点の周長を補
正するためのパラメータとしてステップS12の演算に
使用される。フレーム曲げが不可の指定がある場合、フ
レームを曲げずにレンズを枠入れすることができないと
きには、注文を受けないようにするため、眼鏡店100
の画面表示装置にエラー表示を出すようにする。
ム形状測定器102に固定して測定を開始する。フレー
ム形状測定器102は、眼鏡フレームの左右枠のヤゲン
溝に測定子を接触させ、その測定子を所定点を中心に回
転させてヤゲン溝の形状の極座標値を3次元的に測定
し、データを得る。つぎに、それらのデータのスムージ
ングを行い、フレームカーブCV、ヤゲン溝の周長L、
フレームPD(瞳孔間距離)FPD、フレーム鼻幅DB
L、フレーム枠左右および上下の最大幅であるAサイズ
およびBサイズ、有効径ED、左右フレーム枠のなす角
度である傾斜角TILTを算出する。そして、フレーム
形状測定器102は、これらの算出されたデータを端末
コンピュタ101に送り、画面表示装置に表示させる。
なお、データに大きな乱れがあったり、左右フレーム枠
の形状に大きな差があったりした場合には、その旨のエ
ラーメッセージを画面表示装置に表示する。
ーム形状測定結果の画面の一例を示す。すなわち、メタ
ル材質(表示71)のフレームのヤゲン溝形状を上面と
正面とからみた図(表示72、表示73)を示すととも
に、左(L)および右(R)の上記算出値(表示74)
を表示している。
タに大きな乱れがある旨のエラーメッセージが表示され
場合には、フレーム溝に固着物がないか、フレーム枠の
継ぎ目がずれたまま、あるいは隙間が空いたまま測定が
されていないか等を点検して再び測定を行う。また、左
右フレーム枠の形状に大きな差がある旨のエラーメッセ
ージが画面表示装置に表示された場合には、その差が許
されるものならば、このままでよい旨の確認の入力を行
い、その差が許されないものならば、フレーム形状を手
で修正してから再度測定してもよいし、左右の形状を平
均化したものを演算で求めて、これをフレーム形状値と
するマージング指定の入力をしてもよい。
ている場合には、予め記憶された測定値を読み出すため
に、眼鏡フレームに付けた測定番号を入力する。 〔S8〕測定番号に従い、該当する眼鏡フレームについ
ての記憶されたフレーム形状情報を内部記憶媒体から読
み出す。
0に、「問い合わせ」か、「注文」かの指定をする。 以上のステップの実行によって得られたレンズ情報、処
方値、フレーム情報等のデータが、公衆通信回線を介し
て工場200のメインフレーム201に送られる。送信
が行われている間、眼鏡店100の端末コンピュータ1
01には送信中である旨の表示がされる。なお、レンズ
を注文する場合には、まとめて最大、例えば15件まで
一遍に送信して通信時間の短縮ができるグループ送信を
利用することができる。グループ送信では、1件1件の
注文内容を確認の上、一時的に記憶させておき、後にま
とめて送信する手順をとる。
びに工場200からの転送により眼鏡店100で行われ
る確認およびエラー表示のステップを示すフローチャー
トである。図中、Sに続く数字はステップ番号を表す。
01には眼鏡レンズ受注システムプログラム、眼鏡レン
ズ加工設計プログラム、およびヤゲン加工設計プログラ
ムが備えられている。レンズ情報、処方値、フレーム情
報等のデータが、公衆通信回線を介して送られると、眼
鏡レンズ受注システムプログラムを経て眼鏡レンズ加工
設計プログラムが起動し、レンズ加工設計演算が行われ
る。
びレイアウト情報に基づき、指定レンズの外径が不足し
ていないかを確認する。レンズの外径が不足している場
合には、ボクシングシステムでの不足方向、不足量を算
出し、眼鏡店100の端末コンピュータ101に表示す
るために、眼鏡レンズ受注システムプログラムに処理を
戻す(後述のステップS146参照)。
の表カーブの決定を行う。この決定は、レンズの左右の
処方値により、まず、左右別々に表カーブを決めて、つ
ぎに、左右の表カーブを揃える手順を踏む。なお、非球
