JPH06349068A - 追記型光ディスクの再生復旧システム - Google Patents

追記型光ディスクの再生復旧システム

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JPH06349068A
JPH06349068A JP13554293A JP13554293A JPH06349068A JP H06349068 A JPH06349068 A JP H06349068A JP 13554293 A JP13554293 A JP 13554293A JP 13554293 A JP13554293 A JP 13554293A JP H06349068 A JPH06349068 A JP H06349068A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】追記の際にデータの位置情報を有するリードイ
ンエリアに記録ミスが生じた追記型の光ディスクのデー
タを有効に再生および復旧する。 【構成】ディスク再生装置10はデータが追記された光デ
ィスクが装着されると、内周側のリードインエリアから
次のセッションのプログラムエリアのスタートアドレス
を検出し、その位置に光ピックアップを移動させてプロ
グラムエリアから信号を検出し、信号が検出されるとそ
のセッションのリードインエリアが存在するか否かを識
別してデータのアドレッシングを行ない、リードインエ
リアの存在するセッションのみのデータを再生する。デ
ータ処理装置20はディスク再生装置10からの再生データ
を受け、これと追記の際のデータとを処理して記録装置
30に送る。記録装置40は新規のディスクにデータ処理装
置20の指示に従って転送されたデータを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、追記型光ディスクの再
生復旧システムに係り、特に、たとえば銀塩写真のネガ
フィルムなどから得られた高解像度の画像デ−タが逐次
記録される追記型光ディスクにおけるデータ再生復旧シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえばユーザが持ち込んだ銀塩
写真のフィルムから得られた画像データをコンパクトデ
ィスク(CD)などの光ディスクに記録するフォトCDシステ
ムの開発が進められている。この銀塩写真のフィルムか
ら得られた画像データは、他の電子的な記録方式にて得
られた画像データ、たとえば電子スチルカメラ等にて撮
影して得られた画像データに比べて数倍以上の解像度を
有しており、これらを小型な大容量の光ディスクに記録
して、後に再生して利用し、特にコンピュータなどの処
理装置に取り込んで有効に利用することが考えられてい
る。
【0003】このようなフォトCDシステムでは、たとえ
ば35mmフィルムのネガからフィルムスキャナなどの読取
装置にて複数の画像データを順次読み取り、これらを画
像編集用のコンピュータなどによって編集し、これによ
り得られた記録用の画像データを順次CDライタにて追記
型のコンパクトディスクに記録していく。この場合、デ
ータの記録領域には、記録される画像データの内容およ
び再生プログラムなどを表わすヘッダおよびサブヘッダ
が画像データの前に記録される。さらに、データ領域の
両側には、このセッションの始まりおよび終わりを示す
リードインエリアおよびリードアウトエリアが形成され
る。リードインエリアにはそのセッションでのそれぞれ
のトラックの記録状態、たとえばトラック数、それぞれ
のトラックの開始および終了アドレスを分および秒にて
表わす時間情報、いわゆるテーブルオブコンテンツ(TO
C) といわれるトラック情報が書き込まれる。特に、複
数のセッションが記録される、いわゆるマルチセッショ
ンの光ディスクでは、それぞれのリードインエリアに、
次のセッションのデータエリアつまりプログラムエリア
のスタートアドレスが記録される。
【0004】一般的には、このようなマルチセッション
の光ディスクを再生するCD-ROMドライブでは、光ディス
クが挿入されると、その光ディスクのリードインエリア
を順次走査して最終セッションを確認した後に所定の再
生動作に移る。つまり、CD-ROMドライブに光ディスクが
