JPH06348075A - 電子写真製版装置 - Google Patents

電子写真製版装置

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Publication number
JPH06348075A
JPH06348075A JP13878793A JP13878793A JPH06348075A JP H06348075 A JPH06348075 A JP H06348075A JP 13878793 A JP13878793 A JP 13878793A JP 13878793 A JP13878793 A JP 13878793A JP H06348075 A JPH06348075 A JP H06348075A
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JP
Japan
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printing plate
cooling
direct printing
cooling water
plate
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Application number
JP13878793A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Sato
吉光 佐藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP13878793A priority Critical patent/JPH06348075A/ja
Publication of JPH06348075A publication Critical patent/JPH06348075A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却水を印刷刷版に直接接触させないで冷却
し、装置のメインテナンス作業の周期を長くする。 【構成】 内部に冷却水を充填すると共に上面312
A、右下面312Bが平面状に形成される冷却水タンク
312が配置される。冷却水タンク312の左右にロー
ラ314、316が回転自在に支持され、図示しないモ
ータにより回転される。ローラ314等に熱伝導性が高
い材料で形成される無端ベルト320が巻き掛けられ
る。無端ベルト320が冷却水タンク312の上面31
2A、右下面312Bに接し、冷却水タンク312の壁
面を介して熱を冷却水に伝達する。冷却水タンク312
の上部に3本の密着ローラ330が支持され、ダイレク
ト刷版14と無端ベルト320との間の良好な接触を得
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電性感光体で形成
された画像形成面を有する印刷刷版を現像後に加熱して
定着を行う電子写真製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像を形成する描画装置と、
光導電性感光体で形成された画像形成面を有する印刷刷
版を液体現像剤で現像し、現像処理後の印刷刷版を加熱
して定着する現像定着処理装置と、画像形成面の非画像
部分を溶出する溶出処理装置とを、備えた印刷刷版作製
装置である電子写真製版装置があり、これにより作製さ
れる刷版を通常ダイレクト刷版と称している。また、こ
の種の電子写真製版装置で用いられるダイレクト刷版の
光導電性感光体としては、感度が高く感光する光の波長
域が約750nm〜800nm程度のOPC(有機光導
電性)感光体が近年用いられている。
【0003】この電子写真製版装置による刷版作製作業
においては、まず、ダイレクト刷版の光導電性感光体が
描画装置の帯電器で一様の電圧に帯電される。その後、
ダイレクト刷版は光導電性感光体にレーザービーム(例
えば、波長780nm)が走査され、レーザービームが
当たった部位の電位が下がり静電潜像が形成される。
【0004】静電潜像が形成されたダイレクト刷版は、
現像定着処理装置の現像部で電荷を有したトナー粒子と
キャリア液とからなる液体現像剤で現像される。つま
り、ダイレクト刷版の画像部分に電荷を有したトナー粒
子が付着して、静電潜像が顕像化される。現像の終了し
たダイレクト刷版は、現像定着処理装置の定着部に設け
られた加熱定着手段で加熱され、トナー粒子がダイレク
ト刷版に溶融固着される。