面単焦点レンズのうち、左右の表カーブを揃えることが
禁じられているものの場合には、この工程をスキップす
る。ここでいう表カーブは必要に応じて、非球面単焦点
レンズでは2次、4次の非球面で近似表現され、累進多
焦点レンズでは各方向毎に2次、4次の非球面で近似表
現されている。
レンズの外径は処方値により決まっているため、その外
径と標準のコバの厚さと処方値とによってレンズの厚さ
は決定される。また、レンズの厚さを必要最小限の値に
する加工指定が設定されている場合には、フレーム形状
情報とレイアウト情報と処方値とにより、フレーム各方
向の動径毎に全周のコバの厚さを調べて指定に沿ったレ
ンズの厚さを決定する。
ーブ、プリズム、プリズムベース方向を算出し、これに
より、縁摺り加工前のレンズの全体形状が決定する。こ
こで、フレーム各方向の動径毎に全周のコバの厚さを調
べて、必要なコバ厚さを下回る箇所がないかを確認す
る。もし、下回る箇所があれば、ボクシングシステムで
の不足方向、不足量を算出し、眼鏡店100の端末コン
ピュータ101に表示するために、眼鏡レンズ受注シス
テムプログラムに処理を戻す(ステップS146参
照)。
ズ重量、最大および最小のコバ厚さとそれらの方向等を
算出する。そして、レンズの裏面加工のために必要とな
る、工場200の端末コンピュータ210に対する指示
値を算出する。
荒擦り機211、および砂掛け研磨機212によって、
縁摺り加工前のレンズ研磨加工が行われる場合に必要な
ものであり、算出された種々の値が次のステップに渡さ
れる。
前のレンズ研磨加工は行われない場合には、レンズの種
類と処方値とでレンズ外径、レンズ厚さ、表カーブ、裏
カーブが予め決まっており、かつ、それらのデータが記
憶されているから、それらの値を読み出して次のステッ
プに渡す。在庫レンズの場合も、非球面単焦点レンズや
累進多焦点レンズの表カーブは必要に応じて、研磨加工
レンズの場合と同様に、非球面に近似表現されている。
では、眼鏡レンズ受注システムプログラムを経てヤゲン
加工設計プログラムが起動し、ヤゲン加工設計演算が行
なわれる。
ム形状の3次元データの補正を行い、眼鏡フレームの材
質に起因するフレーム形状データの誤差を補正する。つ
ぎに、眼鏡フレーム枠形状と眼鏡レンズとの位置関係を
アイポイント位置を基に3次元的に決める。
際に基準となる加工原点および回転軸である加工軸を決
め、この加工座標に今までのデータを座標変換する。そ
して、3次元のヤゲン先端形状を、指定されたヤゲンモ
ードに応じて決定する。その際、3次元ヤゲン先端形状
をヤゲン周長を変えることなく変形させることを前提と
し、その予想される変形量を算出する。ヤゲンモードが
フレームならいのときには変形できないから、変形しな
いとヤゲンが立たない場合には、その旨のエラーコード
を出力する(後述のステップS145参照)。
材質毎に設けられた変形の限界量と比較し、限界量を越
えていれば、その旨のエラーコードを出力する(後述の
ステップS145参照)。
ることにより、アイポイント位置がずれるので、その誤
差を補正するようにする。以上のように、3次元のヤゲ
ン加工の設計演算を行う。
「注文」ならばステップS15へ進み、一方、「問い合
わせ」ならば、問い合わせの結果を公衆通信回線を介し
て眼鏡店100の端末コンピュータ101へ送り、ステ
ップS14へ進む。
メインフレーム201から送られてきた問い合わせの結
果に基づき、端末コンピュータ101がヤゲン加工完了
時のレンズの予想形状を画面表示装置に表示し、変更や
確認に供するためにある。このステップ内容を図5を参
照して以下に詳述する。
図である。Sに続く数字はステップ番号を表す。 〔S141〕図3のステップS11およびステップS1
2での加工設計演算においてエラーが発生したか否かを
判別する。発生していないならば、図1の端末コンピュ
ータ101の画像表示装置の画面に図8で示すオーダエ
ントリの着信画面を表示する。そして、さらにソフトキ