挿入されると、まず信号を読み取る光ピックアップを最
内周部の第1のセッションのリードインエリアに位置さ
せ、これより2番目のセッションのプログラムエリアの
スタートアドレスを読み取る。次いで、光ピックアップ
を第2のプログラムエリアの位置に移動させて、そこに
データが記録されているか否かを確認する。データによ
る信号が読み取れると、光ピックアップを所定の距離だ
け内周側に戻して2番目のリードインエリアに位置させ
て次のセッションのプログラムエリアのスタートアドレ
スを読み取る。これにより、さらに次のプログラムエリ
アのスタートアドレスの位置に光ピックアップを移動さ
せて信号を読み、さらにその位置からそのセッションの
リードインエリアの位置に光ピックアップを移動させ
る。この動作を繰り返して最後に記録されたセッション
のリードインエリアの位置まで光ピックアップを移動さ
せる。さらに、最終セッションのリードインエリアから
次に記録される予定のプログラムエリアのスタートアド
レスを読み取り、光ピックアップをその位置に移動させ
る。しかしそのプログラムエリアにはデータがまだ記録
されておらず、信号が得られないので、その前のセッシ
ョンが最終セッションであることが確認される。最終セ
ッションの確認が終了すると、光ピックアップを記録済
領域に戻して所定の再生動作が開始される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フォトCDな
どのマルチセッションタイプの光ディスクでは、データ
の追記が度々行なわれるので、たとえばリードインエリ
アの記録ミスが生じる場合がある。これは、次の2つの
場合に生ずる。その1つは、所定のリードインを記録す
べき位置のどこかに物理的な欠陥が存在し、記録中にト
ラッキングサーボまたはフォーカスサーボが外れて記録
が停止した場合である。他の1つは、プログラムエリア
を記録すべき位置に欠陥があり、記録中にトラッキング
サーボまたはフォーカスサーボが外れて記録が停止し、
プログラムエリアより後に記録されるリードインエリア
には、全く記録が行なわれない場合である。このような
リードインエリアに記録ミスが生じた光ディスクは、再
生装置にての再生が困難となり、このような光ディスク
をユーザに渡すと重大な問題となる。
【0006】本発明はこのような従来の技術の課題を解
決して、リードインエリアの記録に失敗した光ディスク
の検査を有効に行なって、追記前の他のデータを有効に
復旧することができる追記型光ディスクの再生復旧シス
テムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による再生復旧シ
ステムは上記課題を解決するために、それぞれのデータ
を含むプログラムエリアが記録され、このプログラムエ
リアの前にデータの位置情報を含むリードインエリアが
記録される追記型光ディスクのデータを再生復旧する追
記型光ディスクの再生復旧システムにおいて、このシス
テムは、データが追記された光ディスクを再生する再生
手段であって、装着された光ディスクのそれぞれのリー
ドインエリアの位置情報から次の領域のプログラムエリ
アの位置を検出し、これより次の領域のプログラムエリ
アの位置にて信号の存在を検出し、さらにその領域のリ
ードインエリアの存在を検出して各領域のデータの位置
をアドレッシングし、データを再生する再生手段と、こ
の再生手段からの再生データを受けてデータを復旧する
データ処理手段であって、追記の際に追記データを処理
し、かつ再生手段にてリードインエリアの存在が検出で
きない場合に再生手段からの再生データおよび追記デー
タから復旧データを再作成するデータ処理手段と、この
データ処理手段からの復旧データを格納する記憶手段
と、この記憶手段から読み出された復旧データを新規の
光ディスクに記録する記録手段とを有することを特徴と
する。
【0008】
【作用】本発明による追記型光ディスクの再生復旧シス
テムによれば、データが追記された光ディスクが再生手
段に装着され、この再生手段にてそれぞれのデータの位
置をアドレッシングする際にプログラムエリアにおける
信号の存在の検出、さらにその領域のリードインエリア
の存在の検出により、記録ミス領域以外の正常な領域の
アドレッシングを行なって、正常な領域のデータの再生
を行なう。この再生データおよび追記の際のデータから