【0005】さらに、ダイレクト刷版は、現像定着処理
装置内の冷却部で冷却された後、溶出処理装置でトナー
粒子が固着していない部分を溶出処理する。
【0006】ここで、この種の電子写真製版装置の冷却
部を図8に示し、以下に従来技術の冷却部を説明する。
【0007】図8に示すように、定着処理されたダイレ
クト刷版14が冷却部610に搬送される。冷却部61
0では、温度センサ612を有した温度調節器614に
より調整されて運転される冷却機616がタンク内61
8の冷却水を一定の温度に保っている。そして、タンク
618内からポンプ620により冷却水がくみ上げられ
て、スプレー管622よりダイレクト刷版14に吐き出
され、ダイレクト刷版14を冷却している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
冷却部610で用いられる冷却水は、ダイレクト刷版1
4に直接接触してダイレクト刷版14を冷却するため、
必然的に外気に触れると共に、ダイレクト刷版14に付
着している異物が混ざり込むような構造となっている。
この為、冷却水が汚れ易く、冷却水が短期間で腐ってい
た。
【0009】従って、防腐剤を冷却水に投入することが
考えられるが、ダイレクト刷版14に冷却水が接触する
為、冷却水と共に防腐剤がダイレクト刷版14に付着
し、次工程の溶出処理に悪影響が生じる虞を有してい
た。
【0010】以上より、従来は、冷却水に防腐剤を投入
せずに冷却水を毎日交換するようにしていた。この為、
頻繁に装置のメインテナンス作業しなければならないと
いう欠点を有していた。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、冷却水を印刷
刷版に直接接触させないで冷却し、装置のメインテナン
ス作業の周期を長くした電子写真製版装置を提供するこ
とが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1による電子写真
製版装置は、光導電性感光体で形成される画像形成面を
有した印刷刷版を加熱して像を定着する定着処理後に溶
出処理する電子写真製版装置であって、冷却剤を密閉さ
れた内部に有し且つ定着処理と溶出処理との間で印刷刷
版を冷却する冷却部材と、印刷刷版及び前記冷却部材に
それぞれ接しつつ印刷刷版と前記冷却部材との間に介在
されると共に印刷刷版の熱を前記冷却部材側に伝達する
伝熱部材と、を有したことを特徴とする。
【0013】請求項2による電子写真製版装置は、光導
電性感光体で形成される画像形成面を有した印刷刷版を
加熱して像を定着する定着処理後に溶出処理する電子写
真製版装置であって、冷却剤を密閉された内部に有し且
つ定着処理と溶出処理との間で印刷刷版を冷却する冷却
部材と、印刷刷版及び前記冷却部材にそれぞれ接しつつ
印刷刷版と前記冷却部材との間に介在されると共に印刷
刷版の熱を前記冷却部材側に伝達する伝熱部材と、前記
冷却部材と接続されて冷却剤が前記冷却部材との間で循
環されると共に前記冷却部材と印刷刷版を挟んで位置し
て印刷刷版を冷却する補助冷却部材と、印刷刷版及び前
記補助冷却部材にそれぞれ接しつつ印刷刷版と前記補助
冷却部材との間に介在されると共に印刷刷版の熱を前記
補助冷却部材側に伝達する補助伝熱部材と、を有したこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に係る電子写真製版装置の作用を以下
に説明する。
【0015】光導電性感光体で形成される画像形成面を
有する印刷刷版が加熱されて定着処理された後に、冷却
部材により冷却されてから溶出処理される。
【0016】この冷却に際して、印刷刷版及び密閉され
た内部に冷却剤を有する冷却部材にそれぞれ接する伝熱
部材が、印刷刷版と冷却部材との間に介在される為、こ
の伝熱部材が印刷刷版の熱を冷却部材側に伝達する。
【0017】従って、冷却部材が定着処理と溶出処理と
の間で、冷却剤を印刷刷版に直接接触させないで印刷刷
版を冷却することになり、冷却剤として冷却水を採用し
た場合、冷却水が腐り難くなって、装置のメインテナン
ス作業の周期を長くすることができる。
【0018】請求項2に係る電子写真製版装置の作用を
以下に説明する。請求項1と同様に作用するだけでな
く、印刷刷版及び冷却部材との間で循環される冷却剤を
有する補助冷却部材にそれぞれ接する補助伝熱部材が、
印刷刷版と補助冷却部材との間に介在される為、この補
助伝熱部材が印刷刷版の熱を補助冷却部材側に伝達す
る。
【0019】従って、補助冷却部材及び補助伝熱部材に