ー操作により図9で示すレイアウト確認図を表示する。
その後、表示したい内容をソフトキー操作により選択し
てステップS142〜S144のいずれかに進む。ま
た、エラーが発生しているならば、エラー内容に応じて
ステップS145またはステップS146へ進む。
エントリの着信画面の一部の一例を示す。すなわち、オ
ーダエントリの着信画面は、図6に示すオーダエントリ
画面に、図8のレンズ厚さおよびレンズ重量の棒グラフ
が加わった画面である。図8のレンズ厚さおよびレンズ
重量の棒グラフによって、2種類のレンズの加工設計結
果を比較して確認することができる。
ウト確認図の一例を示す図である。この画面では、眼鏡
フレームに指定されたレイアウト情報に従ってレンズが
どのように配置されるかが、2種類のレンズに関して表
示され、それらを視覚的に確認することができる。さら
に、最大、最小のコバ厚とそれぞれの方向(図中、三角
マーク)およびレンズ重量を確認することができる。こ
れによりレイアウト情報の入力に誤りが無かったかを容
易に確認することができる。
を選択すると、このステップが実行され、立体図が表示
される。図10は、画面表示装置に表示される立体図画
面の一例を示す。この画面では、左右のレンズを、フレ
ームに枠入れされたときの位置に空間的に配置し、これ
を任意の方向からみた立体図として表示することがで
き、図では、例えば、第1の組み合わせが示され、眼鏡
装用者の右側横方向に30°、下側に30°の方向から
レンズを見た画像が表示されている。この画面ではレン
ズ表面、裏面のカーブ(表示11,12)、レンズ表
面、裏面のカーブに沿った各基準線(表示13,14)
等が表示され、これにより実際のレンズを見るような視
覚的な確認をすることができる。眼鏡店100では、こ
の画面でのレンズの表面、裏面のカーブの様子から、レ
ンズの表面の出っ張りが気になるような場合には、眼鏡
レンズの表カーブを浅いものに指定変更したり、また
は、眼鏡レンズの種類をレンズの表カーブが浅いカーブ
の設計になっているものに変更したりする。
面、側面表示を選択すると、このステップが実行され、
ヤゲン確認図が表示される。図11は、画面表示装置に
表示されるヤゲン確認図の画面の一例を示す。この画面
では、第1組み合わせの右のレンズの側面図(表示11
1)と断面図(表示112)とを表示し、これにより、
レンズの形状や、コバとヤゲンとの位置関係を詳しく見
ることができる。表示113はフレーム枠の形状を正面
から見た図であり、表示111で示される側面図の見る
方向(表示113a)と、表示112で示される断面図
の切断位置(表示113b)とを表示している。
レンズ表面の出っ張り具合やコバ厚さを確認して必要に
応じて指定変更する。 〔S144〕ソフトキー操作でヤゲンバランス表示を選
択すると、このステップが実行され、左右ヤゲンバラン
ス図が表示される。
ヤゲンバランス図の画面の一例を示す。この画面では、
第1組み合わせが表示され、左右両方のレンズのコバ厚
さとヤゲン位置とが0°から360°まで表示される。
さらに、この画面では、10°刻みで希望する方向のコ
バ厚さと、レンズ表面からヤゲン表側底位置までの距離
(前出し量)とが表示される。この画面は、左右のレン
ズのコバとヤゲンとの位置関係を一遍に見ることができ
るため、レンズ加工の専門的知識がある者には有効な表
示である。
12に示す画面を見て、コバとヤゲンとの位置関係のバ
ランスが悪い場合には、図2のステップS3で指定した
ヤゲンモードを変更したり、眼鏡レンズの種類を変更し
たり、また、レンズの表カーブを指定したりすることが
できる。
ゲン加工設計演算において、エラーが発生しているなら
ば、このステップが実行される。すなわち、図1の端末
コンピュータ101の画面表示装置に「エラーが起こり
ました」というメッセージが表示される。ここで、ソフ
トキー操作で「エラー表示」を選択すると、ヤゲン加工
上のエラーの内容が表示される。
