JPH06348089A

JPH06348089A - 給紙テーブル

Info

Publication number: JPH06348089A
Application number: JP5133593A
Authority: JP
Inventors: Kunio Hibi; 邦雄日比
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1993-06-03
Filing date: 1993-06-03
Publication date: 1994-12-22

Abstract

(57)【要約】【目的】大きさの異なる定形の用紙、または、定形で
幅の異なる長尺の用紙を用紙挿入口に供給する際に、用
紙案内壁の案内位置設定の煩わしさがなく、長尺の用紙
の側縁が用紙案内壁に突き当たった時は容易に乗り越え
られ、用紙の側縁の損傷を防止できる給紙テーブルを提
供する。【構成】給紙テーブル１の上面に用紙の側縁の給紙位
置に対応して、用紙Ｐの搬送方向に平行に、手動により
給紙口２０に向けて送られる用紙Ｐの少なくとも一方の
側縁が押し下げられて嵌入し、一方の側壁１０ａ，１１
ａに突き当てられて側方位置が揃えられる用紙案内溝１
０，１１を設け、用紙Ｐの先端が入口ローラーに咥えら
れると、操作者が送り込みを止めることにより、用紙の
側縁が曲げ弾性力により用紙案内溝１０，１１から抜け
出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は用紙挿入口の上流に配設
され、手動により用紙挿入口の内部に配設された搬送ロ
ーラーの挟圧部に向けて送られる用紙を支持し、複写機
等の画像形成装置に好適に用いられる給紙テーブルに関
する。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の画像記録装置においては多数
の記録紙を収納した給紙カセットを具えていて、通常は
該給紙カセットから記録紙を自動給紙するようになって
いるが、定型紙以外の記録紙や原稿に対して特定の材質
あるいは所定の用紙を対応させて記録したい場合には手
差し給紙台上に記録紙を載置して手差し給紙口に記録紙
を挿入する手動給紙操作を行うこともできるようになっ
ている。上述の手差し給紙台には挿入された記録紙が転
写位置からずれた位置に搬送されたり、斜め搬送される
のを防止するため、記録紙幅に合わせて側方に摺動移動
可能な用紙案内板が設けられている。また、原稿自動給
紙装置を具えたものにおいては原稿を正しい読取位置に
搬送させるために同様の用紙案内板が原稿載置台上に設
けられている。

【０００３】図８は従来例に係る特大紙が給紙可能な手
指し給紙テーブルを示す斜視図、図９は同じく、用紙案
内板を示す斜視図である。図８に示すように、給紙テー
ブル１の左側縁近傍に用紙案内基準線１９が給紙方向に
描かれており、右側縁近傍には用紙案内板１８が給紙テ
ーブル１の前縁に沿って摺動可能に係合されている。通
常、案内壁１８ａは用紙端縁の飛び出しを抑制するた
め、図９に示すように、用紙案内面側に若干、倒れ掛か
るように傾斜して曲げ加工されている。操作者は左側縁
を用紙案内基準線１９に合わせて給紙テーブル１上に給
紙用の特大の用紙Ｐを載置し、その右側縁位置に用紙案
内板１８を給紙テーブル１の前縁に沿って移動させて用
紙案内板１８の案内壁１８ａに添わせ、特大の用紙Ｐを
前方の手指し給紙口２０側に押し込む。このように、用
紙案内板１８は給紙テーブル１の上面から突出している
ので、他の作業の妨げになることがある。なお、この例
の外に、給紙基準位置を給紙口の中央部に設定し、用紙
案内板を給紙テーブルの左右両側縁近傍に配設して、用
紙案内板を給紙基準位置から左右に用紙の１／２の幅の
位置まで移動させるようにしたものや、左右の用紙案内
板が連動するもの等が知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、読み取られ
る原稿や記録紙の大きさは一定であるとは限らず、原稿
や記録紙の大きさが異なる毎に供給される用紙の大きさ
に合わせて用紙案内板を両側方または片側方に移動させ
なければならない。特に、大小のサイズが入り交じった
原稿を原稿自動給紙装置に供給して原稿に合わせた大き
さの記録紙に記録したい場合は上述の用紙案内板の移動
操作が煩わしい。また、長尺の記録紙を所定の案内位置
に設定した用紙案内板に添わせて給紙させた時には、記
録紙の全長に亙って側縁を正確に用紙案内板に平行にし
て給紙させることは実際上は極めて困難であり、給紙さ
れる記録紙の後端近傍の側縁が用紙案内板に突き当たっ
て座屈したり、破損したりすることがある。従って、か
かる不具合の発生を防止するためには、給紙される長尺
の記録紙後端近傍の側縁が用紙案内板に突き当たった時
は、むしろ、記録紙側縁が用紙案内板を容易に乗り越え
られるようにした方が良い。そこで、記録紙の先端が入
口ローラーに咥えられるまでの記録紙の搬入当初のみ用
紙案内板によって記録紙を案内させ、記録紙が入口ロー
ラーに搬送され出した後は用紙案内板を案内位置から退
避させるようにした技術も知られている。しかし、記録
紙を案内する毎に用紙案内板を案内位置から退避させる
作業も煩わしい。本発明は従来技術におけるかかる問題
点を解消すべく成されたものであり、大きさの異なる定
形の用紙、または、定形で幅の異なる長尺の用紙を用紙
挿入口に供給する際に、用紙案内壁の案内位置設定操作
の煩わしさがなく、長尺の用紙の側縁が用紙案内壁に突
き当たった時は容易に乗り越えられ、用紙の側縁の損傷
を防止できる給紙テーブルを提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、所定の大きさの用紙の側縁の給紙位置に対
応して、用紙の搬送方向に平行に、用紙挿入口の内部に
配設された搬送ローラーの挟圧部に向けて、手動により
送られる用紙の少なくとも一方の側縁が押し下げられて
嵌入し、一方の側壁に突き当てられて側方位置が揃えら
れる凹溝を形成したものである。あるいは、所定の大き
さの用紙の側縁の給紙位置に対応して、用紙の搬送方向
に平行に、手動により搬送ローラーの挟圧部に向けて送
られる用紙の少なくとも一方の側縁が給紙基準位置側の
側壁に突き当たることにより、用紙の側方位置が揃えら
れる凸条部を複数形成したものである。