よっても、冷却剤を印刷刷版に直接接触させないで印刷
刷版を冷却することになり、より一層効果的に印刷刷版
が冷却される。
【0020】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明の第1実施例に係る電子写真製版
装置を図1から図5に示し、これらの図に基づき本実施
例を説明する。
【0021】図2に示すように、本実施例で用いられる
印刷刷版としてのダイレクト刷版14は薄肉板状の電子
写真刷版であり、導電性支持体28の片面に光導電性感
光層30が形成されて画像形成面とされている。導電性
支持体28は、アルミニウム材で形成されており、厚さ
は約0.3mmとされている。また、導電性支持体28は
光導電性感光層30との境界面に親水化処理がなされて
いる。なお、本実施例では、光導電性感光層30として
有機光導電性感光体が使用されている。
【0022】図3に示すように、本発明の適用された印
刷刷版作製装置である電子写真製版装置10には、ダイ
レクト刷版14の搬送方向上流側に描画部16が配設さ
れており、描画部16の図3の矢印B方向には、排版部
12が配設されている。排版部12の図3矢印A方向に
は、現像定着処理装置としての現像定着処理部18、溶
出処理部22、乾燥部117、待機部118が順に配設
されており、待機部118の図3矢印B方向とは反対方
向には、パンチヤー部24及び版曲げ部26が配設され
ている。
【0023】(描画部16)図4に示すように、描画部
16の案内台31上にはダイレクト刷版14を載置する
搬送台32が移動可能に備えられており、この搬送台3
2は図示しない搬送手段によって図4の矢印A方向及び
矢印A方向とは反対方向へ移動できる。なお、ダイレク
ト刷版14は、光導電性感光層30を上側にすると共
に、搬送手段により移動される方向を長手方向として、
搬送台32へ載置される(図3参照)。
【0024】また、案内台31上の中央部には、ダイレ
クト刷版14の光導電性感光層30をプラスに帯電させ
る帯電器34が備えられており、この帯電器34の図4
矢印A方向側には露光部36が配置されている。露光部
36には半導体レーザ(図示せず)が備えられており、
帯電後の光導電性感光層30のうち画像部へレーザビー
ム(一例として、波長780nm)を照射し、画像を走
査露光する。なお、描画部16には、露光後のダイレク
ト刷版14を排版部12へ排版する図示しない挟持爪が
備えられている。また、描画部16は図示しないカバー
によって覆われており、内部へ外光が入らないようにさ
れている。
【0025】(排版部12)排版部12にはコンベア装
置(図示せず)が備えられており、露光後の版材14を
図3の矢印A方向の現像定着処理部18へ搬送する。な
お、この排版部12も、描画部16と同様に図示しない
カバーによって覆われており、内部へ外光が入らないよ
うにされている。
【0026】(現像定着処理部18)現像定着処理部1
8には、ダイレクト刷版14を図3矢印A方向に搬送す
る搬送手段としてのベルトコンベア126(図3には図
示せず)が設けられており、また、図3矢印A方向に沿
ってダイレクト刷版14の搬送方向上流側(図3矢印A
方向とは反対方向側)から現像部38、スクイズ部4
0、乾燥部42、定着部44及び冷却部300が順に配
設されている。また、現像部38、スクイズ部40、乾
燥部42、定着部44及び冷却部300は図示しないカ
バーによって覆われており、内部へ外光が入らないよう
にされている。
【0027】(現像部38)図1に示すように、現像部
38には、ダイレクト刷版14の搬送方向上流側及び下
流側の両端部に開口部を有した中空の枠体446が、備
えられている。
【0028】この枠体446は、ダイレクト刷版14の
搬送方向下流側が上流側よりも下方に位置し、水平に対
して約7°傾斜している。枠体446は樹脂などの絶縁
材料によって形成されており、内壁上面には現像電極4
42が取付けられている。現像電極442と枠体446
の底部との間は現像室447となっている。
【0029】現像電極442には、電源445のプラス
側が接続されている。また、枠体446の上流側及び下
流側の下方には、電源445のマイナス側に接続された
一対の接地端子448が配設されている。これらの接地
端子448は現像室447をダイレクト刷版14が通過
する際に、ダイレクト刷版14の導電性支持体28に接
触するようになっている。
【0030】現像電極442の上流側上方には、送液ノ
ズル449が配置されており、現像処理時には、図示さ