うなものがある。第1は、加工干渉の発生であり、蟹目
型フレームのように小さいフレームの場合にレンズを固
定する治工具が、ヤゲン加工の際に加工装置に当たって
しまうエラーである。このエラーの場合には、大きなフ
レームに変更しなければ注文を受け付けられない。
可」を指定したにも拘らず、フレームを曲げなければヤ
ゲンが全周に立てられないというエラーである。このエ
ラーに対しては、フレームの形状に近い表カーブを有す
るレンズに変更する必要がある。
が、フレームを大きく曲げねばならないエラーである。
このエラーの場合には、指定したヤゲンモードに誤りが
あったり、あるいは無理があったのではないか等を確認
し、ヤゲンモードの指定を変更したり、レンズの表カー
ブを変更してフレームの形状に近づけたりする必要があ
る。
ンズ加工設計演算において、レンズ外径やコバ厚さが不
足するエラーが発生しているならば、このステップが実
行される。すなわち、画面表示装置に「取り切れません
でした」というメッセージが表示される。ここで、ソフ
トキー操作で「レイアウト表示」を選択すると、エラー
表示図が表示される。
ー表示図の画面の一例を示す図である。この画面では、
第1組み合わせが示され、レンズ外径が不足した位置
(表示131,132)とその程度(表示133,13
4)とが視覚的に表示され、これによって、エラー内容
を確認することができる。このエラーの場合、レンズの
種類を外径の大きなものに変更するか、またはフレーム
を小さなものに変更する必要がある。
ば、このステップを実行し、図3のステップS11およ
びステップS12での加工設計演算においてエラーが発
生したか否かを判別する。エラーが発生していれば、そ
の結果を公衆通信回線を介して眼鏡店100の端末コン
ピュータ101へ送り、ステップS17へ進む。一方、
エラーが発生していなければ、その結果を公衆通信回線
を介して眼鏡店100の端末コンピュータ101へ送
り、ステップS16へ進むとともに、ステップS18以
降(図4)に進み、実際の加工を実行する。
ュータ101の画面表示装置に「注文を受け付けた」旨
の表示を行う。これにより、フレームに確実に枠入れ可
能な縁摺り加工前またはヤゲン加工後のレンズを発注で
きたことが確認できる。
計演算またはヤゲン加工設計演算においてエラーが発生
していて加工のできないレンズであるから、「注文を受
付られない」旨の表示を行う。
の研磨加工、レンズの縁摺り加工、およびヤゲン加工等
の実際の工程を示すフローチャートである。Sに続く数
字はステップ番号を表す。以下、図1を参照しながら説
明する。
されていて、しかもレンズまたはヤゲンの加工設計演算
においてエラーが発生していなかった場合は、このステ
ップが実行される。すなわち、予め、ステップS11で
のレンズ加工設計演算結果が図1の端末コンピュータ2
10に送られており、荒擦り機211と砂掛け研磨機2
12とにより、送られた演算結果に従い、レンズ裏面の
曲面仕上げを行う。さらに、図示がない装置により、染
色や表面処理が行われ、縁摺り加工前までの加工が行わ
れる。なお、在庫レンズが指定されたときは、このステ
ップはスキップされる。
加工前まで加工された眼鏡レンズの光学性能、外観性能
の品質検査を行う。この検査には、図1の端末コンピュ
ータ220、レンズメータ221、肉厚計222が利用
され、光学中心を示す3点マークが施される。なお、縁
摺り加工前までのレンズを眼鏡店100から注文された
場合には、上記品質検査を行った後、そのレンズを眼鏡
店100へ出荷する。
果に基づき、図1の端末コンピュータ230、マーカ2
31、画像処理機232等により、レンズ保持用のブロ
ック治工具をレンズの所定の位置に固定する。すなわ
ち、画像処理機232により、眼鏡レンズ表面をTVカ
メラで撮影し、それをCRT画面に映し、さらに、その
画像に、縁摺り加工前のレンズのレイアウトマーク画像
を重ねて映し出す。ここで、CRT画面に映し出された
レイアウトマーク画像に、レンズに施された3点マーク