データ処理手段にて復旧データを再生し、この復旧デー
タを記録手段にて新規の光ディスクに記録して、光ディ
スクの復旧を行なう。
【0009】
【実施例】次に、添付図面を参照して本発明による追記
型光ディスクの再生復旧システムの一実施例を詳細に説
明する。図1には、本発明による追記型光ディスクの再
生復旧システムの一実施例が示されている。本実施例に
よるディスク再生復旧システムは、ディスク再生装置10
と、記録装置20と、データ処理装置30と、外部記憶装置
40とを含み、これらがSCSI(small computer system int
erface) ケーブル50によってそれぞれ接続されている。
このシステムでは、たとえば銀塩写真のフィルムから得
られた画像データが追記型のコンパクトディスクに記録
された後に、これらの光ディスクの検査および記録不良
時のデータ復旧を行なうシステムである。特に、本実施
例ではデータの記録先アドレスを含むリードインエリア
に記録ミスが生じたディスクのデータを復旧する。
【0010】本実施例におけるコンパクトディスクは、
図5および図6に示すように、内周側から第1のセッシ
ョンS1、第2セッションS2と順次データを追記可能な追
記型のコンパクトディスクである。図5のディスクでは
第1のセッションS1および第2のセッションS2が記録ミ
スなく正確に記録され、図6のディスクでは追記された
第3のセッションのリードインエリアLI3 に記録ミスが
生じている。これらのディスクは、あらかじめ螺旋状に
かつ間欠的にプリグリーブが形成され、これらプリグリ
ーブに沿って、それぞれのデータを含むトラックが追記
可能に形成されている。これら追記型コンパクトディス
クのそれぞれのセッションS1,S2,S3...の記録形式は、
図7に示すように内周側からリードインエリアLI1,LI
2...、プログラムエリアP1,P2...およびリードアウトエ
リアLO1,LO2...からなっている。本実施例では1セッシ
ョンが1回の記録、たとえば、24,36...枚撮りなどのフ
ィルム1本分のデータが1単位として記録された領域と
考えてよい。
【0011】プログラムエリアP1,P2...には、たとえば
35mmネガフィルムなどをフィルムスキャナなどの読取装
置にて走査して得られた画像データが少なくとも1以上
のトラックにて書き込まれる。この場合、画像データに
対応してその画像の説明などを音声データにて記録して
もよい。これらプログラムエリアP1,P2...の先頭には記
録された画像データの内容および属性、さらに対応の音
声データの記録先アドレスなどの情報、いわゆるディレ
クトリおよびその再生プログラムなどのサブデータが1
つのトラックとしてそれぞれ書き込まれる。この場合、
ディレクトリなどのサブデータは、通常、画像データな
どが記録された後に、その前の領域に記録される。この
後に、プログラムエリアP1,P2...のアドレス情報を有す
るリードインエリアLI1,LI2...およびリードアウトエリ
アLO1,LO2...がそれぞれ記録される。
【0012】リードインエリアLI1,LI2...は、それぞれ
のプログラムエリアP1,P2...の前に所定のギャップGI1,
GI2...を空けて記録され、そのセッションS1,S2...に記
録されたトラックの概略の内容が記録されたいわゆるTO
C(Table of contents)情報を含んでいる。このTOC 情報
は、主に、1セッションに記録されているトラックの
数、それぞれのトラックの開始アドレスおよび再生時間
を分および秒などにて表わすトラック情報が記録されて
いる。たとえば、リードインエリアLI1 にプログラムエ
リアP1のそれぞれのトラックの開始アドレスと、リード
アウトエリアLO1の開始アドレスが含まれる。また、こ
れらリードインエリアLI1,LI2...には次のセッションS
2,S3...のプログラムエリアP2,P3...の開始アドレスB2,
B3...が含まれて、これを追記の際に参照することによ
り、セッションS1,S2...間に所定のギャップGA1,GA2...
が次の記録の際に形成されるようになっている。
【0013】リードアウトエリアLO1,LO2...は、プログ
ラムエリアP1,P2,... の後に所定のギャップGO1,GO2...