れない現像液タンクに貯えられた現像液が、この送液ノ
ズル449を介して現像室447内に供給される。
【0031】本実施例で使用する現像液は、公知の現像
液を使用することができる。この現像液としては、例え
ば特公昭35−5511、特公昭35−13424、特
公昭50−40017、特公昭49−98634、特公
昭58−129438、特開昭61−180248、電
子写真技術の基礎と応用(電子写真学会編、コロナ社
(1988))等で開示された現像液が挙げられる。
【0032】これらの現像液は、一般にキャリア液、ト
ナー粒子を形成する着色剤、着色剤の定着性を付与する
高分子樹脂からなる被覆剤、トナー粒子の分散を促進し
たり、分散の安定化の働きをする分散剤及び、トナー粒
子の極性と荷電量をコントロールする荷電調整剤からな
る。
【0033】送液ノズル449の上流側には、搬送ロー
ラ対420が配置されており、この搬送ローラ対420
は、図示を省略した駆動手段によって回転され、ダイレ
クト刷版14を現像室447内へ搬送する。また、現像
電極442の下流側には、ダイレクト刷版14に付着し
た余分な現像液を絞り取るための絞りローラ対422が
配置されている。この絞りローラ対422は図示を省略
した駆動手段によって回転され、ダイレクト刷版14を
表裏面から挟持して矢印A方向へ水平に搬送する。
【0034】絞りローラ対422の下部には、現像液受
け450が配設されており、絞り出された現像液が現像
液受け450を介して図示されない現像液タンク内に回
収される。また、現像液受け450上方には、現像液の
蒸気が周囲に飛散しないように蒸発防止カバー454が
配設されている。
【0035】露光後のダイレクト刷版14へ液体現像剤
が付与されるとダイレクト刷版14の静電潜像が顕在化
される。なお、現像部38での現像は反転現像で行わ
れ、プラスに帯電されたダイレクト刷版14を、プラス
の電荷を有するトナーで現像する。また、ダイレクト刷
版14のトナーの付着した部位は親油性となる。 (スクイズ部40)スクイズ部40には、エアーナイフ
455及びブロワー456が備えられている。エアーナ
イフ455及びブロワー456は、絞りローラ対422
から搬出されるダイレクト刷版14の表面へエアーを噴
出させる。また、ブロワー456はダイレクト刷版14
の搬送方向下流側から上流側へ向かってエアーを送風す
る。 (ベルトコンベア126)スクイズ部40の下流側に
は、ベルトコンベア126が配設されている。ベルトコ
ンベア126には、図1の矢印A方向に沿って所定寸法
離されて一対の回転軸510、512が配設されてお
り、これら回転軸510、512に無端ベルト125が
巻き掛けられている。なお、回転軸510、512の一
方は、図示されないモータによって図1矢印C方向へ回
転される。
【0036】図1に示すように、ベルトコンベア126
のスクイズ部40側寄りは乾燥部42とされており、ベ
ルトコンベア126のスクイズ部40側寄りの上側にダ
イレクト刷版14へ温風を送風する端部ドライヤ459
及びドライヤ458が備えられている。端部ドライヤ4
59はダイレクト刷版14の端部近傍へ温風を送風し、
ドライヤ458はダイレクト刷版14の幅方向全域に渡
って温風を送風する。
【0037】図1に示すように、ドライヤ458に対し
てダイレクト刷版14の搬送方向上流側及び搬送方向下
流側のダイレクト刷版14の側端部15に対応した位置
には、エッジ押さえローラー528が設けられており、
エッジ押さえローラー528よりもダイレクト刷版1
4の搬送方向下流側に定着部44が配設されている。
【0038】定着部44には、ボックス状のカバー53
0が備えられている。カバー530の矢印A方向とは反
対方向側の縦壁532には、ベルトコンベア126の逃
げ用に切欠が形成されており、また、矢印A方向側の縦
壁534にも、同様に切欠が形成されている。
【0039】カバー530の内部には、ダイレクト刷版
14を加熱する加熱定着手段としてのハロゲンランプヒ
ーター540が、本実施例では3本設けられており、通
常はこの3本のハロゲンランプヒーター540でダイレ
クト刷版14を加熱している。さらに、予備のハロゲン
ランプヒーター541がこの3本のハロゲンランプヒー
ター540の右隣であるダイレクト刷版14の搬送方向
下流側に配置されている。
【0040】尚、これらハロゲンランプヒーター54
0、541は、ダイレクト刷版14の光導電性感光層3
0を感光させる波長の光を発せず、かつ、ダイレクト刷
版14を加熱することのできる赤外線を発する。
