JPH06348763A - 設計支援システム - Google Patents

設計支援システム

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JPH06348763A
JPH06348763A JP5136080A JP13608093A JPH06348763A JP H06348763 A JPH06348763 A JP H06348763A JP 5136080 A JP5136080 A JP 5136080A JP 13608093 A JP13608093 A JP 13608093A JP H06348763 A JPH06348763 A JP H06348763A
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JP5136080A
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English (en)
Inventor
Satoshi Fushimi
智 伏見
Kenji Shirai
健二 白井
Kazuhiro Sugino
和宏 杉野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存部品の組み合わせによってある機能を実
現する製品構造が多様な製品の設計において、設計対象
が満たすべき機能の確認を可能とする。 【構成】 部品ライブラリ1は設計対象に必要な各種部
品の特徴を記述可能な特徴記述情報からなっており、設
計に際し、部品ライブラリ1から必要な部品として特徴
記述情報を順番に選択し、表示部7にそのシンボルを位
置設定して表示するとともに、設計対象モデル部2に格
納する。そして、部品ライブラリ1から部品を選択する
毎に、この部品を接続するための前から表示されている
部品のシンボルのノードを指定することにより、この部
品が前から表示されている部品に接続される。このと
き、設計対象モデル部2では、部品間の接続情報が部品
接続部5によって設定され、また、ユーザインターフェ
イス部8からの指示により、部品の属性情報が、設計制
約関数を満たすように、属性設定部6によって設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設計支援システム、特
に、電力配電系統の設計に好適な設計支援システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】設計業務は、一般に、顧客からの要求仕
様書に基づいて設計図とそれに伴なう設計仕様書を作成
し、それが顧客の要求仕様を満たすかどうかの確認が行
われ、顧客からの検収により完了する。
【0003】従来、設計図の作図には、CADと呼ばれ
るコンピュータによる作図支援システムが使用され、作
図工数の短縮に寄与してきた。しかし、作図された結果
はあくまでも絵であり、それが顧客の要求仕様や設計者
の設計仕様を満たし、正しく機能するかは保証されな
い。設計段階では、しばしば仕様の変更がなされ、それ
に伴なって作図内容も修正されなければならない。しか
し、設計の仕様の変更に伴なう図面上の修正部分は、設
計者が目で図面を追って確認する必要があり、しばしば
修正個所の見逃しが生じて設計不良となる場合もあって
いた。
【0004】これに対し、設計対象である製品の構成部
品と構造が予め明らかな場合には、その対象が満たすべ
き設計上の制約が、設計以前に、固定の設計数式や対応
表で与えられるので、作図システムと連動して、この設
計上の制約を満たすように、自動的に関連項目を見つけ
出し、自動或いは手動による選択により、図面の修正や
設計内容の変更を行なうシステムが提案されている(例
えば、特開平4−191880号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電力配電系統
のように、構成部品である変圧器や開閉器を自由に配線
することによって全体としてある機能を実現しようとす
る製品に対しては、従来方式では、製品全体の構造は多
様で自由度が大きく、予め設計制約を用意しておくこと
ができなかった。
【0006】本発明の目的は、かかる問題を解消し、既
存部品の任意の組み合わせによってある機能が実現され
る製品構造が多様な対象に対しても、設計制約を記述可
能とし、設計対象が満たすべき機能の確認を可能とした