【０００６】

【作用】前者の手段においては、給紙動作時、搬送ロー
ラーの挟圧部に向けて手動により送られる用紙の少なく
とも一方の側縁が凹溝内に押し下げられて嵌入し、一方
の側壁に突き当てられて側方位置が揃えられ、用紙の先
端が入口ローラーに咥えられると、操作者が送り込みを
止めることにより、用紙の側縁が曲げ弾性力により凹溝
から抜け出す。また、後者の手段においては、手動によ
り搬送ローラーの挟圧部に向けて送られる用紙の少なく
とも一方の側縁が凸条部の給紙基準位置側の側壁に突き
当たることにより、用紙の側方位置が揃えられる。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図１は本発明の第１の実施例に係る給紙テ
ーブルの左前縁部近傍を示す部分斜視図である。図にお
いて、１０および１１は定形用紙が載置された時の適性
載置位置に対応して、給紙テーブル１の平坦な上面上に
給紙方向に平行に穿設された用紙案内溝であって、その
給紙方向に垂直な断面が縦０．５〜３mm、横が３〜２０
mmの矩形形状を成している。本実施例においては、中央
給紙基準位置に対応する用紙案内溝が穿設された例を示
している。図は載置される用紙Ｐの左側の用紙案内溝を
示したものであって、給紙テーブル１の右縁部近傍には
全く同様の図示を省略した右側の用紙案内溝が穿設され
ている。図に示すように、操作者は用紙Ｐの側縁をその
用紙サイズに対応した用紙案内溝（図では用紙案内溝１
１）内に押し込んで、用紙Ｐの側縁規制を行う外側の壁
面（図では用紙案内溝１１の左壁面１１ａ）に突き当
て、横方向の給紙位置を揃える。次に、用紙Ｐ側端を押
さえたまま、やはり、図示を省略した前方の手指し給紙
口側に押し込む。用紙Ｐが手指し給紙口内に搬入され、
その先端が、やはり、図示を省略した入口ローラーに咥
えられて装置内部に搬送され出した時に操作者が用紙Ｐ
側端から手を放すことにより、用紙Ｐの曲げ弾性力によ
って用紙Ｐ側端が用紙案内溝１１から抜け出して、その
左壁面１１ａとの摺接状態から開放される。従って、用
紙Ｐが長尺のものであって、その側縁が用紙案内溝１１
の左壁面１１ａに突き当たる状態で搬送される場合でも
座屈したり、破損したりせず、用紙Ｐの左右の画像形成
範囲を所定領域内に収めることができる。通常使用され
る殆どの用紙は定形紙なので、通常の使用形態において
は、使用される用紙の紙サイズに合った用紙案内溝（１
０，１１）を選択して、問題なく上述の給紙案内操作を
行うことができるが、従来の給紙方向に垂直に摺動移動
可能な用紙案内板を併用するようにすれば、あらゆる用
途に対応した給紙操作に対処できる。なお、用紙案内溝
１１の右壁面の上端部、即ち、角部は用紙Ｐとの接触摩
擦を緩和するため、低摩擦係数の被覆材を被覆すること
が好ましい。また、給紙テーブル１の上面上には一切、
突起物がなく、用紙案内溝（１０，１１）部分を除いて
平坦面となっているので、他の作業台として有効活用で
きる。