【0041】また、カバー530内には、アルミニウム
の電界研磨材で形成され断面がそれぞれ放物線状となる
4個の反射板542Aが、4個のハロゲンランプヒータ
ー540、541の上方側をそれぞれ覆うように、位置
している。これら4個の反射板542A間は下端側が相
互に連結されて、一体の反射板542を形成し、さら
に、この一体となった反射板542の両端部がカバー5
30内にねじ止められている。従って、これら反射板5
42がそれぞれハロゲンランプヒーター540、541
が発する赤外線を下方へ反射させることになる。
【0042】反射板542Aの上方を覆うカバー530
の天板530Aには、外気導入用の送風ファン544が
設けられており、この送風ファン544によって内部の
空気が下方へ流れ、反射板542及びハロゲンランプヒ
ーター540、541の両端部の電極部が冷却される。 (冷却部300)図5に示すように、冷却部300の下
部には、密閉された内部に冷却水を充填した冷却部材を
構成すると共に、少なくとも上面312A及び右下面3
12Bがそれぞれ平面状に形成される冷却水タンク31
2が配置されている。
【0043】また、冷却水タンク312の下側には、冷
却機340が位置しており、冷却ガスを通過させる為の
冷却管342が冷却機340から冷却水タンク312内
に延びていて、冷却ガスの循環により冷却水タンク31
2内の冷却水を冷却している。この冷却機340には、
冷却水タンク312に取り付けられた温度センサ344
を有する温度調整器346が接続されており、温度セン
サ344による冷却水タンク312内に充填された冷却
水の温度の検出に基づき、常時冷却水を一定の温度(例
えば、5°C〜40°Cの温度)に保持するように、温
度調整器346が冷却機340の運転状態をコントロー
ルしている。
【0044】冷却水タンク312の左右には、それぞれ
外周面の上部が冷却水タンク312の上面312Aとほ
ぼ同一の高さとなるローラ314、316が回転自在に
支持されており、この内の右側のローラ316が、図示
されないモータによって図5矢印C方向へ回転される。
【0045】さらに、左側のローラ314の下側には、
ローラ314、316より若干径が小さい小ローラ31
8が回転自在に支持されている。そして、これらローラ
314、316、318に、厚さが0.1mm〜0.3
mmの厚さを有し且つ熱伝導性が高いフッ素樹脂である
PTFE(ポリテトラフロロエチレン)等の材料で形成
される無端ベルト320が巻き掛けられており、この巻
き掛けにより、無端ベルト320の一部を冷却水タンク
312の上面312A及び右下面312Bにそれぞれ接
触させ、冷却水タンク312の壁面を介して、熱を冷却
水側に伝達し得るようにしている。
【0046】また、小ローラ318の軸部には、揺動自
在にテンションアーム322が支持されており、テンシ
ョンアーム322の先端部には、テンションローラ32
4が回転自在に支持されている。そして、テンションア
ーム322の先端部と冷却水タンク312との間には、
コイルばね326がかけ渡され、常時テンションローラ
324を冷却水タンク312側に引っ張っている。
【0047】従って、テンションローラ324が、適切
な力でローラ314、316と小ローラ318との間の
位置の無端ベルト320に押しつけられる為、ローラ3
14の駆動回転に伴って、常時、ほぼ一定の張力が加わ
った状態で無端ベルト320が回転する。そして、冷却
水タンク312の上面312Aを覆う無端ベルト320
の部分がダイレクト刷版14に接して搬送方向下流側に
ダイレクト刷版14を送り出すことになる。
【0048】尚、上述の冷却水タンク312の搬送方向
に沿った長さL1を約250mmとし、冷却水タンク3
12の左右に位置するローラ314、316を含めた冷
却部300の長さL2を約400mmとして、無端ベル
ト320で搬送されるダイレクト刷版14を十分に冷却
できるようにしている。
【0049】一方、冷却水タンク312の上部には、無
端ベルト320を介して冷却水タンク312と対向する
3本の密着ローラ330が、ダイレクト刷版14の搬送
方向と直交する方向を軸方向として、回転自在に支持さ
れている。また、冷却水タンク312の左右に位置する
ローラ314、316の上部にも、それぞれ密着ローラ
332が回転自在に支持されており、それぞれローラ3
14、316との間でダイレクト刷版14を挟持して、
ダイレクト刷版14と無端ベルト320との間の良好な
接触を得られるようにしている。