設計支援システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、部品ライブラリ、設計対象モデル部、ラ
イブラリ部品選択部、部品選択部、部品接続部、属性設
定部、表示部、ユーザインターフェイス部及び演算部か
らなる設計支援システムであって、該部品ライブラリは
部品の種類毎の特徴記述情報によって各種部品が登録さ
れてなり、該特徴記述情報には、図面上での部品の作図
シンボルを定義する情報、部品の属性を示す情報、部品
が満たすべき設計上の制約条件を表わす関数を定義する
情報、部品の動作状態を規定する情報、動作を記述する
関数を定義する情報及び部品間の接続情報を記述可能と
し、該設計対象モデル部に、該部品ライブラリから選択
された部品の該特徴記述情報を格納するとともに、該特
徴記述情報に部品間の接続情報を記述することにより、
設計対象全体の機能モデルを構築するようにする。
【0008】
【作用】設計に際しては、部品ライブラリから必要な部
品の特徴記述情報が順番に選択されて表示部7にそれら
のシンボルが位置設定されて表示するとともに、設計対
象モデル部に格納される。そして、部品ライブラリから
部品の特徴記述情報を選択する毎に、この部品を接続す
るための前から表示されている部品のシンボルのノード
が指定することにより、この部品が前から表示されてい
る部品に接続される。このとき、設計対象モデル部で
は、部品間の接続情報が部品接続部によって設定され、
また、ユーザインターフェイス部からの指示により、部
品の属性情報が、設計制約関数を満たすように、属性設
定部によって設定される。このようにして、設計対象全
体の機能モデルが構築される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明による電力配電系統設計支援システム
の一実施例を示す構成図であって、1は部品ライブラ
リ、2は設計対象モデル部、3はライブラリ部品選択
部、4は部品選択部、5は部品接続部、6は属性設定
部、7は表示部、8はユーザインターフェイス部、9は
演算部である。
【0010】同図において、部品ライブラリ1は、設計
対象を構成するに必要な部品の種類(例えば、母線,変
圧器,ケーブルなど)毎に、その部品を特徴づける情報
を格納するための表データ(以下、特徴記述情報とい
う)が登録されている。この特徴記述情報には、図2に
示すように、「シンボル」,「属性」,「接続情報」,
「設計制約関数」,「動作関数」の各欄が設けられてい
る。ここで、「シンボル」の欄は、その部品の各状態
1,2,……毎の図面上で表わされる記号(シンボル)
を定義する情報を格納するためのものであり、かかる情
報は予めこの欄に格納されている。
【0011】「属性」の欄は、その部品が同種の他の部
品と区別できるようにするためのその部品に特有な名
称、即ち「部品識別名称」の項、その部品の種類を表わ
す「ライブラリ名称」の項、表示画面上でのその部品の
シンボルの表示位置を決める「描画位置」の項、その部
品の例えば定格電圧,定格電流などの属性を表わす情報
を格納するための「属性1」,「属性2」,……の項、
その部品の動作状態を表わす情報を格納する「動作状
態」の項、属性の欄の各情報が確定して変更しない状態
になったか否かを示す「設計状態」の項の各項目からな
っている。ライブラリ名称は予め設定されていて、部品
ライブラリ1から所定の特徴記述情報を読み出すときの
指定情報として使用されるが、他の項目には、情報が設
定されていない。また、「設計状態」の項は未設定とさ
れている。
【0012】「接続情報」の欄は、設計作図の際の他の
部品との接続関係を決めるための情報を格納するもので
あって、「電源側ノード(接続点)」,「負荷側ノー
ド」,「操作ノード」の各項目からなっている。
【0013】「設計制約関数」の欄は、その部品が満た
すべき設計上の制約を表わす関数を定義するものであっ
て、各動作状態に対応して、「設計制約関数1」,「設
計制約関数2」,……の各項からなっている。
【0014】「動作関数」の欄は、動作を記述する関数
を定義するものであって、各動作に対応して、「動作関
数1」,「動作関数2」,……の各項からなっている。
【0015】図1に戻って、ライブラリ部品選択部3
は、ユーザインターフェイス部8からの利用者(ユー
ザ)の指示により、部品ライブラリ1からそこに定義さ