【０００８】図２は本発明の第２の実施例に係る給紙テ
ーブルの左前縁部近傍を示す部分斜視図、図３は同じ
く、給紙テーブルの給紙方向に垂直な部分断面図であ
る。第１の実施例に対応する箇所には同一または′を付
した符号を付し、その説明を省略する。以下の説明にお
いても同様とする。これらの図に示すように、本実施例
においては、用紙案内溝（１０′，１１′，１２′）は
何れも中央給紙基準位置から遠い側にのみ用紙Ｐの側縁
規制を行う壁面１０′ａ，１１′ａ，１２′ａと、これ
らの壁面１０′ａ，１１′ａ，１２′ａの下縁から他側
端縁で給紙テーブル１の上面となだらかに繋がる傾斜面
から成る底面で構成されていて、給紙方向に垂直な断面
形状が鋸歯状になっている。このように、中央給紙基準
位置側を給紙テーブル１の上面となだらかに繋がる傾斜
面とすることにより、用紙Ｐ側縁の壁面１０′ａ，１
１′ａ，１２′ａに対する突き当て操作が容易になると
共に、用紙Ｐを円滑に搬送させることができる。なお、
傾斜面の傾斜角は１／５〜１／２０程度が良好な操作性
と搬送性が得られる。図４は本発明の第３の実施例に係
る給紙テーブルの左前縁部近傍を示す部分斜視図であ
る。本実施例においては、用紙案内溝に代えて、側縁規
制を行う高さが０．５〜３mmの長尺のリブ１４，１５が
給紙方向に延設されていて、中央給紙基準位置側のリブ
１５は用紙Ｐの側縁近傍部分を押し上げるような機能を
果たす。用紙Ｐの側縁規制を行う壁面はリブ１４，１５
の中央給紙基準位置側の壁面１４ａ，１５ａが果たす。
本実施例は第１の実施例における用紙案内溝（１０，１
１）の底面が給紙方向に垂直な方向に拡張されたものと
見ることもできる。従って、本実施例も第１の実施例と
同様の効果を有するが、リブ１５が用紙Ｐの側縁近傍部
分を押し上げるので、用紙Ｐが静電気または材質の関係
で給紙テーブル１に密着する傾向を有する場合に、用紙
Ｐと給紙テーブル１の接触面積が縮小し、用紙Ｐの搬送
特性が向上する。

【０００９】図５は本発明の第４の実施例に係る給紙テ
ーブルの左前縁部近傍を示す部分斜視図である。本実施
例においては、第１の実施例で述べた用紙案内溝１０、
第２の実施例で述べた用紙案内溝１０′，１１′および
第３の実施例で述べたリブ１４を全て具えると共に、用
紙案内溝１０，１０′、リブ１４および用紙案内溝１
１′の用紙Ｐの側縁規制を行う壁面１１′ａが形成され
る部分にプラスチック磁石、ゴム系磁石等から成る磁石
１６等が埋設されたものである。このように構成するこ
とにより、図６に示すように、鉄製定規１７を用紙案内
溝１０′の壁面１０′ａ等から１〜２mm突出させて磁石
１６等に吸着させ、給紙案内操作時、用紙Ｐの側縁が用
紙案内溝１０′等からはみ出すのを防止すると共に、人
手による用紙Ｐの側縁の押さえ操作の煩わしさを省くこ
とができるようにしたものである。鉄製定規１７は磁石
１６等に吸着されているので、給紙異常時または不要時
は簡単に取外しでき、給紙案内操作時の操作性が良好な
ものとなっている。図７は第４の実施例の変形例に係る
給紙テーブルの左前縁部近傍を示す部分斜視図である。
本変形例においては鉄板１７′は磁石で構成されてお
り、一方、給紙テーブル１は磁性体で構成されている。
これによる効果は第４の実施例と変わらない。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
によれば、所定の大きさの用紙の側縁の給紙位置に対応
して、用紙の搬送方向に平行に、手動により搬送ローラ
ーの挟圧部に向けて送られる用紙の少なくとも一方の側
縁が押し下げられて嵌入し、一方の側壁に突き当てられ
て側方位置が揃えられる凹溝を設けたので、大きさの異
なる定形の用紙、または、定形で異なる幅の長尺の用紙
を用紙挿入口に供給する際に、用紙案内壁の案内位置設
定操作の煩わしさがなく、長尺の用紙の側縁が用紙案内
壁に突き当たった時は容易に乗り越えることができ、用
紙の側縁の損傷を防止できると共に、他の作業台として
使用することができる。請求項２記載の発明によれば、
凹溝を給紙基準位置に対向する側に垂直壁面と、垂直壁
面下端から給紙基準位置方向に向かって給紙テーブル上
面に到る傾斜底面を有し、給紙方向に垂直な断面形状が
鋸歯状としたので、用紙側縁の垂直壁面に対する突き当
て操作が容易になると共に、用紙を円滑に搬送させるこ
とができる。請求項３記載の発明によれば、所定の大き
さの用紙の側縁の給紙位置に対応して、用紙の搬送方向
と平行に、手動により搬送ローラーの挟圧部に向けて送
られる用紙の少なくとも一方の側縁が給紙基準位置側の
側壁に突き当たることにより、用紙の側方位置が揃えら
れる凸条部を複数形成したので、用紙案内壁の案内位置
設定操作の煩わしさが無く、長尺の用紙の側縁が用紙案
内壁に突き当たった時に用紙の側縁の損傷を防止できる
と共に、用紙が静電気または材質の関係で給紙テーブル
に密着する傾向を有する場合に用紙の搬送特性を向させ
ることができる。請求項４記載の発明によれば、少なく
とも凹溝の給紙基準位置に対向する側の側壁近傍または
凸条部の給紙基準位置側の側壁近傍を強磁性体または常
磁性体で形成したので、常磁性体または強磁性体で形成
され、凹溝または凸条部の給紙基準位置に対向する側の
近傍上面に吸着し、搬送される用紙の側縁の用紙案内壁
からのはみ出しを規制するはみ出し規制板を取付け自在
に設けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る給紙テーブルの左
前縁部近傍を示す部分斜視図