【0050】そして、これら密着ローラ330、332
の外周面には、バックスキンの様な柔らかい合成皮革
(例えば、クラリーノ)が張りつけられており、ダイレ
クト刷版14の光導電性感光層30を強く押しつけて、
未だに完全には固着されていない定着直後のトナーによ
る像を、損傷しないようにされている。
【0051】さらに、これら密着ローラ330、332
の周囲には、カバー336が取り付けられており、カバ
ー336の上部には、密着ローラ330、332及びダ
イレクト刷版14を冷却する為の外気導入用の送風ファ
ン338が配置されている。
【0052】(溶出処理部22)溶出処理部22には、
図3に示すように、ダイレクト刷版14にアルカリ溶液
を付与してダイレクト刷版14の非画像部(即ちトナー
像が形成された部分以外の非画像部分)の光導電性感光
体層を溶出する溶出部48、ダイレクト刷版14に付着
した余剰なアルカリ溶液を除去するスクイズ部50、ス
クイズされたダイレクト刷版14を水洗してアルカリ溶
液を除去する水洗部52、水洗されたダイレクト刷版1
4にガム液を塗布するガム液塗布部54、ガム液が塗布
されたダイレクト刷版14を乾燥させる乾燥部117及
び、ダイレクト刷版14を挟持して搬送する複数の搬送
ローラ(図示せず)が、備えられている。
【0053】(待機部118)待機部118には図示さ
れないコンベア装置が備えられており、このコンベア装
置はダイレクト刷版14を図3の矢印B方向とは反対方
向へ搬送する。
【0054】(パンチヤー部24)パンチヤー部24に
は、ダイレクト刷版14に版掛け時の位置決め用の切欠
を形成するポンチ(図示せず)及びダイレクト刷版14
を版曲部26へ搬送する図示されないコンベア装置が備
えられている。
【0055】(版曲部26)版曲部26にはダイレクト
刷版14の長手方向両端部を所定寸法折り曲げる図示し
ない折り曲げ装置が備えられている。
【0056】以下に本実施例の作用を説明する。描画部
16では、未露光のダイレクト刷版14は光導電性感光
層30を上に向け、長手を搬送方向に沿って搬送台32
に載置し、ダイレクト刷版14が載置された搬送台32
が図示しない駆動装置によって図4の矢印A方向へ移動
される。この移動時に、搬送台32上のダイレクト刷版
14は帯電器34によって光導電性感光層30がプラス
に帯電される。ダイレクト刷版14が露光部36の直下
へ搬送されると、図示しない半導体レーザより発せられ
る原稿画像に対応したレーザビームが、光導電性感光層
30の表面へ照射される。これによって、レーザビーム
が入射された入射部分は導電性になり、光導電性感光層
30の入射部位の表面からプラスの電荷が移動して、画
像情報に相当する静電潜像が形成される。
【0057】静電潜像が形成されたダイレクト刷版14
は、図示しない挟持爪で端部が挟持され、排版部12へ
搬送され、排版部12から現像定着処理部18へと搬出
される。
【0058】図1に示すように、現像定着処理部18で
は、ダイレクト刷版14は現像部38で液体現像剤中の
プラスに帯電されたトナーの粒子が光導電性感光層30
の露光された部位に付着される。
【0059】ダイレクト刷版14がスクイズ部40に至
ると、ダイレクト刷版14の表面にエアーナイフ455
からエアーが吹き付けられ、表面に付着した余剰の現像
液が取り除かれる。また、ブロワー456によって、ダ
イレクト刷版14の搬送方向下流側から上流側へ向かっ
てエアーが送風される。
【0060】次に、ダイレクト刷版14はベルトコンベ
ア126に載置され、矢印A方向へ搬送され乾燥部42
に至る。乾燥部42に搬送されたダイレクト刷版14
は、ドライヤ458の温風で湿潤したトナーが乾燥され
る。
【0061】さらに、ダイレクト刷版14は乾燥部42
から定着部44へ搬送される。定着部44内にダイレク
ト刷版14が至ると、ダイレクト刷版14はハロゲンラ
ンプヒーター540の赤外線を受け加熱される。これに
よって、ダイレクト刷版14に付着したトナーが溶融固
着され定着される。
【0062】定着処理終了後のダイレクト刷版14は、
その後冷却部300へと搬送される。冷却部300へ搬
送されたダイレクト刷版14は、図5に示すように、無
端ベルト320と密着ローラ330、332の間に導入
され、無端ベルト320により矢印A方向へ搬送され
る。
【0063】この冷却部300では、ダイレクト刷版1
4及び冷却水タンク312の上面312A及び右下面3
12Bにそれぞれ接する無端ベルト320が、ダイレク
ト刷版14と冷却水タンク312との間に介在される