れている必要な部品の特徴記述情報を選択し(以下、こ
れを、単に、部品を選択するという)、これに定義され
ているこの部品のシンボルを表示部7に表示させるとと
もに、設計対象モデル部2にこの特徴記述情報を書き込
む。以下、これを設計対象モデル部2に部品を確保する
という。
【0016】部品選択部4は、ユーザインターフェイス
部8からのユーザの指示により、設計対象モデル部2に
確保された部品を選択する手段である。部品接続部5
は、ユーザインターフェイス部8からのユーザの指示に
より、部品間の接続情報を設定するための手段である。
属性設定部6は、ユーザインターフェイス部8からのユ
ーザの指示により、部品の属性を設定するための手段で
ある。
【0017】これら設定された情報に対して、表示部7
により、設計対象モデルに記述されるシンボルと、ユー
ザが着目するシンボルを表わすマーカとが表示される。
ユーザインターフェイス部8は、ユーザが表示部7に表
示されるマーカを移動させる手段(マウスやキーボー
ド)とユーザが表示部7で表示された部品を選択したこ
とを伝達するキーボードの操作ボタンなどの手段であ
る。
【0018】次に、図3に示す作図をこの実施例が設計
しようとする設計対象とし、この実施例の動作について
説明する。但し、図2において、破線で囲まれた1つ1
つがこの設計対象を構成する部品であって、この例で
は、受電設備、ケーブル(1)〜(7)、断路器(1)〜(3)、変
圧器(1),(2)、母線(1)〜(3)、遮断器(1)〜(6)及び負荷
(1)〜(4)からなるものとしている。各部品は夫々作図さ
れる場合のシンボルで表わされ、これらシンボルが、上
記のように、部品ライブラリ1に登録されている特徴記
述情報に定義されている。
【0019】従来のCADシステムでは、部品ライブラ
リに、1つの部品について1つの作図用のシンボルが与
えられる。この実施例では、図2で説明したように、各
特徴記述情報にその部品の動作状態毎のシンボルが定義
されている。また、部品ライブラリ1から読み出され特
徴記述情報では、項目に初期値があれば、その項目にこ
の初期値を設定し、その部品の初期定義がなされる。設
計制約関数は、設計対象モデルの作成の際の属性値や動
作状態を書き込むときや変更時,部品の接続時に実行さ
れる。
【0020】ここで、まず、図3に示した設計対象を構
成する各部品の特徴記述情報とシンボルの一例を説明す
る。図4は遮断器を定義する特徴記述情報の一例を示す
ものであって、ここでは、導通時,遮断時,異常時夫々
での遮断器のシンボルが「シンボル」の欄に定義されて
おり、かかる定義によって図面上で表わされるシンボル
を図5に示す。ここで、図6(a)は導通時の、図6
(b)は遮断時の、図6(c)は異常時の夫々遮断器の
シンボルである。また、この遮断器では、「接続情報」
の欄に電源側ノード,負荷側ノード,操作ノードの3つ
のノード(接続点)が設定される。夫々のノードは、図
6に示すように、シンボルに付加されて表示される。
【0021】図5は負荷を定義する特徴記述情報の一例
を示すものであって、ここでは、運転時と停止時とでの
負荷のシンボルが定義されており、かかる定義によって
図面上で表わされるシンボルを図7に示す。ここで、図
7(a)は運転時の、図7(b)は停止時の夫々負荷の
シンボルである。付加の場合には、接続情報として電源
側ノードのみが定義され、図7に示すように、シンボル
に付加されて表示される。
【0022】同様にして、図8は受電設備のシンボルと
ノードの例を、図9は母線のシンボルとノードの例を、
図10はケーブルのシンボルとノードの例を、図11は
断路器のシンボルとノードの例を夫々示している。受電
設備では負荷側ノードのみが設定されており、母線では
電源側ノードとこれに接続される部品に応じた各負荷側
ノードが、ケーブルには電源側ノードと負荷側ノードと
が、断路器には電源側ノードと負荷側ノードと操作ノー
ドとが夫々設定されている。
【0023】ここで、受電設備のような複数の構成部品
からなる1つのまとまった部品については、これら構成
部品の特徴記述情報全ての「属性」の欄におけるライブ
ラリ名称を「受電設備」とし、かつ夫々の特徴記述情報
の接続情報により、これら構成部品の接続関係を予め設
定しておいて部品ライブラリ1に登録しておき、設計に
際して設計対象モデルを作成する場合、部品ライブラリ
1に受電設備と指定するだけで、これら構成部品の特徴