【図２】本発明の第２の実施例に係る給紙テーブルの左
前縁部近傍を示す部分斜視図

【図３】同じく、給紙テーブルの給紙方向に垂直な部分
断面図

【図４】本発明の第３の実施例に係る給紙テーブルの左
前縁部近傍を示す部分斜視図

【図５】本発明の第４の実施例に係る給紙テーブルの左
前縁部近傍を示す部分斜視図

【図６】鉄製定規を用紙案内溝の壁面を成す磁石に吸着
させた状態を示す給紙テーブルの左前縁部近傍を示す部
分斜視図

【図７】第４の実施例の変形例に係る給紙テーブルの左
前縁部近傍を示す部分斜視図

【図８】従来例に係る手指し給紙テーブルを示す斜視図

【図９】同じく、用紙案内板を示す斜視図

【符号の説明】

１給紙テーブル１０，１０′，１１，１１′，１２′ 用紙案内溝１０ａ，１０′ａ，１１ａ，１１′ａ，１２′ａ，１４
ａ，１５ａ壁面１４，１５リブ１６磁石１７鉄製定規１７′ 鉄板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙挿入口の上流に配設され、手動によ
り前記用紙挿入口の内部に配設された搬送ローラーの挟
圧部に向けて送られる用紙を支持する給紙テーブルにお
いて、所定の大きさの用紙の側縁の給紙位置に対応し
て、用紙の搬送方向に平行に、手動により前記搬送ロー
ラーの挟圧部に向けて送られる用紙の少なくとも一方の
側縁が押し下げられて嵌入し、一方の側壁に突き当てら
れて側方位置が揃えられる凹溝が形成されていることを
特徴とする給紙テーブル。
【請求項２】凹溝は給紙基準位置に対向する側に垂直
壁面と、該垂直壁面下端から前記給紙基準位置方向に向
かって給紙テーブル上面に到る傾斜底面を有し、給紙方
向に垂直な断面形状が鋸歯状であることを特徴とする請
求項１記載の給紙テーブル。
【請求項３】用紙挿入口の上流に配設され、手動によ
り前記用紙挿入口の内部に配設された搬送ローラーの挟
圧部に向けて送られる用紙を支持する給紙テーブルにお
いて、所定の大きさの用紙の側縁の給紙位置に対応し
て、用紙の搬送方向に平行に、手動により前記搬送ロー
ラーの挟圧部に向けて送られる用紙の少なくとも一方の
側縁が給紙基準位置側の側壁に突き当たることにより、
用紙の側方位置が揃えられる凸条部が複数形成されてい
ることを特徴とする給紙テーブル。
【請求項４】少なくとも凹溝の給紙基準位置に対向す
る側の側壁近傍または凸条部の給紙基準位置側の側壁近
傍が強磁性体または常磁性体で形成されていることを特
徴とする請求項１ないし３記載の給紙テーブル。