が一致するようにレンズの位置を決めてブロック治工具
の固定すべき位置を決める。そして、マーカ231によ
り、ブロック治工具の固定すべき位置を示すブロッキン
グ位置マークをレンズ上にペイントする。このブロッキ
ング位置マークに合わせて、ブロック治工具をレンズに
固定する。
ンズを、図1のレンズ研削装置241に装着する。そし
て、レンズ研削装置241に装着された状態でのレンズ
の位置(傾斜)を把握するために、予め指定された、レ
ンズ表面または裏面の少なくとも3点の位置を測定す
る。ここで得られた測定値は、ステップS22で演算デ
ータとして使用されるために記憶される。
ステップS12のヤゲン加工設計演算と同様の演算を行
う。ただし、実際の加工では、計算上で把握したレンズ
の位置と実際のレンズの位置とに誤差が生じる場合があ
るので、加工座標への座標変換が終了した時点で、この
誤差の補正を行う。すなわち、ステップS21で測定さ
れた3点の位置測定値に基づき、計算上で把握されたレ
ンズの位置と実際のレンズの位置との誤差を補正する。
他はステップS12のヤゲン加工設計演算と同様の演算
を行い、最終的な3次元ヤゲン先端形状を算出する。
形状を基に、所定の半径の砥石で研削加工する際の加工
座標上の3次元加工軌跡データを算出する。 〔S23〕ステップS22で算出された加工軌跡データ
が端末コンピュータ240を介してNC制御のレンズ研
削装置241に送られる。レンズ研削装置241は、Y
軸方向(スピンドル軸方向に垂直方向)に移動制御され
てレンズの縁摺りやヤゲン加工を行う研削用の回転砥石
を有し、また、レンズを固定するブロック治工具の回転
角制御(スピンドル軸回転方向)と、Z軸方向(スピン
ドル軸方向)に砥石またはレンズを移動制御してヤゲン
加工を行うZ軸制御との、少なくとも3軸制御が可能な
NC制御の研削装置であり、送られたデータに従い、レ
ンズの縁摺りおよびヤゲン加工を行う。なお、レンズ研
削装置241は、砥石で研削加工を行うが、この代わり
に、カッタを備え、切削加工を行う切削装置を用いるこ
とも可能である。
ヤゲン頂点の形状測定器251により、ヤゲン加工完了
レンズのヤゲン頂点の周長および形状を測定する。すな
わち、形状測定器251に、ステップS23での加工が
完了したレンズを、ブロック治工具を付けたまま取り出
して装着し、ヤゲン頂点測定用測定子をレンズのヤゲン
頂点に当接させ、測定を開始させる。その測定値は端末
コンピュータ250に入力され、その表示装置に表示さ
れる。
ップS12の演算で求められた設計ヤゲン頂点周長と、
形状測定器251により測定された測定値とを比較し、
それらの差が、例えば0.1mm以内ならば合格品と判
断する。
れたフレームの設計Aサイズ、設計Bサイズと、形状測
定器251により測定されたAサイズ、Bサイズとを比
較し、それらの差が、例えば、0.1mm以内ならば合
格品と判断する。
ン位置や形状を、ステップS12で演算された結果に基
づいて作成された加工指示書に打ち出されているヤゲン
位置の図面と比較してヤゲンの品質を検査する。また、
縁摺り加工によってレンズに傷、バリ、欠け等が発生し
ていないかの外観検査を行う。
ヤゲン加工上がりレンズを眼鏡店100へ出荷する。 以上の実施例では、ヤゲン加工完了時のレンズ予想形状
を画面表示して仕上がりを確認するようにしているが、
必ずしも、ヤゲン加工完了時のレンズ予想形状を画面表
示することが必須ではなく、ヤゲン加工を含めたレンズ
加工が可能か否かの可否情報だけを表示するだけでも確
認は可能である。すなわち、可否情報は、エラー内容ま
でも表すことのできる文字情報が望ましいが、単に可か
否かの1ビット情報でも、可否情報を表示することは可
能である。
ンズの発注側から送られた眼鏡レンズ情報、眼鏡フレー
ム枠情報、および処方値に基づき、眼鏡レンズの加工側
がヤゲン形状を含めた所望のレンズ形状を演算し、その
結果に基づき、ヤゲン加工を含めてレンズ加工が可能か