記述情報が全て読み出されるようにする。これにより、
かかる部品の構成部品をライブラリ1から1つずつ選択
し、夫々の接続関係を定義するような手間が省ける。
【0024】また、ここで、この実施例のハードウェア
としては、図12に示すように、演算装置11,内部記
憶装置12,外部記憶装置13,キーボード15,マウ
ス16及びディスプレイ装置14を有する一般のワーク
ステーション10を用いる。図1でのユーザインターフ
ェイス部8としてはキーボード15とマウス16とを用
い、図1での表示部7としてはディスプレイ装置14を
用いる。キーボード15は1つ以上の操作ボタンを有
し、マウス16のタブレット上での位置が常にディスプ
レイ装置14に表示される。また、図1での部品ライブ
ラリ1は外部記憶装置13内に定義される。設計に際し
ては、図1での設計対象モデル部2は、一旦、内部記憶
装置12に作成されるが、設計終了の際、その内容が外
部記憶装置13に保存され、次回の設計に際して外部記
憶装置13から読み出され、再び内部記憶装置12に格
納される。
【0025】次に、図2で表わされた電力配電系の設計
対象モデルを作成する場合のこの実施例の動作を図1,
図12を参照して説明する。
【0026】マウス16やキーボード14の所定の操作
ボタンの操作により(即ち、ユーザインターフェイス8
からの指示があると)、部品ライブラリ1に登録されて
いる部品のリストが表示される。その中から、まず、ユ
ーザインターフェイス8から「受電設備」というライブ
ラリ名称を指定すると、ライブラリ部品選択部3が部品
ライブラリ1から受電設備を選択し、表示部7(ディス
プレイ装置15)に受電設備のシンボルを表示させる。
そして、ユーザインターフェイス8からの指示により、
このシンボルの作図位置が調整され、その作図位置が決
められる。これとともに、設計対象モデル部2にこの受
電設備に必要な領域がとられ、このように作図位置が確
定した受電設備の特徴記述情報がそこに複写される。そ
して、作図位置が決まると、ユーザインターフェイス部
8からの指示により、この受電設備の特徴記述情報(図
2)の「属性」の欄の「描画位置」の項にこの決められ
た作図位置を表わす情報が書き込まれる。その結果、表
示部7での図12に示した受電設備のシンボルの表示位
置が固定される。
【0027】なお、ここでいう受電設備の特徴記述情報
は、上記のように、この受電設備の構成部品全ての特徴
記述情報からなるものである。
【0028】次に、マウス16により、ディスプレイ装
置14の画面上に表示されている受電設備のシンボルの
負荷側ノードを指定し(このように指定されたノード
を、以下、接続ノードという)、図14に示すように、
この接続ノードをクリック表示させる。これは、次の部
品をこの負荷側ノードに接続することを示している。
【0029】次に、再び、部品ライブラリ1から各部品
のリストを取り出し、「ケーブル」というライブラリ名
称を指定することにより、その中から次の部品であるケ
ーブルを選択する。これによって図10に示すケーブル
のシンボルが表示部7に表示され、ユーザインターフェ
イス部8からの指示によって、受電設備のシンボルのク
リックしている負荷側ノードに接続されるべきこのケー
ブルのノード(電源側ノード)を指定することにより、
同時に表示されている受電設備のシンボルのクリックし
ている負荷側ノードに電源側ノードが接続されるよう
に、このケーブルのシンボルの作画位置を決め、図15
に示すように、ディスプレイ装置14での表示を更新す
る。
【0030】これとともに、設計対象モデル部2にこの
ケーブルの特徴記述情報に必要な領域がとられ、そこに
ライブラリ部品選択部3からケーブルの特徴記述情報が
複写される。そして、ユーザインターフェイス部8から
の指示に基づいて、属性設定部6により、このケーブル
に部品識別名称としてケーブル(1)が与えられ、特徴記
述情報の「属性」の欄の「部品識別名称」の項(図2)
に書き込まれるとともに、「描画位置」の項にこのケー
ブルの確定した上記作図位置を示す情報が格納される。
また、ユーザインターフェイス部8からの指示に基づい
て、部品接続部5により、受電設備とケーブル(1)との
接続情報(図2)が設定される。この場合には、受電設
備の特徴記述情報で負荷側ノードがケーブル(1)に、ケ
ーブル(1)の特徴記述情報で電源側ノードが受電設備に
夫々設定される。
