JPH0634860U - 鋳物の中子砂除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳物の中子砂を効率よく除去することが可能
な装置を提供する。 【構成】 フレームにスタンドを介して軸受を設け、軸
受には受軸を介して受板を設け、一方、フレームにガイ
ドバーを介して移動自在に支持部材を設け、支持部材に
軸受を介して水平軸を設け、水平軸に面板を介して複数
のアクチュエータを設け、アクチュエータの各々には振
動衝撃発生装置を設け、受軸と水平軸の軸線を一致さ
せ、一方、面板に支持棒を設け、受板にストッパーを設
け、振動衝撃発生装置が鋳物と間隔をもった位置に移動
し、アクチュエータの推力で振動衝撃発生装置を鋳物に
押し当てるのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鋳物の中子砂を除去する装置に係り、特に内部形状が複雑な鋳物の 中子砂の除去装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

特願昭６１−２１３０３１号公報に２個の水平軸を対向させ、各々の水平軸を 回転可能に、かつ軸線を一致させて形成し、各々の軸線の対向端部に面板を固着 し、一方の面板に鋳物を取り付け、他方に複数個の振動衝撃発生装置を取り付け て、一方の面板を水平軸方向に移動し、鋳物に複数個の振動衝撃発生装置のハン マー部を押し当て、鋳物と複数の振動衝撃発生装置を共に回転させながら、振動 および衝撃力を伝達させる、鋳物の中子除去装置が開示されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例においては、鋳物を回転させながら振動、および衝撃力を付与する ことにより、中子砂が除去される。 しかしながら、振動衝撃発生装置を鋳物に押し付ける時、支持部材全体を大推 力のアクチュエーターで移動させる。そのために押し付け力が過剰となる。 本考案では鋳物の中子砂を効率よく除去することが可能な装置を提供すること を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

フレームにスタンドを介して軸受を設け、軸受には受軸を介して受板を設け、 一方、フレームにガイドバーを介して移動自在に支持部材を設け、支持部材に軸 受を介して水平軸を設け、水平軸に面板を介して複数のアクチュエータを設け、 アクチュエータの各々には振動衝撃発生装置を設け、受軸と水平軸の軸線を一致 させ、一方、面板に支持棒を設け、受板にストッパーを設け、振動衝撃発生装置 が鋳物と間隔をもった位置に移動し、アクチュエータの推力で振動衝撃発生装置 を鋳物に押し当てるのである。アクチュエータの推力の設定値を可変とする。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１から図４を参照して説明する。 フレーム１にスタンド２と支持部材１３とガイドバー１５と支持部材２３を設 ける。

【０００６】 スタンド２に軸受３を設け、軸受３には水平軸４を設け、水平軸４に台板５を 介して軸受６を設け、軸受６に受軸７を設け、受軸７に台板８を介して受板９を 設ける。受板９には鋳物１０を固定する。

【０００７】 面板５にはシリンダー１１を設け、シリンダー１１のロッド先端に係止片１２ を設け、台板８と直接・離脱するようにする。 支持部材１３にシリンダー１４を揺動自在に連結し、シリンダー１４のロッド 先端は台板５と連結する。

【０００８】 ガイドバー１５を介して移動自在に支持部材１６を設け、支持部材１６に軸受 １７を介して水平軸１８を設け、水平軸１８に台板１９を介して複数のアクチュ エータ２０ａ、２０ｂと複数の支持棒２２ａ、２２ｂを設け、アクチュエータ ２０ａに振動衝撃発生装置２１ａを設け、アクチュエータ２０ｂに振動衝撃発生 装置２１ｂを設ける。

【０００９】 受軸７と水平軸１８の軸線は、一致して設ける。 支持部材２３にはシリンダー２４を連結し、シリンダー２４のロッド先端は支 持部材１６に連結する。

【００１０】 支持部材１６にはモータ２５を設け、モータ２５にはプーリー２６を設ける。 水平軸１８にはプーリー２７を設け、プーリー２７はベルト２８を介してプーリ ー２６と連結する。