否かの可否情報を発注側に送信し、発注側は、送信され
た可否情報を画面表示し、ヤゲン加工を含めたレンズ加
工の可否の確認を行うように構成した。このため、事前
に、ヤゲン加工を含めたレンズ加工が可能か否かの確認
ができ、この確認に基づき眼鏡レンズを決定したり、最
適なヤゲンを設けるようにすることができる。
鏡レンズの仕上がり予想形状を確認するようにし、この
確認に基づき眼鏡レンズを決定したり、最適なヤゲンを
設けるようにすることができる。特に、眼鏡レンズのコ
バ部分だけでなく、眼鏡レンズ全体の形状を表示するこ
とにより、好みに合った眼鏡レンズの選択と適切なヤゲ
ン位置の指定が容易にできるようになる。また、使用す
る眼鏡フレームに対して、眼鏡レンズの種類や加工指定
値が適切かどうかを、眼鏡レンズの注文の前に確認する
ことができる。
眼鏡レンズを加工側(製造者)に注文して発注側で縁摺
り加工およびヤゲン加工を行う場合でも、発注側は、処
方および眼鏡フレームに合致する眼鏡レンズを注文する
ことができる。
ンズを加工側(製造者)に注文する場合では、発注側
は、眼鏡フレームを手元に置いたままでも、適正にフレ
ーム枠入れできるヤゲン加工済眼鏡レンズを注文するこ
とができ、特に、加工による煩わしさをなくすことがで
きるとともに、眼鏡に関する深い知識と加工に関する熟
練した技術がなくとも眼鏡の提供が可能となる。
図である。
チャートである。
により眼鏡店で行われる確認およびエラー表示のステッ
プを示すフローチャートである。
の縁摺り加工、およびヤゲン加工等の実際の工程を示す
フローチャートである。
る。
ダエントリ画面の一例を示す図である。
果の画面の一例を示す図である。
信画面の一部の一例を示す図である。
一例を示す図である。
例を示す図である。
面の一例を示す図である。
ス図の画面の一例を示す図である。
面の一例を示す図である。
決するために、眼鏡レンズの発注側に設置された端末装
置と、眼鏡レンズの加工側に設置され、端末装置に通信
回線で接続された演算装置とからなる眼鏡レンズの供給
システムにおいて、端末装置に設けられ、眼鏡レンズ情
報、眼鏡フレーム枠情報、処方値、レイアウト情報、加
工指定情報の内の少なくとも1つである加工条件データ
を演算装置に送信する第1情報送信手段と、演算装置に
設けられ、第1情報送信手段から送られた前記加工条件
データに基づき、ヤゲン形状を含めた所望のレンズ形状
を演算する形状演算手段と、演算装置に設けられ、形状
演算手段の演算結果に基づき、ヤゲン加工を含めてレン
ズ加工が可能か否かの可否情報を端末装置に送信する第
2情報送信手段と、端末装置に設けられ、第2情報送信
手段から送られた情報を表示し、発注側によるヤゲン加
工を含めたレンズ加工の可否の確認に供する表示手段と
を有することを特徴とする眼鏡レンズの供給システム
が、提供される。
信手段が、眼鏡レンズ情報、眼鏡フレーム枠情報、処方
値、レイアウト情報、加工指定情報の内の少なくとも1
つである加工条件データを加工側の演算装置に公衆通信
回線を介して送信する。
手段から送られた前記加工条件データに基づき、ヤゲン
形状を含めた所望のレンズ形状を演算する。第2情報送
信手段は、形状演算手段の演算結果に基づき、ヤゲン加
工を含めてレンズ加工が可能か否かの可否情報を発注側
の端末装置に送信する。
ンピュータ101およびフレーム形状測定器102が設
置される。端末コンピュータ101はキーボード入力装
置やCRT画面表示装置を備えるとともに、公衆通信回
線300に接続されている。端末コンピュータ101へ
は、キーボード入力装置から眼鏡レンズ情報、処方値等
が入力されるとともに、フレーム形状測定器102か
ら、実測され、演算された眼鏡フレーム枠情報が入力さ
れ、それらデータが公衆通信回線300を介して工場2
00のメインフレーム201にオンラインで転送され
る。なお、端末コンピュータ101とメインフレーム2
01との間に、中継局を設けるようにしてもよい。ま
た、端末コンピュータ101の設置場所については眼鏡