【0031】次に、上記と同様にして、ケーブル(1)の
接続ノードを選択し、部品ライブラリ1から次の部品で
ある母線を選択すると、図16に示すように、ケーブル
(1)に母線が接続された作図が表示され、この母線に母
線(1)の部品識別名称が与えられる。この母線の場合、
横方向の線分全体が接続ノードとして機能し、複数のケ
ーブルを任意に接続し得る。そのため、母線にケーブル
を接続する場合には、部品ライブラリ1からケーブルを
選択するとともに、これを接続すべき母線上の所定の位
置にマウス16によってマークを設定し、上記ケーブル
(1)の場合と同様な操作によってケーブルの作図位置が
決定される。そして、このケーブルの部品識別名称,描
画位置が属性設定部6によって設定され、このケーブル
と母線(1)との接続情報が部品接続部5によって設定さ
れる。
【0032】ここで、1つの母線(1)に複数のケーブル
(一般には、同種の部品)を接続する場合には、ケーブ
ルの特徴記述情報が既にライブラリ部品選択部3に選択
されているので、母線(1)にケーブルを接続する毎に部
品ライブラリ1からケーブルを選択する必要はない。即
ち、1つのケーブルの母線(1)への接続が終わると、直
ちに次のケーブルを接続する母線の接続ノードを指定
し、同様の操作を行なえばよい。これにより、図17に
示すように、1つの母線(1)に複数のケーブルが接続さ
れることになる。また、母線に接続されるケーブル数は
設計過程で動的に変わるので、母線の接続ノードの情報
は順序付きの動的配列により実現する。
【0033】以上のようにして、各部品間の接続関係が
設定され、図2に示したような設計対象モデルが得られ
る。
【0034】なお、かかる設計対象モデルが得られた段
階では、各特徴記述情報において、設計状態は未設定と
されている。また、作図段階において、部品の属性とし
て既知の情報があれば、それをユーザインターフェイス
部8を介して特徴記述情報の「属性」の欄に書き込む。
この属性情報の書込みの際、今後の設計の進行によって
も「属性」の欄の情報が変更されるべきでない場合に
は、特徴記述情報での「属性」の欄での「設計状態」の
項目を設定完了とする。
【0035】上記のように部品間の接続があると、その
都度設計制約関数が実行され、これを満たす属性値が求
められて「属性」の欄に格納される。これは既に作図さ
れた部品についても行なわれ、部品接続によって新たな
属性値が設計制約関数の実行に伴なって得られると、こ
の属性値への書替えが行なわれる。また、既存の属性値
が既に書き込まれている場合には、これら既存属性値が
設計制約関数による設計制約を満たすか否か判定され、
設計制約を満たさない場合には、ユーザにその旨を知ら
せ、このとき設計状態が設定完了でないならば、設計制
約を満たす属性値を変更する。既存属性値が設計制約を
満たしているときは、設計状態が未設定から設定完了に
変更される。このようにして、設計制約関数の実行が部
品間の接続がなされることによってこれまでに作図され
た各部品で次々に行なわれ、図3に示すような所望の設
計対象モデルが形成されたときには、この設計対象モデ
ル全体として或る設計制約を満たすようになる。
【0036】設計対象モデルの形成後でも、各部品の属
性値を変更することができる。この場合には、表示部7
に表示されている設計対象モデルの属性値を変更したい
部品をマウス16によって指定して属性値変更を指示す
ると、部品選択部4は表示部7での指定位置から設計対
象モデル部2でこの指定される部品の特徴記述情報を検
索し、そこでの「属性」の欄の変更可能な項目と夫々に
現在設定されている属性値とのリストを表示部7に表示
させる。
【0037】そこで、これらのうちの変更したい項目を
選択し、キーボードから数値或いは文字列を入力する
と、属性値更新関数が実行される。この属性値更新関数
には満足すべき設計制約が記述されており、属性値の更
新により、設計制約を満たすか否かの判定が行われ、そ
の良否が表示される。従って、ユーザは逐次設計制約の
確認を行なうことができる。
【0038】また、同様に部品を選択して動作状態の更
新を指示することにより、動作状態更新に伴なう設計制
約の判定が行われるので、任意の状態で設計制約の確認
ができる。
【0039】以上のようにして得られた設計対象モデル
の機能を次のようにして確認することができる。まず、
ユーザインターフェイス部8を介して或る部品を選択