をおいてそれぞれ形成され、そのセッションの開始位置
などがリードインエリアLI1,LI2...の場合と同様に分お
よび秒にて表わされる時間にて記録されている。このよ
うに構成されたそれぞれのデータを含むトラックはCIRC
(cross interleaved Reed-Solomon code) 等の誤り訂正
符号を含むコーディングが施され、EFM 変調方式により
変調されて記録される。
【0014】本実施例におけるディスク復旧再生システ
ムの各部の詳細を説明すると、ディスク再生装置10は、
高速に回転するコンパクトディスクの記録面に非接触に
対向する光ピックアップにより、ディスクに記録された
データを読み取り再生するCD-ROMドライバである。本実
施例のCD-ROMドライバ10はマルチセッション対応のCD-R
OM XA プレーヤが適用される。このプレーヤ10は、特
に、ディスク挿入時に図2に示す本実施例特有の再生シ
ーケンスにより光ディスクの各セッションのプログラム
エリアP1,P2...のデータをアドレッシングして、それぞ
れのデータを再生する。通常、たとえばソニー・フィリ
ップス社規格におけるマルチセッション対応のCDプレー
ヤでは、いわゆるCDブリッジ規格のCDプレーヤでは、コ
ンパクトディスク装着時に図4に示すように、第2のセ
ッションS2におけるプログラムエリアP2のスタートアド
レスを第1のセッションS1のリードインエリアL1に記録
されたポインタから読み取り(ステップST10,ST12 )、
光ピックアップを第2のセッションS2のプログラムエリ
アP2に移動させる(ステップST14)。ここからEFM 信号
を読み取ることができれば(ステップST16) 、そのセッ
ションS2が記録済領域であると認識し、その前のリード
インエリアL2の位置に光ピックアップを移動して、次の
セッションS3のプログラムエリアP3のスタートアドレス
をポインタから読み取る(ステップST12) 。次いで、上
記と同様に光ピックアップを移動させて(ステップST1
4) 、そのセッションS3のプログラムエリアP3のEFM 信
号を読み取り(ステップST16) 、そのセッションS3が記
録済領域であるか否かを識別する。しかし、EFM 信号が
読み取れた場合に、つまりプログラムエリアが記録済み
であるにもかかわらず、そのリードインエリアが記録さ
れていない場合にはステップST12にてシーケンスエラー
が生じてプレーヤがハングアップする。したがって、本
実施例のディスク再生装置10では図2に示すように、そ
のシーケンスにおいてEFM 信号の存在の確認の後に、そ
のセッションのリードインエリアが存在するか否かを、
たとえば所定のギャップ間にEFM 信号が存在するか否か
を識別することにより確認して、リードインエリアが存
在しない場合に、その前までのセッショションのデータ
をアドレッシングする機能を有している。この場合、た
とえば、ディスク再生装置10はデータ処理装置20にディ
スクの記録ミスを通知する機能を有している。
【0015】データ処理装置20は、ディスク再生装置10
および記録装置30を制御して記録ミスが生じたディスク
のデータを有効なデータとして復旧する処理装置であ
る。具体的には、ディスク再生装置10からの再生データ
を順次ケーブル50を介して受けて外部記憶装置40に格納
する。ディスク再生装置10からディスクに記録ミスが生
じた通知を受けた場合に外部記憶装置40に格納したデー
タを順次読み出してそれぞれのトラック毎にケーブル50
を介して記録装置30に送る。さらに、データ処理装置20
は復旧したデータのディレクトリなどを再作成して記録
装置30に送り、これらをディスクに記録させる。また、
このデータ処理装置20は、ディスクへのデータ追記の際
にフィルムスキャナなどから読み取った画像データをケ
ーブル50を介して受けて、ディスクへの記録用のデータ
を生成する。したがって、このデータ処理装置20は、画
像編集用のソフトウェアが搭載されたワークステーショ
ンなどが適用される。
【0016】記録装置30は、データ処理装置20からのデ
ータをコンパクトディスクに記録する所定の規格、たと
えばオレンジブック規格のCDライタである。この記録装
置30では、データ処理装置20からの画像データ等のデー
タを1トラック毎にディスクのプログラムエリアに記録
し、次いでデータ処理装置20にて再作成されたディレク
トリ等のサブデータをプログラムエリアの先頭に1トラ
ックにて記録し、後にプログラムエリアの前にリードイ