為、ダイレクト刷版14の熱が、内部に冷却水を充填し
た冷却水タンク312側に、無端ベルト320を介して
伝達され、ダイレクト刷版14が冷却される。
【0064】具体的には、冷却水の水温を例えば20°
Cに保ち、100°Cに加熱されたダイレクト刷版14
を、400mmの長さを有する冷却部300内を5m/
分の速度で搬送した所、ダイレクト刷版14を20°C
の温度にまで冷却する事ができた。
【0065】以上より、冷却水タンク312に冷却水が
入った状態でダイレクト刷版14を冷却することが可能
になった。この為、密閉された冷却水タンク312内に
冷却水が常時入っていて、外気に触れないだけでなく、
ダイレクト刷版14に直接接触しない為、防腐剤を使用
することが可能となるだけでなく、防腐剤を使用しなく
とも冷却水が腐り難くなり、電子写真製版装置10のメ
インテナンス作業の周期が長くなる。
【0066】その後、ダイレクト刷版14は溶出処理部
22へ搬送される。溶出処理部22へ搬送されたダイレ
クト刷版14は、搬送ローラによって挟持され、溶出部
48内に搬送されてアルカリ溶液に浸漬される。アルカ
リ溶液に浸漬されたダイレクト刷版14は、トナーが付
着していない光導電性感光体層30が、すなわち非画像
領域が溶出される。この溶出処理によって、ダイレクト
刷版14のトナーが付着していない領域は導電性支持体
14の親水化処理がなされた面が露出される。
【0067】溶出処理後のダイレクト刷版14は、スク
イズ部50で搬送ローラに挟持されて表面に付着したア
ルカリ溶液がスクイズされる。スクイズされたダイレク
ト刷版14は水洗部52に搬送され、洗浄水が噴き付け
られる。ダイレクト刷版14が搬送されてガム液塗布部
54に至ると、ガム液が噴出されダイレクト刷版14に
ガム液が塗布される。
【0068】ガム処理後のダイレクト刷版14が搬送さ
れて、ダイレクト刷版14が乾燥部117に至ると熱風
によって、ダイレクト刷版14に付着したガム液が乾燥
される。これによって、ダイレクト刷版14の非画像部
分(トナーの付着していない部分)が親水化される。
【0069】図3に示すように、溶出処理部22で処理
されたダイレクト刷版14は、その後待機部118で一
旦待機され、検版作業等を経て、パンチヤー部24へ送
られ図示しないポンチによって版掛け時の位置決め用の
切欠が形成される。
【0070】パンチヤー部24で位置決め用の切欠が形
成されたダイレクト刷版14は、版曲部26の図示しな
い折り曲げ装置によってダイレクト刷版14の長手方向
両端部が所定寸法折り曲げられる。以上でダイレクト刷
版14の製版工程が終了する。
【0071】〔第2実施例〕本発明の第2実施例に係る
電子写真製版装置を図6及び図7に示し、これらの図に
基づき本実施例を説明する。尚、第1実施例で説明した
部材と同一の部材には同一の符号を付し重複した説明を
省略する。
【0072】図6に示すように、本実施例の冷却部30
0は、冷却水が充填されている直方体状の冷却水タンク
362の上面362A及び下面362Bが平面状に形成
されており、また、冷却水タンク362の左右には、そ
れぞれ上下一対のローラ364、366が回転自在に支
持されており、この内のいずれかのローラが図示しない
モータにより図6矢印C方向へ回転される。
【0073】さらに、これらローラ364、366に、
熱伝導性が高い材料で形成される無端ベルト320が巻
き掛けられており、この巻き掛けにより、無端ベルト3
20の一部を冷却水タンク362の上面362A及び下
面362Bにそれぞれ接触させている。
【0074】一方、左側のローラ364の無端ベルト3
20を挟んだ上部側には、図示しないモータにより駆動
回転される搬送ローラ380が位置しており、また、冷
却水タンク362の無端ベルト320を挟んだ上部側及
び、右側のローラ366の無端ベルト320を挟んだ上
部側には、図7に示すように、それぞれ歯車374、3
76を介して、図示しないモータにより駆動回転される
円管上の密着ローラ370が位置している。
【0075】この密着ローラ370は、冷却水タンク3
62と給水パイプ368を介して繋がれた円筒状の固定
ローラ372に回転可能に嵌合されており、給水パイプ
368の途中に配置されたポンプ378により、冷却水
タンク362内の冷却水が図7の矢印Dに示すように送
られて、固定ローラ372及び固定ローラ372を介し
て密着ローラ370が冷却されるようになっている。
【0076】従って、ダイレクト刷版14は無端ベルト
320により冷却されるだけでなく、ダイレクト刷版1