店100に限定されるものではない。
計プログラム、ヤゲン加工設計プログラム等を備え、入
力されたデータに基づき、ヤゲン形状を含めたレンズ形
状を演算し、その演算結果を、公衆通信回線300を介
して端末コンピュータ101に戻して画面表示装置に表
示させるとともに、その演算結果を工場200の各端末
コンピュータ210,220,230,240,250
にLAN202を介して送るようにする。
れるオーダエントリ画面の一例を示す図である。すなわ
ち、欄61でレンズの種類を指定する。つまり、メーカ
側の商品区分記号が入力され、これによりレンズ材質、
屈折率、コーティング、レンズカラー、レンズ表面の光
学設計、外径等が指定できるようになっている。問い合
わせの場合には2種類のレンズを指定できる。欄65の
「形態」で、注文あるいは問い合わせをするレンズが、
ヤゲン加工済のレンズ(HELP)なのか、または縁摺
り加工とヤゲン加工とが施されないレンズなのかを指定
する。また、欄65の「METS加工」で、レンズの厚
さを必要最小値になるように指定する加工指定や、マイ
ナスレンズのコバを目立たなくする面取りおよびその部
分の研磨仕上げを指定する加工指定を行う。
の指定を行う。 〔S3〕図6の欄62の左欄で左右眼の球面屈折力、円
柱屈折力、乱視軸、加入度等のレンズの処方値を入力
し、同様に、欄62の右欄でレンズの加工指定値を、欄
63で眼鏡枠(フレーム)の情報を、欄64でレイアウ
ト情報、例えばPD、NPD(近用PD)、SEG(S
EGMENT小玉位置)、ET(最小コバ厚値)、EP
(アイポイント)等、ヤゲンモード、ヤゲン位置を含め
たヤゲン形状を入力する。レイアウト情報は、眼鏡枠上
の瞳孔位置であるアイポイント位置を指定するものであ
る。眼鏡枠の情報は、メーカの商品区分記号、フレーム
サイズ、フレーム素材、色、形状、玉型種類等のフレー
ム情報の一切が入力されるようになっており、「問い合
わせ」の場合には、ステップS1でのレンズの種類の指
定が1種類であれば、眼鏡枠を2種類まで指定すること
ができる。
4」とあるのは、一般的な加工指定を入力する部分であ
り、レンズの加工指定値として、レンズ厚さ、コバ厚
さ、プリズム、偏心、外径、およびレンズ表カーブ(ベ
ースカーブ)等の各指定値が入力できる。ヤゲンモード
は、レンズコバのどこにヤゲンを立てるかによって、
「1:1」、「1:2」、「凸ならい」、「フレームな
らい」、および「オートヤゲン」のモードがあり、それ
らの中から選択して入力する。「凸ならい」とは、レン
ズ表面(前面)に沿ってヤゲンを立てるモードである。
ヤゲン(コンビネーションフレーム用ヤゲン)」、「溝
摺り」、「平摺り」から選択して入力する。「コンビ用
ヤゲン」はフレーム枠に装飾部材が設けられ、レンズが
装飾部材に当たるような場合に指定する。「溝摺り」、
「平摺り」もここで指定する。
ている場合には、予め記憶された測定値を読み出すため
に、眼鏡フレームに付けた測定番号を入力する。 〔S8〕測定番号に従い、該当する眼鏡フレームについ
ての記憶されたフレーム形状情報を内部記憶媒体から読
み出す。以上のステップS1〜S8により、眼鏡レンズ情報、眼
鏡枠情報、処方値、レイアウト情報、加工指示情報の内
の少なくとも1つである加工条件データが送信される。
01には眼鏡レンズ受注システムプログラム、眼鏡レン
ズ加工設計プログラム、およびヤゲン加工設計プログラ
ムが備えられている。レンズ情報、処方値、フレーム情
報、レイアウト情報、ヤゲン情報等のデータが、公衆通
信回線を介して送られると、眼鏡レンズ受注システムプ
ログラムを経て眼鏡レンズ加工設計プログラムが起動
し、レンズ加工設計演算が行われる。すなわち、ヤゲン
形状を含めた所望のレンズ形状が演算される。
際に基準となる加工原点および回転軸である加工軸を決
め、この加工座標に今までのデータを座標変換する。そ
して、3次元のヤゲン先端形状を(ヤゲン軌跡も含
む)、指定されたヤゲンモードに応じて決定する。その