【００１１】 次に作用を説明する。 シリンダー１４のロッドを引っ込め受板９を水平方向にする。受板９に中子砂 を除去すべき鋳物１０を固定する。固定方法は、シリンダーなどによるクランプ や、支持棒で吊り下げる方式のどちらでも良い。

【００１２】 シリンダー１４のロッドを出し受け板９を垂直方向にすると、支持部材１６は シリンダー２４を介して右方に移動し支持棒２２ａ、２２ｂが支持部材２９ａ、 ２９ｂに支持され移動停止する。 この時は、図３の上半分のように、振動衝撃発生装置２１ａ，２１ｂは鋳物１ ０と間隔を持っている。アクチュエータ２０ａ，２０ｂを作動させ振動衝撃発生 装置２１ａ，２１ｂを鋳物１０に押し付け、振動衝撃発生装置２１ａ，２１ｂを 作動させ鋳物製品１０に振動および衝撃を伝達する。

【００１３】 一方、シリンダー１１のロッドを引き込むと、係止片１２は台板８より離脱し 、モータを駆動して水平軸１８を回転させると、支持棒２２ａ、２２ｂが支持部 材２９ａ、２９ｂで支持されているので、受板９と鋳物製品１０も同時に回転す る。

【００１４】 鋳物製品１０の開口部が下向きの姿勢で回転停止させ、再び回転させることを 繰り返すことで、中子砂は振動および衝撃により崩壊すると同時に鋳物製品１０ の開口部より排出される。

【００１５】 中子砂除去完了後は、シリンダー１１のロッドを出し、係止片１２を台板８に 当接することで台板８の回転を拘束し、支持部材１６を左方に移動させ、台板８ を水平方向に揺動し、鋳物１０を取外し、次の鋳物を固定する。

【００１６】 尚、アクチュエータ２０ａ，２０ｂの推力を変えると、鋳物への振動衝撃の伝 達効率も変わるので、アクチュエータの推力は、振動衝撃が効率よく鋳物に伝達 される値に設定することが必要である。

【考案の効果】

本発明は、以上記述のような構成、および作用であるから下記の効果がある。 （１）振動衝撃発生装置を鋳物に押し付ける推力を自在に設定することが可能で あるため、効率の良い振動衝撃伝達が可能である。 （２）複数の振動衝撃発生装置を、各々独立に水平方向に移動自在に設けること により、鋳物の振動衝撃発生装置と当たる位置が不安定であっても、全ての振動 衝撃発生装置が鋳物に均一に押し当てられ、効率の良い振動衝撃伝達が可能であ る。 以上の理由により、多種・多様な形状の鋳物に関して、中子砂除去が短時間で 成せるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の平面図

【図２】図１の矢視Ａ−Ａ

【図３】図１の鋳物製品と振動衝撃発生装置の状態を示
す。

【図４】図２の鋳物製品と振動衝撃発生装置の状態を示
す。

【符号の説明】

６ 軸受 ７ 受軸 ９ 受板 １０ 鋳物製品 １５ ガイドバー １６ 支持部材 １７ 軸受 １８ 水平軸 １９ 台板 ２０ａ アクチュエータ ２０ｂ アクチュエータ ２１ａ 振動衝撃発生装置 ２１ｂ 振動衝撃発生装置 ２２ａ 支持棒 ２２ｂ 支持棒 ２５ モータ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレームにスタンドを介して軸受を設
   け、軸受には受軸を介して受板を設け、一方、フレーム
   にガイドバーを介して移動自在に支持部材を設け、支持
   部材に軸受を介して水平軸を設け、水平軸に面板を介し
   て複数のアクチュエータを設け、アクチュエータの各々
   には振動衝撃発生装置を設け、受軸と水平軸の軸線を一
   致させ、一方、面板に支持棒を設け、受板にストッパー
   を設け、振動衝撃発生装置が鋳物と間隔をもった位置に
   移動し、アクチュエータの推力で振動衝撃発生装置を鋳
   物に押し当てることが可能な鋳物の中子砂除去装置。
2. 【請求項２】 アクチュエータの推力設定値が可変可能
   である請求項１記載の鋳物の中子砂除去装置。