4の光導電性感光層30側から接する密着ローラ370
によっても冷却されることとなり、より一層効果的に冷
却されることとなる。
【0077】なお、上記実施例では、冷却剤を冷却水と
したが、これに限定されるもので無く、他の液体及びガ
ス等の気体であってもよい。また、無端ベルト320
は、熱の伝導性を考慮して材質及び厚さを決定したが、
上記実施例に記載された材質及び厚さに限定されるもの
でない。
【0078】さらに、冷却水タンクの無端ベルト320
と接する面を平面としたが、例えば、ダイレクト刷版1
4が搬送される冷却水タンクの上面側をより強く接触さ
せるため、ゆるやかな曲面としてもよい。
【0079】一方、本実施例では、光導電性感光層30
が有機光導電性感光体で形成されたダイレクト刷版14
を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、光導電
性感光層は無機導電性感光体等の他の種類の光導電性感
光体で形成されていてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子写真
製版装置は、冷却水を印刷刷版に直接接触させないで冷
却した為、装置のメインテナンス作業の周期が長くなる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
現像定着処理部を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置に
用いられるダイレクト刷版の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
各処理部の配置を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
描画部を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る電子写真製版装置の
冷却部を拡大して示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る電子写真製版装置の
冷却部を拡大して示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る電子写真製版装置の
冷却部の冷却ローラを示す断面図である。
【図8】従来技術に係る冷却部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 電子写真製版装置 14 ダイレクト刷版(印刷刷版) 18 現像定着処理部 22 溶出処理部 38 現像部 30 光導電性感光体 300 冷却部 312 冷却水タンク(冷却部材) 320 無端ベルト(伝熱部材) 340 冷却機 362 冷却水タンク(冷却部材) 370 密着ローラ(補助伝熱部材) 372 固定ローラ(補助冷却部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電性感光体で形成される画像形成面
    を有した印刷刷版を加熱して像を定着する定着処理後に
    溶出処理する電子写真製版装置であって、 冷却剤を密閉された内部に有し且つ定着処理と溶出処理
    との間で印刷刷版を冷却する冷却部材と、 印刷刷版及び前記冷却部材にそれぞれ接しつつ印刷刷版
    と前記冷却部材との間に介在されると共に印刷刷版の熱
    を前記冷却部材側に伝達する伝熱部材と、 を有したことを特徴とする電子写真製版装置。
  2. 【請求項2】 光導電性感光体で形成される画像形成面
    を有した印刷刷版を加熱して像を定着する定着処理後に
    溶出処理する電子写真製版装置であって、 冷却剤を密閉された内部に有し且つ定着処理と溶出処理
    との間で印刷刷版を冷却する冷却部材と、 印刷刷版及び前記冷却部材にそれぞれ接しつつ印刷刷版
    と前記冷却部材との間に介在されると共に印刷刷版の熱
    を前記冷却部材側に伝達する伝熱部材と、 前記冷却部材と接続されて冷却剤が前記冷却部材との間
    で循環されると共に前記冷却部材と印刷刷版を挟んで位
    置して印刷刷版を冷却する補助冷却部材と、 印刷刷版及び前記補助冷却部材にそれぞれ接しつつ印刷
    刷版と前記補助冷却部材との間に介在されると共に印刷
    刷版の熱を前記補助冷却部材側に伝達する補助伝熱部材
    と、 を有したことを特徴とする電子写真製版装置。
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