し、その部品の状態を設定する。いま、この部品を、例
えば図3における負荷(1)とすると、この負荷(1)を過負
荷の状態とする。負荷(1)が過負荷状態のときの動作関
数として、まず、シンボルを異常時のシンボルに書き換
える。この異常時のシンボルとしては、図7(a)に示
した停止時のシンボルを用いる。この結果、図18に示
すように、負荷(1) のシンボルが×印が付されてシンボ
ルで表示されるようになる。
【0040】次に、異常電流を設定し、負荷(1)の接続
ノードに接続された部品の属性値である電流値を変更す
る関数を実行する。負荷(1)の接続ノードに接続された
部品は遮断器(3)であり、この遮断器(3)の電流値変更関
数に遮断電流を参照して、もし遮断電流以下の異常電流
であれば、遮断器(3)が回路を遮断する。即ち、自身の
動作状態を遮断状態とする。そして、そのシンボルを遮
断時シンボルに書き換えて電流値を0とし、さらに、接
続負荷(1)の電流値も0にするように、負荷(1)の電流値
変更関数を実行する。この電流値変更関数は、負荷(1)
の電流値を0にするとともに、異常状態を正常状態に変
更する。このように、異常状態が解消したならば、シン
ボルを正常時のシンボルに書き換える。その結果、図1
9に示すように表示が変更される。
【0041】このようにして、負荷(1)が過負荷状態に
なっても、遮断器(3)が機能し、負荷(1)が遮断されるこ
とを確認できる。
【0042】また、負荷(1)の異常電流が遮断器(3)の遮
断電流を越えた場合には、遮断器(3)の電流値を異常電
流値に変更するとともに、遮断器(3)のシンボルを異常
時シンボルに書き換え、遮断器(3)が異常状態に陥った
ことを表示する。さらに、遮断器(3) の電源側ノードに
接続された部品であるケーブル(4)の電流値を異常電流
値に変更するように、ケーブル(4)の電流値変更関数を
実行する。
【0043】このように、どこかで異常状態が解消され
ない限り、次々に異常状態が上位の、即ち受電設備側の
部品に伝播していき、その都度部品のシンボルが異常時
シンボルに書き変わるので、どこまで異常が波及するの
かが確認でき、設計対象全体で必要な機能を満たすかど
うかを判断できる。
【0044】以上のように、この実施例では、部品間の
接続情報をもとに設計制約,属性値の変更,動作状態が
伝播するので、設計対象全体の記述が完了していなくて
も、記述された範囲内で伝播が進行する。従って、設計
の途中でも、機能の確認が可能である。
【0045】また、属性値として電気的特性のみを列挙
したが、原価,製造番号,納期など受注,発注に関する
属性値を追加定義し、受注の依存関係として接続関係を
そのまま用いれば、図3において、遮断器(3)を母線(2)
に接続するためには、ケーブル(4)が納入されていなけ
ればならないのがわかる。また、負荷(1)の検査をする
ためには、接続情報を辿ることにより、遮断器(3),ケ
ーブル(4),母線(2),遮断器(2),ケーブル(2),変圧器
(1),断路器(1),母線(1),ケーブル(1),受電設備が検
査されていなければならないことがわかる。従って、属
性と設計制約関数を追加するだけで、容易に受発注検査
の工程管理支援システムとすることが可能であり、設
計,製造,検査の一貫支援システムに拡張することがで
きる。
【0046】さらに、この実施例では、遮断器の接続ノ
ードとして、電気的な接続だけでなく、機械的な接続、
即ち、連動動作も再現できるように操作ノードも設けら
れているので、或る遮断器が遮断状態になった場合、こ
れに連動して遮断するように定義できる。これにより、
より正確な動作の確認が可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来方式では不可能であった既存部品の組み合わせによ
ってある機能を実現するような製品構造が多様な対象に
おいても、設計制約を記述可能であり、設計対象が満た
すべき設計制約や機能が適切であるか否かを、設計途中
でも、確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による設計支援システムの一実施例を示
す構成図である。
【図2】図1の部品ライブラリに登録される部品ユニッ
トの一具体例を示す図である。
【図3】図1に示した実施例が設計しようとする設計対
象の一具体例を示す図である。
【図4】図2の遮断器を定義する部品ユニットの一具体