ンエリアおよびプログラムエリアの後にリードアウトエ
リアをそれぞれ記録する。
【0017】外部記憶装置40は、データ処理装置20にて
処理されたデータおよびディスク再生装置10にて再生さ
れたそれぞれのデータを格納する大容量のハードディス
クである。
【0018】以上のような構成において、たとえば現像
所などにてユーザからの依頼により追記型のコンパクト
ディスクに順次フィルムからの画像データが記録され
て、これらのデータが追記されたコンパクトディスクが
順次ディスク再生装置10に装着される。たとえば、ま
ず、図5に示す正常に記録されたディスクがディスク再
生装置10に装着されると、図2に示すようにディスク再
生装置10ではそのステップSt20およびステップSt22にて
第1セッションS1のリードインエリアLI1 の位置に光ピ
ックアアップを配置して、これより第2セッションのプ
ログラムエリアのスタートアドレスを取得する。これに
よりステップSt24にて、第2セッションのプログラムエ
リアP2に光ピックアップが移動される。次いで、ステッ
プSt26にてプログラムエリアP2にEFM 信号が存在するか
否かが識別される。プログラムエリアP2にEFM 信号が存
在することが確認されると、その前のリードインエリア
LI2 の位置に光ピックアップが移動されて、ステップSt
28にてリードインエリアLI2 が存在するか否かが識別さ
れる。リードインエリアLI2 が存在することが確認され
ると、ステップSt22に戻りリードインエリアLI2 から次
のセッションのプログラムエリアP3のスタートアドレス
が読み取られる。これにより、上記と同様にステップSt
24にて光ピックアップが次のセッションのプログラムエ
リアP3に移動される。次いで、ステップSt26にて上記と
同様にプログラムエリアP3にEFM 信号が存在するか否か
が識別され、このディスクではEFM 信号が存在しないの
で、ステップSt30に進む。ステップSt30では、光ピック
アップをそれぞれのセッションのリードインエリアLI1
に戻して、それぞれのセッションのアドレッシングが行
なわれて、このディスクの正常な再生が終了する。
【0019】次に、図6に示すようなリードインエリア
に記録ミスが生じたディスクが再生装置10に装着される
と、このディスクでは第1のセッションS1および第2の
セッションS2は正常に記録されているので、上記のディ
スクの場合と同様にステップSt20〜ステップSt28が繰り
返されて、光ピックアップが第2のセッションS2のリー
ドインエリアLI2 まで移動する。この後、さらに、ステ
ップSt22にて第2のセッションS2のリードインエリアLI
2 から第3のセッションS3のプログラムエリアP3のスタ
ートアドレスが読み取られて、ステップSt24にて光ピッ
クアップがそのエリアP3の先頭に移動される。次いで、
ステップST26にて第3のセッションS3のプログラムエリ
アP3のEFM 信号の存在が確認されて、再び、ステップSt
28に進んで、光ピックアップがそのセッションS3のリー
ドインエリアLI3 の位置に移動される。しかし、このデ
ィスクではリードインエリアLI3 に記録ミスが生じてい
るので、ステップSt28にてリードインエリアLI3 の存在
が確認されず、したがってこの結果がデータ処理装置20
に通知される。次いで、ディスク再生装置10は、ステッ
プSt30にて記録ミスが生じている第3のセッションを除
き、第1のセッションおよび第2のセッションをアドレ
ッシングして、その再生データを順次ケーブル50を介し
てデータ処理装置20へ供給する。
【0020】次に図3に示すようにアドレッシングがス
テップSt32にて終了すると、ディスク再生装置10から記
録ミスの通知および再生データを受けたデータ処理装置
20では、ステップSt34にて第2セッションS2および第3
セッションS3のそれぞれのデータを外部記憶装置(HDD)4
0 に書き込む。次いで、データ処理装置20はステップ36
にてディスクに追記すべき、つまり追記の際に得た第3
セッションS3のデータを外部記憶装置40に書き込む。す
べてのデータが外部記憶装置40に書き込まれると、デー
タ処理装置20はそれぞれのセッションのディレクトリな
どのサブデータを再作成する。この後、データ処理装置
20は外部記憶装置40からデータを順次読み出して記録装
置30に送り、これを受けた記録装置30ではステップSt40
にて新規のコンパクトディスクにそれぞれのセッション