際、3次元ヤゲン先端形状をヤゲン周長を変えることな
く変形させることを前提とし、その予想される変形量を
算出する。ヤゲンモードがフレームならいのときには変
形できないから、変形しないとヤゲンが立たない場合に
は、その旨のエラーコードを出力する(後述のステップ
S145参照)。
ることにより、アイポイント位置がずれるので、その誤
差を補正するようにする。また、復元の誤差の補正も行
う。これらの処理は選択的に行うことができる。以上の
ように、3次元のヤゲン加工の設計演算を行う。
101の画面表示装置に「注文を受け付けた」旨の表示
を行う。これにより、フレームに確実に枠入れ可能な縁
摺り加工前またはヤゲン加工後のレンズを発注できたこ
とが確認できる。
Claims (9)
- 【請求項1】 眼鏡レンズの発注側に設置された端末装
置と、眼鏡レンズの加工側に設置され、前記端末装置に
通信回線で接続された演算装置とからなる眼鏡レンズの
供給システムにおいて、 前記端末装置に設けられ、眼鏡レンズ情報、眼鏡フレー
ム枠情報、および処方値を前記演算装置に送信する第1
情報送信手段と、 前記演算装置に設けられ、前記第1情報送信手段から送
られた諸情報に基づき、ヤゲン形状を含めた所望のレン
ズ形状を演算する形状演算手段と、 前記演算装置に設けられ、前記形状演算手段の演算結果
に基づき、ヤゲン加工を含めてレンズ加工が可能か否か
の可否情報を前記端末装置に送信する第2情報送信手段
と、 前記端末装置に設けられ、前記第2情報送信手段から送
られた情報を表示し、前記発注側によるヤゲン加工を含
めたレンズ加工の可否の確認に供する表示手段と、 を有することを特徴とする眼鏡レンズの供給システム。 - 【請求項2】 前記表示手段は画面表示を行うように構
成し、前記第2情報送信手段は、前記形状演算手段の演
算結果に基づき、前記可否情報およびヤゲン加工後のレ
ンズ予想形状を前記端末装置に送信して、前記表示手段
に画面表示させるように構成したことを特徴とする請求
項1記載の眼鏡レンズの供給システム。 - 【請求項3】 前記端末装置に設けられ、前記表示手段
に表示された情報に基づき、前記第1情報送信手段で送
信される眼鏡レンズ情報、眼鏡フレーム情報、または処
方値を変更する変更手段を、さらに有することを特徴と
する請求項1記載の眼鏡レンズの供給システム。 - 【請求項4】 前記端末装置に設けられ、前記表示手段
に表示された情報に従い、縁摺り加工前の眼鏡レンズを
前記加工側に発注する第1の発注手段を、さらに有する
ことを特徴とする請求項1記載の眼鏡レンズの供給シス
テム。 - 【請求項5】 前記演算装置に接続され、前記第1の発
注手段からの発注に従い、前記形状演算手段の演算結果
に基づき、縁摺り加工前までのレンズ加工を行うレンズ
加工手段を、さらに有することを特徴とする請求項4記
載の眼鏡レンズの供給システム。 - 【請求項6】 前記端末装置に設けられ、前記表示手段
に表示された情報に基づき、ヤゲン加工済の眼鏡レンズ
を前記加工側に発注する第2の発注手段を、さらに有す
ることを特徴とする請求項1記載の眼鏡レンズの供給シ
ステム。 - 【請求項7】 前記演算装置に接続され、前記第2の発
注手段からの発注に従い、前記形状演算手段の演算結果
に基づき、ヤゲン加工を含んだレンズ加工を行うレンズ
加工手段を、さらに有することを特徴とする請求項6記
載の眼鏡レンズの供給システム。 - 【請求項8】 前記形状演算手段は、眼鏡レンズ加工設
計プログラムおよびヤゲン加工設計プログラムを備える
ように構成したことを特徴とする請求項1記載の眼鏡レ
ンズの供給システム。 - 【請求項9】 前記形状演算手段は、レンズ外形、レン
ズ表面およびレンズ裏面の形状、レンズ厚さ、ならびに
ヤゲン加工形状を演算するように構成したことを特徴と
する請求項1記載の眼鏡レンズの供給システム。
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