例を示す図である。
【図5】図4に示した部品ユニットで定義された遮断器
のシンボルとノードとを示す図である。
【図6】図2の負荷を定義する部品ユニットの一具体例
を示す図である。
【図7】図4に示した部品ユニットで定義された負荷の
シンボルとノードとを示す図である。
【図8】図2の受電設備に対して定義されたシンボルと
ノードとを示す図である。
【図9】図2の母線に対して定義されたシンボルとノー
ドとを示す図である。
【図10】図2のケーブルに対して定義されたシンボル
とノードとを示す図である。
【図11】図2の断路器に対して定義されたシンボルと
ノードとを示す図である。
【図12】図1に示した実施例のハードウェア構成を示
すブロック図である。
【図13】図1に示した実施例による電力配電計の設計
対象モデルの作成過程における最初の段階での受電設備
のシンボルの表示を示す図である。
【図14】図13に示した受電設備のシンボルの接続点
を明示した表示を示す図である。
【図15】図14に示した受電設備のシンボルの接続点
にケーブルのシンボルが接続された作図の表示を示す図
である。
【図16】図15に示したケーブルのシンボルに母線の
シンボルが接続された作図の表示を示す図である。
【図17】図2に示した設計対象モデルの作成途中を示
す図である。
【図18】設計対象の機能確認のために負荷(1)を異常
としたときの設計対象を示す図である。
【図19】図18で示した異常状態で遮断器(3)が機能
することを示す図である。
【符号の説明】
1 部品ライブラリ 2 設計対象モデル部 3 ライブラリ部品選択部 4 部品選択部 5 部品接続部 6 属性設定部 7 表示部 8 ユーザインターフェイス部 9 演算部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品ライブラリ、設計対象モデル部、ラ
    イブラリ部品選択部、部品選択部、部品接続部、属性設
    定部、表示部、ユーザインターフェイス部及び演算部か
    らなる設計支援システムにおいて、 該部品ライブラリは、部品の種類毎の特徴記述情報によ
    って各種部品が登録されてなり、 該特徴記述情報には、図面上での部品の作図シンボルを
    定義する情報、部品の属性を示す情報、部品が満たすべ
    き設計上の制約条件を表わす関数を定義する情報、部品
    の動作状態を規定する情報、動作を記述する関数を定義
    する情報及び部品間の接続情報を記述可能とし、 該設計対象モデル部に、該部品ライブラリから選択され
    た部品の該特徴記述情報を格納するとともに、該特徴記
    述情報に部品間の接続情報を記述することにより、設計
    対象全体の機能モデルを構築することを特徴とする設計
    支援システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記特徴記述情報に、部品の各動作状態毎の作図シンボ
    ルを定義する情報を設定したことを特徴とする設計支援
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記設計上の制約条件が、属性値の変更時や接続情報の
    更新時に実行されることを特徴とする設計支援システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記特徴記述情報は設計の進行状況を示す属性情報を有
    し、設計の進行状態に応じて属性値が変更されることを
    特徴とする設計支援システム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 属性値として生産管理情報とその制約関数及び変更関数
    が定義され、設計及び製造、検査の工程管理を行なうこ
    とを特徴とする設計支援システム。
JP5136080A 1993-06-07 1993-06-07 設計支援システム Pending JPH06348763A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008289246A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電力ネットワーク設計支援システム

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