を順次記録していく。
【0021】以上のように本実施例によれば、光ディス
クにデータを追記した後に、ディスク再生装置10にてリ
ードインエリアが正常に記録されているか否かを検出し
て、リードインエリアに記録ミスが生じている場合に
は、他のセッションのデータを再生して外部記憶装置40
に格納し、追記すべきデータをデータ処理装置20にて再
処理して、これらのデータを順次記録装置30に転送して
再生可能なディスクを再作成する。
【0022】なお、上記実施例においてはディスク再生
装置10としてCD-ROM XA プレーヤが適用されたが、それ
ぞれのセッションをアドレッシングする場合にオレンジ
ブック準拠のCDライタを用いてもよい。つまり、2台の
CDライタを用いて、一方のCDライタにてディスクに追記
を行ない、その追記に失敗した際に他方のCDライタにて
上記と同様にディスク再生を行なうようにしてもよい。
この場合にも一方のCDライタでは追記の後に図2に示す
ようにリードインエリアの存在を確認してそれぞれのセ
ッションをアドレッシングする。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明による
追記型光ディスクの再生復旧システムによれば、再生手
段にて光ディスクのそれぞれのデータの位置をアドレッ
シングする際にプログラムエリアにおける信号の存在の
検出、さらにその領域のリードインエリアの存在の検出
により、記録ミス領域以外の正常な領域のアドレッシン
グを行なって、正常な領域のデータの再生を行ない、こ
の再生データおよび追記の際のデータからデータ処理手
段にて復旧データを再生し、この復旧データを記録手段
にて新規の光ディスクに記録して、光ディスクの復旧を
行なうことができる。この結果、リードインエリアに記
録ミスが生じた光ディスクのデータを有効に復旧するこ
とができ、通常の再生装置でのデータの再生を完全に行
なうことができる光ディスクをユーザに供給することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による追記型光ディスクの再生復旧シス
テムの一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例のディスク再生装置におけるアドレッ
シングのシーケンスを示すフローチャートである。
【図3】同実施例のデータ復旧処理を示すフローチャー
トである。
【図4】従来のディスク再生装置におけるアドレッシン
グのシーケンスを示すフローチャートである。
【図5】同実施例における正常な記録状態の光ディスク
を示す図である。
【図6】同実施例における記録ミスが生じた光ディスク
を示す図である。
【図7】追記型光ディスクの記録フォーマットを示す図
である。
【符号の説明】
10 ディスク再生装置 20 データ処理装置 30 記録装置 40 外部記憶手段 50 SCSIケーブル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれのデータを含むプログラムエリ
    アが記録され、該プログラムエリアの前にデータの位置
    情報を含むリードインエリアが記録される追記型光ディ
    スクのデータを再生復旧する追記型光ディスクの再生復
    旧システムにおいて、該システムは、 データが追記された光ディスクを再生する再生手段であ
    って、装着された光ディスクのそれぞれのリードインエ
    リアの位置情報から次の領域のプログラムエリアの位置
    を検出し、これより次の領域のプログラムエリアの位置
    にて信号の存在を検出し、さらにその領域のリードイン
    エリアの存在を検出して各領域のデータの位置をアドレ
    ッシングし、データを再生する再生手段と、 該再生手段からの再生データを受けてデータを復旧する
    データ処理手段であって、追記の際に追記データを処理
    し、かつ前記再生手段にてリードインエリアの存在が検
    出できない場合に前記再生手段からの再生データおよび
    追記データから復旧データを再作成するデータ処理手段
    と、 該データ処理手段からの復旧データを格納する記憶手段
    と、 該記憶手段から読み出された復旧データを新規の光ディ
    スクに記録する記録手段とを有することを特徴とする追
    記型光ディスクの再生復旧システム。
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